第306回 令和4年9月24日 16時 ZOOM
兼題 渡り鳥 萩
萩の寺庭園拝観芳志箱
秋暑しバレヱ教室床鳴らし
石蹴りのパッで一息こぼれ萩
学らんの応援女子校体育祭
鳥渡るミサイルランチャー西を向き
比呂
☆遠かなかなゆつくり回る蹴り轆轤
○萩叢に裾濡らし来る通夜の客
○不条理といふ鶏頭の縮れやう
○長月や子午線越へて来る鳥も
・割れ石榴さもあらばあれ鬼子母神
美恵子
☆穂に埋もれまた現れて稲雀
○幾千の暮らし見下ろし鳥渡る
・さはさはと茶釜の音や萩の庭
・萩溢る尊コ堰の絞られて
・新ワクチン接種繰上げ鳥渡る
○七不思議伝へる古刹鳥渡る
○白鳥の声のひねもす暮れにけり
・牧の秋昏れゆき霞む地平線
・平らかな一日残照のこぼれ萩
・「正常デス」と体温告げる声も秋
みよ
・菩提講萩の風入る大広間
・岩に湧く鬼怒の源流渡り鳥
・初もみじ居留地跡の石畳
・秋場所の取組表の相撲文字
・三十三才群れてさびしき杉の闇
良人
・長雨の上がりし朝や萩咲ぬ
・山寺の長き参道萩埋めて
・那珂川のよどみし流れみだれ萩
・夕映えの空に群れなし渡り鳥
白萩の埋める境内禅の寺
・渡り鳥深山の空を越え来たる
・磨崖仏対の白萩咲き添ひて
・やうやうに着ける山頂萩日和
・燕去りたる空の暮れ泥む
晴れまだら萩咲くらむと聲便り