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紙で作るC12 その6

ここまで来ると、早く終わってほしいとの気持ちが先にたって、作り始めた動機などどこかに吹き飛んでいます。
ともかく、長かった工作にも終わりのときが来ました。

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前ステップ

前デッキ下のステップを作って取り付けます。
紙片を張り合わせるだけのもので、見かけほど難しくはありません。
先輪と干渉しないように注意して接着し、瞬間接着剤で固めます。

トレインショップのC12は、先輪が干渉しないように前デッキの傾斜がゆるく、長くなっていますが、今回の工作では実物どおりの傾斜を狙いました。そのためにカーブが曲がれなくなっては、本も子もありません。

後部のステップも同じ要領で作ります。

速度検出器

公式側のキャブ下には何もないので、速度検出器を適当に作って貼り付けておきました。

本当は、水タンクの下部を連結しているパイプを作りたかったのですが、場所的にサイドロッドと干渉してしまうので、あきらめました。
太いパイプなので、干渉を避けてあまり表側につけると、紙で板状に切り抜いているのが目立ってしまうのです。

石炭 最後に石炭を作って、モーターの端子を隠します。
まず、紙を適当に曲げてモーターを覆うフタを作り、その上に紙帯を切り刻んで作った石炭を接着します。
生地完成

これで今回のすべての紙工作が終わりました。
一日の作業時間が短いので、まる2ヶ月くらいかかってしまいました。

何の下地処理もせずに(この紙に適した方法を知らないので)塗装に進みます。
塗料は、つや消し黒:半光沢黒:青=1:1:わずか。→比率になっていない…。
それを筆塗りの約三倍の薄さに薄めて吹き付けました。
最後に裾のあたりだけ、少々の黄土色+オレンジ色をさっと吹いておきました。
材質のおかげで結構な質感が出て成功です。

紙のC12 完成

完成

ようやく完成しました。
色々な失敗もしましたが、どうにか形になってくれました。
写真で拡大すると、色々と粗も目立って恥ずかしい感じもします。
実物は7センチほどの大きさです。

ナンバープレートの製造番号はデタラメで、参考にした特定の実機はありません。

完成 非公式側 完成 前面

先輩方と記念写真

マイクロエース製と紙のC12
後ろがオリジナルのマイクロエース製です。この製品がなければ足回りを調達できませんでした。

トレインショップ製と紙のC12
後ろは定価4万円のトレインショップ製です。家柄が違う重連という感じです。

つたない工作を晒していくのは恥ずかしいものです。
市販品の形に不満を持つこともよくあるのですが、自分で4台の機関車を作ってみて、イメージどおりに工作することがいかに難しいか、思い知らされました。

お気づきと思いますが、第一動輪の上部は抜けているわけではなく、単に白く塗ってあるだけです。
目の錯覚を利用しようと思ったのですが、怪しいだけでした。飽きたら黒で塗りつぶします。
(おわり)
「もおか号」客車を引く紙のC12


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