Nゲージ蒸気機関車>2015年のメモ>トラムウェイ8620(16.5mmゲージ)
その他外観です。
ランボードの途中の段差の位置が左右で異なっているのも特徴のひとつです。
動力の組み込まれている主台枠は抜けてはいませんが、スポークはテンダーにいたるまですべて抜けています。Nゲージのプラ製品では、そういうのはまだ珍しいです。
前ページの9600以外で、KATOのC56、天賞堂のC58と並べてみたところです。いずれもプラ製の16.5mmゲージです。
それぞれ、どこかしら取り付け部品が曲がっていてすみません(気の付いたときすぐ直せばいいのに、ずっとそのままだったり)。
KATO C56
(拡大写真)
トラムウェイ 8620
(拡大写真)
天賞堂 C58
(拡大写真)
これらはいずれも小レイアウトでの運転に適しますし、客車・貨車のいずれも似合う便利な機関車です。
余談ですが天賞堂のC58、エキセントリックロッドがちょっと太いですね。
当たり前かもしれませんが8620はC56よりは長く、C58よりは短いです。
トラムウェイ 8620 |
マイクロエース 8620(9mm) 端梁の幅を大体合わせて拡大したもの。 |
トラムウェイ C12 |
デフなし・デフ付きを並べたものです。
デフ付きといっても2種付属しているデフを自分で取り付けるものです。デフの下部にある2本の突起をランボードの小穴に差し込むだけです。
デフ上部のステー先端はフリーで、ボイラーに固定する仕掛けはありません。取り扱い注意です。
トラムウェイ 8620 デフなし |
トラムウェイ 8620 デフ付き |
天賞堂 9600 北海道タイプ・切詰デフ 前ページの撮影で久しぶりに引っ張り出したので並べてみました。もう1回出てきます。 |
8620のキャブは初期のSキャブのほか、ここで原型とされている乙キャブ、それを切り上げた裾上げなどいくつか形態があります。後天的な加工によって窓回りもさまざまです。どっしりとして見えたり、軽快に見えたりと印象が違います。
トラムウェイ 8620 裾上げキャブ |
トラムウェイ 8620 原型キャブ |
非公式側キャブ前です。砂撒管はモールド表現、浮いている配管は軟質プラです。
(裾上げキャブ)
安全弁と汽笛のコンビネーション。安全弁は金属、汽笛はプラのようです。
(原型キャブ)
天賞堂の9600の同じ部分。同じプラ製でも表現方法は結構違います。窓枠の穴は添付のバタフライスクリーンを付けるときに使うもの。
クロスヘッド周辺。ロッド類はタイヤと同様に黒色です。
非公式側の前方です。
個体差なのか寸法ミスなのかわかりませんが、実物なら走れそうにないほどスライドバーが傾いている点はびっくり。
低価格商品とはいえ、作りがラフに見えて損をしそうな箇所です。
ダイカスト製のテンダー。リベット表現は大きめですが、全体のディテールの粒度からそう外れてもいないので、私はあまり気になりませんでした。
テンダー後部には、別パーツのカプラー解放てことハシゴを取り付けます。テンダー用のライトも付属しており、後妻上部に挟み込むように固定します。
上部の石炭部分はプラ製です。
底面にはギヤが露出しています。第2動輪に牽引力増強用のゴムタイヤが付いているのがNゲージ的で親しみがあります。
リン青銅の集電板を、内側からテンダー車輪に接触させています。少々、「しごしご」いう摩擦音があります。
定量的な比較の基準を持っていないので個人の感想にすぎませんが、走りの具合はなかなかよいと思いました。走行音も割と静かですし(私は普段Nゲージ中心です)、ゴムタイヤが装着されているためにそこそこの牽引力もあります。
全体的にも価格相応、格好もよくいい買い物をした気分になりました。
なお私は一度テンダーの落下事故を起こしていますので、エンジンとテンダーの連結コネクターには十分ご注意を。でもNゲージでもたまにボトッと落としているんですワ(笑)。
今ならこれをぎゅっと圧縮したような9mmゲージの8620を作る技術もどこかにあるのでしょうが、歴史の長い16.5mmゲージでさえ今までこういう本格的なプラ製品は珍しかったため、なかなかNゲージでの製品化は厳しいのかもしれません。そう考えると以前に手をつけたマイクロエースは偉大です。
このシリーズの次回作があるのかどうかわかりませんが、今度は少し大きめに、D50あたりはどうかな〜と思います(←単なる自分の希望だこりゃ)。