いよいよ大詰めです。短気を起こさず気長にやりませんと…。
スライドバーを取り付けた台枠前部を、90度外側に曲げます。 |
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エキセントリックロッドの支持板を折り曲げます。 |
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台枠の横の穴にツメを引っ掛けて、1mmネジで固定します。 |
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ここから急に難しくなります。 |
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難関その1 次に、このピンからメインロッドが抜けないようにしますが、説明書ではハンマーで叩き潰すように指示されています。 もしメインロッドが動かなくなってしまったら、ゆっくり無理せずに少しずつ左右に動かしていれば、そのうち軽く動くようになります。 |
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難関その2 |
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スライドバーの後方からクロスヘッドを差し込み、ピストン棒も穴に通します。 ここで、クロスヘッドが軽く左右に動くか確認します。 |
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難関その3 線路の上で車輪を転がして、回転に引っ掛かりがないか確かめます。 ガシッと動かなくなってしまったときは、折り曲げたピストン棒がつかえてしまった可能性が大なので、慎重に曲げ直してみます。 |
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うまくいったら反対側も調整します。 と簡単に書きましたが、100%満足だなんてとてもとても…。 |
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モーターは、あらかじめ通電して回転することを確認しておきます。ウォームギヤはエポキシ系接着剤で接着します。はみ出した接着剤で軸がモーター軸受けと接着されてしまわないように注意します。 あとで発売された三井埠頭5号機のほうは、少し長いモーターがついているので、モーターの端がベースプレートから少し前方にはみ出します。この部分は煙室の内部に入り込みます。 |
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台枠の90度曲がったモーター取り付け座に、モーターをエポキシ系接着剤で接着します。 この噛み合わせにすき間を開けることはきわめて重要です。スムーズに動かない場合、このアソビが足りなくて、ギヤががっちり噛み合いすぎていることがよくあります。 接着剤が固まったら、パワーパックからモーターに直接通電して、動きを確認しておきます。 |
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次は、モーターのリード線を台枠の上部にハンダ付けします。 ところが、そのためにいったんベースプレートのネジを緩める必要があるのですが、車輪を取り付けてしまうとドライバーが入りません。 |
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こうしてできた隙間に、リード線の先端を差し込み、もう一度ネジを締めて固定します。 |
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最後に車軸の集電ブラシを取り付けます。 |
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左右を取り付け終わりました。ボディーを乗せないと軽くて集電がよくありませんが、線路に載せて走らせてみます。 |
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難関その4 なぜか、ボディーに固定すると走らなくなってしまうという症状に悩まされました。 |
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後部台枠をネジ止めします。これですべての組み立てが終了です。 |
接着剤だけで金属キットを完成させることは一応できました。慣れないので強度や硬化時間の感覚が分からず難しく感じましたが、接着剤に慣れた方なら何でもないことかもしれません。
走りのほうは、当初は腕の問題で細かい精度不足が重なり、何となく危なっかしい感じでしたが、その後経験を積んでから再調整し、満足いくようになりました。プラ貨車で2〜3両が限度とされていましたが、平坦線でオハ31系を3両くらいまでなら牽くことができます。
トミックスのK.S.KタイプCタンクとのツーショットです。トミックスのCタンクは前デッキが長いのですが、そのほかは結構寸法的にがんばっているように見えます。
2006年になってから発売された三井埠頭5号機と、トミックスのK.S.KタイプCタンクのとのツーショットです。かなり精度に気をつけて組んだので、モーターのない状態では惰性でしばらく転がるくらいまでに仕上がったのですが、モーターを積んでみると特別優れているわけでもなく、先の南薩鉄道5号機と同等になりました。
ワールド工芸で、機関車の動輪をモーターで回す形式のキットは、動力まわりの組み立て調整が桁違いに難しいです。私は今まで金属キットを相当組み立てたのですが、やはり難しいと思います。
(おわり)