PARKER/パーカー(2013年米)

パーカー (ジェイソン・ステイタム)
レスリー 不動産屋(ジェニファー・ロペス)
ハーリー パーカーの仲間(ニック・ノルティ)
クレア パーカーの恋人。ハーリーの娘
メランダー 泥棒仲間(ファンタスティックフォーの怪力の人)
ハードウィック 泥棒仲間
ボビー ハードウィックの兄

 プロの泥棒パーカーは、庶民からは盗まない、誰も殺さないと言う主義だ。
だが、組んだメランダーに裏切られ、撃たれてしまう。
農夫に助けられたパーカーは、メランダーの居場所を探る事に。
メランダーもまたパーカーが生きていると知り、身辺を探る。
 豪邸を探していると称して不動産屋レスリーに近づいたパーカーは、
彼女を利用してメランダーの動きを探る。
仕事に嫌気が差していたレスリーは、パーカーの目的を知って協力すると言う。
メランダー一味は5000万ドル以上の宝石を狙っているらしく、
パーカーはそれをいただく計画だ。
 屋敷を襲撃したパーカーは殺し屋たちを始末するが、自らも負傷。
レスリーは心配するが、パーカーは恋人クレアに手当てさせる。
再びパーカーは一味の屋敷を襲撃。
格闘の上、メランダーを倒す。
一味ハードウィックはレスリーを人質にとるが、弾が出ずパーカーに射殺される。
 数ヶ月後、パーカーは黒幕ダンシンガーを射殺。
いただいた宝石で金を作り、レスリーには現金、
助けられた農夫には家を贈るのだった。

 と言うわけで、ジェイソンの小粒系アクション。
強盗チームのリーダーだったジェイソンは、仲間に裏切られ、半殺しにされる。
(一味は殺したつもり)
やられたらやり返すと、一味の次の仕事を妨害する事に。
一味が根城を構える地の不動産屋ジェニファー・ロペスと組んで、
連中の計画を探ると言う訳。
微妙なのは、ジェイソンとジェニロペはひっつかず、
ここぞと言う時に助けに来る別の彼女がいるあたり。
ひねりたくなるのはわかるけど、おかげで何かしっくり来ない。
別の彼女の父親がニック・ノルティで、いろいろ情報をくれるのだが、
きっと一味に違いないと思わせて、結局そうでないのも拍子抜け。
ひねりは別として、全体の構成はジェイソン主演作では珍しいくらいまとも。
半殺しの時に助けた農夫に恩返しする律儀さも好感が持てる。

TV放送 2013/12/06 WOWOW 2100-2259
 

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間(2013年米)

キャリコ医師 (ザック・エフロン)
ソレンズ シークレット・サービス(ビリー・ボブ・ソーントン)
ザプルーダー 現場を撮影
ロバート オズワルドの兄

 1963年。ダラスでケネディ大統領が暗殺される。
病院にはキャリコ医師しかおらず、奮戦するが、死亡が確認され、一同は呆然とする。
 ザプルーダー氏は事件の瞬間を撮影しており、資料として提出を求められる。
映像を見たシークレットサービスは、大統領を守れなかったと再度ショックを受ける。
身の危険を感じたザプルーダーは、ライフ誌に保護を求める。
 警官殺害容疑で逮捕されたオズワルドに、暗殺の容疑者もかかる。
革命主義者と称して騒いでいたのを記憶していた捜査官は、
放置した事に責任を感じる。
 テキサス警察は殺人事件として遺体の引き渡しに抵抗するが、結局引き渡す。
専用機には棺を載せるスペースがない為、座席をはずしたりの騒ぎに。
 オズワルドの母は、息子は工作員で国の為にやったと主張。
冷静を保つ兄ロバートはオズワルドに面会するが、関わるなと言われる。
名前を変えて遠くへ行けと助言する者も。
 市警本部でオズワルドが撃たれ、再びケネディと同じ病院に担ぎ込まれる。
真相解明には自白が必要だったが、結局死んでしまう。
 ケネディとオズワルドはそれぞれ埋葬される。
ロバートは弟が暗殺者だったと納得しており、名前を変える事はなかった。
そしてザプルーダーは2度とカメラを持たなかった。

 と言う訳で、またまたケネディ暗殺を描く話。
ケネディ暗殺をめぐっては、陰謀や知られざる真相を描いた話や、
オズワルドを殺したジャック・ルビーを描いた話があった。
本作は、そうした暗殺のど真ん中にいた人ではなく、
たまたま遭遇した人々を描いたと言う訳。
守れなかったシークレットサービスなんてのは中心の方で、
ケネディの治療に当たった(オズワルドも)医師、事件をたまたま撮影した男性、
オズワルドの母と兄なんて人たちが描かれる。(兄は結構人格者)
着目点は面白いと思うが、暗殺の真相に関わってる訳でもなく、
物語的にはそれほど盛り上がらない。

TV放送 2015/08/31 WOWOW 1410-1543
 

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々(2010年米カナダ)

監督 クリス・コロンバス

パーシー・ジャクソン 学生。実はポセイドンの息子
グローバー パーシーの同級生。実は守護者。下半身がヤギ
ブルナー先生 パーシーを見守る。下半身が馬(ピアース・ブロスナン)
アナベス 訓練所の仲間。アテナの娘
ルーク 訓練所の仲間。ヘルメスの息子
サリー パーシーの母
ゲイブ パーシーの義父
メデューサ 目を見ると石にされてしまう(ユマ・サーマン)
ハデス 冥界の住人
ペルセポネ 冥界の住人
ゼウス 全能の神(ショーン・ビーン)
ポセイドン 海の神。パーシーの父

 水の中が落ち着くと言う学生パーシーは、
母サリーが飲んだくれの義父ゲイブと暮らすのに不満だ。
ある日、怪物に変身したドッズ先生に襲われ、
ブルナー先生や友人のグローバーに助けられる。
ブルナーらは、パーシーを守るため訓練所へ避難。
だがサリーは怪物に連れ去られてしまう。
実はパーシーは父親が海の神ポセイドンで、
彼のような神と人間の子デミゴットは世界に何百人もいると言う。
グローバーはパーシーの守護者で下半身がヤギ。
ブルナー先生はケイロンと呼ばれ下半身が馬なのだ。
パーシーはゼウスの稲妻を盗んだと思われており、
取り戻さねば、人間の世界も巻き込んだ争いになるのだ。
訓練でパーシーは、アテナの娘アナベスに叩きのめされるが、
水に触れると力を得て逆転する。
サリーが冥界のハデスに捕われていると知り、
パーシーは稲妻を取り戻し、彼女を救う事を決意。グローバーとアナベスも同行。
ヘルメスの息子ルークから空飛ぶ靴や防具を借りて出発する。

 冥界から戻るための真珠を求めて訪れた店にいたのは、
その目を見ると石になってしまうと言うメデューサ。
パーシーは鏡でメデューサに自分の目を見せ、首を切り落とす事に成功。
真珠も手に入れる。
次の真珠はナッシュビルにあるパルテノン神殿の複製にあるアテナ像に飾られていた。
パーシーは水を操り、現れた怪物を撃退する。
最後の1つはラスベガスのカジノにあるが、
出されたロトスの花を食べると感覚が鈍り出られなくなる。
何とかパーシーが我に返って脱出。

 3つの真珠を手に入れた彼らは、ハリウッドの入り口から冥界のハデスの所へ。
サリーを返すように求めるが、ルークにもらった盾に稲妻が隠されていると判明。
ハデスは稲妻を手に入れ、神々の王になろうとする。
だが彼に暴力をふるわれていたと言うペルセポネが稲妻を奪い、ハデスを倒す。
パーシーらは稲妻を取り戻し、帰る事になるが、真珠が足らない。
やむを得ずグローバーがとどまる事に。
オリンポスへの入り口があるエンパイアビルへ向かうが、ルークに襲われる。
彼は稲妻をハデスに渡す事で、オリンポスを崩壊させようとしていたのだ。
だが水の力を操り撃退。
パーシーはオリンポスにかけつけ、ゼウスに事情を説明。争いは回避される。
初めて会う父ポセイドンは、パーシーにいつも見守っていると告げる。
パーシーは訓練所へ戻る事を選び、ゼウスによって戻されたグローバーとも再会する。

 というわけで、平凡な学生であるパーシーが、
実はそうではなく神の息子だったとわかり、
その力で活躍する小説シリーズ第一話の映画化。
基本的発想がハリーポッターと同じで(どっちが先か知らないけど)、
ピアース・ブロスナンが出てなかったら見なかったかも。
まあ見ていると、アレックスライダーのノリで、秘密兵器みたいな物で敵を倒したり、
ハリーポッター式に男2人女1人で危険に挑戦したりで、
全体としてそこそこ面白いけど、どこかで見た感じと言う印象を否めない。
他の訓練してる連中を、
ポセイドンの息子であるが故の力の凄さで圧倒するなんてあたりをもっと表現できると
もう少し楽しめたかも。
ブロスナンはパーシーを見守る先生で、実は下半身が馬。中盤は出てこない。

TV放送 2011/04/16 WOWOW 1500-1704
 

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海(2013年米)

パーシー・ジャクソン ポセイドンの息子
グローバー パーシーの同級生。守護者
アナベス パーシーの同級生
ブルナー先生 パーシーを見守る
クラリサ パーシーのライバル
タイソン ポセイドンの子。サイクロプス
ルーク ヘルメスの息子。裏切り者

 7年前、幼いアナベスらが訓練所に到着。
ゼウスは彼女に力を与え、バリアで訓練所を守るようにした。
 訓練を受けているパーシーらの所に、バリアを抜けてきた者が現れる。
それは神の子である事を意味し、ポセイドンの息子タイソンだと言う。
だが彼は一つ目のサイクロプスで、アナベスは警戒する。
 一方、タレイアの木に毒が盛られ、バリアが破られてしまう。
生きていた裏切り者ルークの仕業で、パーシーらを滅ぼそうとしているのだ。
かつてゼウスが倒したクロノスを復活させ、
オリンポスや人間を滅ぼそうとしていると言う。
それを倒せるのは、ゼウスの子供である半神たちだけだ。
その為には伝説の羊毛が必要で、ライバルのクラリサが探しに行く事に。
だが、予言ではパーシーが見つけるはずと、仲間3人で無断で探しに出る事に。
これにタイソンがついてきてしまう。
 一方で、ルークらも羊毛を探していた。
ルークらの目的は、羊毛を使ってクロノスを復活させ、世界を滅ぼす事だと言う。
捕らわれたパーシーは、仲間になれと誘われるが、逃げ出す事に成功。
パーシーらの乗った船は、魔の海を守る怪物に飲み込まれてしまう。
同様に飲み込まれていたクラリサと合流し、胃を攻撃して脱出する。
 途中で乗ったタクシーの運転手が言っていた数字が経度と緯度と判明。
そこにある島に乗り込み、サイクロプスが守る羊毛を奪取。
だが、かばったタイソンは谷底に落ち、パーシーは兄弟と言わなかった事を悔やむ。
タイソンの死を無駄にすまいと、
パーシーはリーダーとなる決意をし、クラリサも同意する。
 ルークは入手した羊毛を使って、クロノスを呼び出す儀式をする。
パーシーが妨害し、生きていたタイソンも助太刀する。
復活したクロノスは、仲間のグローバーや、ルークを食べてしまう。
だが、パーシーが剣を刺すとクロノスは砕け、グローバーらも生還する。
アナベスはサソリの怪物に刺されて死ぬが、羊毛の力で復活。
 クラリサが木に羊毛をかけると、枯れかけた木が回復。
羊毛の下からは、タレイアが現れる。
彼女もまたゼウスの娘だと言う。
彼女は救世主なのか、それとも世界を滅ぼす存在なのだろうか。

 と言う訳で、ポセイドンの子である半神パーシーの話の続編。
前作はピアース・ブロスナンが先生役で出てたから見たけど、
本作では別の役者さんに交代。
今回パーシーの同級生らが反乱を企み、封印された神クロノスを復活させようとする。
パーシーらの居住区はバリアで守られていたが、
このバリアが弱まり、回復に必要な羊毛を入手する為のチームが結成される事に。
ここにはパーシーは選ばれず、彼は仲間と独自に羊毛を追うと言う訳。
クロノス復活とか、ライバルとの確執とか、
パーシーに兄弟がいたなんて話が展開するが、
全体的にどっかで聞いたような話と言う印象はぬぐえず。
まだ続ける感のある終わり方だが、どうなる事か。

TV放送 2014/08/29 WOWOW 2100-2246
 

バージニア・ウルフなんかこわくない(66)

 ジョージ(リチャード・バートン)とマーサ(エリザベス・テーラー)の
夫婦の所へ、教員仲間の若夫妻が訪問する。
マーサは学長の娘で、有望と思ってジョージと結婚したが、失望させられたと話す。
彼女はジョージを侮辱し続け、さらに秘密にしていた息子の事も話し出す。
怒ったジョージは、若夫婦が想像妊娠で結婚した事をばらし、
もうマーサを信じられないと言う。さらに息子が死んだと通知があったと言い出す。
実は夫婦には最初から息子などおらず、架空の息子を作って楽しんでいたが
マーサがばらしてしまったため、ジョージが殺してしまったのだ。
これからは2人で生活していかなくてはならず、マーサは不安に思うのであった。

 と言うわけで、舞台劇の映画化で、そんな感じで
出演者は飲み屋の主人を入れて5人。若夫婦の役名もよくわからず。
名作と言われるが、仲がいいのか悪いのかよくわからない夫婦の話で
見ていてちょっとまだるっこしく、しかも息子が実在しないのは
かなり早い時期から察しがついたから、衝撃的なラストと言う感じでもない。

TV放送 2000/09/11 BS11 0100-0315
 

バーストシティ(2012年マレーシア)

プリンス CEOの養子
プトラ CEOの実子。プリンスの義弟
ベン・カールトン 組織のボス(マイケル・マドセン)
イスカンダル カールトンの手下
アブドル 組織のボス

 ダナ社のCEOは、養子プリンスを後継者に選ぶ。
これに反発した実子であるプトラは、父を殺害。
プリンスは恋人アデルも殺され、殺人犯として国外逃亡する羽目となる。
 プリンスは、組織のボスであるカールトンと知り合う。
プトラはアブドルの組織と組んで、麻薬や人身売買に手を出しているらしい。
カールトンが用意した偽造パスポートで、プリンスは帰国。
プトラのフリをして取引相手を射殺し、金を横取りしてしまう。
 あせったプトラは、金の捜索に力を入れ、警備が手薄に。
屋敷に潜入したプリンスは、対決の末、プトラを射殺する。
殺人容疑が晴れたプリンスは、晴れてCEOに就任。
全うな企業にすると誓い、あてがはずれたカールトンは、怒って立ち去るのだった。

 と言う訳で、マレーシアを舞台にしたアクション。
マイケル・マドセンが出ていて、だから見たんだと思います。
何で見る事にしたのか、自分でもよくわかりません。
主人公は現地企業CEOの息子プリンスで、彼は養子ながら後継者に選ばれる。
それを快く思わない義弟は、組織と組んで、プリンスを追い出す。
プリンスは、敵対する組織のマドセンと組んで仕返しすると言う訳。
まあ、マドセンの立ち位置はそんなもんだろうと思ったけど、
プリンスが大立ち回りするかと言うと、そうでもない。
マドセンの手下で、イスカンダルと言うヤマトな名の用心棒が活躍。
復讐を果たしたプリンスはまっとうな商売をすると決め、
マドセンとケンカ別れした所でおしまい。
あれー?何か変!と言う印象です。

TV放送 2016/07/20 ムービープラス 2315-0039
 



 驚愕の山岳アクション「バーティカル・リミット」(2000)を見た。

 山岳アクションものと言えば、
何年か前のスタローン版「クリフハンガー」が記憶に残るが
今回の主役はクリス・オドネルとあって、俳優的にはちょっと劣るところ。
脇役でスコット・グレンが出ているが、どこまで活躍するかはわからない。
しかし、予告編を見る限り、雪山からぶら下がったり、爆発したり
挙げ句の果てには、向こうの岩へ飛び移るシーンもあり
これは見逃せまいと思って見た。
監督は、「007/ゴールデンアイ」「マスク・オブ・ゾロ」等の
マーチン・キャンベル。アクションに期待できる監督だ。

 ピーター(クリス・オドネル)は、妹アニー、父とロッククライミングをする。
歌を当てながらのんきな感じだが、父は油断するな等と厳しい面もある。
そうこうしていると、上で登っていた別の2人組が転落し、ピーターら3人と接触。
引っ張られて5人が宙づりになり、一番上からアニー、ピーター、父の順になる。
2人組は、父の静止も聞かずに暴れて転落。
さらに残るピーターらのロープも切れそうで、このままでは全員犠牲になると
父はロープを切れと言う。ナイフを持っているのはピーターだけだった。
アニーはイヤだと言うが、ピーターは苦悩した末、ナイフを切り、父は転落して死ぬ。

 3年後。ピーターは山登りをやめるが、山から完全に離れたわけでもなく
自然カメラマンとしてウロウロしていた。そんな中、相棒が岩場で足を骨折。
ヘリに救助され、パキスタン軍のキャンプへ行く事となる。
ここには、K2登頂を目指す連中もキャンプしていた。
偶然にも、ここにアニーがいると知る。
アニーは起業家のヴォーン(ビル・パクストン)の一行に参加。
ヴォーンの目的は、自分の会社の旅客機第一便に向かって、
山頂より手を振る事で宣伝にしようとしているのだ。
隊長はトップクライマーのトム。
ピーターはアニーと再会するが、2人の間には父の死以来わだかまりがあり
素直に話せない。
一方、この山に仙人のように暮らすウイック(スコット・グレン)は
無謀な登頂だと、この登山を批判する。
一行は出発するが、実はチームの天候観測に誤りがあった。
キャンプに残り、天候が急変する事に気づいたピーターは、
無線でその旨を隊に連絡するが、ヴォーンとしては宣伝をやめるわけには行かない。
あと少しで山頂だと強行。トムもヴォーンを説得できず結局そのままに。
その直後、吹雪で雪崩が発生し、一行は巻き込まれる。
都合良くアニー、ヴォーン、トムの主要メンバー3人が、
雪の中にできた洞窟状の所に引っかかり、他のメンバーは死ぬ。
高度8000メートルで雪崩発生。無線は通じず、一行は全滅かに思えた。

 生き埋めになったアニーは、無線で連絡しようとするが、
何しろ雪の中なので、まったく聞こえない。
あきらめかけたが、電源を触っていると、その際のブチッブチッと言う音だけは
伝わる事に気づく。そこで彼女は、モールス信号で連絡。
ピーターらはアニーらの生存を知る。トムは負傷で弱っているらしい。
ピーターは、救助隊を出す事を提案するが、この悪天候で、
さらに時間的余裕もあまりないため、スキップという男くらいしか乗ってこない。
ヘリで行ける高度には限度があり、途中からは登山になる。
生き埋めになっている状態で、掘り出すには時間がかかるため、
パキスタン軍の爆薬をもらい、雪を爆破して救助するしかない。
だが、そのために必要なニトログリセリンは、激しい震動を与えると爆発する性質が。
保管状態が悪く、スキップの靴に液体がかかり、あわてて投げて爆発するシーンも。
まさに、「恐怖の報酬」で描かれた設定が、まさか雪山で再現とは。
何とか、キャンプにいる連中を説得。
スキップの他、命知らずの兄弟。兄弟が隊で生存不明になったインド人の男。
しかし、別の問題もあった。雪山で生き埋めになり、
長時間水が得られないと、人間は肺水腫と言う状態になり、血を吐いて死ぬのだ。
雪もとかせない状態となれば、荷物に残された薬を投与するだけ。
それにも限度があり、余裕は20時間ほどしかないのだ。
ヘリの着陸地点から、遭難地点までまともなコースで行けば間に合わない。
だが、ウイックならば、何とか間に合う近道を知っているはずだ。
そこで、ピーターらはウイックにメンバーに加われと頼む。
ウイックは、4年前に事故で妻を失い、見つからないままの妻の死体を探していた。
その時も、ヴォーンの隊に同行していて、以来、ヴォーンを恨んでいるらしい。
ウイックはピーターに同行する事を承諾するが、
その代わりに、キャンプに頼れる奴として、スキップに留まるよう指示。
頼れる奴に見えたスキップだが、映画ではこの後、たいして活躍しない。
いざ出発のため、ヘリに乗る事になるが、
そこへ金目的と称する女性モニクも現れ、同行する事に。
この女優さんは、「007/ゴールデンアイ」の女性プログラマー役の人らしい。
何という名前だったか、シリーズのファンのはずなのに覚えていない。
敵側のファムケ・ヤンセンは印象に残っているのだが。

 ヘリは、棚状になっている不自然な場所へ来て、
これ以上高度を上げる事はできないとか言って、ヘリから飛び移る事になるが、
安定しなくて一苦労。もう少しうまい手はないものか。
ピーターらはヘリの足の部分に宙づりになり、
先に降りたモニクがプロペラで負傷するハメに。
登山の映画のはずが、こんな見せ場があるのはどうかと思うが
最近はやりの「ちょっとやりすぎの映画」ならば、必ずや墜落させると思ったが
今回はそれはなかった。
6人は、3チームに分かれていく事に。
まずウイックとピーターの主役級チーム。そして、危ない兄弟のどちらかとモニク。
兄弟の残りとインド人。どう考えても、このチームが危ない。
その間も、生き埋めのアニーらは弱っている。
ウイックはピーターの父の件も知っていて、その選択は正しかったと言う。
3班はそれぞれ進むが、兄弟のどちらかが、
油断して持っていたリュックが倒れ、(もちろんニトロ入り)
これが斜面を滑り降ちたため、必死に止めようとして、自らも滑り落ちる。
そのまま崖から落ちそうになり、危ういところでピッケルで何とか宙づりに。
しかし、律儀にリュックは持っている。
かけつけたモニクが、何とか助け上げようとするが、
(って、かなりの距離を滑ったのに、雪の上をそんなに早くかけつけられるものか?)
何しろ崖から突き出た雪の部分に引っかかっているだけなので
それ自体が崩れそう。結局崩れて、モニクも宙づりに。
ロープを振り子のように振って、近くの岩に飛び移る事に成功するが
その際に、ニトロが落ちてしまい崖下へ。
このままでは爆発すると、2人はあわてて岩場を登るが、下で大爆発。
ピーターら、他のメンバーも音を聞き、死んだかと思う。
モニクは何とかしがみついているが、兄弟の方はいないので、実際死んだかに思えた。
だが彼は無事で、すでに崖の上へ登っていて、ニヤリと笑いながら
モニクのためにロープを下ろす。
その時、後ろから何やら風を感じ、気がつくと爆発で発生した雪崩が迫る。
兄弟はそのまま巻き込まれて転落。
残されたモニクは、何とか近くにたらされたロープに飛び移り、
上へはい上がる事に成功する。

 早いコースを見つける意味で、3班に分かれていたのかと思ったが
モニクは負傷していたのに、簡単にピーターらと合流する。
モニクは指が逆に折れていて痛そうだが、
ピーターは看護婦で苦労したとか言う彼女の身の上話を聞いて
注意がそれている間に、無理矢理正しい向きに折る。
残る2班はさらに上へ登るが、その頃、今まで知らなかった意外な事実が明らかに。
パキスタン基地で爆発事故が発生。
どうやら、劣化したニトロは、長時間日光にさらすと爆発するらしい。
なぜ今まで知らなかったのか。
基地からあわてて無線連絡があり、ピーターらはあわてて日陰へ爆薬を移動し
雪をかけて冷やすと、たちまち安全になるらしい。
一方、インド人チームは気がつかないが、ピーターが大声で連絡。
ようやく無線が通じて、日陰へ隠す事に成功。
一安心するが、液が漏れていて、その液は日光の当たる場所へ。
そうすると、たちまち爆発。これに巻き込まれて2人がやられる。
かと思ったら、後でインド人が相棒の死を嘆くシーンがあり、
生き残っていたと思ったが、それはかけつけたピーターだと言う説もある。
何しろ、爆発の振動で、埋もれていた死体が出てきてビックリ。
それはウイックの妻の死体だった。
実は、ウイックの妻はヴォーンと同行したが、その時も遭難し、
今アニーらを苦しめているのと同様の肺水腫に。
だが、ヴォーンは妻を見捨てて生還し、以来ウイックはヴォーンを恨んでいるらしい。

 さらに1班になった3人は上へ進む。
アニーらの肺水腫は進み、一番弱っている隊長のトムは血を吐く始末。
だが、ヴォーンは自分の水を惜しがり、
計画的に飲まないといけない等と称して、トムになかなか与えようとしない。
意を決したアニーは危険を冒し
谷を挟んだ向こう側の崖に引っかかっているリュックを回収。
その中の薬も使って、少しでも時間を持たせようとする。
だがヴォーンは、これさえも独占しようとして、
「注射をしてやる」等と称して、血液に空気を注射して殺害。
アニーが事態に気づいて怒り、ヴォーンは一人で逃げようとするが
結局、協力しなければ2人とも助からないと言う事を悟り、休戦状態に。
アニーは、いつの間にか洞窟内でも通じるようになった無線で連絡。
自分のために、ピーターらが危険を冒している事を心配し、
もう助けに来ないでと言う。
だが、かえってピーターの決意は堅くなり、
ピーターとモニクはウイックが寝ている間に出発。
しかし行く手に断崖があり、(なぜ知らなかった?)
まともに進んでいては、時間が間に合わない。
等と思い悩むシーンもなく、モニクに作戦を説明するわけでもなく
突然、ピーターは両手にピッケルを持って、たいして勢いもつけられない
雪の上を助走して、向こうの断崖へ飛び移る。
この映画最大の見せ場、西部警察なら3方向から見せるところだ。
しかし、さらりと簡単に次のシーンになり、ロープを渡したらしくて
モニクもいつの間にか崖の向こうに。ウイックも後を追う。
アニーとヴォーンは相談。ピーターらがかけつけても場所がわからないはず。
そこで協力して、発煙灯等を駆使し、雪上にトムの血をばらまいて目印に。
吹雪なので、すぐに目印も消えそうだが、その点は大丈夫らしい。
ピーターは、ロープを下ろしてアニーらを引き上げようとするが苦戦。
一緒に崖下へ引きずられそうになる。
そこへウイックがかけつけて助け、自らが下に降りて、
ピーターらが引き上げるのを支援する事に。
ウイックには、ヴォーンに対するわだかまりはなさそうだが、
この後の展開を見ると、必ずしもそうとは言い切れない。
だが結局失敗し、全員が宙づりに。
一番下がヴォーン、その上にウイック。その上に、ピーター、アニー、モニク。
どうもこの順番に、ウイックの意図を感じざるを得ない。
結局、残りのメンバーを助けるため
ウイックはヴォーンの同意も得ず、勝手に自分の上でロープを切る。
今回の悪役はヴォーンなので、死ぬのは想像できたが、
この展開は、予想はできても、ちょっと「いけない」気がする。
おかげで3人は助かり、一同はキャンプへ無事帰還する。

 と言うわけで、冒頭からすさまじいアクションが連発のこの映画は
「クリフハンガー」がままごとに思えてしまう程のもの。
何しろ、あの作品は比較的簡単に行ける山での戦いだが、
今回は世界的な登山家でなければダメで
そこへ「恐怖の報酬」のニトログリセリンのアイデアを持ち込んだところが新味。
新味ではあるが、ちょっと強引に思えるところも。
3チームの内、主人公と女性がいないチームは全滅するなと思わせたり
最後のシーンなんかも予想できてしまう難がある。
そう言う難もあるものの、やはりすごいアクションと、
ちょっとホロリとさせそうな家族愛の話がかなり良い。
インド人が死んだかどうかが気になるところだが。
 

バーチャル・ウォーズ(92)

 アンジェロ博士(ピアース・ブロスナン)は、仮想現実による知能向上を研究。
妻キャロラインは研究に反発して出ていく。
知恵遅れの庭師ジョーブの脳に電気刺激を与え、細胞活動を活発化させる。
彼はラテン語を2時間で覚えるほどに。やがて人が考える事がわかるようになる。
政府の秘密事業ショップは、軍事目的の使用を計画。プログラムをひそかに修正する。
ジョーブは未亡人のマーニーと、装置をつけて一体になるようなセックスを体験。
だが、装置の異常で彼女は廃人に。アンジェロは研究の中止を決意。
しかし、ジョーブは彼をいじめた連中を、超能力で殺害。
彼の目的は、仮想現実で新しい世界を作る事。そして、進化を完了する事だ。
研究所へ侵入し、情報網と接続。ショップは最新兵器と関心を示す。
ジョーブはショップの親玉を粒子に分解。装置に接続する。
アンジェロはコンピューターを閉鎖。爆破に成功。研究を守る事を決意する。

 と言うわけで、仮想現実を軍事目的にしようとすると言うのは、
「ブレインストーム」と似たような感じ。しかし、妙な超能力がつくのはわからん。
コンピューターから出られないと言うのも。
原作はスティーブン・キング。
ジョーブに同情的な庭師テリーにジェフリー・ルイス。研究所の守衛に射殺される。

TV放送 93/04/29 BS05 16:00-18:00
 

バーチャル・ウォーズ2(96)

 知恵遅れのジョーブは、VRで力を得るが、施設の爆発でやけどを負う。
救出したウォーカーは、ジョーブの知識で世界中を支配可能なネットを開発。
必須のカイロンチップの開発者トレース博士とコーリー博士は、
社に侵入し、チップを盗み出すが、それはニセ物と判明。
ジョーブはネット接続を開始し、邪魔者になったウォーカーも始末。
ネット接続が完了したら、元へ戻す事は不可能。トレースはVRに侵入。
ジョーブと対決し、チップを破壊。ジョーブの精神は退行する。

 と言うわけで、VRの世界を舞台にしたシリーズ第2弾。
その描写はちょっと面白いが、何も世界支配にVRを利用する必要はない気がするが。

TV放送 97/08/13 BS05 21:15-22:57
 

バーチュオシティ(95)

 警官訓練用に開発されたバーチャル世界の犯人シドに、
開発者ダリルはアンドロイドの体を与え、シドは姿を消す。
元警官でシドのテストに参加したパーカー(デンゼル・ワシントン)は
シド追跡のため、犯罪心理学者カーターとシドを追うことに。
シドは多くの犯罪者の人格をプログラムして冷酷。しかも、その中心は、
パーカーの家族を殺したグライムズによるものだった。
彼の目的が注目されることと知り、国民討論会が狙いと気づきテレビ局へ急行。
屋上で対決シドを倒すが、カーターの娘カリンが人質に取られていた。
モジュールを取り出し、カリンの場所を聞くため再び対決。
ダリルはパーカーをバーチャル世界に置き去りにしようとするが、
カーターがダリルを射殺。閉じこめられたカリンを救出する。

 と言うわけで、「バーチャルウォーズ」とかでもあった、
現実とバーチャルの区別がつかなくなる話だが、今回の方がまだリアル。
いろんな犯罪者の人格をかけ合わせたと言うから、最強の敵かと思えば
旧敵が中心とあって、ちょっと拍子抜け。
 

TV放送 98/01/27 BS05 21:00-22:57

バーディ(1984年米)

バーディ (マシュー・モディーン)
アル軍曹 バーディの親友(ニコラス・ケイジ)
ハンナ 看護婦

 戦争で負傷した顔を包帯でぐるぐる巻きにされたアル軍曹が、故郷に帰還する。
精神病棟に入れられた親友バーディが誰とも口をきかない為、呼び出されたのだ。
アルとバーディはばか騒ぎをする仲だったが、
バーディは彼女も作らずに鳥の様に飛ぶ事を夢見ていた。
そんなバーディに嫌気が差し、アルは戦地へ行く事を決意。
だが負傷で退役させられたのだ。
アルはバーディに話しかけるが、反応はなく、医師は引き上げるように命ずる。
立ち去ろうとするが、思い直したアルは外の世界では暮らせないと留まると言い出す。
いかれたフリをしていたお前が正しいと。
すると、バーディはアルに答える。医師には話す事がないので黙っていたと言うのだ。
アルはバーディを連れ出して逃げる事に。
自由になったバーディは屋上から飛び降り、アルはショックを受ける。
だが、実は下の階に飛び降りただけで、アルに手招きするのだった。

 と言う訳で、ニコラス・ケイジとマシュー・モディーンによるドラマ。
ニコラスの作品はだいたい押さえたが、彼の作品の中でも評価が高いらしい作品。
ベトナム戦争から帰還するしたニコラスは、顔を火傷して包帯が巻かれた状態。
親友マシュー・モディーンが精神病棟に入れられ、誰とも話そうとしないと知り、
ニコラスが話しかける事となる訳。
ばか騒ぎする仲だった2人だが、
マシューは鳥の様に飛びたいなんて浮世離れする事を言っていた。
最後にはその態度に腹を立て、ニコラスは戦地へ行ってしまうが、
過酷な体験を通じて、マシューの気持ちを理解するようになった。。てな事らしい。
ミッドナイトエクスプレスのアラン・パーカー作品で、
かの作品は面白かったが、本作は正直ピンと来ない。
戦争批判してるんだろうとは思いますが。

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バード(1988年米)

チャーリー・パーカー サックスプレイヤー(フォレスト・ウィテッカー)
チャン チャーリーの妻(F/Xの恋人)

 サックスプレイヤーのチャーリーは天才的な才能が評価され、
バードと呼ばれる様に。
だが、若者を堕落させるとラジオ局から干され、
妻チャンが何とか仕事を探すが、酒や麻薬に溺れる。
自殺騒ぎで精神病棟に入れられる事も。
町はストリップと映画ばかりになり、かつての仲間もロックに走ったと知り失望。
酒がやめられず、34歳で発作を起こして死ぬ。
彼の音楽は、数十年たって評価されるようになるのだった。

 と言う訳で、クリント・イーストウッド監督作。
天才的なサックスプレイヤーであるチャールズ・パーカーが、
酒と麻薬に溺れて破滅する話。
外れのないクリント監督作にあって、
本作は外れと言う訳ではないんだろうけど、ちょっと淡々としすぎて困惑する。
主人公が成功するシーンも、没落していくシーンも、
ドラマチックに描かれる事はなく、
チャールズ・パーカーに関心がないと、ちょっときついすね。

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というわけで、今日は「ハードウェイ」(91)を見た。

 マイケル・J・フォックス扮する彼そっくりな役者が
演技づくりのために、こっそり警察に入るが、
おもりにつけられた警官にはいい迷惑で……という展開はなかなか期待できるし、
監督が「ブルーサンダー」「ウォーゲーム」のジョン・バダム。
彼とこの2作ではコンビを組んで、前代未聞の音楽を聞かせながら、
その後、音沙汰なかった音楽のアーサー・B・ルービンスタインも再登場。
これは絶対見るしかない。

 ニューヨーク警察のモス刑事(ジェームズ・ウッズ)ははみ出し型の刑事。
離婚して以来、初めてできた恋人とのデートに間に合わせるため、
サイレンを鳴らして急行するが、
ニック・ラング(マイケル・J・フォックス)主演の映画「スモーキングガン2」の
巨大な看板設置の工事の車に邪魔されて、なかなか進めない。
そこへ、最近連続している「パーティ潰し」という異常犯から犯行の予告があり
モスはしかたなく、予告のあったディスコへ急行。
異常犯は「ターミネーター」が使った奴みたいな銃で、いかにも悪そうな男を射殺。
モスは人が多すぎるので銃が撃てない。
異常犯は駐車違反車を移動しようとする牽引車で逃走。
モスはこれに飛びつき、犯人と走りながら格闘。
追いついたパトカーは次々とリタイア。
モスもまたまた「スモーキングガン2」の看板に邪魔されて、
振り落とされ、異常犯は逃げてしまう。

 一方、ハリウッドにいる超人気スターのニックは、
インディ・ジョーンズもどきの冒険映画シリーズに出演したばかりだが
映画の内容には不満である。
内容のない映画や、安易な続編に登場するのはうんざりだと言うのだ。
彼は近く企画のある刑事映画こそ、彼の希望する映画だと考えるが、
マネージャーに言わせれば、あの映画はメル・ギブソン主演が決まっていると言う。
しかし、ニックはニュースに出ていたモス刑事に感心し、
彼に密着して刑事の演技を身につけようと言い出す。
金に物を言わせて市長経由で、
ニックは新人警官としてモスとともに活動する事になる。
ニックの正体を知っているのは署長とモスだけで、
モスは異常犯の捜査をはずされてしまう。
モスは署長に抗議するが、署長もニックのファンなので取り合わない。
モスはしかたなくニックを伴うが、異常犯の捜査をやめるつもりはない。

 改造拳銃の出所を調べるため、ギャングの隠れ家へ行く。
スラムの建物の前に置き去りにされたニックは、はしゃいで恋人に電話したりする。
だが、敵対するギャングに電話を奪われ、車も壊され、隠れ家が襲撃される。
モスは恋人のスーザンに電話するが、彼女の子供に邪魔されてうまくいかない。
ニックは子供も誘うのがコツだとアドバイスする。
ニックは恋人と会っている場面も演技の勉強になると、ついてきてしまう。
モスは、ふだんニックに警官とはきびしいものだと言う事を
怒りながら話す時はペラペラとセリフが出てくるのに、
彼女を前にすると、ほとんど仕事の事を話そうとしない。
逆にニックの方が面白いと言うので、モスはショックを受ける。
この後、ニックがスーザンのマネをしてモスに口説く練習をさせるシーンがあるが
端から見ると、オカマにしか見えない。
モスは寝ているニックをベットに手錠で縛りつけ、1人で捜査に出る。
一方、何とか手錠をはずしたニックは、スーザンに呼び出される。
彼女にモスとの仲について相談を受けるが、乗っていた地下鉄に強盗団が出てしまう。
スーザンは近くの客に、ニックの事を警官だと言ってしまったため、
ニックは強盗団に対しなくてはならなくなる。
必死の思いで、もってきたおもちゃの拳銃で追いつめるが、
かけつけて逮捕したモスとは迫力が違う。

 モスは、ニックを危険にさらしたと言う事で注意を受ける。
だが、彼は異常犯の捜査をやめる気はない。
異常犯の隠れ家へ行き、今度はニックにも実弾をもたせる。
だが、異常犯とモスが銃撃戦になり、
飛び出してきた男をニックが射殺するがこれが別人だった。
モスは自分が射殺した事にすれば、
何とかごまかす事ができると言ってニックをハリウッドへ返す。
だが、事実を曲げて報告する事に抵抗を感じたニックは引き返す。
戻ってきた警察署でニックが見たのは、射殺したはずの男。
モスと同僚の警官が組んで芝居をうち、彼を追い出すよう仕組んだのだ。

 モスは改造拳銃屋を脅して異常犯を罠にかける事にする。
だが、異常犯は感づき、改造拳銃屋を射殺し逃走。
異常犯はよりによって「スモーキングガン2」を上映している映画館に逃げる。
かけつけたニックの声で、異常犯の銃弾を逃れたモスは異常犯を負傷させて逮捕。
ニックはモスにだまされた事を激怒して、彼を殴りまくる。
だが、モスは人間を殺した気にさせてやったのだなどと言うので
ニックは怒って出ていく。
だが、異常犯は救急車の警官たちを射殺してニックの車に乗っていた。
ニックは乱暴な運転で、異常犯をビビらせるが、結局、逃げられてしまう。

 ニュースでニックが本物だと言う事を知ったスーザンは
その事を話してくれなかった事でも怒り、結局モスとはやっていけないと言う。
続いてかけつけたニックは、次に異常犯が狙うのはスーザンだと推理。
案の定、異常犯から電話があり、ニックの巨大な頭の形をした看板にいると言う。
2人は看板のあるビルへかけつけるが、
モスは異常犯によって、帽子のつばの所から落とされそうになる。
とらわれていたスーザンがモスを助けている間に、ニックが異常犯と格闘。
今度はスーザンが落ちそうになり、ニックが助けている間に、モスが格闘。
モスが拳銃を落とし、危機一髪の所をニックが後ろから殴る。
だが、異常犯はニックを撃つ。怒ったモスは異常犯を突き落とす。
本物の傷は痛いというニック。
そして映画は完成し、モスとスーザンはうまくいくが、
モスはニックのセリフが全部自分のセリフだと言って怒る。

 というわけで、ニックの役からして、マイケル・J・フォックスそのままでいい。
ニックが刑事にあこがれて、汚い場所などへ行くのを喜ぶのだが
世間知らずなのがいかにもと言う感じでおかしい。
ダーティ・ハリーを思わせる異常犯の描写はいまいちという気もするが、
映画館での格闘や、ヒッチコックの映画で見た自由の女神での格闘を思わせる
ラストなどはなかなかの迫力。
最後に本物の刑事の苦労を知ったニックの言葉が出たあたりは
なかなか感動ものだが、マイケル・Jには似合わない気もする。
 

ハート・オブ・ウーマン(2000年米)

 シカゴ。広告マンのニック(メル・ギブソン)は、
女性にもてて仕事ができると自負している。
だが、ライバル社からダーシー(ヘレン・ハント)が引き抜かれ、彼の上司に。
別れた妻ジジは、旅行中に娘アレックスを預けるが、娘はなかなかなつかない。
ダーシーの言葉に従い、女性用製品を試してみる事にするが、転んで感電して気絶。
気がつくと、周囲の女性の声が聞こえる事に気づく。
あわてるが、結婚カウンセラー(ベット・ミドラー)は、女性の心が読めれば
世界が支配できると言い、喫茶店のニックにも好かれるように。
さらにダーシーの広告案を横取りして評価され、アレックスにも好かれるように。
ダーシーはニックに惹かれるようになり接近。ナイキとの契約に成功。
ニックはダーシーに真相を告白しようとするが、彼女が辞職する事になりあわてる。
事務を任せてるエリンが姿を消し、自殺ではと心配しかけつけるが勘違いと判明。
彼女をコピーライターに採用する。だがその帰り道、落雷を受けて能力を失う。
アレックスはパーティで恋人に振られるが、ニックは彼女の気持ちを理解。
ダーシーの家へかけつけ、真相を告白。
救いを求めに来た人を追い返せないと、二人は抱き合う。

 と言うわけで、メル・ギブソンが女性の心理が読めるようになり
そこでひと騒動起きる話で、ラブコメ物は奇想天外な設定が多いが
これもそんな感じ。まあ、その設定で引っ張って見せているが
相手が自分を好きなのがわかっちゃうあたりが簡単すぎると言う気もするし、
最後にダーシーが一回怒るシーンがありそうな物だが、それもない。
音楽はアラン・シルベストリ。

TV放送 2002/03/09 BS05 2000-2210
 

バードオンワイヤー(90)を見た。

 「リーサルウェポン」のメル・ギブソン主演とあっては
見ないわけにはいかないと思っていたが
何とこれが「ブルーサンダー」や「ウォーゲーム」の
ジョン・バダム監督作だったのだ。これは見るしかない!

 オープニングには、映画にもなったミュージカル「ヘアー」の
「アクエリアス」が流れる。刑務所から出所する1人の男。
ソレンソンという変な名前のこの男を演ずるのはデビット・キャラダイン。
TV「燃えよ!カンフー」で寡黙な混血の僧侶を演じ、
その決して欲望に溺れず、怒りをもたないこの男のキャラクターに
魅力を感じたものだが、もちろん、俳優自体がそういう性格なわけではない。
彼を待ち受けていたのが黒人の大男。
この2人は麻薬取引で何かをたくらんでいるようだが、
それには大きな障害があって、取引先が乗り気でない。
となれば、自分たちでその障害を取り払わなくてはならない。その障害とは?

 その頃、ゴールディ・ホーン演ずる弁護士がガソリンスタンドへ給油に来る。
彼女はスタンドで働いている男を見て驚いた。
15年前に飛行機事故で死んだはずの彼女の恋人に瓜二つなのだ。
この男がメル・ギブソン。
彼は別人だと主張するが、ゴールディにはそれが本当とは思えない。
そこで彼の張り込みをすることにした。
一方、メル・ギブソンは実はやっぱりゴールディの昔の恋人だったのだが
15年前に麻薬取引に手を出し、ソレンソンらに脅されて一緒に仕事をしたが
FBIが証人として彼を保護。その証言によってソレンソンは逮捕され
黒人の大男も指名手配にされてしまったのだ。
そこで、FBIはメル・ギブソンを死んだことにして
そして何かがあるたびに、別の職業を都合するのだ。
そこで、今回もFBIに電話したのだが、
メル・ギブソンの担当者がいつのまにか代えられていた。
それもそのはず、ソレンソンたちが手を回して仲間を担当者にしてしまったのだ。
この担当者はFBIの記録からメル・ギブソンの記録を消し去り、
居場所をソレンソンに知らせた。
そのため、ソレンソンたちはメル・ギブソンのガソリンスタンドを襲撃。
見ていたゴールディ・ホーンはあわててこれを妨害。
ようやくメル・ギブソンがかつての恋人だということを確認して
これを車に乗せて逃走。

 何とか彼女のホテルにたどりつくが、
逆にゴールディの方が、今まで死んでたことになってたのに
急に助けてくれとは身勝手すぎるとカンカンに怒ってしまう。
しかし、モーニングサービスと偽ってソレンソンたちが現れたので
あわてて2人は逃げ出す。
いわゆる巻き込まれ型アクションというわけだ。
寝巻きのまま、高層ホテルの外側をつたって逃げる。
2人は服などを買うが、その間にゴールディの車を手配された警察が発見。
あわててゴールディの運転で逃走する。
飛び乗ったので足が車からはみ出しているメル・ギブソン。
車にしがみついているさまは、まるでリーサル・ウェポンのようだ。
おまけにゴールディ・ホーンがキャーキャーとけたたましいのだが
アクセルをゆるめずに走る走る。途中で何とかメル・ギブソンに代わり
彼は車を列車のトンネルに隠すが、そこへ列車が来る。
あわててバックするメル・ギブソン。
踏切待ちしているパトカー。その前を逃げるメル・ギブソン。
何とパトカーの前を通り過ぎた列車は、1人乗りの小さな列車だった。
あわてて踏切を突破して追うパトカー。
しかし、その後を本物の列車が現れて激突。

 逃げきったメル・ギブソンたちは、彼が昔働いていた美容院へ向かう。
ここに何やら重要な手帳があるのだ。
(その手帳を何に使ったのかついにわからなかったが)
彼はここでも突然いなくなってしまったのだが
何しろ、美容院で働いているのはオカマと決まっている。
というわけで、途端にメル・ギブソンがオカマ口調で話し出すのだ。
「ビバリーヒルズコップ」ではエディ・マーフィが
オカマ口調で話すのがチェックするギャグポイントの1つと
パンフレットに大きなお世話で書いてあったのだが、
メル・ギブソンがやるとこれが無茶苦茶おかしい。
美容院の店長が手帳の代わりに借金を返せと言う。
そのため、近所の銀行でゴールディのカードで金をおろそうとするが
このカードを照会すると「警察に連絡」と出たので地方のこの銀行は大騒ぎ。
2人を凶悪犯と決めつけて大金を出し始めた。
しかし、その間に警官隊も集結。
だが、警官もビビってしまって簡単に拳銃を奪われてしまう。
2人は逃げだし、オフロードバイクを奪う。
ゴールディはいったん別れるが、結局一緒に逃げることになる。
中華街のバカにせまい道をオフロードバイクで逃げるメル・ギブソン。
追う白バイ。この出口は何と道路工事でセメントが固まっていない。
何とか通過するオフロードバイク。ひっくりかえる白バイ。

 銀行で撮られたビデオを見るソレンソンたち。
ゴールディは誘拐されたということにして、ゴールディの今の恋人にも連絡。
そしてメル・ギブソンは他にもかつて働いていたところに
現れるのではないかと考える。
実際、かつて働いていた女獣医のところへ行く。
この獣医は結婚直前だがメル・ギブソンが再び現れたことで
婚約を取り消してもいいと言い出すが、軽くいなして
メル・ギブソンのおしりに入った銃弾を取り出してもらう。
そこへ追っ手のヘリが現れ、銃弾をあびせる。
2人は軽飛行機に乗って逃げるが、ゴールディ・ホーンが本当にけたたましい。
ここでメル・ギブソンは軽飛行機を宙返りさせるが
これを追ってヘリも宙返り。
ここで思い出すのはジョンバダム自身の「ブルーサンダー」。
ラストで「航空力学上不可能」なはずのヘリの宙返りを
バカにもりあげてやったのだが、今回はいともあっさりとやってしまう。
しかし、ここでメル・ギブソンはヘリのプロペラに接近。
プロペラを壊して墜落させる。

 車輪の壊れた軽飛行機は不時着。
森をさまよった2人は汚いモーテルに泊まる。
シャワーを浴びているとゴキブリまで浴びてしまうモーテルに泊まる羽目になって
ゴールディはまた怒り出すが、結局仲直り。
2人の若い頃の夢は白い帆船で旅行することだったが
それを実現するためにはソレンソンたちを何とかしなくてはならない。
そこでかつて助けてくれた老人の所へ行くことにする。
しかし、ゴールディはひそかに今の恋人の所へ電話していた。
この男がFBIに電話し、ソレンソンへ連絡が行ってしまう。
かつて助けてくれた老人はボケてしまって、メル・ギブソンを見ても誰かわからず
見当違いなことを言っている。
そうしているうちにソレンソンたちが現れる。
老人が銃があると忠告してくれたことから、
これまたメル・ギブソンが働いていた動物園へ向かう。

 2人はジャングル館みたいな建物のコントロール室みたいな所に行く。
そこには麻酔銃しかなかった。
彼は合図したら照明をつけろと言って出て行くが、
動揺していたゴールディはどのボタンだった覚えていない。
かけつけるソレンソンたち。メル・ギブソンは合図を送るが
ゴールディは違うボタンを押したりしたものだから、
アナウンスが入ったり、滝が流れたりしてメル・ギブソンは滝底へ落ちてしまう。
銃弾を浴びせるソレンソンたち。
しかも、ここにはワニやらヘビやらの爬虫類が放し飼いなのだ。
一方、ゴールディの存在に気づいたソレンソンらはコントロール室を撃つ。
しゃがみこんだゴールディは机の下に隠された銃を発見。
メル・ギブソンは猛獣をオリから出す。
そこへ来た黒人の大男はメル・ギブソンに待ち伏せられ
トラのオリに閉じこめられる。
一方、ゴールディは逃げだしたサルに襲われて何と銃を奪われてしまう。
メル・ギブソンはFBIの男につかまるが、
サルが銃を乱射したスキに格闘になり、ピラニアの池に落とす。
釣り橋は落ちるは、ヒョウやら何やらに襲われるわでひどい目に会うゴールディ。
何とかはいあがるが、そこにソレンソンが待ち受けていた。
ゴールディを人質にとるが、スキを見てメル・ギブソンに飛びかかられる。
格闘する2人。釣り橋が切れ宙づりになる。
猛獣が逃げないように周囲に張り巡らせた高圧電線を利用して
ソレンソンを感電死させる。
メル・ギブソンを助ける力も残っていないゴールディだが
「おまえの子供の父親を見殺しにするのか」の一言で
宙づりのメル・ギブソンを助け、念願の白い帆船に乗るのであった。

 というわけで、あちこちにいろんな映画のエッセンスみたいなものがあったのだが
何といってもこの映画の根底には
巻き込まれ型アクション映画の基礎を作ったヒッチコックの影響があった。
何が何だかわからない間に逃げているというのはヒッチコック映画の典型だ。
おまけに手を変え品を変え逃げている割には話自体はたいしたことはない。
こういう小道具に凝った映画はいつもとは逆に、あまり話に凝ってはいけないのだ。
最後に出てきたジャングル館なんて小道具の宝箱のようなもので
そんなところで最後の対決をするなんて、こんなおいしい話があっただろうか。
アクション自体が90年代風になってはいるものの
根底は昔から変わらないのだ。
ゴールディ・ホーンがけたたましい分、巻き込まれたのだという印象が強い。
最後にあの2人が本当に無実だとどうやって証明したのだろうかという気もするが
それをやらなかったところが、無駄なことをカットしたこの映画のよさなのである。
とまあ、ベタボメだが、
何といってもメル・ギブソンのオカマ口調にはまいった。
 

ハードキャッシュ(2002年米)

テイラー 泥棒(クリスチャン・スレーター)
マーク・コーネル FBI(バル・キルマー)
ペイジ テイラーの妻
メイガン テイラーの娘
バージニア テイラーの仲間(ダリル・ハンナ)
洗濯屋 テイラーのかつての仲間

 テイラーは偽札犯から金を盗もうとするが、
警察に追われ、仲間を逃がすために逮捕される。
1年後。仮釈放されたテイラーは、新たなチームで馬券売場を襲撃。
200万ドルを盗み出すが、紙幣にマークがついている事に気づく。
やむなく、かつての仲間に紙幣の洗濯を依頼。
だが、貸金庫に預けた紙幣が何者かに盗まれ、怒った仲間や洗濯屋に追われる羽目に。
紙幣を盗んだのはFBIマークで、娘メイガンを人質に次の仕事をさせると言う。
怒る仲間を何とか説得し、現金輸送車を襲うが、結局仲間割れで全滅。
テイラーは奪った金を船に届けるが、マークはメイガンごと船を爆破する気だ。
テイラーはマークの船を爆破し、間一髪メイガンを救出。
裏切りかけた妻ペイジも戻り、一家はカナダへ行く事にする。

 と言うわけで、クリスチャン・スレーターとバル・キルマーと言う、
一昔前なら片方出ていたら見ちゃうと言う顔ぶれの共演。
おまけにダリル・ハンナまで出てるが、
ずっと鑑賞候補にあって、何となくこのタイミングで見る事に。
物語はクリスチャンが主役。
キルマーは彼を脅す悪役、ダリルはクリスチャンと組む一味の1人で、
共演と言うより脇役感が強い。
クリスチャンは泥棒チームのリーダーで、それだけだとオーシャンズ11風。
だが、作戦毎に組む相手が違う結束のなさで、
クリスチャンのワンマンプレイと言う感じだ。
おかげで、昔組んだ相手に恨まれ、今回組んだ相手にも裏切られ、
妻さえも裏切りかねない状況で、ハッピーエンドと言われても、すっきりはしないね。
観客全員がわかってる罠に、まんまと引っ掛かるキルマーはかなりの間抜け。

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ハードコア・ナイト 〜人妻の危険な殺意〜(91)(未公開)

 警察内務観察局マット(ロバート・ダビー)は、レイプ犯を射殺したマイクを調査。
マイクは恋人メリッサが、兄ファレルに暴行された過去があると知り、
彼に暴行。死なせてしまう。マイクは殺人で起訴される事に。
マットはマイクと格闘になり、メリッサはマットをかばい、マイクを射殺してしまう。
実は精神分析医ヘルブリンと結託し、メリッサはファレルらを抹殺したのだ。
続いて狙われると知ったファレルの妻シャリーンは、マットに助けを求める。
マットはヘルブリンを射殺。メリッサはマイクの同僚ビルを味方にするが、
改心したビルと同士撃ちになって死ぬ。

 と言うわけで、最初のうちはマイクの過剰防衛が話題だったが、
途中からメリッサが怪しくなっていくと言う展開。
それにしても、そうも思惑通りにいくものか。

TV放送 95/01/19 12CH 21:02-22:54
 

ハードコアの夜(79)

 家具工場社長ジェイク(ジョージ・C・スコット)は、敬虔なキリスト教信者。
旅行に出た娘クリステンが行方不明になり、警察は私立探偵を雇う事を勧める。
探偵マスト(ピーター・ボイル)は、ポルノ映画にクリステンが出ている事を発見。
4ヶ月が経過しても調査は進まず、自ら風俗店に出入りしたりして調査。
新聞にポルノ男優公募の記事を出し、映画に出ていた男優ジムが現れる。
彼に暴行。クリステンがトッドと一緒で、ニキなら居場所知っていると聞く。
のぞき部屋で働くニキの協力で、トッドはSM専門のラタンといたと聞き出す。
マストはラタンを犯罪の元締めと言い、これ以上手を出すなと警告。
トッドの秘密の上映会へ行き、殺人を映した映像を見せられる。
ラタンの居場所を聞き出し、ラタンの所へ。逃げるラタンをかけつけたマストが射殺。
地下室でクリステンを発見。彼女はお固いジェイクに反発するが、一緒に帰る事に。
ニキに礼をしようとするが、彼女とは世界が違いすぎた。

 というわけで、ちと古い映画なので、ポルノ映画と言う事になるが、
今ならアダルトビデオと言うところか。
行方不明者を探す探偵が、ポルノ映画に発見すると言うのには無理がある。
お固いジェイクと、風俗業で働くニキが一緒に調査する事になるコンビが面白い。
しかし、ポルノ映画が闇の世界の収入源と言うのは、ちとオーバーという感じが。
ジェイクが意外に暴力的で、トッドやラタンと言った連中が、
簡単に倒されるのも困りものだ。

TV放送 92/04/05 10CH 01:45-03:35
 

ハードジャッカー 標高10,000フィートの死闘(未公開)

 妻子を殺された刑事ジャックを心配する兄夫婦は、ロッキーへの旅行に連れていく。
ゲッツ(クリストファー・プラマー)の一団は、山荘を制圧。
元東独秘密警察のゲッツの目的は、客ロッソのダイヤを奪い、軍隊を作る事だ。
1人難を逃れたジャックは、無線で救助を要請。見張りを次々倒す。
だが、ヘリは撃墜され、軍の乗ったゴンドラも爆破される。
ダイヤを入手したゲッツは、氷河を爆破し、雪崩で山荘を埋めようとする。
だが、内輪もめで殺し合い、迎えのヘリは墜落。
部下ステファンが寝返り、ゲッツは雪崩で生き埋めに。ジャックらは洞窟に避難する。

 と言うわけで、「ダイ・ハード」のバリエーションで、
プラマーの他、ガイドのKC役にナスターシャ・キンスキーが出ていると言うので、
ちょっと期待したが、主役は知らない奴だし、狙いもただのダイヤだし。
爆発シーンも合成で、救援もほとんどなくて、大作ぶるのは勘弁してほしい。

VHS
 

ハード・ソルジャー 炎の奪還(2012年米)

サムソン・ゴール 元外人部隊(ジャン・クロード・バン・ダム)
セルフィン サムソンの息子。大使館員
フェイデン 格闘家
モニカ フェイデンの妻
ベッキー フェイデンの娘

 元外人部隊のサムソンは、雇われて人身売買組織から少年を救出。
だが、そのために他の子供たちが犠牲になったと、警察に目をつけられる。
格闘家フェイデン一家は某国に到着するが、娘ベッキーが姿を消す。
フェイデンは情報提供に懸賞金を出すが成果は出ない。そこでサムソンに捜索を依頼。
最初は断るサムソンだが、大使館員である息子セルフィンに説得され、受ける事に。
サムソンは一味の屋敷を襲撃するが、
少女の焼死体が見つかり、DNA鑑定でベッキーと判明。
やりすぎた為と責められ、サムソンもショックを受けるが、
ブレスレットが左右変わっている事に気付く。
一味は身代わりの死体を用意し、DNA鑑定の結果を操作したのだ。
サムソンは医師を脅して、一味の居場所を聞き出して急行。
一方、監視の目を盗んだベッキーは、ひそかに両親の携帯に連絡。
フェイデンはベッキーが旧ソ連の刑務所にいると知り、乗り込む事に。
それは両親をおびき出そうとする一味の罠だったが、サムソンと合流。
サムソンは一味を倒し、ベッキーら捕われていた少女を救出する。
フェイデン一家は無事帰国し、サムソンは見つけ出した黒幕の男を射殺するのだった。

 と言うわけで、バンダムが人身売買のため誘拐された米人少女を救出する話。
96時間を思わせるが、かの作品の主人公が、
娘の両親と救出のプロ(バンダム)に分散した感じ。
その分、バンダムの活躍はもう一つと言う印象を否めない。
とは言え、近年のバンダム出演作を考えると、かなりちゃんとした映画と言える。

TV放送 2014/01/18 スターチャンネル 1540-1739
 

ハード・ターゲット(93)

 ナットは、ブドロー(ジャン・クロード・バン・ダム)に父の捜索を依頼。
実はフーション(ランス・ヘンリクセン)一味が、人間狩りの標的にしたのだ。
真相をつかんだブドローらは、常連客を集めたフーション一味に追われる。
廃工場へ逃げ込み、追っ手を次々倒し、フーションと対決。彼を倒す。

 と言うわけで、バン・ダムが人間狩りの連中と戦う話だが、
フーションらが、慎重なんだか怖い物知らずなんだかよくわからない奴らで困る。
途中から助ける叔父に、ウイルフォード・プレムリー。

TV放送 95/08/26 BS05 22:00-23:45
 

ハード・トゥ・キル(90)

 83年ロス。ストーム刑事(スティーブン・セーガル)は、
殺し屋の議員暗殺をめぐる取引現場をビデオで収録する事に成功。
だが、感づいた一味は彼の妻フェリシアを射殺し、ストームも重傷を負う。
友人のオマリーは、彼が昏睡状態にある事を秘密にし、息子トニーを保護した。
7年後の90年。ストームは目覚め、看護婦アンディは警察に連絡する。
医師に扮した殺し屋が現れ、危機を感じたアンディは彼を連れて逃走。
隠れ家に逃げ込む。警察は2人を犯罪者扱い。彼女が尾行され、隠れ家も見つかる。
ストームはオマリーと再会し、隠したテープを持ってテレビ局に向かう事に。
だが、トニーを連れたオマリーは撃たれ死亡。急行したストームが一味を倒す。
ストームはテープから、議員暗殺の黒幕はトレント議員(ビル・サドラー)と断定。
屋敷に向かい、一味を次々倒す。
議員を追いつめるが、ビデオを見た警官が到着。議員が逮捕される。

 と言うわけで、7年後に昏睡から覚めると言う設定は多少面白いが、生かされず。
あれだけ無茶やって、議員が犯人とわかると、無罪になると言うのも解せない。

TV放送 94/02/06 10CH 21:02-22:54
 

ハートに火をつけて(89)

 芸術家アン(ジュディ・フォスター)は偶然組織の殺しを目撃。
司法省のポーリング(フレッド・ウォード)は、組織を一網打尽にできると大喜び。
だが、アンは協力を拒否。恋人ボブ(チャーリー・シーン)が組織に殺される。
組織はアン殺害のため、殺し屋マイロ(デニス・ホッパー)を送り込む。
マイロはアンについて細かく調査。アンは隠れ住むが、マイロは居場所を突き止める。
ボスが送った見張りピネラを殺害したマイロは、アンを連れて逃走。
マイロはアンを愛していると言う。アンは逃亡を試みるがうまくいかない。
食堂に現れた殺し屋をマイロは殺害。アンも協力し、いつしか意気投合。
マイロの山小屋へ隠れる。いったんは芸術感でケンカになり、アンは飛び出すが、
追っ手が現れたため、2人でヘリで逃走。
マイロは逃げきれないと言うが、アンは何とかできると言う。
ボスに連絡。罠と承知で、取引のため製油所へ。
アンとマイロは防護服を着て、製油所を大爆発させ、抜け穴から脱出する。

 というわけで、サスペンスものっぽいが、マイロがアンにベタぼれすると言う
困った展開。前半はマイロの行動が不明でまいったが、後半もかなり困ったものだ。
防護服を着ているから、大爆発でも平気とか、ボスを殺せば逃亡できるとか
そういう発想がわからない。

TV放送 92/03/01 BS05 21:00-22:45
 

ハードネス(94)(未公開)

 ホテル開店記念のミスコンテスト会場が、オズ一味に制圧され、
ミスたちや元ミスの司会シャロンの6名を人質に立てこもる。
ミスアメリカの父である議員が、麻薬の密輸の罪をオズに着せたための復讐だった。
彼女たちは体に爆弾をつけられ、逃走をはかれば爆発する仕組みだ。
空手が得意なシャロンは爆弾の取り外しに成功。ビルに仕掛けられた爆弾を解除。
彼女はオズと格闘。彼の心臓が爆弾を制御するが、間一髪解除。彼を射殺する。

 と言うわけで、女版ダイハードとか言うから見たが、
女がミスではなく元ミスで、顔もそれなりで、おばさんぽくて
それほど活躍するわけでもないのでまいった。
ミスアメリカのボディガード、クレーン役にロバート・ダビー。
彼が無線でいろいろ指示するのだが、それほど役に立ってないし。

TV放送 96/09/05 12CH 21:02-22:54
 

ハートブルー(91)

 FBI新人のジョニー(キアヌ・リーブス)は、
ベテランのアンジェロ(ゲーリー・ビシー)と組んで、連続銀行強盗事件を捜査。
一味は3年に27件を襲撃。アンジェロは日焼け等からサーファーと推理。
「死の軍団」を襲撃するが、彼らは麻薬の売人で、おとり捜査を失敗させる。
サーファー仲間ボーディ(パトリック・スウェッジ)が、銀行を下見するのに気づく。
案の定、強盗が発生。犯人と確信するが、恋人タイラーを人質にとられ、
続く強盗に参加させられる。だが、今回は失敗し1人が死亡。
一味が高飛びする空港へ。撃ち合いで2人を倒すが、アンジェロも死ぬ。
ひざの古傷のためボーディを逃がすが、タイラーは解放される。
ジョニーは大波があると言うベルビーチで待機し、現れたボーディを逮捕。
だが、波に挑戦したいと言うボーディの要求を聞き入れ、ボーディは海に去った。

 と言うわけで、サーフィンとスカイダイビングが随所に盛り込まれた
それでいて銀行強盗ものと言う変な感じの作品。
後半はまだるっこしいが、キアヌ・リーブスの魅力で一応見せる。

VHS
 

ハートブレイカー(2001年米)

マックス・コナーズ 詐欺師。偽名アンジェラ(シガニー・ウィーバー)
ペイジ・コナーズ 娘。偽名ウエンディ(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)
ディーン・クマノ 社長(レイ・リオッタ)
グロリア・ヴォーガル 国税庁の女性(アン・バンクロフト)
ウィリアム・B・テンシー 富豪(ジーン・ハックマン)
ジャック・ウィズロー バーテン
アーノルド・デイビス 医師

 会社社長ディーンはアンジェラと結婚するが、夜は満足できず
つい部下ウエンディに手を出しかける。
しかしアンジェラに目撃され離婚。慰謝料を取られる。
実はアンジェラの本名はマックス、ウエンディはペイジで、
母娘でディーンを結婚詐欺にかけたのだった。
ペイジは独立を考えるが、国税庁の差し押さえを受け、
2人で最後のばくちをする事に。そこでホテルでカモを物色。
マックスは富豪テンシー、ペイジはデイビス医師に目をつける。
ペイジはバーテンのジャックと恋に落ち、廃業を決意。
実は国税庁のバーバラはマックスの元師匠で、
ペイジの独立を阻止するため2人で組んで芝居を打ったのだ。
富豪はマックスと結婚するが、発作で急死。
マックスを追ってきたディーンは、2人が詐欺師と知るが手を組む事に。
ペイジをジャックと結婚させ、マックスはジャックを誘惑するが、ジャックは拒絶。
目撃したペイジはショックを受け、離婚する事に。
ディーンは娘をだますなと怒り、真相を知ってペイジは復縁。
マックスもまたディーンと寄りを戻すが、
バーバラがディーンを罠にかけようとしていた。

 と言うわけで、シガニー・ウィーバーとジェニファー・ラブ・ヒューイットの母娘が
結婚詐欺師に扮して、それでドタバタする話。
まあコミカルではあるけれども、大勢だまされるのかと思えば
だまされるのはレイ・リオッタとジーン・ハックマンだけで
(あとバーテンか)
悪役の多いレイ・リオッタが、意外に人のいい役で調子が狂う感じ。
ホテル支配人にジェフリー・ジョーンズ。

TV放送
 

ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場(1986年米)

クリント・イーストウッド 監督

 ケンカ騒ぎを起こしたハイウェイ軍曹(クリント・イーストウッド)は
第二偵察大隊へ転属に。道中スティッチと言う自称歌手と同行するが金を盗まれる。
上官パワーズ少佐(エヴェレット・マッギル)は実戦経験がないが、
軍曹に小隊を鍛え直せと指示。スティッチもここの隊員とわかる。
軍曹は隊員たちをしごくが、営巣にいたスィードが出てきて言う事を聞かなくなる。
しかし、軍曹はスィードを叩きのめし、訓練再開。
演習で標的にされるが、返り討ちにして少佐を怒らせる。
さらに連隊長の前でも、書類にこだわっている少佐のやり方はダメと力説。
元恋人アギー(マーシャ・メイスン)の恋人ともめて牢屋へ。
同じく牢に入れられたスティッチは、軍曹が朝鮮戦争で奇跡の生還をしたと知る。
続く演習では、少佐の隊と勝利をもめて、殴り合いの結果少佐を叩きのめす。
グレナダで米市民が人質に。救出作戦が実施される。人質を無事救出する。
続いて丘を偵察する事になるが、隠れていた敵と撃ち合いに。
死者が出て、軍曹も負傷。スティッチが電話線をつないで救援を要請。
ヘリがかけつけ丘を占領。敵兵を捕らえる。
遅れて到着した少佐は、命令違反を問題視するが、将軍は少佐を補給部隊へ戻す事に。
軍曹らは凱旋帰国。スティッチは軍が気に入り残る事にし、軍曹はアギーと共に去る。

 と言うわけで、クリント・イーストウッド主演のいわゆる鬼軍曹物で
そういう意味では、目新しい展開でもないのだが、
まあ頑固そうなキャラが、ダーティハリーとかの延長みたいな感じで楽しめる。

TV放送 2003/01/05 35ch 0153-0353
 

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年米)

リーガン・トムソン 俳優(マイケル・キートン)
サム リーガンの娘(エマ・ストーン)
マイク・シャイナー 俳優(エドワート・ノートン)
レズリー 女優(ナオミ・ワッツ)
ローラ リーガンの恋人
オリビア リーガンの元妻

 リーガンは、かつてバードマンと言うヒーローを演じて人気になったが、
シリーズ3作で降板。
方向性に迷った彼は、舞台に挑戦する事に。
だが、いまだに世間の関心はバードマンに復帰するか否かだ。
舞台の俳優が負傷した為、代役マイクが起用される。
リーガンはマイクを気に入らないが、彼のおかげで前売の売上が2倍になったと言う。
マイクはプレビュー公演で勃起させた事が話題になり、
リーガンを差し置いて1面に取り上げられる。
リーガンは荒れるが、死ぬまで一緒だと言うバードマンの声が聞こえる。
再度のプレビュー公演では、誤って裸で舞台へ上がる羽目に。
ネットで評判になるが、批評家には俳優ではなく、ただの有名人と言われる。
バードマンの幻影に追い回されるリーガンは、自殺するシーンで喝采を受ける。
彼は実際に自分の鼻を撃ってしまい、新しい芸術を生み出したと絶賛されたのだ。
リーガンにはバードマンの姿が見え、病室の窓から外へ飛び出す。
気が付いた娘サムがあわてて下を見るが、やがて見上げて笑うのだった。

 と言う訳で、マイケル・キートン主演のアカデミー賞作。
かつてバードマンと言うヒーローもので人気になったキートンは、
そこに甘んじるのを嫌がり、舞台に活路を見出だそうとする。
テレビでスーパーマンを演じた俳優が、
そのイメージを脱却できずに自殺した話を連想させられる話。
キートンはバットマン、相手役のエドワード・ノートンは超人ハルク
を降板した経緯があり、実体験とダブるところ。
バードマンはキートンの分身と言うべき存在で、幻覚にちょっと出る程度。
ヒーローものの番外編みたいなものと思うと期待はずれ。

TV放送 2016/02/28 WOWOW 2100-2259
 

ウェズリー・スナイプス ハード・ラック(2006年米)

ラッキー 元犯罪者で足を洗った(ウエズリー・スナイプス)
ソル ラッキーの旧友
ジーノ ソルの取引相手。実は警察に協力
カルメン メルの店の踊り子。本名はアンジェラ
メンデス ラッキーの知人。AV監督
連続殺人犯の男女 女の方がシビル・シェパード
デービス警部 ラッキーの知人。

 ラッキーは刑務所で知り合ったケースワーカーの女性と結婚。
だがハリケーンカトリーナで彼女を失い、犯罪から足を洗う事に。
2年後、旧友ソルに頼まれ、組織との取引に立ち会う事に。
ソルは取引相手ジーノと撃ち合いになり、やけになったラッキーは金を持って退散。
店にいた踊り子カルメンの車で彼女と逃げる。
実はジーノは囮捜査に協力しており、50万ドルは塗料がついて使えない。
知人のAV監督メンデスに助けを求めるが、一味の襲撃を受け、隣の家へ逃げ込む。
そこには女性を監禁する連続殺人犯の男女が住んでいて捕らわれる。
格闘になり倒し、知人であるデービス警部に連絡。
懸賞金の20万ドルを得る。

 と言うわけで、ウエズリー・スナイプス主演で、彼のやや寂しげな感じが出てる。
犯罪から足を洗ったはずなのに、結局逆戻りみたいな展開で
警察やら組織やら、さらには連続殺人犯が入り乱れたりして
設定は面白そうなのだが、その後の展開は何だかじれったい感じ。
シビル・シェパードとアジア系の奇妙な組み合わせの殺人鬼はインパクトあるんだが。

TV放送 2008/05/22 WOWOW 2100-2250
 

ハード・ラッシュ(2012年米英仏)

クリス・ファラディ 元運び屋(マーク・ウォールバーグ)
ケイト クリスの妻(ケイト・ベッキンセール)
アンディ ケイトの弟
セバスチャン クリスの友人
ダニー クリスの仲間(ルーカス・ハース。目撃者の少年)
ティム・ブリッグス 依頼主(フレンズのフィービーの弟)
バド クリスの父。現在は刑務所に
貨物船船長 (スパイダーマンの編集長)
ゴンザロ パナマのボス

 元運び屋のクリスは足を洗い、妻ケイトらと平穏な日々を過ごしていた。
だが、ケイトの弟アンディが税関に追われ、ティムの麻薬を廃棄したため
クリスが70万ドルの借金を返す羽目に。
刑務所の父バドのコネで貨物船に乗り込み、ニセ札紙幣を密輸する事に。
クリスと因縁のある船長に目をつけられる。
ケイトらはティム一味に監視されているため、友人セバスチャンが保護。
クリスは、パナマ停泊中に、ニセ札を持つ現地のボス、ゴンザロと接触。
彼は絵画を運ぶ輸送車を襲撃するが、撃ち合いで死亡。クリスは退散する。
一方、アンディはティム一味に脅され、再び麻薬を運んでいたと白状。
クリスは麻薬を廃棄しようとするが、一味はケイトらを人質に妨害。
一味と通じていたセバスチャンはケイトともみ合いになり、死なせてしまう。
船は港に到着し、税関が調べるが何も見つからずクリスは解放。
実は掃除機に隠していた麻薬をティムに渡すが、
クリスは警察を呼んでおり、一味と通じていた船長と共に逮捕。
セバスチャンはケイトをコンクリ詰めにしようとしていたが、
クリスがかけつけ、実は生きていたケイトを救出する。
クリスは港の手前で沈めたニセ札を回収し、バイヤーに売る事に成功。
パナマで名画が盗まれ、闇でも2000万ドルの価値があると知らされる。
実は、ゴンザロらが狙っていたのがその絵で、今やクリスの手元にあるのだった。

 と言う訳で、マーク・ウォールバーグ主演のアクション。
彼は元運び屋で足を洗ったのだが、
義弟が運んでいた麻薬を廃棄してしまったため、
組織からの借金をマークが肩代わりする羽目に。
だが、麻薬には手を出したくないと、ニセ札を運ぶ事に。
一味は彼の計画に便乗して、麻薬も密輸しようとする。
儲かりゃ何でもいいじゃんと言う気もするが、お互いこだわりがあるらしい。
最終的に密輸を成功させて大金を手に入れたり、
一味に仕返しする展開は容易に予想できるが、
マークが綿密な計画を立てた訳ではなく、何となくうまく行っただけと言う感じ。

TV放送 2014/04/29 WOWOW 2100-2249
 

バーニーズ あぶない!?ウィークエンド(89)

 保険会社で働くラリー(アンドリュー・マッカーシー)とリチャードは、
支払金額200万ドルのミスを指摘。社長バーニーに別荘へ招待される。
実は不正していたバーニーは2人の始末を依頼。
だが、一味はバーニーは不要だと彼を殺してしまう。
ラリーらはバーニーの死に気づくが、週末を楽しむため彼の死を秘密に。
客も気づかないが、自分たちの命を狙われていた事に気づく。
殺し屋がバーニーが生きていると誤解し、彼らをつけ回し、格闘の末殺し屋を倒す。

 と言うわけで、死体に生きてるフリをさせるネタだけで引っ張る話。
バーニーの死因をラリーらが不思議がらないあたりがおかしい。

TV放送 95/09/18 10CH 03:00-04:47
 

バーニーズ2(92)

 モブーはバーニーの200万ドルを取り戻すため、ブードゥー教の儀式で甦らせる。
ラリー(アンドリュー・マッカーシー)とリチャードは横領の疑いで解雇され、
バーニーの貸金庫を狙い、彼の死体を連れてセント・トマス島へ。
だが、バーニーの死体は音楽が鳴ると、勝手に歩き出すので大騒ぎに。
ラリーは秘密に気づき、海底に埋められた地図を発見。
警察がかけつけ、一味は逮捕。回収した金は300万ドルで差額を獲得する。

 と言うわけで、バーニーの死体が動き回ることで起こる騒動を描いた作品の続編。
それなりに笑えるが、これだけの発想で続編まで引っ張るとは強引。

TV放送 96/11/08 12CH 01:55-03:45
 

バーバレラ(67)

監督 ロジェ・バダム

 地球大統領は、バーバレラ(ジェーン・フォンダ)にタウセディ系の調査を指示。
ポジトリン光線を発明したデュランデュラン博士が、行方不明になったのだ。
バーバレラは宇宙船で向かうが、磁気嵐で不時着。
子供たちに捕らわれるが、キャッチマンのマークに助けられる。
彼に教えられ、ソゴーへ。だが、またも故障で「死の迷路」へ行ってしまう。
ここは悪の都ソゴーを追放された者が住み、誰も出る事はできないのだ。
そこでピン博士が宇宙船を修理。羽根を持つ男パイガーが彼女を連れてソゴーへ。
皇帝に捕らえられるが、革命軍の基地へ逃げる。
ディルダノ(デビッド・ヘミングス)は、ドリーム室で無防備の皇帝を倒す計画だ。
バーバレラが送られるが、侍従長に捕らえられ、快楽で殺す楽器にかける。
だが、火が吹いても平気。彼女は侍従長がデュランデュラン博士と気づく。
彼は悪に目覚め、物体を4次元に送る光線で皇帝を狙う計画。
バーバレラと共に向かうが、博士は彼女と皇帝をドリーム室に閉じ込める。
迷路の住民やディルダノらが反乱。博士は光線で次々倒す。
皇帝は、悪を食う怪物マトモスを放ち、宮殿は飲み込まれる。

 と言うわけで、アカデミー賞をもらうジェーン・フォンダが
快感で殺す楽器に火を吹かせ、「何て淫乱だ」と言わせるとは困ったものだ。
冒頭でも、無重力で全裸になるシーンが。全編けっこうH。
だが、物語はでたとこ勝負と言ういい加減さで、
悪の皇帝は生き残り、革命軍のリーダーは簡単に死ぬ。
製作は、ディノ・デ・ラウレンティス。

TV放送 93/02/12 08CH 02:45-04:37
 

ハービー 機械じかけのキューピッド(2005年米)

 マギー レーサー一家の娘
 パパ マギーの父
 レイ マギーの兄。レーサー
 ケビン マギーの同級生。修理工
 トリップ レースの優勝者

 大活躍したレースカーのハービーだが、スランプになりスクラップ工場へ。
マギー(リンジー・ローハン)はレース一家の娘だが、
卒業でパパ(マイケル・キートン)から車を買ってもらう事に。
スクラップ工場でハービーを買うが、自分で動き出す車と知り驚かされる。
モーターショーでレースの優勝者トリップ(マット・ディロン)と対決するハメに。
ハービーの活躍で勝ち、ニュースで報じられるが、パパはレースは禁じたはずと怒る。
一方屈辱を味わったトリップは、賞金1万ドルで再選を求める。
マギーと修理工ケビンとハービーを修理。トリップとの対決が決まる。
トリップはハービーの秘密に気づき、高級なレースカーで釣ってハービーを奪う。
ハービーはモンスターカーレースに出されるが、改心したマギーがかけつけ無事優勝。
兄レイは事故でレースに出られず、父の反対を押し切りマギーが出場する事に。
ハービーの奮戦でトリップとの直接対決に。ついに振り切り優勝する。

 と言うわけで、昔シリーズ物だったハービーの話が現代でよみがえる。
主役は今時の娘リンジー・ローハンで可愛い感じ(そして巨乳)。
ライバルがマット・ディロンと言うのも面白い。
物語はまあ予想できる感じで、安心して見られる。
ただし、リンジー・ローハンがレーサーとして自信があるのであれば
ハービーの活躍によって優勝するのは、ちょっと不本意なのでは?

TV放送 2006/09/23 BS05 2000-2150
 

パーフェクト・カップル(98)

 黒人青年ヘンリーは、スタントン知事(ジョン・トラボルタ)の
大統領選挙戦の選挙参謀に。ライバル、オジオ知事を誹謗して降板させる。
スタントンには過去に逮捕歴があり、さらに女性関係も多くてもみ消しに苦戦。
百戦錬磨のリビー(キャシー・ベーツ)が担当する事に。
愛人キャシミアが、電話の会話をテレビで放送するが、編集の形跡を発見。
偽造を告白させるが、悪評は振り払えず苦戦が続く。
新たなライバル、ハリスについて、反戦運動の逮捕歴を指摘するが、支持率はトップ。
おまけに、ロレッタと言う女性の妊娠を父親に追求され、
妻スーザン(エマ・トンプソン)も怒り出す。ハリスは発作を理由に降板。
しかし副知事ピッカーが引き継ぎ、スタントンの浮気が漏れ窮地に追い込まれる。
ピッカーに麻薬の過去を知り、血液鑑定をでっち上げる事に。
ヘンリーらはこの作戦に反対するが強行し、リビーは自殺。
ピッカーは降板しスタントンは大統領に。ヘンリーは政界に嫌気がさすが結局留まる。

 と言うわけで、クリントン大統領の不倫をもとにしたと言う
大統領のスキャンダルもの。まあ題材としてはそこそこ面白いのだが
裏方がいろいろ糸を引く展開は、それほど目新しいわけでもない。

TV放送 2000/03/05 BS05 1720-1945
 

パーフェクト・ゲッタウェイ(2009年米)

クリフ 新婚の夫
シドニー 新婚の妻(ミラ・ジョボビッチ)
ニック 道案内する(ダイハード4の悪役)
ジーナ ニックの恋人(LOSTのニッキー)
ケイル ヒッチハイクする男(クリス・ヘムズワース)
クレオ ケイルの恋人

起:クリフらは同行したカップルを殺人犯ではと疑う。
承:犯人が逮捕されて一安心。
転:実はクリフらこそ殺人犯と判明。
結:カップルがクリフらを倒す。

 クリフとシドニーは、秘境と言われる南の島へ新婚旅行に行く。
途中、ケイルにヒッチハイクを求められるが、警戒して乗せず。
途中で知り合ったニックとジーナのカップルと同行する。
 そんな中、
新婚夫婦を襲った殺人犯がいるとのニュースを聞いたクリフは、ニックを警戒。
だが、ニックの案内なしでは山道を帰れそうもない。
ヘリで現れた警察が、ケイルらを逮捕。
クリフもニックも互いを疑っていたと知るが、これで一安心だ。
 だが、クリフが撮影したビデオを見たジーナは、
彼らが新婚カップルとは別人だと気付く。
クリフらは、金品を奪った上に殺害したカップルになりすましていたのだ。
正体がばれたと、クリフらはニックらと格闘に。
かけつけた警察はシドニーを被害者と誤解して保護。
だが、シドニーはクリフが犯人だと語り、彼は射殺される。
一件落着し、ニックはジーナにプロポーズ。
だが、ハネムーンはなしでと約束するのだった。

 と言う訳で、ミラ・ジョボビッチ主演のサスペンス。
ミラジョボ夫婦は南の島へ新婚旅行へ。
付近では新婚夫婦が殺害される事件が発生し、
知り合った2組のカップルを疑うと言う訳。
本作の特筆すべきは、途中で主人公が切り替わる点。
同様のトリックはサイコでもあったが、本作はなかなか強引な印象。
だったら序盤の行動はおかしい、と言う気もするんだが。。

TV放送 2016/07/20 テレビ東京 1350-1550
 



「パーフェクト・ストーム」(2000)を見た。

 これは「シークレットサービス」「エアフォース・ワン」等で知られる
ウォルフガング・ペーターゼン監督の作品で
主演は今最もセクシーな男優と言われるジョージ・クルーニ。
どんな話かはよく知らないが、大変な嵐に巻き込まれる話らしい。
予告編とか見ても凄そうだし、とりあえず見てしまえ。

 91年。マサチューセッツの港町グロスター。
漁船アンドリア・ゲイル号がカジキ漁から帰還するが、
不漁のため若い船員ボビーの給料は少ない。
恋人クリスチーナ(ダイアン・レイン)も不満だ。
もちろん船長のビリー(ジョージ・クルーニ)も悩んでいる。
一方、好ライバル女船長リンダ(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)は大漁。
船長ビリーは季節が終わる前に再度漁に出て挽回する事を考えるが
社長であるマイケル・アイアンサイドは冷淡で、
船を危険にするようなマネには否定的だ。
結局、船長ビリーは出漁を決意。ボビーは悩むが、結局同行する事に。
クリスチーナはひそかに2人で住むための家を借りており、心配でならない。
他の船員の名前は、パンフを見る限り
マーフ、サリー、バグジー、ピエールの4人らしいのだが、
写真がないので、どれがどのキャラだったかは、今となってはわからない。
そんな中、恋人のいないバグジーは多少印象的。
飲み屋で知り合ったアイリーンと言うおばさんと接近し、それなりに親しくなるが
アイリーンすら恋人になる気はなさそう。でも、出航の時にはかけつけてくれる。
そして、残る3人の内、2人がケンカしているが、どれとどれかはわからない。
出航し、最初は多少釣れるのだがやはり不漁で、冷凍庫はまったく埋まらない。
代わりにサメを釣り上げて騒ぎになったり、
どいつかが海に落ちて騒ぎになり、ケンカしてるはずのもう1人が助けたりするが
どうも不吉な事ばかり続き、全体にそろそろあきらめて帰ろうと言う気運が高まる。
しかし、船長ビリーは、グロスターの魂を忘れるな等と言い出し
遠くの漁場まで行く事を決意する。そこへ行けば、大漁は間違いないのだ。

 だが、そんな頃、付近にはハリケーンが接近していた。
おまけに、近くには低気圧と寒冷高気圧が存在し、
この3つがぶつかれば、最悪の嵐になり得る。
それは100年に1回のパーフェクト・ストームと言える物だ。
一方、ビリーらは最高の漁場で大漁を得るが、
製氷器が壊れてしまい、すぐに戻るしかなくなる。
付近に嵐が来ているとの情報は得ていたが、これを突っ切らなければ腐ってしまう。
我らはグロスターの男だと船員は盛り上がり、あえて危険を冒す事に。
通信でビリーと話したリンダは、危険だから嵐の通過を待てと言うが
すでに嵐の中にいるアンドリア・ゲイル号は、アンテナが折れて通信ができなくなる。
仕方なくリンダは救援隊の出動を要請する。
その頃、沿岸警備隊は別のヨットの救援に取り組んでいた。
大丈夫だと称する船長のおかげで、嵐に巻き込まれるハメになるが
同乗していた連中が救援隊を呼び、何とかヘリに救出される。
この中に、メリッサという女性がいて、実はカレン・アレンなのだが
かつてのレイダースのヒロインも、ここでの扱いはかなり軽い。
救援隊は彼らを護衛船に置くと、さらにアンドリア・ゲイル号の救援へ向かう。
しかし、燃料が残り少ないので、補給機からの給油を試みるが
なかなかうまく行かず、途中で断念するが、断念した時には帰還できないと言う失態。
おかげで着水させて、救援を待つハメになるが
何しろ嵐が激しいので、1人が行方不明になり、残りは何とか船に助けられる。
一方、アンドリア・ゲイル号は、イカリが揺れて窓を割ったりして危険なので
これをバーナーで焼き切るが、それにも一苦労。
続いて、割れた窓に板を打ち付けようとするが、
板が風を受けて海に落ちる者とかが出て、何とか救出するがこれは無理と断念。
ついに、と言うかようやく、船長ビリーは、引き返す事を決意。
漁は次回すればいいと言うが、半分くらい進んでいる感じでちょっと遅すぎ。
港ではクリスチーナやアイリーンが心配して待機している。
アンドリア・ゲイル号の周囲も静かになり、何とか乗り切ったかと思うが
大きな波が来て横転するが、1回転して元通りに。この調子で行けとか言う。
嵐は凄いCGで、見ていてちょっと疲れる。
そして、予告編で見た、最大の波が近づく。もちろん、これも乗り切れるはずだ。
スピードで乗り切れと言うが、これには歯が立たず、船はひっくり返ってしまう。
逆さまになり、船内に閉じこめられる乗員たち。
ブリッジに残されたボビーとビリー。船長ビリーは海へ出ようと言い
ボビーは窓から外へ出るが、ビリーはもともと船と運命を共にするつもりだった。
海上に出たボビーだったが、そこもものすごい波に囲まれており
とても生還できるとは思えない状態だった。
救援隊の行方不明の1人の捜索は終了し、死亡したものとされ
アンドリア・ゲイル号の全員も死亡したものと断定された。
残された人々により葬儀が開かれ、リンダは弔辞を読んだ。

 と言うわけで、史上最悪の嵐に巻き込まれた漁師たちの物語で
すさまじいCG等を絡めた嵐の描写も凄く、見ていてちょっと疲れてしまうほど。
嵐と竜巻では違うのかも知れないが、「ツイスター」などより、よっぽど面白かった。
ただ、ちょっと気になるのは、最後に1人も生還しなかった点。
予告編で最大の波に向かうシーンが出てくるので、当然乗り切ると思ったら
そこでひっくり返ってしまい、しかも全員死んでしまう。
普通の映画なら、若いボビーだけが生還するとか言うパターンになりそうだが
そうならなかったのは、実話だからと言う事か。
しかしそう考えると、全員が死んだ以上、そこで繰り広げられた物語は
誰も目撃していないわけで、
「史上最悪の嵐に立ち向かった漁師たちが帰ってこなかった」と言う事実を元に
ひどく話を膨らませたなと言う印象を受けさせられる。
 

パーフェクト・ストレンジャー(2007年米)

ロー 記者(ハル・ベリー)
ハリソン・ヒル 社長(ブルース・ウイリス)
マイルズ ローの同僚(フィービーの弟役)
ナーロン ローの上司
グレース ローの幼馴染(スーパーナチュラルのメグ役)
キャム ローの恋人(ウォリック役)
ミア ヒルの妻

 記者のローは議員がゲイである証拠をつかむが、
証言者が買収された為に記事はボツになる。
 ローの幼なじみグレースは、
会社社長ハリソンに関する特ダネをつかんだと言うが、水死体で見つかる。
 同僚マイルズが調査した結果、
ハリソンのメル友だったグレースは、弱みを握って脅すが、始末されたらしい。
 ローは、派遣社員としてハリソンの会社に潜入。
グレースは妊娠していたと判明。
ハリソンの妻ミアは不妊治療を受けており、動機になりうる。
 ローはチャットでADEXと言う人物と知り合い、
ハリソンだと判断してやり取りする様に。
一方、現実世界でも、ハリソンに飲みに誘われる。
 だが、スパイ対策ソフトに検出されたローは、
ライバル会社のスパイと判断され、クビにされてしまう。
 マイルズの部屋を訪ねたローは、
彼こそADEXで、ローやグレースを監視していたと知る。
グレースを殺害し、ハリソンに罪を罪を着せたのではと疑うが、否定される。
 ハリソンは、グレース殺害容疑で逮捕される。
毒物が車で見つかり、物的証拠とされたのだ。
裁判では多くの女性が彼に誘われたと証言して有罪に。
 だが実際は、毒物を持っていたのはロー自身だった。
幼い頃、ローは父親に性的虐待を受けており、母が父を殺害し、失踪した事にした。
それをグレースに気付かれたのだ。
母のリハビリ施設で薬を入手したローは、薬入りの酒を飲ませてグレースを殺害。
ハリソンに罪を着せる為に、車に証拠を残したのだ。
真相を知られたローは、マイルズを刺殺。
警察を呼び、マイルズこそ真犯人だと告げるのだった。

 と言うわけで、ハル・ベリーとブルース・ウイリスによるサスペンス。
特ダネを狙うベリーは、会社社長ブルースが浮気相手を殺害していると考え彼に接近。
一番怪しいのはブルースだが。。。と言う訳。だが、それではストレート過ぎる。
かく言う私は、序盤でベリーが幻覚を見るシーンがあって、
またまたあの展開かなあと思っちゃった。
中盤でベリーの相棒を怪しむ展開もあるが、
タイミングがやや早く、しかも疑わせるシーンは続かない。
結局、ありがちな所に落ち着く訳。
こんな映画を前にも見たよな、しかもハル・ベリー主演でと思ったが、
該当作は見当たらず。(本作を2回見た訳でもないはず)
相棒役はフレンズでフィービーの弟をやって印象に残る人。こんな役が似合う。
恋人役はCSIのウォリック。出番は少ない。

TV放送 2008/11/23 WOWOW 2300-0049
 

パーフェクトワールド」(93)を見た。

 この映画は、ケビン・コスナー主演等と言われるが、
ケビン・コスナーのファンと言うよりは、
クリント・イーストウッドのファンとして見る事にした。
両人ともアカデミー賞を、監督の方でとった大物スターの初競演で
今回はケビン・コスナーが初の悪役らしい。
そして、イーストウッドの監督作。2年連続アカデミー賞受賞と言う
ちょっと無理っぽい話も出ているには出ている。
コスナーばかりが宣伝で取り上げられるのが気に入らないが、とにかく見てしまえ。

 冒頭は、ケビン・コスナー扮するブッチが、草むらの上で寝ていて、
その上空をヘリが飛んでいるシーン。周囲には紙幣が飛び散っている。
これは、いかにもラストシーンに続くという感じ。
時代は60年代。途中で、ケネディ大統領が云々と言う話しが出るがピンとこず
ラスト近くで、「この60年代は……」と言われ、ようやく気づいたほどで
かなり不親切な感じだ。
場所は代わって、フィリップと言う少年の家。母と2人の姉がいて、父はいない。
フィリップ自身はわかりにくいが、彼の母はいかにもWASPでない顔立ちだ。
今日はハロウィンで、彼は友達がやっている仮装とかがしたくて仕方がない。
しかし、彼の家は「エホバの証人」を信仰するため、
ハロウィンもクリスマスも祝う事ができないのだ。
刑務所ではブッチと、同じ部屋のテリーが、壁に穴を開け換気用のダクトから脱走。
イーストウッド自身の「アルカトラズからの脱出」を思わせるシーンだ。
最初からブッチは乱暴なテリーが気に入らず、町へ出たら別れる約束だ。
2人は刑務所員の車に乗り込み、所員を脅してゲートを通過。
その後、テリーは所員を殺害する。
ブッチは、父が好きだったと言うフォードの車に執着し、何とか見つけようと言うが、
テリーには関係ない。
彼は周囲の家を探し回り、フィリップの家を見つける。母親を銃で脅し、食事を要求。
続いて、Hまでしようとして、近所の老人に気づかれる。
そこへブッチが現れ、テリーを殴る。
騒ぎに気づいて起きたフィリップは、ズボンもはかずに出てくる。
ブッチとテリーのにらみ合いになるが、銃を持って老人が乱入したため
2人はフィリップを人質にとって逃げる事に。

 連絡を受けた警察署長のレッド(クリント・イーストウッド)は、
この事件を総力をあげて担当する事に。
選挙に勝とうとする知事は、レッドの友人で、この事件も選挙に利用しようと考える。
作品では明言していないが、WASP以外の票が取れるという算段に違いない。
数日後に行われるパレード用に作られた、捜査用と言う名目で作られたトレーラーを、
これはいいと言う事で本当に使う事に。
トレーラーに傷をつけるなと言われた知事の部下は、冷や冷やものだ。
そして、知事が近代捜査の一貫として、犯罪学者サリー(ローラ・ダーン)を
捜査に協力させる事に。最初は秘書と誤解されるあたりは、
「ザ・シークレット・サービス」と同じ展開。
ローラ・ダーンは、「ジュラシック・パーク」の女性科学者だった人。
サリーに対して、レッドは保安官タイプの警官で、勘を重んじるタイプ。
サリーの「犯人の気持ちになって考える」と言う、まどるっこしい捜査に閉口するが、
とりあえず連れていく事に。
そして、お約束のように、FBIも同行。彼は途中まで無口で、発言はなしだ。
彼らはブッチを単なる殺人者として解決しようとするが、サリーは反対。
サリーによれば、この事件の関係者で、IQがよいのは2人。
それはサリー自身と、ブッチだった。
彼女は、2人が一緒に逃げると言う前提での捜査に反対するが、
レッドに言わせれば、必ずどちらかがもう1人を殺すと言うのだ。
大勢の関係者が集まり、完璧だと言う者もいるが、
(ここでパーフェクト・ワールドと言う言葉が使われた気がした)
完璧な世の中なら、犯罪も刑務所もないと反論が出る。

 ブッチは危険なテリーを追い払いたくて、いろいろ考える。
途中、彼を降ろし、近くにいると言ういとこに電話させるが、
テリーもさる者で、車のキーを抜いて電話。いとこは転居していなかった。
ブッチは、小さな町で買い物をする事に。
テリーが妙な事をしないよう、フィリップに銃で見張らせる。
テリーにしてみれば、仲間より人質を信用するブッチの考えがわからない。
テリーは、ふるえるフィリップのスキを見て、銃を奪う事に成功。
だが、銃には弾がなかった。悔しがるテリーは、
今度はフィリップのパンツの中を覗いたりして、いたずらをする。
フィリップは、テリーの耳を噛み、とうもろこし畑だかに逃げる。
その頃、ブッチは店で銃の弾や食料等を買っていた。
車に戻ると、2人がいないため、彼らを追って畑へ。テリーを発見。
弾はないはずと言う彼を射殺する。
店の店員が銃を持って出てくるが、ブッチの敵ではなく、フィリップを連れて逃げる。
レッドらは通報を受けて到着。テリーを殺したのはブッチと断定する。
ブッチは、念願のフォードを手に入れるため、農家の車に注目。
フィリップに見に行かせると、キーもラジオもついていると言う願ったりの物だ。
ジュースの飲み過ぎで小便しているフィリップをよそに、
ブッチは自分の着替え用に洗濯物を盗み、続いて車も。気づいた農夫が追ってくる。
フィリップを乗せようとすると、小便が止まらず、あわてて飛び乗る始末。
何だかんだと言いながら、この2人は気の合うコンビになりつつあった。

 レッドは農家へ到着。乗り捨てられた車のトランクで刑務所員の死体を発見。
殺したのはブッチという意見が出るが、サリーは違うかもと反対する。
ブッチは、フィリップの着替えを買うため、小さな町へ。
そこの店では、店員の女性が皆笑顔で迎えると言うシステムだ。
それと言うのも、笑顔コンテストと言うものがあるらしい。
店員たちは彼らを歓迎。フィリップは、バズと言う偽名にされる。
フィリップは、アニメか何かのお化けの、ハロウィン用の服装を欲しがる。
だが、ブッチは、それは次回と言って、返させる。
彼は店員にチップまであげる気前の良さだ。
店長はテレビで彼が脱走犯だと気づくが、ブッチも気づいて視線で何もするなと指示。
しかし、付近の警察は、停車されている車が手配中の物なので、ブッチがいると判断。
連絡を受け、数台のパトカーが集結。
気づいたブッチは、車をぶつける強引な運転で騒ぎを起こす。
騒ぎに紛れて、フィリップはハロウィンの扮装を拝借する事に。
店員が気づくが、ブッチが待つ車に飛び乗る。
ブッチは、笑顔はどうしたと店に向けて撃ち、去っていった。
連絡を受けたレッドらは、フィリップが盗みをしたとの報告を受け、
似た物同士だと感じる。

 フィリップが盗みをしたと気づいたブッチは、彼にその扮装をさせる。
納屋に隠れて、追跡のパトカーをやりすごすと、今度は逆に向けて出発。
遅れて、レッドらの車が現れ、その鯨のような奇妙な形に大喜び。
手を振れば答えるかもと言うので、2人は手を振る。運転手も気づかず手を振り返す。
だが、サリーがハロウィンの扮装をする少年に気づき、追跡させる。
追跡に気づいたブッチは、車を草原に乗り上げ、無茶な運転で逃げる。
ムキになった運転手は、トレーラーだと言う事も忘れて、猛スピードで追跡。
おかげで連結部ははずれ、レッドらの乗った部分は林に突っ込む始末。
知事から、明日車を返せと連絡を受けるが、動きそうもない。
しかたなく、そこでキャンプする事に。
今まで何もしなかったFBIは、サリーに言い寄ろうとするが、
サリーも強気で、レッドも仕事中だぞと怒り退散。
知事用だと言うステーキを勝手に食べ始める。
ブッチの研究をしていたサリーは、彼とレッドの因縁の事も知っていた。
10代のブッチが軽い犯罪を犯した時、釈放するのが筋だったが、
レッドは乱暴者の父の所へ戻す事は、よくないと判断したのだ。
実際、少年院で更正した例もあり、コネを利用して、
判事にステーキをおごり、少年院へ入れさせた。
だが、これは逆効果となり、ブッチはさらなる犯罪を繰り返したのだ。

 ブッチは、出ていった父が手紙を送ってきた、アラスカへ向かおうと考えていた。
最後の開拓地であるアラスカなら、好きな事ができるに違いない。
だが、それには食料が不足している。そこで、彼らは近所の家へ。
ハロウィンの扮装のフィリップに、お菓子をもらわせようと言う計画だ。
だが、「エホバの証人」のフィリップは、ハロウィンは禁じられていると抵抗。
そんなバカな話はないと、ブッチは取り合わない。
出てきたおばさんは、ハロウィンは昨日だからと言うが、
結局、ブッチが銃で脅したため、大量の食料をくれる。
続いて、ピクニックに来ている連中を見つける。
停止したブッチは、近くで警察の検問がある事に気づく。
サンドイッチに夢中なフィリップは、うっかりブレーキをはずしてしまい車は暴走。
ぶつけられそうな車の持ち主である、一家の父親は、
新車なんだぞと車が心配でならない。
フィリップはブレーキとアクセルを間違えて、スピードが増すが、何とか停止。
いやあ、いい車だねえと言って、強引に彼らの車に便乗する事に。検問を通過。
ブッチは、エドガー・ポー等と言う、いかにも偽名の名前を称する。
彼らの子供たちとフィリップも気が合い、最初は仲良くしていたが、
ジュースをこぼしたと、子供を叩く両親を見てブッチは豹変。
彼らを途中で降ろし、車を奪う。新車だからスピードは出すなよと頼む父親。
「エホバの証人」がジェットコースターも綿菓子も禁じられていると知り、
あれはアメリカ人の権利と言う。
そこで、車の屋根の上にフィリップを乗せ、体を縛ってスピードを出して走る。
喜ぶフィリップ。

 彼らは食事をするため、食堂へ。客のいない店の女店員は、ブッチに目をつける。
ブッチもその気で、妻はいない、これは連れ子等と言い訳をする。
そして、フィリップを追い出し、Hしようとするが、結局見られてやめる事に。
お尻にキスするなんて変と言われ、その通りだと認めるブッチ。
畑に車を止めるブッチ。他にしたい事はないか、メモに書けと言う。
黒人の農夫マックは、彼らに気づき、泊まっていけと言う。
マックは妻と孫と生活している。孫はフィリップと仲良く、ブッチにもなつく。
だが、マックは何かと言うと孫を叩くのだ。
ラジオでブッチが脱走犯と知ったマックに銃を突きつけ、
孫を愛していると言えと言うブッチ。言うと、今度は心がこもっていないと言う。
お前は孫の信頼を失った等と言うと、3人を縛り、銃で狙う。
妻はあなたは悪い人ではないと言うが、今にも殺しそうな雰囲気だ。
今度はナイフを持ち、銃をフィリップに渡す。
だが、ブッチに危険を感じた彼は、ブッチの腹に向けて撃つ。
そのまま逃げ出し、銃を井戸に捨て、車のキーも捨てる。
腹を撃たれたブッチは、家を出てフィリップを追う。
近所の人たちは事件に気づいたようだ。

 木の下まで来て座り込むブッチ。アラスカに行きたいだけと言う。
木の上にいたフィリップは、降りてきてでも殺しそうだったと反論。
殺す気はなかった、俺が殺したのは、
母にいたずらしようとした奴と、お前にいたずらしようとした奴だけだ。
でも、撃たれたのがお前でよかったと言う。
だが、警察が集結。彼は包囲される。
ブッチは、おれは自分から捕まったりはしないと、自首を勧めるフィリップに反論。
自首を求めるレッドに対し、以下の要求を聞けば、子供は解放すると言う。
ハロウィンもクリスマスも認めろ。ジェットコースターも、綿菓子もだ。
知事の宣伝の意味もあって、かけつけていた母親は、これを承諾。
(もっとも、こんな約束はあてにならないが)
あなたは死ぬの?と言うフィリップを、押して返させる。
だが、途中まで戻ったフィリップは、再びブッチの所へ逆戻り。
彼をついに説得し、2人で警察の所へ向かう事に。みんな信じられない面もちだ。
FBIの狙撃手は、ブッチに狙いを定める。レッドは合図するまで撃つなと指示。
彼は単身2人の所へ行き、銃を出せと言うが、銃はない。相棒が捨ててしまったのだ。
そして、その相棒に、渡す物があると、
ポケットからアラスカの写真を出そうとすると、狙撃手は銃と誤解して、撃つ。
くそ、1日に2回も撃たれたぜと言って倒れるブッチ。
母親はかけよるが、フィリップは泣きながら、ブッチの手の写真を受け取る。
彼らは急いでヘリに乗せられ、上昇。
ブッチが持っていけと、フィリップに渡した紙幣が飛び散り、散乱する。
怒ったレッドはFBIを殴り、続いてサリーが股間を蹴りあげる。
サリーは、あなたは最善を尽くしたと言うが、レッドには後悔が残った。

 と言うわけで、2大スター共演と言うので、特にイーストウッドを期待して見たが
彼はほとんど出番がなく、ほとんどがコスナー中心の映画であった。
もっとも、実際の展開は、子供が主役という描き方だが。
イーストウッドとローラ・ダーンに関しては、
結局の所、彼らは何してたわけ?と言いたくなるほど役立たずのまま。
彼ら自身の描写はあまりなく、ブッチの死後、彼らが妙に目立つのに違和感を感じる。
作品の雰囲気としては、「明日に向かって撃て」「俺たちに明日はない」的な
強盗で生活すると言う、破滅的な人生をするコンビを描いたものに似ていて
ブッチと言う名前も、ブッチ・キャシディを連想させる。
一方で、子供との交流と言うのも、どこかで見た事がある気がする。
誘拐して、すぐに子供がなつく事を期待するブッチの行動にも違和感があるが、
全体として、子供時代が不幸だったブッチが、
同じ境遇のフィリップに同情を感じ、理想的な場所へ連れていこうとする展開だが
ちょっと、展開としてぎこちない部分もある。
とは言え、中盤までの物語はなかなか面白いが、
黒人の家で脅したり、最後に自供を求められるあたりが長くて興ざめ。
イーストウッドらしからぬ作品に思える点で注目に値するが、
映画としての出来は、それほどいいわけではない。
ラストで泣く客がいると言うが、ちょっとねえ。
 

パーマネント・レコード(1988年アメリカ)

 クリス(キアヌ・リーブス)は、親友デビッドが自殺し、
彼の代わりに、舞台用の編曲を依頼される。
仲間がデビッドの追悼会を企画するが、学校は彼をヒーローにするのを恐れて禁止。
怒ったクリスは、酒を飲んで暴走。デビッドの死に責任を感ずる。
彼は舞台の曲を作る決意をしたとして復学。
舞台は好評だったが、途中から仲間たちが校長らの反対を押し切り、
デビッドの追悼色を打ち出し、生徒たちの共感を得る。

 と言うわけで、やや古い映画なので
キアヌ・リーブス主演と言っても、実は脇役なんではと思ったが
一応主役だった。
しかし、物語の方は、前半はまさにとりとめもない話が延々と続き
このまま最後まで行くのではと思ったが、中盤で親友が自殺。
それで、周囲が動揺するのだが
やはりその様をとりとめもなく描くばかりで、
何かしてやったとか、何かが変わったというようなハッキリした展開は
あまり感じられない。

TV放送 2001/10/19 BS05 1900-2040
 

ハーモニーベイの夜明け(1999年アメリカ)

 精神医テオ(キューバ・グッディングJr)は、
ルワンダで殺人を犯したと言うパウエル博士(アンソニー・ホプキンス)の分析に。
霊長類学者である彼は、ゴリラと生活していたと言われ、言葉を語ろうとしない。
異常者を集めた棟で、特別扱いは許されず、毎日の面会もままならない。
パウエルは何も語らず、暴れ出したりして面談もはかどらない。
だが、娘リンの写真を見せると、次第に語り出すように。
ジャングルに入ったパウエルは、ゴリラの生態を調査するため群れに接近。
次第に仲間のようになり、人間が受け入れられたと解釈する。
逆にテオも感化されるようになり、囚人を扇動。強い者が外へ出られる制度を廃止。
怒った所長は、1週間で報告書をまとめて出て行けと指示。
テオがパウエルをゴリラに会わせると、真相を語り出す。
ゴリラの信頼を得たパウエルだが、ハンターの襲撃を受け、大暴れしたのだ。
テオは審問会で無実を認めさせられると確信するが、
看守長ダックス(ジョン・アシュトン)の暴行で暴れ出して反故に。
テオはパウエルに人生を教えられたと感謝。だが、囚人が騒ぎを起こした間に
パウエルは窓をこじ開けて逃走。アフリカへ戻ったと言う。

 と言うわけで、アンソニー・ホプキンスが囚人で何やら秘密を持ち
精神医がその真相を暴こうとするなんて展開は、「羊たちの沈黙」ぽくて
最近この人は、この手の役柄ばかりだという気にもなるのだが、
見てみるとなぜかゴリラの話に。
ゴリラとなると、実話をもとにした「愛は霧のかなたに」にかなうはずもない。
おまけに、なぜ殺人を犯したかが、謎解きのメインのテーマとなるわけだが
ホプキンスが悪い人ではなさそうと言うのが早めにわかり、
そうなると、きっとアレだろうと想像すると、結局その通りでヒネリも何もない。
さらに驚かされるのは、エンディングに来ると、
なぜかショーシャンクかそこらの映画の雰囲気になり、
結局の所、いろんなヒット作のええとこどりで、くっつけてみましたと言う感じだが
あまりにもそれぞれが異質なテーマなので、違和感は隠せない。
テオの上司ベンにドナルド・サザーランド。
音楽はダニー・エルフマン。

TV放送 2001/12/15 BS05 1100-1305
 



 国辱映画か「パールハーバー」(2001)を見た。

 太平洋戦争のきっかけとなった真珠湾攻撃と言えば
黒澤明降板で知られる日米合作の「トラトラトラ」でも描かれたが
今、最新の特撮技術を駆使し、派手な戦争シーンを見せ場に再び描かれる事に。
関係者は真珠湾攻撃を前後した、ラブロマンスをうたっているが
どうしても、戦争の方が注目を浴びてしまうのは否めず
今回は日本側の考証スタッフが参加しなかった事から
日本側の描き方が問題視され、そればかりが話題になった感は強い。
しかし、予告編を見る限り、迫力ある空爆シーンは一見の価値があるし
主演のベン・アフレックも気になるし
日本が、どんな風に変に描かれているかも気になるから見てしまえ。
監督は、ベン・アフレックとはアルマゲドンで組んだマイケル・ベイ。

 レイフとダニーは幼い頃から親友で戦闘機好き。
ダニーの父は、字が読めない学のないレイフとつきあうなとダニーに怒るが
二人が親友である事は揺るがなかった。
成長したレイフ(ベン・アフレック)とダニーは、軍に入り、
度胸試しと称してアクロバティックな飛行をし、上官に怒られる。
上官ドゥーリトル中佐(アレック・ボールドウィン)は、
レイフの腕は認めていて、彼をヨーロッパ戦線の英軍へ派遣する事を提案する。
当時、独軍とヨーロッパ諸国の戦争は激化し、第二次大戦となっていたが
米国は静観状態を維持していたのだ。
しかしレイフは戦いたくて仕方がなく、英軍行きを志願。
これは命令ではなくあくまで志願で、レイフはダニーがついてきそうな気がしたので
彼を心配して、ダニーには命令だとうそをつく。
そんなレイフは、軍に入る際、健康診断には問題なかったのだが
視力検査でピンチを迎える。と言うのも、アルファベットが読めないからだ。
ダニーが順番に丸暗記させるが、不審に思った看護婦イヴリンに見抜かれる。
レイフはイヴリンに戦いたい思いを力説し、合格にしてもらう。
そのお礼と称して、レイフはイヴリンに言い寄り、イヴリンもその気に。
レイフの友人たちと、イヴリンの友人たちがグループ交際するようになる。
そんな中、レイフはヨーロッパへ行く事となり
もしもの事があれば、イヴリンを頼むとダニーに頼んで去る。
その後、ダニーたちとイヴリンたちは、そろいもそろってハワイの基地へ赴任。
ここは南の楽園で、戦争にはほど遠く、皆のんきな感じ。
看護婦たちも、男が多いと喜び、グループ交際する中に結婚が決まる者も。
だがイヴリンはレイフと文通を続ける。
レイフの手紙によれば、ヨーロッパは激戦で、
昨日ビールを飲んだ相手も戦死したと言う。
そして、そんなレイフも、激しい空中戦で被弾し、海に墜落し、戦死が伝えられる。

 それから数ヶ月。我々から見ると、真珠湾攻撃のはずの時期の寸前だ。
ダニーとイヴリンは、それぞれレイフの死に落ち込んでいたが
周囲にいつまでも落ち込んでいても戻らないと言われて、接近するように。
そして愛し合うようになる。
一方、日本軍は時々描写されるのだが、戦争回避は不可能として
真珠湾に対する奇襲攻撃を計画していた。
その司令官は山本五十六(マコ)。副官はケーリー・ヒロユキ・タガワだ。
この作戦会議がなぜか屋外で、いかに日本国内とは言え、
スパイしてくださいと言わんばかりだ。
日本軍は怪電文を飛び交わせてごまかし、艦隊は姿を消す。
米軍の状況を分析するような部隊の、サーマン大佐(ダン・エイクロイド)は
日本軍による真珠湾襲撃を予測。だが根拠がないと、会議でははねられてしまう。
そんな状況とはいざ知らず、イヴリンの所に死んだはずのレイフが現れる。
実はレイフは、海に墜落して漁船に助けられたが、
独軍占領下のフランスにいたため、連絡が取れなかったのだ。
そして、そんな状況で、軍をやめイヴリンと二度と離れない事を決意。
約束通り戻ったぞと言うが、イヴリンは困惑。
ダニーと愛し合うようになっていたし、実はダニーの子を妊娠していたのだ。
それを知ったレイフは、ダニーと険悪になり、酒場で大げんか。
警察が来たので、一応は二人で脱出し、海辺の車で寝てしまう。
その翌朝。現地時間の12月7日。日本では12月8日だ。
日本人の床屋がひそかに通信。港は平穏な状態。つまり無警戒だと連絡。
これを傍受する米軍は、真珠湾攻撃を察知するが、連絡が手間取る。
そうこうする内、ゼロ戦部隊が真珠湾へ来襲。基地に対して空襲を開始する。
この描写は、タイタニックの沈没シーンを思わせる迫力で
昔の特撮映画では(これも特撮なんだろうけど)味わえなかったものだ。
このシーンは時間をたっぷりとっている。人々は戦争なんてないと無警戒。
停泊中の戦艦も撃沈され、乗員は脱出できずおぼれて死んだりする。
艦長が死んだ黒人コック(キューバ・グッディングJr)は
怒って高射砲を連射し、ゼロ戦を撃墜。このエピソードは実話らしい。
すでに敗色の濃い米軍に対して、激しい攻撃を続けるシーンは、
見ていてちょっと退屈だし、日本軍を悪役として描きたくて仕方ないという感じ。
病院は大変な状態で、ベッドは空かず、重い患者は見捨てられる。
それは、大地震等の際には仕方ない措置とされる。
激しい攻撃を受けている間、オタオタしてほとんど役に立たなかったレイフらは
ようやく見つけたコカコーラの瓶に献血。
仲間の中の結婚するはずだった看護婦が死ぬ。
飛行できる戦闘機はほとんどなかったが、ようやく用意でき
レイフとダニーはこれを飛ばし、残り少なくなったゼロ戦をすべて撃墜。
このエピソードも実話らしい。
日本軍は、もはや奇襲の効果はないと、さらなる攻撃を中止する。

 ルーズベルト大統領(ジョン・ボイド)は日本軍による奇襲に激怒。
かならず仕返しすると断言。
レイフとダニーは、ドゥーリトル中佐に呼び出され、特命を受ける。
これは決死の作戦で、生還の可能性は低いと言われるが、辞退する者はいなかった。
その目的は、東京空襲作戦だ。
接近した空母から離陸するのだが、機の航行可能距離が短いため、
できるだけ機体の重量を減らし、ギリギリで離陸する特訓を受ける。
こんなシーンが永遠に続くのではと不安になる頃、空母は出発。
作戦によると、燃料が足らないため、帰還はできず
中国まで行って、中国軍と合流すると言うのだ。
だが、中国は日本軍占領下で、そこでも危険はある。
中佐自身も参加し、もし目的地に到達できないとわかれば
適当な目標に体当たりするなどと、日本兵みたいな事を言い出す。
そして、作戦は決行。空襲は成功し、そのまま中国に不時着。
だが日本軍に包囲され捕らわれてしまう。
そのまま捕虜になれば良さそうなものを、レイフが暴れ出し
結果的に、日本兵を全滅させるが、かばったダニーも撃たれる。
レイフはイヴリンの妊娠を伝えるが、ダニーはイヴリンを頼むと言って死ぬ。
イヴリンは、二人の無事を心配していたが、レイフが無事と知り喜ぶ。
だが、その直後、ダニーが死んだと知りショックを受ける。
激しい戦地から、レイフはなぜかダニーを棺に入れて持ち帰ったからだ。
イヴリンは悲しむが、結局ある意味邪魔者がいなくなり
イヴリンは、レイフと結婚し、子供と平和に生活するのであった。

 と言うわけで、見ている内にだんだんわかってくるのだが
確かに、日本軍は怪しい作戦会議とかをして、次第に戦争へ突き進む描写はあるが
その間、延々と主人公たちがのんきな三角関係に悩む展開となり
その後の空爆の派手な描写と相まって
これは「タイタニック」の線を狙ったのだと感じさせられるように。
この戦闘シーンは実に派手で、迫力ある映像で、ここだけでも見る価値はあると思う。
しかしながら、ちょっと長すぎと言う印象は否めず
おぼれている兵たちを襲う残虐な描写も、日本人としては素直に楽しめず。
おまけに、さんざん日本軍に攻撃されている間
主人公たちは逃げまどうだけでたいして出番がなく
攻撃が収まった頃に、ようやく反撃して数少ない日本軍機を射落とす描写は
何だかそらぞらしいばかり。
ここで相棒が死んで終わるのかと思ったが、
その後、中盤出てこなかったアレック・ボールドウィンが再登場して
反撃のための訓練シーン等が延々と続くあたりは、
このまま永遠に話が続くのではと感じさせられてまいった。
一応反撃が始まったところで終わって安心するが、
この、真珠湾とはあまり関係のないシーンがなければ
映画は2時間程度で、まずまず手頃な長さだったのだが。
相棒が死ぬ展開は、だいたい予想がついたし。
真珠湾以降の日本軍の描写が皆無なのもいただけない。何にしろ、長すぎる。
 

ハーレーダビッドソン&マルボロマン(91)

 ハーレー(ミッキー・ローク)は2年ぶりに故郷ロスへ戻る。
射撃が得意な親友マルボロ(ドン・ジョンソン)と再会。
世話になった酒場が、地主に追い出されると知り、金を調達するため強盗を計画。
成功するが、実は銀行が密売していた麻薬を盗んでしまう。
頭取チャンスと交渉し、金と交換するが、命を狙われ仲間が殺される。
ハーレーらは追われ、追っ手の殺し屋を待ち伏せ。撃ち合いの末倒す。
続いてヘリでチャンスのビルを襲撃。チャンスは転落して死ぬ。

 と言うわけで、はみ出し者の2人が事件に巻き込まれ反撃する話は、かなり面白い。
シリーズ化してもいいと思うほどだが、仲間が殺されてしまう展開はちと抵抗が。
襲撃するヘリが、エアーウルフの改造にしか見えないが?
ハーレーの元恋人ルル役にバネッサ・ウイリアムス。あまり重要な役ではない。
チャンスの秘書は、「トゥルーライズ」の悪役の女。音楽はバジル・ボールドゥリス。

TV放送 97/06/26 12CH 21:02-22:54
 

ハーレム・ナイト(89)

監督 エディ・マーフィ

 1938年ハーレム。賭場を持つレイ(リチャード・プライヤ)は、
ギャングのカルホーンに上前を要求され、出て行く事を決意。だが、仕返しも計画。
カルホーンは、上がりを着服したトミーを処分。
レイの養子クイック(エディ・マーフィ)は、誤解されてトミーの子分に狙われる。
カルホーンの情婦ドミニクにも命を狙われるが、逆に射殺。逃亡する事に。
レイはボクシングの賭試合に、八百長を仕組んだと思わせ、カルホーンを損させる。
さらに、集金係リッチーを誘惑させ、警官に扮したレイらが金を没収しようとするが、
本物の警官が現れ、金は取られてしまう。しかし、彼らはレイの一味だった。
実はカルホーン配下の警官カントンが監視している事を知って芝居を打ったのだ。
カントンを閉鎖された銀行の金庫におびき出し、閉じ込める。
金が奪われたと知ったカルホーンらは、レイの家へ。仕掛けられて爆弾でやられる。

 と言うわけで、エディ・マーフィが監督までした作品。
「スティング」の線を狙ったのだろうが、最初から計画が見え見えでいけない。
寝返ったと称するレイの子分の話を簡単に信用し、
レイの家へノコノコ行くカルホーンらもマヌケだ。
音楽はハービー・ハンコック。

TV放送 93/12/18 08CH 21:02-22:54
 

バイオ・インフェルノ(86)

 バイオテック研究所にて、シュミット博士(G・W・ベイリー)が
新型ウイルスのサンプルを踏んでしまい、所内に汚染警報が出て封鎖される。
保安係ジョニー(キャサリン・クインラン)は出してくれと言う博士らの要求を拒絶。
ジョニーの夫である保安官モースらが心配する中、
コナリー少佐(ヤフェット・コットー)が施設を封鎖。
防護服を着た隊員が侵入。殺到する研究員を射殺する。
全滅したかに思えたニールセン博士らは、凶暴化して暴れ出す。
開発されていたワクチンも効果がないが、ジョニーだけはなぜか無事だ。
モースは元所員のダンと協力。通気口から侵入。ダンの防護服が破れ彼も感染。
ジョニーが妊娠しているとわかり、ワクチンの処方箋を作って倒れる。
ジョニーらは薬を作り、これをスプリンクラーでまいて全員が快復する。

 と言うわけで、生物兵器が恐怖をもたらすと言う話は
「アウトブレイク」等を先取りした感じでいいのだが、
いかんせん、時代が早すぎて描ききれなかったのか、
感染した人がゾンビのようになるだけで、しかもなぜか感染者同士は協力的。
ちょっとリアル感に欠ける。クインランが奮闘する冒頭は良さそうだったが。

TV放送 2000/10/03 11CH 0132-0321
 

バイオ・ディザスター(2000年米)

 ハンガリーの研究所の職員ミュラー(ピーター・ウェラー)はクビに抗議し
暴れて危険な農薬をばらまき、施設の全員が死亡する。
細菌学者デビッド(ウイリアム・ハート)と反テロ部隊のホリーが調査に。
警官やホテルのオーナーが変死し、保菌者と接触したと判明。
接触した者は1時間で死ぬが、保菌者はすぐには死なず、血清で助かるのだ。
ミュラーは離婚した妻と息子に会いに行こうとするが、テロ組織の一員と誤解される。
実はミュラーは農薬の開発に関係しており、国家安全保障局は化学兵器を作ろうと
ミュラーを実験台とし、妻子が犠牲になっていたのだ。
デビッドはミュラーを追跡、接触するが、彼には免疫ができており、死を免れる。
反テロ組織のワイルズは、あくまでミュラーを始末する気だ。
ミュラーは自らの血を貯水池にばらまこうとするが、デビッドがかけつけて阻止。
ミュラーも観念するが、ワイルズが射殺。ホリーに血がつき彼女も危険な状態に。
だが、デビッドが輸血したために回復。観念したフリをして血液をワイルズに渡し
保菌したままのミュラーが握手すると、ワイルズも倒れる。

 と言うわけで、アウトブレイク的な細菌ものを期待して見たが
カサンドラクロス風でもなく、何かスケールが妙に小さくて拍子抜け。
たちまち死んだり、意外に簡単に治ったりで調子よすぎと言う感じ。
巨大な陰謀がバックにありそうで、そこらへんは適当にしか描かれず。
ウイリアム・ハートは、何かはげ上がったような髪型で変だし、
ピーター・ウェラーは、なぜこんな役と言いたくなるくたびれた老人の役。
他に老人の役者はいないのか。そして彼に他の役はないのか。

TV放送 2002/03/21 BS05 1230-1415
 

バイオハザード(2002年イギリス/ドイツ/フランス)

 21世紀。アンブレラ社は世界最大の企業に。
ある日、女性(ミラ・ジョボビッチ)は、気がつくとバスルームに。
施設へ入り、突入した一団と会う。
彼らは彼女も隊員だと言うが、彼女は自分の名前すら思い出せない。
地下にある施設ハイブで秘密研究をしており、それを守るため偽装結婚していたのだ。
防御システムが作動し、神経ガスで一時的に記憶を失うと言う。
施設は人工知能クイーンが制御し、5時間前施設内の全員を死亡させた。
一行は、過電流でクイーンを再起動不能にする事に。
だが通路はレーザーで防御され、何とか解除するが隊長らが犠牲になる。
クイーンの破壊に成功し、退散するが、不気味な生存者に襲われる。
彼らは撃たれても平気。女性はアンブレラ社の違法なウイルスを調査していた。
施設は1時間で閉鎖されるため、その間に脱出せねばならない。
そこでクイーンを再起動する事に。クイーンによれば、
社は死後も肉体を数ヶ月動かせるウイルスを開発。食べる事のみのために活動し、
空調システムを通じて感染。漏出を防ぐために、施設は封鎖されたのだ。
襲われたJDも変身し、女隊員レインも襲われる。
女性は抗ウイルスの存在を思い出すが、スペンスが儲けるため奪って逃走。
だが怪物に襲われる。ウイルスを注入された生物で、敏捷なハンターだ。
一行は貨車で移動するが、レインらが変身。
これを倒し、追跡する怪物も倒し、時間ギリギリに出口へ。
現れた一団が、感染したマットと女性を連行。ネメシス計画で使うと言い病院へ。
そして研究室で目覚めた女性は、施設の外へ。
だが外の社会は荒廃しており、「死者が歩く」と書かれた新聞があった。

 と言うわけで、ゲームの映画版と言うから、
トゥームレイダーのように、撃って撃って撃ちまくる作品かと思ったが、
どちらかと言うと謎めいた雰囲気が支配し、ゾンビ連との戦いはそこそこの感じ。
ミラジョボは撃ちまくるよりはキックとかの方が印象が強い。
そしてエイリアンのコンピュータのようなヤツが行く手を遮り、
細切れにされる隊長らも、ちょっと後に残る後味の悪さ。
ゾンビよりこっちの方が記憶に残るかも。
エンディングはシリーズ化を狙う作品としては、当然の感じだが締まりがない。
方眼紙のように切られる隊長役は、007のロビンソン役の人。

TV放送 2003/08/03 BS05 2000-2145
 

バイオハザードU アポカリプス

 アンブレラ社で働いていたアリス(ミラ・ジョボビッチ)は
ウイルス兵器によりゾンビ化した死者たちとの戦いで生き残ったはずだった。
だが、数時間後。ラクーンシティ各地で謎の殺戮が展開。
アンブレラ社は私設部隊に始末させるが、感染が速く阻止しきれない。
女刑事バレンタインらは教会に避難。怪物に襲われかけるが、アリスに助けられる。
彼らは町から脱出する方法を探るため、アンブレラ社に乗り込む事に。
そこでアシュフォード博士という人物から連絡を受け
取り残された娘アンジェラを助ければ、脱出方法を教えると言う。
アンジェラを救出。彼女もまた感染していたが、治療薬で抑えられる。
研究を進める一味は、かつての仲間でロボットに改造されたマットと戦わせる。
しかしマットが寝返り、アリスらはヘリを奪って逃走。核爆発でアリスが犠牲になる。
数週間後。アリスは研究所で目覚め、警備員を倒して脱出。
バレンタインらがかけつけ救出されるが、アリスはロボットに改造されていた?

 と言うわけで、シューティングゲームの映画版第2弾。
今回はミラジョボに加えて、もう1人女刑事が加わって
さらに派手になったのかと思えば、何か撃ち合いも地味な感じで
前作のような閉じこめられてる感じもなく、パッとしない感じ。
エンディングも、続編がなければ意味不明だし。

TV放送 2006/01/08 BS05 2145-2324
 

バイオハザードIII(2007年英・オーストラリア・米)

アリス 無敵の女戦士(ミラ・ジョボビッチ)
クレア 生存者のリーダー
博士 アリスの血液によるアンデッドの調教を研究
人工知能 博士に助言

 ウイルスは全世界に広がり、自然も破壊した。
博士は、アリスの血液がアンデッドの肉食の本能を抑えると突き止める。
だがクローンの血液では効果が不十分で、アリス自身の血液が必要だ。
生存者を求めて移動するクレアの車団は、狂暴化した鳥の群れに襲われる。
現れたアリスが撃退するが、クレアは彼女を警戒する。
アラスカには感染が及んでいないとの噂を頼りに、車団は移動する事に。
途中NYでアンデッドの大群に襲われるが、それは博士の罠だった。
アリスらの反撃で感染した博士は、自らに抗ウイルス剤を注射。
研究所にヘリがあると知ったアリスらはここを襲撃。
クレアらをヘリで逃がし、アリスは単身研究所に乗り込む。
怪物化した博士に襲われるが、クローンのアリスと協力し、
警備システムのレーザーで倒す。
研究が続いていると知ったアリスは、
日本に乗り込むと告げ、自らの大量のクローンを発見する。

 と言うわけで、ミラジョボ主演の人気シリーズ。
前回出たらしい博士が今回倒されたり、
今回のラストが日本で、次回作のオープニングが日本だったりして、
どうも緩やかにシリーズは展開してるらしい。
全体として、人間をゾンビ化させるウイルスを倒すためにクローンを作ったとか、
そんなどこかで聞いたっぽい展開で、
どこかで聞いたのが、本シリーズの過去作なのか、
まったく別の作品なのかは思い出せないけど、あんまり目新しい話でないのは確か。
次回作を期待させるような感じはもう一つ。

TV放送 2008/12/21 WOWOW 2000-2145
 

バイオレント・サタデー(83)

監督 サム・ペキンパー

 ファセット(ジョン・ハート)による作戦で、CIAは「オメガ」組織殲滅を計画。
トレメイン(デニス・ホッパー)、オスターマン(クレイグ・T・ネルソン)らと
友人のTVキャスター、タナー(ルトガー・ハウアー)に協力を要請する。
ファセットは彼らに疑心暗鬼を起こさせ、逃げるトレメインらが殺害される。
実は「オメガ」は税金逃れの組織で、ファセットが市民の殺害を演出したのだ。
それは妻を殺害したCIA長官(バート・ランカスター)に対する復讐で、
ファセットは妻子を誘拐し、TVでの事実放送を要求。
だがタナーは録画でだまし、ファセットを射殺。妻子を救出する。

 と言うわけで、ペキンパーの遺作で、キャストもなかなか豪華だが
ジョン・ハートの狙いがいまいちわかりにくい。音楽はラロ・シフリン。

TV放送 95/05/21 12CH 02:50-04:40