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NゲージのD51 498

2008.7.16/2010.12.5

2008.7.16 マイクロエースから再生産が発表されているD51 498は、初回発売から数えて3タイプめの小変更となります。一番不満のある(私の場合は…ですが)全体の独特な形状は12年間変わらず引き継がれていますが、現在も運行されている形式がモデルになっているので、マイクロエースの蒸気機関車シリーズの中では人気が高いのではないかと想像します。

2010.12.5 その後に発売された製品を追加しました。KATOのD51 498はNゲージの蒸気機関車で今年一番の話題作です。

D51

このサイトが始まって半年後に発売された、マイクロエース初の日本型蒸気機関車です。なぜか特定ナンバーで6種類発表されたので、かなり混乱したコメントを書いた覚えがあります。

マイクロエース A9501 D51-498

¥6,500(+税)

D51-498

仕様

スケール:約1/145(全長)
重連用カプラー:なし
ナンバー:498(黒)
ライト:電球式

発売時期

1996年(初)

●製品の特徴

  • 上廻りのバランスは凸凹ですが、走り装置はかなり優秀で、何の不安もなくたいていのレイアウトを走れます。
  • ハンドレール、加減弁ロッド、手動逆転機、煙室扉手すりなどが線材による別パーツですが、一部の表現はかなりオーバーです。
  • 逆に発電機周りの配管表現などは、モールドもなく大幅に省略されています。
  • 煙突はテーパーがきつい杯形、ライトは初期アリイ型です。ドーム形状は独特なアリイ型で、最近の製品でも維持されています。
  • 煙室扉のフチが凸表現で目立ち、扉は小さめです。
  • テンダーはほぼ1/150ですが、機関部は変形スケールで大きく(長さ1/145、高さ1/140くらい)、キャブとの間に大きな段差があります。
  • 車輪は銀色です。先輪スポークは7本のマンホール状で、これは他の製品にも受け継がれています。
  • リターンクランクの角度が逆です(サイドロッドが一番下がったときに、後ろ向き)。動輪も左先行で逆です。

●備考

模型誌によって大特集を組んだもの、ほぼ無視したものと様々でした。
初回製品の発売時は、まだ消費税が3%でした。5%になったのは1997年4月からです。
パッケージ裏のイラストは、一部フリーハンドで描かかれている様子です(テンダー台車など)。ナンバーはD51 321 と読めます。
一度再生産されており、値段が¥8,600(税抜)にアップしています。

マイクロエース A9500 D51-498 改良品

¥8,600(+税)

D51-498改良品

仕様

スケール:約1/145(全長)
重連用カプラー:付属
ナンバー:498(青)
ライト:電球式

発売時期

2003年

●製品の特徴

  • テンダー上部の形状は変更され、初代製品に比べると現状の復活機をやや意識したものになっています。
  • 空気作用管、給水温め器、煙室戸ハンドルに金色が、ランボードには白が入っています。
  • 煙突はテーパーがない土管形、ライトは中期アリイ型です。やっぱり一度見たら忘れない形です。
  • 煙室扉のフチは初代のままです。なお同時発売の499号機では煙室扉が作り直されています。
  • キャブに窓ガラスが入っています。
  • モーターは同型の新型に、ライトは遮光チューブ付きに変更されています。
  • 公式側ダイキャストブロックの後端が修正され、ショートしにくくなっています。
  • 車輪は黒色になり、動輪の穴が貫通しています。
  • リターンクランクの角度は修正されています。動輪も右先行に修正されています。

●備考

498号機と、関連するイベント列車のセット品が出ていてもおかしくなさそうですが、不思議と発売されていません。
パッケージ裏のフリーハンドなイラストは健在です。

マイクロエース A9536 D51-498・動力改良

¥9,900(+税)

D51-498・動力改良

仕様

スケール:約1/145(全長)
重連用カプラー:付属
ナンバー:498(黒)
ライト:電球式

発売時期

2008年

●製品の特徴

  • テンダーに無線アンテナが取り付けられ、後部妻板がディテールアップされました。
  • 空気作用管、給水温め器、煙室戸ハンドル、コンプレッサー等に金色が入り、キャブに各種表記の印刷が入っています。
  • ライトは大型化された最近のパーツとなりました。
  • 煙室扉のフチは初代のままです。同時発売の1002号機では煙室扉がさらに改良されています。
  • キャブに窓ガラスが入っています。
  • 動力ユニットの構造は簡略化され、ライトの遮光チューブがなくなりました。
  • リターンクランクの角度は再び逆になってしまい、動輪も左先行に戻ってしまいました。

●備考

過去の製品の中で一番塗膜が厚いようで、テンダー上部などのディテールが埋まっています。
パッケージ裏のイラストは、製品のCAD図風のものに変更されました。

天賞堂 21004 D51 498

¥88,000(+税)

D51 498

仕様

スケール:約1/150
重連用カプラー:取付済カプラーで重連可
ナンバー:498(黒)
ライト:電球式

発売時期

2003年

●製品の特徴

  • マイクロエース製品は中国製ですが、天賞堂製品は韓国製です。
  • 全金属製ですが、強度がよく考慮されており、取り扱いに不安はありません。
  • 動輪はスプリング内蔵の軸箱可動式で、第三動輪がギヤケースになっています。すべて鉄輪粘着でゴムタイヤはありません。
  • シルエットがよく、煙突・ドームの形もよくできています。
  • ピストン尻棒がついていますが、そのままカーブを通過できます。
  • コアレスモーターがボイラーに完全内装され、キャブ内バックプレートや渡り板があります。
  • 空気作用管は線材を並べて作られています。
  • 前部カプラーはダミーですが、左右に首を振り、同じ天賞堂のD51と重連可能です。
  • テンダー上部は現状の復活機を模して作られています。石炭は別添の粒子をユーザーが固着します。
  • 登板力は同社のC62よりはあり、短編成なら勾配も使えます。

●備考

ごく部分的にはもう少々似せてほしい部分もありますが、全体のバランス的にはかなり良いです。もう1両あれば改造もしてみたいと思っていますが、幸いというか何と言うか売り切れなので、もう散財することはありません。

KATO(ROUNDHOUSE) 2006-3 D51 498 オリエントエクスプレス'88タイプ

¥8,000(+税)

D51 498

仕様

スケール:約1/140
重連用カプラー:なし
ナンバー:498(黒)取付済
ライト:銀塗装表現

発売時期

2009年

●製品の特徴

  • オリエントエクスプレス'88の牽引機をイメージし、従来製品をもとにした「タイプ」とされています。
  • 煙室周りのパーツが新製され、デフは点検口なしとなり、ダミーライトの形状が改良されています。
  • エンドビームにステップが取り付けられました。
  • 空気作用管、給水温め器、シリンダー空気弁、ロッドに色差しされています。テンダー側面にエンブレムが印刷されています。
  • 車輪は動輪のみ銀色、他は黒色です。
  • 後部カプラーはアーノルドですが、ナックルカプラーも付属しています。

●備考

ステップのついた新しいエンドビームは、従来品にも取り付けることができます。

2016-1 D51 498

¥11,000(+税)

D51 498

仕様

スケール:約1/150
重連用カプラー:A・N付属
後部カプラー:A(N付属)
ナンバー:498(取付済)
ライト:LED式(後部は非点灯)

発売時期

2010年

●製品の特徴

  • これまでのD51シリーズとは違う完全新規製作品で、縮尺も日本型Nゲージの標準である1/150に変更されています。
  • ナンバープレートも含めすべてのパーツが取り付け済みです。
  • 黒色車輪、先輪ローフランジ(スプリング粘着式)、コアレスモーターをボイラーに内蔵しています。
  • 重連用カプラーはスノープローごと交換します。「SLみなかみ」「EL&SL奥利根号」のヘッドマークが付属します。

●備考

テンダー内にDCCサウンドデコーダーとスピーカーを組み込めるよう考慮されています。
ただしDCCシステム上にて、DCCのアドレス0による運転(デコーダーを搭載しない運転)はできません。


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