2014.02


ほんの一時姿を見せてくれた、あこがれのキリマンジェロ


2014.02.15 なんと二週続きの大雪に見舞われ、交通機関全滅・高速道路は通行止め、成田は積雪が無く発着しているとの
情報を受け、なんとしても行かねばならないと、動き始めた横須賀線・山手線・京成電鉄を乗り継ぐ初めての経験をしました。
お蔭で思わぬ発見もしました。     遅延覚悟で8時間前に鎌倉を出ましたが思いのほか早くつく事が出来、時間つぶしに
四苦八苦、成田空港に時間制限なし・コーヒー接待付き一人¥1050の休憩所を発見、受付開始まで少しのんびりできました。

今回初めてカタール航空を利用し、ドーハ経由の乗継4時間を加え鎌倉を出てから実に30時間の長旅でケニアに降りたつ事
となりましたが、カタール航空(ビジネス)のサービスは機内・乗継ラウンジ・マンパワー共に特筆すべき秀逸さをご報告せねば
なりません。  時間の無駄が無ければ、安くて・気分良く行けるドーハ乗継を絶対お勧めします。

最初に訪れたのが「アンボセリ国立公園」と言えば「象」がその中心を担います。  キリマンジャロをバックに象の大軍を狙い
ましたが、時ならぬ雨季の走りでなかなかキリマンジェロが姿を見せず、象と山を一緒に写す事が出来ませませんでした。



アフリカゾウは気性が荒くなかなか人間になじまないそうで、タイのように使役につかうことは少ないとのこと、群れのリーダーが
サファリーカーに向かって威嚇してきます。  その迫力は半端ではありませんが、車が移動して邪魔をしなければ追いかけては
来ませんので心配はありませんが、現地の人に「ライオンやチータは逃げるけど、象と野牛には絶対近寄るな」と言われました。
象の群れは子象を中心に入れて進みます。子供たちはじゃれ合って群れから離れそうになります。 前後に強そうなのが見張り、
落ちこぼれの無いように、群れを動かして行きます。   それにしても一日中移動しながら餌を食べ続けるのですから驚きです。
(画面タッチ  象の群れに転換します)

サバンナの朝は日の出とともに始まります。  今の季節は6:30に公園の門が開きます。



あたりが明け染める前にサファリーカーが出発します。    朝日を浴びて活動を始めた水牛の群れ(画面タッチ 変換) 
サファリーカーは、いろいろですが天井を開けて観察できるのは共通で、車から降りることは指定地以外禁止されています。

     

この車で、多い日には一日8時間走り続けるのですから、体力がなくてはサファリーは無理!   ダートを40キロ以下で走ります。
動物を見る時の現地ドライバーの目は豹のような目になります。    おそらく検眼したら2.5以上でしょう。 一寸した草の揺れで
動物を見つけ出します。 「インパラだ・キリンだ・象だ・シマウマだ・カバだ、と」叫ぶたびに車を進めて近づきます。  我々が気付く
のは、背の高いキリンとドデカい象ぐらいのものです。   あのでかいカバだって水に潜ると気が付きません。

      

おとなしいキリンさんでも、茂みから急に首を出すとビックリ仰天です。  ここアンボセリ草原は草食動物の楽園のように
見えます。  圧倒的に多くのシマウマやゲゼルの仲間やインパラの群れが目につきます。   ところが草陰には居るん
 です、ライオンやハイエナなどの肉食動物が!     彼らはお腹がすくまでは襲いませんので草原は平和に見えます。 

     

姿かたちからして好感を持てないハイエナですが、草原の掃除屋としてライオンや豹の食べ残した動物の死骸を食べて生活をして
います。   ハイエナが居ると言う事は周囲に肉食動物が潜んでいるらしいのですが、我々の目では、なかなか発見できません。 
     

勇猛果敢でかたくなに伝統を守り続けて居る「マサイ族」の集落に連れて行ってもらいました。  チーフと呼ばれる村を統括する青年
がいて、部落をまとめ共産圏の様なコミュニティーを形成しているように見えます。  見物料から土産品の売り上げまですべてチーフ
が受け取り仕切るシステムです。     これが青年が又英語ぺらぺら 、一人30$を払うと写真もビデオもすべてOK、「写真を撮ると
危険だからマサイは写すな 」と言われていたのは、ありゃなんだったのか?      ゼニ儲けのための前哨戦だったのでしょう!
  
     
     

泥と牛糞を塗りつけた円形の住宅が、牛の集団とヤギの集団を追い込んで置ける中央広場を囲むように造られています。 直径50m
位はあるでしょう。     その周りには草原に生える棘々のある枝で塀をして野獣から家畜や自分達の身を守っているのでしょう。
日本のNGOなどが協力して井戸が掘られ、女性たちが水汲みから解放されたのは喜ばしいことですが、文明社会から隔絶した生活
を売りにしているはずのマサイ族ですが、物陰にバイクを発見したり、隠し持った携帯電話を横目で見ると 「ブルータスお前もか!」
ではありませんが、「マサイも文明に毒されたか、しょうがないよな、便利な方がいいもんな」と拝観料を取られたような気になりました
もしかしたら、観光客が帰ると洋服に着替えて夜にはバイクで町までお出掛かも???
     
     

そうは言っても自然が一杯、動物のフンを丸めて巣に運ぶ「フンコロガシ」、仲よく毛繕いするヒヒの仲間、 愛嬌のあるイボイノシシ
かんむり鶴も綺麗でしょ!   「動物園に行った方が簡単ジャン」とバカにした仲間に見せてやりたい自然がいっぱい生きています