ロスト・イン・スペース」を見た。

 60年代の宇宙を舞台にしたTVシリーズと言うと
「宇宙大作戦」と「宇宙家族ロビンソン」が双璧をなすと言う感じだが
「宇宙大作戦」は「スタートレック」として映画化され
「宇宙家族ロビンソン」も映画化が噂されたが、実現するのに20年近くもかかった。
「タイタニック」の連続1位を終わらせた映画として、ついに登場したわけ。
物語は、宇宙移住計画のためロビンソン一家が宇宙に出る話で
ジョン、モリーン、ジュディ、ペニー、ウイルのロビンソン一家が登場。
そしてパイロットのダン・ウエスト少佐。
彼らを守るロボットは、日本ではフライデーと呼ばれた。
ロビンソン漂流記をふまえた話だから言い得て妙のネーミングだったのだが
今回はフレンディと言うピンとこない名前にされてしまった。
まあデザインも似てないみたいだからいいけど。
ところが、ドクタースミスと言う某国スパイの妨害で
宇宙船は漂流するハメになるが、スミス自身もそれに巻き込まれると言う展開。
TVシリーズではウイル、フライデー、スミスが人気者だったが
そこが子供向けに陥った弱点だったかも知れない。
今見るとやや安易な展開が続くTVシリーズなのだが、
今回の映画化で新たなシリーズ化に発展するやも知れずこれは見逃せまい。

 2050年。資源枯渇で人類は絶滅の危機に。
そこで人々は新たな惑星への移住を計画し、生存に適した惑星を発見した。
ところが何だかよくわからないが反乱軍という連中がいて、
彼らは彼らで移住しようと考えてるみたいで、正規軍の移住計画を妨害していた。
宇宙ステーションを警備する中、反乱軍は妨害工作をしていた。
ダン・ウエスト少佐らは、1人乗りの宇宙船で敵と交戦。
ステーションの付近を飛び交い、ステーションに激突しそうな仲間を助ける。
何だかスターウォーズみたいなシーンで、別の映画を見ているみたい。
このダン・ウエスト少佐、TVではケンカ早いがナイスガイと言う感じだったが
この映画版では何とも柄の悪そうな男だ。
ジョン・ロビンソン博士(ウイリアム・ハート)はこの移民計画に参加。
目的の惑星まで10年間人工冬眠を経て到達し、
惑星付近に「スターゲート」に出たゲートあるいはどこでもドアみたいなのを建設。
地球側にもあって、これを通過するとたちまち安全に到達できると言うのだ。
そんなテクノロジーがあるなら、もっといい手がありそうな気もするのだが。
殺到するマスコミも、この技術で移動できないかと質問するが、
ゲートを通せば安全に移動できるが、宇宙船自体はどこへ移動するかわからないのだ。
博士はこれに一家も参加する事を条件にしていた。
公には家族一同喜んでいると称したが、実際はそうではなかった。
次女ペニーは訓練に6年間も費やし、さらに10年間も冬眠するのに反発。
長男のウイルも、家庭を顧みない父に反発。
学校の授業をまともに受けず、得意のコンピュータ技術でイタズラばかりしていた。
これで抗議に来る校長を演ずるのは、TVシリーズの母モリーン役の人。
同様に会見で殺到したマスコミに、元長女ジュディ役の人と
元次女ペニー役のアンジェラ・カートライトが出ていたらしいがよくわからず。
さらに将軍役でウエスト少佐役の人が出ていたようだが、これもよくわからず。
母モリーン(ミミ・ロジャース)もウイルのいたずらに手を焼くが、夫には不満だ。
一方、長女ジュディは科学者として参加しており、冬眠装置の開発に協力していた。
こんな一家を乗せて宇宙船ジュピター2号を操縦するパイロットは、
突然の風邪で降板し、急遽軍のトップパイロット、ウエスト少佐に交代。
実は風邪で降板というのは公式のもので、反乱軍に殺されたのが真相だった。
乗り気でなかったダンだが、ジュディに惹かれて参加することに。
これに、「ロボット」ちょっと気に入らないが日本名フレンディが全メンバーだ。

 反乱軍はドクター・スミス(ゲーリー・オールドマン)に
パイロットの始末を依頼したが、計画が続行されたためさらなる妨害を要請。
健康診断を口実に宇宙船に乗り降りできるドクターは、
ひそかにロボットの基盤を交換し、離陸後一家を殺害し、
宇宙船を破壊するようプログラムする。
ところが計画遂行を伝えると、反乱軍は通信機か何かに電流を流し気絶させる。
そんな事とは知らない一家は、発進の時を迎えて宇宙船に乗船。
ウエスト少佐を残して他のメンバーは冷凍装置に。
少佐の操縦により、タワーの屋上にある基地から宇宙船は発進する。
軌道に乗るとウエスト少佐も冬眠に。
その頃、気がついたドクターはもう発進していることに気づいて大慌て。
ロボットを止めようとするが、「ロビンソン一家を抹殺せよ」とか言い出して
動き出しもうどうにも止まらない状態。
このままではまずいと、ドクターは冬眠装置を解除。
一家が次々目覚めるが、ロボットは宇宙船の破壊を始める。
ウエスト少佐はロボットと格闘。ウイルも協力して何とかストップ。
船内の火災を食い止めるが、ジュディだけが目覚めていない事に気づく。
あわてて冷凍装置から取り出す。
一方、ウエスト少佐は隠れていたドクターを発見。
彼の妨害工作とわかり殺してやると言うが、おれしかジュディを救えないと主張。
やむなく蘇生措置をさせ、ジュディは回復。
冷凍装置の設計に問題があったと反省する。
暴走した宇宙船は太陽に大接近。このままでは衝突は免れない。
そこで、思いついた最後の手は、例の何とか推進装置を使い、
とりあえず現在の危機から脱出するというものだ。
やむを得ず、この装置を使うとものすごい速度で太陽の近くを脱出した。
気がついた一同は、星座の位置で現在地を判定する装置を使用。
だがその装置も現在位置を判断できない。
つまり未知の空間へ来た、宇宙で迷子になったのだ。

 とりあえず、一行はドクターを部屋に監禁して適当に航行。
そんな中、未知の宇宙船を発見。かなり大型艦だが、英語の文字が見えるので
地球の船だと判断してドッキングする。だが応答はない。
博士らは責任取れとドクターを連れてこの大型艦に乗り込む事に。
ウイルは一度は破壊されたロボットの基盤を交換し、
命令を聞くように改造したと称して同行させる。
大型艦の中にはなぜか人はまったくいない。
船内に残された日誌を見ると、突然消えたジュピター2号を追って来たらしい。
だがジュピター2号が発進した直後なのに、救出に来たのが早すぎる。
どうやら、時間の流れに異変があったらしい。
不審に思っていると、艦内に異変が起こり始めた。
クモみたいな虫が大量に現れだしたのだ。
撃ち合いながら逃げたり、ジュピター2号から遠隔操作でウイルがロボットで回避。
何か「エイリアン2」を見ているようだが、
ここら辺がちょっと退屈だったのか、ぐーぐー寝てしまった。
何とかジュピター2号へ逃げ切るが、その間にロボットが破壊されてしまっていた。
再びウイルがロボットを改造し、最初は全然違う形だった物が、
最後にはTV版のフライデーに結構似た形になる。
ジュピター2号は大型艦から脱出するが、虫が船内に乗り込んでいたせいか何かで
操縦が不調になって、付近の惑星へ墜落。
その惑星には、何やらドームのような物が出来ていて、
そのエネルギーの影響で惑星自体が崩壊しかねないとわかる。
そこで博士とウエスト少佐が、ドームの中へ飛び込んで調査する事に。
そうすると、残されたドクターはウイルに対し、
我々が助けに行かねば危険だとか調子のいい事を言って、
監禁されていた部屋から出させる。この調子の良さはTVシリーズと同じだ。
危険だと言うドクターに対し、ひょいひょいとドームの中へ入っていくウイル。
仕方なくドクターもついてくるが、中には何とジュピター2号の残骸や
ジュディやペニーらの墓が。この中は別の時間が流れているらしい。
さらにジュピター2号までもあった。
そこで待っていたのは、何と成長して大人になったウイルだった。
この歴史では、虫によってジュディたちが殺され、
同じく虫に襲われ傷ついたドクターは、その毒で蛇みたいな怪物になっていた。
この怪物ドクターは、何が狙いだかよくわからないが、
博士やウイルらをこの混乱した歴史へ引きずり込もうとする。
だが、少年ウイルにしてみるとちょっと前に博士と別れた時に
博士にもらったペンダントを、大人ウイルはまだ持っていて、
家族への愛を思い出して、怪物ドクターを倒す。
惑星の崩壊も近く、帰還したウエスト少佐がジュピター2号を操縦して脱出の用意。
取り残された博士だが、大人ウイルが時間の流れを利用して
ジュピター2号への近道を作り、博士はジュピター2号へ帰還。
一家は大人ウイルも迎えようとするが、大人ウイルは留まる。
ジュピター2号は再び何とか推進装置で飛び出し、
目的の星へ向けて旅を続ける事にする。

 と言うわけで、スタートレックの映画化に味をしめて現れたか
宇宙家族ロビンソンの映画化版。
スタートレックが、映画用に大きな事件を描いたのに対し
こちらは小粒な事件をつないだ感じで、3話分を続けざまに見た感じ。
当然、それぞれの話の展開は短めで、奥の深さは期待できない。
宇宙空母ギャラクティカの映画版もこんな感じだったが、
あれはTVシリーズの再編集版。今回はわざわざ映画を作ったのに似たような調子。
いろんな見せ場があって面白いと言う考えもできるが、
今回のようにちょっと寝てしまうと、何か別の話になっていたと言う弱点も。
そもそもこういう映画作りは、シリーズ化を前提としているからできる話。
そう言うことを意識しないで見た人は、ちょっと困惑させられるかも。
物語の方は、のんきな調子のTV版と違い、
現代風の作りでTV版とは別物と思わせたが、
最後のエピソードで、ようやく調子のよいドクターが現れ面目躍如と言う感じ。
 

ロスト・イン・マンハッタン(2014年米)

ジョージ・ハモンド ホームレス(リチャード・ギア)
マギー ジョージの娘
ディクソン 施設の仲間(ベン・ヴェリーン)

 廃屋で寝泊まりしていたジョージは、退去させられる。
病院に居座るが追い出され、施設に入る事に。
ディクソンと言う男と知り合い、やたらと話しかけられる。
ジョージには妻子がいたが、妻が死に、娘マギーは妻の母親が引き取った。
以来10年間、ジョージはさ迷っていたと告白。
だが、もめ事を起こしたディクソンは施設から姿を消し、ジョージは喪失感を感じる。
社会保障番号がほしいジョージは、出生証明書が必要な為、娘マギーの所へ。
今まで一生懸命生きてきたと言うマギーは協力を拒むが、
立ち去るジョージを結局追うのだった。

 と言う訳で、リチャード・ギア主演のドラマ。
大金持ちとかを演じてきたギアの今回の役どころは、何とホームレス。
だらしないタイプではなく、こぎれいだから、まあまあイメージキープと言う感じ。
別れた妻が死んで、娘の養育を放棄し、何となくホームレスに落ちぶれたギア。
寝泊まりしていた場所を追い出され、施設に入るが、そこも安住の地ではない。
施設で知り合った黒人(ベン・ヴェリーン)が突然いなくなったり、
真面目に働く娘に金をもらったりするシーンがあるが、
派手な展開はなく、淡々と描いたと言う感じ。
施設のシーンは目新しいと思ったが、さほど掘り下げず。

TV放送 2015/10/01 WOWOW 2100-2301
 

ロスト・バケーション(2016年米)

ナンシー・アダムス サーファー

起:ナンシーは秘密のビーチでサーフィンする。
承:サメに襲われて、岩場に避難。
転:ブイに移動するが、攻撃を受ける。
結:鎖が刺さってサメを倒す。

 医学生ナンシーはメキシコでサーフィンをする亊に。
そこは亡き母から聞いた秘密のビーチなのだ。
 地元の男たちが引き上げ、1人だけ残ったナンシーはクジラの死骸を発見。
自身も何かに襲われて負傷。付近にサメがいると気付き、死骸の上に避難。
泳いで岩場にたどり着き、イヤリングで傷口を縫合する。
 夜が過ぎ、浜辺に酔いつぶれる男を発見。
男は荷物をいただき、さらにボードを奪おうとするが、サメにやられる。
さらに昨日の男たちが現れるが、彼らも犠牲となる。
 ナンシーは男の遺したカメラを回収し、家族に向けたメッセージを残す。
クラゲの大群が現れた事を利用し、間を縫ってブイに到着。
そこにあった発煙筒で船に助けを求めるが、気が付かれない。
 サメはブイを攻撃。
切れた鎖が勢いよく巻き取られ、追ってきたサメは鎖が刺さって死ぬ。
流れ着いたビデオを見た少年が父親を呼び、ナンシーは無事救助されるのだった。

 と言う訳で、ゴシップガールと言うTVシリーズの人が主役のサメ系サスペンス。
ナンシーは秘密のビーチでサーフィンを楽しむが、サメが現れて岩場に取り残される。
岸までさほど遠くはないが、秘密のビーチなので、助けは望めないと言う訳。
似たようなシチュエーションのオープンウォーターに比べると、
状況的にはだいぶ有利と言える。
終盤になってナンシーは、ブイにしがみついてサメを倒そうと奮戦。
ジョーズのドラマ部分を排し、クライマックスだけを1時間半に延ばした印象で、
これはこれで面白い。
惜しむらくは、音楽がジョン・ウィリアムズではない点で、
ここでジョーズの音楽が流れたら傑作と言ったと思う。映画音楽って重要ですね。

TV放送 2017/04/01 WOWOW 2230-2356
 

ロスト・ワールド(1925年米)

チャレンジャー教授 恐竜生存説を主張
エドワード・マロン 新聞記者
ジョン・ロクストン卿 有名な狩猟家
ポーラ・ホワイト 父が探検で行方不明に

 新聞記者マロンは、恐竜生存説を主張するチャレンジャー教授を取材。
有名な狩猟家ロクストン卿、恐竜と遭遇し父が行方不明のポーラらと共に、
アマゾンの秘境を探検する事に。
古代翼竜など恐竜を発見。丸太橋を壊され、洞窟で過ごす事に。
恐竜同士の戦いに遭遇。
火山が噴火し、一行はぬかるみにはまったブロントサウルスを捕獲。
ロンドンで公開する事に。
だが、港で檻が壊され、
逃げ出したブロントサウルスは街で暴れ回った末、海に落ちて姿を消した。

 と言うわけで、恐竜を描いた特撮作品の先駆けで、
後にキングコングの製作にかかわるスタッフも参加。
キングコングはセリフありだったが、本作はサイレント。
秘境に恐竜が生きていたと言う、後に何度も描かれるテーマ。
特撮は観客を驚かせたと言うが、
キングコングよりも未熟で、常に遠巻きに見てる感じ。
ちゃんと都会で暴れるシーンもあるが、軍とかは出てこず、割に唐突に終わる。

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ロスト・ワールド 失われた世界(93)(未公開)

 12年。記者マローンはチャレンジャー教授(ジョン・ライス・デイビス)を取材。
教授はアフリカに恐竜が生息している証拠をつかみ、調査隊を組織するよう要請。
半信半疑のライバルのサマリー教授(デビッド・ワーナー)らが調査する事に。
断崖を越えると、生きていた恐竜を発見。
教授は、恐竜を絶滅させた疫病に対し、ここは解毒剤の薬草があるためと推理。
共存する部族の争いをおさめ、再度戻る事を約束し、山を降りる。
翼竜の子供を連れ帰り学会で発表。翼竜は動物園に入れられるが、これを逃がす。

 と言うわけで、「ロスト・ワールド」のTV版らしきリメイクもの。
恐竜との対決と言うよりは、部族との争いとかが中心で、ちと肩すかしを食う。

TV放送 97/08/17 10CH 02:53-04:39
 

ロスト・ワールド2 続失われた世界(93)(未公開)

 14年。ヘイマンズ博士らは油田開発のため、恐竜たちを殺害する。
部族はチャレンジャー教授(ジョン・ライス・デイビス)らに助けを求める。
採掘の失敗で火山が噴火。ヘイマンズは山を降りる方法を聞くため、部族を襲うが
かけつけた教授らに捕まる。教授は火薬で噴火を止める事を提案。
作業員たちの妨害の中、爆破に成功し、噴火は止まる。

 と言うわけで、恐竜が生きていた島を訪ねる話の続編。
どうもまとめて撮影したぽく、出演者はまったく同じ。
ライバルの教授にデビッド・ワーナーも再登場。
でも、恐竜が出てくる必然性はまったくない。

TV放送 97/08/24 10CH 03:23-05:07
 

ロス連続放火事件(2002年アメリカ)

 店で連続火災が発生。消防署の分析専門家ジョン(レイ・リオッタ)と
彼の部下キース(ジョン・レザイクモ)が調査。
不審火が相次ぎ、公園や山が火災に。目撃者の証言は確かな物がない。
キースは異動になり、火器局のマサタと共に店の火災を調査する事に。
犯人は、住宅地や店を狙い、女性のパニックを見るのが好きらしい。
そんな中、作動しなかった発火装置から、指紋が見つかり分析。
一連の火災は、放火対策会議の近くで発生し、関係者にも疑いがかかる。
さらに別の会議の参加者に絞ると、候補は10名に。
その中でジョンの指紋が一致するとわかる。
キースはジョンを疑えずにいたが、尾行すると浮気している事に気づく。
妻ワンダは、ジョンが犯人をモデルにしたと言う小説を書いているのを知り、
それが彼自身をモデルにしていると判断。浮気に感づく。
小説を入手したマサタは、彼こそ犯人と判断。
ジョンを逮捕。家を捜索し、大量の銃やマッチやライター、
多くの女生徒の浮気写真を発見する。ジョンは犯人心理を知るためと主張するが、
有罪になり終身刑に。放火事件は激減する。

 と言うわけで、実話に基づくらしい話で、
レイ・リオッタが珍しくいい役で、内部の者らしい連続放火を追うが、
何者かの罠で、犯人と疑われはじめると言う展開かと思って見ていたが、
途中で彼が浮気をしていたり、
何やら幻想を見るようになってきて様子がおかしくなる。
何かどんでん返しがあるのかと思えば、なかったりして
まあ実話だから仕方ないにしても、何かスッキリしない話。
レイ・リオッタらしい役と言えばまさにそう。
署長役にロニー・コックス。

TV放送 2004/04/29 BS05 1650-1820
 

ロッキー(76)

監督 ジョン・G・アビルドセン

 フィラデルフィア。ロッキー(シルベスター・スタローン)は場末のボクサー。
ペット店店員のエイドリアン(タリア・シャイア)にの所に通うが、彼女は内気だ。
彼女の兄ポーリー(バート・ヤング)は妹に暴力をふるうひどい男。
トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)は
借金取立の仕事をするロッキーに愛想をつかす。
史上最強のチャンピオン、アポロ(カール・ウェザース)は、
大イベントの対戦相手がいないため、無名ボクサーにチャンスを与える事に。
その相手に選ばれたのがロッキーだった。
ミッキーと特訓を開始し、ごろつきでないと証明すると豪語。
勝ち目はないと言われる試合で、アポロは3ラウンドKO勝ちを予告する。
試合のシーンは、台風13号のニュースが入ったため、切れていた。

 と言うわけで、スタローンの出世作。
無名ボクサーにチャンスを与えると言いながら、KOを予告するとはひどい奴。
安上がりな映画だが、何にせよ、試合がないのでは話にならない。

TV放送 93/09/04 06CH 01:45-03:39
 

ロッキー2(78)

監督 シルベスター・スタローン

 無名のボクサーロッキー(シルベスター・スタローン)は、
世界チャンピオンのアポロ(カール・ウェザース)と15ランドを戦い抜く。
アポロは判定では勝ったが、ファンの非難を受け、再戦を熱望する。
ロッキーは引退を決意。エイドリアン(タリア・シャイア)と結婚。
義兄ポリー(バート・ヤング)の紹介で就職するが、うまくいかない。
アポロの挑発に乗り、ミッキー(バージェス・メレディス)と再戦を決意。
だが、試合に反対するエイドリアンは、ストレスで早産し、入院。
看病の末、気がついた彼女の「勝って」の言葉に、ロッキーは特訓を開始。
試合では、アポロが優勢だが、ロッキーも反撃。
最終ラウンドで、両者倒れるが、ロッキーが立ち上がり、新チャンピオンになる。

 と言うわけで、出来がよかったロッキーの続編で、これも無難にできている。
よくパロディされただけあって、臭さが恥ずかしい感もあるが。
音楽は、ビル・コンティ。

TV放送 93/03/24 06CH 21:00-22:54
 

ロッキー3(82)

監督 シルベスター・スタローン

 アポロ(カール・ウェザース)との死闘の末、
チャンピオンになったロッキー(シルベスター・スタローン)は、10度の防衛。
プロレスラー(ハルク・ホーガン)との慈善興行を最後に、引退を発表する。
しかし、ランク1位のクラバー(ミスター・T)は、ロッキーを挑発。
勝ち目がないと言うミッキー(バージェス・メレディス)をよそに、
最後の試合として戦うが、2RでKO負け。ミッキーは発作で死ぬ。
失意のロッキーの前にアポロが現れ、ハングリー精神を取り戻せと励ます。
アポロのジムで特訓を始めるが、調子の出ないロッキーは、
妻エイドリアン(タリア・シャイア)の励ましに練習を再開。
試合は激しい打ち合いになるが、ペースをつかんだロッキーが勝利をおさめる。

 と言うわけで、当初はこれで終わりと言われた、シリーズ第3作。
勝ち目がない元チャンピオンと言う設定には、やや無理がある気がするが。
それよりも、この次の作品でアポロが復活する方が、もっと無理がある。
義兄ポーリーはバート・ヤング。音楽はビル・コンティ。

TV放送 94/10/06 04CH 21:00-22:54
 

ロッキー4 炎の友情(85)

監督 シルベスター・スタローン

 ソ連ボクシングチャンピオンで、無敵のドラゴ(ドルフ・ラングレン)が来米。
元チャンピオンのアポロ(カール・ウェザース)は復帰を賭けてドラゴに対戦。
だが圧倒的破壊力に敗れ、アポロは死ぬ。
ロッキー(シルベスター・スタローン)は、ドラゴとの対決を決意。
近代的トレーニングのドラコに対し、ロッキーは原始的トレーニング。
試合は罵声の中、ロッキーは苦戦するが、反撃に転じ、次第に歓声も起こる。
ついに勝ったロッキーは、人は憎しみを消す事ができると主張した。

 と言うわけで、3作で終わったかに思えたロッキーシリーズが、ついに米ソ対決に。
引退していたアポロを引きずり出して死なせるとは強引だが、
物語としてはなかなかうまい。でも最後のロッキーの演説はいただけない。
妻エイドリアンは、タリア・シャイア。義兄ポーリーは、バート・ヤング。
ドラゴ夫人に、当時スタローン夫人のブリジット・ニールセン。

VHS
 

ロッキー5 最後のドラマ(90)

監督 ジョン・G・アビルドセン

 ドラゴとの戦いに勝ったロッキー(シルベスター・スタローン)は
脳に損傷を受け、妻エイドリアン(タリア・シャイア)は引退を宣言する。
義兄ポーリー(バート・ヤング)がだまされ、借金を背負って下町に戻る事に。
プロモーターのデュークは、ケインとの試合を組むが、ロッキーは拒否する。
彼はトミーと言う選手の指導に情熱を燃やし、息子ジュニアは放置しがちに。
トミーの快進撃が続き、デュークは彼にロッキーの操り人形になるなと忠告。
豪邸を与えたりするが、それは儲けを搾取しようとする彼らのやり口だった。
ロッキーの忠告も聞かず飛び出したトミーは、タイトル戦でもKO勝ち。
しかし、ロッキーを裏切ったと非難が集中し、彼との試合を決意。
酒場で挑発されたロッキーは、トミーと路上で殴り合いの末、彼を倒す。

 と言うわけで、快進撃を続けたロッキーにしては、地味な最終作。試合もない始末。
素手で殴り合ったりして、死なないのだろうか。
ミッキー役のバージェス・メレディスが回想シーンで登場。
前作の使い回しでドルフ・ラングレンが出るシーンも。音楽はビル・コンティ。

TV放送 94/04/22 04CH 21:13-23:04
 

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年米)

監督/シルベスター・スタローン

ロッキー・バルモア 元チャンピオン(シルベスター・スタローン)
ポーリー ロッキーの義兄(バート・ヤング)
ロバート ロッキーの息子。会社員
リトル・マリー かつての不良娘
ステップス マリーのその息子
ディクソン 現チャンピオン

 元チャンピオンのロッキーは、食堂を経営。
亡き妻の思い出にふけり、義兄ポーリーは過去に生きるなと言う。
会社員の息子ロバートは有名人の父に迷惑そうだ。
現チャンピオンのディクソンは実力を疑問視され、
TVではロッキーの方が強いと言われる始末。
ロッキーがボクシングを再開したと知り、ディクソンとの試合が企画される。
最初は批判したロバートも、結局会社を辞めて協力する事に。
激しい戦いの中、ロッキーは最終ラウンドまで立ち続け、
判定はディクソンの勝利だったが、観客はロッキーに声援を送るのであった。

 と言うわけで、ロッキー5の時点で老人と言われたが、それから10年以上が経過。
またまた作ってしまった新作。
ロッキー3、4あたりは同じ展開の繰り返しで芸がなかったが、
本作は人間ドラマ中心。
最愛のエイドリアンも死に、落ち込んだロッキーがボクサー復帰に活路を見出す。
旧作に出たらしい不良少女が成長して再登場、というあたりに工夫は見られるけど
観客がロッキーの奮闘ぶりに熱狂するのも空々しい気がする。
息子が言うように、もうやめとけと言う気がするが、どうなる事か。

TV放送 2008/06/29 WOWOW 1900-2054
 

ロッキー・ホラー・ショー(75)

 ジャネット(スーザン・サランドン)と婚約者ブラッドは
スコット教授に会いに行き、道に迷って怪しげな城へ。
そこにはトランシルバニア星雲出身と言うフランクリン(ティム・カーリー)ら
不気味な連中ばかり。フランクリンは人造人間ロッキーを完成させる。
彼と結婚する目的だが、ジャネットやブラッドにも迫る。
スコット教授は甥のエディを探しに来るが、エディは食べられていた。
フランクリンは一同を音波装置で操り、一生狂気の奴隷にしようとする。
トランシルバニアに帰還せよと、司令官らが現れ、
フランクリンやロッキーをレーザーで倒し、城は移動させられる。

 と言うわけで、どうもB級SF映画とかへのオマージュを中心にして
マニアには大受けのカルト映画のようだが、どうもピンとこない感じ。
狂言回しの役にチャールズ・グレイ。

TV放送 1999/12/08 BS05 1000-1200
 

ロックアウト(2012年仏)

スノー 元CIA(ガイ・ピアース)
エミリー・ワーノック 刑務所を視察。大統領の娘
スコット・ラングラル 特別捜査官(プリズンブレイクのアブルッチ役)
アレックス 囚人のリーダー。知能犯
ハイデル アレックスの弟。凶悪
メース スノーのかつての相棒

 2079年。CIAのスノーは、フランク大佐殺害の濡れ衣を着せられ逮捕される。
宇宙にあるMS1と言う刑務所施設をエミリーが視察。
ここでは凶悪な囚人多数が冬眠させられていた。
だが、エミリーが面会したハイデルが銃を奪い、すべての囚人を目覚めさせてしまう。
実はエミリーは大統領の娘で、救出のためスノーが送り込まれる事に。
スノーは拒否するが、相棒メースがMS1に収容されたと知り、この話を受ける。
交渉人はエミリーの解放を求めるが失敗。
ハイデルの兄であるアレックスが正体に気付き、
エミリーは密閉された部屋に立てこもる。酸欠の危機に陥るが侵入したスノーが救出。
スノーは囚人の中に紛れ、メースを発見。
作戦の際に渡したケースの在処を聞き出そうとするが、
冬眠の影響でメースは認知症になっていた。
一味に追われ、低温の部屋に取り残されたメースは死亡。
一味はMS1を地上に落下させようとする。猶予は8時間だ。
捕まったエミリーは観念し、大統領にMS1の破壊を依頼。
仲間割れで、ハイデルはアレックスらを殺害。
攻撃でMS1は爆破されるが、スノーがエミリーを間一髪救出。
宇宙服で地上まで落下し、無事着地する。
エミリーはメースの言葉から、駅のロッカーにあるケースを発見。
フランク大佐は囮捜査をしており、
証拠を始末しようとした同僚が、陰謀に関与していたと判明し、スノーは釈放。
彼は密かに証拠が隠されたチップを手に入れていた。

 と言うわけで、ガイ・ピアース主演のSFアクション。
宇宙に凶悪犯の刑務所があり、
囚人たちは冬眠させられるが、反乱で全員が目覚めて暴れ出す。
囚人には凶暴な連中も多いが、リーダーは頭が切れるタイプ。
コンエアーや、デモリションマンを連想させる設定だ。
ここを視察していた女性が人質にとられるが、実は彼女は大統領の娘だった。
そこで、元CIAで、濡れ衣で逮捕されたガイ・ピアースが救出に向かう事に。
ちょっとひねったSF設定のアクションで期待できる。
が、実際に見ると、凄腕の敵が現れたらしいと一味が怯えるような展開はない。
一味が意外に知能犯で、警察の作戦を出し抜くような面白さがある訳でもない。
人質が実は大統領の娘だった事により、主人公が窮地に陥る訳でもない。
主人公が隠した秘密の話も蛇足感たっぷり。
面白そうな設定をいっぱいばらまいておきながら、生かせてない感じだ。

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ロックアップ(89)

 模範囚フランク(シルベスター・スタローン)は、出所目前に別の刑務所へ移動。
ドラムグール所長(ドナルド・サザーランド)は、
かつてのフランクの脱獄によって左遷になり、以来恨んでいたのだ。
囚人のチンク(ソニー・ランダム)らは、再三に渡ってフランクに暴行を加える。
ダラス他の友人もできるが、身代わりで懲役房行きとなり、看守たちの暴行を受ける。
看守長マイズナー(ジョン・エイモス)は所長のやり方に否定的だ。
やがてチンクが仲間を殺害。
怒ったフランクはチンクと格闘し倒すが、フランクも病棟へ。
だが、所長が出所する囚人に恋人メリッサを強姦させると聞き、怒りが頂点に達する。
フランクは、ダラスと脱獄をはかる。
ダラスは出獄と引換にフランクを売るが、所長はその約束すら守る気がない。
看守たちはフランクに暴行。だが、フランクは彼らを逆に倒し
唯一残った看守も、ダラスが身を犠牲にして感電死させる。
フランクは所長を人質にとり、電気イスに座らせる。
マイズナーたちがかけつけるが、たまらず所長は一連の命令を告白。
所長は連行され、フランクは出所する。

 というわけで、スタローンの復讐劇というから面白いかと思ったが、
いまいちだった感がある。
前半は囚人たちのリンチを受けるが、
所長が糸を引いていたとは言え、話がそれた感じだ。
後半ようやく本筋になるが、
もっとサザーランドをサディスティックにしたらよかったのでは。
ラストで怒りが頂点に達するが、次々と看守を倒すような見せ場が少なく
意外に簡単に所長の所へ行けてしまったので拍子抜け。

TV放送 91/10/25 04CH 21:00-22:52
 

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年英)

エディ カードが得意
ベーコン エディの仲間(ジェイソン・ステイサム)
トム エディの仲間
ソープ エディの仲間
ハリー 組織のボス
バリー ハリーの用心棒
クリス 取り立て屋
JD エディの父(スティング)
ロリー・ブレイカー 麻薬の売人

 ベーコンら4人組は盗品を売買して儲けていた。
仲間のエディはカードが天才的で、組織のボスハリーと勝負する事に。
だが、いかさまをするハリーに大敗し、
1週間で返せねば、4人の指を切り落とし、エディの父の店を奪うと言われる。
困ったエディらは、隠れ家の隣の連中が麻薬を売買していると気付き、
それをいただく事に。
一味を襲撃し、奪った麻薬をブレイカー氏に売ろうとする。
だがブレイカーは、それが自分から盗まれた物で、犯人が隣の部屋にいると気付く。
一方、銃マニアのハリーは、部下に骨董品の銃を盗ませるが、
部下が一番価値の高い銃を売ってしまう。
何とか取り戻そうとする内、敵対する連中と撃ち合いになり、双方が全滅。
かけつけたエディらは、ハリーやブレイカーらが死んだため問題は解決したと考える。
事件につながるのは、手に入れた旧式の銃だけで、これはトムに始末させる事に。
ブレイカーが残した金は、ハリーの取り立て屋クリスに奪われるが、
残されたカタログから、トムが手に入れた銃に25万ポンドの価値があると知る。
エディらは急いでトムに連絡しようとし、
トムは川に捨てて橋桁にひっかかった銃をやはり取り戻そうと奮戦していた。

 と言うわけで、ジェイソンの初出演作で、話の雰囲気はスナッチとほぼ同じ。
ジェイソンらは組織に追われてまずい立場になるが、
組織は別の組織ともめていて自滅。
最終的にジェイソンらが漁夫の利で得をすると言う大枠まで一緒。
そして、ジェイソンらをめぐる話は比較的分かりやすいが、
組織間の対立の構図が分かりにくいと言う点まで同じ。
その分かりにくさが難で、いまいちノれないです。
ジェイソンはスナッチほど存在感がない。

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ロビンソン・クルーソー(1996年米)

ロビンソン・クルーソー 英国人(ピアース・ブロスナン)
フライデー 島で出会った原住民
メアリー ロビンの恋人
パトリック ロビンと決闘する
デフォー 作家

 1718年。作家デフォーはとある人物を小説にするよう依頼される。
 1703年。ロビンソンは、恋人メアリーをめぐり友人パトリックと決闘。
死なせてしまい、身を隠すため、1年間船に乗る事に。
だが、嵐で船は沈没。ロビンソンは島に流れ着く。
他の生存者はおらず、船の武器や食料をかき集める。
数ヶ月経過するが、通りかかる船は気付かず、ロビンソンは島で生活する事を決意。
小屋を立てて生活する。
ある日、ロビンソンは島に部族がいる事に気づく。
彼らは男を処刑しようとしたため、ロビンソンは銃で助ける。
男はロビンソンにつきまとうように。
野蛮だが、根は良さそうと感じ、フライデーと名付ける。
フライデーはロビンソンと小屋で過ごし、半年もすると、英語を話せるように。
邪教を信じていると知り対立。フライデーが出ていくが、すぐに和解する。
フライデーによると、彼を捕らえたのはニマ族でフライデーは貢ぎ物にされたと言う。
そして、フライデーの島の近くに、英領ニューギニアの島があるとわかる。
ロビンソンは島へ行きたがるか、死んだとされるフライデーは戻れないと反対。
ロビンソンは、ニマ族と戦って死ぬ事を決意。
罠を仕掛け、ニマ族を大勢倒すが、自らも矢で負傷。
すると、フライデーは禁を犯してロビンソンを自分の島へ連れていく。
ロビンソンは治療で回復するが、フライデーと決闘させられる。
2人は躊躇するが、現れた白人がフライデーを射殺。
悲しむロビンソンは商船に乗り、6年ぶりに帰国。メアリーと再会する。
メアリーと幸せに暮らしたが、友情に殉じたフライデーの事は忘れなかった。

 と言うわけで、よく知られる(題名はよく聞く)ロビンソン・クルーソーの話だが、
もちろんピアースが出てるから見た。
孤島に取り残されたロビンソンは、軍で覚えたサバイバル術で生き延びる。
やがて、島に原住民がいると知り、生け贄にされていたフライデーを助ける。
(宇宙家族ロビンソンのロボットの由来ね)
フライデーはすぐに英語を覚えるが、
宗教感の違いから、対立したり仲直りしたりを繰り返す。
やがて部族に襲われ、フライデーは負傷した友を救うために禁を犯して故郷の島へ。
ロビンソンは助かるが。。と言う悲しい結末に。
原作は数十年島にいたらしいが、
本作では6年で、恋人も普通に待ってたりして、ちょっとあっさりめ。

TV放送 2013/02/18 イマジカ 0415-0600
 

ロビンとマリアン(76)

監督 リチャード・レスター

 獅子王リチャード(リチャード・ハリス)は負傷が原因で死に、
王位は弟ジョン(イアン・ホルム)に。気がふれたジョンに、国民は苦しむ。
ロビンフッド(ショーン・コネリー)と相棒リトルジョンは、20年ぶりに故郷へ。
マリアン(オードリー・ヘップバーン)は修道院の院長になっていた。
代官(ロバート・ショー)は、マリアンを連れ出したロビンに対抗心を抱く。
マリアンは、ロビンが去った後、自殺をはかり修道院に入れられていた。
やがて、王と戦いたいと言う人々がシャーロットの森に集まり、訓練が始まる。
代官とラノルフ卿は、大軍を率いるが、森では勝ち目がなく、野へ誘う気だ。
ついにロビンと代官は、1対1で対決。代官を倒すが、自らも負傷。
マリアンは戦いをやめないロビンを心配し、彼に毒を飲ませ、自らと共に死なせる。

 と言うわけで、ロビンフッドのその後を描いた作品。
あちらでは、ずいぶん有名らしいキャラたちだが、こちらはなじみがなくて。
ケビン・コスナーの「ロビンフッド」でリチャード王を演じたコネリーが、
ロビンをやっていると言う点や、「ロシアより愛をこめて」の2人の対決が面白い。
仲間の獣医ウイルに、デンホルム・エリオット。音楽はジョン・バリー。

TV放送 93/02/14 BS05 14:05-16:00
 

ロビンフッド(74)

 リチャード王が十字軍の遠征中、弟プリンス・ジョンは重税で人々を苦しめる。
ロビン・フッドとリトル・ジョンは人々のため金を奪い、懸賞金をかけられる。
プリンスはロビンを捕らえるため、弓の選手権を開催。
ロビンは優勝し、恋人マリアン姫を連れて逃走する。
プリンスは人々を処刑すると脅すが、ロビンは彼らを救出。金を奪い返す。
リチャード王が帰還し、プリンスらは捕らえられ、ロビンはマリアンと結婚する。

 と言うわけで、ロビン・フッドの話をアニメにしたもの。
お話は毎回同じだし、アニメならではのおかしさと言うのもそれほど感じられない。

TV放送 97/05/05  BS05  12:45-14:09
 

ロビンフッド(91)

 獅子王リチャードは、異教徒から聖地を奪還するため十字軍を派遣する。
1194年。エルサレム。捕らえられたロビンフッド(ケビン・コスナー)は、
異教徒のアジームと共に脱走。故郷へ戻るが父の城は荒れ果てていた。
代官ノッテンガム(アラン・リックマン)らが、
父に悪魔崇拝の濡れ衣を着せ、処刑したのだ。
ロビンらは友人の妹マリアン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)に会う。
彼女を守ると約束したが、彼女は拒否。
ロビンらは幽霊が出ると言うシャーウッドの森へ。お尋ね者ジョンらの仲間に。
ロビンは皆の指揮を取り、兵たちから奪った金を人々に配る。
マリアンと再会。王の親族である彼女に、代官が謀反を企んでいると伝える。
だが、予言者の王族を母に子供を作れと言う言葉から、代官は彼女を捕らえる。
ケルト族を雇い、森を襲撃。捕らえた子供たちを処刑すると言う。
ウイル(クリスチャン・スレーター)が異母兄弟と判明。共に戦う決意を。
ロビンらは刑場を襲撃。人々はロビンに続き、代官は逃げる。
アジームが予言者を倒し、ロビンが対決の末、代官を倒す。
ロビンとマリアンは結婚する事に。リチャード王(ショーン・コネリー)も到着する。

 と言うわけで、アラン・リックマンが意外に情けない悪役。
クリスチャン・スレーターが、異母兄弟と言うのも唐突な感が。

TV放送 93/01/01  BS05  15:45-18:13
 

ロビン・フッド キング・オブ・タイツ(93)

監督 メル・ブルックス

 ジョン王子の圧政に苦しむイングランドへ、十字軍遠征中のロビンは帰還。
ロックスリー館は没収されるが、悪代官を懲らしめる事を決意する。
城へ乗り込んだロビンに、マリアン姫は一目惚れ。ロビンは屈強な連中を集め、訓練。
代官はロビンの絞首刑を決定するが、マリアンが代官との結婚を引替えに中止させる。
仲間の乱入で式は中断。ロビンは代官と対決し倒す。
ロビンの家宝はマリアンの貞操帯のカギだった。2人は結婚を決意。
帰還した国王(パトリック・スチュアート)は、ジョンを幽閉。ロビンを領主にする。

 と言うわけで、メル・ブルックスがロビンフッドをパロディにした作品。
それなりに楽しめるが、出演者は地味。
ラビ役にメル・ブルックス。謎のドン・ジョバンニに、ドム・デルイーズ。

TV放送 95/07/29  BS05  20:00-21:57
 

ロブ・ロイ/ロマンに生きた男(1995年米英)

ロブ・ロイ・マグレガー 村のリーダー(リーアム・ニースン)
メアリー ロブの妻(ジェシカ・ラング)
アリスデア ロブの弟
アラン ロブの仲間(エリック・ストルツ)
ベティ 村の娘

モントローズ侯爵 (ジョン・ハート)
アーチボルト・カニンガム 侯爵の家来(ティム・ロス)
キラーン 侯爵の家来(ブライアン・コックス)
アーガイル侯爵 モントローズと対立

 17世紀末。スコットランド人の多くは英貴族を避けて新大陸へ向かったが、
留まる者もいた。
200人の村人を抱えるロブは、
モントローズ侯爵に借金して土地を借りている状態にあった。
ある時、部下アランに1000ポンドを持たせ、侯爵の所へ運ばせるが、
侯爵の部下カニンガムがアランを殺害して金を奪う。
金が届かない代償として、侯爵は敵対するアーガイル侯爵を中傷する様指示。
だがロブは断り、怒った侯爵はカニンガムに村を焼き討ちさせる。
ロブの妻メアリーは、カニンガムの子を身籠った村の娘ベティに、
その悪業を訴えさせようとするが、彼女は首を吊って死ぬ。
やむなく自身が侯爵の部下キラーンに訴えるが、侮辱されて殺害してしまう。
英兵の襲撃でロブの弟アリスデアが殺され、ロブも捕われるが何とか退散。
メアリーがカニンガムに暴行されていたと知ったロブは詫びるが、
妻は誉を失ったらロブロイではないと言う。
ロブはアーガイルに協力を求め、カニンガムと決闘する事に。勝てば借金は帳消しだ。
決闘はカニンガムが優勢だったが、
ロブはとどめを刺そうとする剣をつかんで、カニンガムを切り倒す。
こうして侯爵らから解放されたロブは、妻の所へ戻るのだった。

 と言う訳で、リーアム・ニースン主演の歴史もの。
スコットランドは英国貴族の搾取を受けるが、
リーアムをリーダーとする村はそれに甘んじていた。
英国侯爵の腹心ティム・ロスは上納金をいただき、
村に責任を押しつけ、焼き討ちされる。これに怒ったリーアムが反撃すると言う訳。
やや長尺で有名俳優が大勢出てる歴史ものなので、とっつきが悪かったのは事実。
だが、ふたを開ければ、割に簡単な図式とわかる。
とは言え、反乱を成功させるスカッとした話でも、
無謀な戦いで全滅する悲壮な話でもなく、
水戸黄門みたいな人に運命を委ねる展開で、何か物足りない。

TV放送 2014/11/02 イマジカ 1830-2049
 



ロボコップ(87)

 監督 ポール・バーホーベン

 近未来。デトロイトは犯罪の街となり、オムニ社と言う企業が警察を運営していた。
オムニ社では、犯罪撲滅計画の一貫として、
副社長のジョーンズ(ロニー・コックス)が警察ロボED209を発表。
しかし、欠陥のあるこのロボットは、発表の日に社員を射殺してしまう。
そこで社長は、モートンの提案するロボコップ計画を採用する事を決定。
デトロイト西署へ配属となったフランク・マーフィ(ピーター・ウェラー)は
敏腕女性警官ルイス(ナンシー・アレン)とコンビを組む。
デトロイトの犯罪組織のボスであるクラレンス一味が、銀行を襲撃。
マーフィらは追跡。廃工場まで追い込むが、
敵に捕まり、ルイスが気絶している間に、マーフィは惨殺されてしまう。
オムニ社はマーフィの体をベースに、ロボコップを完成させる。
ロボは強盗を簡単に倒し、市長を人質にとった犯人を壁を突き破って捕まえる。

 だがロボは、消したはずのマーフィ時代の記憶を取り戻し始める。
ルイスは、銃を回す癖から、ロボがマーフィではないかと考える。
ロボは、ガソリンスタンドを襲ったクラレンスの仲間を逮捕。
しかし、彼の「殺したはずだ」のセリフに困惑。
資料室で調査し、クラレンスと、彼によって殺されたマーフィの存在を知る。
マーフィの家へ行き、かつての記憶を取り戻す。
一方、ジョーンズの手先であるクラレンスは、モートンを殺害。
ロボは麻薬取引現場を襲い、クラレンスを逮捕。
彼の口から、黒幕はジョーンズだと聞き出す。
ロボはジョーンズの所へ向かうが、
オムニ社のロボットには、重役に逆らえないと言う制御があり、逮捕できない。
ジョーンズはED209でロボを攻撃。
何とか逃れるが、今度は包囲した警官たちの銃撃にあう。
かけつけたルイスによって助けられ、彼らは廃工場へ逃げる。

 保釈になったクラレンスは、ジョーンズの命令で工場へ向かう。
バンでロボを追い込む男は、勢いあまって有毒廃液のタンクに突っ込み
体が溶解して怪物のようになってしまう。
クラレンスはこの仲間をはねてしまい、その勢いでため池に落ちる。
ルイスはクラレンスを逮捕しようとするが、逆に撃たれて負傷。かけつけるロボ。
しかし、クラレンスの別の仲間は鉄骨を落とし、ロボは下敷きになる。
だが、ルイスが強力なコブラ砲でこの仲間を倒す。
ロボの息の根を止めようとするクラレンスだが、
情報収拾用のとがった端子で、喉を突き刺すロボ。
オムニ社にかけつけたロボは、コブラ砲でED209を撃破。会議室に入ってくる。
モニターで、モートンを殺したと言うジョーンズのセリフを再現。
ジョーンズは社長を人質にとって逃走をはかるが、
社長はジョーンズをクビにし、制御がとけて、ロボはジョーンズを射殺。
名前を聞く社長に、ロボは「マーフィ」と答える。

 というわけで、ロボットが警官になると言う、アメリカではいざ知らず、
日本では割とよく聞く話を、アメコミ調ではなく、
ドイツ出身バーホーベン独特の、やや残酷な感じで描いた作品。
なぜ人間をベースにするのかと言う、疑問もあるが
人間の部分がうずくという展開はかなりいいぞ。
ほとんど無法地帯になったデトロイト。民営化して、ストまでやる警察。
街の発展などほとんど考えていない企業など、いかにもありそうな感じ。
ロボコップが意外に役に立たない所は、ご愛敬か。
でも、この手の話には、救いになるようなラストがあるものだが
この映画はそれほどハッピーエンドとは言えないところが、またミソかも知れん。

LD
 



ロボコップ2(90)を見た。

 時代は前作から1年後。
折しも1人の男が車を盗もうとしている。
これをロボコップが逮捕するのかと思いきや、座席に座った途端に感電死。
実はこれは前作でもときどきあったブラックなCMの1つであった。
ニュースは無法都市となったデトロイトの窮状をさも他人ごとのように伝える。
市内はヌークという史上最悪の麻薬で汚染されていると
発言した博士みたいな人がその会場で射殺される。
一方、デトロイト警察は親会社であるOMC社が賃金をカットしたためにストが発生。
市内はさらに混乱し、市長の評判が落ちる。

 そして街角では。暴走運転した車から逃げようとした老婆を
助けるフリをして、荷物を奪う若い男。
だが、その男を襲ってさらに荷物を奪う2人組の若い女。
そしてその女が通りががった銃砲店を爆破して、あらかたの武器を盗む男たち。
……と、最初の暴走運転の車などかわいいくらいのエスカレートぶり。
この銃砲店にはなぜか巨大なバズーカみたいなものまで売っている。
しかし、警察はスト中なので誰も逮捕には来ない。
いや、そこへ1台のパトカーがかけつける。
あわてて犯人たちはバズーカやら何やらでパトカーを粉々に吹き飛ばす。
しかし、中から警官が現れた。不死身の警官ロボコップ(ピーター・ウェラー)だ。
犯人たちを軽く捕らえたロボは犯人の1人が麻薬を持っていたことから
現在の犯罪の根底に麻薬があると判断。
彼から聞き出した麻薬工場を相棒のアン・ルイス(ナンシー・アレン)と襲撃。
麻薬を取り仕切るのは麻薬王ケイン。
ロボは工場を一掃するが、ケインを逃してしまう。
そこにいた少年のボブを助けるが、実はこいつも幹部で逃げられてしまう。
このボブ少年がケインよりも悪い奴に見えて、なかなか面白い設定だと思った。

 一方、OMC社は市自体に大量の金を貸しているため、
返済できなければ、市がOMC社のものとなってしまう。
社長やなんかは前作と同じ俳優がやっているのだが、一転して完全な悪役だ。
社長としては、借金よりも市の実権を握ることの方が魅力なわけで
となると、市の評判は落ちている方がいい。
というわけで、警察にはストを起こさせたのだが、
ロボコップがいるので市が安全になってしまう。これでは困る。
OMCとしてはロボコップにかわる決定打としてロボコップ2の開発をするが
暴れたり、無関係の者を射殺したりして性能がよくない。
それというのも、頭脳に使った殉職警官の脳が動揺してしまうためだ。
心理学の女性博士は逆に凶悪犯の頭脳を使った方がいいなどと
誰が考えても危ないことを考え、社長もこれを認める。

 その頃、ロボは昔の妻の家を発見し、
妻も死んだはずの夫がロボコップになっていたことを知る。
しかし、警察としては妻の生活を乱してはいけないと言われ、
ロボはかつての妻に君など知らないと言う。
ロボコップはボブ少年を張り込んで、彼らのたまり場を発見する。
ボブ少年は逃すが、そこに警察の情報を麻薬と交換に売っていた同僚を発見。
彼からケインたちのアジトを聞き出し襲撃する。
(どうでもいいけど、ケインの部下にラッキィ池田みたいなやつがいる)
ロボはケインたちの待ち伏せにあい、腕を吹き飛ばされ、
磁石で台の上に固定されてしまい、バラバラにされてしまう。
(磁石にくっついてしまうなんて、けっこう役に立たない奴だ)
見せしめにロボはバラバラのまま警察の前に捨てられる。
一方、工場をばらした警官は惨殺される。

 警察ではバラバラになったロボコップを修理できない。
例の心理学の女性博士によって、ロボコップの修理はOMCに移る。
彼女は、前作では3つしかなかった(実は4つだったけど)
ロボコップの行動の制限を無茶苦茶増やしてしまった。
そのため、ロボは現場に急行するにも制限速度を守り、
すでに射殺した犯人に権利を聞かせてみせたり
泥棒野球チームの子供たちにことわざを聞かせて、その間に逃げられてしまうなど
トンチンカンなことを始めてルイスもあぜんとしてしまう。
それもこれもロボコップの評判を落とそうという女性博士の作戦だ。
何とか行動制限を直さなくてはならないが、
それは警察にある機械では無理だ。
しかし、ロボは自ら何千ボルトの電流を流して制限を消去。(非科学的)
彼はすかさずケインの本拠へ急行。スト中の警官たちも考えを改めて彼に続く。
ロボや警官隊の襲撃のため、本拠は破壊される。
トラックで逃げたケインに対してロボはバイクで体当たりし、ケインは重傷を負う。

 OMCの女性博士はケインをロボコップ2の頭脳として最適と判断。
わざと生命維持装置をストップさせて手術を開始する。
市長は何とか借金を返済するために、子供だましのチャリティー番組をやるが
まったく金は集まらない。
そこへ彼の借金をすべて返そうという人物が現れた。逃げ延びたボブ少年たちだ。
市長はボブに呼び出されて廃工場へ向かう。
一方、OMCの社長は市長が借金の返済のアテができたと知り、あわてる。
そこで女性博士はロボコップ2にケインが生前使っていた麻薬をエサに
市長と目撃者の殺害を命ずる。
ボブは市長に禁酒法廃止のように麻薬の取締をやめれば犯罪はなくなると提案。
しかし、その場をロボコップ2が襲撃。
市長は命からがら逃げ出すが、ボブたちは惨殺される。
ところが、このロボコップ2には顔のところにモニターがついていて
頭脳の表情が見えるようになっていて、それがまさしくケインだった。
かけつけたロボは瀕死のボブからそのことを聞く。
死の直前はかわいい普通の子供になってしまうあたりも妙にリアルである。

 市長は事件についてしらばっくれるが、市会議員が2人も死んでいたことから
麻薬組織と市とのつながりが噂され、OMCとしてはますます調子がいい。
そこで市役所という古いしきたりを絶つ、
新しい市民のためのOMCが作ったビルを公開する。
そこでマスコミに新しい警官として紹介するのがロボコップ2だった。
しかし、このロボコップ2が最初から調子が悪くて
(劇中、正義の方向に機能したことが一度もない)
社長が何を考えたかエサの麻薬を見せた途端に暴れだした。
そこへロボコップが現れ、暴れたロボコップ2は機関銃を乱射。
マスコミが次々と射殺される。
エレベーターシャフトに隠れたロボコップを追ってロボコップ2も現れる。
ロボはワイヤーを切ったため、エレベーターごとロボコップ2は墜落。
しかし、途中でふんばって登ってきた。
激突した2つのロボは天井を突き破ってビルの屋上からまっ逆さま。
駐車場の屋根を突き破る。しかし、どちらもビクともしない。
ビルの前に現れたロボコップ2は市民を次々と射殺。
攻撃目標のロボコップを探す。
ルイスは装甲車で体当たりするがロボコップ2はまだ平気だ。
ロボコップは麻薬のビンをエサにして、気をそらしてロボコップ2にしがみつき
ケインの脳をつかみ出し、たたきつぶす。
OMCの社長は事件の責任を女性博士に押しつけることを決める。

ということで、今にしてみるとOMCと警察とケインの三つ巴の話は
途中もたつきはあるものの、なかなか面白そうに思えるのだが、
実際の所、あきれるほど面白くなかった。
破壊シーンもダイハードなみ(あるいはそれ以上)なのに、
なにがいけないのだろうかと思ったが、考えてみると、
ウルトラマンと怪獣の戦いにおいてビルがふっとんでも迫力がないように、
ロボコップとロボコップ2の戦いにおいてどれだけ爆発があっても
「ああ、ロボットだからこれくらい平気だろう」とか
そうした妙に客観的な目で見てしまっているのだ。
前作では魅力があったときどきうづく人間の部分も
今回は最初の方にこそあったものの、後半はまったくない。
ボブ少年というケインの幹部はかなり魅力的だったが、それも後半はいない。
ケインという男はどう見てもボブの上にいられる格ではないのが、
ちょっとひっかかる。
OMCが市を乗っ取るための作戦は、未来ならありそうな気もする話だが
はたして悪党の頭脳をロボコップ2に使って実験もせずに
公開したりするだろうかというのも気になる。
まあ、というわけで、ビデオで早送りで見たらおもしろいかもね。
それにしても音楽担当のレナード・ローゼンマンは
前作のスタートレック4と(5じゃなくて)ほとんど同じ曲を使ってしまった。
ちょっとは脳がないのだろうか?
 

ロボコップ3」(93)を見た。

 ロボコップと言えば、「トータルリコール」「氷の微笑」のポール・バーホーベンが
監督で始まったシリーズ。
殉職した警官が、ロボットになって復活すると言う、日本では当たり前の展開。
だが、独特の残酷趣味と、人間の部分がうずくと言う魅力でヒット。
続編は、続編ばかり作っているアービン・カーシュナーが監督。
無難な出来であったが、無難すぎてあまり面白くなかった。
そして第3弾。焼きソバのCMで、ロボコップ寝袋プレゼントとか言っていたように、
作品自体はずいぶん前に完成していたが、映画会社の倒産か何かで公開延期。
ようやく、日本だけで公開される事になったわけだ。
監督は知らない奴で、主演も前作までのピーター・ウェラーから交代。
これまた知らない奴だが、顔はそっくり。
相棒のアン・ルイスには、3作目のナンシー・アレン。
だが、殉職する事が早くも伝えられている。
と言うわけで、映画会社の状況は悪く、有名俳優もいなくなり、シリーズ続行は困難。
CMでも、最後の決戦とか言っているが、ストーリー的にはまだ続けられます。
今回は、日本企業が敵と言う、いまさらと言う展開。
だが、音楽のバジル・ポールドゥリスが復活。
前作では、レナード・ローゼンマンが、
「スタートレック4」と似たような曲を使って顰蹙だった。
「レッド・オクトーバーを追え!」のポールドゥリスは、はずれのない作曲家。
あの元気の出る曲も、勝手に「ロボコップ、ロボコップ〜」と歌詞をつけてしまう。
CMでも出てくる、ロボが空飛ぶ装置が面白そうだし、一応は見た方がいいのでは。

 (前作までのあらすじ)

 近未来。デトロイトはさらに犯罪の多い町となっていた。
警察はオムニ社と言う私企業が握り、副社長がEDロボで大儲けを計画するが失敗。
ロボコップ計画が推進され、殉職したマーフィをロボに改造する。
犯罪者と手を組み、都市開発で儲ける副社長は、ロボを罠にかける。
オムニ社のロボットであるロボは、副社長を射殺できない制御がされていた。
だが、社長は彼をクビに。ロボは副社長を射殺する。
1年後。財政難で、市はオムニ社の手中に落ちかける。
市長らは建て直しをはかるが、妨害を企むオムニ社社長は、わざわざ犯罪を増やす。
犯罪者の脳を利用して、ロボコップ2号を開発。暴走するが、1号が倒す。

 市を掌握しかけたオムニ社だが、その後業績が悪化し、日本企業に吸収される。
この会社は、カネミツと言う会社で、社長は「戦艦サンパブロ」等の岩松マコ。
れっきとした日本人なので、変な日本語を話したりはしない。
前作までの社長はどこかへ。代わりに、専務という男がカネミツにペコペコする。
オムニ社はやっぱり市を掌握。
新しい都市デルタシティを建設するため、住民を立ち退きさせる。
追い出し専門の、ナチスのような集団リハッブが、乱暴に立ち退かせる。
あと4日だかで立ち退かせないと、オムニ社は倒産してしまうのだ。
ロボコップのファンだと言う、コンピューター少女ニコの家も立ち退きに。
強引にバスに乗せられ、両親と離ればなれに。
立ち退きに反対する反乱分子の、リーダーであるバーサに拾われる。
バーサらは、武器を入手するため、武器庫へ。
門を爆破するが、そこには予想しなかったEDロボが。
(「フリーズ!」と、字幕にまで書かれているのは、あの事件の影響か)
だが、ニコがパソコンを接続し、簡単に仲間にする。
警官から盗んだと言うカードでゲートを開けようとするが、
コードが変えられていたため、非常警報が鳴る。
ニコはEDロボを操縦し、ゲートを爆破。(大人たちは何の役にも立たない)
中から武器を盗み出す。何かわからない武器もあるが、それもいただく。

 喫茶店に強盗が入るが、運悪くそこは警官のたまり場。
だが、武器庫襲撃の連絡で、ルイス(ナンシー・アレン)らは出動。
パトカーで逃げるバンを追跡。狭い道もすり抜け、ここまでの展開はけっこういい。
反乱分子は、信号をリモコンで操作したため、ルイスらは事故を起こしてしまう。
逃げ切ったかに思えたバーサらだが、新たな追っ手が。パトカーにはロボコップが。
しかし、ルイスらが立ち往生したのは、危険な事で知られるパンク地区。
パンクの集団が、理由もなくルイスらを襲撃。
それを知ったロボは、命令を無視して追跡を中止し、ルイス救出に急行。
わざわざ立体駐車場を登り、屋上からダイビングする派手さ。
ようやくあの曲がかかり、現れるロボ。かっこいいぞ!
ガソリンをかけられ、火だるまになるが、効果はない。一味を一網打尽に。
パトカーで周囲を走り、ロボはニコをチェック。彼女の入っていった教会を覚える。

 一方、立ち退きが難航しているため、専務はカネミツに責められる。
対策として考えたのは、ロボコップをリハッブに回す事だ。
だが、ロボは命令違反を犯すほどで問題がある。原因は、マーフィの感情だ。
彼の感情が、犯人追跡よりも、ルイスの命を優先させたのだ。
神経遮断装置を使えば、記憶も失うが、マーフィの感情はカットできる。
しかし、ロボット技師であるマリーは、それを避け、セットしたとウソをつく。
ロボは、反乱分子のいそうな場所の中に、例の教会がある事に気づく。
そのため、教会へ向かう。様子がおかしいのでルイスも同行。
非番なので、防弾チョッキをつけないと言う展開に、ここで死ぬとわかる。
ロボは教会へ。そこには立ち退きを嫌がる住民が、ふるえていた。
ロボには3つの使命がある。公共のために尽くす事。弱きを助ける事等だ。
(実は4つ目に、オムニ社社員を殺さないと言うのがあって、
前作で、追加された妙な指令と共に、全部消したと思ったが)
彼らを追い出す事がよいとは思えず、立ち退きに反対する事に。
そこへ、マクダゲッド率いるリハッブが到着。
彼らは強制立ち退きを命ずるが、ロボとルイスは抵抗。
ロボはオムニ社員は撃てないので、車を撃ったりして威嚇。
ルイスも調子に乗って、通りたければ撃て等というものだから、本当に撃たれる。
爆弾にやられ、ロボも機能が低下。ニコが気がつき、教会内へ連れ込む。
ルイスは、仇を討てと言って死ぬ。友情出演のような、簡単さだ。
バーサらは地下へ逃げる。ロボは警官なので、意見が割れるが連れていく事に。
だが、ロボは機能がますます低下。倒れて、みなにかつがれる始末。
おまけに、発信器がついているので、居場所がばれてしまう。
ニコがこれをはずし、何とか根拠地がばれるのを阻止する。

 ニュースでは、ロボコップがルイスを射殺したとのニュースが。
今ではテロ集団を指揮していると言うのだ。
このニュースに、マリーはショックを受ける。
バーサらは、ロボの修理を試みるが、ボディは直せても、機能は回復しない。
ロボ自身のセリフから、直せるのはマリーだけとわかる。
そこで、ニコが警察にこっそり行き、マリーに事情を説明。
一番監視されそうなマリーが、まんまと警察の機材をすべて持ち出してアジトへ。
ロボを修理する事に。今回は、やっかいものだった、4つ目の指令をはずす。
一方、立ち退きが難航しているため、
カネミツはオートモと言う怪しげな日本人を送り込む。
ロボに勝てそうには見えないが、いかにも強そうで、アメコミぽい展開だ。
彼は反乱分子のアジトの1つを発見。銃をつきつける3人をたちまち倒す。
鉄棒で殴られ、頭がゆがんでも平気。手で直してしまう。
どうやら、オートモの正体は、日本製のロボットらしい。
修理の終わったロボは、バーサらが武器庫で盗んだ装置の取付調整をされる。
それは、ロボの飛行装置だったのだ。
ニコの両親は、反乱分子として射殺されていた。ロボとマリーは抵抗に協力する事に。
ルイスとの約束を思い出し、ロボは警察へ。
片腕に火炎放射機をつけ、リハッブの本部に火をつけ、隊長の居場所を聞き出す。
隊長マクダゲッドは、リハッブで儲けている怪しげな町にいた。
反乱分子の中にいたスパイが、彼に情報を売りに来る。
そこへロボが突入。スパイに驚いている間に、マクダゲッドは窓から逃げる。
彼はリハッブのトラックに飛び乗り逃走。
ロボは、娼婦のヒモ用の、派手なピンクのキャデラックを拝借。
撃ち合いながら追跡。だが、マクダゲッドは金をばらまき、
子供が道路に群がったため、ロボは追跡を断念する。

 スパイの手引きにより、リハッブは反乱分子の本拠へ突入。
撃ち合いで、バーサがやられる。ニコは通気孔から逃がすが、マリーは捕まる。
彼女は倉庫に監禁される。
リハッブ本拠が燃やされ、被害が大きいため、警官の導入を検討。
抵抗はあるだろうが、給料を上げれば、乗ってくるはずだ。
立ち退きが難航しているため、オムニ社の株価は急下落。
本社である超高層ビルから、今月4人目と言う飛び降り自殺が。
治安維持担当重役はクビになり、ピストルで自殺。
リード署長らに、リハッブと共に出動するよう要請が。
だが、恩給よりも、家族への誇りが大切と言うリードは、バッチを捨てる。
お約束のように、他の警官たちも次々とバッチを捨てて、出ていく。
だが、マクダゲッドは、パンク集団に金を払い、立ち退き作業を手伝わせる。
バーサの死で意気消沈する反乱分子だが、リードらが助太刀する事になり、
来るべきリハッブを待ちかまえる事に。
通気孔からマリーを見つけたニコは、テレビ回線に侵入し、
市民にオムニ社の横暴をアピールする。
破壊された本拠へ戻ったロボは愕然。そこへオートモが出現。
オートモはロボットのクセに、背中には刀が。
すばやい動きで、ロボには追跡できないようだ。
しかも、刀はロボのボディも平気らしく、腕を切り落としてしまう。
苦戦するロボだが、落ちていたミサイル砲発射装置が、
なぜか、切られた腕にぴったりはまる。
ミサイル攻撃に、オートモは顔を吹き飛ばされる。

 リハッブの攻撃に対し、警察と反乱分子の連合軍は応戦。
だが、装甲車が現れ、たちまち形勢は不利に。もはやこれまでか。
そこへ、窓も割れるような衝撃で、ロボが飛んでくる。
ミサイル攻撃に、たちまち装甲車は吹き飛び、敵も一網打尽。
続いて、本社の超高層ビルへ、窓を突き破って到着。マクダゲッドに迫る。
だが、オートモロボットが2台も登場。
オートモのディスプレイには、漢字の表示がチロチロと流れている。
危なそうな雰囲気に、専務らは退席。代わりにニコとマリーが到着する。
ロボの機関銃攻撃に、オートモの顔が砕ける。
その顔はあれだ。マンガ「AKIRA」の超能力少年鉄雄の顔そっくり。
そう言えば、あの作者は大友克洋!
2人が空中を飛びながら、刀でロボを攻撃。「アタックbP」のX攻撃のようだ。
だが、ニコがパソコンでまたまた侵入。
2台のオートモロボを相打ちにさせ、首を飛ばす。
しかし、これには問題があった。オートモには自爆用核爆弾が搭載されているのだ。
問題はないと言うロボは、飛行装置をつけ、ニコとマリーを抱え、脱出。
その噴射の火で、マクダゲッドは足をやられる。
爆発寸前。必死に這うが、悪玉は苦労しても助からないのだ。
本社ビルは、市のど真ん中で核による大爆発。
町の再興に、ロボやマリー、警察も協力。そこへ1台の車が。現れたのはカネミツ。
日本人の出る映画にありがちな事だが、ロボに向かって、意味不明の礼をする。
ロボも動きがのろいクセに、礼して返す。おいおい、それでおしまいか?
オムニ社の専務は、ロボに愛想を振りまく。「いい警官だな。マーフィだっけ」
「友人はマーフィと呼ぶ。他の連中はロボコップと」
と、だからどうしたと言う文句を残して、映画は終わる。

 と言うわけで、予想通り、ありがちな話にまとまっていた。
日本企業の乗っ取りもありがちだし、当然忍者ロボもありがち。
反乱分子と強力な組織との対決も、絵に描いたような図式。
町の真ん中で核爆発があっても平気だし。都合のよい設定はいくらもある。
だが、それはそれ、お約束という事で、割り切ってしまえばけっこういける。
前作までのように、無惨な負け方をするシーンがあまりなく、
弱い民衆が苦しむ場面に、あの曲と共に登場。けっこうな強さは、元気を出させる。
まあ、B級映画と言うのはこういうもの。
前作までの、異色な雰囲気は消え、ひたすらアメコミ調になったのが正解と言える。
難を言えば、オートモロボットがあまり強くなかった事か。
あと気になるのは、ロボがリハッブの連中を次々射殺する展開。
彼らは、上の命令でやっているだけだから、本当に悪い奴は別なのに。
肝心要のカネミツは礼して逃がすし。
強制立ち退きも、成田空港や香港九龍城等でやってる話。是非は判断が難しい。
全体的にテンポはよかったが、脳天気なヒーローにはまだなっていない。
 



ロボコップ」(2014年米)を見た。

 ロボコップと言えば、ポール・バーホーベン監督による、
バイオレンス色の強いSFアクション。
映画が3作作られ、TVシリーズもあったが、ここひ来てリメイク版が登場。
ロボコップの魅力って、強いんだけど、
何か融通がきかない、何か効率が悪いあたりにあるはず。
そういう意味では、妙にスマートな新ロボコップのデザインは違う気がしつつ、
やっぱり見ちゃいます。好きなんですよ。実は。

アレックス・マーフィ 警官。ロボコップに改造される
クララ マーフィの妻
デビッド マーフィの息子
ノートン博士(ゲーリー・オールドマン)
キム 博士の助手
セラーズ オムニ社CEO (マイケル・キートン)
ジャック・ルイス マーフィの相棒
マドックス 戦闘のプロ
バロン 犯罪者(実はミゲル・フェラー)
本部長
ノバク キャスター(サミュエル・L・ジャクソン)

 冒頭はMGMマークだが、ライオンは吠えず、
キャスターのノバクがする奇妙な発声練習がかぶさる。彼は報道番組を司会。
警察ロボが発達し、某国では、テロリストの制圧に貢献していると報じる。
カメラの前でテロリストが自爆したりして、修羅場となるが、そこは適当にごまかす。
世界各地で警察ロボが導入されているが、
開発したオムニ社があるアメリカでは、いまだ導入されていない。
と言うのも、ドレイファス議員が提案したドレイファス法により、
警察ロボの導入が禁じられているのだ。
ノバクはこれに否定的で、今すぐ導入すべきだと訴える。

 オムニ社のCEOセラーズは、
米国での警察ロボ導入が進まない件について、妙案を出す。
人々には、ロボットに治安を任せる事に抵抗がある。
では、人間らしさを盛り込んだロボを作り出してはどうかと考えたのだ。
そこで、ノートン博士に協力を求める。
ノートン博士は、人体を損傷した人に機械の腕などをつけ、
五体満足の時と同様に動けるようにする技術の研究をしていた。
その目的はリハビリであり、ロボット警官を生み出す事には乗り気でない。
だが、研究への資金援助等を持ち出され、結局受ける事に。
ベースとなる(負傷した)警官の人選にかかるが、なかなか適当な人物が現れない。

 警官のアレックス・マーフィは、相棒のルイスと共に、犯罪者バロンを追っていた。
だが、警察内部にもバロンに通じる者がいるらしく、ルイスが襲撃されて負傷。
マーフィもまた、自宅前で車を爆破され、瀕死の重傷を負う。
ノートン博士やセラーズに説得され、
マーフィの妻クララは、マーフィに特別な措置を施す事を承諾する。
それは、マーフィが生き延びる唯一の選択だったのだ。
マーフィは、パーティでクララとダンスを踊る光景を見るが、
それは作られた偽の映像だった。
実際のマーフィは、研究室で装置につながれ、
全身がロボ化されたロボコップとなっていたのだ。
意識が戻ったマーフィは、自分がスーツを着せられていると誤解する。
それはスーツではない、君の体の一部だと言うノートン博士。
ロボの部分を外されると、
マーフィの体は脳と肺だけ(心臓もあるのかも知れないけど)で、ショックを受ける。
今すぐ殺してくれと言うが、奥さんの選択だと説得するノートン博士。
ロボ部分を取り付けられると、暴れ出したロボコップは研究所から飛び出す。
実はそこは中国にある施設で、
ロボコップは田んぼの中を走り抜けるが、機能を停止されて倒れる。
やがて、マーフィもロボコップである事を受け入れるが、
シミュレーションでは成果が出ない。
純粋なロボに比べて、マーフィの迷いなどが邪魔し、反応が少し遅いのだ。
セラーズは何とかしろと指示。
さらにはデザインにも口を出し、
旧シリーズに似た白色だったロボコップは、黒色に変えられる。
反応を早くしろと言う命題を出されたノートン博士は、苦しい解決策を思いつく。
通常はマーフィが行動を決めるが、
戦闘時には自動的に機械が判断するように切り替わるのだ。
その間、マーフィは自分の判断で動いていると錯覚させられる。
つまりロボコップは、自分がマーフィだと思い込んでるロボットであると、
セラーズの側近が指摘。
法的に問題あるかもと言うが、セラーズは完成優先で取り合わない。
戦闘訓練では、ロボコップを時代の逆行だと言う戦闘のプロマドックスが、
プログラムした戦闘ロボを率いて対決。
彼はロボコップをブリキ男(オズの魔法使い)とバカにするが、結局やられる。
完成が近づいたロボコップは、マーフィの妻子に会う事に。
妻子は外見が変わったマーフィに動揺するが、
そこにはかつてのマーフィの感情が感じられた。

 ついにマスコミにロボコップが公開される日が到来。
その日になって初めて、全警察の情報とアクセス可能にされる。
(事前にテストした方がいいと思うよ)
膨大なデータに、マーフィの部分が耐えられなくなり、
ノートンはドーパミンを抑える措置をとる。つまり、マーフィの部分を殺したのだ。
皆の前に出たロボコップは、
妻子が声をかけても無表情で、あれは別人だと言われる始末。
ロボコップは集まった見物人の情報を直ちに検索。
中に重犯罪者がいるのを見つけ出し、いきなり銃を取り出して電気ショックで捕える。
この様子はノバクの番組でも報じられ、
近くにいた3人の警官が気付かなかった犯人を、ロボコップは瞬時に気付いたと指摘。
犯罪捜査に有効であると訴える。
ロボコップは人気者になり、バイクで走り回ると声援が飛ぶように。
今日は何人捕まえると宣言し、監視カメラの映像などから居場所を特定。
次々逮捕して成果をあげる。
一方でクララはマーフィが自分たちを忘れた事に耐えられず、
街で彼を見つけると、思い出してと叫ぶ。
それを聞いたロボコップは、その場を立ち去るが、
気にはなっていて、クララの情報を検索。
犯罪者ではなく、妻の情報を検索した事にノートン博士らは驚くが、
そのまま様子を見る事に。
どうやったか、マーフィは機械の制御を克服してしまったのだ。
かつての自分の家を訪れたマーフィは、監視カメラの位置を分析。
残された映像から、以前から追っていた犯罪者バロンが関与すると判断。
バロンの居場所は特定できないが、まずは手下を襲撃し、アジトを聞き出す事に成功。
何者かによって、ロボコップが急行する事がバロンに伝わっており、
待ち伏せを受けるが、撃ち合いで全滅させる。
さらに、そこにあった銃器が警察の証拠品だったと気付き、
指紋から同僚が横流ししたと判断。
署に戻り、同僚を追及すると、本部長も関与していたと白状。
バロン襲撃を漏らしたのは本部長だったのだ。
ロボコップは本部長の部屋に飛び込み、俺を罠にかけたなと、
殺しかねない勢いで追及。
これは危険だと、ノートン博士らはロボコップを停止させる。

 ロボコップ人気により、ドレイファス法の廃止が決定。
そのロボコップが警官を殺しそうだった事を問題視したセラーズは、
もはや用済みと、ロボコップを処分する事を決定。
クララにはマーフィは死亡したと告げる。
だが、マーフィまで始末するに忍びないノートン博士は彼を逃がす。
怒りのロボコップは、オムニ社を襲撃。
まだクララはオムニ社にいて、セラーズは、
マーフィは死んだが、機械の部分が誤動作したのだとごまかす。
オムニ社のロビーには、警備用ロボ(旧シリーズで髭剃りと言われた)が待機。
攻撃を受け、ロボコップは髭剃りロボの下敷きになるが、
自分の腕を撃って切り落として向かう。
さらに攻撃を受けるが、かけつけたかつての相棒ルイスが盾に。
ロボットは警官を撃てないのだ。
ロボコップが先に進むと、今度はマドックスが待っていた。
ロボコップは撃とうとするが、なぜか撃てない。
赤いマークをつけた相手は撃てないシステムなのだ。
だが、またもルイスがかけつけ、マドックスを射殺する。
屋上では、セラーズがヘリで退散しようとしていた。
そこへロボコップがかけつけるが、セラーズも赤いマークをつけていて撃てない。
抵抗し続ければ、システムがダウンする仕掛けだ。
セラーズは、必要ならば君の妻子も殺すとうそぶくが、
ロボコップは制御を耐えぬいてセラーズを射殺。その直後にシステムがダウンする。
ノートン博士はロボコップを復旧し、妻子と再会させる。色も元の白色に戻した。
ノバクは、警察ロボ導入の流れをノートン博士が台無しにしたと、
放送禁止用語連発で非難。
だが、実際にはロボコップは生きており、一方でドレイファス法は廃止に。
今後の世界がどうなるかは不透明だ。

 と言うわけで、時は近未来。
海外ではロボによる警察組織が当たり前になっていたが、
アメリカでの導入は法律で禁じられていた。
そこでオムニ社社長(マイケル・キートンだが、
旧シリーズのピーター・ウェラーに風貌が似てる)は、
わざわざ人間の要素を入れたロボを開発。それがロボコップだ。
そんな中、マーフィ刑事が重傷を負い、妻の承諾を得て、ロボコップに改造される。
ところが、このマーフィの部分が悪さして、
撃ち合いの判断が遅れたり、大量の犯罪情報にパンクしそうになったり。
やむなくマーフィの部分を抑え、ただのロボになるが、やがて制御不能になる訳。
映画的には、ロボコップ誕生までで半分くらい費やして、ちょっとまだるこしい。
そこから、警察内部にも通じた犯罪組織と対決するあたりは、
ロボコップならではの痛快感あり。
終盤は、邪魔になったロボコップが、逆に企業に追われる羽目に。
これこそロボコップらしい皮肉な展開で、
その障害を乗り越えて巨悪を倒せば痛快なのだが、結果的にはちょっと物足りない。
面白くない訳ではないが、寸止めを食らわされた感が。

 以下は旧シリーズとの違い
・旧シリーズはロボコップ計画を進めて、ただのロボが現れたが、
本作はむしろロボが先。
・旧シリーズはマーフィは死亡しており、肉体を利用したら、
たまたま魂みたいな物が残っていて制御不能に。
本作はロボに人間の部分を入れるため、意図的にまだ生きてるマーフィを利用。
・旧シリーズは妻子は回想シーンでチラリと出るだけだが(TV版は別)、
本作は結構出る。
・旧シリーズで死ぬ前のマーフィは、警官としての能力は微妙。
アンルイスの助手についた新人みたいだった。本作はやり手の警官。
・旧シリーズの相棒は女性のアンルイス(六本木心中)。本作はルイスだけど男。
・旧シリーズには、3つの優先事項があって、それが邪魔すると、何も出来ない。
本作は赤マークをつけた相手を撃てないだけだが、
長時間抵抗するとシステムが落ちる。
・旧シリーズのラストで、
敵ボスは意図せず優先事項が解除されてロボコップにやられた。
本作では動きが封じられ苦しかったけど、頑張ったら何とかなったって感じ。
 

ロボシャークVSネイビーシールズ(2015年カナダブルガリア)

トリッシュ お天気レポーター
メロディ トリッシュの娘
リック トリッシュの夫。水道局副局長
ヴェロニカ 人気キャスター
ビル・グレイツ IT業界の大富豪

起:宇宙からの飛来物体を食べたサメがロボ化。
承:お天気キャスターがサメを追う。
転:サメは各地に現れて被害を出す。
結:タワーを倒して下敷きにする。

 宇宙からの飛来物体を食べたサメはロボ化し、米軍の潜水艦を突き破る。
 シアトルのお天気キャスターのトリッシュは大雪の取材をするが、
軍の不審な動きに気付く。
地下から現れたサメに人が食われるのを目撃。
だが、消防はガス爆発とし、特ダネも人気キャスターのヴェロニカに奪われてしまう。
水道局に勤める夫リックから、水道の異常に関する情報を得て追跡。
ネットでは、ロボシャークと名付けられて騒ぎに。
ショッピングモールに現れ、客が襲われる。
 IT業界の大富豪ビルが現れ、サメ退治に協力すると言うが食われてしまう。
トリッシュの娘メロディは、サメとツイートで交信できる事に気付く。
サメは攻撃を受けるが、ツイートにはまだ反応がある。
 サメはスペースニードルから宇宙へ交信する気らしい。
軍の攻撃を受けたサメは舞い上がってニードルに激突。
まだ生きていたが、中将はニードルを倒して下敷きにする。
中将と巻き込まれたヴェロニカが犠牲になるが、サメは粉々に。
だが、近くを散歩する犬の目が赤く輝いていた。

 と言う訳で、異形サメものの1作。その名もロボシャーク。
メカシャークはメガシャークに対抗して作られたが、
ロボシャークは宇宙からの飛来物体を食ったサメが変形。
神出鬼没なのはゴーストシャークを連想させる(どんだけサメもの見てるんやねん)が
本作の面白いのは、主人公の娘とサメがツィッターをする仲になる点。
ETを連想させる異種族とのコミュニケーションだが、意外に容赦なく倒される。

TV放送 2016/12/18 WOWOW 2300-0027
 

ロボッツ(2005年米)

ロドニー ロボット(ユアン・マクレガー)
ハーブ ロドニーの父
ラチェット社長
ビッグウェルド 前社長(メル・ブルックス)
キャピー 秘書(ハル・ベリー)
ガスケット 暗黒街のボス。ラチェットの母
フェンダー ロドニーの仲間(ロビン・ウィリアムズ)
パイパー フェンダーの妹

 ロボットの国。ハーブはベビーキットを組み立て、息子ロドニーを育てる。
発明好きのロドニーは、ビッグウェル社で働こうと大都会ロボットシティへ赴く。
だが新人は雇わないと言われ失望する。
実は憧れのビッグウェル社長は閑職に回され、新社長ラチェットに乗っ取れていた。
ラチェットは、暗黒街のボスである母ガスケットと共に
町中のロボットを新型に取り換え、旧型を一掃しようとしているのだ。
ロボットたちは、交換部品が供給されずに弱るが、ロドニーが修理する事に。
社長秘書キャピーの協力でビッグウェルドに会うが、
熱意を失った彼は、ロドニーに別の夢を探せと言う。
だが、父ハーブに夢を捨てれば後悔すると言われたロドニーは、対決を決意。
ラチェットは大量の解体マシンを繰り出し、旧型を取り囲む。
立ち向かうロドニーに、改心したビッグウェルドも協力。
町のロボットが集まって大乱闘になった末、
解体マシンを倒し、ラチェットとガスケットは捕らわれる。
ビッグウェルトはロドニーを後継者と認め、ロボットの平和な日々が戻るのだった。

 と言うわけで、最近のハリウッドアニメは、ピクサーを抱えたディズニーと、
ドリームワークスが二分している印象だが、本作は20世紀フォックスによる作品。
だからかも知れないが、ロボットの世界の話で、
いろんなタイプ(役に立ちそうにない物まで)がちょこまか動く様は、
スターウォーズを思わせる。
物語はどこかで聞いたような感じだけど、
ロボットばかりの世界って、誰が最初の1体を作った訳?と妙な点もひっかかる。
それぞれのキャラはぼちぼち魅力的だが、
ヒロインたるロボ(ハル・ベリー)には魅力がほぼない。

TV放送 2006/09/16 WOWOW 2000-2129
 



ロマンシング・ストーン 秘宝の谷(84)

監督 ロバート・ゼメキス

 ロマンス小説の人気作家ジョーン・ワイルダー(キャサリーン・ターナー)は、
1人住まいで寂しい生活を送っている。
帰宅すると、部屋が荒らされ、姉エレーヌから電話が。
夫が送った宝の地図を持って、コロンビアへ来ないと、殺されると言うのだ。
急行したジョーンは、物騒な空港でゾロと言う男にだまされ、別のバスに。
事故で山に残されたジョーンから、ゾロはカバンを奪おうとするが、
通りかかったジャック(マイケル・ダグラス)と撃ち合いに。ゾロは逃げる。
面倒を嫌がるジャックだが、何とか金で電話まで案内させる。
2人は崖崩れで谷底に。そこへゾロの軍隊が。彼がエレーヌの夫を殺したのだ。
ジャングルをかけぬけ、ツタで断崖の反対へ渡る。
ジョーンらは墜落機で雨宿りするが、ジャックは地図に気づく。
それは、この近くだ。事情を知ったジャックは、宝を確保して切り札にしようと主張。
だが、ジョーンは彼をあまり信用していない。
ジャックは、金儲けのためにこの国へ。船を買い、世界一周するのが夢だ。

 ジョーンらはある屋敷へ。車を借りようとするが、追い返される。
だが、彼女の愛読者の主人は、ジョーンと知ると態度を豹変。
現れたゾロ一味から4WDで逃げ、川をジャンプ台で飛び越して逃げる。
彼らは町へ到着。いったん別れるが、祭で2人は接近。結局、宝を見つける事に。
2人はエレーヌを捕らえたアイラの相棒ラルフ(ダニー・デビート)の車に乗る。
地図から、宝が滝の裏にあると推理。洞窟でついに大きな宝石を発見。
だが、車の中にいたラルフに奪われる。そこへゾロ一味が集結。
ジャックは宝石を奪い返し、車で逃走。川のジャンプに失敗。滝から落下する。
2人は両岸に別れ、それぞれ取引場所へ行く事に。
ジョーンはアイラに会い、地図とエレーヌを交換。だが、ゾロが現れ、宝石を要求。
ジャックやラルフも捕らわれていた。
ジョーンをワニのエサにされかかり、ジャックは宝石を投げる。
受けとめたゾロの手をワニが食いつく。ジャックは逃げるワニを追う。
ジョーンはゾロと格闘に。ジャックもワニをあきらめるが、ゾロはワニ池に落ちる。
警察が来たため、ジャックは逃走。
ジョーンはこれを小説に。ラストは2人が世界一周する事に。
帰宅した彼女のアパートの前に、船を乗せたトレーラーが。乗っているのはジャック。
結局、ワニを捕まえたのだ。2人は抱き合い、船が道路を進む。

 というわけで、女性版インディとか言われた作品。
最初はブスでわがままだったジョーンが、最後には美人で勇敢になるから不思議。
でも、それを小説にしたと言うラストは、ちと恥ずかしい気もする。
ダニー・デビートはそれほど活躍していないが。
音楽はアラン・シルベストリ。

TV放送 92/08/23  10CH  21:02-22:54
 



ナイルの宝石(85)

 恋仲になったロマンス作家ジョーン(キャサリン・ターナー)と
ジャック(マイケル・ダグラス)だったが、生活のずれから結婚は無理に感じられる。
ジョーンはオマーと言う人物に伝記を依頼され、その仕事のためアフリカへ向かう。
一方、ジャックは、宝石を返せと言うラルフ(ダニー・デビート)に脅された上
ジョーンがオマーに利用されていると聞いて彼女の後を追う事にする。
ジョーンはオマーに裏がある事に気づいた上、
牢屋に入れられているナイルの宝石と言われるアルジャハラを発見。
オマーが北アフリカを蹂躙する気と知り、彼を連れ出し、ジャックと合流。
だが、オマーに捕らわれる。オマーは皇帝就任式典をするが、
本物の宝石と思って追ってきたラルフのおかげで大混乱に。
オマールを倒し、ジョーンとジャックは結婚する。

 と言うわけで、傑作だったロマンシング・ストーンの続編だが
確かに前作の出演者は集合したものの、何だか水で薄まったような感じで
テンポも遅いし、前作のようなハラハラさせられるシーンはまったくない。

TV放送 2000/03/03 08CH 0215-0425
 

ロミオ&ジュリエット(96)

 ヴァローナの町では、豪族モンテギュー家とキャピレット家がいがみ合っていた。
モンテギューのロミオ(レオナルド・デカプリオ)は、
キュピレットの仮面舞踏会に忍び込むが、そこでジュリエットに一目ボレする。
相思相愛と知ったロレンス神父は、両家の対立を終わらせられるかもと考える。
だがロミオは親友をジュリエットのいとこティボルトに殺され、
怒ったロミオは彼を刺殺。神父は2人を逃がし、和解させることを一計。
だが、ジュリエットの父がパリスとの結婚を急がせたため
神父は薬で彼女を仮死状態にし、葬式が済んでからロミオと逃がす事に。
しかし、連絡がロミオに伝わらず、本当に死んだと思ったロミオは
毒を飲んで自殺。気がついたジュリエットも失意のあまり銃で自殺する。

 と言うわけで、デカプリオがタイタニックの前に出た映画で
「ロミオとジュリエット」を現代に置き換えた話なのだが
役名からしてそのままで、何のひねりもないのでは、筋を知ってるだけに拍子抜け。
ロミオの父にブライアン・デネヒー。

TV放送 99/01/12  BS05  20:00-22:05
 

ロミオとジュリエット(68)

 モンタギューとキュピュレットの両家は対立し、争いが耐えない。
モンタギューのロミオは、キュピレット家の宴に忍び込み、
娘ジュリエット(オリビア・ハッセー)に一目ボレし、相思相愛となる。
ジュリエットのいとこティボルト(マイケル・ヨーク)が
ロミオの友人を殺し、怒ったロミオはティボルトを殺害。対立は深まる。
神父は一計を案じ、ジュリエットに仮死状態になる薬を飲ませ、
追放になったロミオに、町の外で会わせようとする。
だが、ロミオはジュリエットが本当に死んだと誤解し、毒を飲んで自殺。
気がついたジュリエットは、ロミオの死を知り、胸を刺して死ぬ。

 と言うわけで、シェークスピアの悲劇の1作で、ウエストサイド物語の元ネタ。
まあ、筋はわかっているから。両家の仲の悪さにもほどがあると言う感じだが。

TV放送 96/01/02  BS05  13:20-15:40
 

ロミオ・マスト・ダイ(2000年アメリカ)

 中国系のボウが殺され、香港の刑務所にいた兄ハン(ジェット・リー)は
脱走してかけつける。中国系のボスチュウは、黒人系のアイザック一味を怪しむ。
ハンはアイザックの娘トリッシュと知り合うが、
彼女の兄コリンがボウと接触していたらしいとつかむ。
コリンは何者かに殺され、トリッシュと捜査。何者かが互いの組織の根城を次々襲撃。
実はチュウと子分カイの仕業だった。
アイザックはNFLのオーナーになろうと画策するが、
ついていけないと子分のマックが反発。彼はチュウと手を組んでおり
戦争に見せるためコリンを殺害した。撃ち合いで、マックはトリッシュに撃たれ死ぬ。
だが、ボウを殺したのはチュウらの仕業と知り、カイと対決。
骨をゴキッと折って倒し、チュウの所へ。実の息子を殺したと追求。
チュウは、ボウが白人との契約を妨害しかねなかったと言って自殺する。

 と言うわけで、最初の内は人間関係がとらえづらかったが
整理できてくると、中国人グループと黒人グループが抗争しているとわかる。
そして、メインの登場人物が双方にいて、男女で、仲良くなるとあれば
題名に「ロミオ」とある事だし、アクション版「ロミオとジュリエット」かと思った。
が、途中からそうでもないと言う展開になり、入り乱れてわけがわからなくなり
最後には父の仕業だったとなると、拍子抜けだ。
アクションの方は、マトリックスばりのワイヤーアクションが多発だが
どうも個人的にこれの乱用は感心せず。
消防用のホースで暴れるシーンは、少林寺のヒモみたいなのを使う技の
バリエーションで、こっちの方が面白い。
が、全体的にジェット・リーがそこそこの歳なのに童顔で
アメリカ系アクションに出るには半端な感じなのがマイナス。
踊りのセンスも悪そうだし、ラブシーンもできなさそうだし
ちょっと生き残るのは大変そうな気がする。
相手役のアリーヤは、なかなか良いタイプの歌手出身の黒人女優だったが
この後に墜落事故で事故死し、
「インタビュー・ウイズ・バンパイア」の続編等が遺作となったらしい。

TV放送 2001/11/24 BS05 2000-2157
 

ロリータ(62)

監督 スタンリー・キューブリック

 作家ハンバート(ジェームズ・メーソン)は、避暑地で下宿する事に。
そこの娘ロリータ(スー・リオン)の、妖しい魅力に惹かれて滞在を決意。
母シャーロットに求婚され結婚。彼女はハンバートが娘を愛している事に気づく。
事故でシャーロットは死に、ハンバートはキャンプに行っているロリータを連れ戻す。
彼女を独占しようと、外出を禁じるが、
心理学者キルティ(ピーター・セラーズ)の警告で、演劇の練習には参加させる。
ハンバートの監視は厳しく、ロリータは学校をやめ2人で旅に出る。
やがて、ロリータは風邪で入院。気がつくと、何者かに退院させられてしまった。
数年後、ロリータから手紙が届く。彼女は結婚したが、借金に困ってると言うのだ。
ハンバートは彼女の家へ。彼女から、病院から連れ出したのはキルティだと聞く。
キルティとは長い仲で、心理学者に扮し、演劇を口実に密会していたのだ。
だが、ポルノ映画への出演を迫ったため、飛び出した。
ハンバートは、ロリータを連れ出そうとするが、彼女は夫には自分が必要だと言う。
断念したハンバートは、金を渡して立ち去る。そして、キルティを殺害。獄死する。

 というわけで、ロリコンの語源にもなる小説の映画化で、キューブリック監督。
ロリータ役の女の子はかわいいとは思うが、
人生を台無しにするほどの魅力が感じられず、
また性的な描写も(時代からか)おとなしめ。いまいち。

TV放送 92/06/14  10CH  04:20-05:45
 

ロリータ(97)

監督 エイドリアン・ライン

 少年期に恋人が病死したハンバート(ジェレミー・アイアンズ)は
教授になっても彼女の面影を探し続けていた。
ヘイズ夫人に部屋を借りるが、娘ローの小悪魔的魅力に惹かれる。
ローがキャンプに行く間、ヘイズ夫人はハンバートに求婚し結婚。
だが、夫人は彼の愛が娘に向いている事に感づき、飛び出して車にひかれ死ぬ。
ハンバートはローを引き取り、恋人のように各地を旅に。性交渉も持つ。
女学校の教授になるが、ローが教育になじめず再び旅に。
その頃から何者かが尾行している事に気づく。
やがてローは風邪で入院。叔父と称する男が退院させ行方不明になる。
ハンバートは3年間も探し続け、やがて結婚し妊娠したとの手紙をもらう。
彼女に再会。面影は失せたがやはり彼女を愛している事に気づく。
だが彼女は夫と別れる気はなく、ハンバートは彼女を連れ出した劇作家
キルティフ(フランク・ランジェラ)の所へ行き、彼を射殺する。
ハンバートは獄死し、ローも難産で死ぬ。

 と言うわけで、少女愛を意味するロリコンの語源になった小説の映画化で
以前、キューブリック監督も映画化。この手の話では、少女役の魅力がポイントだが
その点では、前作よりも魅力ある少女を見つけてきた気がする。
退屈になりそうな感じもあるが、意外に面白く見れた。

TV放送 2000/06/18 BS05 2210-0030
 

ロレンツォのオイル 命の詩(92)

監督 ジョージ・ミラー

 83年ワシントン。6歳のロレンツォは暴れ始めるが、原因は不明だ。
やがて脳の先天性代謝異常ALDと判明。治療法はなく、2年以内に死亡する。
これは母から遺伝するが、発病は5〜10歳の男子のみ。
脂肪酸が脳神経マヒさせるが、新しい病気でほとんど研究されていない。
父オドーネ氏(ニック・ノルティ)と
母ミケーラ(スーザン・サランドン)はショックを受ける。
世界唯一の権威ニコライス医師(ピーター・ユスチノフ)は
脂肪酸を減らすため、食事療法を指示。だが、6週間たっても効果は出ない。
免疫抑制にも挑戦するが、効果は出ず、500家族のALD基金も助けにはならない。
失語症や反射過敏によるマヒ悪化の症状が出て、父母は独自で研究する事を決意する。

 彼らは体内生産の脂肪が増産した事と気づき、制御する事を考える。
シンポジウムを開き、オリーブ油中のオレイン酸が有効と知る。
抽出が困難と言われる油を入手。脂肪酸が50%低下するが、医師は評価しない。
やがて効果が鈍り、母の粘り強い看病にあきれた看護婦は出ていく。
父は方法に誤りがあると考え、再び研究に。善玉酵素と悪玉酵素の相互関係に注目。
菜種油のエルカ酸で、悪玉酵素の生成を遅らせる事が可能だ。
だが、危険だと国内では許可が出ず、ロンドンの会社から入手。
エルカ酸によって脂肪酸は低下。発病32カ月目に正常値に回復する。
協会はようやく油に注目し、家族たちは噂に狂喜する。
神経のミエリンを失ったロレンツォは、意志伝達の回復に苦しむが
神経細胞の移植の可能性が開ける。
92年。14歳のロレンツォは移植を待ち、世界中でオイルの効果が報告されている。

 と言うわけで、治癒法不明の病気に素人の夫婦が立ち向かった実話。
ありがちなお涙頂戴ものとは異なる、異様な執念を感じる。
東アフリカ時代の友人オモウリが看病に来るが、物語的には夫婦の執念が中心。

TV放送 94/11/20  BS05  20:00-22:25
 

ロング・キス・グッドナイト(96)

監督 レニー・ハーレン

 8年以前の記憶がない女教師サマンサ(ジーナ・デービス)は、
事故で工作員チャーリーとしての記憶が甦る。
探偵ヘネシー(サミュエル・L・ジャクソン)の調査で、元婚約者ルークに会うが、
彼は実は標的で殺されそうに。だがサマンサは凄腕で返り討ちにする。
一味は娘ケイトリンを誘拐。犯人は彼女の父であるティモシーだ。
CIAの上司パーキンスは、予算獲得のため、ティモシーらと手を組み、
町中で化学爆弾を爆発させる気だ。撃ち合いでケイトリンを救出するが、
彼女は爆弾を仕掛けたタンクローリーに隠れ、車はカナダ国境へ向かう。
サマンサはティモシーを対決の末倒し、娘を救出。かけつけたヘネシーに助けられる。

 と言うわけで、記憶を失った普通の女性が、実は凄腕の殺し屋だったと言う展開。
その落差が面白いのだが、敵の全貌があまりはっきりしないし、
役に立つのか立たないのかわからない、ヘネシーの存在も中途半端。

VHS
 

ロング・グッドバイ(1973年米)

フィリップ・マーロウ 私立探偵(エリオット・グールド)
ロジャー・ウェイド (スターリング・ヘイドン)
アイリーン ロジャーの妻
ヴェリンジャー ロジャーの医師(ヘンリー・ギブソン)
マーティ マーロウに絡む男

 私立探偵のマーロウは、友人テリーの妻シルビア殺しの容疑で逮捕される。
テリーが自殺した事から、警察はテリーこそ真犯人と判断して釈放。
だが、マーロウにはテリーの自殺が納得できない。
 失踪したロジャーの調査依頼を受け、
病院で彼を見つけるが、彼が近所のシルビアと浮気したのではと疑うように。
その後、ロジャーは入水自殺。
シルビアが浮気を新聞で告白した為に殺したのではと疑うが、
警部補は病院にいたロジャーにはアリバイがあると取り合わない。
 テリーが埋葬された村へ向かったマーロウは、生きていた彼を発見。
シルビアの浮気を知って犯行に及び、死亡を偽装したのだ。
失意のマーロウを負け犬だと言うテリーは、マーロウに射殺されるのだった。

 と言う訳で、フィリップ・マーロウもの。主役はエリオット・グールド。
私立探偵マーロウは、友人が自殺した件を不審に思って調査すると言う訳。
巧みな推理で真相に近付く印象ではなくて、
関連ありそうな所をめぐってる内に真相がわかると言う感じ。
めんどくさそうにアプローチするマーロウのスタンスが魅力って事かな。
ところで、何で見たかと言うと、シュワルツェネッガーが出てると聞いたから。
マーロウが金を奪ったと難癖をつける男の手下で登場。
なぜか裸になって筋肉を強調するが、セリフはない。
もう1人、マーロウが牢屋に入れられた時の同室がデビッド・キャラダイン。
こちらはセリフはある。

TV放送 2016/03/18 NHKBS 2345-0138
 

ロング・ライダーズ(80)

監督 ウォルター・ヒル

 南北戦争で敗れ稼ぎを失ったコール(デビッド・キャラダイン)らは
銀行強盗に転身。ジェームズ兄弟とヤンガー兄弟として知られ、懸賞金がかかる。
ピンカートン探偵社が彼らを追跡するが、無実の少年を死なせ、逆に復讐を受ける。
一度は強盗から退くが、再び集結。縄張り外の州の北へ手を出す。
だが、ピンカートンが待ち受け、撃ち合いで負傷者が出て、コールらは捕らわれる。
ジェームズ兄弟は逃げるが、フォード兄弟にジェシーがやられ、フランクは自首する。

 と言うわけで、たぶん実在した強盗をモデルにした話と思うが、
3兄弟を実際の兄弟の俳優たちが演じて、誰が誰やらわけがわからない。
仲間から外されるエドにデニス・クエイド。
その兄で仲間に残るクレルにランディ・クエイド。

TV放送 97/01/24  12CH  13:00-15:00
 

ロンゲスト・ヤード(74)

監督 ロバート・オルドリッチ

 フットボール選手クルー(バート・レイノルズ)は、恋人の車を拝借して逮捕。
刑務所の看守長クナウア(エド・ローター)は看守チームのコーチで、彼を目の仇に。
ヘイズン所長は、わざと勝たせるために、囚人チームの設立を命令。
メンバー集めが始まり、所長に迎合する事に反発もあったが、選手が集まる。
道具を調達したり、看守たちをたたきのめす方法を考えたり。
試合には善戦するが、所長は殺人容疑をかけると脅迫。
しかたなく、大差をつけさせるが、看守チームにやられて負傷者が続出。
怒りが頂点に達したクルーは、反撃を開始。終了直前に逆転する。

 と言うわけで、刑の延長も恐れずに好き放題やると言うカタルシスはわかるが、
フットボール自体の醍醐味がわからないので、いまいち乗れない。
最後には、看守長もクルーに共感を持つが、なぜそうなったかわかりづらい。
囚人チームの大男サムソンに、リチャード・キールが別名で。

TV放送 94/03/29  04CH  02:05-04:27
 

ロンゲスト・ヤード(2005年米)

ポール・クルー プロのアメフト選手(アダム・サンドラー)
ヘイゼン所長 (ジェームズ・クロムウェル)
クノール看守長 (プリズンブレイクのマホーン)
ケアテイカー 囚人仲間。クルーの右腕(クリス・ロック)
ネイト 囚人仲間。元選手(バート・レイノルズ)
リナ クルーの恋人(コートニー・コックス)

 プロのアメフト選手クルーは、度重なる飲酒運転で刑務所行きに。
看守チームに自信をつけたい所長は、クルーに囚人チームを作らせる。
そこで、荒くれ者のチームを結成するが、経験者は往年の選手ネイトくらい。
所長の嫌がらせでグラウンドは水浸しだが、逆に奮起し、泥だらけになって練習。
だが、クルーの右腕ケアテイカーが、たれ込み屋に殺されてしまい、
失意のまま試合を迎える。
試合では看守チームが優勢で、判定も偏るが、
審判を脅して公正にさせ、前半終了時に同点に追いつく。
所長は囚人チームが勝てば、クルーをケアテイカー殺害犯に仕立てると脅し、
やむなくクルーはベンチに下がる事に。
囚人たちはクルー抜きでも頑張るが、大量リードされてしまう。
我慢できなくなったクルーは復帰。ネイトも出場し時間ぎりぎりに逆転勝利を収める。
クノール看守長は、いい試合だったとクルーをかばい、
脱走と決めつけ射殺しろと言う所長の命令にも従わなかった。

 と言うわけで、かつてバート・レイノルズ主演で作られた映画のリメイク。
主演はアダム・サンドラー。ベン・スティラーと区別がつきません。
サンドラー扮するアメフトのスター選手が度重なる飲酒運転で刑務所行きに。
刑務所には看守によるセミプロチームがあって、
所長は自信をつけさせるため、囚人チームと戦わせる事に。
早い話が、わかっとるやろうな、勝たせるんやで、と言う大人の事情だ。
だが、荒くれ者だらけのチームは奮起し、試合は予想外の善戦。
あわてた所長は、もし囚人チームが勝てば、サンドラーを殺人犯に仕立てるぞと脅す。
だが頑張り続ける囚人たちに打たれ、終身刑になっても勲章だと、
結局サンドラーも楯突く形になり、勝利を収める。
最後にサンドラーがボールを取りに行くシーンや、リチャード・キール風大男など、
前作をなぞった印象も強く、
肝心の最後の大逆転は盛り上がりにもう1つパンチがない。
バートが往年の有名選手として出てくる(カメオでなく)のはうれしい。

TV放送 2007/05/26 WOWOW 2000-2152