このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。
最近飲んだポムロールワイン(3)
Esprit de L'Eglise 1998
Ch.Reve d'Or 1994
Ch.La Pointe 1997
Ch.Trotanoy 1982
エスプリ・ド・レグリーズ 1998 2001年5月13日 |
今日は新しく生まれ変わったポムロールのクロ・レグリーズのセカンド・ワインの登場です。
このシャトーは1997年に所有者が変わり同時にミッシェル・ロランをコンサルタントに迎えました。
となれば、評価も高まり、必然的に価格も急上昇しました。
ポムロールの偉大なワインの仲間入りになった訳です。
そして、セカンド・ワインのエスプリ・ド・レグリーズはこの年、1998年が最初のヴィンテージです。
ラベルもシンプルながらも非常にインパクトのあるデザインが印象的です。
色は紫がかったルビー色。
トースト香とブルーベリーの風味が愛称良く、
スイート&ストロング風ですが、ちょっとアルコール分が強く感じられ、
フル・ボディではなくミディアム・ボディのワインです。
ちょっとお化粧したような感じですね。
ミッシェル・ロランの味です。
料理がなくてもワインだけでも十分おいしく飲めます。
グラン・ヴァンのクロ・レグリーズはメルロ60%ですが、
このセカンド・ワインはメルロ75%で造られています。
価格は¥4,000弱です。
一度お試しの価値はあります。
シャトー・レヴ・ドール 1994 2001年5月19日 |
今日のポムロール・ワインは「全く無名に近い」と言っても過言ではないでしょう。
このワインは数年前までは著名なドメーヌのブルゴーニュ・ワインを取り扱っている某「T」商社が扱っていました。
そして今日の1994年はその「T」社の輸入ではなく、また別のワインの業者が輸入されたもので、
楽天市場で見つけ早速購入しました。
先ず、こんな無名に近いワインを輸入した業者の方々とこのワインを販売されているショップの方々には
多大なる敬意を表したいと思います。
昨今、ワイン不況さながら、輸入業者も、販売店も「パーカー、スペクテーター」の点数がなけりゃ「売れない。扱わない!!」
といったところが多くなってきたような気がします。
こんな無名のワインを売るには確かにかなりの労力が伴いますが、
そうした「労」を惜しまない業者の方々にはただ「脱帽」です。
さて、、、、
色は、、、濃くはないですが、ルビー色で照りもあります。
香と味はポムロール特有の「鉄分」を感じます。
これはポムロールの高台に位置すのかな?っと思ったのですが、
地図で確認すると場所的には「いい場所」ではありません。
国道沿いになります。
が、、、いいポテンシャルを持っています。
ミディアム・ボディですが、グラン・ヴァンに感じる「深み」と「複雑味」が備わっています。
1994年ですから、熟成味もあります。
バランスは非常にいいですね。
価格は¥3,000台の前半です。
これくらいの飲み頃でしかもこの価格帯のポムロールは嬉しくなってきます。
現在このワインのラベルは下記のデザインに変更されています。
シャトー・ラ・ポワント 1997 2001年5月26日 |
この巨大な(品質ではなく面積)ポムロールは、パーカーの日本語版「ボルドー」の紹介では、
「出来にむらがあり、凡庸なポムロール」とあります。
このコーナーに登場するポムロールワインのテイスティングは、
少なくとも手元に届いて、1ヶ月程落ち着かせてから行っています。
このラ・ポワントは手元に届いてかれこれ3ヶ月が経ちます。
なかなか飲む気がしなかったのです。
そうです、全く期待していなかったから、ついつい延ばし延ばしになってしまいました。
ちょっと憂鬱な感じで抜栓しました。
色は、紫も残っている深いルビー色です。
香は、最初はほこりっぽい香がありましたが、平均的な赤系のフルーツ等の香があります。
味は、これも平均的に果実味があり、タンニンもそこそこ、酸も適度で、
ミディアム・ボディでこじんまりとして、うまくまとまって「結構、いいじゃん」って感じです。
飲んでても飽きが来なく、「へぇ〜!このワインも進歩したなあ。」
だんだん、時間が経つにつれて更に良くなってきました。
複雑味が増し、味の中にも芯が出てきたような感じです。
「おっ!これはいいワインだ!!」
近年ポムロール・ワインの品質が著しく向上していますが、
このラ・ポワントも御多分に漏れずその一つであることが伺えました。
面積22haとポムロールのワインとしては非常に広大なシャトーです。
最近はメルロの栽培比率が増え、75%使用しています。
シャトー・トロタノワ1982 2001年5月24日 |
大阪、北新地のある和食のお店で。
いろいろワインを飲んでいて、「次はどれだ〜。!!」とワインを探して、選んだのが
サンテミリオンのシャトー・グラン・メイヌ1998。
これが、また美味いの、美味いの、、、。
ところが、飲んだくれの親爺が「もっと、高いのを持ってこい。」
で、そこにあったのがトロタノワ1982。
値段を聞いたらそんなに高くなかったので、決まり。
周りのお知り合いの方々に振舞っていたら、
ご丁寧にクロ・ド・タール1970を2種類??グラスでお返しが、、、。
聞くと「1本おかしいから、もう1本空けた。」との事。
確かに色が全く違う。アクシデントのあったボトルの分は色がどす黒く、
明らかに劣化した味。もう一つは、それは、もう、、
果実味もあり、チャーミングで、お姉さんの膝枕にうっとり〜って感じでした。
問題のトロタノワ1982ですが、(もう結構酔っぱらっている。)
「美味くない!!ボディがない!」
これは、偉大な1982のトロタノワに対しての厳しい評価です。
それなりのワインであれば十分に合格点なんですが。
旅疲れもあったような感じも、、、、。
バランスが良くなかったですね。偉大な偉大な1982のトロタノワとしては、、、。
1ヵ月半前に飲んだ1982年のメドックの5大シャトーにあった、
とろりとしたエキスは感じられませんでした。
シャトー・デルトゥール 1997 2001年6月5日 |
このコーナー用にストックしているPomerolワインが増えてきて、そろそろ色々飲まないと、、、、
と思いつつ、宴会が入ったり、外で飲む機会が増えたりして、
やっと、漕ぎ付けました。
今日のワインも全く無名のシャトーです。
楽天市場(最近、重宝しています。)で見つけ、早速買ったワインです。
やはりこんな無名の、しかもパーカーetcで評価の無いワインを扱っておられる、
輸入業者様、小売店様には多大なる敬意を表したいと思います。
畑の場所はPomerolの西のややはずれになり、近くには有名なクロ・ルネがあります。
場所的にはいい場所ではありません。
先ず、一口目。
「軽いけど、美味い!!!」
これが第一印象です。
ブルゴーニュのようですね。
赤系のフルーツの風味があり、なかなかチャーミングですね。
最後に少し茎っぽさと苦味が残りますが、
¥2,200という価格を考慮すれば嬉しい嬉しいPomerolです。
時間が経つと、果実味よりもその茎っぽさと苦味が、
強調されてきます。
個人的には最初の華やかさがある時の方が好きですね。
品種はメルロ70%使用されています。カベルネ・ソーヴィニヨンが30%。
最初にメルロの優しさが、そして時間と共にカベルネが自己主張する、
という、2回楽しめるワインではないでしょうか。
追伸
翌日、ボトルに残ったのを飲んでみましたが、
非常にバランスが取れていて楽しめるワインでした。
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