ミッション・インポッシブル2」(2000)を見た。

 この映画はTV「スパイ大作戦」映画版の続編だが
TVの俳優が出るわけでもなく、TVの主役であるフェルプスが実は悪役で
最後に死んでしまうと言う展開で、続編ではTVにはなかったキャラクターを演ずる
トム・クルーズが活躍するばかりと言うわけで
シリーズのあり方としては疑問もあるが、まあ見るしかあるまい。
監督は前作のデパルマが離れて、「フェイス・オフ」等のジョン・ウーに。
ブルース・リーの得意技も見せると言う噂もあり、そこらへん見逃せない。

 ロシアの医学博士ネロルビッチは、
赤血球を30時間で破壊する殺人ウイルス、キメラと解毒剤ベレロフォンを開発。
ウイルスとか解毒剤とか、盗み出した博士とか、ちょっと説明不足でわかりにくいが
ネロルビッチがキメラを盗み出したらしい。
飛行機の中で、何やら偽名を使うイーサン・ハント(トム・クルーズ)と接触。
だが、機長か副機長か何かが、催眠ガスを流したため酸素マスクをしていた
乗員乗客は倒れる。マスクをしなかった博士とハントは無事だが
ハント顔のマスクをはずすと、その下は別人。
ニセ者と機長か何かに扮していた仲間は脱出。
飛行機は博士もろとも山に墜落してしまう。
どこかの岩場でロッククライミングする本物のハント。休暇中だ。
それにしてもけっこう危険なマネで、後ろ向きに岩につかまってぶら下がったりするが
そこからどうやって力を入れてはい上がるのか、あまりにも無理っぽくて
おいおいロープついてるんだろと言う感じだ。
ようやく頂上に登ると、そこへヘリがかけつけ、
そこからミサイルみたいな物を撃ち込まれる。その筒を開けると中にサングラスが。
それをつけると今回の指令が見えると言う仕掛け。
スパイ大作戦では、指令の出し方がポイントなのだが
派手にヘリが出てきたりすると、普通に指令を出した方がいいのではと言う気が。
おまけに、この後ボスに会って改めて説明を聞く始末だ。
ゲスト出演的なIMFの司令官スワンベック(アンソニー・ホプキンス)が説明。
IMF(国際通貨基金ではなく、不可能実行団とでも言うべき組織)には
ハントの替え玉要員と言う不思議な係がいて、そのショーンは今や裏切って悪者に。
右腕スタンプと、ウイルスのキメラと解毒剤を盗み出したと言う。
それを取り戻すのが任務だが、ショーンの元恋人である女泥棒ナイアに接近し
仲間にしろと手段まで指示がある。昔のスパイ大作戦ではなかった事だ。
ナイアは屋敷に忍び込み、宝石を盗もうとするがそこにはハントが先回りしていた。
強引に協力しろといい、車に乗っても追い回したりしてまるで007。
やがて2人は恋に落ちるが、ショーンに近づけと言われてビックリ。
だが結局、ハントのために協力する事に。何か別の映画みたいだ。
今回の作戦に集まったのは、
前回唯一敵でなくて生き残ったコンピューターのプロ、ルーサーと、
ヘリ操縦士のビリーの2人のみ。これまたスパイ大作戦らしからぬ少人数だ。
ルーサー役の人は、「コン・エアー」で最後付近まで生き残る悪役で出ていた。
ルーサーは、ナイアに衛星探知用のチップを埋め込む。
衛星からは探知できるが、ショーンらの装置では探知できないはずと言うから
ずいぶん都合の良い代物だ。これでナイアがどこにいるか、たちどころにわかる寸法。
さらに、ナイアが泥棒に失敗して捕まったと言う情報を流すと
わずか20人くらいの集団に見えるのに、ショーンは世界中の情報を探知していて
多くの情報の中から、なぜかたちどころにナイア逮捕の情報を見つける。
ナイアをまだ忘れられないショーンは、彼女を保釈して屋敷へ招く。
強敵と言う感じに描かれているショーンだが、
この出来すぎのタイミングを不審にも思わない。身体検査でもチップは見つからないが
やはり部下のスタンプは怪しんでいた。

 ナイアはショーンらと競馬場へ。もちろんハントらは監視している。
ショーンはナイアを残して、生化学会社バイサイトの社長マックロイと会う。
そこで何やらディスクを渡している。
そこでスキをついて、ハントがナイアに接触し、ディスクを回収するように指示。
ナイアはスリのテクニックで、戻ってきたショーンからディスクを奪い
馬券を買ってくると称して外へ。そしてすばやくハントに手渡す。
ハントはすばやくルーサーに渡し、ルーサーは自分のバンですばやくコピー。
どんな規格の媒体かわからないのに、簡単にコピーできてしまうのは不思議だが
まあそこは、当たり前なMOだったのだとしよう。
ナイアに返してこれをショーンの内ポケットに戻すが
ショーンやスタンプは、ナイアを怪しいと感じるようになる。
そこでハントの口振りでナイアに電話し、彼女がスパイである事を確信する。
ハントは入手したディスクを調査。
ネロルビッチ博士がバイサイト社でキメラの開発に携わったのだが、
解毒剤ベレロフォンをショーンに奪われてしまった。
ウイルス、キメラはバイサイトが持っており、
両方がそろって初めて、安心して使用できる危険な兵器になるのだ。
そこで、取り戻したがるバイサイトと取り引きしようとしているらしい。
ハントらはバイサイトが持っているキメラを奪ってしまえばいいと考え、
屋上から吊して監視の目をごまかすと言う、前回とまったく同じ作戦を考える。
これにルーサーやビリーが協力するのだが、
大半の時間は衛星の関係か何かで連絡が取れないとかで、役には立たない。
しかし、ハントの手口を知り尽くしているショーンは、
「これは吊しで来る」とにらんで急行。
待機するルーサーの車も爆破されるが、間一髪気づいてこれは無事。
ハントは3つあるキメラを解毒剤と混ぜ合わせる作業に取り組む。
こうすると、何の痕跡もなくなり、開発者の博士を殺した今
新たにウイルスを作る事はできないのだ。資料は残っていないのか。
2つをパーにしたところで、ショーンらがかけつけ撃ち合いに。
どうせ手口を知り尽くしてるなら、もっと前から待機していれば良かったのでは。
ショーンはナイアを人質に連れてきたが、撃ち合いでいつの間にかハントのもとに。
しかし、激しい撃ち合いで逃げられそうもない。
ハントはナイアを残して逃げる事はできない。
意を決したナイアは、残された1つのウイルスを、自分の体に注射する。
これで彼女は唯一ウイルスを保持する人物となり、ショーンらも殺す心配がない。
これで安心と思ったか、ハントはビルの壁を爆破。
そこは高層ビルの上の方の階で、そこからスカイダイビングで逃げる。
いままで地下だとばかり思っていた。
怒ったショーンは、古城でマックロイと取り引きする事にするが
ナイアを放置して、このままのたれ死にさせる気だ。
この後何やら物語が展開した気もするが、もう忘れた。
ハントらはチップをもとに古城を突き止め、ここへ急行する。
壁を爆破して現れるハント。なぜか鳩が飛び交う。
こんな派手な現れ方、やはり007みたいでスパイ大作戦らしくはない。
子分のスタンプと対決。その間、まあヤツは倒されるでしょう等と交渉を続ける。
そこへ、スタンプが倒したハントを引きずって現れる。
ハントの口には猿ぐつわがされていて、話はできない。
言ってみれば、このシーンが最もスパイ大作戦らしいシーンなのだが
この展開は、TVでもあったので、もう見え見え。
ショーンは抵抗できないハントを射殺するが、
射殺した後に、顔にマスクがついている事に気づく。
あわててマスクをはずすと、その下にあったのはスタンプの顔。
そして、スタンプに扮していたハントは、
机の上に無造作に置かれていた解毒剤を奪って、まんまと逃げる。
ルーサーらはチップでナイアを見つけ、ヘリでハントの方へ急行。
ハントは敵一味のバイクを奪い、そこで激しいスタントを見せて
敵を倒しつつナイアの方へ向かう。
ジャンプしたり、急ブレーキで後輪を浮かせたり、
走りながら、体をバイクの左側におろしてバイクを弾よけに使ったり。
でも、どのアクションが何のために展開したか、そんな事はもちろん覚えていない。
いつの間にか全部倒され、残るはショーンのみ。
バイクで向かい合い、途中で双方ジャンプして空中で激突。
そのまま転げ落ちて格闘に。もし相手がジャンプしなかったら、かなりマヌケな目に。
その後は、2人が香港人かと思いたくなる格闘シーンを展開。
あまり長いとちょっと退屈。ブルース・リー以来と言うテクニックはよくわからず。
ショーンを倒して、かけつけたヘリから降りたルーサーに解毒剤を渡そうとするが
まだ生きていたショーンが銃で撃とうとする。
それに気づいたハントは、土に埋まっていた銃を蹴り上げ、それを取って射殺。
もう今にも死にそうに弱っていたナイアは、解毒剤で何もなかったかのように回復。
司令官スワンベックは、ウイルスを奪えと言う指令を守らず
解毒剤もウイルスもすべてが消滅した事に不満を示すが、結局おとがめなし。

 と言うわけで、ちょっとあきれてしまうトム・クルーズの大活躍で
あまりに超人的すぎると、スパイ大作戦としての本来の魅力からはずれてしまう。
前作ではそれなりに大勢メンバーが出てきたが、今回は2人だけ。
スパイらしいのは、最初の指令のシーンと
あと何回か出てきたマスクのシーンだけとはちと寂しい。
しかも、最後のアッと驚かせるつもりだろうマスクを敵にかぶせるトリックも
オリジナルではあった物なので驚かされず。
後は格闘してばかり。007にする気なら、別のシリーズにしてもらいたいものだ。
 



ミッション・インポッシブル:3」を見た。(2006年)

 この映画は、TV「スパイ大作戦」の映画化でトム・クルーズ主演。
過去に2作が作られ、ブライアン・デパルマ、ジョン・ウーと言う所が演出。
それぞれが勝手な演出をして、元祖「スパイ大作戦」とは異質な感じで
TVのファンとしては複雑な想いだが、
スパイ映画自体としては、それなりに面白いと思うので割り切って本作も見る。
今回はTV「エイリアス」「LOST」でサスペンスフルな演出を得意とする
J・J・エイブラムズ。
悪役として出演するフィリップ・シーモア・ホフマンも強敵という感じだし
期待できるのではなかろうか。

イーサン・ハント IMFメンバー。現場を離れ、今は教育係だが特別に復帰
ジュリア イーサンの婚約者。看護士。イーサンの素性は知らない。
マスグレイブ イーサンの上司。
ブラッセル さらに上の上司。ディヴィアンに通じてる?
リンゼイ イーサンの教え子。ディヴィアン一味に捕らわれ、イーサンが救出するが。
ディヴィアン 武器商人
ディヴィアンの秘書 イーサンの罠に引っかかる
ルーサー IMFメンバー。イーサンの旧友
デクラン IMFメンバー
ツェン IMFメンバー
ベンジー IMFメンバー。イーサンに無線で指示。

 冒頭はイーサン(トム・クルーズ)が捕らわれてるシーン。
初登場から強敵と思わせるディヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)が
気がついたイーサンに告げる。
おまえの脳に爆弾を仕掛けた。隠し場所を教えろと脅す。
縛られて苦痛の表情のイーサン。渡したはずだと言うが、鼻で笑うディヴィアン。
何かわからないが、どうやら渡したのはニセ物らしい。
おまえは殺さない、代わりにと、女性を連れてくる。
イーサンの表情が変わり、彼女だけはよせと懇願する。
彼女に銃を向け、10数えるまでに教えろと言う。
イーサンはいろいろ言い逃れようとするが、ディヴィアンは聞く耳を持たず、
ついに10数えて女性を撃ってしまう。この女性の正体は?
ここで例のテーマ曲だが割に短い。

 物語は時間がバック。ここらへんがエイリアスっぽい。
イーサンはIMFの現場を離れ、今は教育係になっている。
と言うのも、ジュリアという看護士の女性と結婚するつもりだからだ。
この女性こそ、冒頭で撃たれた女性なのだ。
ジュリアはイーサンを、出張の多い会社員と信じている。
今日は婚約パーティで、いろんな人が集まり祝福する。
客の中に、エイリアスのライスがいたりする。
イーサンはジュリアと友人の会話を、読唇術で聞き取ったりして
かすかにその技をかいま見せる。
そんな中、上司と言うか同僚みたいな存在のマスクレイブから呼び出される。
もう現場は離れたのだがと思いつつ、コンビニへ行き
そこに置かれた使い捨てカメラを覗くと指令が。
と言うか、すぐ横にマスクレイブがいるので、直接話せばいい気がするが。
イーサンの教え子であるリンゼイが、武器商人ディヴィアンの組織に捕らわれた。
通常、捕らわれてもいっさい関知しないはずのIMFだが、
今回は何とか救出してほしいと言う。
愛弟子のため、ちょっとだけパーティを抜け出して、救出のための作戦に参加。
シリーズを通じてイーサンと組んでるルーサーや、
デクラン、ツェンと言うメンバーと、ディヴィアンの隠れ家を襲撃。
ルーサーが一斉射撃して敵が大勢いると見せかける武器で攻撃。
一味が混乱している間に、捕らわれているリンゼイを救出。
弱ってるリンゼイは、無線を切って話があると言うが、そんな余裕はない。
撃ち合いをすり抜け、無事脱出した一同は、かけつけたヘリで退散。
しかし一味のヘリも追跡してくる。
風力発電用か、大量にある風車の間をすり抜けて逃げ、追っ手は風車と接触して爆発。
無事救出に成功したかに思えたが、リンゼイに異変が。
どうやら頭に爆弾を仕込まれたらしい。
イーサンは電気ショックでショートさせ、いったん仮死状態になったところで
再度電気ショックで蘇生すれば助かると言うが、間に合わずリンゼイは死んでしまう。
失意のイーサンは帰宅し、何事も知らないジュリアに安らぎを求め
彼女の病院で突然結婚してしまう。

 しかし、イーサンに休息の時間があるはずもなかった。
マスクレイブのさらに上の上司ブラッセル(ローレンス・フィッシュバーン)は
リンゼイがスパイ失格だったと非難。
彼女が優秀だったとするイーサンは、
名誉挽回のためブラッセルに内緒で極秘の作戦を実行する事にする。
つまり、ディヴィアンを拉致して、リンゼイの失敗を帳消しにしようとするのだ。
イーサンらは変装とか、まあ毎度の手を駆使して、パーティ会場へ潜入。
一瞬たりともディヴィアンから目を離そうとしない用心棒がいるが。
ツェンがわざとディヴィアンの服にワインをこぼし、
トイレで洗おうとすると、彼のマスクをしたイーサンに捕らわれる。
イーサンはディヴィアンを脅し、いくつかの単語を話させる。
それを組み合わせてあらゆる単語が、
ディヴィアンの声で発音できるようになる装置があるのだが、
すべて完成するにはしばらく時間が。
時間がかかるので用心棒がトイレに入ろうとし、
仲間が本物のディヴィアンを隠してドアの影に潜む一方で、
ディヴィアンに扮したイーサンは、のどの調子が悪いフリをして
何とか入ってくるなと手で指示。
間一髪装置が完成し、追っ払う事に成功。
ディヴィアンはトイレの外へ出て、お詫びしたいと言うツェンの車へ。
止めようとする秘書らを尻目に退散。
心配してついてくる用心棒だが、イーサンとツェンは信号待ちで道路下の穴から脱出。
もちろん本物のディヴィアンも連れ去られる。
ブラッセルはディヴィアンの拉致成功を知り、イーサンらの暴走ではと疑うが
マスクレイブが、チャンスを察知して指示したと言う事で丸く収まる。

 拘束されたディヴィアンは、イスに縛られて輸送機で護送される。
イーサンはディヴィアンから、一味の狙いについて聞き出そうとし
突き落とさんとばかりに脅すが、殺せるわけがないと平気な様子のディヴィアン。
逆に、おまえの家族を突き止めて、殺してやると脅す。
さらに護送車で移動。イーサンとルーサーらも車で同行する。
一方で、イーサンはリンゼイの残したメッセージを解析。
何とか再生すると、内部に裏切り者がいると告げる。その正体はブラッセルだと。
次の瞬間、現れた軍用ヘリが護送車を襲撃。
イーサンは爆風で車に激突したりしながら、何とか応戦しようとするが
まんまとディヴィアンに逃げられてしまう。
突如イーサンに不安が。不安は的中し、一味にジュリアが捕らわれてしまう。
一味はジュリアと引き替えに、上海の高層ビルに保管された
秘密兵器「ラビットフット」を盗み出し、それを渡せと言う。猶予は24時間だ。
ブラッセルはイーサンが裏切ったとして拘束。
リンゼイの残したメッセージについて聞き出そうとする。
マスクレイブはキミには失望したよとか言いながら
ひそかに無言で唇を動かす。読唇術でそれを読むイーサン。
マスクレイブはブラッセルの通信を傍受し、彼の裏切りを知ったと言う。
そして、ひそかにナイフとかを渡し、それで脱出するイーサン。
サッサと上海へ飛ぶ。ルーサーらもかけつけて協力。
目標のビルは、厳重な警備で近づく事は不可能。
そこで隣のビルからバンジージャンプし、振り子のように体を振り飛びつく計画だ。
無事、ビルに潜入し、ラビットフットを奪う。
さらにパラシュートで脱出し、ルーサーらの車に合流。
時間切れスレスレで、ディヴィアンに連絡し、ブツを入手したと告げる。

 イーサンはラビットフットに発信器とかを仕掛けて、ディヴィアンに渡そうとする。
取引現場で捕らわれるイーサン。そして意識が遠のく。
一足先に帰国したルーサーらは、聞きたい事があるとブラッセルに捕らわれる。
イーサンが気がつくと、冒頭のシーン。
頭には爆弾。目の前にはジュリア。ラビットフットはニセ物だったと言い
10数える間に隠し場所を言わねば殺すと言う。
そして10数えてジュリアを撃つディヴィアン。失意のイーサンを残して退散する。
そこへ現れたのは、マスクレイブだった。
実は裏切り者はマスクレイブの方だったのだ。
彼はディヴィアンは利用してうまく立ち回ろうと、彼と通じていたのだ。
どうやら彼がラビットフットを横取りしたらしい。
ジュリアが殺された事に怒りを覚えるが、撃たれたのは実はディヴィアンの秘書。
ジュリアは切り札にしろと言うマスクレイブの助言に従い、
秘書がジュリアのマスクをさせられ、失敗の責任を取らされたのだ。
マスクレイブを倒して退散するイーサンは、本部のベンジーに連絡。
発信器を追って道順を指示させる。そこは下町らしくゴチャゴチャした町並み。
発信器は何についてたんだか、よく覚えてないけど、まあそんな物だ。
ついに一味の隠れ家へ到着。中国人しかいないので最初は違うかと思ったが
その奥に捕らわれているジュリアを発見。
ジュリアはおびえつつ、いったい何が起きているのかわからないで混乱している。
そこへ現れるディヴィアン。そう言えばこいつの方が敵だった。
イーサンはディヴィアンと格闘。何とか倒すが、ディヴィアンは爆弾を作動させる。
(何とかって、どうやって倒したかは忘れたよ)
イーサンはジュリアに電気ショックを起こさせてくれと指示。
もし誰か来たら銃で撃てとも言う。
電線を引っ張ってイーサンに電気ショックを与えるジュリア。
うまく爆弾はショートしたらしいが、今度は蘇生せねばならない。
おいおい、主人公死んでるで。
そこへ再び現れるマスクレイブ。必死の思いでマスクレイブを射殺するジュリア。
無事、イーサンは蘇生され、彼はジュリアに素性を告げる。
作戦成功に感謝し、ブラッセルに現場に復帰してくれと頼まれるが断るイーサン。
すっかりルーサーらと親しくなり、祝福されて旅行へ行く事に。
そしてラビットフットが何だったかは、謎のままとなる。

 と言うわけで、物語はいきなりトムが捕らわれていて、頭に爆弾を入れられ、
そして恋人が射殺されてしまうと言うショッキングな展開。
これはどうした事かと思えば、時間が元に戻るあたりエイリアス風。
トムがスパイらしからぬ結婚生活をしていたと判明し、
何だか「女王陛下の007」の線を狙っているのかと不安な気にさせる。
あの映画自体は好きなんだけど、
「スパイ大作戦」はどちらかと言うとプライベートをあまり見せないのが魅力なので
何かそう言う切り口だと、やはり違う作品みたいに感じられるためだ。
それから作戦が何回か展開。凶悪な武器商人を捕らえるが逃がすなんて展開なんだが
いろいろ派手な割に、物語自体はあまり入り組んだところがない。
内部に裏切り者がいるらしいと言う謎があるが、
それがあまり謎にもなっておらず、中盤でどんでん返しがあってもパッとせず。
殺されたはずの恋人の話に裏があって、その後もう1回見せ場があるのだが
どちらかと言うとあくまで私情で動いていると言う感じで感心しない。
せっかく凶悪そうな武器商人が敵なのに、その見せ方は中途半端で
彼が勝手に退散し、その後真の裏切り者が現れ、
再び武器商人と対決し、その後裏切り者が現れると言う展開はいかにもまだるこしい。
主人公が途中死んでたなんて展開も異色だし、
エイリアス映画版と言うならわかるけど、スパイ大作戦としては違う気がする。
最後に幸せつかんでハッピーエンドなんて終わり方もスパイ映画らしくないし。
でも、3作の中では一番しっくり来たかな。
 



ミッションインポッシブル:ゴースト・プロトコル」を見た。(2011年)

 ミッションインポッシブルと言えば、
もともとはスパイ大作戦と言われたTVシリーズの映画版。
映画化当初は、似つかわしくないトム・クルーズが映画版オリジナルの役で主役をはり
一方でTV時代の主役フェルプスくんを違う俳優に演じさせた挙げ句、
悪役にしてしまった恨みから、どうも好感が持てなかった。
しかしシリーズは数年に1回という、スローなペースで展開。
毎回監督を変え、毎回路線も変えて4作目にもなると、かつての恨みも薄れるもの。
前作では、エイリアスのJJエイブラムスが起用され、エイリアス風の展開が描かれ、
本作もJJが製作にタッチ。
シリーズ共通の出演者も、有名俳優のゲストもいないが、
トムは今回も体を張ったアクションを見せ、高層ビルから落ちそうになったりするし、
面白そうだから見ました。

イーサン・ハント IMFメンバー(トム・クルーズ)
ダン IMFメンバー。メカが得意(新スタートレックのスコット)
ジェーン IMFメンバー。女性エージェント。恋人を殺された
ブラント IMF分析官
IMF長官
ヘンドリクス 事件の黒幕
モロー 女殺し屋
ナス インドのプレイボーイ
シディロフ ロシアの諜報官
ボグダン イーサンと刑務所にいた
ルーサー IMFメンバー。かつてはイーサンと組んだ
イーサンの妻

 冒頭、男が某所から書類を盗み出す。
男は屋上へ逃れ、後向きに飛び降りながら追っ手を撃って倒す。
何かの装置で背中からクッションが出て無事着地。
その場を退散しようとするが、仲間から携帯に連絡が。
それを見るまもなく、通り過ぎた女に殺される。
女は書類を奪って退散。
携帯に届いたのは、まさにその女が殺し屋だと言う警告だった。

 ロシアの刑務所。
遠隔で警備システムに侵入した男は、警備員にニセの映像を見せつつ、牢を開ける。
外へ出た囚人たちが看守と騒ぎに。
所内にエルビスの曲が流れ、目覚める1人の囚人イーサン。
実は、彼が刑務所に入った事は作戦とは関係ないので、
これはIMFでは基本的な合図らしいけど、
曲が終わるまでに脱出しなければならないのだ。
ところが、イーサンは直ちに出口に向かわず、反対へ行こうとする。
仕方なく、システムに侵入した男は、さらに牢を開けたりして、騒ぎが大きくなる。
イーサンは1人の囚人を連れて脱出。
地下で女性エージェントが待っていて、さらにシステムに侵入した男とも合流。
無事刑務所を脱出する。
地下の導火線に火を付けて、おなじみラロ・シフリンのテーマ曲が流れる。
(アレンジで)
イーサンが連れ出しのは、情報屋として協力した男ボグダンで、
イーサンが脱走すればひどい目に遭わされると連れ出したのだ。
(つまり今回の作戦とは関係ない)
ボグダンはイーサンをロシア人と思っていて、英語を話せる事すら知らなかったのだ。
さて、ボグダンを逃がしてチームは互いの状況を確認。
イーサンは、クロアチアで5人くらい殺して刑務所に。
新たな作戦に指名され脱走させられた訳だが、と言う事は大きな作戦だと、
自信過剰気味に語る。
システムに侵入したダンは、前作でもチームを組んだのだが、当時は後方支援。
その後、資格を得て現場にも出られるようになったと興奮気味。
女性エージェントのジェーンは同僚に恋人がいたが、
冒頭で女殺し屋に殺され、復讐心を燃やす。
いまだに殺し屋の顔が表示されたままの携帯を大事に持っているのだ。
一同を乗せた車は、路地にある公衆電話に。
ここで新たな指令を受ける。
何者かがロシアの核とその発射コードを狙っているらしい。
そこで、先手を打って、コードを入手しろと言うものだ。
なお、このメッセージは3秒後に自動的に消滅すると言われるが、
調子が悪くて消滅せず、イーサンが叩くと消滅。

 イーサンとダンは、ロシア将校に扮してクレムリンに乗り込む。
初現場のダンは興奮気味だ。
資料室みたいな部屋が廊下の途中にあり、突き当たりには見張りが。
ダンが水滴みたいな音を出し、見張りが見ているスキに廊下にスクリーンを張る。
スクリーンの背後には、近くの人の目線を探知する装置があって、
見張りには無人の廊下が見えるのだ。
再び水滴の音を出して、見張りがそちらを見ている間にスクリーンを少しずつ動かし、
見られずに資料室に入る事に成功。
だが、そこには目指す核の情報はなく、何者かに先に奪われたと気付く。
あわてて退散するイーサンら。その際に男とすれ違うイーサン。
そこへ敵の仕業か、無線が傍受されてしまい、警備が大勢集まってくる。
さしもの装置も、複数人の目線はカバーできず、あきらかに不自然な画像を表示。
スクリーンが見破られ警報も鳴り、追跡してくる。
イーサンはダンと二手に分かれ外へ。
軍服を脱ぐとリバーシブルになっていて、ジャンパーに。
外国人観光客の振りをするが、その時地響きがして、クレムリンは爆破される。
イーサンは逃げるが、やがて爆風に巻き込まれて気を失う。

 気が付くとイーサンは病院にいた。
テレビではクレムリン爆破が報じられ、院内も怪我人でごった返す。
だが、イーサンは手錠をかけられている事に気付く。
ロシア当局のシディロフは、イーサンがスパイだと気付いていた。
何しろリバーシブルの軍服を着ていたから間違いない。
必ず締めあげてやると言うが、看護婦に追い出されるシディロフ。
だがイーサンはクリップを入手していて、たちまち手錠をはずして外へ。
あわててシディロフが追ってくるが、イーサンはまだ壁にへばりついていた。
下にあるのはゴミ箱だけで、クッションになるかもあやしい。
部屋に戻るしかないと、気長に待つ事にするシディロフ。
ところが、そこにトラックが通りかかり、
イーサンはあわててベルトを電線にかけてぶら下がり、トラックの荷台に飛び下り、
さらに道路に降りて逃走。洗濯物の服を奪って紛れる。

 逃走したイーサンは、IMF長官の乗った車に拾われる。
ロシアを訪問していたが米ロが緊張関係に陥り、緊急帰国する事になったのだ。
イーサンは、長官と一緒にいるブラントが分析官だと知り、手に絵を描き始める。
クレムリンですれ違った男が犯人に違いないからだ。
ブラントは似顔絵を見て、たぶんヘンドリクスだと言う。
彼こそ今回の陰謀の黒幕だ。
クレムリン爆破では、イーサンこそ犯人であると言う証拠が見つかり、
大統領はゴーストプロトコルを発動。
IMFは解散となり、作戦は中止。君と会うのもこれが最後かも知れないと言う。
だが、もし君が命令を無視するなら仕方ないとか言い出し、
ブラントは事情がわからず動揺。
イーサンは皆まで言うなと言う感じだが、
その時、ロシア当局の襲撃を受け、長官は死亡。車は川に転落する。
イーサンとブラントはわずかなすきまで呼吸し、浮上しようとするが、
当局が撃ちまくって上がれない。
そこで死体(たぶん長官ではなくて運転手)に発煙筒をつけて流すと、
一同はそちらに撃ちまくり、そのスキに岸にあがるイーサンら。
発煙筒のついた死体なんて、どういう設定だとブラントに聞かれるが、
設定なんかない、奴らは頭が良くないから、動くものを撃つんだと説明。
イーサンは助けを求め、走ってる貨物列車で合流する事に。
外側に網膜スキャンする装置があるが、走って追い掛けながらで大変。
ようやく乗り込むと、そこにいたのはダンとジェーンだった。
ダンらはイーサンが死んだと思っていたと言う。
互いの状況を確認。助けは得られず、装備もここにあるだけだ。
情報によると、ヘンドリクスはミサイルの発射コードを入手しようとしているらしい。
取引相手は、まさにジェーンの仇モローで、報酬はダイヤで受け取ると言う。
その取引は、ドバイにある世界一の高さ130階建てビルで行われるらしい。

 そこで、イーサンらはそのビルに乗り込み、コードを横取りしようとする。
ヘンドリクスの部下と、女殺し屋モローそれぞれを別の部屋に誘導し、
イーサンチームが扮する偽者と取引させる寸法だ。
そのためにはエレベータを操作する必要があるが、
ビルのサーバは強固で、サーバルームに行かなければアクセスできない。
もちろん、部外者がサーバルームへ行く事も出来ない。
そこでダンが考えた妙案は、
誰かがビルの外側からサーバルームまで登ると言うものだ。
もちろん、その誰かとはイーサンの事だ。
ダンが発明した手袋は、窓ガラスに張りつく仕掛けだ。
窓ガラスをカッターで開け、外へ出るイーサン。
手袋の仕掛けで登ると、背後では砂嵐が。
だがビルまでは来ないから安心しろと言うダン。
右手の手袋が不調で、張りつかなくなり、仕方なく右手は素手でしがみつく。
何とかはい上がり、サーバルームの外へ。
ガラスに穴を開けるが、急に左手の手袋も不調になり落下。
途中で何とか手を壁にひっつけて留まり、再び登ってサーバルームへ。
装置を仕掛けて、エレベータを操作。
何だか忘れたけど、事情があって、イーサンはあわてて退散。
ロープで体を吊り、壁面を走るように降りて、拠点の部屋に戻るが、
ロープが少し足らない。やむなく振り子のようにして部屋に飛び込む。
落ちそうになるが、ブラントが手をつかみ、それをジェーンがつかんで引き上げる。
3人ともグッタリするが、
別の部屋にいて事情を知らないダンは、何かあった?と涼しい感じ。
さて、エレベータを動かしたり止めたりして、
ヘンドリクスの部下と女殺し屋モローを別の部屋に誘導。
エレベータが動いたり止まったりしたら、警戒されそうだが。
ジェーンは女殺し屋モローに扮して敵に会う予定だったが、マスクを作る装置が故障。
仕方なくジェーンが素顔で乗り込む事に。
敵は女殺し屋モローの素顔を知らないかもと言う点に賭けたのだ。
一方、ブラントは取引相手に扮して女殺し屋に会う事に。
コンタクトレンズにカメラが仕込まれていて、見た書類が伝送される仕掛けだが、
その途中でコードは暗号化されるのだ。
ところが、ヘンドリクスの部下に同行してコードの鑑定人がいる事が判明。
暗号化されたコードを見れば気付かれてしまう。
イーサンは、黒幕に会うためには、暗号化せず本物のコードを渡すしかないと言う。
ブラントは、それは危険と反対するが、結局イーサンの作戦に乗る事に。
ブラントは女殺し屋モローに会い、コードが書かれた書類を見る。
彼がまばたきすると、シャッターが押され、
コピーされた書類が、ジェーンの持つケースの中で印刷される。
こちらははぐらかしながら時間を稼ぎ、コピーが完了すると、
ようやくヘンドリクスの部下に見せる。
すると、鑑定人は本物だと言い、報酬のダイヤを渡す。
今度はウェイターに扮したダンが回収し、
女殺し屋モローに渡して、両者交渉成立かに思えた。
ところが、女殺し屋モローは、ブラントのコンタクトレンズに気付いて格闘に。
何だか忘れたけど、ヘンドリクスの部下にも伝わり逃走。イーサンはこちらを追う。
残る連中は、一旦女殺し屋モローを捕らえ、
情報を聞き出そうとするが、暴れ出してジェーンと格闘に。
開いた窓から女殺し屋モローを突き落とし、
ジェーンは、私怨を晴らしたのではと責められる。
一方、イーサンは逃げる敵ヘンドリクスの部下を追跡。
近づかないはずの砂嵐が接近し、一寸先もわからない状態。
両者とも車を奪い、イーサンは砂嵐の中ヘンドリクスの部下を追跡するが、
結局逃げられてしまう。

 ヘンドリクスの部下に逃げられ、手がかりを失ったイーサンらは落ち込む。
内輪もめになり、イーサンとブラントが格闘になるが、
イーサンはブラントの身のこなしに驚き、ただの分析官ではないと指摘する。
何かを思い立ち、退席するイーサン。
残されたブラントは、ダンたちに秘密を告白する。
実はブラントはクロアチアで、ある人物をひそかに護衛していた。
だが、彼の護衛を優先したために、彼の妻が危険と知りながら放置し、
結果的に妻が殺されてしまったのだ。その人物こそイーサンだった。
ダンは、イーサンが離婚したものと思っていたため、ショックを受ける。
怒ったイーサンは、襲撃した連中を皆殺しにして刑務所入り。
責任を感じたダンは、現場を離れたのだ。

 一方イーサンは、脱走させた男ボグダンの所へ。
恩を感じていたボグダンは、イーサンを事情通の人物に会わせる。
彼によれば、核とコードを入手したヘンドリクスは、
続いてミサイルを入手し、発射しようとしているらしい。
ミサイルの情報は、インドの富豪でプレイボーイのナスが持っているらしい。
そこで、イーサンはダンたちと合流。ナスの屋敷に乗り込む事に。
折しも、屋敷ではパーティが開かれていた。
ジェーンが誘惑すると、相手の好みとかもありそうだが、
この手の作戦のお約束として、まんまとその気になる。
それで気をそらしたスキに、
ブラントがダン特製のスーツを着て通気孔みたいな所から中へ。
スーツは宙に浮く仕掛けだが、調子が悪くてブラントは冷や汗もの。
サーバルームみたいなところへ乗り込むが、
これは何のためにやってたか忘れてしまっていて、
それなりに成功したはずだが、疲れたブラントは、次回は誘惑する役をやると言う。
一方、ヘンドリクスがミサイル誘導装置みたいのものを持って移動。
イーサンとジェーンはナスを倒し、装置の信号を追ってヘンドリクスを追跡。
その間にもミサイルは発射されてしまう。
ヘンドリクスを追うイーサンは、自動式の立体駐車場へ。
装置を奪わなければ、核を無力化できない。
車が動く中格闘したり、ジャンプしたりするが、
もはやこれまでと観念したヘンドリクスは、装置を持って高所から飛び降りる。
ミサイルはアメリカだかの都市へ着弾寸前。
意を決したイーサンは、近くの車に乗り込み、エンジンをかけて車を走らせる。
車は落下するが、エアバックで何とかショックを和らげる。
とは言え、負傷で弱っているイーサンは、
何とか装置にたどり着き、核を無力化する事に成功。
ミサイルは海に着水するが、爆発は阻止される。
かけつけたシディロフは、イーサンが危機を阻止したと知る。

 それから数日。傷も癒えたイーサンは、某所でシリーズ皆勤賞のルーサーと会う。
彼は、ミサイルをひそかに撤去するため召集されたと愚痴る。
入れ代わりで、ダンらが合流。
イーサンは、最高のチームだったと、
再度呼び出しできるようにポケベルみたいな物を渡す。
ダンとジェーンは退散するが、ブラントはポケベルを受け取らず、
イーサンに告白する事があると、イーサンの妻の件に関して語る。
だが、イーサンは気にせず、実は妻は死んでいないと言う。
命を狙われたイーサンは、妻を守るために殺された事にし、
わざわざ殺人の罪を負って刑務所に入ったのだ。
それを知り、胸のつかえが取れたブラントは、ポケベルを持って去る。
イーサンは少し離れたところにいる女性を見ている。
彼女こそ、死んだはずのイーサンの妻で、今は新しい家族と幸せそうにしていた。
彼女はイーサンに気づき手を振るが、イーサンには新たな指令が。

 と言うわけで、物語は、何やら凄腕ぽい男が女殺し屋に殺され、
なぜか刑務所にいたトムが脱走すると言う序盤。
トムが刑務所にいたのは今回の作戦とは関係ないらしく、いつもの指令を受ける。
ロシアの核ミサイルの情報を盗めと言われ、スパイ大作戦ぽい作戦で乗り込む。
今回の相棒はJJ版スタートレックでスコットを演じた人で、前作にも出てたらしい。
作戦は横取りされ、クレムリンが爆破されたりしたものだから、
トムが犯人と思われ、IMFは解散に。
しかし、命令無視で勝手に動くなら構わんと長官に言われ、
それこそがゴーストプロトコルと言うものらしいけど、
それってスパイ大作戦のそもそもの設定じゃなかったか?
何にせよ、孤立無援の状態で戦うトムだが、いつもは1人で頑張ってるのに対し、
今回はチームプレイ。これもスパイ大作戦的で好感が持てる。
他のメンバにも過去に影があったりするしね。
作戦は、敵同士が核の起爆コードだかをダイヤと交換する事になり、
チームはそれぞれに会って本物と思わせ、コードを入手すると言うもの。
敵はコードが偽物だと気付くので、本物を渡すしかないが、その間にコピー。
一方、コードを持ってきた相手には報酬のダイヤを渡す必要があり、
別チームがもらったダイヤを使い回す同時進行ぶりはまさにスパイ大作戦。
ダイヤくらいは自前で調達できた気もするが。
その間に、トムはトムで、ビルをはい上がったり落ちそうになったりの
ダイハードな活躍。そういうのを期待してた人の期待も満たす。
ここがクライマックスかと思いきや、もうひと見せ場あり、
恒例の宙吊りは他メンバーに任せて、自動式の立体駐車場で戦う派手な展開。
スパイものにはこれがなくちゃと言うミサイル発射もあり。
今回は出ないかと思った皆勤賞のルーサーも再登場。
前作と同じ女優さんかはわからないけど、奥さんも再登場して、
いろんな期待を満たした感じで、今までで一番いいね。
ややわかりにくいところもあるけど、流れでOK

劇場
 



第5弾「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015年米)を見た。

 もともとスパイ大作戦の映画版である本シリーズ。
いつの間にか、主演トム・クルーズが体を張ったアクション映画に様変わり。
当初は、オリジナルとの違いが気に入らなかったんだけど、
最近は別物と思うようになりました。
3作目にJJエイブラムズが参加してから、エイリアス風の設定で面白くなり、
前作はシリーズ一番ではと言う好印象。
本作もその路線を引き継いでいるみたいで、期待できます。

イーサン・ハント IMFのエージェント(トム・クルーズ)
ベンジー イーサンの相棒(サイモン・ペグ)
ルーサー イーサンの相棒(皆勤賞の黒人)
ブラント イーサンの仲間(ジェームズ・レナー)
ハンリー CIA長官(アレック・ボールドウィン)
イルサ 謎の女
レーン 敵のボス。元英国諜報員

 某所の飛行場近く。
ベンジーはとある作戦に取り組み、輸送機を調べようとするが、輸送機は離陸体制に。
もはや手遅れかに思えたが、離陸寸前の翼にイーサンが飛び移る。
ベンジーが遠隔で扉を開けようと奮戦。その間に輸送機は離陸。
ようやくベンジーが扉を開けるが、
それは後部で、イーサンの位置から入り込むのは無理。
何とか開けたかった場所の扉が開き、
中に入ったイーサンは、ロシア軍が何やら(神経ガスらしい)輸送しているのを発見。
そこを異変に気づいた兵士に見つかるが、
輸送していた何かと共に、パラシュートで脱出。
ここで、チャンカチャンカのおなじみテーマ曲が入る。

 場面変わって、某所にあるレコード店。
客の様な素振りで入ったイーサンは、女店員と音楽の趣味について語り、
よろしければ視聴室へどうぞと案内される。
往年のテレビシリーズを彷彿させるシーンで好感が持てるのだが、
その後で女店員が、あなたのファイル読みました。
ホントにあんな活躍したんですかと語るシーンは蛇足。
指令は、存在が確認されてない組織「シンジケート」を追えと言うものだが、
途中から実際にはシンジケートなど存在しないとか妙な事を言い出して、
様子がおかしい。
外を見ると、女店員が男に捕まっていて、射殺されてしまう。
ガラス越しに男がニカッと笑うと、視聴室にガスが充満してイーサンは倒れる。
 気がつくとイーサンは某所に拘束されていた。
どこやらの殺し屋として知られる男が痛めつけるが、
現れた女がまず殺し屋を気絶させる。
さらに女は大暴れし、拘束を解かれたイーサンも加勢。
女はイーサンを逃がすが、逃げられた事にすると称して、自らは留まると言う。
何が何やらわからないイーサンは、複雑な想いで立ち去るのだった。
 一方、主にイーサンによる度重なる命令違反行動が問題視され、
IMFは解体される事に。
前作でクレムリン宮殿を破壊したり、ミサイル騒ぎを起こした事が取り上げられる。
今も、保身の為に、ありもしない組織「シンジケート」を追うと称して、
姿をくらましていると言うのだ。
前作でイーサンと共に戦ったブラントはかばうが、
CIA長官はIMFを不要だと主張。
結局、IMFは解散されてしまい、
長官はブラントにCIAにようこそと言うのだった。

 半年後。IMF解体により、ベンジーはCIAでデスクワークをさせられていた。
しかも、1週間に1回呼び出され、
ウソ発見機にかけられて、イーサンとの接触がないか確認されるのだ。
イーサンとは仕事上の付き合いで、親密だった訳ではないと言うベンジーだが。。
謎の相手からオペラの案内を受け取ったベンジーは、休暇を取って向かう事に。
もちろん、相手がイーサンと考えてだ。
オペラ会場にはオーストリアの首相が来ていたが、
イーサンはその暗殺計画があるとの情報を得たのだ。
会場に現れた殺し屋は、半年前にイーサンを助けた女イルサだった。
イーサンは困惑するが、さらに別の殺し屋も現れ、イーサンはこっちと格闘に。
殺し屋を倒し、暗殺に気付いた首相は退散。
建物は封鎖されるが、イーサンはイルサと共に脱出。
合流したベンジーが、どういう事だい?なんて言ってると、
首相の乗った車が爆発し、結局首相は殺されてしまう。
再びイルサは退散し、彼女の目的は不明なまま。
イーサンはベンジーにもう帰れと言うが、ベンジーは友達だろうと同行する事に。
 イーサンとベンジーは、イルサを追ってモロッコへ。そこで彼女と再会する。
首相暗殺には「シンジケート」が関与しており、
「シンジケート」に関する重要情報は近くの施設に保管されていると言う。
例によって厳重な警備の施設で、
ベンジーがマスクで変装する事により、いくつかの認証は突破可能だ。
だが、最後の通路では、通過する者の動きが認証され、
別人とわかれば、電気ショックで倒されてしまうのだ。
これを破るには、登録された動きのパターン自体を書き換える必要がある。
パターンが登録されたカードは水中の設備に保管されている為、
ここへもぐりこんでカードをすり替える事に。
イーサンが排水口みたいな飛び込み、設備の場所へ移動。
そこにはカードを入れる金庫みたいなのが複数あって、目的の金庫へたどり着く。
正しいカードを取り出して、ニセのカードにすり替えようとするが、
そのタイミングでくるくる回ってるアームが激突して、2枚のカードを落とす。
イーサンは泳いでカードを回収。
カードはイーサンには見分けがつくらしくて、迷わずニセのカードを挿入。
だが脱出用のハッチへたどり着いた時に、力尽きて気を失ってしまう。
その頃、ベンジーは最後の通路へ到達。イーサンを信じて無事通過し、情報を入手。
危険な状態だったイーサンだが、異変に気付いたイルサが助けに来て2人で脱出。
ベンジーが合流し、無事情報を入手したぞと言うが、
イルサに倒されてメモリを奪われてしまう。イルサはバイクで退散。
回復したイーサンとベンジーはBMWで追跡。さらに別の一味も彼らを追う。
一同は街中を走り抜けて、階段をジャンプしたりする内、
かけつけた仲間のルーサーやブラントと遭遇。
だが、話をしている暇はないと追跡を続ける。
車がおしゃかになって、今度は一味から奪ったバイクで追跡。
激しいチェイスが繰り広げられるが、
山道にイルサが立ちはだかっていた為に転倒するイーサン。
その間にイルサは立ち去ってしまう。

 イルサは英国諜報員らしく、メモリを入手したことをMI6の長官に知らせる。
元英国情報員レーンを追う彼女は、一味に潜入していたのだ。
そのレーンが、序盤でレコード店に現れた男ね。
信用させるため、イルサは入手したメモリをレーンに渡すが、中身が空と判明。
実は、MI6長官と会った際、彼が磁気装置を近づけて、中身を消してしまったのだ。
一方イーサンらは、本作で初めてブラント、ルーサーと合流する。
ベンジーは念のためメモリのコピーをとっていた。
だが、中の情報は最高機密で、ある人物の認証がなければ見る事ができない。
その人物とは、英国首相だった。
一方、ベンジーがコピーを持っていると考えたイルサが接触してくるが、
レーン一味がベンジーを拉致してしまう。
ベンジーを助けるために、
イーサンは英国首相を捕えるしかないと言い出し、それにはブラントも困惑。
さすがにありえないと、CIA長官に報告する。
CIA長官は、今度はMI6長官に知らせ(たまたま近くにいた)、
ブラントを伴って、英国首相に報告する事に。
英国にはかつて、各国の死んだはずの諜報員を集めた、
最高級の組織「シンジケート」を作ると言う計画があった。
MI6長官が主導して、首相の許可を得る前に、隠し口座に資金が用意されたのだが、
計画は英国首相によって却下されてしまう。
だが、レーンがこの金を横取りしようとし、
MI6長官は保身のために秘密を隠そうとしたのだ。
メモリの中身は、隠し口座の番号だった。
首相がすべて知ってる様な口ぶりだったので、
やむなく白状するMI6長官だったが、実は英国首相はイーサンの変装だった。
MI6長官が絡んでいるとにらんだイーサンらは、一芝居打ったのだ。
麻酔で弱らされたMI6長官は、本物の英国首相の前に突き出されて、
この件はCIA長官の手柄とされる。
取引場所であるカフェには、ベンジーを連れたイルサが現れる。レーンの指示だ。
ベンジーには爆弾が仕掛けられており、逆らえば爆破すると、情報を渡せと要求する。
だが、取引に現れたイーサンは、メモリは破壊したと言う。
口座の情報をすべて暗記したと証明。
ベンジーの爆弾を解除させ、身代りにイーサンが。。。と言う事にはならず、
一味と撃ち合ったりする。イルサも味方につく。
序盤で逃した敵殺し屋を含め、一味の大半を倒す。
最後に残ったレーンは、イーサンを追って地下通路みたいな所に入るが、
それこは罠で、透明な箱に閉じ込められてしまう。
メンバーに取り囲まれ、ガスで眠らされるレーン。
一件が解決し、IMFの扱いについて、再度討議される事に。
今度はCIA長官がIMFは必要であると主張する。
IMFの復活が決まり、ブラントは長官に、IMFへようこそと言うのだった。

 と言う訳で、タイトル前の作戦で、
トムが飛行中の輸送機にしがみつくアクションを披露。
このシーンはさんざん宣伝してたし、
もちろんクライマックスの見せ場かと思ったら、初っぱなかよ!と驚かされる。
それだけぜいたくな作りって事で、好感が持てます。
続いて、オリジナルを彷彿させる指令のシーンも好印象だが。。
ここでIMF自体の問題が浮上して、解体の危機に。
単身で真相を追うトムは、追われる身となる訳。
オリジナルではIMFって、実態のよくわからない無国籍感のある組織だったが、
映画版ではCIAの一部みたいな位置付けにあるらしい。
それが解体の危機にと言う展開は、映画5作の中で3回目。(1、4、5作目ね)
事あるごとに解散と言われるMATみたいな存在です。
一件には、存在が疑問視される謎の組織シンジケートが関係しているらしく、
トムはひそかにメンバーに接触。
サイモン・ペグ、ジェームズ・レナー、皆勤賞の黒人と言うレギュラーメンバーが、
命令違反を承知で集まるヤマトかよ!と言う展開。
皆勤賞の黒人が、トムは友人だが、ジェームズ・レナーは違うとか熱く語るあたりは、
何か違う映画を見てるみたい。
実はオリジナルにも、メンバー同士の友情から、指令なき作戦を遂行する回があって、
これが結構印象深かったりもした。
でもそれって、大半の回をドライに遂行しているからこそ引き立つ訳で、
こと映画版になると、命令違反は毎回のお約束でしょと言う感じで好感が持てない。
さらに事件に絡んで、敵か味方かわからない不二子ちゃん的女スパイが登場。
でも、本当に敵だったと言う、クールな感じの映画には思えないから、
そんなにハラハラしない。
途中に水を潜ったり、バイクチェイスしたりと派手目なアクションがあり、
終盤はスパイ大作戦ぽいトラップあり。
見せ場の散らばせ方は悪くないけど、
陰謀をややこしくしすぎた印象で、全体としては前作ほど面白くない。
 

ミッション:8ミニッツ(2011年米)

スティーブンス大尉 乗客ショーンに扮する(ジェイク・ギレンホール)
クリスティーナ 列車の乗客(MI3の奥さん役)
グッドウィン大尉 作戦に参加
ラトリッジ博士 作戦の指揮者(007のレイター役)
デレク・フロスト 犯人

 気がつくと、スティーブンス大尉は列車にいた。
見知らぬ女性クリスティーナからはショーンと呼ばれ、鏡には自分ではない顔が。
動揺する中、列車に爆発が起こる。
 気がつくと今度は軍の基地に。
現れたグッドウイン大尉は、爆弾の場所と起爆方法を突き止めろと言う。
 列車に戻った大尉は、訓練と考え、起爆用の電子機器を探すが、またも爆発が。
 基地に戻った大尉は、グッドウインらから真相を知らされる。
列車爆破テロで乗客全員が死亡。それは連続テロの始まりで、次の標的はシカゴ。
死の寸前の記憶を再現する技術により、大尉は乗客ショーンとして、
爆破寸前の8分間を体験し、犯人を突き止める任務についたのだ。
爆破は既に起きた事実で、出会う人々を救う事は出来ないのだ。
 何度も列車に乗り込む大尉は、次第に状況を把握。自身が既に戦死していると知る。
グッドウィンによると、脳の一部はまだ活動しており、
新技術はこれを利用したのだと言う。大尉は、死後も国に仕える事に反発する。
 列車に戻った大尉は、爆弾を発見。フロストと言う男が犯人と気付き追跡。
大尉はフロストに撃たれ、薄れゆく意識の中で爆発を目撃する。
 基地に戻った大尉は、犯人はフロストだと報告。
フロストは逮捕され、作戦は成功を遂げる。
だが爆破を阻止出来なかった事が心残りの大尉は、グッドウインに列車へ戻せと頼む。
同様の作戦に大尉が不可欠と考える博士は、記憶を消すよう指示。
反発するグッドウインは、研究室に立てこもり、大尉を再び列車へ戻す。
大尉はフロストが列車から降りるのを妨害。
爆破は阻止され、列車は無事駅に到着する。
大尉がクリスティーナにキスする頃、グッドウインは生命維持装置を切る。
だが、彼女に大尉からメールが届く。列車爆破を阻止したのは僕らだと。

 と言うわけで、ジェイク・ギレンホールが不思議な作戦に参加する話。
列車爆破テロが発生し、犯人逮捕のため、彼が爆破直前の世界を擬似体験する事に。
実はギレンホールは戦死していて、わずかに脳波が動く状態。
その状態を活用すると言う不可思議な理屈で、
過去へ行って8分間だけその世界を体験できるのだ。(何度も行ける)
そこまでは何となく説明がつく気もするが、
ジェイクは実際の歴史とは別の行動が可能で、
いろいろ調べて犯人を突き止めろと言うのだ。
ここまでで連想するのは、デンゼルのデジャヴと、
クリストファー・ノーランのメメント。(世間の評判は、恋はデジャブらしい)
ジェイクは前回の記憶を失ってる訳ではないので、メメントよりはまし。
(1回目は説明なしで実行されたけど)
擬似体験する話が次第に変わる様子は、バタフライエフェクト的でもある。
そうこうして事件は解決し、女係官の計らいで、
ジェイクは擬似体験の世界で知り合った女性とうまく行ったようなエンディング。
デジャヴで過去が変わっちゃうのは理屈的におかしかったが、
本作では実際の歴史は変わらないと何回も断りあり。
にも関わらず、結局歴史が変わっちゃったようにも解釈できる感じだけど、
そこら辺は設定のさじ加減次第でどうにでもなるって事か。

TV放送 2013/01/04 WOWOW 1815-1959
 



ミッション・トゥ・マーズ」(2000)を見た。

 この映画は「ミッション:インポッシブル」「アンタッチャブル」他で
実験的な作品が続いたブライアン・デパルマ監督が、
SF映画に挑戦と言うわけで、それだけでも異色と言う感じだが
主演が、ゲーリー・シニーズとティム・ロビンスと言う魅力的な俳優の競演と来れば
物語がどんな物かよくわからないが、それでも見るしかない。

 2020年。人類は史上初の火星探検に出る事になる。
隊長ルークらは出発前のパーティを開く。
第2陣の隊長ウッディ(ティム・ロビンス)も来ており
友人ジム(ゲーリー・シニーズ)もかけつける。
実はジムこそが第1陣の隊長になるはずだったのだが、最愛の妻マギーが病死し
失意で断念。スタッフとして、ウッディらと宇宙ステーションで見守る事に。
出発から着陸までは6ヶ月。通信もだいぶ遅れて届く。
ジムの誕生パーティをしてくれたりするシーンも。
宇宙空間での生活をだいぶリアルに描写するシーンが続き2001年風だ。
到着したルークらは、火星で水分を発見。それは移住の可能性があると言う事だ。
さらに現れた不思議な巨大な山を調査。
それに接近すると何か超音波みたいな音がして隊員たちは苦しみ、さらに竜巻も発生。
隊員たちは巻き込まれ、体がちぎれてしまう者も。
砂が飛び去り、山の下から現れたのは、ウルトラマンのお面のような
顔の形をしたドームだった。
それがなぜ顔の形なのか、実は最後まで見ても説明はない。

 交信が途絶える火星チーム。
宇宙ステーションで見守っていたウッディ、その妻テリー。若いフィル。
そしてジムらは、ステーションのチーフレイらと対応策を検討。
救出のため、2号機を飛ばす事になるが、ウッディはジムが必要だと申請し
ジムも友人を救うため行く事を決意する。
またも6ヶ月。ちょっとのんきな宇宙シーンが続き、火星に接近。着陸許可が出る。
ところが気がつくと宇宙船は隕石群に突入。空気が漏れだして大騒ぎ。
このままでは危険な状態だ。
本当にそう言う物があるのかどうか知らないが、この船には開いた穴をふさぐ
フタみたいな物があり、それで中と外からふさげば問題ないのだが
穴の場所がわからない。そこで水を流して、それで漏れた場所を見つけ出し
穴をふさぐ事に成功。
問題は解決したかに見えたが、気がつかない場所で燃料タンクが損傷していた。
このままでは着陸のための推力が得られない。
そこで、付近を飛ぶ補給モジュールまで宇宙遊泳で飛び移り、
モジュールで着陸しようと言う危険な方法を考える。
4人が小型ロケットみたいなのを操縦して移動。ウッディが先導。
フックをモジュールに引っかけ、他の連中をロープで導こうとするが
勢い余り、ウッディは宇宙の彼方へ弾みで飛ばされる。他の連中は無事到着。
妻テリーは助けに行こうとするが、ウッディはモジュールに戻る燃料がなくなると
自ら命を絶つ事を決意。マスクをはずしてたちまちひからびる。
「トータルリコール」でシュワちゃんが破裂しそうになったが、
実際はひからびる方が正しいと聞いたので、ここでもこれはリアルらしい。
主役の1人と思ったティム・ロビンスは、意外やここで退場する。

 ジムらは補給モジュールで火星に到着。
ルークらの船を見つけられねば帰還できないが、すぐに基地が見つかり
そこに6ヶ月生き延びていたルークを発見。
彼は山に接近した時に起きた出来事に怯えていたが
その発せられた音が、何かを意味すると考え、いろいろ考えたがわからないでいた。
ジムは、その音がDNAを意味する事に気づき
その不足する部分を音に変換して発信すれば、山の中に入れるのではと考える。
そこで危険を冒すのではなく、リモコンの車に発信させると言う横着な手を。
だがこれが正解で、山の中にスッと入口が現れその中へ。入ると閉じる。
そして、現れる異星人。それは未知との遭遇で見たようなヤツだ。
何やら映像が現れ、異星人がかつて地球を訪れ種を残した事を知らせる。
それが進化して、人間に至ったのだ。
一方、唯一残ったフィルは、1号機で帰還する準備をしていた。
なぜかは忘れたが、このスタートの時間は限られていて、それに遅れれば帰れない。
ジムはここへ留まり、異星人と宇宙へ行く事を決意。ますます未知との遭遇。
ルークとテリーに別れを告げ、彼らはいつの間にか開いていた出口から外へ。
間に合ってロケットは発射。
残されたジムはチューブみたいな物に入れられ、そこに水が入り溺死するかと思えば
なぜかそこで息ができる。
そのままウルトラマンのお面がロケットになって宇宙へ飛び出して去っていった。

 と言うわけで、この映画ずっとリアルな宇宙描写が延々と続き
それでいて、火星に隠された秘密を探ると言う話なので
デパルマ版2001年かと言う感じに思えたが、ドームの中に入ったら、
急に宇宙人とか出てきて「未知との遭遇」風になり拍子抜け。
ティム・ロビンスが早めに死ぬのも意表を突くが、必然性はあまりない。
2001年が謎を残して終わらせたのに対し
今回のように、「何だ。異星人のおかげだったのか」と決着をつけさせるのは
逆に失望させる要因になるかも。
 

ミッシング(2003年米)

ジョーンズ (トミー・リー・ジョーンズ)
マギー ジョーンズの娘(ケイト・ブランシェット)
リリー マギーの娘(レスラーの娘)
ドット マギーの娘
ブレイク マギーの恋人(アーロン・エッカート)
騎兵隊中尉 (バル・キルマー)

 1885年ニューメキシコ。
娘たちと暮らすマギーは、原住民の治療をして暮らしていた。
ある時、インディアンのジョーンズが治療を求めて現れ、マギーを驚かせる。
それはインディアンになりたいと家を出た実父だったのだ。
家族を捨てた男だと、マギーは彼を追い払う。
そんな中、娘たちがマギーの恋人ブレイクと出かける事に。
だが、アパッチに襲われ、ブレイクが殺されてしまう。
娘ドットは無事だったが、リリーが連れ去られたと知る。
保安官は人を出せないと言い、騎兵隊も逮捕者の連行を優先。
やむなく留置場にいたジョーンズに協力を求める。
一味は捕えた娘たちを売り飛ばす気だ。
ジョーンズは、同様に家族を奪われたカイタと一味を追う事に。
一味に娘を買いたいと持ちかけるが、痛めつけられ、カイタは殺される。
それでもマギーはあきらめない為、ジョーンズは再び襲撃。
撃ち合いのスキに、マギーが娘たちを救出。一行は崖の上で野宿する。
ジョーンズは皆に苦労をかけたと認め、マギーは母の形見だった十字架を渡す。
一味の襲撃を受け、ジョーンズは敵の親分ブルホと格闘。
もろともに崖から落ち、一味は退散する。
悲しみに暮れるマギーは、ジョーンズの亡骸を連れて家に帰るのだった。

 と言う訳で、トミー・リー・ジョーンズ主演のドラマ。
トミーリーはケイト・ブランシェットの父親だが、彼女が幼い頃に家を出てしまう。
数十年ぶりに舞い戻るが、家族を捨てた男だとケイトは話す気がない。
そんな中ケイトの娘がインディアンにさらわれ、売り飛ばされそうになる事件が発生。
騎兵隊は頼りにならず、やむなくトミーリーに助けを求めると言う訳。
どこかで聞いたような、割に鉄板の展開だが、何か薄まってるのは、
インディアンになりたかったんだよと言うトミーリーのキャラのせいかな。
ちなみにバル・キルマーとアーロン・エッカートが出るが、いずれもちょい役。
監督:ロン・ハワード

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三つ数えろ(46)

監督 ハワード・ホークス

 私立探偵のマーロウ(ハンフリー・ボガード)は、
億万長者スターンウッドが、ガイガーと言う男に恐喝されている件を調査。
ガイガーは何者かに殺され、部屋には泥酔したスターンウッドの次女カーメンが。
彼女に求婚した運転手テイラーも殺され、カーメンは逮捕されかねない。
カーメンを恐喝したジョーを脅し、経緯を聞く。彼はスターンウッドの屋敷を見張り、
テイラーが逃走するのを目撃。落ちていた証拠写真を入手したのだ。
ジョーはガイガーの店の店員に殺され、事件は解決したかに見えた。
だが、スターンウッドの長女ビビアン(ローレン・バコール)が、
ガイガーの家主エディをかばうのに気づく。情報を売ると言うハリーも殺される。
エディの居場所を突き止め、急行。彼はガイガーを殺し、
泥酔したカーメンに罪をなすりつけたのだ。ビビアンもそのため脅されていた。
エディは仲間に誤って撃たれ、マーロウは助けを求めて警察を呼ぶ。

 と言うわけで、マーロウものの1作だが、話がややこしすぎて、よくわからない。
わからない事だらけだが、雰囲気は割といい。

TV放送 93/04/02 10CH 02:30-04:14
 

ミッドウェイ(76)

 1942年。真珠湾。ガース大佐(チャールトン・ヘストン)の息子トムが入隊。
広島湾。戦艦大和では、山本五十六(三船敏郎)らがミッドウェイ上陸を検討。
太平洋艦隊を叩くのは今と、決行が決まる。
真珠湾にニミッツ提督(ヘンリー・フォンダ)が到着。
ジョー(ハル・ホルブルック)はミッドウェイ島攻撃の情報を報告。
だが、マドックス大佐(ジェームズ・コバーン)は、ニセの情報だと言う。
ハワイ、西海岸が目標とも考えられるが、ニミッツはミッドウェイ島を主張。
5月28日。米軍空母が出撃。空中捜索を開始する。
日本軍は偵察飛行を中止。米艦隊は真珠湾にいると断定。
アリューシャンの攻撃が開始されるが、ミッドウェイ島付近に日本軍主力部隊を発見。
6月4日。ミッドウェイ島で空中戦。日本軍は基地の爆破に成功。
戦艦赤城の南雲長官は、敵空母を発見。空母攻撃に変更する。
米軍側は、日本の4隻の空母を発見。空中戦の末、トムが負傷。
空母攻撃。日本軍は援護の戦闘機を失い、3隻の空母が大破。ガースも出撃。
戦艦大和の山本は撤退を指示。だが、ガースは着艦に失敗して死ぬ。
ニミッツは、この勝利は運がよかっただけと話す。

 というわけで、太平洋戦争の形勢を一変させたと言われるミッドウェイ海戦。
トムが、収容所の日系女性との結婚したがってる等、ちとずれた展開もある。
人間不在のドラマという感じが強い。
コバーンはゲスト的。ニミッツの副官にロバート・ワグナー。
南雲の副官に、パット・モリタ。

TV放送 92/04/26 12CH 14:30-16:26
 

ミッドナイト・エクスプレス(78)

監督 アラン・パーカー

 1970年。イスタンブール空港で、米国人ビリー(ブラッド・デイビス)は、
麻薬所持で逮捕され、サグマルチラー刑務所へ。
マックス(ジョン・ハート)は弁護士を紹介するが、一番いいのは脱獄だと言う。
父親が弁護士を雇うが、アメリカとトルコの関係は悪く、彼は4年2カ月の刑に。
仲間のジミー(ランディ・クエイド)は脱獄を持ちかけるが、彼は拒否。
捕まったジミーは看守に殴られ、療養所へ。
74年。出所まで53日になって、検事の再審請求が通り、彼は終身刑に。
前例とするための措置だった。ビリーは、ジミーらと脱獄を準備。
だが、密告屋のリフキに見つかり、ジミーが捕まる。
マックスも麻薬所持で捕まったため、怒ったビリーはリフキの舌を噛み切って殺す。
75年。ビリーは精神異常者用棟に。面会に来た恋人スーザンは金を渡す。
彼は所長(ポール・スミス)を買収しようとするが、ホモの相手にされそうになり、
突進した末、死なせてしまう。ビリーは彼の制服を着て、脱出。ギリシャから米国へ。
78年、この映画はカンヌ映画祭で上映され、その後囚人交換が行われた。

 と言うわけで、囚人同士のホモシーンとか、
面会の恋人に脱がせてオナニーするシーンが、妙に印象に残る映画。
トルコの刑務所は大変だと言う雰囲気は痛いほどよくわかり、ラストは感動的。
しかし、そんなに簡単に出国できるのか。
脚本は、オリバー・ストーン。アメリカ領事役で、ボー・ホプキンス。

TV放送 93/01/13 BS05 22:00-00:05
 

ミッドナイト・ガイズ(2012年米)

ヴァル 出所した男(アル・パチーノ)
ドク ヴァルの親友(クリストファー・ウォーケン)
ハーシュ ヴァルの仲間(アラン・アーキン)

クラップハンズ ボス
ニナ ハーシュの娘。女医
シルヴィア トランクの女(CSINYのエイデン)
ウェンディ 娼館の主人
アレックス 店員。実はドクの孫

 ドクは数十年ぶりに出所した親友ヴァルを出迎える。
娼館へ連れていくがうまく行かず、薬局から薬を盗み出して成功。
実はドクは、ボスであるクラップハンズから、ヴァルの始末を指示されていた。
かつてヴァルがボスの息子を死なせた為で、ヴァルもそれを承知していた。
最後の1日を楽しもうと、病床の友人ハーシュを連れ出して盗んだ車で暴走。
トランクにシルヴィアと言う娘がいる事に気付く。
ヴァルらは、襲われたと言うシルヴィアの為に、男たちを襲撃。
ハーシュが息を引き取ったと知った2人は、娘ニナに知らせ、夜の内に埋葬する。
ヴァルが最後の食事をするのを見届けたドクは、ボスに許しを求めるが拒絶される。
実は食堂の娘アレックスはドクの孫で、
ドクはそうとは知らないアレックスに家と絵と金を贈る。
期限の時間が来たドクは、ボスの手下を蹴散らし、
2人でボスのいる建物に乗り込むのだった。

 と言う訳で、アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、
アラン・アーキンと言う、アカデミー賞俳優揃い踏みのドラマ。
実際はアーキンはプラス1と言う印象なので、
パチーノ対ウォーケンの2人芝居と言う体裁だ。
アーキンを含めて3人はかつて組織で暴れた仲。
パチーノが数十年のお勤めを済まると、
カタギになったウォーケンがパチーノを出迎える。
実はウォーケンには、ボスの息子を死なせたパチーノを始末しろと指示が出ていた。
パチーノも承知していて、お前に殺されるなら構わんと言う覚悟。
期限までの1日を、昔みたいに過ごしたいと、
病床のアーキンを連れ出して、若い頃の様に好き勝手やると言う訳。
2人が遭遇する出来事は割に散発的で、物語を大きく左右するような事件は起きない。
だがそこには、枯れても変わらない男の固い友情が感じられて結構ツボっす。

TV放送 2014/10/03 WOWOW 2100-2235
 

ミッドナイトクロス(81)

 監督 ブライアン・デパルマ

 ジャック(ジョン・トラボルタ)はB級恐怖映画専門の音響効果マンだ。
かつて警察の汚職警官捜査の仕事についていたが、
盗聴に失敗して、仲間を死なせてしまった。
ある日、彼は風の音を録音するために屋外に出るが、暴走して川に転落する車を目撃。
あわてて川に飛び込んだジャックは、
車の中から女性サリー(ナンシー・アレン)を助け出す。
車には次期大統領候補が乗っており、彼は死亡した。
ジャックは録音したテープから、銃声を発見。タイヤを撃たれたに違いない。
やがて、事故現場を撮影していたカメラマンが現れ、その写真が公表される。
それを見て銃弾が確かに撃たれたと確信したジャックは、警察に行く。
しかし、テープは何者かに消されていた。
隠していたテープをサリーに見せ、協力を要請。
サリーはカメラマンと組んで、浮気の現場を撮影しては脅迫していたのだ。
彼女はオリジナルのフィルムを入手。
ジャックは、真相をかぎつけたリポーターに、テープとフィルムを渡すと約束。
しかし、この陰謀に関係している連続絞殺魔(ジョン・リスゴー)は
リポーターに扮してサリーに接触。
不審に感じたジャックはサリーに盗聴器をつけるが、逃げられてしまう。
絞殺魔はフィルムとテープを廃棄。
ジャックは、建物の上で絞殺魔がサリーを襲っているのを発見。
絞殺魔を刺し殺すが、サリーはすでに絞殺されていた。
ジャックは彼女の悲鳴を、自分の映画に使う。

 というわけで、大統領候補がどうして殺されたのかは不明。黒幕も不明。
絞殺魔がどうして関係していたのかも不明。
絞殺魔は仕事以外にも殺人を犯しているわけで、
もっとノーマルな奴を使った方がいい気がする。
テープに銃声が録音されていたと言うのは面白いが、その後は意外に話が展開しない。
カメラマンにわざと事故現場を撮影させると言うくだりもあるが、
それがどういう意味なのかもわからない。
発想はいいのだが、どうも話が散らばりすぎた感じがする。

TV放送 91/09/15 10CH 21:02-22:54
 

ミッドナイトヒート(92)

 カメラマンのエリック(マイケル・バレ)は、友人ダニーと再会。
ダニーは麻薬取引の金を奪い、カール(デニス・ホッパー)に狙われるハメに。
一味はカールを殺害。エリックが金を隠したと考え、今度は彼を追うようになる。
恋人ジュリーが捕まるが、金と交換と称して呼び出し、撃ち合いの末倒す。

 と言うわけで、何か凄腕の男が、組織を叩きつぶすと言う話かと思ったのだが、
どうも物語の展開は安易で、カールはそれほど大きな組織のボスにも思えなかった。

TV放送 97/12/21 12CH 14:00-16:00
 

ミッドナイトラン(88)

監督 マーチン・ブレスト

 元警官の賞金稼ぎウォルシュ(ロバート・デニーロ)は、
旧敵セラノに狙われる会計士デューク(チャールズ・グローディン)を追う。
FBIのモーズリ(ヤフェット・コットー)や組織も彼を追っている。
いち早くデュークを捕らえるが、デュークが飛行機嫌いだと言い列車で移動する事に。
保釈屋エディは、別の賞金稼ぎマービン(ジョン・アシュトン)にも追わせる。
マービンは再三横取りを狙うが、ウォルシュはその都度取り返す。
一方、デュークは捕まればセラノに殺されると、何度も逃げようとする。
マービンは組織とグルで、デュークを捕らえるが、組織に捨てられる。
ウォルシュはFBIと手を組み、ニセの証拠フロッピーでセラノを罠にはめる事に。
空港でデュークと交換。組織は2人を狙うが、間一髪FBIに逮捕される。
ウォルシュはデュークを逃がす事にする。

 と言うわけで、デニーロ扮する賞金稼ぎが護送する男と意気投合。
それを狙う組織とFBIと別の賞金稼ぎ。追いつ追われつと言う面白さもある。
デニーロが毎度まったく違う雰囲気で、今回は軽そうな感じだがなかなかいける。
音楽はダニー・エルフマン

LD
 

ミニミニ大作戦(1969年英)

チャーリー・クローカー大尉 (マイケル・ケイン)
ローナ チャーリーの恋人
ピーチ教授 コンピュータのプロ
ブリッジャー氏 黒幕。刑務所長

 出所したチャーリーは、知人が事故死し、彼に計画を遺したと知る。
イタリアで武装輸送隊を襲撃。400万ドルを下らないと言う積み荷をいただく。
全市の交通プログラムを差し替えて混乱させ、スイスへ逃げる計画だ。
黒幕である刑務所長ブリッジャー氏に話を持ちかけ、計画は実行される事に。
コンピュータのプロ、ピーチ教授がプログラムを差し替えたため、
信号が点滅して交通は大混乱。一同は車列を襲撃し、金塊を奪う事に成功。
警察がかけつけるが、3台のミニで退散。
屋根の上や下水道を走り抜けて、追っ手をまいてスイスに到着。
一同は金塊と共にバスに乗り換える。
だが、成功に浮かれて運転を誤り、崖からはみ出してしまう。
バランスを崩せば、崖から落ちてしまい、身動きが取れない一同。
だが、チャーリーは名案があるとうそぶくのだった。

 と言うわけで、マーク・ウォールバーグ主演でリメイクされた作品のオリジナル。
若きマイケル・ケインが主演で、お調子者の泥棒の役。
イタリアで輸送される金塊をいただく作戦で、映画の2/3くらいは準備なんだけど、
緻密な作戦とは言い難く、何に時間かけてるのやらと言う印象。
いざ実行すると、金塊は簡単に手に入り、
後はミニの小ささを生かしたカーチェイスが見せ場。
建物の中、屋上、下水道と言った、普段走りそうもないところを走るが、
なぜか常に1台はパトカーがついてきてる。
一同は最後に思いがけないしっぺ返しをくらい、
どうなったかわからないまま終わるあたり、ケインのキャラと同様にとぼけた感じ。
 主題歌はマット・モンロー

TV放送 2014/01/15 スター 2315-0114
 



ミニミニ大作戦」(2003)を見た。

 これは、60年代に製作された映画のリメイクで
題名は聞いた事あったのだが、
ミクロの決死圏みたいに小さくなっちゃう話かと思っていたらさにあらず。
ミニクーパーが画面せましと走り回るユニークなアクションらしくて、
リメイク版に出演するのは、
猿惑のマーク・ワールバーグとかシャーリーズ・セロンとか
エドワード・ノートンとか。
CMを見ていても、ぼちぼち激しそうな今風アクションを見せているのに
はやりのカタカナ原題タイトルにせず、
あえて昔の邦題を持ち出したセンスが気に入っている。
これは見るしかあるまい。

 水の都ベニス。チャーリー(マーク・ワールバーグ)らは盗みの計画をしていた。
3500万ドルの金塊強奪作戦で、
メンバーは子供の頃の爆破で左耳が聞こえないレフト・イヤー。
運転のプロ、ハンサム・ロブ。ハッカーのライル。
さらにチャーリーの相棒的スティーブ(エドワード・ノートン)。
チャーリーは伝説的金庫破りのジョン(ドナルド・サザーランド)も誘う。
チャーリーにとって父親のような存在だ。
ジョンは刑務所にも長くいた人物で、娘ステラ(シャーリーズ・セロン)は
再び危険な仕事をする事に否定的だが、それでやめるジョンではない。
彼らは悪玉らしき一味の隠れ家に爆弾を仕掛け、金庫を下の河へ落とした。
そして、ボートが逃走するので、一味はこれを追うが、
実は金庫はまだ真下の水中にあり、潜水服を着たジョンがこれを開ける。
スティーブが手配したという「掃除屋」が、追跡する一味のボートを進路妨害し
金塊を運び出したチャーリーらはまんまと逃走する。
水も漏らさぬ計画だったと(そうは思えないが)
なぜかアルプスで祝杯を挙げる一同。
金塊を山分けするために移動しようと、車で動き出すが、
ダムの狭い通路で不審な車に行く手を妨害される。
実はスティーブが金塊ほしさに、掃除屋らと手を組み、横取りを企んだのだ。
ジョンは撃たれて死に、あわててチャーリーは車をダムへ落とす。
スティーブらは死んだと思い立ち去るが、何とか陸にはい上がる一同。
と言うか、凍ってる湖で、火もたかずに無事でいられるとも思えないが。。。

 そして1年。復讐の時を待ち続けていたチャーリーは、
スティーブがロサンゼルスにいると知り、再び仲間を集める。
警察に頼まれて金庫破りのテストをする仕事をしていたステラ。(つまり堅気)
彼女はチャーリーが父を巻き込んだと恨んだりもするが、
意外に早くそんな事は忘れて仲間になる。
まず彼らは、今や豪邸に住むスティーブの家へ潜入する事に。
顔を知られていないステラが、コンピュータの修理屋に扮して乗り込む事に。
本当は外で線を切っただけなのだが、ステラはそれっぽく振る舞って
各所に隠しカメラとかを仕掛ける。
スティーブは彼女が気に入った様子で、デートに誘ったりするが
ステラは仕方なく話に乗ったフリをする。
金塊を運ぶ方法だが、道路はいつも大渋滞でなかなか移動できない。
そこで思いついたのが、ステラの愛車であるミニを利用する事だ。
運転が得意なステラは、どんな道もすいすい走り、
これなら自在に逃げられるかもと感じる。しかし1台では無理。
結局、3台調達して、しかもレンチという車改造のプロに、マシンを強化させる。
一方、スティーブは金に困っているようで、金塊を何度も換金するが
金塊の正体に気がついた男を射殺してしまい、
この家族のギャングが、チャーリーらの仕業と考えて追い回す。
ステラとのデートの日はスティーブが屋敷に不在だからと、
チャーリーらは計画を立てるが、
何やら都合が悪くなって(何だったか忘れたけど)計画は延期に。
しかし、怪しまれないようにデートには行かせる。
ところが、ステラの言動から、彼女がジョンの娘だと感づくスティーブ。
実は俺たちがいたのさと、現れるチャーリーら。
面白い。金塊を取れるものなら取ってみろと宣戦布告する事に。

 しかし、このためにスティーブが警戒してしまったのも事実だった。
チャーリーらは計画を変更。レンチも仲間にして大々的に計画する。
そして、ギャング一味とつながりのある韓国人にも、ある事を依頼。
スティーブは金塊を装甲トラックで輸送する事にするが、3台も調達。
だが、上空で彼のヘリが監視しており、彼が追うのが本物のはずだ。
しかも、重量で車高が低くなっており、ある1台がそれだと確信。
ライルが信号のシステムを操作して、大渋滞を巻き起こし、すいてる方へ誘導。
再び信号待ちで、装甲車はレンチのトラックの隣で停車するが、そこで爆発。
装甲車は地下へ真っ逆さまに落ち、レンチが看板を倒して穴をふさぐ。
見失ってあわてるスティーブ。
地下ではガスで運転手らをいぶりだす。
だが金庫はガラス板を利用した最新式の物で、誤って傷つければ
絶対に開かなくなる仕掛けだ。
ここは、ドリルを使わず、音だけに頼るしかない。
ステラには初の挑戦だったが、何とか開ける事に成功。荷台から金塊を積み出す。
そしてミニ3台が発進する。
ミニはハリウッドのスターの星の上へ走り抜け、地下鉄の階段を降りて
地下鉄のホームから線路の上へ飛び移る。
気づいた一味も追跡。バイクで追ってくるが、
やはりバイクは不安定なのですぐ倒される。
地上へ出ると、スティーブのヘリが待ち受けているが、間一髪すり抜けて通過。
そして駅へ逃げ込み、貨車に3台は収容される。
だが、スティーブもそれに気づいて、貨車の係を買収して奪おうとするが、
そこにチャーリーとギャング一味が現れる。
家族を殺したのはこいつだ。言い逃れようとするが、金目当てでないチャーリーらは
ギャングにも金塊を渡しており、結局捕らわれるスティーブ。
こうして大金を得た一同は、望み通りの物を手に入れる。
車だったり、ものすごくでかいスピーカーだったり。
そしてチャーリーは、ジョンの教えに従い、理想の女性つまりステラを見つけたので
一生放さない事にするのであった。

 と言うわけで、昔の作品のリメイクで、アクションは今風なのに、
タイトルは昔風なのがおしゃれ。
キャストもボチボチ豪華な配役で、
悪いヤツから盗むけど、殺しはしないなんて義賊的一団が、
人殺しもしちゃう、かつての仲間と対決するなんてルパン的話で、
綿密な計画もどこかで聞いた事ある感じ。
一応、途中で計画がばれて、予定変更になる事はあるものの
さほど奇想天外な作戦とも思えず。
ミニを利用して階段を降りたり、地下鉄を走り抜けたりする面白いアクションも。
それでも、やはりどこかで聞いたような話であるのは否めず、
各方面のトップを集めるなんてあたりも、
マーク・ワールバーグが出損なったと言う「オーシャンズ11」みたいだし
地味な公開で、本当は「掘り出し物だった」と言いたい感じだが
実際の所は、まあそこそこと言う感じ。
 



 1日にまとめて3作。続けて「身代金」(96)を見た。

 メル・ギブソンの映画は見逃さないはずが、
アカデミー賞を受賞した前作「ブレイブハート」はちょっと躊躇して見ずじまい。
今回はヒット作「リーサルウェポン」を思わせる所もあって
見ないわけにはいかなかったのだが、ここの所、出不精になっていて
遅ればせながら見た。
どこらへんが「リーサル」かと言うと、主演がメル・ギブソン。
奥さん役が、「リーサル3」で恋人役だったレネ・ルッソ。
そんな彼の息子が誘拐され、身代金を払えと言われた所、
払えば殺されると考え、逆に犯人の賞金にすると言って、
犯人をあわてさせると言う破天荒ぶりもリーサルを思わせる。
ま、そうでなくても面白そうな設定で、見逃せない。(実はリメイクらしい)
監督は「アポロ13」等のロン・ハワード。
犯人役は「フォレスト・ガンプ」の中隊長ことゲーリー・シニーズ。彼も見逃せない。

 全米第4の航空会社社長のトム(メル・ギブソン)は大富豪。
最近はCM出演もして、家族を大切にする事が大切と訴える。
彼の妻はケイト(レネ・ルッソ)。
そして息子ショーン(ニック・ノルティの息子ブラウリー・ノルティ)。
パーティには、テレビ局の男が取材に来る。
スト中止のため、労組のジャックにワイロを払ったと言う疑惑についてだ。
だがトムはこれを否定。ジャックが罪の軽減のためウソをついたと主張する。
妻ケイトの方も、子供の科学発明コンテストの主催者になる人物。
審査員もつとめるため、ショーンは出品ができず、
つまらなそうに、彼が作ったリモコンの飛行船を飛ばす。
トムとケイトは知り合いにあいさつしながら、時々ショーンの様子を見ていたが
気がつくと彼が姿を消していた。そして、飛行船は墜落していた。
最初は出品できなかった事で、腹を立てて家出でもしたのかと思ったが
何者から電話がかかってきた。「Eメールを見ろ」と。
そしてあわててEメ−ルを見ると、縛られた息子の映像が。
機械的に変換された音声で、「息子を誘拐した。金を200万ドル用意しろ。
警察やFBIには言うな。金に発信器はつけるな。逆らえば息子は殺す」と言う。
愕然とする2人。ケイトは目を離したトムを非難。
警察を呼ぼうとするが、トムは危険だとためらう。
考えた末、トムは警察に連絡する事を決断。だがケイトはFBIにしろと言う。
ワイロ事件で追われているからこそ信用できると言うのだ。
FBIはホーキンス捜査官が担当。
トムは、実はワイロの噂は本当で、自分からスト中止を持ちかけたが発覚し、
金に物を言わせてジャックを逮捕させ、自分は逃げ延びたと白状。
犯人はジャックに違いないと断定する。
ホーキンスは牢屋にいるジャックに会わせる。
彼はトムの息子が誘拐されたと気づくが、
家族を大切に思う俺が誘拐などするかと言う。
そんな俺が、家族と切り離されてしまった。おまえが牢にいるべきなのにと怒る。

 ジャックが無関係らしいとわかり、犯人の目星はつかなくなる。
実は犯人は警官のシェイカー(ゲーリー・シニーズ)を中心とした一味だった。
メンバーはトムの屋敷で働いた事もあるマリス、バーンズ兄弟、
そしてコンピュータに強いマイルスの5人だ。中でもシェイカーが頭が切れる。
彼はショーンから顔が割れる事を恐れ、彼には目隠しを。
そして、ショーンにやさしくするバーンズ兄弟に怒る。
いずれ処分せねばならないのだから、親しくするなと言うのだ。
シェイカーは48時間経過した所で、トムの屋敷に電話してきた。
警察やFBIに連絡はしてないだろうなと確認するが、
当然連絡する事も想定していて、マイルスの妨害で逆探知はできない。
彼の要求は200万ドルをカバンに入れ、車でスポーツジムへ来いと言うのだ。
ホーキンスはトムに姿格好の似た捜査官に行かせようとするが、
トムは何としても自分で行きたいと主張し、結局彼が行く事に。
法的には止める事ができないのだ。
そこで彼の服に隠しマイクを仕掛け、カバンや車には発信器をセットする。
犯人は携帯電話で連絡してきた。スポーツジムへ着いたら、
服を着たままプールへ飛び込み、そこにあるカギでロッカーを開けろと言うのだ。
そしてそこにある服に着替え、カバンに札を詰め替え、
犯人が用意した車で移動しろと言うのだ。
服を着たままプールへ飛び込んだため、隠しマイクはショートして役に立たなくなる。
しかも服やカバンや車まで交換されては、FBIも見失ってしまうと言うものだ。
だが、FBIの中にはホームレスに扮してジムの周囲を見張っている者もいて
怪しい車が発進したと報告。ヘリとかで探す事になる。
シェイカーはトムの車が見える距離で併走しながら、彼に指示を出す。
トムは犯人に、なぜ自分を選んだのかと聞く。
すると犯人は、ワイロ疑惑事件のニュースを見て、
トムがウソをついていると確信したからだと言う。こいつは金で解決するタイプだ。
必ず身代金を払うだろうと。
「タイムマシン」と言う映画には、未来の世界が出てくる。
そこには地上に住む高度な種族と、地下に住む原始的な種族がいるが、
時々、原始的な種族は高度な種族をさらうのだ。
ちょうど俺とおまえの関係は、それと同じだと言う。
トムは犯人の話に嫌気がさして、車を止めるが、
次第に携帯電話の電波が弱くなっていくため、犯人が車で監視していると気づく。
そこで再び、車を発進させ、周囲の様子を見る事に。
シェイカーは工事現場へ行くと、男が待っているので金を渡せと言う。
そうしたら息子の居場所を書いたメモを渡すと言うのだ。
トムは工事現場へ、そこへ現れたバーンズ兄弟の弟の方だかは、
金を受け取ると立ち去ろうとするので、トムはメモを渡せと言う。
バーンズ弟は何の事か分からない様子で、逃走をはかり、トムと格闘に。
たちまち隠れていたFBIが現れ、パトカーやらヘリやらで包囲。
弟は機関銃を撃ちまくり、隊員も負傷。だが狙撃手により、弟も撃たれる。
ところが、当たり所が悪かったらしく、彼は何も言い残さずに死んでしまった。

 トムはホーキンス捜査官が、勝手に尾行し、犯人を射殺した事を非難する。
おまけに派手な捕り物のおかげで、マスコミが事件に感づいてしまった。
屋敷の周りにはマスコミが集まり、スキあらばトムに話を聞こうとする。
FBIは、バーンズ弟が前科者である事を突き止める。
兄も前科者で、彼らにハイテクの知識はない事から、別の仲間もいると推理。
そして、彼らに指示する黒幕がいる可能性も指摘。
トムはバーンズ兄がメモを渡す約束を知らなかった事から、
最初から一味にショーンを返す気がないのではと考える。
まもなく再び一味から電話が。今度こそ200万ドルを渡せと言うのだ。
トムの中で何か変化があり、次第にホーキンスの指示に逆らい始めた。
怒らせるなと言う指示に反し、トムは息子は死んでいるから金は払わないと言う。
意外な反応に困ったシェイカーは、
仕方なく本当に始末しようとしていたショーンを連れ戻し、電話で話をさせる。
息子が生きていると知ったトムは、再び車で金を運ぶ事に。
だが、交差点で近くの電気店のテレビを見て、
ニュースでショーンの顔写真が出るのを見ると、何かを思いついた。
携帯にかかってきた犯人の指示に逆らい、金を払うのはやめたと言う。
そして、1時間後にテレビを見ろと言う。彼はホーキンスや妻ケイトにも連絡。
彼はテレビ局へかけつけ、何かの発表をすると言う。
マスコミはこの申し出に飛びつき、臨時放送をする事に。
トムはテレビを見ているであろう犯人に対し、身代金の200万ドルを見せる。
これは身代金だが、おまえには1ドルも渡さない。これをおまえにかける賞金とする。
これからは仲間に裏切られないよう気をつけろ。
人々が忘れないよう、毎週新聞に出してやると言うのだ。
この事は大評判に。息子を危険にさらしたと非難する者も少なくない。
当然のようにガセネタが殺到し、捜査官の意欲も低減。
ホーキンスは危険なだけだと、賞金の撤回を求めるが、トムは拒否。
シェイカーは、トムの意外な行動に悩まされる。
仕方なく、ケイトをこっそり呼び出し暴行し、(Hじゃない方ね)
トムを説得せねばショーンを殺すと言う。
だが、トムの態度は逆に硬化。屋敷の前にいるマスコミの前へ出て、
賞金を400万ドルに上げると発表。
ケイトはワイロのために金を払ったくせに、息子のために金を払わないとは
自分の事しか考えていないと非難する。
シェイカーはまたも電話してきて、金をよこせと要求するが、トムはがんとして拒否。
怒ったシェイカーは息子を殺すぞと言い、銃を撃つ。
実は銃声だけで弾は当たっていないのだが、トムたちは本当に撃たれたと誤解。
ケイトはトムのせいで殺されたと非難し、トムも自分のせいで死んだと後悔。
結局は互いになぐさめ合って落ち込む。

 怒りのおさまったシェイカーは、これからどうしようかと悩まされる。
そしてある事を思いつく。彼はバーンズ兄とマイルスに逃走の用意をしろと指示。
彼らが車に乗っていると、シェイカーは無線で警察に連絡。
不審な男たちがいて、例の誘拐犯かも知れないと言うのだ。
その上で、わざと大きな声で動くなと叫ぶ。まずいと感づくバーンズら。
車でひき殺そうとするが、シェイカーは発砲し、2人を射殺。
そして、犯人が銃を撃ちまくったように、近くの壁に弾痕をつけ、
自分の肩か何かをわざと撃ち、その銃を死体の手に持たせる。
だが、マリスは彼の裏切りに気づき、足か何かを撃つが、
シェイカーはそんな彼女も射殺してしまう。
警察が現場に到着。何人かの死体とショーンの近くで倒れているシェーカーを発見。
トムたちはショーンが生きていて救出されたと聞き、急行する。
そして犯人と知らず、恩人と言うべきシェイカーと握手する。
バーンズ兄弟と、トムの屋敷に出入りしたマリス、
そしてハイテクに強いマイルスの死体が見つかり、これが一味すべてと思われた。
中には、黒幕がまだ逃げているのではと言う者もいた。
トムとケイトは、久々にショーンと遊んでいると、そこへシェイカーが現れる。
評判になりすぎたので、賞金をもらって街を出たいと言うのだ。
それも当然だと、トムはシェイカーを連れて自室へ。
小切手にサインするが、戻ってきたショーンは彼の声を聞き、それが犯人だと気づく。
そして思わず失禁。その様子を見て、トムもシェイカーの正体に気づく。
たが気づいていないフリをして、小切手を渡して屋敷から出そうとする。
しかし、シェイカーもトムが気づいた事に気づいていた。
俺をだまそうとしてもダメだと言うシェイカー。
するとトムは、今から銀行へ一緒に行き、君の口座に送金すると言う。
シェイカーは、ここからでもできるはずと言うが、トムは相手のペースに乗らない。
仕方ないと言うシェイカー。だが、もしだましたら、必ず復讐すると言う。
次回は金のための誘拐ではない。復讐のために必ず息子を殺すぞと言う。
トムとシェイカーは車で銀行へ。
だが、その間にFBIもシェイカーが黒幕だと気づいていた。
そんな事とはつゆ知らず、銀行の前で出会った警官たちは、
シェイカーの事を英雄だとほめたたえる。
銀行に入ると、話題の2人が来たと大騒ぎに。
銀行も、話題の賞金の受け渡しに立ち会えて大喜び。記念撮影とかし始める。
そして、このボタンを押すと、あなたの口座に金が送金されますと言われ、
シェイカーがリモコンを押すと、周囲の客とか銀行員が拍手する。
それを終え、2人が銀行から出てくると、警官たちが待ち受けている。
おまえを拘束しろと言われたと言う警官に、それは冗談だろうと言うシェイカー。
だが念のためと言う警官に発砲。逃走をはかる。それを追うトム。
2人は車の走る道路の中をかけ回り、今にもひかれそうだ。
そのまま格闘になり、近くの店のショーウインドウに突入。
ガラスで首を切って危ない状態のシェイカー。トムは落ちていた銃を拾って向ける。
そこへホーキンスらFBIが到着。トムに銃を捨てろと言う。
仕方なく銃を捨てるトム。だがシェイカーは隠し持った銃を取り出す。
しかし、ホーキンスと、銃を拾ったトムによって射殺される。

 と言うわけで、息子を誘拐された男が、
形勢を逆転するために意外な行動を取り始めた事から起こるサスペンス。
その意外な展開から来るサスペンスが中心で、派手なアクションはほとんどない。
確かに面白い展開だが、ぞくぞくしてくると言うほどではない。
オリジナルの映画では、息子の救出後がいまいちとの事で、
今回はややアクションとかを入れて、そこを見せ場にしたのだろうが
いまいち盛り上がらず。
まあ、そこそこは面白かったので、及第点と言えるが、
思わずぞくぞくしてくると言うようなサスペンスものには、なかなかめぐりあえない。
 

ミミック(97)

 スーザン博士はNYに発生した奇病の媒介であるゴキブリを根絶するため、
アリとカマキリの遺伝子を組み合わせた「ユダ」を生み出し、病気の根絶に成功。
3年後。スーザンは繁殖能力がないはずのユダが、地下鉄跡地に生息するのを発見。
異常に早く進化したユダは、人間に擬態したミミックとなっていた。
捜索するスーザンや公安官(チャールズ・S・サットン)らが襲われ立ち往生。
アリと同じ生態系のミミックは、生殖能力を持つオスは1匹だけのはずだ。
スーザンの夫ピーターは身を犠牲に、ガス爆発で一網打尽に。
スーザンはオスと対面。血のにおいでおびき寄せ、地下鉄にひかれて死なせ、
死んだはずのピーターと再会する。

 と言うわけで、近年はやりのDNA操作による新生物に逆に襲われる話。
予想外に繁殖するという展開はいかにもありそうだが、
これだけの事態にも関わらず、それに気づいたのが数名で
結局それだけで解決してしまうあたりは、スケールの小ささを感じさせる。
先輩の博士にF・マーレー・エイブラハム。

TV放送 99/02/07 BS05 15:55-17:45
 

ミミック2(2001年アメリカ)

 トラン氏が怪死し、クラスキー刑事が捜査に。
彼は絶滅危惧種を売っており、昆虫学者の女教師レミーを怪しむ。
さらに彼女につきまとったジェイソンも怪死。他にも行方不明者が。
校長は彼女を休職にしたため、荷物を片づけようとするが、
廊下が何者かにふさがれ、助けようとした校長は何かに襲われる。
学校には隠れていた生徒ニッキーとサルが。クラスキーもかけつける。
相手はかつてレミーらが研究した昆虫で、人間に擬態し、勝ち目はないと言う。
首を切っても9日は生きるのだ。光を嫌う習性を利用し、ゆっくり移動。
怪物はレミーを狙っており、恋敵を殺したつもりらしい。
レミーはニッキーの服でにおいをごまかすが、逆に襲われるハメに。
ニッキーらは脱出。クラスキーがレミーを救出し、病院に担ぎ込まれる。
レミーは負傷していたが、体内に幼虫が埋め込まれていたため、その影響で回復。
軍は建物に突入するが、そこには脱皮した皮しかなく、怪物はいなかった。
しかもクラスキーの死体が。それではレニーを救出したのは誰か。
怪物はクラスキーそっくりに擬態し、レミーの家に現れていた。
レミーは優しくするフリをして、はさみで怪物を切り裂いて殺す。
だが、ドアはふさがれてしまい、完全に死ぬには9日間かかるのだ。

 と言うわけで、2とか言われても、前作もあまり印象にないし、
俳優さんも変わってるし、なぜ生き延びたなんて説明もないくせに
前作を見ていなくてもいいように、怪物が生まれた説明があるわけでもない。
とにかく怪物が現れて、再び追われると言うわけだが
出てくるのが非常に狭いエリアで、しかも主人公を追ってただけなんて言われると
もはや出し殻にもならない感じ。

TV放送 2003/07/19 BS05 2230-2400
 

ミュージック・オブ・ハート(1999年アメリカ)

 ロベルタ(メリル・ストリープ)は夫チャールズに逃げられ、
旧友ブライアン(アイダン・クイン)の紹介で、臨時教師の仕事を探す。
それはハーレムの小学校で、バイオリンを教えたいと言う彼女に、
校長は取り合わなかったが、その根気に負けて採用される事に。
最初は面白がっていた生徒たちも次第に減り、他の教師の反発も買う。
ナイームの母は、白人の音楽だと反発。ルーシーは祖母が殺されたと言う。
厳しい言葉で指導。熱意に負けてナイームも授業に戻る。
長男ニックは、ロベルタが父を追い出したと誤解して責め、ショックを受ける。
次第に生徒たちは上達し、10年後には150名の希望者が出る人気教科となる。
生徒ジャスティンは撃ち合いに巻き込まれて死ぬ。
息子たちが都合をつけて、ダン教授とデート。
役所は予算カットで課外授業を中止に。ダンの知人の記者の協力を得て集会。
救済コンサートを開く事になり、有名なバイオリニストも集まると言う。
連日の練習で不満も高まるが、卒業したナイームらもかけつける。
会場が水浸しで使用不能になり、アイザック・スターンが都合して
カーネギーホールを借りられる事になる。バイオリンの車が盗まれるが、予備を調達。
ブライアンもかけつけ、満員で喝采を受け、教室は存続が決定する。
ニックはチェリストに、次男レキシーは医学へ進み、ロベルトは同じ地区に留まる。

 と言うわけで、ちょっと太ったメリル・ストリープ主演の映画で
口は悪いが、がんばりやのおっかさん役。
ハーレムの小学校でバイオリンを教えるが、生徒の家族が殺されたり
生徒自体が殺されたり、夜逃げしたり、人種差別があったり大変そうだが
割にすんなり展開して拍子抜け。
恋人も映画の中で2人も出てきたりするし
子供たちもさほどぐれたりしないし、苦労した人の話にしてはトントン拍子。
それでも、バイオリンを通じて子供の心が一つになると言うのもなかなかいいし
カーネギーホールで演奏してしまうクライマックスもいい。
まあ、最後の演奏の半分はプロの演奏だが。
もう少し脚色すれば、鳥肌もののシーンになったやも。
アイザック・スターン他大物が本人役で出てるすごさもあり。
この監督、普段はホラーばかり作っている人らしいのだが
やればできるじゃんと言う事か。

TV放送 2001/10/07 BS05 1750-2000
 

ミュータント・ニンジャ・タートルズ2(1991年米)

レオナルド タートルズ
ラファエロ タートルズ
ドナテロ タートルズ
ミケランジェロ タートルズ
スプリンター 師匠
エイプリル・オニール 記者
シュレッダー フット団のリーダー
教授 (デビッド・ワーナー)
キーノ 少年

 キーノ少年は、強盗団を撃退するタートルズを目撃。協力者となる。
タートルズへの復讐を誓うシュレッダーは、教授の廃棄物を狙う。
15年前に教授が誤って流出させた廃棄物によってタートルズは生まれたのだ。
シュレッダーは毒を得てスーパーシュレッダーに。
だが、建物が崩れて死に、タートルズは甲羅のおかげで助かる。
あちこちで目撃されたタートルズは、新聞沙汰になってしまうのだった。

 と言う訳で、最近リメイクされたシリーズの、オリジナルの方の第2弾。
第1弾はなぜかDVDが出ていない様だが、リメイク版と同じ様な事があったらしい。
前作でタートルズにやられたシュレッダーとフット団が復活。
タートルズを産み出した原因の廃液を利用して怪物を作り出し、復讐しようとする訳。
出し殻的と言うか、同じ事を繰り返しましたと言う印象。

DVDレンタル
 

ミュータント・ニンジャ・タートルズ3(1993年米)

レオナルド タートルズ
ラファエロ タートルズ
ドナテロ タートルズ
ミケランジェロ タートルズ
スプリンター 師匠

エイプリル・オニール 記者
ケイシー タートルズの仲間
ノリナガ 大名
ケンシン 大名の息子
ミツ ケンシンの恋人

 エイプリルが見つけた笏を握ると、男と入れ替わってしまう。
男は、日本の中世から来たケンシンで、残してきた恋人ミツが危ないと言う。
エイプリルを救う為、タートルズは日本の中世へ。
そこではケンシンの父ノリナガ一族と、ミツの一族が対立していた。
さらに西洋人もこれに便乗し、混乱は終息しそうにない。
ケンシンを返せとノリナガはミツを捕らえるが、タートルズが救出。
タートルズはこの時代に留まりたがるが、このままでは戦いは終わらないと
現代に戻り、代わりにケンシンを元の時代に戻すのだった。

 と言う訳で、最近リメイクされたシリーズのオリジナルの第3弾。
謎の笏の力で、エイプリルが日本の中世へ飛ばされる。
タートルズも後を追うが、騒動に巻き込まれると言う訳。
・騒動は解決する
・元の時代には戻れる
。。と言う展開はお約束として、対立する2つの家の争いと言う、
ロミオとジュリエット的な事が起きているのは後半までわからず、そこは説明不足。

DVDレンタル
 

ミュータント・タートルズ−TMNT(2007年米)

レオナルド タートルズ
ラファエロ タートルズ
ドナテロ タートルズ
ミケランジェロ タートルズ
スプリンター 師匠
エイプリル・オニール 記者
ケイシー エイプリルの仲間
ウィンターズ氏

 シュレッダーを倒したタートルズは散り散りに。
レオナルドはジャングルの幽霊として、
ラファエロはナイトウォッチャーとして活動していた。
そんな中、フット団の残党が活動を再開したとの知らせにタートルズは再結成。
一味は3000年前に石像にされたモンスターを復活させ、
世界を支配しようとしているらしい。
実は石像を集めていたウィンターズ氏は当時の生き残りで、
モンスターを封印しようとしていた。フット団は協力すると称して便乗したのだ。
タートルズの活躍で一味を倒すと、安心したウィンターズ氏は石像に戻るのだった。

 と言う訳で、オリジナル3部作とリブート版の間に作られたCG作品。
宿敵シュレッダーを倒し、目的を失ったタートルズは散り散りに。
新たな敵が現れ、フット団の残党と組んだと知り、再集結する訳。
もともとのシリーズ設定もよくわかってない上に、
新たな敵の狙いやフット団残党の思惑もよくわからないから、
何やってるのかピンと来ない。
ただし、タートルズは再び結束を固め、
敵(どいつが一番の悪かもわからない)の陰謀は阻止されたらしい。

DVDレンタル

 

ミュータント・タートルズ(2014年米)

レオナルド タートルズ
ラファエロ タートルズ
ミケランジェロ タートルズ
ドナテロ タートルズ
スプリンター 師匠のネズミ

エイプリル・オニール キャスター
ヴァーン エイプリルの同僚
シュレッダー フット軍団の首領
サックス氏 実業家(マホーンの人)
エイプリルの上司 (ウーピー・ゴールドバーグ)

 NYには犯罪組織フット軍団が暗躍。
キャスターのエイプリルは、遺伝子研究に使われる薬品が盗まれたと言う事件を調査。
正体不明の連中が、一味を撃退するのを目撃する。
正義の味方をおびき出そうと、フット軍団は人質事件を起こすが、
またも軽く撃退される。
追跡したエイプリルは、正義の味方が忍者の姿をした4人組の亀、
ミュータントタートルズだと知る。
そして彼女は、幼い頃に父が研究していた亀たちだと気付く。
父と友人のサックス氏が、日本の秘薬を真似たミュータジェンを投与。
火事で死んだと思われたが、実はエイプリルが逃がしていたのだ。
下水道に逃れた彼らは、同じく逃れた師匠スプリンターの指導で忍術を習得。
彼らによると、サックスはフット軍団の首領シュレッダーの手下で、
タートルズの体内のミュータジェンを狙っていると言う。
父を殺したのもサックスだったのだ。
フット軍団はアジトを襲撃。3人のタートルを連れ去る。
無事だったエイプリルとラファエロは、追跡装置で軍団の基地へ。
捕らわれたタートルを救出するが、軍団はNYに猛毒をばらまこうとしていた。
解毒剤で人々を救ったサックスが、世界を支配すると言う寸法だ。
エイプリルとタートルズが急行し、システムを停止させるが、
シュレッダーは塔にあるガスの容器を破壊して、町を汚染しようとする。
だがシュレッダーを蹴落として倒し、
エイプリルはタートルズの事を秘密にすると約束するのだった。

 と言う訳で、90年代に一度シリーズ化されたアメコミのリブート版。
キャスターのエイプリルは、暗躍するフット軍団に立ち向かう謎の一団を目撃。
彼らを追う内、人間の様な姿の4人組の亀だと知る。
実はエイプリルの父が関係した研究で産み出された
ミュータントタートルズだったと言う訳。
まあ、スパイダーマンと似たような設定ですな。
製作は長尺で知られるマイケル・ベイだが、本作は90分程度と手頃な感じ。
トランスフォーマーとかよりは、とっちきやすい。

TV放送 2015/11/07 WOWOW 2100-2241