第437回四天句会
令和7年2月10日  Zoom句会
   
兼題 大受験 寒晴れ 寒鯉 節分


  利孟  
寒鯉を釣り上げ重き背負ひ籠  
鬼打ちの豆におまけの鬼の面  
春の雪積みものの芽の深眠り  
春からは通ふ道とも大受験  
寒晴れのアルプスを背に日章旗  

 瀧凍てゝ水にねむりの刻もどる 重次遺墨


  義春  
大受験終へ硬直の腕ほぐす  
節分や成田屋気取りに豆を撒き  
寒鯉を桶に持ち出し佐久の宿  
寒晴や真白き富士に舞ふ天女  
梅咲くやお不動様の頬緩み  

  虚承  
佐久にて
寒晴れや家族総出で干す豆腐  
春の夜を墨汁の香が蘭亭序  
日本史は漫画に学び大受験  
寒の鯉身じろぎもせず生きてをり  
節分やLINEで孫は福はうち  

  恵一  
大試験すみて二日を眠りけり  
節分や帰宅の父は鬼の役  
寒鯉の泥の中なる眠りかな  
号令に伏せるシェパード草萌ゆる  
寒晴や櫓太鼓の音高く  

  あやの  
節分やまじなひほどに豆を噛み  
寒日和けんけん相撲不意をつき  
耳奥に鉛筆の音大試験  
寒鯉の鮒を散らして釣られけり  
春浅し白湯に檸檬を一絞り  

  雨竜  
寒鯉の生簀の底にある日射し  
節分会豆撒く声を拾ひ合ひ  
千年を生きし杉の木寒晴るる  
光めく枝は幾重に冬の空  
鉢の花庭に出しやり受験終ふ