huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




                     
汨羅
          
                         
         李コ裕

遠謫南荒一病身,
停舟暫弔汨羅人。
キ縁尚圖專國,
豈是懷王厭直臣。
萬里碧潭秋景靜,
四時愁色野花新。
不勞漁父重相問,
自有招魂拭涙巾。


    **********************
       汨羅

遠く 南荒に 謫
(たく)せらる  一病身,
舟を停めて 暫し 弔ふ  汨羅
(べきら)の人。
(すべ)て  (きんしゃう)の 國を 專(もっぱ)らにせんと 圖(はか)るに  縁(よ)り,
(あ)に 是(こ)れ  懷王の  直臣を 厭(いと)ふにあらんや。
萬里の 碧潭  秋景 靜かに,
四時
(しいじ)の 愁色  野花 新たなり。
勞せず  漁父
(ぎょほ)の 重(かさ)ねて 相(あ)ひ問ふを,
自ら 有り  招魂 涙を 拭
(ぬぐ)ふ巾。


             ******************

◎ 私感訳註:

※汨羅:〔べきら;mi4luo2●○〕戦国時代の楚国の王族・屈原(屈平)が投身自殺した川の流れ。屈原は嘗て三閭大夫に任じられるが、楚の懐王のとき、尚の讒言のため、職を解かれた上、都を逐出されて各地を流浪した。その放浪の折り、多くの慷慨の詩篇辞賦を残した。やがて、秦が楚の都郢を攻めた時、屈原は汨羅(現・湖南長沙の南方)に身を投げて自殺した。時に、前278年の五月五日で、端午の節句の供え物(粽)は、屈原を悼んでのものともいう…。『史記・巻八十四・屈原賈生列傳 第二十四』では「於是懷石遂自汨羅以死。」と記されている。屈原を歌った『楚辭』漁父「屈原既放,游於江潭,行吟澤畔,顏色憔悴,形容枯槁。漁父見而問之曰:『子非三閭大夫與?何故至於斯?』屈原曰:『舉世皆濁我獨C,衆人皆醉我獨醒,是以見放。』」に基づいて作られている。作者李コ裕は、自分の境遇を屈原に投影して、詠い上げている。

※遠謫南荒一病身:一人の病身であるわたし(作者の李コ裕)は、南方の辺境・海南島の崖州へ流し者となった。 ・遠謫:遠地へ流し者になる。遠流。 ・荒:国の果て。辺疆。 ・南荒:南方の辺境。作者が海南島の崖州に流されたことを指す。 ・一病身:一人の病身であるわたし(作者の李コ裕を指す)。

※停舟暫弔汨羅人:小舟をとめて、暫く、汨羅に身を投じた屈原を弔い、昔を思い偲ぼう。 ・停舟:小舟をとめて。このフレーズは、崔の『長干曲』に「停船暫借問,或恐是同ク。」がある。 ・暫:しばらく。作者は、遠く海南島崖州への赴任途上にある。 ・弔:とむらう。弔古。昔の人を思い偲ぶ。 ・汨羅人:汨羅に身を投じた屈原のことをいう。

※都縁尚圖專國:(屈原を放逐したことは)すべて尚が、国政を壟断しようとした所為である。 ・都縁:すべて……の所為である。すべて……に起因する。 ・尚:楚の懷王に屈原のことを讒言した人物。 ・圖:はかる。企図する。 ・專國:国政を専断する。

※豈是懷王厭直臣:どうして懐王が、直言する臣下を厭わしく思ったであろうか。懷王は、屈原を厭わしく思っていない。それは、すべて尚が、国政を専断しようとしたためである。君側の奸が悪いのである。わたし(李徳裕)が南荒に流されるのも、君側の奸が悪いのであって、君王を恨んではいない。 ・豈是:どうして……であろうか。 ・懷王:屈原を追った楚の王の名。後出『楚辭・招魂』で、一説では招かれる霊魂の主。 ・厭:いとう。厭わしく思う。 ・直臣:主君にへつらわず、直言する臣下。正直な家来。

※萬里碧潭秋景靜:遥か彼方まで続く、美しい青い色をした深いふちの秋景色は、靜かである。 ・萬里:遥か彼方まで続くさま。 ・碧潭:美しい青い色をした深い池。 ・潭:ふち。深い池。 ・秋景:秋景色。 ・靜:しずかである。

※四時愁色野花新:四季の愁いを帯びた色合いで、野辺に咲く花は新鮮に感じられる。 ・四時:〔しいじ;si4shi2●○〕四季。一日中。朝・夕・昼・夜。 ・愁色:愁いを帯びたさま。 ・野花:野辺に咲く花。 ・新:あらたである。

※不勞漁父重相問:『楚辭』の漁父もう一度問いかけてくるような、手間を取らせない。 ・不勞:手間を取らせない。手を患わせない。 ・漁父:〔ぎょほ;yu2fu4〕漁師。前出『楚辭・漁父』「漁父見而問之曰:『子非三閭大夫與?何故至於斯?』というふうに漁父がこまごまと問いかけてきて、人生観の相違に因る物の見方の違いを詠っている。 ・重:かさねて。さらにもう一度。 ・相問:問いかけてくる。 ・相:動詞の動作の趨勢を表す。…てくる。

※自有招魂拭涙巾:自分で、『楚辭・招魂』と、涙を拭くハンカチを持っている。 ・自有:自分で持っている。 ・有:所有している。 ・招魂:『楚辭』の一篇で、宋玉が屈原を悼んで作ったもの。宋玉の『楚辭・招魂』に「朱明承夜兮,時不可以淹。皐蘭被徑兮,斯路漸。湛湛江水兮,上有楓,目極千里兮,傷春心。魂兮歸來哀江南!」とある。『招魂』が宋玉の作と見た場合は、招かれる霊魂の主は屈原となる。ここでは、その意味で使われている。 ・拭涙巾:涙を拭くハンカチ。





◎ 構成について

七律。韻式は「AAAAA」。 韻脚は「身人臣新巾」。平水韻部上平十一真(新臣人身巾)。次の平仄はこの作品のもの。

●●○○●●○,(韻)
○○●●●○○。(韻)
○○●●○○●,
●●○○●●○。(韻)
●●●○○●●,
●●○●●○○。(韻)
●○○●○○●,
●●○○●●○。(韻)

2004.1.20
     1.21
     1.22完

漢詩 唐詩 漢詩 宋詞

xia 1 ye次の詩へ
shang 1 ye前の詩へ
Bixue「唐宋・碧血の詩篇」メニューへ戻る
    **********
Maozhuxi shici辛棄疾詞
Maozhuxi shici陸游詩詞
Maozhuxi shici李U詞
Maozhuxi shici李清照詞
shangye花間集
shangye婉約詞
shangye歴代抒情詩集
shangye秋瑾詩詞
shichao shou ye天安門革命詩抄
Maozhuxi shici毛主席詩詞
Maozhuxi shici碇豊長自作詩詞
shici gaishuo豪放詞 民族呼称
shici gaishuo詩詞概説  
唐詩格律 之一
宋詞格律
詞牌・詞譜
詞韻
詩韻
cankao shumu(wenge)参考文献(宋詞・詞譜)
cankao shumu(wenge)参考文献(詩詞格律)
cankao shumu(wenge)参考文献(唐詩・宋詞)
      
zhuzhang わたしの主張
guanhougan
メール
hui shouye
トップ
huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye