部品の取り付けに入りますが、紙の部品なので、実物の特徴と紙の性質を考えて形を決めていきます。
ここでは電気配管や空気作用管を除いてほとんどの部品を取り付けてみましたが、すでに機関車の形は決まっているので、部品の有無は仕上がりにはあまり関係しません。
また、もとのボディーから部品を移植して、手っ取り早く済ませる方法もあると思います。
砂撒管の根元を、L字型に切った紙片を貼り付けて表現します。 約1mm四方なので、なかなか揃った感じになりませんが、最終的にはそれほど目立つ部品ではありません。 |
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砂撒管は前後に流れているものと、後方に2本流れているものがありますが、ここでは後方のタイプにしました。 あらかじめ長さをぴったりに調整しておいてから接着するのがコツです。 ボイラーに使った古名刺は、表面がコーティングされているため、木工用ボンドが乾くとはがれてしまいますから、瞬間接着剤を併用して固定します。このあとの部品もすべて同じ要領です。 公式側には、それほど多くの部品はないので、ここで全部作っておきます。 |
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非公式側に単式コンプレッサーを取り付けます。ランボードに穴を開けることはせず、上下2分割としました。 |
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配管は上下関係を考えて、順番に接着します。 |
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コンプレッサーの吸排気管を表現します。紙帯の幅や接着角度によって、配管の太さの違いを表現することができます。 実物の消音機は、煙突の後ろに取り付けられているものもありますね。 |
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汽笛も紙で作ってみました。 とても小さいので、大胆に省略したほうがきれいに作れるでしょう。 保存機などを近くで見ると複雑な形をしていますが、これぐらいの模型では「何かがついている」程度にしか見えません。 |
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発電機と安全弁を取り付けます。安全弁は紙帯を2枚重ねにした棒の上下2箇所に、薄い紙帯を巻いただけです。 |
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キャブ周辺の工作に入る前に、キャブ下の空気溜めとステップを作っておきます。 空気溜めは従輪の動きを妨げないよう、内側は平面にしてあります。このほうが作るのも簡単です。 |
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ステップは根元を少し切り欠いて、できるだけ表面に近くなるように接着し、そのすぐ裏にぴったり空気溜めを接着します。 瞬間接着剤を多めに流して(限度はありますが)ガッチリ固めてしまいます。 |
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反対側には冷却管を取り付けます。今までの3両の機関車でいくつも作ったので、もう簡単です。 紙帯を下から順に積み重ねて接着していくのです。 強度を確保するため、瞬間接着剤が染み込みやすいよう、名刺ではなく厚さ0.3mmのケント紙でできています。 |
作っても作っても、まだ続きがありますね。
この先も、紙でどのように特徴を表現するか、どう強度を確保して作りやすい構造にするか、わからないことだらけです。