寒風 料峭 窗戸を侵し, 垂簾に 懶(ものう)く 迴廊を歩む。 月色 高樓に入り, 相思 兩處に愁ふ。 無邊なり 家國の事, 并せ入る 雙蛾の翠に。 若(も)し 早梅の開くに 遇はば, 一枝 應(まさ)に 寄こし來るべし。 **********