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医院建築

ドクターはJR土山駅近くのテナントで診療を行ってこられました。しかし30坪程度のテナントであったため使いづらく、狭い待合室では混み合うことも多く、その混雑状態を見た患者さんが帰ってしまうこともあったため、近隣の広い敷地に新築移転することを決意され、そこから計画がスタートしました。

ドクターからの要望としては、駐車場を広く取りたいこと、待合室の広さ、快適性を望まれ、また美容皮膚科に力を入れていることもあり、女性が好む清潔感、ホテルのような落ち着きの高級感も求められました。

敷地は全面道路からの奥行きが深いこともあり、駐車場を全面に、奥に建物を配置する計画とした。建物は、漆喰塗りの白い壁、アルミの庇、ガルバリウム鋼板のダークグレイの壁、コンクリートの庇で構成され、水平感を出すことで、落ち着いた開放的な建物になることをいとしている。駐車場はコンクリート舗装と割り石でデザインし、建物との間は緑と下面に間接照明を仕込んだコンクリート打ち放しの策で領域を区分し、建物に落ち着きを与えている。

待合室は天井高3.6m、大きく空が望めるフルハイトの大きなガラス窓を設け、明るく開放感溢れる部屋とした。インテリアは白とダークブラウンの木目調を基調とし、暗くならない程度の落ち着きのある色使いとした。また間接照明を使用することで、柔らかい光による空間の広がり、奥行き感を演出し、夜間は昼とは違った落ち着き感のある空間としている。

また外来トイレも車椅子が使いやすいように広く取り、子連れの女性も使いやすいように、ベビーチェア、ベビーベッドを設置している。ドクターの意向もあり、診療所の照明は、ほとんどの部分をLED照明としている。ただし、診療部門は皮膚を自然光に近い形で診る必要がある為、LED照明は演色性の問題から使用せずに、蛍光灯としている。

→「うえだ皮フ科クリニック」ホームページ

 

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(写真撮影/松村芳治)

Publication 掲載紙
建築と社会 建築 医院建築 2012/03 建築と社会 
2013/01 建築ジャーナル 2013.1月号 
2013/03 医院建築の計画と設計事例

Prize 受賞履歴
第10回くすのき建築文化賞 受賞  
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建築地 兵庫県加古郡播磨町
地域・地区 近隣商業地域
構造・規模 鉄骨造 2階建

敷地面積 668.14u(202.1坪)
建築面積 174.37u( 52.7坪)
延床面積 232.42u( 70.3坪)

意匠設計: 古田建築設計事務所 古田充 大久保武志

構造設計: アイ設計工房
設備設計: 岸本電気設備設計 設備企画ウッズ

施   工: 前川建設株式会社

□外部仕上表
  屋根/加硫ゴム系シート防水
  外壁/ファインウォールデコ
       ガルバリウム鋼板スパンドレル
  建具/アルミサッシ ペアガラス

□内部仕上表
  壁/PB下地 ビニルクロス貼
  床/塩ビタイル、長尺シート
  天井/PB下地 ビニルクロス貼

□主な設備
  照  明/(診療部)蛍光灯、(一般部)LED
  冷暖房/空冷ヒートポンプ式エアコン
  給  湯/電気温水器


□ホームページ/TOP
□医院建築 作品集/Archive
□医院建築についての考え
□設計のポイント/DesignPoint
□設計監理の流れ/FlowChart
□設計監理料/DesignFee
□事務所プロフィール/Profile
(株)古田建築設計事務所