2008.12


３5年ぶりのハワイ、少しは旅なれたと自負する者としては、気ままな旅に徹しようと、ホテルを使わず
島の隅々まで車で周る計画を立てました。　　ハワイ（米国）にはなんとも便利で快適なコンドミニアム
と言う設備があると聞いたからです。　 　　２ベットルーム・２バスルーム・キッチン・居間つきで、☆☆
ホテル並みの価格で泊まれるのですから安い物、折からの円高（＄＝９０円）も味方してくれ誠にgood
友人を誘っての三人旅となりました。

積み木マンションみたいなものですが		海に面して、眺めは上々
２世帯が十分のスペースです		台所用品も不自由なく、男どもの出番でしょうか

車がありますから買い物に不自由はありません。　本場アメリカのことですからどの町にも大きなショッピングセンター
があって現地の方の経験が出来ます。　コンドミニアムはホテル並みのサービスとは違いますが、毎日簡単な清掃と
ベッドメーキング・タオルの交換に来てくれますので快適生活には全く問題ありません。　　生ゴミはディスポーザーで
流しから粉砕して流してしまいます。　　友人がスモーカーでしたが、入居時に偉くうるさい禁煙誓約書を書かされるた
め絶対禁煙、私たちには幸いでしたが、敷地の片隅までショボショボ出かける友人がお気の毒！　　勿論レンタカーも
食堂も全面禁煙、建物から１５フィート以上離れないと罰金と書いてありました。

見て！　この肉の安さ		ハワイは冬。　果物はメキシコ産だそうです
野菜の陳列も一工夫あり		ご飯・寿司は何処にでもあります

一万円少々で調味料から揃えて山のようなお買い物、朝から分厚いステーキを食べて、三人で四日間買い物に
行かずですからエンゲル係数は下がります。　　　米はカルフォルニア・醤油も味噌も現地生産ハワイは日本か？
そんな気さえするハワイ島です。　　辺鄙な山の中のガソリンスタンドに「手製のおにぎり」があってビックリです。
出来ない英語を無理して使ったら、流暢な日本語が返ってきて赤面する始末！　　　　ハワイ島はビックアイランド
と書いてありましたが、走ってみて初めて実感する大きさです。　コナ海岸に陣取って全島ほぼくまなく回りました



キラウエアの火口のデカさは阿蘇の何倍あるのでしょう？　コナから海岸線を一回りしてキラウエア火山まで半端な距離
ではありません。　　集落とそれを結ぶ山間部がＳ字と速度制限で時間の掛かること。　ヒロ周辺に宿を取るべきでした。
しかし、島の天候は西側が晴れ・東側が雨の確率が高く、町の規模もコナの方が大きいので利便性が高く交通の便も
よいので観光客の多くはコナ側に泊まるようです。



ビジターセンターのおばさんが、「カラパナの町外れに行くと溶岩が海に落ちるところが見れますよ」と教えてくれました。
コナまでの帰りの事を考えると尻込みしましたが　「ここまで来たのだから」　と懐中電灯を買い込んで車を走らせました。
道路が溶岩で断ち切られ　「関係者以外立ち入り禁止」の標識があり、小雨も降ってきたので標識の前で止まっていると
後から来た車がその中に入ってゆきます。　　　　　「まだ行けそうだ、怒られたらその時よ」とガタガタ道に進入しました。

溶岩流で断ち切られた道路を乗り越えると又道路、そんな繰り返しをして行き着いた処にボランティアか役所の人か分り
ませんが、車を駐車できるところに誘導しています。　　その頃は左写真の様に日が落ち懐中電灯だけが頼り、右写真の
ような、溶岩の上に張られた反射テープを頼りに歩くこと３０分、残念ながら手持ちカメラでは写真になりませんが、夜空に
赤々と爆発の火の手が上がります（海の水に溶岩が触れて、火花が上がるのだそうです）　　溶岩流の直ぐそばまで行く
には昼間の溶岩見学のツアーに入らねばならぬことが後で分りました。

このような溶岩流の跡は、ハワイ島のあちこちにありますから、我々の様に物珍しそうに写真を撮る人など居ません。
二枚の写真は、日本のスバル望遠鏡があるマウナ・ケア山に通じるサドルロードの周囲に流れた溶岩流の後です。
コナとヒロの間を結ぶサドルロードは、一部ハイウエー仕様・一部洗濯道路で対向車が全く見えなくなる登り下りが
続きます。　　　　　夜はライトで見当が付きますが、日中は飛ばすと危険、急に対向車が現れ「ドッキリ！」です。

マウナ・ケア山の七合目（海抜3000少々）にオニズカ・ビジターセンターがあります。　それを過ぎると舗装の無い
道路に変わります。　　「四輪駆動以外は無理」と言われましたが少し進んでみました。　　ところが右写真の通り
の火山灰のダートで急勾配。　　　　　　　　流石の私も尻込み、雲海だけ撮影してやっとＵターンし下山しました。
3000ｍ付近には、なんとも不思議なコプラのような形状の植物が群生して、黄色の花を付けていました。

コナの国際空港はごらんの様に開放的な造りです。　　検問だけは厳重ですがそれを済ませると公園のような
佇まいで、フラダンスでもてなしてくれます。　　　コナは雨が少ないそうですが、待合室は屋外スペースが多く
最初に降り立つと意外な感じを受けます。　　イエローストーンの玄関空港もこんな開放感がありましたね。