第３３３回 令和６年１２月２０日１３時 Ｚｏｏｍ句会
兼題 除夜の鐘、海鼠、鍋もの一般、年用意
初雪や塾へ行く子の背負ひ鞄
供出の鐘の復元なりて除夜
夜神楽や青竹徳利に芋焼酎
年用意囲炉裏の灰を掻き均し
海鼠腸を舐めて唐津の盃の酒
和田金の寿き焼仲居の饒舌に
蕎麦前の炭おんぼりと海苔の箱
比呂
☆大鏡拭き上ぐ床屋年用意
△お飾りの紙の百両年の市
△人形をの嬰を抱くマリア聖夜劇
△磔刑のごと鮟鱇の釣るし切り
△猪鍋や囲炉裏の周り毛皮敷き
・子が撞いて蜜柑賜る除夜の鐘
リアカーに新藁の香の注連積みて
△黒海鼠白砂の海にへばり付き
△除夜の鐘百八つ目は年明けて
△二つ三つ煩悩残し除夜の鐘
△年用意美容院での愚痴納め
・写真見ては進まぬ整理年の暮れ
・鍋囲むテーブル脇に猫のゐて
除夜の鐘鳴り止む迄に愚痴減らし
信子
△自転車に足しやる空気年用意
△露天湯に月てらてらとクリスマス
・寄せ鍋のお世話御玉と御菜箸
・城跡にいにしへの夢冬紅葉
・身の程といふ程加減除夜の鐘
それぞれがそれぞれの事年用意
除夜の鐘透析後の圧迫帯