第344回 令和7年11月22日19時 Zoom句会 
兼題 返り花 茶の花 文化の日 時雨 七五三


  利孟
 片時雨濡らし穴太の野面積み
 全集に抜けが一巻文化の日
 FAのポスティングのと冬に入る
 ブロアーで飛ばし集めて落葉掻き
 刈り込みの鋏に摘まれ返り花
 四半世紀前の晴着や七五三
 茶の花や作務衣の僧の竹箒

  ともこ
☆時雨るるや眉に力の阿修羅像
△大根引くわさわさの葉を束にして
△上野から谷中千駄木小春かな
△日溜りに身を寄せ咲いて石蕗の花
・空堀の石垣染めて蔦紅葉
・江ノ電の小さな駅舎お茶の花
 川涸るる石に数多の鳥の糞

  比呂
☆秋高し海風育ちの岬馬
△黄鶺鴒水辺とんとん渡りゆく
・さらばへて傾ぐ川舟時雨雲
・仮住まひに紙の表札返り花
・秋蝶の日陰伝ひに遊びをり
・抱かれても確と離さず千歳飴
 漢方薬の効めじんわり文化の日

  美恵子
△窓ガラスに滲む人影夕時雨
△バーベルをプラス1キロ文化の日
△抱きとれば脱げる木履七五三
△二百年かぞへし旧家お茶の花
 バーガーとコーヒーの昼文化の日
 古道具に村の歴史や文化の日
 返り花人生いろいろ同窓会

  信子
△雨戸閉づ鼻の先より湯冷めして
△門ごとに掲げる家号帰り花
・着ぶくれにしばしお待ちを聴診器
・木の家のどこともなくて隙間風
 17の背番号付け七五三
 厄介な雨戸みな開け文化の日
 泰平の親子着飾り七五三

  ミヨ
△幟旗競ひはためく暮れの市
・登山電車窓引き下ろす夕しぐれ
・師走かな道路拡幅工事中
・下野路男体颪吹き荒れて
 得たり顔してぎんなんを集める子
 炭斗の目籠内張千字文
 踏まれてもめげずに伸びて芽水仙