・大詔: |
天皇の詔勅。みことのり。ここでは終戦の詔勅のことをいう。 |
・奉戴: |
いただき奉ること。また、君主としてあおぎ仕える。ここは、前者の意。ここでの大詔奉戴日とは、八月十五日のことになる。 |
・野望: |
田野の眺め。盛唐・杜甫の『江亭』に「坦腹江亭暖,長吟野望時。水流心不競,雲在意倶遲。寂寂春將晩,欣欣物自私。故林歸未得,排悶強裁詩。」 とある。 |
・澹澹: |
〔たんたん;dan4dan4●●〕水のゆったりと揺れ動くさま。心の静かなさま。あっさりしたさま。晩唐・杜牧の『登樂遊原』に「長空澹澹孤鳥沒,萬古銷沈向此中。看取漢家何事業,五陵無樹起秋風。」 とある。
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・長空: |
大空。北宋・蘇舜欽の『中秋夜呉江亭上對月懷前宰張子野及寄君謨蔡大』に「獨坐對月心悠悠,故人不見使我愁。古今共傳惜今夕,況在松江亭上頭。可憐節物會人意,十日陰雨此夜收。不惟人間重此月,天亦有意於中秋。長空無瑕露表裏,拂拂漸上寒光流。江平萬頃正碧色,上下淸澈雙璧浮。自視直欲見筋脈,無所逃遁魚龍憂。不疑身世在地上,祗恐槎去觸斗牛。景淸境勝返不足,嘆息此際無交游。心魂冷烈曉不寢,勉爲此筆傳中州。」 とあり、清・顧炎武の『海上』に「海上雪深時,長空無一雁。平生李少卿,持酒來相勸。」 とある。現代・毛沢東の『蝶戀花・答李淑一』一九五八年七月一日で「我失驕楊君失柳,楊柳輕颺直上重霄九。問訊呉剛何所有,呉剛捧出桂花酒。 寂寞嫦娥舒廣袖,萬里長空且爲忠魂舞。忽報人間曾伏虎,涙飛頓作傾盆雨。」 とする。 |
・憶: |
思い出す。忘れない。思い遣る。考える。 |
・和戎: |
外国と媾和する。 |
・南飛: |
(激戦地である)南の方へ飛ぶ。 |
・仰望: |
見上げる。あおぎ望むこと。また、敬う。敬い慕うこと。敬愛と期待を込めて見る。ここは、前者の意。 |