ハリー奪還(86)

 コロンビアのダム技術者ハリーとアメリカ大使は、
麻薬密売人カルロス一味に誘拐される。米国政府は内政干渉で手を出せない。
ハリーの弟コーリーらは救出を計画。傭兵ノーム(ロバート・デュバル)を雇う。
ベトナム経験もあるジャック(ゲイリー・ビシー)が出資して同行。
密入国するが、旧友アルフォンゾにだまされ逮捕される。
処刑寸前、大使館員に助けられ帰国する事に。だが政府の交渉がウソと知り舞い戻る。
カルロスの元仲間ベロニカが案内。撃ち合いでボブをかばったノームが死ぬ。
処刑の期限が迫り、一行はアジトへ潜入。ハリーを救出するが、ジャックが死ぬ。
工場を爆破し、カルロスを刺殺。負傷したボブをつれて、間一髪脱出する。

 と言うわけで、ありがちな人質救出ものだが、
素人がたいした訓練もせずに強行し、肝心の傭兵も死んで成功すると言うのは……。
音楽はブラッド・フィーデル。

TV放送 94/12/14  08CH  02:30-04:25
 

ハリーとヘンダスン一家(87)

 キャンプに来たジョージ(ジョン・リスゴー)、妻ナンシー(メリンダ・デュロン)
姉サラ、弟アンニーのヘンダスン一家。
帰宅途中、何か生き物をはねるが、それが伝説のビッグフットらしいと気づく。
ジョージは家まで運ぶが、その夜生きていた彼は、家の中を歩き回り出した。
彼が、ミンクのマフラー等を埋葬するのを見て、ジョージは射殺するのをやめる。
人は興味本意に彼を見るので、人に見せてはいけない。
いったんは家で飼う事になるが、彼、つまりハリーには森こそふさわしいと決まる。
だが、ハリーはどこかへ消え、あちこちでビッグフット出現のニュース。
ハンターのラフラーを振り切り、ジョージはハリーを連れ帰る事に成功。
ビッグフットの権威、ライトウッド博士(ドン・アメチ)は、
あきらめていたビッグフットに対面して感激。
協力して森に返す事にする。ラフラーが家に現れるが、ジョージ達は車で逃走。
渋滞の中を抜けて山へ。だがラフラーがかけつける。
ジョージは彼を殺すのは殺人だと怒るが、ハリーがそれを止める。
ヘンダスン一家はハリーに別れを言い、「OK」と答えるハリー。
森へ去り、あちこちから隠れていた仲間が現れた。

 というわけで、伝説の生き物をめぐって、それを興味本意で見る人々と
守ろうとする一家の話という感じだが、それほどはっきりしているわけではない。
渋滞から逃げるシーンなどは、いったい何だったのかと言う感じも。
テレビに、レーガンらしき男と、「アダムズのお化け一家」が出ていた。

TV放送 92/04/22  06CH  21:00-22:54
 

ハリーの災難(56)

監督 アルフレッド・ヒッチコック

 のどかな村。猟をしていたワイルス船長は、死体を発見。自分が犯人と考える。
ミス・グレイブリーが通りかかり、秘密にすると約束。ついでにお茶に招待される。
子供アーニーと母ジェニファー(シャーリー・マクレーン)が来て、ハリーだと言う。
浮浪者は靴を持ち去り、スケッチした売れない画家サムがようやく関心を示す。
サムは、ジェニファーらに会い、ハリーの事を聞く。
結婚したが夫が死に、兄ハリーと再婚。だが、星占いしか信じないので実家へ。
連れ戻しに来たので殴ってやったと言う。
ワイルスとサムは、ハリーを埋めるが、よく考えれば弾の数が合わない。
潔白を証明するため掘り返す。しかし、ジェニファーらが犯人かもと再び埋める。
グレイブリーは、ワイルスに襲われて殴ったと告白。正当防衛なので証言すると言う。
またも掘り返すが、マスコミがジェニファーの事まで書き立てるかも。また埋める。
サムの絵が富豪に売れて、皆の欲しいものを買う。サムはジェニファーと結婚の約束。
だが、そのためにはハリーの死亡証明が必要。掘り返すが、説明が必要だ。
通りかかった医師が、診察する事に。保安官助手のカルビンは、浮浪者の靴を没収。
サムのスケッチと、浮浪者が言う死体が酷似すると気づく。
だが、ワイルスが証拠の靴を盗む。診察の結果、心臓発作と判明。
すべてを元通りに戻し、アーニーに発見させる。かくてハリーの災難は終わった。

 と言うわけで、ヒッチコックとしては異色のコメディ。
死体をめぐって埋めたり掘ったりの展開。あれでカルビンが納得するとは思えんが。

TV放送 92/11/27  08CH  02:40-04:35
 



 ものすごいヒット作「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001)を見た。

 世界的な大ベストセラーの映画化で、
魔法使いの少年の話なのだが、古くさくなく現代風にアレンジしてある話らしく
世界的に大ヒットで、日本でもいつも行列で、やはり見るしかないと思われたが
いつ見るかが問題だったわけで、
長い間劇場も大行列が続き、見に行くのがためらわれたが
さすがに沈静化してきたのでようやく見た。
監督はクリス・コロンバスで音楽ジョン・ウイリアムスの
「ホーム・アローン」コンビ。

 ところはロンドン。ほうきに乗って飛んできた老人は、ライターで街灯を吸い取る。
原作ではこのライターからして有名らしいが、読んでいないのでピンと来ない。
彼は後で出てくる校長で、先生やハグリットと相談。
バーノン氏の家の前に赤ん坊を置いて立ち去る。
それから数年。成長したハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は
叔父であるバーノン氏の家で育てられていたが、
実の息子であるダドリーをかわいがるのに対し、ハリーはひどい扱いを受けている。
階段の下の物置に住まわされ、両親は交通事故で死んだと教えられる。
ダドリーの誕生日記念で、皆で動物園へ行くが、ここでもダドリーはやりたい放題。
ムッとしたハリーが、ちょっとにらむと、
なぜかダドリーの前のガラスが消え、ダドリーは大蛇のオリに入ってしまう。
おまけに、あわてて出ようとすると、ガラスは元通りに。
ハリーの11歳の誕生日が近づいた頃、フクロウが手紙を届ける。
「階段の下の物置」宛と言う手紙で、めったに手紙が来ないハリーは大喜び。
だが、叔父はなぜかムキになってこれを取り上げる。
しかし、フクロウは毎日のように手紙を届け、そのたびに叔父が捨てる。
やがて手紙はすごい量になり、家の回りはフクロウだらけに。
バーノン一家は、海の真ん中にある小屋へ引っ越し、ここなら安心と言うが
そこへハグリッドと言う男が手紙を持って現れる。
ハリーのホグワーツ魔法魔術学校入学許可証を持ってきたと言う。
彼の両親も魔法使いだったのだ。そう言えば、思い当たる不思議な事件があった。
バーノン夫婦は、ハリーの両親の事を知っていたがこれまで隠していた。
ハリーを心配してと言いたげだが、その割にひどい扱いをしていたのはわからない。
考えた末、ハリーは入学する事を承諾し、ハグリットと行く事に。
ハグリットは、魔法学校入学に必要な物を揃えろと言い、
普通の人には行けない、隠されたダイアゴン横丁へ。ここで魔法グッズを揃える。
オリバンダー(ジョン・ハート)と言う男から杖を買ったりする。
いろいろ不思議な品物ばかりだ。
グリンゴッツ魔法銀行へ行くと、ゴブリンと言う不思議な行員がいて、
両親が遺した大金が預けられていた。これで買い物をする。
ハリーの両親は優れた魔法使いだったが、悪の力を持つヴォルデモートに立ち向かい
殺されたのだ。その時、ハリーの額に稲妻の傷が付けられた。
彼は生き残りとして、魔法界では有名だった。

 ロンドンのキングス・クロス駅にある9と3/4番線から列車に乗れと言われる。
だが、駅員に聞いてもそんなホームがあるはずもない。
ところが、ふと気がつくと、壁に消えていく連中がいる。
後で友人になるロンのお母さんに聞くと、壁に向かって思いっきり行けと言う。
思い切って壁にぶち当たると、隠されたホームへ。そこが9と3/4番線だった。
そこからホグワーツ特急で、魔法学校へ向かう。
客室には、同じ入学生のロンと言う少年が来る。
彼は魔法界のカエルの入ったお菓子が大好き。
そして、話しているのが、有名なハリーと聞いてビックリする。
続いて優等生風の女の子ハーマイオニーとも親しくなる。彼女はすでに魔法が得意だ。
列車に続いて船に乗って古城へ到着。
ここでは、各自が寮に入り、寮ごとに対決する事になっている。
待たされている間、魔法使いにも階級があると、
ハリーを仲間にしようとするドラコと言う少年。
だがハリーは友人は自分で決めると拒否。
魔法の帽子をかぶらされ、それぞれの寮を決められる。
ハリーら3人は同じグリフィンドール寮。ドラコはスリザリン寮に入る。
先生は、魔法界ではとても有名なダンブルドア校長(リチャード・ハリス)。
ネコに変身できるマクゴナガル先生(マギー・スミス)。
ちょっと気の弱いクイレル先生。飛行訓練をするフーチ先生。
魔法薬を作るスナイブ先生(アラン・リックマン)はちょっと気難しそう。
死にたくなければ3階へは行くなと言われ、建物の壁には動く絵。そして動く階段。
血みどろ男爵など幽霊らしきものもさまよう不思議な事ばかりだ。
授業が始まると、ハリーはほうきで飛ぶ力も天才的だ。
だが、スナイブはハリーをあまり評価していない様子。
一方、失敗ばかりしている少年もいて、ロンかと思ったが別だった。
ほうきの腕を評価されて、ハリーは1年生ながら、クィディッチと言う競技の
シーカーという選手に選ばれる。空飛ぶ玉を奪い合う競技だ。
皆が応援する試合に出場するが、何者かが呪文でハリーを妨害してる。
おかげで自由に飛ぶ事ができない。見ると、スナイブが何か呪文してる。
ハリーの危機だと感じたハーマイオニーらが、
スナイブの服に火をつけ、大騒ぎになって呪文が解ける。
回復したハリーが、激しい攻防の末、ハリーはボールを飲み込み勝利する。
皆にチヤホヤされる。
その前に何かして、最新型のほうきを校長だかにプレゼントされ、
それに乗って出場したような記憶があるが、細かいところは忘れた。

 ハリーらは動く階段につられて、立ち入り禁止の3階へ行ってしまう。
そこで、頭が3つある巨大な犬フラッツィーを見て、あわてて逃げる。
何かを守っているらしい。
食事だかをしている時、地下にいた巨大な怪物トロールが逃げ出し、
トイレにいたハーマイオニーが襲われる。ハリーらが魔法で何とか倒すが
かけつけたスナイブ教授に不審な足の傷を発見。
事件が相次ぎ、3人はスナイブがハリーを狙っていると確信するようになる。
ハグリッドから真相を聞き出そうとすると、ハグリットは話せないと言いながら
どんどん話してしまう所があり、「ニコラス・フラメル」と言う言葉を聞かされる。
禁じられた図書館に入り、ニコラス・フラメルが何かを調べる。
そんな中、自分の望む姿を写す鏡を見つけ、そこで両親と出会うハリー。
だが、鏡の魅力に取り憑かれると進歩はないと聞かされ、再びいろいろ調べ回る。
その結果わかった事は、ヴォルデモートを復活させるには、
この学校にある「賢者の石」を手に入れる必要があるらしい。
そして、あのフラッツィーがそれを守っているに違いない。
ドラコは、ハリーらが規則を破った事を密告し、ハリーらは減点されるが
ドラコも止めなかったとして、共に暗い森へ行かされる。
そこでハリーはヴォルデモートを目撃。
ヴォルデモートは、森に住むユニコーンを襲って生き延びていた。
ハリーも襲われかけるが、間一髪ケンタウロスに助けられる。
飼育が禁止されているはずのドラゴンの卵を偶然見つけたと言うハグリッド。
何者かがハグリットの注意をそらしたに違いない。
ハグリットによれば、フラッツィーは音楽で寝てしまうらしい。
スナイブより早く賢者の石を手に入れようと、3人は向かうが、
失敗ばかりしている少年に止められる。が、ハーマイオニーが魔法で簡単に倒す。
フラッツィーはハープで眠らされており、何者かが先に行ったらしい。
床の下に入ると、そこはツタがからまり、暴れると出られない。
ハーマイオニーが身を任せれば下へ出られると気づき、脱出に成功。
続いて現れたのは巨大な駒が動くチェス。
相手の駒を取る時は、駒が動いて破壊する危険なチェスだ。
チェスが得意なロンが奮戦するが、ロン自身が乗っている駒が取られる展開に。
駒が破壊されてロンが気絶。残されたハリーらががんばって勝利しその先へ。
だが、そこで待っていたのは、クイレルだった。
トロールを逃がしたのも、あの試合の際もハリーを妨害したのはクイレルだった。
スナイブはそれに気づき、呪文で必死に抵抗。
だが火事騒ぎで気を取られ、魔法が解けてしまったのだ。
クイレルの頭の裏にヴォルデモートが住んでいた。
ヴォルデモートは賢者の石を手に入れ、ハリーに襲いかかるが、
両親が与えた力が倒し、ハリーは気絶する。
気がつくと、校長が見守る病室で目覚める。
ヴォルデモートを完全に倒す事はできないと言う。
期末が来て、寮対抗の成績発表がされる。成績はスリザリン寮の優勝だったが
校長がハリーらの活躍を評価して同点に。
さらに彼らを止めたダメ少年もちょっとだけ評価されて逆転。
グリフィンドールが優勝する。
帰省の季節が来て、彼らは再会を約束し、列車に乗るのであった。

 と言うわけで
子供が多いのと、何回か見ているので解説しつつ見る人がいるのが閉口したが
しばらくするとおとなしくなった。
物語は、魔法使いと言う古くさい設定が
いろんな理由で隠れているので、実在しても人々が気づかないだけと言う感じにして
今っぽい描写で描かれている。
おまけに、魔法やら、魔法使いのゲームやら、怪物みたいな連中やら
いろんなアイテムが出てきて、それらを覚えるのも楽しそう。
ファンタジー映画は、アイテムが多いほど楽しめる気がする。
スター・ウォーズもスター・トレックも、初期の007も
アイテムが多いからこそ面白かったのだと言う感じ。
もちろん物語自体も面白くなくてはいけないのだが、
物語は標準以上であればいいのかも。
そう言う意味では、このハリー・ポッターは、めちゃくちゃ奇想天外と言うわけでなし
悪役は当たり前にダイ・ハードの人かと思ったか、そこは多少ひねりあり。
しかし、真犯人があまり目立たなかった。
物語としては当たり前な感じなのだが
やはりこのアイテムの多さで楽しめた気がする。
小説はもう少しワクワクするのだろうが、映画としては描ける世界に限界があるかも。
 



ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002)を見た。

 何と言っても、日本では大人気のシリーズで、
アメリカでは007と接戦するくらいだから、人気もかげりがと言う気もするが、
こちらでは有り難がられている感じ。
主役3人が成長して、ちょっと大きくなって連続出演が難しいなんて話もあり
おかげで連発で公開され、今年前半に前作を見たばかりなのに、すでに続編が。
おかげでテンションを維持できるが、その割に1作ごとが長いのが難か。
校長リチャード・ハリスは最近死去。
アラン・リックマン他は相変わらず出演し、新たにケネス・ブレナーが登場。
彼がどういう役柄かが気になるところ。
まあ、お約束と思って見るしかあるまい。

 場所はハリーの家。叔父さんの家に住んでいるのだが、
住宅街で妙にきれいにならんでいるのが、何だか不気味だが得に意味はないらしい。
それよりも、ハリーの叔父さんって、前作では孤島に住んでいたはずだが。
何にせよ、叔父さん一家はあいかわらず、ハリーをひどい扱いしているが
捨てるわけではないと言う状態。
今日は、仕事上の取引相手が来るので、いとことかは着飾らせて、立派に見せるが
ハリーには部屋で静かにしていて、いないフリをしろと言う。
彼は従っていたが、気がつくと寝室にはドビーと言う
いかにも魔法の世界から来た怪しい男がいる。
彼は、ハリーに学校へ戻ってはいけないと言う。
どうも友達から手紙が来ないと思っていたら、このドビーが止めていたと言うのだ。
ドビーは、気が小さそうな行動をしているが、けっこう図々しくて
言う事は聞かず、大暴れした末、下の階にも乱入して、
叔父さんの所へ来た客に、ケーキをぶつけたりして、叔父さんを怒らせる。
叔父さんは、ハリーの部屋に柵をしてしまい、決して魔法学校へ行けないようにする。
だが、ロンが空飛ぶ車で現れ、柵をロープで引っ張ってはずし、ハリーを連れ出す。
彼はずっとハリーを心配していたのだ。叔父さんは止めようとするが窓から落下。
ロンはハリーを連れて彼の家へ。貧しいながらの魔法一家。
ロンには双子の兄と、妹ジェニーらがいる。ジェニーはハリーにあこがれている。
一同はハリーを歓迎。ロンの父は役人で、人間界で魔法が使われていないか監視。
ロンは勝手に車に乗ったと怒られる。

 それでは学校へ行くために出発する事になるが、まずは教材の買い出しに行かねば。
一家は、暖炉から飛行粉と言うのを使って移動する事に。
ロンが見本を示し、ダイアゴン横丁と叫んで粉を投げると移動。
それを見て、ハリーがまねるが、何やら横丁の名前を間違えてしまう。
これは大変だと、一同あわてて追う。
気がつくと、不気味な店の暖炉へ出てくる。怪しい連中に絡まれるが、
偶然にもハグリットと再会。彼に連れられ、ダイアゴン横丁へ。
意外に近い場所で、行き先を間違えた事がたいして見せ場にならない。
彼らは横丁の本屋へ。
そこでは、人気作家ロックハート(ケネス・ブラナー)がサイン会をしていた。
魔法界の人気者と言う感じで、ハーマイオニーも来ていて彼に夢中。
ロックハートは伝説的なハリーに気づき、著作をハリーに無料で譲ると言う。
ロンの母がサインをもらってあげると言い、何やらチヤホヤされるが、
本屋に来ているドラコは、それが気に入らない様子。そして、その父ルシウス。
彼は役人であるが故に貧しい生活をするロン一家や、
純血の魔法使いでないハーマイオニーを差別しており、(特に後者を)
それは息子ドラコにも受け継がれている。
いよいよ、例の駅から列車に乗る事になるが、ロン一家とむかったハリーは遅刻気味。
家族は柱をすり抜けて秘密のホームへ行くが、
なぜかロンとハリーは入る事ができない。
どうやら時間切れだと考えた二人は、仕方なく再び空飛ぶ車で列車を追う事に。
だが気がつくと、列車に追われていて、あわててかわすが、
ハリーがドアから落ちそうに。フラフラ飛び回り、何とか学園へ到着。
学園の木に突っ込むが、実はこの木が生きていて暴れ出す。
木に振り落とされて、あまりの仕打ちに車は荷物を吐き出すように捨てて、飛び去る。
校長らには、由緒ある大事な木を折ったと怒られ、
ロンの杖も折れてしまい、テープでくっつけるが、まともに使えそうもない。
ロンの母からは、吠えメールという手紙が届き、
この手紙自体が母の声で叫んで怒られる。

 授業が始まり、マンドレイクと言う薬になる草の植え替えを学ぶ。
これは根っ子の部分が生物みたいで、ものすごい鳴き声を発し、
耳栓をしないとその鳴き声で失神してしまうと言う。
さらに、ロックハートも新しい教師として現れ、女生徒の人気を得るが、
魔法の方は見かけ倒しで、オリから放った悪魔みたいなのを捕まえる授業をするが、
収拾がつかなくなり、一人で退散してしまう。
ハーマイオニーは、学園に伝わる「秘密の部屋」の話を、気にしていて
マクゴナガル先生(マギー・スミス)に聞く。
彼女によると、学園は4人だかの創設者によって作られたのだが、
その中の1人スリザリンは、他の連中と対立して学園を去った。
彼だけは、魔法使い以外の血が入る事を好まなかったのだ。
彼は学園を去る際、秘密の部屋を作って怪物を隠したと言われている。
そんな物が部屋を出たら大変だが、その後、何度も学園中を捜索したにもかかわらず
部屋は見つかっていないと言う。
そんな頃から、ハリーは妙に声を聞くように。だが他の連中には聞こえないと言う。
ドラコは、前作でも出てきたクィディッチと言う球技のチームに入る。
選手全員に、新しいホウキをプレゼントして選手の座を得たらしい。
相変わらず、嫌みを言うドラコに、ロンはナメクジの魔法をかけようとするが
杖が折れているので、魔法は自分にかかってしまい、
口から大量のナメクジを吐き出すハメに。
クィディッチの試合では、ドラコとの決戦と言う感じ。
だが、何者かが、試合とは別の玉で攻撃してきて、殺されそうな目に。
ドラコはホウキから飛ばされて失神。ハリーは玉が腕に直撃。
何とか試合に勝つが、さらに玉がハリーを狙い、ハーマイオニーが玉を破壊。
ロックハートは、ハリーの腕を治してやると言い魔法をかけるが
かえって骨がなくなってフニャフニャに。
ドラコが腐る中、病室でチヤホヤされ、1日で回復。
だがその病室に、再びドビーが現れ、このままでは大変な事になると言う。
それで何かと妨害していたとか。だが肝心な事は何もわからない。
彼はハリーを気に入っているが、虐待してる本当の主人に衣服をもらわない限り、
主人と離れる事はできないと言う。

 その頃から、石にされる生徒やネコが続発。
猫の飼い主である先生は、ハリーの仕業だと決めつける。
マンドレイクの薬で元へ戻るが、薬を作るのにはしばらく時間がかかる。
ロックハート先生は、魔法での対決の授業をするが、
スネイブ先生(アラン・リックマン)に歯が立たない。
適当にごまかし、ハリー対ドラコでやってみろと言う。
ただの授業だと言うが、二人ともムキになっている。
ドラコはヘビをハリーの方へ投げるが、ハリーはヘビの言葉を話して退ける。
ところが、それを見て一同は驚かされる。
ハリーは誰でもヘビ語を話せるものだと思っていて、
前作でもいとこを懲らしめるために使ったのだが、
実は「秘密の部屋」を作った創設者スリザリンもヘビ語が話せ、
生徒たちはハリーが後継者なのではと噂するようになる。
だが、ドラコは、あんな奴が後継者のはずないと言う。
ダンブルドア校長(リチャード・ハリス)は、ハリーの周囲の騒ぎを心配。
何か話す事はないのかと聞くが、ハリーは何もないと言う。
彼の部屋には、前作でハリーの寮を決めた話す帽子が。
前作では気にならなかったが、今見るとえんまくんの帽子にしか見えない。
なぜ、「秘密の部屋」の創設者の寮ではなく、こちらの寮にしたのか気にする。

 ハーマイオニーらは、怪物を甦らせようとするのは、ドラコだと決めつけるが
証拠はない。そこで、図書館で見つけた変身薬で、ドラコの子分に扮し、
その秘密を聞き出そうと言うのだ。
そこで、ハーマイオニーは女子トイレで薬を作る。
そこは、嘆きのマートルと言う女の子の幽霊が出るので、誰も来ないトイレなのだ。
変身するには、相手の毛などを入手しなければならない。
そして、変身している間は、本物がドラコに近づかないようにしなければ。
ハーマイオニーが考えた作戦は、眠り薬で眠らせると言うものだ。
子分は二人とも大食いなので、薬入りのお菓子に飛びつかせて、二人とも寝てしまう。
そして毛を入手して、ハリーらは変身。
だが、なぜかハーマイオニーはトイレの個室から出てこない。
変身していられる時間は1時間で、とにかく行くしかない。
ドラコは二人を見つけて、いつものように威張りくさる。
彼は、ダンブルドア校長こそ学園の敵だと言うが、思わずハリーは否定してしまう。
不審に思われるが、あわててハリーこそ敵だと言うと、ドラコも気に入る。
では、秘密の部屋を復活させようとしているのは誰かと持ちかけるが、
ドラコは何度も言うように、真犯人はわからないと言う。
ハリーらの体に異変が発生。体が戻りはじめたので、あわてて退散。
トイレへ戻るが、なぜかハーマイオニーはまだ個室に。
無理矢理のぞくと、彼女は猫に変身しようとしたのだが、
そのものズバリ猫にはなれず、ネコの顔の人間になっていたのだ。
そうこうしていると、ハーマイオニー自身が石にされてしまう。
ロンの妹ジェニーも姿を消してしまう。こうなるとロンも必死だ。
怪物は、直接見ると死んでしまうが、今の所の犠牲者は、
すべて鏡越しに見ているので、石になるだけ。
ネコも床の水に映っているのを見たため、難を逃れたらしい。

 床の水がヒントになったのか、ハリーらは嘆きのマートルのトイレへ。
そこは水浸しになっていて、日記が落ちていた。ハリーはそれを回収。
中身は白紙だったが、何気なくインクを垂らすと、文字が浮かぶ。
ハリーが書いた文章に日記が答えてくれるのだ。
ハリーは、「秘密の部屋」の事を聞くと、教えられないが見せる事はできると答えが。
ハリーは日記の中に引き込まれる。
それは50年前。トム・リドルという生徒が、ダンブルドア校長に何やら怒られてる。
そして、ハグリッドが部屋を開いたらしいとわかる。
さらにマートルという少女が、怪物の犠牲になったとか。
一連の事件で、生徒たちは外出禁止になっていたが、
ハリーらは透明マントでハグリットの小屋へむかう。
ハグリットに部屋の事を聞こうとするが、そこへ校長らが現れ、
ハリーらはあわててマントに隠れる。さらにドラコの父ルシウスも現れる。
どうもドラコの父は、理事か何からしく、
校長は一連の事件の責任を問われ、校長を解任される。
さらに、ハグリットも容疑者として調べられる事に。
連れて行かれるハグリットは、何気なく蜘蛛をたどれと言う。
そう言えば、大きな蜘蛛がウロウロしてる。
一同がいなくなり、ハリーは蜘蛛の移動先を追うが、ロンは蜘蛛が苦手。
それでも何とか引っ張っていくと、洞窟には大量の蜘蛛が。さらに巨大な蜘蛛も。
蜘蛛の親分に、秘密の部屋の話を聞く。
何やら多少聞き出したが、ただで帰れると思うなと言われ、
大量の蜘蛛の追跡を受ける。なぜか空飛ぶ車がかけつけ、蜘蛛の追跡を振り切る。

 ハーマイオニーの手に、握られた紙を発見。そこに「パイプ」と書かれていたので
嘆きのマートルのトイレに何かあると考える。
学園の一大事に、教師たちはロックハートに対処される事にし、
ロックハートも調子よくそれを承諾するが、実は退散するつもりだ。
だが、ハリーらはロックハートを捕まえて、強引にトイレへ連れて行く。
マートルによると、怪物はヘビの化身で、水道管を伝って移動。
だからハリーには言葉が聞こえたのだ。
ハリーは水道の仕掛けを見つけ、地下への道を開く。
尻込みするロックハートも連れて、3人で地下へ。
だが岩が崩れて、ハリーとロン・ロックハートは離ればなれに。
途端にロックハートは逃げようとし、実は使える魔法は忘却の魔法くらいだと言い
ロンの杖で、ロンに魔法をかけようとする。だが折れているので自分にかかる。
おかげで、自分の名前も忘れてしまう。
ロンは岩をのけて出口を作り、その間にハリーは先へ進む事に。
そこで待っていたのは、倒れてるジェニーと、トム・リドルだった。
トム・リドルという名前は、アナグラムになっていて、
その正体は、宿敵ヴォルデモートの使いだったのだ。
彼らはジェニーを操って、秘密の部屋を開いたのだが、
何とかその呪縛を逃れようと、日記を捨てたのだ。
仕方なく、代わりにハリーを利用しようとしたのだ。
トムは巨大なヘビ、バジリスクにハリーを襲わせる。その目を直視すればおしまいだ。
目を傷つけるが、ヘビは音で追ってくると言う。
追いつめられて危機一髪だが、校長の部屋にいた不死鳥が飛んできて
えんま君の帽子を落とす。その中には、創設者グリフィンドールの剣が。
ハリーはかまれつつ、口の中からヘビを刺して倒す。
だがトムは、ハリーはヘビの毒でまもなく死ぬと言う。
ならば道連れだと、ハリーは腕に刺さった牙を抜き、
日記に刺すと、トムに連動していて、彼も倒される。
ハリーも弱っていたが、不死鳥の涙を受けると、その癒し効果で回復。
ジェニーと共に脱出する。
一連の事件は解決し、依頼があったとかで、校長も学園に復帰する。
ドラコの父も不満げだが仕方ない。一緒にいたドビーは、彼の召使いだったのだ。
ハリーは、彼を呼び止め、ダイアゴン横丁の本屋で、
こっそりジェニーのカバンに日記を入れたのだろうと追求。
だが、彼は証拠はないと投げ返す。それを拾うドビー。
ハリーが中を見ろと言うので、日記を開くとハリーの靴下が。
これで、ドビーは主人から衣服をもらった事になり、ついに自由に。
ふざけるなと言うドラコの父だが、ハリーを困らせるなと、父を魔法で飛ばす。
マンドレイクの薬が完成し、石になっていた一同は回復。ハーマイオニーも元の姿に。
彼女はハリーに抱きつくが、なぜかロンにはためらってやめておく。
ここには諸説あり、一般的なのは、ロンを意識しているからと言う事らしい。
ハグリットも釈放され、ハリーらに感謝。
生徒たちは盛り上がるが、その雰囲気にドラコは不満気味。
そして、エンドロールになり、私は帰ったが、どうもその後があったらしい。
ロックハートは記憶を失い、「私は誰」と言う本を出したとの事。

 と言うわけで、大ヒットしたハリー・ポッターの続編で、
本作もヒットしている模様。混まないように、冬休み前に、それも第1回に見る。
前作は設定の紹介に時間を取られたのに対し、
今回はいきなり物語が始まるので、今回の方が面白いなんて話もあり、
確かに、さっさと物語は始まり、世話になっているおじさん一家の出番も短く
魔法学校へ戻ると、何やら我々素人にはわかりづらい専門用語やら
カタカナの名前が飛びかい、まあ雰囲気はわかっても、
物語を完全に把握するにはなかなか厳しい。
主役3人は、明らかに成長していて、ハリーの背も高くなり声変わり。
まあ、物語上も1年立ってるらしいから、仕方ないか。
いろんな魔法や、隠された秘密とか、過去のエピソードとか出てくるが、
それは何とでもなりそうだから、物語のうまさとはならない。
そして、今回のゲストである、ケネス・ブレナーがどんな存在かがポイントで
前回、怪しかったアラン・リックマンが、実はいい人だった事もあり
今回はブレナーも何かあるのかと思えば、まったく物語に絡まない上、
またもそれまで物語にあまり出なかった奴が犯人とあって、
物語の展開よりも、やはりいろんなアイテムの描写の面白さに終始すると言う事か。
だとすると、2回目のインパクト低下は否めず、
面白いとは思うが、大傑作とは言い難い。
 


シリーズ第3弾「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を見た。(2004年)

 あちらでは1週だけ1位だったがその後すぐに転落したものの
こちらでは、相変わらずありがたがられている様子のこのシリーズ。
3作目ともなると、何が目玉なのか予備知識無しではわかりづらく、
スパイダーマンほどの吸引力がなかったが、一応シリーズ続けてみているので見た。
とは言え、1ヶ月前に激混みだった印象があるので、保留にし続けようやく見た。

 冒頭はダーズリーおじさんの家に同居させてもらっている、
ハリー(ダニエル・ラドクリフ)の部屋のシーン。
ベットに隠れて魔法の練習をしているが、ハリーに魔法をさせまいとするおじさんは
何度も何度もハリーが何かしてないかチェックする。
そのたびにハリーは寝たフリをしているのだが。
そんな彼らの家へ、おばさんのマージが現れる。
マージはさらにハリーを毛嫌いしていて、まだいたのかとか言う。
これには我慢するが、食事しながら悪口を言い続けるマージ。
あげくに親が悪いとか、両親の悪口を言うので、これには頭に来たハリーは
思わず魔法を使ってしまう。
まずグラスだかを割り、これにはたいして動じなかったが、
続いてマージを太らせ、イスから抜けなくなり、
さらには風船のようにふくれて宙に舞い上がる。
これには途方に暮れるおじさん。
頭に来ているハリーは、部屋へ戻り、止めるおじさんの制止も聞かず家を飛び出す。
実は魔法使いは、人間界で魔法を使ってはならないのだ。
落ち込むハリーはベンチで座っていると、
そこへロンドンのバス風3階建てのバスが現れる。
車掌に早く乗れと言われ、事情もわからず乗るが、これもやはり魔法のバスらしく
普通の人の目には見えない。そして猛スピードで走り出す。
人の目には見えないが、物にぶつかる事はできないらしく、
2つに分かれたり、妙に幅が狭くなったりして、
乗ってるハリーも縮んだりして大変。
そんな中、他の乗客が読んでいる新聞で、
シリウス・ブラック(ゲーリー・オールドマン)と言う囚人が
脱走したと言う記事が書かれていた。

 ハリーはダイアゴン横丁の近くにあると言う漏れ鍋というパブで降りる。
ここで待っていたのは、魔法大臣のコーネリウス・ファッジだった。
彼はおばさんを回収し、記憶を消したと言い、あまりとがめられない。
ここでハリーはロンとハーマイオニーと再会。今回は乗り損なったりしないし
テンポいい分、はしょっていると言う気もする。
ロンはネズミのスキャバーズをペットにしているが、
ハーマイオニーのペット、クルックシャンクスとケンカしてばかり。
それをめぐってロンとハーマイオニーもケンカしたりするが、
この二人は実は気があるらしい。
3人は今回も列車で学校へ向かうが、混んでいるので、
なにやら寝ている男性と同席する事に。
だが列車が途中なぜか止められ、怪しい怪物が侵入。ハリーが襲われる。
身動きとれないハリーだが、突然起きあがった男性が魔法で追い払う。
実は、この男性は新しく赴任したリーマス・ルーピン先生だった。
彼もまたハリーの事はよく知っていると言う。
実は、ハリーとは因縁があるヴォルデモートの子分と言われる
シリウス・ブラックが脱走した事もあり、
学校はハリーに復讐に来るのではと警戒しているのだ。
そこで、学校の周囲に吸魂鬼と言われるディメンターを配備。
だが、彼らに近づくと、生徒たちも危険なのだ。

 校長ダンブルドア(マイケル・ガンボン)は新学期の生徒たちを歓迎する。
ライバルであるドラコ(トム・フェルトン)らは、
ハリーが気絶させられたと知りバカにする。
森番のハグリット(ロビー・コルトレーン)が先生に昇進し、ハリーたちは大喜び。
だが彼を好かないドラコらはこれまたバカにする。
さらに新しい教師として、
占い学のシビル・トレローニー教授(エマ・トンプソン)も赴任。
前作に続いて、有名な人が教師をすれば、何か物語に絡むのかと思えば、
これが大して絡まない。
ハリーとロンは、ハーマイオニーがこの授業は受けていないのかと思っていたら、
突然現れて驚かせる。
だがハーマイオニーは占いをバカにしている様子。
彼女は、なぜか同じ時間にやっている授業の双方に出ているようで、
ロンはそんな事ができるのかと聞くと、同時に出る事はできないわねとはぐらかす。
いよいよ、ハグリットの授業に。
彼は、半鳥半馬のヒッポグリフと言う動物に乗る方法を教える。
この動物は誇り高いので、へりくだらなければならないと教えられ、
それを実践し、乗りこなす事に成功するハリー。
ちょっとビビって、ハーマイオニーがロンの手をつかんでしまうシーンとかもあり。
だが、この動物もハグリットもバカにするドラコは、ヒッポグリフを怒らせ
ケガをしてしまう。
ところが、ドラコは父ルシウスのコネを利用し、この責任を追及し、
ヒッポグリフを死刑と決めさせる。
ハリーはルーピン先生に近づき、話を聞く。
先生によれば、ハリーの父ジェイムズは彼の友人だったと言う。
さらに、シリウス・ブラックさえも彼らの友人だったと言うのだ。
ルーピン先生は、ものまね妖怪ボガートと言うのを利用して、
怖い物を倒す魔法の練習をする。
気の弱い生徒ネビルは、スネイブ先生(アラン・リックマン)を出すが、
ルーピン先生が面白い事を思い浮かべて倒せと言い、
ネビルは助走したスネイブ先生を思い浮かべて撃退。
続くハリーは、ディメンターを呼んでしまい、これに苦戦。
何とかルーピン先生に助けられる。

 休暇で生徒たちは遊びに行く事になるが、
ハリーはおじさんの許可状を持ってこなかったので、出かける事ができない。
そんな彼を思って、ロンの兄弟である双子フレッドとジョージは
ある地図をハリーにプレゼントする。
それは「忍びの地図」と言われ、普段はただの羊皮紙だが、
呪文を唱えるとホグワーツの地図が現れ、
しかも人々のいる場所がリアルタイムでわかる。
これを使えば、先生たちの目を盗んで、学校内を探り回る事ができるのだ。
双子はこれを管理人が盗んでいたらしい。
にもかかわらず、結局ハリーは透明マントを利用して町へ飛び出す。
そこでパブに乗り込んだ彼は、そこの連中の会話から、
父を殺したのがシリウス・ブラックの仲間ピーター・ペティグリューらしい
と聞かされ、ショックを受ける。
ロンらが慰め寮に戻るが、太ったレディと言う動く絵の女性が
何かにおびえて部屋に入れなくなる騒ぎに。
どうやらシリウス・ブラックの仕業らしく、警戒がさらに厳重に。
例のほうきに乗ってやる試合の際、ハリーが派手に飛びまくったあげく
ディメンターに近づいてまた身動きとれなくなる騒ぎが。
ハリーは、ディメンター対策を覚えねばならないと感じる。
夜寝ているハリーは、ふと例の地図を見ると、
学校の中にピーター・ペティグリューがいる事に気づき愕然とする。
そこで部屋を抜け出して探すが、すぐそばにいるはずなのに見つけられず、
スネイブ先生が現れ、何してるんだと言う感じになるが、
ルーピン先生に助けられる。
ルーピン先生は地図の存在に気づくが、ハリーの気持ちを察していたのだ。
ハリーは何とかディメンターを倒す魔法を教えてほしいと頼み、
ルーピン先生は新たな魔法を教える。
それは、「エクスペクト・パトローナム」と言う呪文だが、
物まね幽霊ボガートでも苦戦。
それでも練習の甲斐あって、次第に上達する。

 ついにヒッポグリフが処刑される事になり、
ハリーやロン、ハーマイオニーらが心配で見に来る。
ハグリットのところへ行くが、何ともならず。
突然ビンが割れたり、妙な音がしたりして、
処刑執行する大臣たちが来た事に気づいて退散。
彼らは森に誰かがいるのを見た気がしたのだが。
結局、ヒッポグリフは処刑されてしまい、
彼らは何の目的があったのか忘れたけど、
暴れ柳という暴れる木に振り回されたあげく、その先にある叫びの屋敷へたどり着く。
実は狼男だったルーピンがここにいて、
やはり仲間だったシリウス・ブラックをかくまっていた。
ハリーらは、2人が組んで悪事をはたらいていたと考えるが、実はそうではなかった。
ピーター・ペティグリューの正体は、ロンのネズミのスキャバーズだったのだ。
ルーピンが狼男であるように、ピーター・ペティグリューはネズミ男で、
彼こそハリーの父ジェームズ殺害に手を貸していたのだが、
シリウス・ブラックに罪を着せ、自らは死んだフリをしていたのだ。
一同はピーター・ペティグリューを捕らえ、罰する事により、
シリウス・ブラックの汚名を返上しようとする。
だが、満月のため、ルーピンが狼男に変身してしまい、自分を失ってしまって
大混乱になった末、ハリーとシリウス・ブラックは湖へ。
だがここへ大量のディメンターが現れ、ハリーは魔法で応戦するが
収拾がつかなくなる。
ついにハリーもやられそうになるが、対岸にいた何者かが魔法で撃退する。
ハリーはそれが父だと感じる。

 ロンは負傷して医務室へ。
ハリーらは、何か気に入らない展開に落ち込むが、
ダンブルドア校長は、例の手を使えとか何とか言って去り、ハリーも訳がわからないが
ハーマイオニーが時計を取り出す。
それは逆転時計と言い、時間を逆行させる事ができるのだ。
彼女は複数の授業に出席するため、これを手に入れていたのだ。
ハーマイオニーとハリーは時間を逆行させ、ヒッポグリフが処刑される前へ戻る。
彼らは、ハグリットの小屋に石を投げてビンを割ったりして、
大臣たちが見つかる前に、ハリーたちを小屋から退散させる。
そこへ大臣らが現れ、小屋の中で話している艦に、ヒッポグリフを連れ去る。
そして、ルーピンやシリウス・ブラックが
ピーター・ペティグリューともめてるところはなぜか特に手出しせず、湖の対岸へ。
ハリーはそこで父が現れるのを待つが、
いつまでも現れず、あっちのハリーが危ない状態だ。
我慢できずに、ハリーが飛び出し、魔法でディメンターを撃退する。
あの時父かと思ったのは、自分自身だったのだ。
その後、ハリーらはヒッポグリフに乗って、牢へかけつけ、
再び捕らわれたシリウス・ブラックを救出。
汚名返上する事はできなかったが、
君に会えてよかったとか何とか言ってヒッポグリフと共に去る。
ハリーらは医務室へ戻り、ロンは数秒に何があったと不思議がる。
一件落着したハリーのところへ、最新型のほうきファイアボルトが届けられる。
それが誰から来たのかわからなかったが、ハリーはシリウス・ブラックだと感じる。
エンディングは、あの地図を背景にしたデザインで、足跡が動く感じで
そこに人名が出たりする感じに。
また前作のように何かオチがあるのかと待ち続けるが、
地図の魔法を終わらせる時の「魔法終わり」と言うだけなんて、だまされた感じ。

 と言うわけで、見てみると、最初から魔法の練習してるし、
さっさと家を飛び出して学校へ行ってしまうし、
ロンたちとの再会もあっさりしてると、
何か前2作であった、シリーズとしての様式美という様な部分が
あっさり飛ばされてる感じで、サッサと本題に入る。
まあ、その方が気楽に見られるのだが、
その分、作品が軽くなった感じで、「いい作品だね」と言う重みがない。
前2作では強敵と対決したが、今回はそう言うのもないのが難。
アスカバンの囚人がそれかと思わせて、そうでもないし、
別の敵が現れ、最終的に逃げられてしまうが、
「こいつは大変な相手を逃がしたぞ」と言う危機感もない。
クライマックスの見せ場は、いわゆるタイムトラベル物と同じ雰囲気だが、
かねてから言う様に、タイムトラベル物には2種類あって、
 1.いろいろ動くたびに、歴史が(登場人物の。あるいは脚本家の)都合の良い様に
  展開するパターン。
 2.がんばっていろいろやるが、結局決められた歴史の通りに動かされるパターン。
 で、本作の場合、1.を狙ってるはずなのに、2.でずっと展開。
最後の最後に、「歴史を変えた」と言う部分が、
牢屋から囚人を助け出すだけとあっては拍子抜け。ここの見せ方は絶対おかしい。
前作でエンドクレジットの後に、もう1つおまけがあったので、
今回も何かあるかと期待して待っていたが、
魔法の地図がらみのセリフがあるだけでこれも拍子抜け。
確かに、本作ではこの地図が一番面白いアイテムなのだが、
それがロンの兄貴にもらったとあれば、
難しい魔法をマスターして、強敵を倒すという雰囲気ではない。
繰り返しになるが、全体として物語はかなりあっさりし、
前作までの出し殻みたいな感じになってきた。
あっさりしてるくせに、2時間半と長いのは、間延びしてるという事か。
 


ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を見た。(2005年)

 ロード・オブ・ザ・リングが終わり、続くポッターは日本では無敵な感じ。
個人的には、普通の少年が魔法使いになった1作目は面白かったものの
魔法使いである事が当たり前になった2・3作目はいまいち。
4作目もずっと見てきたからと言う感じだが、どうなる事か。

 某所。小屋に住む老人は、近くにある城に誰かがいるのに気づき、
また悪ガキがイタズラしていると思い向かう。
だが、そこにいたのは不気味な連中。何か悪巧みしているようだが。
一味は老人の姿に気づき、巨大な蛇が襲いかかる。
と言う所で目覚めるハリー(ダニエル・ラドクリフ)。
一味はヴォルデモートで、何かの警告の様な気がして不安に。
翌日。ハリーはロン(ルパート・グリント)らとクィディッチと言う魔法使いの競技の
ワールドカップを見に行く事に。
バカでかい競技場で観戦し、大興奮。
中でも人気な選手がビクトール・クラムだ。
試合が終わると、観客たちはテントで夜を過ごすのだが、
そこへデス・イーターが現れ大騒ぎに。
空には、ドクロと蛇の印が。ヴォルデモート卿の復活を意味するかのようだった。

 新学期が始まり、伝統のヨーロッパ三大魔法学校対抗戦が開催される事に。
大柄な女性校長マダム・マクシームが率いて、
優雅な感じの女生徒ばかりのポーパトン校。
そして、屈強な若者がそろったダームストラング校の生徒たちが到着する。
クラムはここの生徒なのだ。ただし、ここの連中は頭はあまり良くない。
ハーマイオニー(エマ・ワトソン)は彼に夢中で、ロンは内心面白くない。
ダンブルドア校長によると、
炎のゴブレットに、対抗戦に出場しようと言う生徒は用紙を入れると
ゴブレットが各校の代表を選出してくれると言う。
だが、危険な競技だとして、17歳以上しか参加できないとされ、
16歳以下の生徒たちはガッカリ。
何とか参加しようと、ロンの兄たちは、老け薬でごまかそうとするが
ゴブレットはだまされない。
もとよりハリーは、出場する気などなかったのだが。。。
いよいよ、出場選手が決められる事に。
ポーパトン校からは美しいフラーが選ばれ、ロンは彼女が気になる様子。
一方、ダームストラング校からは当然のようにクラムが選出される。
ホグワーツ校からは、優等生とされるセドリックが。
これで選手は出そろったかに思えたが、
ゴブレットはもう1枚の紙をはき出した。
そこに書かれていたのは、ハリーの名前だった。
14歳のハリーが出場できるはずもなく、校長らは動揺するが、
魔法省のクラウチ氏は、ゴブレットの決定は覆せないとハリーも出場する事になる。
選ばれた者は辞退できないのだ。
これには、納得いかないホグワーツ校の生徒たちは、
ハリーを無視したり嫌みを言ったりするように。
ロンさえも、インチキをしたと決めつけて、ハリーと口をきかなくなる。
いくら用紙を入れた覚えはないと言っても、聞いてはもらえない。
闇の魔術に詳しい新任教師マッド・アイ・ムーディだけは、ハリーに好意的。
ハーマイオニーはハリーとロンの仲の悪化を心配し、
親しくなったシリウス・ブラック(ゲーリー・オールドマン)に相談しろと言う。
暖炉の仲に現れたシリウス・ブラックは、用心しろとだけ言って消えてしまう。

 対抗戦の第1課題は、ドラゴンが守る金の卵を奪う事だった。
ドラゴンも4種類いて、気性の激しさとかから避けろと言われた
凶暴なハンガリアン・ホーンテイルを選んでしまう。3人は既に課題をクリア済み。
ムーディは、得意な飛ぶ事を利用しろと言うが
ほうきが使えないので、杖で飛び回り、何とか卵を奪う事に成功する。
この奮戦で、ハリーに対する嫌がらせはあっさりなくなり、
ロンとも割に簡単に仲直り。
一方で、クリスマスの舞踏会が開催される事になり、
相手選びで大騒ぎに。
クラムはハーマイオニーに声をかけ、彼女も有頂天。
誰も相手にできそうもないロンは、何かと嫌みを言うが
それなら誘いなさいよとか言われて、さらにいじけてしまう。
フラーに声をかけたりするが、どうせダメだと勝手に落ち込む。
彼もまた相手のいないハリーは、美少女チョウ・チャンに声をかけるが
既にセドリックに誘われたと断られてしまう。
何とかパドマとパーバティと言う双子の相手を見つけ出すが、
ハリーやロンが積極的に相手をしてくれず、愛想を尽かされる。
第2課題のヒントは、金の卵にあると言われるが、意味がわからず苦戦。
第1課題でヒントをくれたお返しにと、セドリックが風呂へ行けと言うので
風呂で卵を探る事に。嘆きのマートルが現れたりするが何とかヒントを得る。
そのヒントが何だったか、今となっては覚えていないのだが。
第2課題は、黒い湖から大切な物を取り戻せと言う物だった。
こんな時にロンやハーマイオニーが姿を消してしまい、不安が高まる。
薬草に詳しいネビルが、水中で息の出来る薬草をくれたおかげでハリーは活躍。
水かきが出来たりして自在になったハリーは、水中人の妨害をすり抜けるが
気がつくと、チャン、ロン、ハーマイオニー、フラーの妹ガブリエルが
人形のようにされて沈んでいた。
セドリックはチャンを、クラムはハーマイオニーを救出するが、
フラーが苦戦して棄権してしまったため、ガブリエルとロンの2人を救出。
先に気がついたロンが、あたかもガブリエルを助けたような形になり
フラーとガブリエルの双方に気にいられる事に。
しかし、スネイプ先生は、ハリーが自分の薬草を盗んだのではと疑惑を向ける。

 殺人事件が発生し、動揺するハリーは
校長の部屋で「憂いのふるい」に答えを求めようとする。
その結果そこで見たのは、昔の魔法審問会の会場だった。
そこで両親の死について知らされる。
とか言う展開だった気がするが、ここもまたよく覚えていない。
第3課題は、動き出す生け垣の迷路を通過して、優勝カップを見つけ出す事だった。
変化する迷路に飲み込まれるクラム。
苦戦するセドリックを助け、2人でゴールしようとするハリーだったが。
ついにカップを手にしたハリーとセドリックは、
実はそれが鍵になっていて別の空間に移動させられる。
そこには、ヴォルデモート卿を復活させようとする、彼の手下らが集結。
ライバルドラコの父もそこにいたのだ。
彼らは、ヴォルデモート卿を復活させるため、
僕の肉体や、宿敵ハリーの血などを集めて、
呪文でついにヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)が復活してしまう。
その強大な力に、セドリックは息の根を止められ、
ハリーさえも始末されそうになるが、何とか逃げる事に成功。
唯一ゴールした者として祝福されるが、セドリックの死を知り、落ち込む一同。
ヴォルデモート卿の復活については、信じない者も多かった。
校長やスネイプ先生らは、マッド・アイ・ムーディの異変に気づく。
実は本物のマッド・アイ・ムーディは捕らわれていて、
目の前にいたのは彼に扮したニセ者だったのだ。
ゴブレットにハリーの名前を入れたのも、
何かにつけ、ハリーにヒントを与えたのも彼だった。
それはひとえに、ハリーに優勝カップを手に入れさせ、
その血をヴォルデモート卿の復活に使わせるためだったのだ。
暴れるマッド・アイ・ムーディを倒すが、
ヴォルデモート卿の復活に心を曇らせるハリー。
たぶんそんな終わり方だったと思ったが、エンディングの後の落ちとかはなかった。

 と言うわけで、世間での評価はどうかわからないが、
2・3作目はいまいちだったシリーズ。
当然、4作目にもなるとどんどんトーンダウンしていく物だが
ここで目先を変えたのか、もともとこういう構想だったのか、
3つの魔法学校の対抗戦と言う派手な見せ場を設ける。
これが成功したのか、そこそこ面白い感じ。
もっとも、その合間合間に、主役3人の恋模様とかが絡めてあるのだが
これが時間の都合でかなりあっさりしていて
こんなにあっさりさせるなら、
いっその事カットしちゃっても良かったのではと思うくらい。
あのライバルの少年なんかセリフはほとんどないし、
ロンがハリーとケンカするなんて、何か無理に挿入した感じだ。
立候補していないはずのハリーがなぜと言うのがこの作品の見所で
その答えはなかなか面白く、もう少しうまく見せれれば良かったのだが
まあシリーズ的には、少し挽回したというところか。
 


ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を見た。(2007年)

 ハリー・ポッターも5作目。相変わらず日本では受けてるみたいね。
1作目は普通の少年が魔法使いになったと言う話で面白かったが、
2〜3作目は繰り返しで面白みも激減。
4作目は魔法使いの競技会と言う事で目先を変えて挽回。
そして5作目と言う事で、絶対見なければと言う訳でもないのだが
ここまで見続けているので見る。

 ハリー・ポッター 伝説的な魔法少年
 ハーマイオニー・グレンジャー ハリーの親友
 ロン・ウィーズリー ハリーの親友

騎士団関係
 ルーナ・ラブグッド 不思議ちゃん
 チョウ・チャン ハリーの彼女。前はセドリックとつきあっていた
 ウィーズリー兄弟 ロンの兄の双子
 ネビル・ロングボトム ハリーの友人
 シリウス・ブラック 世間ではアズカバンの囚人とされる。父と慕う

魔法省関係
 ドロレス・アンブリッジ 魔法省から来た教師
 コーネリアス・ファッジ 魔法省長官
 ドラコ・マルフォイ ハリーの悪友。アンブリッジに取り入る
 アーガス・フィルチ 用務員?アンブリッジに取り入る

学校関連
 アルバス・ダンブルドア 校長
 セブルス・スナイプ 教師。薬草や呪文に詳しい
 ミネルバ・マグナイガル 教師。マギー・スミス
 シビル・トレローニー 教師。エマ・トンプソン
 ルバウス・ハグリット 森の番人
 マッドアイ・ムーディ 教師。前作ではニセ者がいた
 リーマス・ムービン 教師。存在感はあまりない

一味
 ヴォルデモート あの人
 ルシアス・マルフォイ 手下。ドラコの父
 ベラトリックス・レストレンジ。凶悪な脱走犯

その他
 ダーズリー氏 ハリーが居候になるおじさん
 ダドリー・ダーズリー ダーズリー家の息子

 冒頭ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は物思いにふけっていた。
その近くで、ハリーが居候しているダーズリー家の息子ダドリーが、
悪友とたむろしている。ハリーはダドリーがいじめをしているのをとがめるが、
ダドリーらは逆にハリーをいじめようとする。
ハリーは魔法の杖を取り出して抵抗。
そこへディファンダー(吸魂鬼)が現れ、ダドリーの悪友らは退散。
ダドリーが危険な状態に。ハリーは魔法で追い払う。
もうろうとしているダドリーを連れ帰ると、
おじのダーズリー氏は遂にやったなとかハリーを責めるが
とにかく、ダドリーを病院へと言う事で出て行く。
ハリーが動揺していると、そこへおなじみの連中が大勢現れる。
父親のような存在と言うシリウス(ゲーリー・オールドマン)や
マッドアイ・ムーディとかいたような気がするが、
前作までで出番の多かった人も、本作ではチョイ役と言う事もあり。
とにかくどこかへ行かねばと連れ出され、魔法使いならではの不思議な移動の仕方をし
ビルの隙間に隠された入り口から魔法省へ。
どうやら、ハリーは、マグル(人間)の前で魔法を使った事がとがめられるらしい。
事情を言えばやむを得なかったのだが。
信頼すべき連中は同席できないと言い、ハリーだけが裁判所のような所へ。
ハリーはディファンダーが現れた事や、ヴォルデモートの復活を主張。
しかし、ディファンダーは管理下にあるはずだし、
ヴォルデモートの復活は、ファッジ魔法省長官が否定している。
ファッジは長官の座をダンブルドアが狙っていると信じていて
ヴォルデモートの復活の話は、そのためのダンブルドアの作り話だと言うのだ。
だが、目撃者もおり、かけつけたダンブルドア(マイケル・ガンボン)は
弁護士資格があるらしくて、その弁護もあり何とか無罪を勝ち取る。
喜ぶハリーだが、なぜかダンブルドアは何も語らず立ち去る。

 季節が来てハリーはホグワーツ校へ行く事に。
ハリーは時々ヴォルデモートの幻覚に悩まされたりしていた。
親友のハーマイオニー(エマ・ワトソン)やロン(ルパート・グリント)は心配するが
ハリーは語ろうとせず、一人閉じこもる。
一方、ホグワーツに新しい教師が現れる。
アンブリッジ先生で、彼女は魔法省から来ており、
校則を変えたり、人事権にも口出しする権利を与えられていると言う。
ハリーの裁判で魔法省側に座っていた、いわばファッジの腹心的存在だ。
彼女は服装の乱れや男女交際などを禁ずる校則を次々作る。
敵と戦う魔法など必要ないと、教育内容からはずしてしまい、
ヴォルデモートが復活したと主張するハリーは、特に目をつけられ
罰則として「もうしません」とか何とか何百回も書かさせられるのだが
魔法のペンなので、書けば書くほど自分の手が傷ついて痛い。
さらにはトレロニー教師(エマ・トンプソン)はクビにされ追い出されかかるが、
クビにはできても追い出す事はできないと、ダンブルドアが何とか救う。

 ハーマイオニーらは一人抱え込むハリーを説得。何とか想いを聞き出す。
ハリーはヴォルデモートの脅威におびえていたが、
アンブリッジが戦いの魔法を禁じ、ヴォルデモートを認めていないので
公に対抗策を講じる事はできない。
そこで仲間を集めて、かつての不死鳥の騎士団をまねて、ひそかに騎士団を作る事に。
名付けてダンブルドア騎士団だ。
何とかメンバーが集まってくるが、アンブリッジを恐れたり、
ヴォルデモートの復活に半信半疑の者も。
前作でセドリックが死んだのはヴォルデモートの仕業だとハリーは言うが
それを見た者はおらず、ハリーが殺したのではと疑う者さえいる。
だが、ハリーの必死な姿を見て、次第に疑いの気持ちも消えていった。
そんな中、恋人セドリックの死で落ち込んでいたチョウ・チャンはハリーと急接近。
初めてのキスとかする。
しかし、ハリーらの動きにアンブリッジが気がついていないわけではなかった。
何とか集会場を見つけようとするが、
学校の中にも隠れた部屋がいっぱいあって見つけられない。
アンブリッジは集会を禁じたり校則を変更。
ドラコ(トム・フェルトン)らを手下にゲシュタポみたいな組織を作るが
何の効果も見せられない。
しかし、突然隠れ家が見つかる。
驚くハリーら一同だが、何とチョウ・チャンが白状したらしい。
チョウ・チャンの裏切りにショックを受けるハリーら。
彼女は何とか弁解しようとするが、聞こうとしない。
アンブリッジはハリーがリーダーだと言うが、
ダンブルドア騎士団と言う名前だから私がリーダーだとダンブルドアが主張し
とりあえず厳罰は受けない事になるハリー。
代わりにダンブルドアが学校を去る事となる。
ハリーらは例のペンの罰を受け、騎士団も解散とされる。
後に、アンブリッジはハリーを尋問。
スネイプ先生(アラン・リックマン)に自白用の薬草を求めるが、
チョウ・チャン用に使ってしまって、もうないと言う。
ハリーは真相を知るが、チョウ・チャンをフォローするようなシーンはない。

 一方でスネイプはヴォルデモートの復活を信じていて、
戦えるのはハリーしかないと、ひそかに特訓を続けていた。
ヴォルデモートはハリーとつながりができてしまっていて、
ハリーが見た悪夢は、まさにヴォルデモート自身のイメージだった。
まだヴォルデモートは気づいていないようだが、
気づかれれば取り込まれてしまう。それに負けないための特訓だ。
アンブリッジによって全校一斉の試験が行われるが、
面白くないと言い出した、ロンの双子の兄が魔法を使って大暴れ。
何かいろいろあったあげく、ハーマイオニーはアンブリッジを森へおびき出し、
森の番をするハグリット(ロビー・コルトレーン)の小屋の近くにいる
巨人やらケンタウルスやら奇妙な連中に連れ去られる。
ここからが何だかよくわからないところなのだが、
ヴォルデモートが狙うのは、予言の玉と言う物らしい。
ロンやハーマイオニーらと共に魔法省に乗り込む。
そこには水晶玉みたいなのがいっぱい陳列されている。
ハリーは自身の予言の玉を発見。自分の玉は自分でなければ見つけられないらしい。
そこにはハリーとヴォルデモートが対決するしかないと書かれていた。
それを知ったヴォルデモート(レイフ・ファインズ)や
彼によって脱走した凶悪犯レストレンジ(ヘレナ・ボナム・カーター)らが現れ
ハリーらと魔法対決。だが向こうの方が優勢だ。
シリウスもかけつけるが、レストレンジに殺されてしまう。
レストレンジはシリウスが死んだと大喜び。
父と慕うシリアスの死にショックを受けるハリー。
ここは危機と言うところで、ダンブルドアがかけつけヴォルデモートと対決。
優劣つきがたく、今回はヴォルデモートが退散。
かけつけたファッジらも、ヴォルデモートの復活が事実であると納得する。
途中でどこかへ行ってしまったアンブリッジは、結局そのまま学校を去る事になり
ダンブルドアが再び校長に復帰。
彼はハリーの身を案じ、今まで彼に近づかないようにしていたと言う。
ハリーは来るべきヴォルデモートとの戦いに想いを馳せるのであった。

 と言うわけで、物語は三つどもえと言う感じで
ヴォルデモートの復活を信じない魔法省は、口うるさい女教師を送り込み、
これが今回の悪役になるのかと思ったが、全体から見ればあくまでも脇役。
これに対してハリーはひそかに騎士団を結成し、
こっそりヴォルデモートと戦うための特訓をする。
この展開はなかなか面白い感じで、
少なくとも2〜3作目よりは良い出来かなと思わせる。
後半になると、ハリーが知った「予言」を聞き出そうとするヴォルデモート一味が現れ
観念的で何やらよくわからない戦いが展開。
ここがつらい感じで、本作で最終話ならまだ我慢もできるが
まだこの後も何作か作られるはずで、何かわくわく感も薄れる感じ。
女教師をギャフンとやりこめるシーンかでもあれば面白かったのだが
そちらの方は、何となく舞台からはずれたと言う感じ。
 


ほぼノルマ「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009年)を見た。

 ハリー・ポッターについてはもはや語る必要もないが
第1作から見続けて、2作目あたりからつらかったんだけど
もはやノルマと思って見る。

ハリー・ポッター 伝説の魔法少年
ハーマイオニー・グレンジャー ハリーの親友。ロンが好き
ロン・ウィーズリー ハリーの親友

騎士団
 ジニー・ウィズリー ロンの妹。ハリーと接近
 ルーナ・ラブグッド 不思議ちゃん
 ウィーズリー兄弟 ロンの兄の双子
 ケイティ・ベル 何者かに呪われてる

一味
 ヴォルデモート(トム・リドル) 今回は若い頃だけ登場
 ベラトリック・レストレンジ シリウスを殺した(ヘラム・ボナム・カーター)
 ドラコ・マルフォイ ハリーのライバル
 ナルジサ・マルフォイ ドラコの母

学校関係者
 アルバス・ランブルドア 校長
 セブルス・スナイプ 教師。実はやっぱり一味と通じてる
 ホラス・スラグホーン 教師。薬草に詳しい。リドルを教えた
 ミネルバ・マクゴナカル 教師(マギー・スミス)
 ラベンダー・ブラウン ロンに熱烈に迫る女生徒

 ロンドンの町中を黒い影が飛び回る。それは窓ガラスを割り、橋を崩壊させる。
すべてディファンダー(吸魂鬼)の仕業だった。
人間界では、橋の崩壊は原因不明。
一方、ハリーは父のように慕ってたシリウスの死にショックを受け
1人放浪しているような状態だった。
そんな彼の前に、ダンブルドアが現れる。
彼はヴォルデモートを倒すのに協力してくれと言う。
テレポーテーションみたいな能力で某所へ。
そこはスラグホーンと言う男の家で、彼はかつて魔法学校の教師だったのだ。
ダンブルドアは彼に復帰を求め、スラグホーンは最初断るが、
伝説の少年ハリーを見て何か思ったのか、承諾する事に。
ダンブルドアはハリーを連れて再び移動。気がつくとロンの家にいた。
ハリーが姿を消して心配していたロンや、なぜかそこにいたハーマイオニー、
そして今回急に接近するロンの妹ジニーらに歓待される。
 一方、その頃自由の身となったベラトリックは
ドラコの母ナルジサ、そしてスナイプ先生と会っていた。
ベラトリックはヴォルデモート復活のためには、ドラコの力が必要だと言う。
ナルジサは、ドラコはまだ若いと心配する。
さらにスナイプには、ドラコを守り
もしドラコができない場合には、スナイプ自身が成し遂げる事を誓わせる。
実はやっぱりこいつは悪いヤツだったらしい。
そしてこの誓いは、決して破る事ができない魔法つきだ。
 ヴォルデモートらが暗躍するためか、魔法使いの世界も荒廃しており
町ではつぶれた店が多い。
そんな中で、イタズラ商品ばかりを売っているのが、ロンの双子の兄。
ほれ薬的な物も売っていて、気になるハーマイオニー。
そんな中ハリーは、ドラコが近くの建物で何やら儀式をやっているのに気づく。

 学校が再開し、一同は列車で向かう事に。
何やら使命感に燃えるドラコは、もう学校へ行く必要などないと言う。
ハリーはドラコを怪しみ、姿を消して彼を見張る。
だが、ドラコは気づいていて、列車が到着し、他の生徒がいなくなると
ハリーを透明の石にしてしまって退散。
このままでは列車と共にロンドンへ戻ってしまう。
しかし現れた不思議ちゃんことルーナは、怪しいメガネをしていて
それをすると魔法を使った場所がキラキラ見えるらしくて、
ハリーに気づいて元へ戻す。
ハリーと不思議ちゃんは学校へ。
 ダンブルドアが新しく赴任したスラグホーンを紹介。
スナイプ先生が何やら別の教科に回り、
スラグホーンは魔法薬の授業を受け持つ事に。
スナイプが厳しかったので、成績優秀な生徒しか受けられず
ハリーとロンは対象外だったのだが、スラグホーンが来いと言うので参加。
教科書もないので、棚から持って来いと言われる。
ロンはきれいな本を選び、ハリーは残されたボロい本を取る。
スラグホーンは、何やら課題を出し、薬を作れたら
何でも願いが叶うと言う薬を与えると言うので、皆勇んで取り組むが難しくて苦戦。
一方、ハリーの取った本には、いろいろ書き込みがされていて
調合の仕方とか分量まで訂正されていた。
その通りにやってみた結果、ハリーだけが薬を完成させ、
スラグホーンから何でもかなう薬をもらう。
その本の持ち主は「半純血のプリンス」と言う人物らしい。

 ロンはホウキで飛びながらボールを投げ合う競技の選手になるが、
いまいち自信が持てない。
一方で人気者のスター選手がいて、ハーマイオニーを狙っていたりする。
練習で、ハーマイオニーはこっそり魔法でスター選手の妨害をし、
ロンが活躍する結果に。
そんな事とは知らず、妙にロンにあこがれる女生徒ラベンダーが現れる。
ロンもまんざらでもない様子だ。
それでも試合を前にして緊張するので、ハリーはロンのために何でもかなう薬を提供。
途端にロンは大活躍し、次々ボールをはじいたりしてヒーローのようになって有頂天。
ラベンダーもベタベタして、ハーマイオニーは複雑だが
実はハリーは、ロンに薬を飲ませておらず、
要はロンの気の持ちようだったと言うわけ。
 そんな頃、ドラコは1人倉庫みたいな部屋で魔法の訓練を続けていた。
ハリーの仲間ケイティは、何者かの呪いをかけられ意識を失う。
ロンの家が燃やされたりするするエピソードもあり。
一方で、ハリーはジニーと接近する。
 好きな子と参加するパーティがあり、ロンはいち早くラベンダーとの参加を決定。
ハーマイオニーは、あてつけでスター選手と参加する事にするが
スター選手の方が本気にしてしまい、それはそれで困惑する。
ハリーは不思議ちゃんと参加する事に。
そんな中、ハリーに惚れてる女の子もいて、ほれ薬を入れた菓子をプレゼント。
だが調子に乗ったロンが食べてしまい、
ラベンダーでなくその娘に夢中になってしまう。
ハリーはスラグホーンに助けを求め、彼は解毒薬を作って元に戻って一安心。
祝いに酒?を皆で飲むが、再びロンが倒れて呼吸困難に。
ロンは医務室に寝かされ、ハーマイオニーが心配そうに見守る。
ラベンダーがかけつけ、彼女が見守っているのを見て怒るが
ロンは寝言でハーマイオニーの名前を言い、ショックを受けて去る。
ただし、目覚めたロンはその事を覚えておらず
ハリーやハーマイオニーも秘密にする事に。
 今回、スラグホーンが用意した酒は、ダンブルドアへ贈られるはずのもので
何者かが彼の命を狙っているらしい。

 ダンブルドアは部屋にハリーを呼び出し、ある物を見せる。
洗面台みたいな所へ瓶から液体を入れると
他人の記憶が見られるという代物で
ダンブルドアが見せたのは、彼自身とスラグホーンの記憶だった。
 若きダンブルドアは、
凄い能力を持ち周囲が持てあましていたトム・リドルを訪ねる。
彼を学校へ迎え、正しい方向へ導こうとするが、うまく行かない。
スラグホーンの記憶では、トムは彼と何やら話すのだが
そこで何を言っていたのかは、記憶が改ざんされていてわからない。
どうやらスラグホーン自身が隠しているらしい。
ダンブルドアは、ハリーにスラグホーンに接近して聞き出せと言う。
うまくスラグホーンに取り入ったハリーだが
あの時何を話したのかと聞くと、警戒されてしまう。
そこで、ハリーは例の薬を飲む。
すると、妙に陽気になり、外出が禁じられている時間に外へ。
そこでスラグホーンと会い、一緒に森の番人ハグリットの所へ。
彼が愛していた、でかいガチョウみたいなのが死んでしまい悲しんでいる。
スラグホーンは同情しつつ、薬を作りたい衝動にかられて
ガチョウからエキスをとらせてもらう。
そんな事から何か思う事あったらしくて、ハリーに記憶のエキスを与える。
ハリーはダンブルドアとそれを見る。
そこでは、若きリドルは恐ろしい事を語った。。。
ような気がするけど、あまり印象がない。
何しろ、ダンブルドアによると、
ヴォルデモートは、自らの魂を数カ所に分けたと言う。
これにより、1つを倒しても生き続けられるのだ。
ダンブルドアとハリーは、この魂を1つずつ、
封印するための箱に入れなくてはならないのだ。
彼らはまた瞬間移動して、海の中にある岩礁みたいなところで
ロード・オブ・ザ・リングのゴラムみたいなヤツと戦ったりして、再び学校へ。

 一味は、ダンブルドアを障害として、彼を始末しようとしているらしい。
スラグホーンの所にあった毒入り酒も一味の仕業だ。
そこへ、ドラコとベラトリックらが現れる。
ドラコはダンブルドアに杖を向けるが、攻撃を躊躇する。
隠れているハリーはこれを止めようとするが、
現れたスナイプ先生はハリーを止め、助けてくれるのかと思えば
ダンブルドアの前に立ち、魔法で上の方の階から落として死なせてしまう。
スナイプは、怒りに燃えるハリーを蹴散らし
私こそ半純血のプリンスだと言い、仲間と共に去る。
ダンブルドアの死に落ち込む生徒たち。
ハリーは、戦いのため単身旅に出ると言うが、
ハーマイオニーは、ロンと自分も一緒に行くと言う。
(ロンは同意していないけど)
エンドロールの後、次回作は前後編でいつやら公開と表示。
ええとこ取りで見せてくれたりはしない。

 と言うわけで、どうやら次の作品が最終話らしく(ただし前後編)
クライマックスが始まったとか宣伝される。
しかし肝心のヴォルデモートは出てこず、若い頃のトム・リドルが出てくるだけ。
ヴォルデモートが実は元生徒だったなんて、
旧作で語られたかも知れないけど、個人的には唐突に思えて。
ハリーの彼女も、今まであまり印象のなかったロンの妹だったり。
結局身内の話だったのねと言う感じ。
事前の情報によると
 ・何かハリーにとって大事な人が死ぬらしい
 ・今までライバルのくせに出番の少なかったドラコが泣かせるらしい
との事。
「大事な人」と言っても、主役3人の誰か
(と言うかハリー以外の2人の内のどちらか)が死ぬとも思えず
他に「大事な人」なんていないのでは?
ひょっとして、唐突に現れた新しい恋人が死ぬとか?と思っていたが
結果的に、ああそう言えばこの人も「大事な人」だったね。と言う感じ。
ドラコの方は、期待はずれで、やっぱり出番は少ない。
もともと怪しい存在だった、ハンスことスナイプ先生が
序盤でやっぱり一味だったと明かされ、実はそうではなかったとわかるのかと思ったが
そうはならず、何か意外性という点でいまいち。
「謎のプリンス」と言う新キャラが登場して、
ハリーを助けるのかと思ったがそうでもないし。
なんて言う、ハリーと一味の攻防の一方で
誰と誰がひっついたとか別れたとか、何だかのんきな展開もあり。
ここまで来たら、全部見るつもりだけど、まだ2作もあるらしい。
CMで一味が町を破壊するシーンがあったので
ついに現実の世界を巻き込むのかと期待したけど、そうはならず。
 


ハリー・ポッターと死の秘宝PART1」を見た。(2010年米)

 ハリーポッターと言えば、人気のあるファンタジー小説の映画化。
普通の少年だと思ってたハリーが、実は魔法使いの血を引いており、
しかも何やら重要な存在だとわかる第1作は面白かった。
問題はそれから。
ヴォルデモートと言う、何やら凄く悪い奴と対決する事になるのだが、
そこまでが長くて(まだるっこしくて)わかりづらい。かなりつらい。
小説のファンは、あ、あのシーンだなんて楽しみ方があるのかも知れないが。。。
ロードオブザリングは小説知らなくても面白かったから、
やり方次第と言う気もするが。
何にせよ、もうすぐ終わりらしいし、
ホントここ数作はノルマ感たっぷりだったけど、一応最後まで見るよ。

ハリー・ポッター 魔法使いの少年(ダニエル・ラドクリフ)
ロン・ウィーズリー ハリーの親友(ルパート・グリント)
ハーマイオニー・グレンジャー ハリーの親友(エマ・ワトソン)

味方側
 ジニー ロンの妹。ハリーの恋人
 ジョージとフレッド ロンの兄。いたずらな双子
 ウィーズリー夫人 ロンの母
 マッドアイ・ムーディ 教師。ハリーに協力
 ルビウス・ハグリット 小屋に住む男。ハリーに協力(ロビー・コルトレーン)
 ルーナ・ラブグッド 騎士団に参加した不思議ちゃん
 ゼノフィリウス・ラブグッド ルーナの父。記者
 ドビー 「秘密の部屋」に登場
 ルーファス 魔法大臣

ヴォルデモート側
 ヴォルデモート ハリーの宿敵(レイフ・ファインズ)
 セブルス・スネイプ先生 実は一味だった教師(アラン・リックマン)
 アンブリッジ先生 口うるさかった女教師
 ベラトリックス・レストレンジ 凶悪(ヘレナ・ボラム・カーター)
 ドラコ・マルフォイ ハリーの同級生だが、何かにつけて敵対(トム・フェルトン)
 ルシウス・マルフォイ ドラコの父

 世界に暗雲が立ちこめていた。
ヴォルデモートは部下を集め、
なぜだか脅威になるらしいハリーポッターを捕らえろと指示。
部下にはスネイプ先生、ドラコ親子、ベラトリックスらの姿があった。
ベラトリックスは、私に殺させてと言うが、ヴォルデモートは自分でやると言う。
何やら捕われた先生が、宙に浮いた状態にされていて、
かつての同僚であるスネイプ先生に助けてと言うが、結局ヴォルデモートに殺される。

 人間の娘であるハーマイオニーは、
魔法で両親の記憶を消し、写真から自分の姿を消す。
ハリーはおじさん一家と同居していたが、一家はこの危機に家を出ていく。
いったいどこへ逃げる気か?
今まで魔法使いの世界の戦いは、人間には察知されてないと思ったが、
どうもそうでもないらしい。
ハリーは、何やら戦う決意をした一同と合流。
どうやら、一味の狙いがハリーである事は周知の事実らしい。
そこで、男も女も、背の高いのも低いのも、
マッドアイの魔法でハリーに扮して敵の目を欺く事に。
だが、マッドアイにも見分けがつかなくなる。
実は、このあたりが本作で一番面白いところ。後は。。。
一行はバラバラになり、ハリーはハグリットと移動。
敵の攻撃が始まり、なぜかハリーが集中攻撃を受ける。
どうやら身内にも裏切り者がいたらしい。
仲間も攻撃を受けるが、ハリーに彼らを助ける事は許されない。
ハグリットは気絶し、結局ハリーが奮戦して、目的地であるロンの家に到着。
だが、ロンの双子の兄だかが負傷し、マッドアイは死んだと知らされる。
ハリーには前作でロンの妹ジニーと言う恋人が出来たが、
今回出番は少なく、ちらっと出るだけ。
皆が落ち込んでいるため、ロンの家に仲間が集まり、パーティをする。
新聞記者である不思議ちゃんルーナの父も来ていて、
自分は以前からダンブルドアを称賛していたと言う。
実は、あれ以来、ダンブルドアの悪評が飛びかっているのだ。
ここへ現れた魔法大臣は、ハリーらにダンブルドアの遺品があると伝える。
ロンには光を自由に操作できるライターを贈る。
ハリーとハーマイオニーに何を贈ったか忘れたけど、ハリーは2つあったはず。
彼は特別な存在なので、ロンたちもやっかんだりしない。
この後、魔法大臣はヴォルデモートの息のかかった人物に変わり、
側近に2作くらい前に現れた、やたら規則に厳しい女教師がつく。

 仲間を傷つけた事を悔やむハリーは、単身出ていこうとする。
だがロンが止め、ヴォルデモートと戦うためには、
ロンとハーマイオニーの協力が必要だと、3人で旅立つ事に。まあ、お約束やね。
ダンブルドアの教えによると、ヴォルデモートは分霊箱に魂を分割して収めてあり、
2つくらいが前作までに破壊された。1つは日記だったらしい。
そんな話あったっけ?と言う気もするが。そうらしい。
残る分霊箱を破壊するための旅に出る事に。

 何だか記憶も怪しいけど、途中で何とかして1つを入手。
ハリーらはこれを破壊しようとするが、力ずくでやっても、魔法を使っても壊せない。
仕方がないので、ペンダントみたいにして持ち歩くが、これを持っていると、
疑い深くなったりして、さすがのハリーも平静でいられないとわかる。
何かどこかの指輪みたいな話ね。
仕方がないので、交代で持つが、ロンが効果てきめんに性格が悪くなり、
ハリーとハーマイオニーの仲を疑ったりして、怒って立ち去ってしまう。
ハリーはハーマイオニーと二人で旅を続けるが、何だか低いテンションの描写が続き、
とてつもない睡魔に襲われる。
何かどこかで、何だかの刀が必要とわかり、
ハリーはハーマイオニーが寝てる間かなんかに、一人で氷の池の底に発見。
池に潜って刀を取ろうとするが、何かの力でおぼれそうに。
そこを助けたのがロンだった。
迷ったり、探したりしてようやく巡り合ったのだ。
ハーマイオニーは、一度は立ち去ったロンに腹を立て、簡単には許す事が出来ない。
それはともかく、拾った刀を使って、分霊箱を壊す。
 ハリーらは、続く箱を探して、記者ゼノフィリウスに協力を求めるが、
彼の裏切りで一同は捕らわれてしまう。
実は不思議ちゃんルーナが捕らわれ、記者が脅されていたのだ。
しかし、ハリーはあっさり不思議ちゃんルーナに合流し、スネイプ先生らと対峙。
ドラコは躊躇してる様子だが、やはり悪側につく。
そんな中、2作目に出て忘れかけていたドビーと再会。
出てくるや否や、ドビーはハリーらを助け、犠牲になって死ぬ。
ハリーらはドビーを葬り、来るべきPART2での対決に向けて、
決意を新たにするのだった。長いエンドロールを待っても、次回の予告とかはない。

 と言うわけで、小説の最終巻である本作は長いらしいので、2部構成に分けてきた。
分けても2時間半だから、もう目眩がしそうだ。
2部に分けたせいか、もともと物語がそうなのか、かなり起伏がない淡々とした話に。
散々悪口言ったけど、今までの各作にはそれなりに面白いところがあった。
今回はそれがほとんどない。
何しろ学校が出てこない。あれがないとメリハリがない。
一緒に行動するのは毎度お馴染みの3人組。
ハリーやロンなんて、アップになるとただの兄ちゃんで、
当初のかわいさは微塵も感じられない。
(ハーマイオニーは何か色気が出て、それはそれで違う感じだし)
それなりに魅力的だったゲストキャラも今回はいない。
忘れかけてたドビーとやらが唐突に現れ、唐突に退場。
ヴォルデモートがハリーだけを妙に警戒するのも、もう一つピンと来ない。
次回作に続くのは承知の上だけど、
普通、何かの問題をそれなりに解決してから「続く」ってなるんじゃないの?
何も解決してない。
今時のTVシリーズの方が次回へのつなぎ方を心得てると思う。
消化不良感はこの上なく、見おわった後にため息が出ちゃった。
webで見ると、シリーズ最高傑作なんて言ってる人もいて、
たぶんその人は小説のファンだと思うけど、
小説読んでないアンタが悪い的な批判を受け入れる気はなく、
だったら小説だけ読んでりゃ良くて、そんな映画の存在価値はないはず。
 


ヴォルデモートに悩まされた10年間「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」を見た。(2011年)

 いやいや、もう大変すよ。
ハリーポッターと言えば、平凡な少年が実は伝説的な魔法使いだった
と言う人気小説の映画版。
当初の設定は悪くなく、主役の少年少女も可愛らしい感じだった。
あれから10年たちました。
主役ハリーはすっかりおっさん顔になり、ハーマイオニーは妙に色っぽくなった。
物語の方は、途中から「あの方」とか言う謎の敵がいるらしいとわかり、
それが凄く怖いらしいのだが、観客にはいまいちピンと来ない。
そのあたりから雰囲気が暗くなり、スカッとする爽快感には程遠く。
魔法使いの世界の設定とかもよくわからず、雰囲気しか伝わらない。
おまけに、必ず2時間半と言う長めの尺をキープ。
小説の映画版では、2話目と3話目を1本にまとめたなんて話がよくあるが、
本シリーズは一切それをやらず。
結果的に原作のファンは納得、
映画から入った人にはそのテンポの遅さが退屈と感じられるように。
最終作は、小説に合わせて前後編構成にしてきたからさらに大変。
前編は暗い雰囲気で物語の起伏も少なく、シリーズで最も退屈な出来で、
後編が思いやられたが、ここまでお付き合いしてきた事だし、
最後のお勤めと思って見ました。

ハリー・ポッター 魔法使いの少年(ダニエル・ラドクリフ)
ロン・ウィーズリー ハリーの親友(ルパート・グリント)
ハーマイオニー・グレンジャー ハリーの親友(エマ・ワトソン)

味方側
 ジニー ロンの妹。ハリーの恋人
 ルビウス・ハグリット 小屋に住む男。ハリーに協力(ロビー・コルトレーン)
 ルーナ・ラブグッド 騎士団に参加した不思議ちゃん
 ネビル 騎士団に参加した同級生
 マクゴナガル先生 ホグワーツの先生(マギー・スミス)
 ダンブルドア校長 ハリーに味方したがスナイプに殺された(マイケル・ガンボン)

ヴォルデモート側
 ヴォルデモート ハリーの宿敵(レイフ・ファインズ)
 セブルス・スネイプ先生 実は一味だった教師(アラン・リックマン)
 ベラトリックス・レストレンジ 凶悪(ヘレナ・ボラム・カーター)
 ドラコ・マルフォイ ハリーの同級生だが、何かにつけて敵対(トム・フェルトン)
 ルシウス・マルフォイ ドラコの父

 前作にて何やら現れるや否や死んだドビー。
ハリーらはドビーの墓参りをし、最終決戦への誓いを新たにするのだった。
よく覚えてないんすけど、どうやら前編で助けたらしいグリップフックは、
ハリーが手に入れた剣を欲しがり、剣をくれれば分霊箱に案内すると言う。
ヴォルデモートを倒すには剣が必要だが、分霊箱を探す事が先決だと、提案に乗る。
一同は魔法界の銀行みたいな所へ乗り込み、
ハーマイオニーがベラトリックスに扮して、預けた物を取り出したいと行員をだます。
そこからジェットコースターみたいな乗り物で移動。
しかし、途中に滝みたいな所があって、その滝は濡れると正体がばれる魔力があり、
一同は下へ落とされる。(行員まで)
だましたなと行員は怒るが、気にせず先へ。
分霊箱がある部屋へたどり着くが、そこには触れると倍に増える魔法の盃が。
たちまち、部屋中が盃だらけになり、分霊箱にたどり着けない。
おまけに封印されていたドラゴンが現れて一同に襲い掛かる。
剣を手に入れたグリップフックは、部屋へ案内するとは言ったが、
外へ出すところは約束していないと退散。
取り残されたハリーら3人組は途方に暮れるが、ハーマイオニーが妙案を出す。
暴れるドラゴンに飛び乗るのだ。
行員たちとグリップフックは、盗人が現れたとかけつけ、攻撃してくるが、
暴れるドラゴンの敵ではなく、炎を吐いて追っ手を倒し、
ハリーは剣と分霊箱を手に入れて退散する。
ハリーは分霊箱を破壊。
残るのはあと2つだが、破壊した際にヴォルデモートを感じたハリーは、
1つがホグワースにあると確信する。

 ハリーらはホグワースに乗り込むが、そこは荒廃していた。
スネイプ先生が校長に収まり、ハリーについて何か知ってたら知らせろ、
隠してた事がわかればただじゃ済まんぞと脅す。
ところが、ここにいるぜとハリーが現れると、
今までおとなしかった生徒たちが沸き立ち、
屈していたマギースミスのマクゴナガル先生もスネイプに立ち向かうように。
形勢不利とスネイプは退散。
ハリーの目的は分霊箱と学校の中を探し始める。
怪しい部屋を見つけるが、まだ学校にいたドラコらが妨害。
何だか仕掛けが動き出して、一同大変な目になるが、ハリーらはホウキに乗って回避。
ハリーはドラコらを助けるために引き返し、分霊箱も入手。
ドラコはこれで改心して仲間になるかと思いきや、そうでもない。
ハリーは、次の1個はヴォルデモートの分身的な大蛇だと考え急行。
またしても分霊箱を破壊され怒るヴォルデモートは、スネイプ先生を始末。
ハリーが虫の息のスネイプに駆け寄ると、彼は涙を取れといって死ぬ。
涙を試験管に入れたハリーは、
涙から相手の過去がわかる、ダンブルドアの部屋の洗面器みたいなところへ。
そこへスネイプの涙を注ぎ込み、顔を突っ込んで、意外な真相を知る。
それはスネイプがまだ若い頃。
ヴォルデモートに襲われた夫婦が死に、赤ん坊を母親の兄であるスネイプに託す。
赤ん坊の額には雷のマークがあり、実はハリーだったと気付く。
つまり、スネイプはハリーの伯父だったのだ。
そして、その時に、ヴォルデモートの一部がハリーに入ってしまったらしくて、
だからハリーはヴォルデモートの存在を感じたり、蛇の言葉がわかったりしたのだ。
スネイプはその秘密をダンブルドアに明かし、
ヴォルデモートにとって危険な存在であるハリーに手を出すのを阻止せねばと考える。
そこで、スネイプがダンブルドアを殺したと思わせ、
信用させてヴォルデモートに近づいたのだ。
たぶんハリー自身が分霊箱になってると言う事と思うけど、
ハリーはヴォルデモートを倒すために、自分が死ななければならないと知る。
ホグワース軍団とヴォルデモート軍団は最終決戦の構え。
ヴォルデモートはハリーを出せと言うが、
ホグワース軍団はハリーは最後の希望と彼をかばおうとする。
ところが、ここにいるぜてな感じで現れるハリー。
周囲が止めるが、ハリーはヴォルデモートに立ち向かいやられてしまう。
死後の世界をさまようハリー。
そこには両親や、ゲーリー・オールドマンのシリウスや、ダンブルドアがいた。
何だか妙に心地よい場所で、ダンブルドアはハリーに、2つの選択肢があると言う。
このままここに留まって、穏やかに過ごすか、
戻ってヴォルデモートと決着をつけるかだ。
ハリーは一同に別れを告げて戻っていった。

 ホグワース軍団は、ハリーの死に絶望していた。
いやいやハリーが死んだと思ってるのは君らだけで、観客は誰もハラハラしてないよ。
改心したかに思ったドラコは、ヴォルデモート側につくと言い、
それでも結局両親と共に退散してしまう。
さあ、私に屈服しろ的な事をヴォルデモートが言うが、
復活したハリーが立ち向かい再び戦いに。
ベラトリックスは戦いの中で倒される。
ハリーはヴォルデモートと戦い、
その間に残る分霊箱である大蛇をロンとハーマイオニーが倒す作戦だ。
だが、ロンたちは苦戦。
すると今まで印象の薄かったリドルだかネビルだかが、剣を手にし、
急に張り切って大蛇を倒す。すると突如ヴォルデモートは倒される。
ハリーはヴォルデモートの杖を入手。
その杖の話も唐突な気がするが、前はドラコが持っていて、
その後ヴォルデモートの物になるが、杖自体が相手を選ぶらしく、
ハリーの物になっていたらしい。
その杖があれば何でもかなうと言う代物で、ロンは興奮するが、
ハリーはそれを折って捨ててしまう。

 それから16年。
キングスクロス駅の隠されたホームに、子供たちが集まってくる。
ハリーはロンの妹と結婚し、子供たちを見送る。
ホームにはロンとハーマイオニーの夫婦と子供たちも。
ドラコも家族と来ているが、相変わらずいがみ合ってると言う訳でもなく、
ただの同級生だ。
子供たちは列車でホグワースへ。こうして歴史は繰り返すのだ。

 と言うわけで、物語は、ヴォルデモートを倒すのに必要な分霊箱とやらを探す旅に。
残りはあと2つらしいので、
前編の時のような、これが延々と続くんかいと言う絶望的な雰囲気はない。
ハリーは分霊箱の1つが学校にあると気付いて、久々に学校へ舞い戻る。
学校はスネイプ先生が校長に納まっていたが、
ハリーの登場に生徒たちも盛り返し、俄然対決姿勢に。
一方でヴォルデモートはスネイプを用済みと始末してしまうが、
彼の涙から過去の記憶を探ったハリーは、意外な真相を知る。
第一印象が怪しそうで、実はそうでもないと思わせたスネイプは、
やっぱり悪いヤツだったと思わせて、
実は実はそうでもなかったと言う実にややこしい展開。
いつも出番が少ない悪友ドラコは今回窮地をハリーに救われ、
最後に改心するかと思わせて、実はそうでもない。
ハリーがヴォルデモートを倒すために、
わざと命を落とすが、実は生きているなんて、誰でも想像できちゃう。
死後の世界で両親や、ゲーリーオールドマンと再会するのは最終回的。
この一度死んだのが、どれ程効果的だったかはよく分からない。
ハーマイオニーとロンに、ヴォルデモートの分身である大蛇を倒させようとするが
、これは結局うまく行かず。
大蛇、すなわちヴォルデモートは、
ここまであまり印象のなかったリドルだかネビルだかに倒される。
いやいや、どっちかが、若きヴォルデモートの名前と言うのは知ってるんだけど、
どっちがどっちかわかんない。
結局計画通りにヴォルデモートは倒されるが、
彼は学校で暴れてただけで、どの程度脅威だったかはよくわからない。
最後に16年後だかで、ハリーたちが子供たちを学校へ送り出す事に。
ロンとハーマイオニーは夫婦。
ハリーはあの印象の弱い彼女と夫婦。
ドラコも、おう久しぶりてな感じで現れて、歴史は繰り返すてな事かも知れないが、
何だか平凡な連中に落ち着いちゃったなと言う印象を受ける。
まあ、前編ほどひどい事はなく、最終回ならではの興味もあったけど、
やっぱり前後編合わせて2時間半くらいが妥当かな。
 
バリー・リンドン(75)

監督 スタンリー・キューブリック

 バリー(ライアン・オニール)は、いとこノーラの婚約者クイン大尉に嫉妬。
決闘で勝ち、警察から逃れるため逃走。強盗に金を奪われ、仕方なく軍隊へ。
だがそこもイヤになり、将校に扮し逃走。ニセ者とばれ捕まり、プロシア軍の兵卒に。
ボツドルフ大尉に認められ、スパイらしきシュバリエの召使いになり、調査する事に。
シュバリエが同郷と知り、彼に正体を明かし、共に賭博師として稼ぎまくる。
バリーは富豪リンドンの妻に惹かれ、伯爵の急死後、彼女と結婚。
だがリンドンの息子ブリンドンは、財産目当てだとバリーを認めなかった。
バリーと妻の間にブライアンが生まれ、バリーは彼を溺愛。
爵位を得るため、妻の財産を浪費するが、うまくいかず借金が巨額に。
ブライアンが落馬で死に、ブリンドンは母を救うため決闘を申し込む。
バリーはわざと負け、足を切断。欧州へ去り、賭博で身を滅ぼしたと言う。

 と言うわけで、完璧主義者キューブリックが描いた歴史物。
バリーがトントン拍子で成功していくあたりは面白いが、
その割に没落していく間に、彼がなかなか気づかないのが困りもの。
ボツドルフ大尉がハーディ・クリューガー。スティーブン・バーコフも出てたらしい。
音楽はレナード・ローゼンマン。

TV放送 96/10/23  BS05  13:50-17:00
 
ハリウッド恐怖生物大全(2004年米)

 動物が登場する映画を紹介。
コウモリはドラキュラと結びつけ嫌がられる存在。実際には人は襲わない。
原作では登場せず、舞台劇で登場しドラキュラ映画に欠かせなくなる。
虫の恐怖は聖書にも書かれる。50年代巨大虫のパニック映画が大量に作られる。
クモ、バッタ、カマキリ、蛾(モスラ)。核の恐怖が影響し70年代まで続く。
「スウォーム」「蠅男の恐怖」リメイクの「ザ・フライ」
最良の友、犬が敵になる映画も。狂犬病が不安の要素だ。
狼は邪悪とされるが人間は襲わない。狼男の伝説は世界各地にある。
狼男としてロン・チェイニーJrの作品群や、「ハウリング」「狼男アメリカン」。
鼠は大量に現れ、伝染病を運ぶものと恐れられる。「ウイラード」「巨大生物の島」。
猫は悪魔の化身のイメージが。007などでは悪党のペットとされる。
「キャットピープル」、バットマンのキャットウーマン、「縮みゆく男」の巨大な猫。
鳥はどこかから獲物を襲う姿が不安。「オーメン2」「鳥」。
海は恐怖の対象で、「白鯨」などで鯨は必要以上に凶暴に描かれる。
「ジョーズ」「大アマゾンの半魚人」、巨大ガニ、巨大イカ。
蛇は悪いイメージばかり。本能的な嫌悪感で悪役として成功。「蛇女の恐怖」。
「恐怖のワニ人間」はバカバカしくて出演者も苦戦。
「ゴジラ」は架空の存在。トカゲがヒレをつけただけの恐竜も。
動物に対する恐怖は本能的なもので、理解できない存在を恐れるのだ。

 と言うわけで、個人的に変な生物の出てくる映画は好きなので
こういう総集編的なのも見逃せないが、
何だか傑作映画からケッ作映画(中にはTVも)まで、選択基準がデタラメな感じで
この動物ならあんな映画もあるんだがとか、消化不良な部分も。

TV放送 2006/10/29 BS05 1140-1310
 
ハリウッド恐竜スター図鑑(2005年米)

 恐竜は1億年以上存在し、6000万年前に絶滅。
1854年ロンドンで恐竜博が行われるが、事実と異なる点も少なくない。
やがて全体像が明らかに。ナイトの恐竜画、コナン・ドイルの小説を経て
14年アニメが登場。15年にはオブライエンによるコマ撮りアニメが製作。
25年ロストワールドのリアルな出来が評判に。
RKOのクーパーが注目し、キングコングを製作。
スピルバーグ、ハリーハウゼンらに影響を与える。シカゴ万博では恐竜が展示される。
40年紀元前百万年ではトカゲにヒレをつけた恐竜が登場。
原始人と戦うシーンもあるが、実際には人間と共存した事はない。
自由に想像できるのが恐竜の魅力でもある。
50年代はコングの再上映で恐竜ブームに。
原子怪獣現るはブラッドベリ原作、ハリーハウゼン特撮。
核爆弾で甦ったという設定でゴジラに受け継がれる。
日本では大量に怪獣映画が作られ、怪獣は悪というイメージが定着。
アーウィン・アレンが乗りだし、オブライエンとハリーハウゼンが特撮。
だが、予算削減でトカゲや着ぐるみを使用。TV原始家族では恐竜のペットが登場。
TVシービュー号、タイムトンネル、マンスターズ、バットマンにも恐竜が登場。
66年ハリーハウゼンのコマ撮りによる恐竜100万年は
恐竜と美女と言うジャンルを確立。69年恐竜グワンジは西部劇と融合する。
子供向け映画は派手なほど喜ばれ、リアルさを失う。
70年代は恐竜ルネサンスと言われ、知能が高くすばしこいと言う説が復活。
80年代は子育てしたとの説からベイビー、リトルフットが登場。
かつてブロントサウルスと呼ばれた恐竜は存在せず、アパトサウルスと判明。
コメディにも次々登場し、温和な性格とされる。
ジュラシックパークがベストセラーになり、スピルバーグが映画化。
科学的にも正確な映画は初めてだ。
再びブームになりユニバーサルスタジオにはアトラクションも登場。
大作からB級まで作られ、ダイナソー、フリントストーン、
そしてジュラシックパークのシリーズも続く。
恐竜には謎があり、人々の心を魅了する。あらゆる商品に使われ、毎年学説は覆る。

 と言うわけで、昔から現代までの恐竜映画と、その周辺の文化を紹介。
ロストワールド、キングコング、ゴジラなど有名なところを経て
ジュラシックパークへ行き着くわけだが、
日本ではなじみのないTV番組とか、
バットマンとかに出てきた恐竜とは似ても似つかぬ物まで紹介し
有名な映画がはしょられている感も。
トカゲ特撮にケチをつけたり、マニアックなところも。
日本からはゴジラがチラリ。
ジュラシックパーク以降はまだ可能性があるとか言うけど、
見た感じではそんな風に感じられない。
スピルバーグのインタビューは、明らかにこの番組用に収録していない。

TV放送 2008/01/10 WOWOW 1700-1830
 
ハリウッド式恋のから騒ぎ(2008年米)

チャーリー・バーンズ 脚本家(ウイリアム・H・メイシー)
ディドラ 製作者(メグ・ライアン)
ライオネル チャーリーの甥
ボビー 主演俳優
レビ 監督

 自殺願望のある脚本家のチャーリーは、ふとした事で映画のアイデアを思いつく。
ユダヤ人宗教家を主人公にした物語で、製作者のディドラが関心を示す。
企画が進む内、アクション映画に様変わり。
撮影の為に南アフリカに行き、チャーリーとディドラは親密に。
わがままな主演俳優ボビーに手を焼くが、そのボビーがテロ組織に拉致される事態に。
製作は中止となり、一同は帰国する事に。
だが、ディドラが当初の脚本に戻して撮影を続けると言う妙案を出す。
プラハにセットを組んで、撮影を再開。
内緒にしていた重役が来てしまうハプニングがあるが、何とか完成させる。
チャーリーとディドラは別れがたく、そのままひっつく事に。
最悪、ビデオで売れると考えていた映画は、好評で各賞を受賞するのだった。

 と言う訳で、メグ・ライアンのラブコメ(?)
主人公はウイリアム・H・メイシーで彼は落ち目の脚本家。
ある時、ユダヤ人宗教家の映画を作ろうと思いつき、
これに飛び付いたのがメグのいる製作会社。
一同の志はあまり高くなくて、企画が変わっていってアクション映画に変貌。
途中で主演俳優がテロ組織に拉致され、
やむなく当初の宗教映画として完成させると言う訳。
ひどい仕事ぶりだが、意外にありそうと言う印象で、
そういう舞台裏を描いたと言う点で興味深かった。
ラブコメの部分は、メグとメイシーと言う事になるが、そこはあまり面白くない。

TV放送 2015/08/03 LaLa 1200-1342
 



ハリウッド的殺人事件」(2003)を見た。

 ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネット共演と言っても
題名は「ハリウッド的殺人事件」なんて感じだし、
どうもコメディチックな感じで、安っぽい気もするのだが、
まあこのコンビだから見るしかあるまい。

 山にあるハリウッドの看板を皮切りに、あちこちのハリウッドという文字を
次々と写すオープニング。
ハリウッドにあるライブハウスで、ラップと言うかヒップホップと言うか
(どう違うのか、それとも同じなのか知らないけど)
のグループ4人組による演奏が行われていた。
だが、そこへ2人組が乱入。4人が射殺される。
射撃訓練場で、射撃するベテラン刑事ジョー・ギャヴィラン(ハリソン・フォード)と
若手のKCコールデン(ジョシュ・ハートネット)。
コールデンは射撃があきれるほどヘタで、あきれるギャヴィラン。
ギャヴィランとコールデンは事件の捜査をする事に。
だが、普通の刑事とちょっと違うのは、
ギャヴィランは、副業に不動産の商売をしていた。刑事の副業は珍しくないらしい。
しかし彼の場合、あまり儲かってはいないらしい。
一方、コールデンの方は、ヨガ教室のインストラクターをしているせいか、
女性にはモテモテ。だが相手の名前がなかなか覚えられない。
実は転職して、俳優になろうと考え、舞台を借りて披露しようとしている。
そんな彼らだから、刑事の仕事中も、互いに携帯の緊張感のない着メロが鳴り
すぐに中断する始末。
ギャヴィランはハンバーガーの好みもうるさいらしく、
警官が間違って買ってくると、警察学校で何を教わったと怒る。
でも、捜査の方は2人ともそこそこできる様子。
コールデンとは、まだコンビを組んで4ヶ月だが、もう名コンビのつもりだ。
2人は、現場に残された指輪や、誰かが漏らしたらしい小便などを発見。
ライブハウスのオーナーのジュリアスと話をする内、
彼が家を探していると知ったギャヴィランは名刺を渡し、
600万ドル程度の豪邸を探すと約束する。

 コールデンは、俳優になるために、舞台を借りて「欲望という名の電車」を演じ、
それをプロデューサらに見せようと計画。
勤務中でも、ギャヴィランを相手に台本読みをして、セリフを覚えようとするが
ギャヴィランが棒読みなので、なかなかうまく行かない。
彼の父も元警官だが、捜査は打ち切りになってしまい、あきらめられないコールデンに
ギャヴィランは当時の資料を持ち出して手渡す。
3回離婚したと言うギャヴィランは、くたびれた感じで、実は借金があるらしい。
コールデンの紹介で、プロデューサだと言うデュラン(マーチン・ランドー)と会う。
デュランは豪邸を売ろうとしており、ギャヴィランは仲介してジュリアスに売る事に。
ところが、上前をはねようとしたため、価格がもめ始めて苦戦。
コールデンは、捜査の途中で渡された脚本や、自分のプロフィールを
こっそりデュランの家へ置いておく。
ギャヴィランは霊能相談のラジオ番組に電話するのが楽しみだが、
実はその霊能力者であるルビーとは、最近恋仲になっていた。
そうとは知らないコールデンは、ギャヴィランに恋人がいないと思いこんでいたが、
情報屋である、オカマの売春婦ワンダ(ルー・ダイアモンド・フィリップス)と
会っているのを見て誤解してしまう。
一方で、内務監査局のマッコは、ギャヴィランが副業のために、
公費を流用しているという疑惑を持ち、部下に命じて四六時中見張らせる。
実は、ギャヴィランは、かつてマッコの誤認逮捕を指摘した事があり、
その後内務監査局へ異動になったマッコは、ギャヴィランを目の敵にしていたのだ。
おまけに、マッコは以前ルビーとつきあっており、
乗り換えられたと知り、さらに執念を燃やして追跡する。
ギャヴィランは、売春の元締めであるクレオと連絡しており、
事件に関する情報を明かす代わりに、売春課の手を引かせろと要求される。
ギャヴィランは待ってろとか言うが、その間にマッコが手を回し、
売春課に手を引かせる代わりに、クレオかギャヴィランと関係したと証言させ、
取り調べを受けたりするハメに。
だが、その取調中も、ギャヴィランは不動産の電話をしまくり、
コールデンはヨガで瞑想に入って、取り調べははかどらない。

 ギャヴィランらは、犠牲者のラップ・グループが所属したレコード会社へ。
ここの警備員も非番の警官だったが、ギャヴィランはまんまとやりこめて中へ。
社長サルティンは、最近まで公費流用で刑務所にいたと言い、
ギャヴィランは思わず同情。
グループの事も、行方不明の作曲家K・ローの本名もよく知らないと言われる。
だが、ひそかにK・ローを始末しろと言うサルティン。
外へ出ると、何者かがギャヴィランの車を盗もうとしており、
気づいたギャヴィランは、保険が下りるからと見逃そうとするが、
コールデンは猛然と追い始め、下手な銃を撃ちまくるから大変な事に。
しかも、盗もうとした連中は、ギャヴィランの借金の形に車を回収する回収屋だった。
一味はライブハウスの襲撃犯2人を焼き殺してしまう。
その死体から、例の指輪を発見したコールデンは、その足のサイズからも
襲撃犯が始末されたと確信する。ここの検死官にクライド草津。
ギャヴィランらは、K・ローの本名を突き止め、
その母(歌手のグラディス・ナイト)の所を訪問。
K・ローは逃げ出すが、橋を挟んで追っかけっこをしたあげく、捕まえる。
ギャヴィランに飛びかかれて思わず漏らすK・ロー。
どうやら彼は失禁しやすいらしく、現場にいたに違いない。
真相を追求するが、何も語ろうとしないK・ロー。
ハーバー分署で取り調べすると称して、廃屋へ連れて行くが、
そこを何者かに襲撃を受ける。どうやらK・ローは何者かに狙われているらしい。
彼女も業界の者だと言う母は、息子の身の安全と引き換えに、業界の裏を教える。
サルティンは、ミュージシャンを安くこき使っていたが、
彼の服務中に、一部のミュージシャンが反旗を翻すようになったと言う。
そこで、出所したサルティンは、見せしめにラップグループらを始末したのだ。
そこには、元警官のワスリーも絡んでいると言う。
ワスリーとは、コールデンの父の相棒で、父が殺された日も一緒にいた男だ。
そして、その日に、マッコまでも同行していた事がわかる。

 サルティンは姿を消し、わらをもつかむ思いで、ルビーの占いに頼る。
到着したのはブランドショップで、あてがはずれたかと思うが、
偶然にもそこへ、車に乗ったサルティンとワスリーの姿が。
ここから激しいカーチェイスに。ルール無視で走りまくるサルティンらに、
それを追うコールデンも、愛車ムスタングを暴走させ、
不動産の商談をしつつ、無茶はよせとか言って、ギャヴィランが運転を代わるが
途端にぶつけて騒動に。
チャイニーズ何とかと言う手形の所では、ロバート・ワグナーが式典をしているが
そこでも追跡が展開して騒動に。コールデンは固まっていない手形の上を走り去る。
マスコミのヘリが何機もかけつけ、互いに顔見知りらしくて壮観な風景に。
警察ヘリも、彼らが邪魔になる始末だ。
コールデンはワスリーを追跡。ギャヴィランはサルティンを追う。
ワスリーは車を奪い、それを追ってコールデンも車を借りるが、
これが家族連れで、無謀運転におびえる始末。
安心させようと、ヨガの調子で、「人は死ぬ」とか言うと、余計おびえる。
サルティンは地下鉄に飛び乗り、逃したギャヴィランは車で先回りしようとするが、
止めた相手が怖そうな男だったので断念。
おばはんの自転車を奪って追跡するが、タクシーと激突。
強引にタクシーに乗って追うが、料金を要求され、仕方なく領収書を受け取る。
次の駅でサルティンを見つけるが、彼は発砲して付近のビルへ逃げ込む。
エレベータで上へ。次々発砲し、銃撃戦に。さらに屋上に逃げるサルティン。
ワスリーを追うコールデンは、隠れていたワスリーに捕まり撃たれそうに。
助けてくれと懇願し、父のように殺さないでくれと言うと、
ラップグループもおまえのオヤジも、そんなに情けなくなかったぜと言うワスリー。
だがスキを見て銃を奪い形勢逆転。
彼の会話は録音されており、名演技だっただろうと言って、証拠にする事に。
ギャヴィランはサルティンと屋上で激しい格闘。
だがもみ合ったあげく、サルティンは屋上から転落して死ぬ。
かけつけたコールデンは、ワスリーは生かしておいたと言い、
でかしたと言うギャヴィラン。
現れたマッコは、またもギャヴィランらを捕らえようとするが、
さすがに監査局も、今度はマッコの方を逮捕する事に。
傷だらけで、コールデンは舞台は見に来なくてもいいと言うが、
約束は守ると言うギャヴィラン。
狭い舞台で、コールデンと仲間の演技をするが、下手な演技で舞台裏も見えてしまい、
他のプロデューサはあきれるが、ギャヴィランが無理矢理見させる。
来ていたデュランは、思わず、家に置かれていた怪しげな脚本を見るが、
そちらの方に関心を示す始末。
そこへ携帯が鳴り出し、コールデンは演技も途中で辞めてしまい、
ギャヴィランも呼び出されて、殺人事件の現場へ行く事に。
ギャヴィランは、コールデンに俳優には向かないと言い、
捜査するために、まずハンバーガーを注文するのであった。

 と言うわけで2大スターの共演で、ジョシュはまだ日本では知名度も低いようだが、
この2人がコンビを組んで、ハリソンがベテラン、ジョシュが新米なんて話で、
よくある凸凹コンビ風だが、
それだけでは目新しくないので、ハリソンは副業に夢中で、
ジョシュは転職を考えているとあれば、コメディ的要素が強い。
おかげで、前半はドタバタ風で、まあつまらないとは言わないまでも、
TVの刑事物の2時間スペシャル程度と言う感じ。
このコンビならそれで終わってもいいかとも思ったが、
クライマックスには派手な追っかけがあり、割に長めに時間を取ってあるので
まあ挽回したかなって感じ。
ただ、どうせ映画にしたんだから、もっとアクションを派手にするとか、
あるいはハリウッド俳優総出演くらいにすれば良かったのだが、
俳優として出ているのがロバート・ワグナーだけでは、ちょっと物足らない。
それより、ルー・ダイアモンド・フィリップスがチョイ役、
それもオカマの売春婦役で出てるなんて、別の意味で驚かされる。
 
ハリウッド・トラブル 星くずの街(94)(未公開)

売れない俳優マット(ニック・ノルティ)は、離婚した妻ベスが逮捕されたため、
娘ジーニーを引き取る事に。わがままで手を焼かされる。
製作者ビクターの運転手となり、知り合いも増えるが、役はつかない。
恋人キャシーの企画で主役に抜擢されるが、スターでないと結局没に。
代わりにジーニーが子役としてテレビに出演。マットは彼女に愛情を注ぐ事にする。

 と言うわけで、ハリウッドの裏話でも出るのかと思えばそれはなし。
マットが結局たいした役にはつかないのが残念。娘ジーニーがなかなかかわいい。
メイク役でロジー・オドネルが出演。

TV放送 97/02/12  BS05  04:00-06:00