平成２１年６月１７日
第２４０回四天句会
平成２１年６月１７日
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兼題 海開き さくらんぼ 羅 席題 走り梅雨 |
比呂四 ○ 鉄塔の鈍き光や走り梅雨 ★ 我先に浜を突進海開き ○ 頬杖をつきては思案梅雨に入る ＊ 上面の粒の揃ひてさくらんぼ 羅やくるぶし丸く艶めけり 恵一 ＊ 椅子に腰掛ける来賓海開き ＊ 羅を羽織りて雨の辻地蔵 ＊ 桜桃やカクテルグラスに盛り上げて ＊ 浮草の日に日に田の面埋めけり 美子 ＊ 掘割の藻に湧く臭ひ走り梅雨 ＊ 乳児院の児への縫ひ物梅雨の入り ＊ 逃げ惑ふ児の尻白き海開き ＊ 粒選りをまた品定めさくらんぼ ＊ 羅を着んとて軽き畳紙 |
武甲 ○ 神官の救命胴衣海開き ＊ さくらんぼ食べては種子の弾飛ばす 羅や肌はちきれむ代教師 義春 ＊ うすものや木陰に人を待つ女 ＊ 波際のペットボトルや海開き ＊ 濡れてゆく南京街や走り梅雨 びわの実の同期の仲間として育つ さくらんぼ含みては種吹き出して 利孟 息ひとつ吐き羅に結ぶ帯 薫風を草に搦めて象の鼻 波を追ひ波に追はる子海開き 皮に味無く舌頭のさくらんぼ 走り梅雨客に傘寄せベルボーイ |
