第239回四天句会
平成21年5月20日

   
兼題 夏近し 粽 石楠花
席題 羊の毛刈る

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ご興味のおありの方はお探しください



  比呂四
◎ 毛を刈られ羊躓き遁走す
◎ 梅雨気配水で艶出す靴磨き
◎ 粽解く包まれし香りの放たれて
○ 石楠花にせはしき虫の羽音かな
  腰周りすつきりとさせ夏近し

  恵一
◎ 毛を刈られ羊さみしき顔したる
◎ 河鹿聞く宿の枕の硬さかな
○ 島人の総出の掃除夏の浜
○ 大原の石楠花寺や鐘響く
○ 笹粽夕日の湯浴む日本海

  美子
◎ 幼子の五指のむんずと粽かな
  股座に羊組み伏せ毛を刈りぬ
○ 釣り人の竿立て並べ卯浪寄す
○ 釣富士に上がる歓声夏近し
  迷ひ込む石楠花の群人の群れ

  武甲
◎ 二の腕を捲り決裁夏近し
★ 勇者への変身ポーズ粽食ふ
  母の日のチュニック包む赤リボン
○ 石楠花を背に講釈のバスガイド
○ 遠氷河羊の毛刈る機械音

  義春
○ 山葵田に音たて富士に生まる水
◎ 娘らのしろき二の腕夏近し
◎ 羊の毛刈る青年の赤い帽
○ 粽解く指が甘さをさぐるかに
  石楠花の咲くハイカーの眼の高さ

  利孟
石楠花や木立に暗き女人坂
夏近し胸の隠しに櫛いれて
ほの甘さしつかと封じ笹粽
毛を刈られ羊因幡のものめける
薫風を来たりて萬里着陸機
★:宗匠天  ◎:地  ○:人
今回宗匠得点順位 5位