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部分的に東海道形とも比べてみます。
東海道形 ダイキャストブロック下部が、実物の灰箱のように従台車の間に入り込み、従台車の上に隙間ができないという優れた特長があります。ドローバーの前方は高く折れ曲がっており、ずっと上方を通っています。 |
C62 2 今回それがなくなり、普通の構造に戻りました。なぜでしょう。 |
後方にフライホイールが追加されたため、ドローバーが今までの高い位置には設置できなくなったようです。他に例のない素晴らしい外観だっただけに惜しいですが、急行ニセコ牽引機として必要な走行性能とのトレードオフであれば、やむを得ないかもしれません。
ちょっとした加工で、隙間を埋めてみました。→C62 2の従台車の隙間埋め
東海道形 | |
C62 2 |
謎その2ですが、空気作用管の要所にある配管留めがなくなってしまい、横線の束だけになりました。昨年のD51 498、そしてマイクロエースのC59がこれと同様です。
型の関係で、空気作用管が高い位置にあると配管留めをすっきり表現しにくいのかとも思いましたが、旧製品(2003)でもちゃんとモールドされていたので不思議です。
ただ銅色がほどよく抑えられて、あまりピカピカしていないのは良かったと思います(塗装表現には模型的な流行もありますが)。
また、後部を立ち上がっているコンプレッサーの蒸気管が、しっかりした太さで表現されているのは実感的です。
ランボード下の折れ曲がった放熱管に、実物どおり微妙な傾斜がついています。自作の模型でこれを表現すると、よほど上手な方でない限り、単に製作が雑なように見えたりしますが、市販品だと自然に見えるのが不思議です。
東海道形では電車用GM-3モーターでしたが、今回はD51と同じコアレスモーターに載せ替えられました。
東海道形 第1動輪の上部あたりにモーターが後ろ向きに詰まれており、第3動輪をギヤ駆動しています。 |
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C62 2 全体的な配置は似ていますが、モーターがコアレスモーターに変更され、後部にフライホイールが追加されました。 |
今度はひっくり返して、床板を外したところです。
C62 2 矢印の部分から板バネの一部が見えます。これが動輪の軸箱を上から支えて、軸重を分散させているようです。D51 498もこんな仕組みです。 第3動輪だけをギヤ駆動して、第1・第2動輪をロッド連動するという方法は、東海道形と同じです。 |
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東海道形 東海道形のときは、第2動輪が比較的自由に上下に可動し、ゴムタイヤ付きの第3動輪に荷重を集中させて強い牽引力を得るようになっていました。 副作用として重連下り勾配で問題が起きていたので、第2動輪にバネを挟んだりプラ板を挟んだりして、ユーザーサイドで軸重を分配することがありました。 |
これができるかどうかも気になりますが、ポン付けは無理かもしれません(かもしれないというのは、まだあまり真剣にやっていませんので)。
動力部の大きさは大して変わりませんが、どこかにわずかな違いがあるらしく、きちんとはまりませんでした。
また、煙突下部の遮光筒の大きさが違うので、これも交換する必要があります。
この写真は無理やりはめ込んだものなので、一部歪んでいますが、いくつかの削り合わせで何とかなりそうな気がします。
※その後実際にやってみましたが、「いくつかの…」などという生易しいものではありませんでした(笑)。とにかく、違っています。
→C62東海道形に新動力を
D51 498と同様、DCCデコーダーの配線をしやすくするよう配慮がなされています。
モーターが前方で、しかも後ろ向きについているため、その配線はボイラーの中を通してデコーダーまで持っていかなくてはいけません。恐らくそのための溝と思われるものがダイキャストブロック後部側面についています。
またライト制御用のリード線は、ウエイト上部の溝も通せるようになっているようです。
テンダーの分解方法はD51 498と同じで、内部にはMRC1637サウンドデコーダーを取り付けられる空間が設けられています。
(2013追記) MRC1637は16ビット版の1956に代替わりしています。また、デコーダー付属のスピーカーの形状は時期によって変わることがあります。
Nゲージのチャカチャカした音では限界もありますが(それでも物によっては結構生意気な音が出る)、重連で走行音や汽笛が鳴るとかなり楽しいものです。
なお、D51 498と違い、デコーダーを入れるための上下の空間が狭いので、天井部分(石炭の下側)の切削加工を行なわないとデコーダーが入らないということです。
すでにやってみた方から教えていただきました。ありがとうございました。
動力が改良されて重連走行が公式にも可能になったということで、重連用カプラーを中心に付属パーツがあります。
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スノープローを外し、代わりにステップを付けたところです。
私は以前はスノープロー付きの姿が好きだったのですが、最近はちょっと足元が重たく見えるような気がしてきて、あっさりしたスノープローなしの姿も好きになりました。
スノープローを外す前には、ダミーカプラーを抜き取ります。またスノープローのステップの付け根が、デッキ下の爪から外れにくいことがあります。無理に引っ張るとステップを破損しますので注意します。
同じステップのパーツを、D51 498に使えないかと思いましたが、微妙に寸法が違うようで、無理なく付けることはできませんでした。まずカプラーが入りません。この写真は無理やりくっつけてみたもので、ハの字になっています。とりあえず、やめたほうがよいと思います。 |
参考までに、これはD51 498とC62 2を向き合わせたところです。スノープローの取り付け高さはまったく同じです。 ひょっとして、ステップのパーツを流用できるかと思ったのですが…。 |
付属の重連用アーノルドカプラーを取り付けたところです。 余談ですが、説明書には車両から台車を外さずに行なえますとありますが、説明書にこんなふうに書かれているときは、外したほうがむしろ簡単にできることもあります。 |
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先に1のように重連用カプラーにスノープローをはめ込み、それを先台車の上部の突起に前からはめ込みます。少々きついです。 説明書では、「先台車に、重連用スノープロウを下から取り付けます」とありますが、「重連用カプラーに、〜」の誤りかと思います。やってみればすぐわかります。 なお、1ヶ月後に後発売されたC62 3号機の説明書では、この部分は訂正されています。 |
こちらは重連用ナックルカプラーを取り付けたところです。取り付け方は重連用アーノルドカプラーと同じです。 |
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何となく、つばめマークの付いている2号機は先頭に立たせたいという人が多いような気がするので、重連用カプラーに交換する機会はあまりないかもしれません。 |
実はC62 2号機はまだ手元に1両しかないので、重連の「ニセコ」にしたときの様子は当分わかりません。
特に参考になりませんが、手持ちの別の機関車と連結してみました。
まずは単機です。4%勾配において、C62 2号機だけでKATOのスハ44系(つばめ)13両を牽いたところです。
上りは東海道形と同じく、ラクラク牽けます。下りもゴムタイヤの摩擦オーバーによるガタつきはありません。
天賞堂のC62 3と重連にしてみました。 |
今度は同じKATOの東海道形との重連です。 |
最後に同じコアレスモーターのD51 498と重連したところ、これがバッチリです。
C62のほうがD51よりも速いのですが(正しいように思いますが)、双方の牽引力にとっては十分吸収できる範囲のようで、危なげなく走行します。
下り坂でのガタつきも、まったくありませんでした。
C62 18号機と同様、バリエーションの追加なのでそれほど書くことがないだろうと思ったのですが、動力の変更に伴う重連勾配性能の向上(というか、当たり前品質に戻った)は予想以上に大きかったです。 これは3号機との重連が楽しみです。
なお間にD51 498を挟んだため、東海道形のファンの方は仕様的に取り残されたような感じをお持ちかもしれませんが、その心配はほとんどありません。
東海道形の時点で、Nゲージの蒸気機関車の表現レベルはかつてないほど大幅に向上しており、今回の北海道形もそれに応じて実物のディテールが表現されています。
両方を見比べてもギャップを感じることはなく、素直に東海道形と北海道型2号機の違いを楽しめると思います。
逆に、東海道形の時点でもうこんなにできていたのかと、感心されるかもしれません。
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