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「今そこにある危機」(94)を見た。
これは、「レッド・オクトーバーを追え!」「パトリオットゲーム」に続く
トム・クランシー原作の、ジャック・ライアンシリーズ第3作だ。
第1作の「レッド・オクトーバー」は、
「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナンが監督で、
近代の米ソ潜水艦が虚々実々のかけひきを見せると言う展開で、
大迫力のシーンにゾクゾクさせられたものだ。
しかし、そこではジャック・ライアン役は、
どこかインチキくさい、アレック・ボールドウィンで
それよりもソ連の艦長役のショーン・コネリーの方が目立っていて、
個人的には米艦長のスコット・グレンの方がかっこよかった。
ライアンは謎の潜水艦を分析する係で、現代的なスパイと言う感じだった。
ところが、続編ではボールドウィンが降板し、
代打に登場したのが、何と「スターウォーズ」「インディ・ジョーンズ」と
人気2シリーズを持っていたハリソン・フォードだったから、びっくり。
物語的には彼が中心になったが、俳優が大物になったのにも関わらず、
スケールはずいぶんダウンして小粒な話になってしまった。
そこでは、彼はCIAの普通の一員となっていて、
コンピューター等を駆使して、近代的な戦争やスパイ戦を繰り広げると言うのが、
007のような破天荒な話ではなく、これこそ現実だと言いたげだったが、
いかんせん、映画と言うのは見せ場がなくては、観客がイヤになるのだ。
この第3作も、前作と同じキャストと監督で、
どうやら同じ流れを組んだ、地味と言っていいのか、派手と言っていいのか
よくわからないスケールの話だ。まあ、それなりに楽しめるとは思うし。
米国沿岸の、豪華客船で一家が惨殺されているのが発見された。
その一家は、大統領の友人でもあるハーディン一家だ。
CIAのジャック・ライアン(ハリソン・フォード)はこの事件を担当。
大統領にも報告を入れる。
犯人として捕らえられた2人は、コロンビアの麻薬組織カリの組織の一員だ。
麻薬撲滅を公言した手前もあって、大統領は事件を重視する。
そこで、ライアンらが退室した後、補佐官カッターにある指示を出す。
これは公の発言ではない。この事件に対しては、断固とした処置をとる必要がある。
麻薬問題は、合衆国にとって、「今そこにある危機」であると。
これは、合衆国を脅かす「今そこにある危機」が存在しない限り、
軍事力の介入を禁ずると言う法令から引用したものらしいが、映画では説明がない。
しかし、米国人なら知ってるとでも言いたげで、
これをもって、大統領は軍事的措置を命じた事になるようだ。
罪もないハーディン一家がなぜ惨殺されたとの疑問に対し、
ライアンは、本当にハーディンに罪がないのかと疑ってみる。
CIAのハッカーみたいな男に、ハーディンのプライベート情報を
コンピューターから捜し出せと命ずる。しかし、パスワードがわからない。
当人の誕生日を前から入れたり、逆から入れたり。妻のやら、子供やら。
これは時間がかかりそうだと思うライアンだが、
このハッカーは、家族3人の誕生日を組み合わせて、たちまち突破。
その結果、ハーディンが麻薬組織と関連がある事が判明。
彼の合法企業を利用して、麻薬の収益をいわゆる「洗濯」していたのだった。
大統領はスキャンダルだとあわて、マスコミにどう言い繕おうか考えるが
ライアンは、逆に親友だったと認めれば、それ以上追及されないだろうと勧める。
結局、大統領はライアンの言った通りにして、追及をかわし、
ライアンは大統領が自分の忠告を聞いたと、妻(アン・アーチャー)らに自慢する。
話はそれるが、前作のラストで妊娠していた妻は、男の子を出産したらしく、
彼もけっこう成長していた。
その頃、上司グリーア提督(ジェームズ・アール・ジョーンズ)が病気に。
悪性の癌と判明。入院のため、後任をライアンに任せる。
ライアンはCIA副長官代理に任命されるが、妙に正義感が強いライアンに対し、
補佐官タッカーや、同じCIA副長官リターらは、彼はボーイスカウトだと煙たがる。
ライアンは、ハーディンが組織の金6億5000万ドルを着服し、
エスコベドと言うボスの指示で殺害されたに違いないと言う。
それを聞くや、大統領はその金は合衆国のものだと、回収を指示する。
しかし、ライアンは証拠不十分で、もし麻薬組織の金でなければ
個人資産となり回収できないと言う。
だが、ライアンの知らない所で、タッカーやリターは作戦を展開。
リターは諜報員クラーク(ウイレム・デフォー)に秘密作戦を指示。
クラークは狙撃の達人シャベスなど、トップ級の要員を集める。
一方、エスコベドの相談役で、元キューバの諜報員であるコルテズは、
エスコベドが相談もなく、ハーディン一家を殺害したことを憂慮していた。
それによって、米国の報復が予想されるからだ。
ライアンの妻キャシーは、友人でFBI長官秘書のモイラに
新しい恋人ができたことを知る。
彼女はその恋人に夢中だが、実は彼こそコルテズだったのだ。
大統領による、コロンビアへの麻薬撲滅のための資金援助に対し、
議会の諮問会で、援助とはベトナムのような軍事介入ではないかとの追及があるが
政府代表役のライアンは、そんな事は絶対にありえないと宣誓する。
その頃、クラークの指揮下で、認識票を捨て米国兵である事を隠した兵たちが
エスコベドの麻薬工場等の破壊を、次々と開始する。
大統領は6億5000万ドルが、麻薬組織の金である事を確認するため、
ライアンにコロンビアへ調査に向かうよう指示。
エスコベドの工場を襲撃している指揮官とも知らず、
グリーア提督の推薦で会ったクラークの協力で、麻薬組織の金である事を確信。
FBI長官も到着し、ライアンらと合流。
数台の車で移動するが、狭い路地でバズーカ砲などの激しい攻撃を受け、
ライアンは辛くも逃げるが、FBI長官らが死んでしまう。
その頃米国では、FBI長官の居場所をまんまと教えてくれた秘書モイラが
密会と思って会ったコルテズに絞殺される。
ライアンは妻キャシーからモイラの恋人の事を聞き、事件への関与を考える。
エスコベドは、この襲撃事件を知り、何者の仕業かと考える。
実は真犯人であるコルテズは、米国にエスコベドのしわざと思わせたい人物だと忠告。
あわててコルテズは、敵対する組織のボスに脅しの電話をかけるが、
逆に報復を思わせる事を言われて、あわてて各ボスの会合を提案する。
その後、この電話のリダイヤルボタンを押したコルテズは、
うまくいった。奴はビビってるぜ等と話す。
一方、報復を命じられたクラークは、パナマ湾上空の戦闘機に攻撃を指示。
発射されたミサイルは、ボスたちが会合に集まった屋敷の前に、駐車された車に命中。
大爆発を起こして全滅するが、唯一遅刻したエスコベドだけが
屋敷目前で、爆発を目撃する。
警察は車の爆発と結論づけるが、コルテズやライアンはそれを疑っていた。
双方独自の化学分析から、車の爆発の際にあるべき破片が存在せず
ミサイルらしき反応を検出。米軍のミサイル攻撃があったと判断する。
コルテズはリターに連絡し、麻薬組織のリストラを計画していると話す。
エスコベドら各ボスを亡き者にし、自分がボスにおさまるのだ。
そのため、米国への麻薬輸出量を減らす等の約束をするから、
秘密作戦による、麻薬工場の攻撃をやめろと言う。リターはこの約束に承諾する。
一方、ライアンはモイラの留守電の男の声と、
盗聴していたエスコベドの電話で話した人物が、かなりの高確率で同一人物だと知る。
捜査を進める中、カッターとリターが糸を引いている事を知り、
ついにライアンはリターのコンピューターへの侵入を試みる。
そこで見たのは、コロンビアの麻薬組織攻撃計画をまとめた資料だった。
リターは盗み見られていると気づき、情報を削除するが、
おおよその事を察知したライアンは、リターらの誤った行動を非難。
しかし、リターは合衆国のために必要な行動だと言う。
この作戦の裏には、大統領が関与している事はまず間違いなく、ライアンは思い悩む。
だが、議会での宣誓を裏切るなと言ったグリーア提督が死に、
彼の決意は固まっていく。
その頃、衛星による通信回線を遮断されたクラークは、
部下の兵たちが次々と捕らえられているに違いない中、何もできないでいる。
カッターに抗議の電話をすると、ライアンが真相に気づいたため、
作戦を中止せざるを得ないと言う。
ライアンは単身、捕らえられた兵を救出するために、コロンビアへ向かっている。
彼を殺せば、作戦は再開できると話される。
コロンビアに到着したライアンは、クラークに捕らわれる。
クラークはカッターに電話し、ライアンを殺したから通信回線を回復しろと言うが、
カッターにはもはや回線を戻す気はない。
真意を知ったクラークは、ライアンと協力して兵たちを救出する事に。
酔っ払いの操縦士を雇い、ライアンはCIA副長官の名刺でヘリをチャーター。
兵たちが捕らわれた現場へ急行。1名の死体と、隠れていたシャベスを発見。
シャベスはクラークが裏切ったと怒るが、ライアンが事態は自分の責任だとなだめる。
彼によれば、2名が捕らわれたと言う。
そこでライアンは、エスコベド当人と交渉すると言い出す。
彼はまたも名刺でエスコベドの所へ。すぐにも殺しかねない連中ばかりだ。
ライアンはエスコベドに、協力を要請。
冗談はよせと言うエスコベドだが、コルテズの電話の盗聴テープを聞かせると、
コロリと態度を変える。一行は、コルテズの所へ。
だまされるなと言うコルテズだが、テープがあっては仕方がない。
仲間がエスコベドを射殺。ライアンもピンチになるが、クラークらが襲撃。
逃げ出したコルテズは、ライアンらがエスコベドを殺したと、彼の部下たちをだます。
撃ったり格闘したりて、2名の捕虜を救出。
酔っ払いのヘリもかけつけ、クラークらを乗せるが、
ライアンだけがコルテズと格闘したりしているため、遅れている。
屋根伝いにヘリに飛びつくライアンを、コルテズが銃撃するが、
射撃の名手シャベスが射殺。ヘリは帰還する。
ライアンは大統領に呼ばれ、今回の事件は自分の知らない所で行われたと聞かされる。
大統領によれば、タッカーとリターを辞任させ、余生を講演生活で過ごさせると言う。
そして、死んだグリーア提督に責任を押しつけ、ライアンもちょっとかぶってくれれば
次にライアンが窮地に陥ったときに助けると約束。
だが、ライアンはこの言い逃れに反発。
合衆国の利益を考えろ等と言われるが、聞く耳を持たず、議会で証言する。
と言うわけで、話がややこしい上に、見てからちょっと立っているので
物語の記憶がややあいまいだ。
見る前の予想通り、物語は派手な見せ場よりは、
近代スパイ戦のコンピューター等を駆使した技術を見せるに留まり、
それなりに、撃ち合いとかはあるものの、
誰が一番の悪者かと言うと、そう言うのは特におらず。
話は入り組んでて、それぞれの思惑で動くものだから、わかりにくく
大統領が悪いと言う感じだが、それほどメチャ悪いとも思えない。
特に現在の政府を糾弾するとかと言う内容でもないのに、
これほど派手な見せ場がない作品を作る必要があるのか。
飽きさせはしないが、スパイ映画等をいっぱい見ている者としては、
この後、面白くなりそうだぞと言う、ゾクゾクさせるような展開と言うのがあるが
期待させて裏切られる事は、よくあるものの
この映画は、最初から最後まで、盛り上がりそうな展開が続き、
ついに盛り上がりも盛り下がりもなかったと言う、何とも風変わりな作品。
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「トータル・フィアーズ」(2002)を見る。
これは、トム・クランシー原作のジャック・ライアンシリーズの第4弾。
かつて「レッド・オクトーバーを追え」「パトリオット・ゲーム」
「今そこにある危機」と映画化し
最初のライアン役はアレック・ボールドウィンだが
共演のショーン・コネリーが目立ちすぎて、印象に残らず。
続く2作はハリソン・フォードで、
役者の格は上がったが、作品自体は地味になった感じ。
原作でライアンは、CIA長官を経て大統領になり、
日米戦争とかもやってしまうらしく
そうなると、現実味がどんどん薄れるので、映画化するかどうか疑問だったが
「エアフォース・ワン」の時に、ハリソンが大統領役をやったので、
ついに出たかと思ったが無関係だった。
それからしばらく間が空き、第4弾はベン・アフレックに。
役者は若返り、ライアンは未婚に戻り、それでも時代背景は現代にするらしい。
スーパーボール会場を襲撃する話で、ブラックサンダーを思わせる感じだが
どうも核爆発があるらしい。
核爆発などがあると、現実味が薄れる気がするが、そこをどう描くかもポイント。
モーガン・フリーマンも共演で
過去のシリーズで、ジェームズ・アール・ジョーンズが演じた上司役になるのかも。
彼は3作目で死んだんだけど、未婚に戻るくらいだから、それもありかも。
1973年第四次中東戦争。苦戦するイスラエル軍は、核搭載した偵察機を飛ばす。
家族の写真に気に取られた操縦士は、迎撃ミサイルの発見が遅れ撃墜され墜落。
機体は砂漠に落ち、核爆弾は砂漠に埋もれる。
軍関係者は誰も気にしなかったらしい。
そして現在。パレスチナ遊牧民の男が、埋もれた爆弾を発掘。
くず鉄と思いつつ、その手の物を買う男に売る。
彼は役に立たない爆弾だと言うが、家族のために400ドルで買ってやると購入。
しかし相手はそれが核爆弾だと気づいており、5000万ドルで転売したのだった。
オーストリアの富豪ドレスラーは、世界中の右翼組織やネオナチなどを集結させる。
ヒトラーの理想は正しいが、彼には世界を敵にする力がなかったと指摘。
インターネット等によって世界が小さくなった現代こそ、夢が実現できると言う。
その頃、米大統領ファウラー(ジェームズ・クロムウェル)は
ロシアとの戦争状態に、核攻撃の準備をするためサイトへ入る。
順番に暗証番号を入力し、今にも攻撃に入りそうだったが、
そこへ大統領の妻から電話が入り、作戦は中止に。
これは核攻撃を想定した演習だったのだ。この冒頭は「ウォーゲーム」と同じ展開だ。
しかし、いかに演習とは言え、大統領夫人から電話が入ったりするものか。
同席したCIA長官キャボット(モーガン・フリーマン)は、
ロシア以外も敵として想定してはと言うが、
大統領は、核を大量に持っている相手が、最も危険だと言う。
キャボットは、1発でも持っている敵は危険だと言うのだが。
一方、CIAの情報分析をしているジャック・ライアン(ベン・アフレック)らは
ロシア大統領を観察して、彼の異変に気づく。
どうも太っている。健康状態が心配だと思っていたら、大統領が倒れてしまう。
ライアンには外科医のキャシーと言う恋人とつきあい始めたところ。
考古学者と称しているのだが、夜中にポケベルで呼び出されて、
どんな緊急時かと不思議がられる。
今まで自分の部署でのみ働いていたライアンだったが、
CIA長官キャボットに呼び出されたらしい。
ロシア大統領が死に、新大統領が緊急就任することになったのだ。
その新大統領はネメロフと言う人物で、実はライアンはネメロフを次期大統領と考え
そう言う論文も書いていたので、呼び出されたのだ。
逆に言うと、他の連中にはノーマークの人物だったのだ。
慣れてないので私服で現れたライアンは、背広に着替えさせられ
お偉方ばかりの会議室へ。
集まった一同の見解は、新大統領は強行派だと言うものだが、
最も彼をよく知っているライアンは、それは見せかけで違うと否定。
だが彼の意見はあまり求められておらず、無理に話そうとすると
ロシア擁護派と言われるようになってしまう。
恋人キャシーとのデートの予定だったが、
キャボット長官に言われ、ロシアへの核査察に同行する事に。
向かう専用機の中で、キャシーに謝りの電話を入れ、仕事の事は隠すが
キャボットは本当の事を言っていいと言うので、ロシアへの核査察だと言うと
笑って電話を切られる。
キャボットはキャシーの事を調査して、その素性もよく知られていた。
新大統領ネメロフにも会うと、ネメロフも彼の事を知っていたとわかる。
自分に関する論文を読んだが、プレイボーイだったという記述は誤りだと言う。
大学3年の時に、今の妻に会い、以来一筋だと言うと
プレイボーイだったのはその前の話ですと反論するほど、よく知っている人物だ。
その後、ライアンとキャボットは、核爆弾の研究所へ。
キャボットはここへ諜報員を潜り込ませようとして、全員が殺された。
そこへ自分が簡単に来られた事を思うと、感激もひとしおだ。
核物質を扱う研究者たち。直接手で触れると危ないが、手袋をすれば平気らしい。
ライアンは研究所員が、報告書よりも3人少ない事を指摘。
すると、交通事故や病欠等と説明される。
妙に答えが素早いので怪しむが、ライアンに聞かれると思っていたと答えられる。
だが、キャボットの調査によると、事故を起こしたはずの科学者は運転ができない。
ロシア側は何かを隠している。科学者はロシアにとっても行方不明なのだ。
ライアンはキャボットの招待で、キャシー同伴で大統領主催のパーティへ出席。
大統領の話で受けていたが、突然大勢の携帯電話が一斉に鳴り出す。
緊急事態を表現する新しい光景だ。
チェチェン紛争で、ロシア軍がガス攻撃をしたと言う。
80%の住人が死ぬガスだとされ、緊急会議にライアンも呼ばれる。
新大統領ネメロフが、早くも強硬手段に出たと言う意見が大半だ。
そんな中ライアンは、彼はそんな事をするタイプではないと反論するが、
会議室を出されてしまう。
やがて、ロシア大統領の声明が発表され、自分の指示だったと言う。
落ち込むライアンだったが、
実は事件は軍部の独走で、ネメロフは統制がとれていない事をさらすよりは
強硬派と思われた方がましと考えた上での声明だったのだ。
キャボットの指示で、行方不明の3人の科学者を追い
現場の工作員クラークと調査に向かう事に。
現場での仕事には抵抗があったが、キャボットの指示には逆らえない。
最新式の情報端末とかを持っているライアンに、
クラークはおれには銃しかないとこれも不満気味。
それでも銃を持たされ、潜入する研究所の外で見張りをさせられる。
クラークが中へ潜入すると、そこには何かの荷物を解体した形跡と
3人の科学者の死体。
見張りらしき兵隊が現れるが、ライアンがかけつけて銃を奪う事に成功する。
CIAの仲間の協力も得て、荷物の行き先を調査。
それがアメリカのボルチモアへ運ばれたとわかり、ヘリで急行する事に。
とあるスタジアムの地下の監視カメラには、
タバコの自販機が設置されている様子が写されていた。その自販機には怪しい配線が。
ライアンは携帯でキャボットに連絡するが、
キャボットは大統領とスーパーボールの会場に来ていた。
試合は大熱狂で、声がなかなか聞き取れない。
しかし、荷物がボルチモアに届けられたと知り愕然とする。
彼らがいるスタジアムこそ、ボルチモアだったからだ。
あわててキャボットは大統領を連れて退散。リムジンでさっさと逃げる。
その逃走劇にスタジアム中が驚く。しかし、次の瞬間。
今までよくわかっていなかったがキャシーの病院もボルチモアにあった。
突然の爆発で、窓が吹っ飛び、キャシーも飛ばされる。
大統領のリムジンも横転。ライアンのヘリも衝撃で墜落する。
居場所はすぐにわかったらしく、ただちに軍のヘリがかけつけ、大統領を救出。
大統領は頭に負傷したが無事。もちろん、放射能の影響なんかないらしい。
ヘリはすぐさま退散するが、キャボットの方は後回しだ。
大統領は専用機エアフォースワンで上空へ。キャボットの事も心配だが、
自分が殺されかけたと怒り心頭だ。要人もこの機に乗り込む。
病院は真っ暗で、何とか電気が回復するが、いつの間にか周囲は患者だらけに。
真っ暗の中に連れ込んだとでも言うのか。
ライアンはヘリをはい出すが、パイロットは死亡していた。
見ると、市街地からキノコ雲が。携帯電話は簡単に通じ、CIAに連絡が取れる。
割に簡単に事態を把握。ヒロシマよりも小型の核爆弾だし、
風向きさえ気をつければ、放射能は平気らしい。
市街地には、野戦病院のように寝かされている人々がいるが
ライアンはいとも簡単にキャボットを見つける。
回収したのは大統領を助けた時に残った兵に違いないが、
なぜ軍基地へ連れて行かずこんな場所に。
ライアンはキャボットと話す。キャボットは妻を心配するが
彼の妻はワシントンだから無事に違いない。核爆発はボルチモアだけだからだ。
一方、キャシーはボルチモアだから心配だと言うが、
たいして指示もせずキャボットは息を引き取る。
動揺するが、彼の遺留品を持ち去る。これでクラークに連絡が取れるからだ。
ライアンは車を拝借して走り回る。大混乱とかになりそうだが、ここも意外に平気だ。
通信機でクラークと連絡。クラークは遊牧民に原爆症で苦しむ男を見つける。
直接さわったからダメだと言う事らしい。彼から爆弾を売った相手の事を聞き出す。
さらにCIAでは緊急事態にもかかわらず、ただちに分析が行われ
その放射能とかの状態から、それがアメリカ製爆弾であると突き止める。
中東戦争時代にアメリカかひそかにイスラエルに流した物が使われたのだ。
そんなに数時間で分析ができるとは思えないのだが。
大統領に連絡を取ろうとするが、
出た男はライアンをロシアびいきだと言い取り次ごうとしない。
CIAの仲間に売った相手の居場所をつきとめ、彼の所へ。
今にも殺しそうな勢いで、売った相手を聞き出す。それは実業家ドレスラーだった。
警察がかけつけ捕らわれるが、国防省へ行きたいと言うと、
それなら可能だと、簡単に連れて行ってもらえる。
ロシア軍に潜入した一味の指示で、米軍空母が攻撃される。
怒った米大統領も攻撃指示を出し、ロシア空軍基地へのミサイル攻撃を開始。
次第に事態はエスカレートし、互いの核攻撃も避けられない状態に。
ついに大統領は核攻撃もやむなしとして、装置を用意する。
徐々に暗証番号を入力。国務長官は嫌がるが、大統領が頼むよとか言うと
仕方なく入力して、スタンバイOK。
もはや外部との連絡は遮断されるのだ。
ところが、エアフォースワンでは、
何者かがロシア大統領に文字で通信しているのをつかむ。
その内容は、黒幕は実業家ドレスラーで、ロシアではない。
使われたのはアメリカ製の核爆弾だから、戦争をしてはならないと言う。
ネメロフは罠かも知れないと言い、信用できる証拠はあるのかと言うと
ライアンはないと答える。
米軍側の妨害で通信は止められる。しかし、米大統領にも意外な事態に。
ネメロフが、米大統領に核攻撃体制の取り下げを提案。
互いに警戒態勢に戻そうと言い出したのだ。
米大統領もこれを受け、最大の危機は回避される。
患者を一通り片づけ、一息つくキャシーの所へ、ライアンがかけつける。
互いに無事だったと安心する。
神戸の地震でも1週間は混乱したのに、半日程度で落ち着くものだろうか。
ホワイトハウスで米ロ大統領が和平条約か何かを調印する事。
ライアンとキャシーは、ホワイトハウスの前にある広場でこの式典を見物する。
現れたロシアの政治顧問グリシュコフ氏。
彼こそは実は米国に通じていた、キャボットが言うところの裏口だった。
キャボットとは親しく、彼に二度と会えないのは寂しいと言う。
そして、ライアンとキャシーの婚約を祝い、プレゼントを贈る。
婚約したのは今朝だったのだが、なぜか彼は知っていたのだ。
そして、式典が進む一方で、ドレスラーら、陰謀に関与した人物が
次々と始末されていった。
と言うわけで、シリーズ第4作で主役のジャック・ライアンも3代目。
俳優は若返り、ライアンも未婚に逆戻りするが、
時代は先へ進むと言うわけで、ちょっと意識的に見なくてはならない。
どういう話かはよく知らずに見たが、核爆発が起こるらしい。
物語は、米ロを対立させ、その漁夫の利を得ようとする
007等でよく聞く手口だが、あれらが割に大味な展開なのに対し
ここではなぜ戦争に行こうとするのかが、克明に描かれていて面白い。
イスラエルで埋まっていた核爆弾を使用すると言うのも、入手方法としては可能で
現実に起こりえると言う感じなのだが
敵組織が、右翼やネオナチなどその手の組織が手を組んだと言う組織で
仮面ライダーとかの歴代の敵が手を組んだようで、ちょっと空々しい。
スーパーボール会場で核爆発が起こるシーンは、
パンフなどにも書かれている「ブラックサンデー」を連想させる物で
現代風に迫力満点で描いてくれるのではと期待したが
それ自体の描写はなく、いきなり周囲の建物が吹き飛んだりする始末。
あれだと、ベンも恋人も死にそうな気がするのだが、意外に平気で
放射能の影響すら受けていない。風の向きがどうとか説明していたが
そこらへんが、実際に核の被害を受けていない国の映画の甘さか。
そこから米ロ戦争へどんどん迫る展開は、「未知への飛行」あたりを連想させる展開。
両国とも、攻撃賛成派と反対派に分かれるあたりもお約束だが
ありがちなように、単純に戦争に進んでいっているのではない描写に好感が持てる。
しかし、事態に気づいているベンが、混乱しているはずのボルチモアで走り回り
活躍しすぎると、ちょっとウソっぽくなってくる。
核爆発の影響で電波干渉とかありそうだし、皆も携帯をかけまくりそうなのに
意外に簡単に通話できるのも妙だし、長官を簡単に見つけるのも妙。
そこからペンタゴンとかいろいろ簡単に移動してしまい、
彼一人だけが事態を理解しているとは言え、スーパーマンぶりに驚かされる。
原作のトム・クランシーが、前作までのハリソン・フォードが
スーパーマンになったのを快く思わず、その点を改善したとかの事だが
むしろシリーズの中で、最もスーパーマン的な活躍と言える。
最後に戦争を回避するのはお約束だし。
スパイものは、「実は現実に起きていたのかも」という程度に抑えるのがミソで
核爆発など起きてしまっては、その面白さが半減。
まあスパイ物と言うよりも、スペクタクルとして見ればいいのだが、
がんばりつつも、最後の方には大味になるのは仕方ないか。
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「エージェント ライアン」を見た。(2014年米)
トム・クランシー原作のジャック・ライアンシリーズの最新作。
シリーズ5作目で、主演俳優は4人目。
(歴代はアレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレック。
2作やったのはハリソンのみ)
本作ではカーク船長ことクリス・パインがジャック・ライアンを演ずる。
シリーズ初の、原作のないオリジナルストーリーで、
ライアンがCIAになったいきさつが描かれるらしい。
クリスにとっては、スタートレックに続くビキンズものと言う訳。
シリーズ全作劇場で見ました。本作も見ます。
ジャック・ライアン CIA分析官(クリス・パイン)
キャシー ジャックの恋人。後の妻(キーラ・ナイトレー)
ハーパー CIAの上司(ケビン・コスナー)
ヴィクトル ロシアの実業家(ケネス・ブレナー)
ロンドンの大学に通うジャック・ライアンは、ニュースで911テロを知る。
同級生は、君の国の事件だと言う。
それから何ヵ月かたち、ジャックは海兵隊としてアフガニスタンへ。
少尉の彼は、戦況について報告するが、上官はちゃんと読んでくれていない。
ヘリに乗る戦友は、自ら志願して軍に入ったと言うジャックに驚く。
新兵がシートベルトをつけられず苦戦しているので、
自らのベルトを外してつけてやるジャック。
だが、次の瞬間ヘリは攻撃され、病院に担ぎ込まれるジャック。
セリフで、彼が何人かの兵士を助けたと言われるが、何があったかはわからない。
入院した際は顔に火傷があったようだが、それは後のシーンではきれいに回復。
足を負傷したらしく、リハビリに苦戦する。
その相手をするのがインターンのキャシー。
ジャックが歩けるようになれば単位がもらえると称して、熱心に相手をする。
その様子を見てる軍人のハーパー。
実はCIAだと言うハーパーは、ジャックの報告書等を見ていて、
その分析能力を評価しており、彼をCIAに勧誘する。
大手銀行の行員として、周囲の動向を探れと言うのだ。
ジャックは驚くが、結局これを受ける事に。
一方でキャシーに対しては、退院の際に食事を約束するのだった。
それから10年。
ジャックは行員として、バイク好きの同僚が、
女性の同僚と付き合うのを取り持ったりするくらい溶け込んでいた。
一方で重要情報にアクセスし、時々報告。
劇場でこっそり仲間に報告書を渡し、
今では恋人になったキャシーには劇場へ行った事を隠したりするので、
彼女は浮気を疑うように。
その頃、米国との交渉が難航するロシアの大臣は、
手下のヴィクトルに強行手段をとるよう指示。
ただし、何かあってもロシアの関与は否定すると言うやつだ。
銀行口座を監視していたジャックは、ロシア企業の隠し口座が凍結された事に注目。
何か行動を起こす気だと指摘すると、
ならばジャック自身がロシアへ行き、状況を確認しろと言う事に。
ロシア出張と知ったキャシーは、私はフランスへ行きたいと言い出し、
出張の帰りに落ち合う事になる。
ロシアの空港に着いたジャックは、
人の良さそうな運転手に迎えられ、彼の車でホテルへ。
部屋まで着いてくるが、ふと気付くと銃を向けていたのでかわし、格闘に。
部屋の中をめちゃくちゃにしながら戦うが、最後は浴槽に沈めて倒す。
動揺するジャックは、緊急用の番号に連絡。
オペレータ風の口調の女性は、ポイントガンマで連絡員に接触しろと言うが、
そもそもそんなつもりで来てないジャックには、ポイントガンマが分からない。
オペレータは、詳細は電話では語れないと言うが、
ジャックに同情したのか、公園へ行けと指示する。(オペレータ口調のまま)
公園に行くと、ハーパーが犬の散歩の様な格好でベンチにいた。
犬の飼い主は驚いてるはずだと言う。
初めての殺しの時は、俺も動揺した。しかも人違いだった。
どうやって克服した?と聞くジャックに、
ハーパーは克服していない、印象が薄れただけだ等と言う。
ハーパーは、ジャックにヴィクトルの会社へ監査に行くよう指示。
部屋は元に戻っているはずだと言って立ち去る。
戸惑いながら、ジャックがホテルの部屋に戻ると、
確かに何事もなかった様に片付いていた。もちろん運転手の死体もない。
よく見ると、ペンキを急いで塗ったような場所もあるのだが。
翌日、ジャックはヴィクトルの企業を訪れる事に。
セキュリティは厳重で、どこへ行くにもカードを持ったセキュリティの女性が同行。
カードは借りれないの?と聞くと、
外国人にはセキュリティチームの同行が必須だと言う。
ヴィクトルはジャックを一応は迎え入れるが、
口座の凍結は問題ないと、もっともらしい資料を用意していた。
したがって監査は必要ない。ロシアに来る必要はなかったと言うのだ。
だが、手ぶらで帰る訳にもいかず、ジャックは面倒をかけたお詫びにと、
オフィスの向かいにあるレストランで食事に誘う。
ならば私がご馳走しようと言うヴィクトル。ホテルに着いた奥さんも一緒にと。
キャシーが来るとは思っていなかったので、動揺しつつ、
妻ではなくフィアンセだと言う。
実はキャシーはジャックの浮気を疑い、押し掛けてきていたのだ。
部屋で待ち構えていたキャシーは、ジャックに何してるの?と問い詰める。
仕方なく、実はCIAなんだとジャックが言うと、驚きもせず、
良かった、浮気じゃないのねと言うキャシー。
合流したハーパーらは、ヴィクトルの情報を引き出すには、
彼の部屋へ行く必要があると言う。
そして、部屋に行くには、彼が持っているセキュリティ用のカードが必要。
部屋へ行って、装置をコンセントに差せば、情報をダウンロード出来るのだ。
ヴィクトルは人妻が好きと言う性癖があり、
キャシーが気を引いているすきに、ジャックが向かうと言う作戦だ。
もはや君はただの分析官ではない。エージェントだと言うハーパー。
ジャックはキャシーを巻き込みたくないが、本人が割に乗り気だ。
ジャックとキャシーは迎えの車で食事に向かう事に。
婚約指輪には戸惑うキャシーだが、ヴィクトルの手前、してくれと言うジャック。
案の定、ヴィクトルはキャシーを気に入った様子だ。
ハーパーの部下がヴィクトルから財布をすり、ひそかにジャックに渡す。
ここにセキュリティカードが入っているのだ。
警備主任の退社が確認されると、ジャックに連絡が。
彼はベロベロに酔ったフリをし、ヴィクトルに外でさましたまえと言われる。
ではと言う事で外に出たジャックは、急いで向かいのビルへ乗り込む。
入口のチェックでは、カードからヴィクトルの顔が表示され、
警備システムはジャックの顔と比較して、不一致と判定。
だが、警備員としてハーパーの部下が潜り込んでおり、
「容認」と言うボタンをクリックしたため、ジャックは中に入れる。
続いてヴィクトルの部屋に入り、コンセントに装置を接続。
情報にはアクセスコードが必要だが、
これは取引先である銀行の上司が知っているので、電話で聞き出す。
そしてついに情報のダウンロードを開始。
だが、どこかで警備システムに引っ掛かったらしく、帰宅中の警備主任に連絡が。
彼はあわてて引き返す。
ハーパーのチームも気付いて、警備主任が戻ってくるまでに引き上げろと指示。
ダウンロード中の情報を見て、愕然とするジャック。
警備員がヴィクトルの所へかけつけ、事態を報告。
ヴィクトルはキャシーと共に店を出る事に。
警備員たちは、ヴィクトルのオフィスにも迫っていたが、
ジャックはハーパーの指示で、隠し部屋から非常階段へ。
非常階段にも警備員が数名いたが、ハーパーが狙撃して倒す。
下まで降りたジャックは、何事もなかったフリをしてヴィクトルらと合流。
じゃあ、そういう事でとキャシーを連れて退散する。
警備主任は、ヴィクトルの性癖が事態を悪化させたと責めるが、
逆ぎれたヴィクトルは警備主任を射殺する。
一方、アジトに到着したジャックは、
ダウンロードした情報をもとに、ヴィクトルらの狙いを分析。
一味は米国でテロを起こし、その直後に一気にドル売りする計画なのだ。
各国の投資家はその動きに追随するはずで、米国を皮切りに、各国の経済が破綻。
ロシアだけが、生き残ると言う寸法だ。
後にこの事態は、第2次世界恐慌と呼ばれるだろうと言うジャック。
一同が驚いていると、アジトをヴィクトル一味が襲撃する。
車で待機していたキャシーを連れ去ってしまう。
ジャックは仲間と車で追跡。実はキャシーの指輪には発信機がついているのだ。
ハーパーのチームが、ヴィクトルとジャックの双方の位置を把握し、
右曲がれ左曲がれと指示。
ヴィクトルはキャシーの携帯でジャックに連絡してきて、奪った物を返せと言う。
さもなくば、かつて戦地でやった拷問をやるぞと、電球をキャシーにくわえさせる。
口の中で電球が割れると、内臓までズタズタになると言うのだ。
ジャックの車は近くまで接近するが、行く手をふさがれたため、
ジャックは車を降りて走って追跡。
さあ、電球を割るぞと、サディスティックに言うヴィクトルは、
突然ジャックが車に飛び掛かってきたので不意をつかれる。
ジャックはキャシーを救出し、仲間の車が到着。
だがジャックは、ヴィクトルを一発殴らねば気が済まなかった。
ジャックらは専用機で急いで帰国。機内は作戦室みたいになっていて、
ヴィクトルの情報を分析しつつ、テロの標的がどこか特定しようとしていた。
やがて実行犯を特定。
米国人として潜入しているが、実はヴィクトルの息子だったのだ。
息子の家族に扮するのも一味で、不要になると次々始末されていった。
ジャックは実行犯が現場を下見していると考えるが、入国以来町を出ていないと判明。
ならば、仲間が下見し、報告しているはずだ。
家族や関係者の行き先を調査する内、モニターに映った写真にキャシーが気付く。
ジャックの勤める銀行の写真があったのだ。
テロの標的はウォール街だと判明。ハーパーやジャックはウォール街へ急行する。
付近のオフィスの人々を避難させるが、どのビルが標的かもわからない。
ふと付近の救急車を見たジャックは、実行犯が色を塗り替えた偽物だと気付く。
近くにバイク好きの同僚を発見。同僚は帰国してたのかなんてのんきそうだが、
バイクを借りて追跡。
偽救急車は工事現場から地下水道へ入る。地下で爆破した方が効果的なのだ。
実行犯はポイントに到着し、爆弾をセットしようとする。
そうしてる間も、ヴィクトルはドル売りの用意をして待機。
ギリギリまで待つつもりだ。
実行犯の所に追い付いたジャックが格闘の末倒し、偽救急車を遠ざける。
チームが近くの川へ誘導。後ろでは、倒された実行犯がフラフラしている。
橋桁まで来た所でジャックは飛び降り、実行犯ごと川に落ちた偽救急車は爆発。
テロは防がれたのだ。
ヴィクトルは大臣に某所へ呼び出される。
道端で立っていると、大臣の車が現れ、
別の窓から手下が銃を出してヴィクトルを始末する。
ハーパーとジャックも某所へ呼び出されるが、
こちらはジャックがにやけているので、ハーパーがたしなめる。
だって、仕方ないでしょうなんて言ってると、2人は部屋の中へ招かれる。
画面には見えない相手は、2人に感謝する。
それに対してジャックらは、こう答えるのだった。
恐れ入ります、大統領。
と言うわけで、本作はライアンがCIAに入るきっかけを描くと言うもの。
学生時代に911テロを知り、海兵隊としてアフガニスタンに赴くが、そこで負傷し、
病院で後の妻キーラ・ナイトレーに出会う。
そう言えば、トータルフィアーズで奥さんは病院にいました。
CIAのケビン・コスナーに誘われ、銀行員としてロシアの隠し口座を探る展開。
ライアンシリーズ入門と言う趣なのか、
素人スパイとしてあたふたするシーンはどこかで見たような感じで、
なかなか盛り上がらず。序盤は敵の狙いもいまいちわからない。
やがて、一味が世界恐慌を起こそうとしていると気付くあたりから面白くなる。
ケビンは現場の人間なので、撃ち合いは得意だが、
事態を理解しているのはライアンのみ、彼に頼るしかないのだ。
ライアンは部外者たる妻と共に、
黒幕ケネス・ブラナーから情報を奪う為、大芝居を打つ。
この展開もどこかで聞いた感じだが、
妻キーラが捕われてしまい、救出の為ライアンが奮戦する展開は手に汗握る感じ。
さらに、一味が米国内でテロを起こそうとする見せ場あり。
な、何とライアンは急いで帰国し、こちらも阻止してしまうのだ。
ケビンはこの映画のインタビューで、
時代は007の様なスパイを求めなくなったとコメントしていた。
ライアンの活躍ぶりがリアルだと言いたいのだろうが、
世界の2箇所を半日で移動し、双方で世界の危機を救うなんて、
まさに007的スーパーマンぶり。
とは言え、その描写はボーンシリーズを彷彿させるスリリングな感じ。
自ら危険な目に遭った妻が、ライアンが同様の仕事を続けるのを認めるかしらとか、
何となくあちこちに突っ込み所はあれど、
見せ場のスリリングさで帳消ししてなかなか面白かった。
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レッド・コマンダー(2009年米)
ジョー ドラマー(ドルフ・ラングレン)
カピスタ 大統領警護官
ペトロフ大統領
ヴィーナス ポップスター
ドラマーのジョーは、ロシア大統領ペトロフ主催のロックコンサートに参加。
だが、会場はカゾフ一味に襲撃され、大統領らは人質に取られてしまう。
カゾフの父は旧ソ連の将校で、クーデターを起こすが失敗。
若き検事だったペトロフに追及されて死に、
カゾフは復讐の機会をうかがっていたのだ。
難を逃れたジョーと警護官カピスタは大暴れ。
かつてギャングにいたと言うジョーが一味を倒す。
彼は大統領に感謝され、ポップスターであるヴィーナスの前座に選ばれるのだった。
と言う訳で、ドルフ・ラングレン主演のアクション。
ドルフはドラマー役で、ロシア大統領も出席するコンサートに参加。
だが、大統領に恨みを抱く一味によって、会場は制圧される。
難を逃れたドルフ(元ギャング)が、警護官と組んで大暴れすると言う話。
つまり、ダイハードものです。
でも、ドルフと一味が戦うのは、ざっくり言うと終盤の1回だけで、
何だか強敵がいるらしいと、一味が警戒する展開にならないので拍子抜け。
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レッド・サン(71)
監督 テレンス・ヤング
幕末。日本からアメリカ大統領へ献上の宝刀を持った使者が向かう。
だが、列車がリンク(チャールズ・ブロンソン)の強盗団の襲撃を受ける。
子分のゴーシュ(アラン・ドロン)は宝刀を奪い、リンクを爆弾で襲って逃走。
使者は家来の黒田(三船敏郎)に、宝刀を取り返す指命を与える。
黒田はリンクに道案内を求める。
だが、黒田はゴーシュを殺す考えだが、それでは金貨を取り戻せない。
彼らはゴーシュの愛人クリスチーヌ(アーシュラ・アンドレス)がいる娼館へ。
クリスチーヌを人質に、教会まで金貨と刀をもってこいと連絡。
途中でクリスチーヌは逃げだし、コマンチ族に捕まるが、リンクらが救出。
教会でゴーシュらは待ち伏せしていたが、そこをコマンチ族が襲撃。
リンクらは共同で迎え撃ち、コマンチ族を倒す。
宝刀を取り戻した黒田は、スキを見てゴーシュを襲うが、逆に撃たれる。
しかし、リンクは金貨をあきらめてゴーシュを射殺。
死んだ黒田の代わりに、宝刀を使者に返す。
というわけで、ずいぶん風変わりな西部劇。風景も本当の西部じゃない。
だいたいが、フランス映画だ。でも、武士の出てくるあたりが面白い。
まさに、それだけが売りと言う感じ。むしろ、アラン・ドロンの扱いはかなり軽い。
アーシュラ・アンドレスは何なんだと言う感じだ。
展開としては、割と退屈。
TV放送 91/10/28 BS11 22:00-24:00
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レッド・スコルピオン(88)
ソ連軍の殺人マシン、ニコライ中尉(ドルフ・ラングレン)は
フォルテーク将軍の指示で作戦につく。アフリカの危険人物スンダタ殺害が目的だ。
キューバ軍基地に赴任した彼は、騒ぎを起こして営巣へ。
スンダタの護衛係カルンダと、アメリカの記者デューイと知り合う。
見張りを倒して脱走した彼らは、追撃を振り切り、ゲリラ部隊との合流に成功。
だが、スンダタは彼を信用せず、殺害に失敗。送り返される。
作戦失敗に怒った将軍は彼の処分を命令。
脱走したニコライは、ブッシュマンに助けられ、蠍の入れ墨をされる。
だが、彼らの村もソ連軍の攻撃で全滅。彼らの行動に怒りを覚える。
再びゲリラと合流した彼を、戦いで瀕死のスンダタは信用。
彼の死後、ニコライが先導し、ソ連軍基地を襲撃。ザイアスや将軍を倒す。
と言うわけで、スタローン、シュワに続くアクションスターとして登場した
ラングレンの主演作。殺人マシンのクセに、簡単に寝返るあたりが気になる。
ソ連軍基地の看守長に、ブライオン・ジェームス。
TV放送 94/01/21 04CH 21:03-22:54
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レッド・スコルピオン2(94)
囮捜査で仲間を失ったニックは引退を決意するが
大佐(マイケル・アイアンサイド)から最後の仕事を命じられる。
ケンドリック(ジョン・サベージ)をリーダーとするネオナチの宗教団体は
数々の襲撃事件を起こし、さらに大きな事件を起こそうとしているらしい。
ニックの他、女性士官サム、狙撃手ビリー、武道家ジョーらが集まり、
一味のアジトを襲撃するが、撃ち合いジョーが死ぬ。
奪ったデータを分析し、政治家の暗殺リストを発見する。
元KGBの教官がニックを特訓。一味は魔力があると言う槍を入手。
ベルリン博物館から奪ったらしい。侵入作戦を試みるが、教官が撃たれて死ぬ。
サムが組織に潜入するが、正体がばれて捕らわれる。
一味は要人を次々暗殺。政治家を一掃する気だ。
サムは助けを呼び、ニックらが合流。格闘の末、ケンドリックを倒す。
と言うわけで、題名だけ拝借したシリーズが多い中、これは本当の続編。
と言っても、KGB教官が前作のドルフ・ラングレンを教えたと言う設定のみ。
物語の方は、米ソ協力でアイアンイーグルAを思わせ
魔法の槍もどこかで聞いた感じ。
TV放送 2000/02/12 05CH 0245-0430
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レッドソニア(1985年/アメリカ)
監督 リチャード・フライシャー
レッドソニア 女戦士(ブリジット・ニールセン)
カリドー 戦士(アーノルド・シュワルツェネッガー)
ゲドレン 女王(サンダール・バーグマン)
ターン ハブロックの王子
アトランティスが滅び、女王ゲドレンは悪行の限りを尽くしていた。
ソニアは家族を殺され、兵士の慰み者に。
だが天の声で剣を授けられ、女戦士となる。
尼僧らは聖玉タリスマンを破壊しようとするが、ゲドレンがこれを奪う。
逃げ出した尼僧は、戦士カリドーに出会い、
妹であるソニアに危機を伝えるよう頼んで死ぬ。ソニアはゲドレンと戦うため出発。
ゲドレンに破壊されたハブロックという町でターン王子を助ける。
ゲドレンはドラゴンにソニアを襲わせるが、かけつけたカリドーが助ける。
実はカリドーはヒルカニア王だったのだ。
ついにソニアはゲドレンと対決。タリスマンと共に溶岩に沈める。
と言うわけで、シュワルツェネッガーの出世作コナンの姉妹作みたいな話。
シュワも出演し、悪の女王がコナンのサンダール・バーグマンで
肝心の女戦士が、スタローンの元妻ブリジット・ニールセンと言う布陣。
ニールセンの女戦士があまり強そうには見えず、
脇役のはずのシュワがやたら目立つのが困りもの。
以前TVで見た時は、冒頭のシーンがもっとHだった気がするがカットされた?
音楽はエンニオ・モリコーネ。
TV放送 2006/07/18 12CH 1330-1530
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レッド・ダイヤモンド(2016年カナダ)
ジャック 泥棒
エディ 組織のボス(ブルース・ウィリス)
カレン ジャックの元恋人(CSINYの検視官)
ローガン ジャックの仲間。女スナイパー
ハーツバーグ ジャックの仲間。運転のプロ
ジェナ ジャックの彼女
起:泥棒ジャックはエディの組織に脅される。
承:ダイヤを盗むが、元恋人カレンを人質に取られる。
転:ダイヤを渡すが、狙撃してエディを倒す。
結:輸送機を爆破してダイヤも回収する。
泥棒のジャックはエディの組織に狙われ、恋人ジェナや元恋人カレンと退散。
ジェナを避難させたジャックは、組織と戦う事を決意。
仲間のローガンらを呼ぶ。
ジャックは輸送車を襲撃し、5億ドルのダイヤを奪う事に成功。
カレンはダイヤをいただいて退散するが、エディに捕らわれる。
ジャックはカレンが妊娠していると信じていたが、実は腹にダイヤを隠していたのだ。
エディはジャックに、ダイヤとカレンの交換を要求。
カレンを救出した上で、ローガンが狙撃してエディを倒す。
ダイヤは輸送機で運ばれるが、仕掛けた爆弾で金庫を落下させて回収。
ジャックはジェナと仲直り。
愛していると言うカレンからの電話を受けるが、携帯を捨ててしまうのだった。
と言う訳で、ブルース・ウィリスが出てるアクション。
邦題はREDに便乗した感じか?
主人公ジャックはあまり見掛けない俳優さんで、
組織に脅されてダイヤを盗む羽目になる。組織のボスがウィリス。
逆に組織を倒すと言うよくある展開だが、何と言うか可もなく不可もなくと言う印象。
すなわち、つまらなくないけど、面白くもない。
なぜか主人公の周囲の登場人物が女性(そして美女)ばかりと言うのはご愛敬。
TV放送 2017/10/14 WOWOW 1515-1700
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レッド・バイオリン(1998年カナダ)
ニコロ バイオリン職人
アンナ ニコロの妻
カスパー 天才少年
ジョルジュ・プッサン カスパーの指導者
フレデリック・ホープ 人気バイオリニスト
ヴィクトリア ホープの恋人
シャンペイ 中国の党幹部モリッツ
鑑定士(サミュエル・L・ジャクソン)
オークション客 (サンドラ・オー)
バイオリン職人ニコロは、妊娠していた妻が死んだと知り、
思いをバイオリンに込める。
プッサン氏は、天才的なバイオリン少年カスパーを見つけ、彼を養う事に。
バイオリンを抱いて寝ている為、呪縛されていると、抱かずに寝るよう強要。
だが、カスパーは演奏前に発作を起こして死んでしまう。
プッサンはショックを受けるが、バイオリンも埋葬されたと知り、墓を掘り返す。
そうしてバイオリンは様々な人の手に。
ビクトリアは、恋人である人気バイオリニストのホープと別れる事に。
ホープが病気になったと知ったビクトリアは、
彼の所へ舞い戻るが、他の女を連れ込んだと知って撃つ。
中国の党大会で、バイオリンを教える音楽教師が、
西洋文化にかぶれていると批判される。
批判した党幹部シャンペイは、実はバイオリンを隠し持っており、
追われる身となった為、音楽教師に譲る。
鑑定家のモリッツは、
オークションに出されたバイオリンが名器レッドバイオリンだと気付く。
バイオリンは240万ドルで落札されるが、
モリッツは寸前にすり替え、本物は自分の物にしてしまうのだった。
と言う訳で、レッドバイオリンと言う名器をめぐる人々の話。
作られた時から現代まで、バイオリンを手にした人々を描く。
この手の話にありがちな、複数の話が前後してよくわからなくなる事もないし、
話が互いに絡んだりもしない。
1つ1つのエピソードも結構あっさりした感じ。
壮大な話になりそうで、そうでもないと言う作品。
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レッド・プラネット(2000年)
2025年。人口増加で火星への移住を計画した人類は、
藻を繁殖させて酸素を生成しようとする。だがなぜか酸素レベルが低下。
原因調査のため、女船長ボーマン以下、科学者が向かう事に。
しかし、太陽面の爆発で動力は停止し、船内に火災が発生。
ボーマンは整備士ギャラガー(バル・キルマー)らを火星へ避難させる事に。
ボーマンは船を復旧するが、地上とは連絡が取れない。
おまけにロボットが落下の衝撃で誤作動を起こし、勝手に動き出す。
負傷したシャンティラス(テレンス・スタンプ)は置き去りにされる。
ギャラガーら施設を発見するが、壊れていて役に立たない。
サンテンも崖から落ちて死ぬ。酸素もなくなり、ギャラガーはついにマスクをはずすが
なぜか酸素が存在する事に気づく。何とか通信機を修理し、ボーマンとの連絡に成功。
30年前のロシアの無人探査船を発見するが、乗り込めるのは2人だけだ。
嵐が迫る中、実はサンテンを殺したベテンギルが、一人で逃走。
ギャラガーとバーチナル(トム・サイズモア)はベテンギルの死体を発見。
全身が虫に食われていたが、この虫が藻を食べており、酸素を生んでいたのだ。
バーチナルは虫に襲われて自爆。ギャラガーは探査船へ戻るがパワー不足。
ロボットに襲われるが、これを倒してバッテリーで脱出。
気を失うが、ボーマンに回収され、無事帰還する事となる。
と言うわけで、確かトラボルタの「バトルフィールド・アース」と同時期で
あちらは評判が悪かったが、こちらはマシかと思えば、それほど評判良くもない。
でもバル・キルマーなので見る。
火星に酸素を作って移住しようとするが、と言う展開は何かミステリーがありそうだが
有名俳優のテレンス・スタンプがさっさといなくなり
他のメンバーも次々物語からいなくなる。最後にはあっさりバル・キルマーだけに。
ロボットとか虫、それに女船長の扱いも、どうもご都合主義と言う感じで感心しない。
TV放送 2002/05/18 BS05 2000-2157
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レッドブル(88)
監督 ウォルター・ヒル
ソ連。ダンコ大尉(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、
麻薬売買するビクターを逮捕しようとするが、彼は相棒ユーリを射殺して逃走。
ビクターはアメリカへ逃げ、シカゴで交通違反で逮捕。連れ戻すためダンコが向かう。
所持品の鍵は没収。ビクターを空港まで護送するが、一味の襲撃を受ける。
刑事のギャラガーが射殺され、ダンコも負傷。ビクターは逃走。
ソ連側は引き上げを指示。だが、ダンコは1人で追う事に。
ドネリー署長(ピーター・ボイル)はリジック(ジム・ベルーシ)をつける。
タレコミ屋から、数日後にビクターを交えて大きな麻薬取引がある事が判明。
仕切るのは刑務所の犯罪王アブデュル。偽装用の妻が、ビクターに面会している。
病院にいる一味のタタモビッチが口封じに殺され、ダンコは犯人を射殺。
署長は銃を没収。しかたなく、リジックが銃を貸す。
ダンコのホテルが襲撃され、鍵が奪われる。
ビクターの妻から取引は今日と連絡があるが、彼女は殺される。
鍵から場所がバスターミナルとわかり急行。気づいたビクターはバスで逃走。
こちらもバスで追跡。追いつめたビクターを射殺する。
と言うわけで、「48時間」の監督が、黒人白人を米ソに組み合わせを変え
焼き直したような話。シュワなのでアクションは激しいが、乱暴なだけの感も。
刑務所の犯罪王とか、横道にそれた印象も。
ソ連の奴がアメリカでうまく立ち回りすぎるのも気になる。
鍵だけで、バスターミナルの鍵とわかるのも変。
タレコミ屋ストリークに、「48時間」のキーホーことブライオン・ジェームス。
LD
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レッド・リベンジ(2014年米)
ジャクソン・ストーン 弁護士
トレス 酒場で知り合った女性
ホアン トレスの弟
デラクルス 宝石店経営(ビニー・ジョーンズ)
リサ 検事(ミーシャ・バートン)
デラクレスの手下 (ダニー・トレホ)
タルシオ ストーンの知人の探偵(ルーク・ゴス)
弁護士ストーンは確実に無罪を勝ち取ると評判。
飲み屋で知り合った女性トレスの、弟ホアンの弁護を引き受ける。
だが、ホアンが浮気相手セリーナの夫を殺害した為、
その父親で組織のボスであるデラクレスに脅される羽目に。
ストーンは裁判で証拠の不備を指摘。
セリーナが夫に暴力を受けていた為、殺したのだと訴え、何とか無罪を勝ち取る。
だが、一味はトレスとホアンを拉致。
ホアンが殺され、かけつけたストーンもプールに落とされる。
警察が突入し、一味は逮捕される。
実は、ストーンはその会話を録音する事で、セリーナと共に証人保護を受ける事に。
手に入れた大金が、トレスの所へ届くのだった。
と言う訳で、デスレース2のルーク・ゴスが出てるサスペンス。
ゴスの役どころは、出てこなくても差し障りがない程度のちょい役で、
それはダニー・トレホも同様。
主役は監督兼任のあんちゃんで、金が貯まったので作ってみましたと言う感じか。
誰でも無罪にすると言われる弁護士ストーンは、殺人犯の弁護をする事に。
だが、殺人の犠牲者が組織のボスの親族だった為、彼自身も命を狙われると言う訳。
弁護士のテクニックで反撃するのかと言うと、そうでもなくて拍子抜け。
妙に気取ってるけど活躍せず、主演俳優の自己満足と言う事かな。
TV放送 2015/10/07 WOWOW 2300-0030
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ドルフ・ラングレン IN レッド・リベンジャー(2005年独米)
ニック・チェレンコ 修理工(ドルフ・ラングレン)
ジュリア 誘拐された娘
元特殊部隊のニックは妻子を殺された過去があり、今は修理工をしている。
富豪に依頼され、誘拐された娘ジュリアを救出する事に。
仲間と共に、娼館に入れられたジュリアを救出。
仲間が殺され、怒ったニックは一味を皆殺しに。
報酬の金には関心がなく、立ち去るのだった。
と言う訳で、ドルフ・ラングレンのアクションもの。
妻子を組織に殺されたドルフは、富豪に頼まれて誘拐された娘を救出する事に。
自分の境遇と重なったと言う事らしく、むやみに大暴れ。
救出するのはチームで、ドルフが活躍したと言う印象はあまり受けない。
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レッド・ロック 裏切りの銃弾(92)
失業中のマイケル(ニコラス・ケイジ)は、労働者のたまり場へ行くが
保安官でもある店長ウエインは、彼を殺し屋と誤解し
妻スザンヌ(ララ・フリン・ボイル)の始末を依頼する。
マイケルはスザンヌに事情を説明すると、逆にウエインの始末を依頼される。
ウエインはマイケルが裏切ったと命を狙い、
逃げる内、ワイル(デニス・ホッパー)に助けられるが、彼こそ本物の殺し屋だった。
スザンヌはウエインの金を横取りしようと提案。
実はウエインらは製鉄所から金を盗んだ夫妻で、スザンヌさえも信用できない。
マイケルは警察に逮捕されるが、襲撃したワイルが連れ出す。
現れたウエインと奪い合いになり、ウエインがやられ、スザンヌがワイルを倒す。
マイケルとスザンヌは列車に逃げるが、金がすべてのスザンヌは信用できず
列車から放り出し、スザンヌは警察に逮捕される。
と言うわけで、互いに命を狙う夫婦に振り回される展開は
「Uターン」を思わせ、本当の殺し屋に助けられたりする展開も面白いが
最後の方は、ただの殺し合いになって漁夫の利みたいでいまいち。
TV放送 1999/10/28 12CH 1300-1500
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レディ・イン・ザ・ウォーター(2006年米)
ヒープ マンションの管理人。守護者?
ストーリー プールにいた謎の女性。ナーフの女王
デュリー マンションの住人。通訳?(ジェフリー・ライト)
チョイ マンションの住人。母親がナーフの伝説に詳しい
マンションの管理人ヒープは、夜にプールで泳ぐ女性を目撃。
彼女はストーリーと名乗り、ブルーワールドから来たと言う。
ヒープは、住人チョイの母親の話から、彼女が海の精ナーフの女王と信ずるように。
彼女は獣に狙われており、誰かに助けを求めて来たらしい。
ヒープこそ守護者だと考えるが、
他にも通訳や生命力を蘇らせるヒーラーと言う存在がいるはずだ。
パズルが得意な住人デュリーが通訳と考え、獣を惑わすためパーティをする。
だがデュリーは正しく通訳出来ず困惑。
デュリーの息子こそ通訳だとわかる。
さらに、ヒープこそヒーラーで、守護者は別の住人レジーと判明。
草が怪物となりストーリーを狙うが、別の草人間が撃退する。
と言うわけで、いつもヒネリがあるシャマラン監督の作品で、
ヴィレッジの娘が印象的だったブライス・ダラス・ハワードを再起用。
彼女は水の精だかで、プールとかシャワーとかにいると比較的元気。
草のかたまりみたいな怪物に追われていて、
彼女を救うために、守護者とか通訳とか、いろんな役割の人を探す必要がある。
それを知ったマンションの管理人が奔走するが、
彼自身が守護者で、他の人々もマンションの住人から見つかる。
苦戦したとは言え、一人の犠牲者も出なければ、
ホントに深刻な事態だったんかいと言う感じ。
謎解きもピンと来ないし、結局基本的に推理どおりに展開して、
いつもあるヒネリが全くない感じ。
ハワードもヴィレッジの時ほど魅力が感じられない。
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レディ・キラーズ(2004年米)
教授 (トム・ハンクス)
将軍 凄腕の殺し屋
パンケイク 映画の特殊効果(スパイダーマンの編集長)
ガウェイン カジノ船で働く黒人
ランプ 頭の弱いフットボール選手
マウンテン パンケイクの妻
マンソン夫人 黒人女性
田舎町で一人暮らしするマンソン夫人を教授と称する男が訪ね、部屋を借りる事に。
バンドをやってると言う彼は、地下室を練習用に使わせてもらう。
実は、教授と仲間たちは、
地下室から沖のカジノ船までトンネルを掘り、売上をいただく計画なのだ。
見事に金をいただくが、証拠隠滅の為の爆破に失敗し、帰宅した夫人に見つかる。
やむなく教授はカジノ船からいただいた事を認めた上で、
大学に寄付するつもりで、カジノも保険に入っている為損失は出ないと説明。
一味は夫人を始末しようとするが、もみ合ってガウェインに弾が当たって死ぬ。
パンケイクは金を持ち逃げしようとし、将軍に始末される。
将軍は夫人を始末しようとするが、勝手にビビッて階段から転落して死ぬ。
ランプは誤って自分を撃って死に、教授は崩れた石像で頭を打って死ぬ。
一同の死体はごみ処理船で運ばれる。
夫人は一味が160万ドルを残して姿を消したと警察に報告。
教授の言う通り、カジノは損失を取り戻しており、金は夫人がもらえる事に。
夫人は、教授が望んだ様に、その金を全額大学に寄付するのだった。
と言うわけで、トム・ハンクスによるコメディ(?)
ハンクスら5人組は黒人女性の家を間借りし、地下室でバンドの練習をすると称する。
実は地下室からトンネルを掘り、カジノから売上をいただくのが目的で、見事に成功。
カジノも保険に入っているから、誰も傷つかないはずだったが、
女性に感付かれて計画が崩れると言う訳。
敬虔なクリスチャンである女性は、
通報しない代わりに寄付する事で手を打とうとするが、
ハンクスらは女性を始末しようと画策。
犯罪者集団が、マイペースな女性に手玉にとられる展開は面白そうだけど、
計画失敗の理由が、ハンクス一味がちょっと抜けてて自滅した為とあっては、
いまいち感はぬぐえない。
TV放送 2012/12/19 WOWOW 2315-0059
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レディホーク(85)
監督 リチャード・ドナー
牢から脱走したこそ泥フィリップ(マシュー・ブロドリック)は、
鷹を連れたナバール(ルトガー・ハウアー)と言う男に城まで案内しろと言われる。
夜になると彼は姿を消し、イザボー(ミシェル・ファイファー)と言う女性と狼が。
実は2人の仲に嫉妬した司教が魔法をかけ、昼はイザボーが鷹に。
夜はナバールが狼になり、2人は触れ合う事ができないのだ。
司教に2人が人間の姿で懺悔すれば呪いはとけると言うが、不可能と考え、
ナバールは司教への復讐を決意。だが夜明けの瞬間イザボーが現れ、呪いはとける。
そして2人を殺そうとする司教を倒す。
と言うわけで、ちょっと面白い設定だが、呪いが溶けるとか何とかは
ちょっとわかりにくい。夜明けの瞬間ではなく、日食だったかも。
TV放送 95/08/20 12CH 02:50-04:40
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ドルフ・ラングレン in レトログレイド2204(2004年米・ルクセンブルグ・伊・英)
フォスター 隊長(ドルフ・ラングレン)
ダルトン フォスターの部下。反乱を起こす
レナ・ディアス 宇宙生物学者。隕石を掘り出す
シュレイダー 実業家。隕石発掘を指揮
2204年。南極で掘り出された隕石に付着したバクテリアは、
人類を絶滅の危機に陥れる。
そこでフォスターの部隊が200年前にタイムトラベルし、
隕石を掘り出すのを阻止する事に。
だが、歴史は自分たちで決めると称するダルトン一味が反乱を起こす。
機は墜落し、結果的に隕石が掘り出される結果に。
実業家シュレイダーのチームが調査していたが、
隕石で負傷した者を皮切りに暴れ始める。
ダルトン一味の襲撃で、シュレイダーらは殺される。
フォスターはダルトンを格闘の末倒し、隕石を爆破。
科学者レナは撃たれて死ぬが、
6ヶ月前に戻ったフォスターは、彼女の南極行きを思い止まらせるのだった。
と言うわけで、ドルフはSF色のアクションにも出ていて、本作もそんな一作。
隕石に付着したバクテリアが、人類を絶滅の危機に導いたため、
過去に戻って隕石を掘り出すのを阻止に行く事に。
その隊長がドルフなんて期待させる出だし。
それだけでは物足りないと思ったか、部下が反乱を起こすのだが、
歴史はおれたちが決めるとか称するだけで、
どういう歴史にしたかったかは最後までわからずじまい。単に邪魔してただけやね。
隊員は、冬眠してた連中も含めてかなり大人数だが、
どういう作戦でそんな構成になったかわからず、ドルフだけで作戦完遂するわけだし。
隕石掘りチームの内部争いはありきたり。
隕石が表に出てしまったのが、実はドルフが原因と言うのは皮肉な感じ。
ヒロインが負傷して助からないのも珍しい最後と思ったが、
わずかな時間会っただけなのに、
作戦終了後ドルフはヒロインのところへかけつけ、何か恋仲になるみたい。
それでまた歴史が変わっちゃうんじゃないの?
全体として、設定は良かったのに、物語は安易なところに落ち着いてる感じ。
TV放送 2007/11/19 WOWOW 2200-2331
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レナードの朝(90)
研究医セイヤー(ロビン・ウイリアムズ)は、原因不明の痴呆症を担当する事に。
レナード(ロバート・デニーロ)らは、20年以上反応がないのだが、
ボールを投げると受ける事に気づく。
権威のインガム博士(マックス・フォン・シドー)によれば、
20年代の謎の眠り病で、生き延びた者に神経障害が出たのだ。
研究する内、名前や好きな曲に反応する事を突き止める。
症状の似たパーキンソン病の新薬を投与すると、
30年ぶりにレナードは意識を戻し、言葉を発するようになる。
職員がカンパし、寄付金を集めて全患者に投与し、全員に効果が生まれる。
彼らは時間の流れに困惑するが、大喜びで街へ繰り出す。
だが、次第にけいれんが起こり悪化。再び元の状態に戻った。
セイヤーは研究を続けたが、69年ほどの劇的な目覚めなかった。
と言うわけで、実話と言う謎の奇病の話。
戦争中の記憶がない人々と言うような展開は面白いのだが、
後半のデニーロのけいれん演技は、ちょっと見ていて痛々しすぎる感も。
TV放送 99/08/16 BS11 20:00-22:05
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レフト・ビハインド(2014年米カナダ)
レイ パイロット(ニコラス・ケイジ)
クローイ レイの娘
キャメロン・ウイリアムズ 乗客。著名な記者
ハティ CA。レイの彼女
アイリーン レイの妻(リー・トンプソン)
クローイは、父レイの誕生日祝いの為に帰省する。
だが、パイロットであるレイは、仕事が入ったと不在。
実はレイは信心深い妻アイリーンに距離を置いており、CAハティと親密に。
クローイは父の行動に腹を立てるが、母に距離を置いているのは同様だった。
レイは、クローイが空港で知り合った記者キャメロンを乗せて離陸。
上空で異変が生じ、乗員乗客の一部が、服を残して消えてしまう。
宇宙人による誘拐など、様々な意見が出て機内は大混乱。
地上との交信はままならないが、NYへ引き返す事に。
無人の旅客機と接触してしまい、燃料漏れが発生する。
レイは、消えた乗員たちが信心深かった事に気付く。
聖書によると、これは神の仕業で、消えた者は天国に行ったと言うのだ。
地上のクローイは、弟レイミーが突然消えるのを目撃。
探し回るが、同様に消えた者は大勢おり、各地で大混乱だと知る。
母も消えており、牧師は来たるべき苦難の時代から神が救ったのだと言う。
神の声を聴く者だけが救われたと。
絶望したクローイは自殺しようとするが、レイと電話が通じて思いとどまる。
レイは着陸を試みるが、空港滑走路に空きはなく、燃料も持ちそうにない。
クローイは、建設中の道路ならば着陸可能と誘導。
レイは強行着陸を成功させ、クローイと再会。
周囲は世界の終わりの様な光景だったが、クローイは始まったばかりと言うのだった。
という訳で、ニコラス・ケイジ主演の世紀末もの(?)
ノウイングとかネクストとか、自身に類似品ありと言う印象です。
ニコラスはパイロットだが、
信心深い妻(リー・トンプソン!)に距離を置き、CAと親密に。
ありがちな不倫設定かと思ったが、物語的に意味があったと気付いたのは終盤。
彼が操縦した機に異変が生じ、
乗員乗客の一部(子供は全員)が、服を残して消えてしまう。
事象は世界中で起きていて、地上の娘は母や弟が消えたと大騒ぎ。
実は。。と言う理由は語られるのだが、混乱ぶりを描く方がメイン。
妙に少ない乗客があわてふためく姿を見るにつけ、
これはインチキエアポートシリーズの新作ではと思うように。
ニコラスよ、仕事は選べ!
結局、なぜ事象が発生したかは正確には語られないが、
原作は何作も続くシリーズものになってるらしい。。
TV放送 2016/05/28 WOWOW 2215-0005
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レプリカント(2001年米)
ジェイク・ライリー 元刑事。トーチを追っていた(マイケル・ルーカー)
トーチ 連続殺人犯(ジャン・クロード・バン・ダム)
1号 トーチから生み出されたクローン(バンダム)
スタン 国家安全局の男
アンジー ジェイクの元同僚の女性刑事
未婚の母を殺害する連続殺人犯トーチを追う刑事ジェイクは、
逮捕を果たせぬまま退職。
国家安全局のスタンは、トーチのクローン1号を作り、
トーチの本拠を探るため、ジェイクと組ませて捜索させる事に。
1号は脳波が弱いが、遺伝子的にトーチの記憶を持っているのだ。
ジェイクは1号をしつけ、命令を聞かせようとする。
彼の顔を警察のデータベースで検索。隠れ家を突き止めるが部屋は爆破される。
1号は記憶を頼りに次の犠牲者がいるホテルへ。
トーチは1号に味方だと言い、1号も分身と感じてしまう。
1号の記憶からルークという本名が判明。夫殺しの母に虐待された過去が。
母は入院中だったがトーチに殺され、かけつけた1号と格闘に。
ジェイクがトーチを射殺。悲しむ1号はボイラー室に閉じこもり自爆。
死んだかに思えたが、ジェイクのもとへ1号から贈り物が届く。
と言うわけで、バンダムが正義と悪を1人2役やって対決する話って
「ダブル・インパクト」「マキシマム・リスク」で2回もやってる設定で
またかと言いたくなる感じ。
とは言え今回は、バンダム対バンダムではなく
「クリフハンガー」でスタローンに引けを取らない活躍したマイケル・ルーカー対
悪バンダムという図式が正しい。
悪バンダムは逃げているので必然的に出番が少なく
正義バンダムは、クローンの特性として頭が弱くて
最初の内はルーカーに道具として使われる。もっぱらアクションもルーカー中心。
一方頭の弱いバンダムにはちょっと味があり、
いろいろひどい扱いを受ける描写には同情したくなるところも。
ただ、なぜかラストで娼婦とひっついてハッピーエンドと言うのは唐突な感じ。
TV放送 2006/08/04 AXN 2000-2200
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レベッカ(40)
監督 アルフレッド・ヒッチコック
私(ジョーン・フォンテーン)は、
大富豪のマクシム(ローレンス・オリビエ)と知り合う。
彼は強引に迫り、あっという間に結婚となり、大邸宅マンダレーへ。
彼は、最愛の妻レベッカを、1年前船の事故で失っていた。
レベッカを崇拝していた使用人のダンバース夫人は、どこか私を軽蔑している。
マクシムは留守がちで、私といる時は溺愛してくれるが、
レベッカを思い出すような事があると、途端に機嫌が悪くなる。
まるで他人の家のような居心地の悪さだ。
私は主導権を握ろうと舞踏会を開くが、レベッカの衣裳を着たためマクシムは激怒。
ダンバース夫人は、この家にあなたは合わないと自殺を促そうとする。
だが、花火によって正気に戻る。
座礁した船からレベッカの死体が発見された。
マクシムによれば、魔性の女レベッカは良妻を演じていた。
父のわからぬ子を身ごもったレベッカは、マクシムに殴られた拍子に倒れて死ぬ。
彼は死体を船に乗せ、水を入れて沈め、別人の死体をレベッカと報告したのだ。
警察の尋問会で、船の整備士が船栓が開いていた事を指摘。殺人の疑いが出てくる。
休憩中、レベッカの従兄弟ファベルは、自殺ではない証拠の手紙を出して脅迫。
彼女は妊娠で病院に行っており、それが原因でマクシムが殺したに違いない。
だが、警察署長と共に主治医でベイカー医師(レオ・G・キャロル)の所へ。
レベッカはガンであり、彼女は自殺だったと断定される。
しかし、マクシムは、レベッカがわざと自分に殺させたのだと考える。
彼は妻の待つマンダレーへ戻る。
マンダレーを渡すまいとダンバース夫人が火をつけ、夫人は屋敷と共に炎に包まれた。
というわけで、画面には一度も出てこないレベッカの存在感と
歩いているシーンがほとんどない神出鬼没のダンバース夫人、
そして何がどうなってるんだかわからない話の展開。
奥さんのはずなのに居心地が悪い思いをし、旦那は何考えてるんだか不明。
のめり込まないではいられない物語。
もっとも、話の意外さは、一回見た時だけで、その後はいまいち。
レベッカの死因がガンだとか、従兄弟が金をせびると言うのはちと俗っぽい。
レベッカの死体に、外傷は見つからなかったのかと言うのも気になるところ。
TV放送 91/11/15 BS11 22:00-00:10
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レポゼッション・メン(2010年米)
レミー 回収屋(ジュード・ロウ)
ジェイク レミーの同僚(フォレスト・ウィテカー)
フランク・マーサー レミーの上司(リーヴ・シュレイバー)
ベス 廃墟にいた女
キャロル レミーの妻
ピーター レミーの息子
近未来。ユニオン社による人工臓器移植が普及する。
レミーは回収屋レポマンと呼ばれ、
高額なローンが払えない者から臓器を回収する仕事をしていた。
妻は販売係を勧めるが、同僚ジェイクは反対する。
ある時、回収しようとした相手から電気ショックを受けたレミーは、
自らも人工心臓を移植されてしまう。
回復したレミーは、支払いの為に回収をし続けなければならなくなる。
ジェイクに教えられ廃墟の町から大量回収する術を覚えるが、殺しをためらうように。
レミーは記録を消そうとするが失敗し、廃墟で知り合ったベスと逃げる羽目に。
現れたジェイクは、レミーを販売係にしたくないので仕組んだと告白。
レミーは逃亡者の集落に逃げ込むが、決着をつける事を決意する。
本社に乗り込んだレミーとベスは、記録を消そうとするが、
臓器を直接スキャンする必要がある為、やむなく自ら腹を裂く。
弱る2人の前にジェイクが現れる。
彼は部屋を爆破し、臓器は回収した事にすると言う。
レミー、ベス、そしてジェイクは南国に逃れて平和に過ごしていた。
それはバーチャルでの体験で、実際にはジェイクはレミーらの臓器を回収。
いい夢を見ているはずだと言うのだった。
と言う訳で、ジュード・ロウ主演の近未来を舞台にしたSF。
人工臓器が当たり前になった社会で、
臓器の高額なローンが払えない人々から
臓器を回収する回収屋(レポマン)と言う商売が生まれる。
殺して臓器を持ち帰るより、可能な限り金を搾り取った方が儲かる気がするのだが、
そのあたりの企業の理屈はいまいちわからない。
ジュード・ロウは回収屋で、冷酷に回収の仕事をしていたが、
ある時事故で人工心臓を移植される。
自らもローンを負った為、以前にも増して回収の仕事をこなさなければならないのだが
冷酷な仕事が出来なくなり、結局延滞者として追われる身となる訳。
トータルリコールあたりを連想させる、短編のアイデアを膨らました感じの作品。
ちょっと痛そうなシーンが多いが、ジュードの無敵ぶりはなかなか面白い。
ラストは短編にありがちな感じの落ち。
TV放送 2011/06/05 WOWOW 0300-0451
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レマゲン鉄橋(1969年アメリカ)
監督 ジョン・ギラーミン
45年。ドイツ軍はライン川を越えて総退却。
敵も背後に迫っており、味方を見捨てても敵を侵入させるなと、
レマゲン鉄橋を爆破せよとの命令が下る。
独軍クリューガー少佐(ロバート・ボーン)は人名を救うため、爆破を遅らせる。
救援を待つがなかなか来ず、米軍の攻撃を受ける。市街戦であちこちで独兵が降伏。
一方、米軍は鉄橋爆破を中止し、作戦を奪取に切り替える。
クリューガーは爆破を命ずるが、安い爆薬だったため効果が出ない。
ついには米軍の手に落ち、クリューガーは処刑される。
10日後、レマゲン鉄橋は自壊した。
と言うわけで、テーマ曲は割に有名で
何となく戦争アクション物という感じで見たがさにあらず。
鉄橋爆破をめぐる攻防で、米側独側の思惑があったりするのだが
いかんせん、ロバート・ボーン以外の配役がピンと来ず、
独側の事情はわかったが、米側は何だかよくわからず。
アクションもほとんどなくて、スッキリしない感じ。
音楽はエルマー・バーンスタイン。
TV放送 2003/02/21 BS11 0135-0335
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レミーのおいしいレストラン(2007年米)
レミー ネズミ
リングイニ 若者
コレット リングイニの同僚
グストー 有名なシェフ。故人
スキナー グストーの後釜(イアン・ホルム)
イーゴ 美食家(ピーター・オトゥール)
レミーの父 (ブライアン・デネヒー)
エミール レミーの兄
嗅覚と味覚が発達したネズミのレミーは、毒の検査係に。
シェフのグストーに憧れるが、父はキッチンには近づくなと言う。
人間に見つかるからだ。
結局、一同は家の主人であるばあさんに見つかり退散。
レミーは仲間とはぐれ、故グストーの店にたどり着く。
雑用係リングイニがスープを台無しにするのを見て改善。
その味は評論家のルクレアに絶賛される。
グストーの後釜スキナーはリングイニが評価される事を快く思わず、
同じスープを作り、見つけたレミーを始末するよう指示。
レミーが人間の言葉を理解すると気付いたリングイニは、
協力してスープを再現。評判になる。
リングイニがグストーの隠し子と知ったスキナーは、何とか厄介払いしようと企む。
グストーが失敗作とした料理を作らせるが、これもレミーのおかげで絶品に。
リングイニは自身がグストーの息子と知り、店を継ぐ事に。
操り人形である事に嫌気がさしたリングイニは、レミーを追い出してしまう。
料理の秘密を知ったスキナーはレミーを捕らえ、新しい冷凍食品を作らせる事に。
だが、レミーは父たちに助けられる。
酷評でグストーを死に追いやったとされる美食家イーゴが来店。
リングイニは、実は料理が作れず、ネズミが作っていたと告白。
呆れたスタッフは店を去るが、恋人コレットだけは初心を思い出して戻る。
舞い戻ったレミーの指示で大勢のネズミたちが料理を作り、リングイニが給仕。
イーゴはその味に感激し、秘密を知ってなお、彼こそフランス最高のシェフと評した。
その後、スキナーが秘密をばらした為、店は閉店になり、イーゴは失業。
リングイニとコレットは、リトルシェフによる小さな店を開き、
イーゴは常連客となるのだった。
と言うわけで、ディズニーピクサーによるアニメ。
ネズミのレミーは天才的な味覚と嗅覚を持ち、
故人である有名シェフの料理に憧れていた。
仲間とはぐれて、シェフの店にたどり着き、
料理がてんでダメな新入りに代わって、天才的な料理を作る事に。
実は新入りはシェフの隠し子で、店を相続すると言う訳。
そういう事に縁のなさそうな主人公に天才的な才能があって、
周囲をあっと驚かせると言う話は好きで(パフュームを連想しました)、
なおかつディズニーだから丸く収めてるあたりも好感が持てる。
TV放送 2008/11/02 WOWOW 2000-2151
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レ・ミゼラブル(1998年米デンマーク)
ジャン・バルジャン (リーアム・ニースン)
ジャベール署長 (ジェフリー・ラッシュ)
フォンテーヌ 工場の女(ユマ・サーマン)
コゼット フォンテーヌの娘(クレア・デインズ)
マリウス コゼットの恋人。民主制を訴える
起:囚人バルジャンは司教に諭されて改心する。
承:ジャベール署長は市長がバルジャンだと気付く。
転:逃れたバルジャンは、革命で処刑されそうなジャベールを助ける。
結:法を守る事を誓ったジャベールは、自ら命を絶つ。
囚人ジャン・バルジャンは、司教に食事を求める。
バルジャンは銀食器を盗んだとして捕らわれるが、
司教は彼をかばい、悪と縁を切り、新しい人間になれと告げる。
9年後。赴任したジャベール署長は、馬車の下敷きになった男を助ける市長を見て、
それが脱走した囚人バルジャンではと疑う。
そこで市長の過去を記した書類を確認するが、
入手したのは写しで、原本は火事で燃えたと言う。
工場で働くフォンテーヌは、暴行を受けた挙げ句に刑務所に入れられる。
市長は彼女の釈放を命じ、ジャベールは反発。
ジャベールは、バルジャンが逮捕されたと知り、疑いをかけた事を市長に詫びる。
無実の男が裁かれていると知った市長は、
裁判所に乗り込み、自分こそバルジャンだと証言する。
バルジャンは弱っていたフォンテーヌを見送り、
工場の権利を労働者たちに譲って立ち去る。
宿で働くフォンテーヌの娘コゼットを見つけ、彼女を引き取ってパリへ。
修道院にかくまわれる。
10年後。成長したコゼットは、民主制を訴える青年マリウスと親しくなる。
暴動を警戒するジャベールは、コゼットの父親に関心を示す。
それを知ったバルジャンは、町を出る事を決意。
そんな中、不満を募らせたマリウスらが蜂起し、暴動に発展。
ジャベールが捕らわれたと知ったバルジャンは、処刑すると称して彼を逃がす。
革命は失敗に終わり、マリウスはジャベールに捕まる。
バルジャンは身代わりとなり、マリウスを逃がす。
バルジャンに助けられた事を複雑に感じていたジャベールは、
法に従う一生を全うすると言って身投げする。
自由になったバルジャンは立ち去るのだった。
と言う訳で、レミゼラブルのミュージカルでない版。
ジャン・バルジャンはリーアム・ニースン。
ジャベール警部は、人道派の市長が、脱走した囚人バルジャンだと気付くと言う展開。
ジャベール対バルジャンと言う図式で、ルパン対銭形みたいな印象。
クレア・デインズのコゼットは若干の違和感あり。
TV放送 2016/11/22 イマジカ 0230-0500
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レ・ミゼラブル(2012年英)
ジャン・バルジャン (ヒュー・ジャックマン)
ジャベール警部 (ラッセル・クロウ)
ファンティーヌ 工場で働く(アン・ハサウェイ)
コゼット ファンテーヌの娘(アマンダ・サイフリッド)
テナルディエ夫人 宿の女主人(ヘレナ・ボナム・カーター)
マリウス コゼットの恋人
起:囚人バルジャンは司祭に助けられて改心する。
承:市長になるが、ジャベール警部に追われる。
転:養女コゼットに恋人が出来て姿を消す事に。
結:コゼットに迎えられ、生きる事を決意する。
1815年。囚人ジャン・バルジャンは教会に迎えられるが銀食器を盗んでしまう。
司祭は彼をかばい、バルジャンは生まれ変わる事を決意する。
1823年。赴任したジャベール警部はマドレーヌ市長に挨拶する。
馬車の下敷きになった男を助ける市長の怪力を見たジャベールは、
仮釈放中に逃げたバルジャンに似ていると感じる。
工場を追い出されたファンティーヌは生活に困り、売春婦に身を落とす。
強引に迫った客を傷付けたとして捕らわれ、ジャベールは罰すると言う。
だが市長は彼女をかばい、宿屋で働く娘コゼットを連れ帰ると約束する。
ジャベールは市長が逃亡者だと報告するが、バルジャンが逮捕されたと知らされる。
無実の者が身代わりに捕らわれたと知ったバルジャンは思い悩む。
ファンティーヌが死に、娘コゼットを託されたバルジャンは逃走。
宿で働く娘コゼットを引き取り、姿を消す。
1832年。民衆の為に戦うと言うマリウスは、コゼットに一目ぼれする。
溺愛するコゼットにマリウスが恋文を送ったと知ったバルジャンは、
相手を知る為に志願兵となる。
一味に潜入したジャベールは捕らわれ、バルジャンに処刑を託される。
ジャベールは殺せと言うが、職務を果たしただけだろうと逃がす。
バルジャンは負傷したマリウスを助け、
複雑な想いで追ってきたジャベールはマリウスを託される形となる。
バルジャンはコゼットとマリウスの仲を想い、立ち去る事に。
コゼットは父が去ったと知ってショックを受ける一方、
マリウスは暴動の際に助けたのがバルジャンだったと知る。
バルジャンは1人でコゼットを想っていたが、コゼットらは彼を見つけ出す。
2人に祝福されたと知った彼は、生きる事を決意するのだった。
と言うわけで、ヒットミュージカルの映画版。
ああ無情と言われた方がピンと来るかも。(どんな話だったか忘れたけど)
ヒュー演ずるジャン・バルジャンは、
パン1つ盗んだためにラッセル演ずるジャベール警部に追われる事に。
ジャン・バルジャンは改心して人々に慕われる市長になるが、
ジャベールの追跡は緩まない。
ジャベールは、逃亡者のジェラード警部のモデルと言われる人物だけあって、
この攻防はサスペンス映画みたいで面白い。
その後、ジャン・バルジャンは娼婦に身を崩したアン・ハサウェイに
娘コゼットを託される。
コゼットは革命に参加する若者と相思相愛になるが、
ジャン・バルジャンは2人に嫉妬するてな展開。
ジャベールに追われる前半に比べると、
この娘がらみの後半は、湿っぽくていまいち盛り上がらない。
ミュージカルは嫌いじゃないんだけど、
個人的に知ってるナンバーがないのもつらいところ。
TV放送 2013/12/21 WOWOW 2100-2337
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レモ/第1の挑戦(85)
監督 ガイ・ハミルトン
殉職した警官サムは、別人レモ・ウイリアムズ(フレッド・ウォード)にされ、
巨悪と戦う、大統領直属の非合法組織の一員に選ばれた。
まず、東洋人の老人を殺す事となるが、老人は銃の弾をかわし、一撃でレモを倒した。
彼は、あらゆる格闘技の源流シナンジュの使い手チュン(ジョエル・グレイ)だ。
チュンはレモを特訓。ある程度の域に達するが、卒業にはまだ15年必要だ。
陸軍に武器調達するグローブ社の予算超過を調査する
フレミング少佐と言う女性を守るため、レモがかり出される。
ストーンという殺し屋がフレミングを尾行するが、レモが妨害。
改装中の自由の女神で訓練するレモを、殺し屋たちが襲うが、反撃して倒す。
レモと組織のマクレリーは、グローブ社に侵入。
実際には作られていない作り物の人工衛星は破壊し、保険で儲けようと言う考えだ。
マクレリーは撃たれ、秘密が発覚するのを恐れ、自ら命をたつ。
レモは陸軍基地に侵入。フレミングはレモを情報員と誤解。
グローブは2人を抹殺しようと、気密室に閉じこめ、ガス責めにする。
ストーンがマスクをして襲うが、反撃して倒し、ガラスを破って脱出。
レモは山から切り出された木材に捕まって移動。グローブらが追跡。
木材を落とし、グローブのジープを転覆させる。
グローブは銃で狙うが、レモは弾をかわし、火のついた木を投げ、ジープは炎上。
軍隊が集結するが、チュンが池の上を走り、唖然としている間に逃走する。
というわけで、シナンジュというおかしいくらい強い格闘技と、
哲学的ながら、なぜか昼メロが好きというチュンの組み合わせがおかしい作品。
どうして合衆国の組織が、韓国の拳法を使うかと言う気もするが、
何と言っても、この格闘技の設定が愉快。チュンのキャラクターは出色だ。
軍隊に関する陰謀が、いまいちという気もするが、
B級ぽいこの映画では、こんなもんか。
レモはなみな感じだが、チュンがいいのでよしとする。
続編を作らないのは罪な気がするが。
TV放送 91/11/03 10CH 01:10-03:05
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レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2004年米)
オラフ伯爵 (ジム・キャリー)
ヴァイオレット ボードロール家の長女
クラウス ボードロール家の長男
サニー ボードロール家の次女
ポー氏 弁護士
モンゴメリー・モンゴメリー博士 爬虫類の権威
ジョセフィーンおばさん 極度の心配性(メリル・ストリープ)
劇評論家 (ダスティン・ホフマン)
作家 (ジュード・ロウ)
ボートロール家の兄弟は、皆特異な才能を持っていた。
ガラクタから便利な道具を作る長女ヴァイオレット、
読書好きで博識の長男クラウス、叫び声で会話できる赤ちゃんのサニー。
火事で両親が死に、兄弟はオラフ伯爵にもらわれる事に。
遺産目的の伯爵は、線路に兄弟を乗せた車を置き去りに。
ヴァイオレットの発明品でポイントを切り替え、間一髪衝突は免れる。
伯爵は後見人失格となり、モンゴメリー博士にもらわれるが伯爵が接近。
博士は蛇の毒で殺され、今度はおばさんにもらわれる。
シャム船長と称して接近した伯爵は、極度の心配性で警戒するおばさんを結局始末。
兄弟を救い出したとして、伯爵は後継人である事を認められるが、
遺産は結婚しない限り継げないと知る。
そこで劇と称して、本物の判事まで呼んで結婚式を行う。
サニーを人質に取られ、やむなくヴァイオレットは証明書にサインしてしまう。
だが、クラウスは窓ガラスに光を集め、証明書を燃やす事に成功。伯爵は逮捕される。
兄弟は不幸な目に遭ったが、どんな時も切り抜ける方法がある事を知った。
彼らは幸せなのだ
と言うわけで、ジム・キャリー主演の、ちょっとダークな物語。
エマトンプソンの似たようなのと混同してました。
主人公は両親を火事で失った三兄弟。
ガラクタから発明する長女、読書好きで博識の長男、
叫び声で会話できる末娘(赤ちゃん)と言う、ちょっと特技を持った連中だ。
ジム・キャリー伯爵にもらわれるが、
伯爵は遺産目当てで、兄弟を列車事故に見せて始末しようとする。
兄弟は特技で難を逃れ、伯爵は後見人失格に。
新たな後見人にもらわれるが、あきらめてない伯爵に追い回されると言う訳。
奇想天外な展開の絵本みたいな話で面白かったけど、
どんなに不幸でも必ず脱出する方法があるなんて最後の教訓はとって付けた印象が。
兄弟は冒険してたみたいで、それほど不幸に見えなかったから。
ところで、題名のレモニー何たらは物語の作者で、
ジュード・ロウが演じてチラッとだけ出てくる。
TV放送 2006/09/17 WOWOW 2000-2148
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レリック(97)
監督 ピーター・ハイアムズ
タガスタ警部補は、謎の連続惨殺事件を調査。首が切られ脳下垂体が奪われている。
マーゴ博士は博物館に運ばれた葉のカビを調査。そのDNA異常に気づく。
どうやら襲った相手の遺伝情報を奪う生物がいるらしい。
南米の伝説の悪魔レリックで、動物が葉を食べて変化したらしい。
博物館に死体が現れ、人々はパニックに。次々と怪物に襲われる。
マーゴは水槽に逃げ込み、怪物を爆破する。
と言うわけで、また出たと言う感じのDNA操作の怪物に襲われる話。
襲われる範囲は博物館に限られているし、
レリックが1匹だけで、その能力にもそれほど驚異を感じられず。
TV放送 98/07/01 BS05 00:00-02:00
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恋愛小説家(97)
監督 ジェームズ・L・ブルックス
恋愛小説家のユードル(ジャック・ニコルソン)は、傍若無人で
喫茶店のキャロル(ヘレン・ハント)に無理矢理言い寄り嫌がられる。
仲の悪い隣人でホモのサイモンがケンカで逮捕され、犬の世話をするハメに。
キャロルの息子が病気になり、ユードルが手に回して治療させる。
だがキャロルは下心があると考え、素直に受け入れられない。
サイモンが借金のため実家に行く事になり、ユードルとキャロルが同行する事に。
2人は接近するが、ユードルの真意がわからず困惑。
サイモンはキャロルをモデルに絵を描き、落ち込んでいた気分が一転。
キャロルは、ユードルがサイモンに部屋を貸していたと知り見直すが、
まともになるまで会いたくないと言う。サイモンは捨て身で迫れとアドバイス。
ユードルは、君を理解しているのは僕だけと告白する。
と言うわけで、ニコルソンが「愛と追憶の日々」の破天荒な役柄を
そのまま主役に持ってきたような作品だと思ったら、やはり同じ監督だ。
ちょっと2人の心理の変化がわかりづらく、かの作品ほどは感動できず。
TV放送 1999/11/14 BS05 2000-2221
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恋愛だけじゃダメかしら?(2012年米)
[a]
ジュールズ ダイエット番組の司会(キャメロン・ディアス)
ジュールズの夫
[b]
ホリー カメラマン(ジェニファー・ロペス)
アレックス ホリーの恋人
パパ友 (クリス・ロック)
[c]
ウェンディ 絵本作家(エリザベス・バンクス)
ゲイリー ウェンディの夫
ラムジー ゲイリーの父(デニス・クエイド)
スカイラー ラムジーの若妻
[d]
ロージー 店員
マルコ ロージーの彼氏
ダイエット番組の司会ジュールズは、番組中に妊娠が判明。
割礼するか否かで夫ともめる。
絶対安静と言われるが、撮影中に産気づき、無事出産する。
子供が出来ないホリーとアレックスは、養子をもらう事に。
アレックスはすぐに決まって動揺。
ホリーは仕事を解雇されるなどハプニングはあるが、
養子をもらって感激するのだった。
育児を題材にした絵本を描いたウェンディが妊娠。
難産で実際の出産が大変だと知る。
夫の義母スカイラーは双子を妊娠するが、安産で出産。
一方ウェンディは帝王切開で何とか出産するのだった。
ホットサンドの店員ロージーは、マルコとの一度の関係で妊娠。
マルコは動揺するが、受け入れる事に。
だが、ロージーは流産し、もともと付き合ってなかったと、マルコを避けるように。
それぞれ出産に立ち会い、病院で再会した2人は、
赤ちゃんをもらうチャンスはまたあると、寄りを戻すのだった。
と言う訳で、キャメロン・ディアスらが出演する、
4組のカップルが妊娠をめぐってドタバタする話。
妊娠したキャメロンは割礼するか否かで夫ともめる。
妊娠できないジェニファー・ロペスは、養子をもらう事に。
育児本を書いてたエリザベス・バンクスは、実際は大変だと思い知る。。。てな感じ。
個人的には、遊びで妊娠してしまった若いカップルが、
流産を通じて絆を深めるエピソードが良かった。
全組が同じ日に出産するなど、お約束的な展開あり。
TV放送 2015/12/07 ムービープラス 0700-0849
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レンタ・コップ(87)
シカゴ。チャーチ(バート・レイノルズ)らは、密告で麻薬取引現場に踏み込む。
だが、男(ジェームズ・レマー)が、襲撃。組織、警察双方を射殺。
男はコールガールのデラ(ライザ・ミネリ)を人質に。だがチャーチが救出。
唯一生き残ったチャーチを、上司は一味と考え、ケンカしたあげくクビに。
デラは、命を狙われていると称して、チャーチに保護を頼む。
デラは、事件の直前、男の素顔を見た事に気づく。
元警官ロジャーが事件を気にする事から、退職者を調べてみると、
クビになった警官ダンサーこそ、問題の男とわかる。
コールーガールの元締めベスから、ロジャーらと通じている
大物麻薬ディーラーのアレクサンダーの事を聞くが、ベスは殺される。
ロジャーは足を洗う覚悟で、チャーチに真相を話す。
アレクサンダーは、警察の手口を知っている退職者を集めているのだ。
そして、密告者を処分するため、組織と警察の双方を処分させたのだが、
ダンサーは、金と麻薬を持ち逃げしてしまった。だが、ロジャーも殺される。
デラがおとりになり、ダンサーにつれ去られる。アレクサンダーの所へ。
報酬が少ない事に腹を立て、一味を殺害。続いてデラを狙う。
チャーチがかけつけ、手榴弾で頭を吹き飛ばす。
というわけで、バート・レイノルズとライザ・ミネリのコンビだが、
何か夢のもう一度の落ち目コンビという感じが強い。
陰謀みたいなものもあるが、どうという事はなく、
ジェームズ・レマーも「48時間」ほど迫力がない。
元相棒のレマーにバーニー・ケーシー。
TV放送 92/06/06 08CH 21:02-22:54
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