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        渡桑乾
 
                              唐・賈島
客舍并州已十霜,
歸心日夜憶咸陽。
無端更渡桑乾水,
卻望并州是故鄕。


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桑乾を 渡る                    

                       
并州に 客舍すること   已
(すで)に 十霜,
歸心 日夜  咸陽を 憶ふ。
端 無くも 更に渡る  桑乾の水,
卻って 并州を 望めば  是れ 故鄕。


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◎ 私感註釈

※賈島:中唐の詩人。779年(大暦十四年)~843年(會昌三年)。字は浪仙。范陽の人。初め、僧侶で無本と号し、後、韓愈に認められて還俗、仕官した。五言律詩にすぐれる。

※桑乾:桑乾河。山西省北部から東に流れ、河北省北部を通り、北京を貫流する。永定河の別称。北京より上流を桑乾河と呼び、北京より下流を永定河と呼ぶ。中原を故地とする漢民族にとっては、北の涯の感がこもる地名。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)46-47ページ「唐 河東道」にある。唐・李白『戰城南』「去年戰
桑乾,今年戰葱河道。洗兵條支海上波,放馬天山雪中草。萬里長征戰,三軍盡衰老。匈奴以殺戮爲耕作,古來唯見白骨黄沙田。秦家築城備胡處,漢家還有烽火然。烽火然不息,征戰無已時。野戰格鬪死,敗馬號鳴向天悲。烏鳶啄人腸,銜飛上挂枯樹枝。士卒塗草莽,將軍空爾爲。乃知兵者是凶器,聖人不得已而用之。」や、李益『幽州』「征戍在桑乾,年年薊水寒。殷勤驛西路,此去向長安。」がある。

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并州:太原市。 桑乾河:朔州を流れる。 

※客舍并州已十霜:旅先の仮の宿と(思っていた)并州での生活も、もうすでに十年になる。 ・客舍:動詞として、旅先で投宿している。仮の宿としている。 旅の宿。旅館。 ・并州:山西省太原市。『中国歴史地図集』第五冊 隋・唐・五代十国時期(中国地図出版社)46-47ページ「唐 河東道」では太原府として載っている。第六冊 宋・遼・金時期56ページでも同様。後世、金・元好問は『初挈家還讀書山雜詩』で「
并州一別三千里,滄海橫流二十年。休道不蒙稽古力,幾家兒女得安全。」と使う。 ・已:とっくに。もうすでに。 ・十霜:十年となる。動詞的な使い方で、現代語にもある用法。 ・霜:年月。霜は一年に一気節のもので、年月の経過をいう。星霜。

※歸心日夜憶咸陽:故郷に帰りたいと思う心は、日夜を分かたず、いつも咸陽を憶い出させる。 ・歸心:故郷に帰りたいと思う心。 ・日夜:いつも。昼も夜も。 ・憶:思い起こす。 ・咸陽:陝西省にある。渭河を夾んで、長安の対岸にある都市。ここでは、若かった頃、韓愈に認められて、僧侶より還俗し、人生を大きく変えた長安の都を指している。賈島自身は、北京近くの范陽の出身なので、故郷にはあたらない。青春を過ごした思い出深いところということになる。

※無端更渡桑乾水:おもいがけなくも、(今回)更に(北方に)桑乾河を渡ることになり。 ・無端:おもいがけなく。 後世、晩唐・李商隱は『錦瑟』で「錦瑟
無端五十弦,一弦一柱思華年。莊生曉夢迷蝴蝶,望帝春心托杜鵑。滄海月明珠有涙,藍田日暖玉生煙。此情可待成追憶,只是當時已惘然。」と使う。 ・更渡:さらに…を渡って。 ・桑乾水:桑乾河。位置関係からいうと并州(太原市)の百キロメートル北側を東流している。ここでは、作者が更に北へ行くことになる。青春を過ごした長安の都は遥か南に、故郷范陽は、東の彼方の下流になる。桑乾河の北の方は、夏でも朝は寒く、道端に砂が溜まっていて、砂漠に近づいた感じのするところである。やがて、長城も現れ、異郷に近づいている感じがひしひしとするところである。

※卻望并州是故鄕:ふり返れば、并州が故鄕のように思えてくる。 *河を渡って更に北を目指そうとする時、(今まで最果ての地と思って住んでいた)并州をふり返ってみれば、まるで懐かしい故郷のように感じられた。 ・卻望:ふりかえる。読み下しの都合上「却って并州を望めば…」としているが、ここの「卻」は、副詞ではなく、動詞「反転する、ふり返る」になり、「卻望」は「卻顧」に同じで、「ふり返る」。 ・是:…は…である。これ。主語と述語の間にあって述語の前に附き、述語を明示する働きがある。〔A是B:AはBである〕。

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◎ 構成について

 韻式は、「AAA」。韻脚は「霜陽鄕」で、平水韻下平七陽。この作品の平仄は次の通り。

●●○○●●○,(韻)
○○●●●○○。(韻)
○○●●○○●,
●●○○●●○。(韻)
2003.10.28完
2007. 4.28補
2011. 2. 6
     12.17

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