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20世紀最後の任務「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」(99)を見た。
まあ映画ファンになった最大の理由は007シリーズの存在にあるわけで
紆余曲折を経て、一時はシリーズ中止になりそうな危機に陥ったが
5代目ピアース・ブロスナンで復活。
今まで同じスタッフばかりの繰り返しだったが、復活後は毎作監督を変更。
新鮮味を出そうと言う方向性に間違いはなく
ちょっとはずしている時があるようにも思えるが、その姿勢は買える。
今回の悪役はロバート・カーライルと言う人で、ただのテロリスト役だから
歴代の悪役としてはちょっと格が低い気がする。
一方、ボンドガールの方はソフィー・マルソーで、
実はこいつも悪役と言う事がわかっているから、そう言う意味ではかなり異色。
悪役を見逃すはずはないから、最後の対決シーンとかあるのかも。
悪役だけではまずいので、そうではないボンドガールの方は
デニス・リチャーズと言う人で、「スターシップ・トゥルーパーズ」で
ちょっとやな感じの主人公の恋人役だった人。
MとかQとかは今までと同じだが
初代ボンドからつき合ってきたQ役デズモント・ルウェリンが本作で引退する気で
後継者Rを登場させるシーンがあるのだが
実際に、このあとルウェリンが事故死してしまい、世代交代は確実に。
音楽は「ID4」や「ゴジラ」のデビッド・アーノルド。
冒頭は毎度おなじみの銃口から撃つタイトルシーン。
英国諜報員007号ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)は
スペインのスイス産業銀行へ行く。劇場で見た時はよくわからなかったが、その目的は
英国の石油王であるキング卿が、
盗まれたロシア原子力局の極秘書類を300万ドルで買い取るためらしい。
その話はうまく行きかけるのだが、ボンドは009の殺害に関係しているはずと
その犯人の名前を聞き出そうとする。
銀行家は口ごもるが、秘書に扮した女殺し屋に殺される。
殺し屋はドアを閉めて逃走。別の男の殺し屋は格闘で倒すが、警察とかがかけつける。
ボンドは300万ドルの入ったケースで窓を破り
男の殺し屋の体にロープを縛っておもりにし、窓からスルリと飛び降りて
何事もなかったかのように立ち去る。
とりあえず300万ドルは奪われずにすんだと、キング卿に返還される事になるが
ボンドは何かおかしいと感じる。実は紙幣に仕掛けがされていて
キング卿のつけるピンに反応して爆発するのだ。
かけつけるが間に合わず、何とMI6内で爆発が発生。シリーズでも始めての出来事。
ここに初代Mバーナード・リ−の肖像画が飾られていたらしいが、それは気づかず。
近くのテームズ河から誰かが見張っていた事に気づくボンド。
銀行にいた女殺し屋だ。殺し屋は逃げるが、ボンドは追跡を開始。
Q(デズモント・ルウェリン)がまだ未完成だと言うボートに飛び乗り、
壁を突き破ってテームズ河へ。
テームズ河でのボートチェースシーンと言うのも、今までになかったシーンだ。
この新型ボートは潜水も出来るのだが、いかんせん未完成なので
潜水するとボンドはずぶ濡れ。ちょっと引き離されるのだが、
GPSで敵の位置を察知し、最短距離コースを出し
それは陸を通らなければならないのだが、このボートは平気。
女殺し屋は追い込まれたと陸に上がり、気球フェアみたいなところの気球を奪い逃走。
だがボンドは逃がすまいと飛び移る。
もう逃げられん、黒幕の正体を言えと言うが、殺し屋は自爆する気。
あわてて下のドームみたいな所の屋根に飛び降りるボンド。
そこで自爆し、ボンドは腕を痛めたところで主題曲へ。
M(ジュディ・ランチ)はMI6の面目もあるし、何としても解決しろと指示。
キング卿は、かつて娘エレクトラ(ソフィ・マルソー)が誘拐され
奪回作戦成功で救出されたのだが、
ボンドは、300万ドルと言う金額が、
誘拐したテロリストレナード(ロバート・カーライル)が要求した金額と
一致する事に気づく。
Mは009にレナード暗殺を指示し、それは失敗するのだが
弾丸が脳に残り、レナードは神経が麻痺し、痛みを感じない怪物となったのだ。
どうやら事件は、009とキング卿に復讐するレナードの仕業に違いない。
続く標的はエレクトラだと言う話になり、
ボンドはMの反対を押して、傷はもう治りましたと護衛の任務に就く事に。
もちろん、医師の了承を得るため、事前に得意の技術で女医を抱き込んでいた。
Qは後任のRを紹介。実際、これがQの最後の登場シーンになる。
新兵器搭載のBMWを渡す。
ボンドは石油基地のあるアゼルバイジャンへ。
そこでエレクトラと会い、彼女とスキーするが
パラホークと言う、パラシュートにぶら下がったヘリみたいな物の攻撃を受けるが
まあ得意のスキー技術で回避。
最後には雪崩が起きるが、ボンドは特製のスキージャケットを操作すると
2人を包み込むエアバック状態に。
無事雪崩を回避するが、何だかエレクトラは半狂乱状態で精神面に何かありそうだ。
ボンドはバクーのカジノへ行き、KGBのコズレフスキーと再会。
「007/ゴールデンアイ」に出た男だ。
ボンドは、X線機能付きのサングラスをかけると
ボディガードたちの銃が透けて見える上、
女性アシスタントも下着と隠した銃が見えるのがちよっとH。
ここのシーンで、日本から森川美穂が出演して騒ぎになったが
セリフもなく、何か東洋系ぽい女性がチラッとみえたのがあれかなと言う程度。
エレクトラはコズレフスキーと1回で100万ドルの大金を賭け
簡単に負けてしまう。自暴自棄的な所は、「女王陛下の007」で
ボンドの妻となったトレーシーを思わせる。
その後、ボンドとエレクトラのラブシーンとかが、当然のように展開する。
ボンドはキング社警備主任ダビドフの車で、ロシア人科学者アーコフの死体発見。
とパンフに書いてあるが、このダビドフが何者かは記憶がない。
何やら起きていると感じ、アーコフに化けて迎えに来たロシア軍輸送機へ。
輸送機は旧ソ連軍の核兵器試験場へ。
そこで男嫌いの核兵器専門家クリスマス・ジョーンズ博士(デニス・リチャード)
と言う女性に会う。毎度、このシリーズの役名は変わった物が多い。
この試験場に潜り込んでいたレナードが、核弾頭を奪おうとしていたので
かけつけたボンドとにらみ合いになるが、
ジョーンズ博士はボンドがニセ者と気づき、もめてる間にレナードが逃げ出し
施設は爆発してあわてて逃げるハメに。
何かを吊り下げて動かすための鎖にぶら下がって、
後方で爆発する中、自分で揺すって脱出。
敵か味方かわからず動揺するジョーンズ博士が、鉄の扉を閉じて爆発を回避。
逃げたレナードは、核爆弾をキング社のパイプラインに仕掛けたらしい。
しかも時間はわずかしかなく、除去できるのはジョーンズ博士しかいないと
点検用の移動者に乗ってボンドと共に向かうが、それはただの囮だった。
その間に、作戦を指揮するMらをエレクトラ一味が襲撃。
実はエレクトラは、レナードに捕らわれている間に彼に傾倒していて
今では恋仲だったのだ。そして母代わりとも言えるMを連れ去る。
ボンドとジョーンズ博士は、カスピ海にあるキャビア工場へ。
そこへ何の目的か、KGBのズコフスキーと会う。
ところがそこは襲撃を受け、ヘリから高枝を切るためのチェンソーで襲われる。
リモコンでBMWを操作し、ミサイルで1機を撃墜するが
もう1機のヘリが、BMWをまっぷたつに切断。
ボンドは桟橋を走って逃げ回り、ホースから出ている石油の噴出ガスで撃墜する。
エレクトラとレナードは、行方不明の核爆弾を見つけるための発信器をはずし
これでもう見つからないと言うが、ひそかにMがそれを隠し持つ。
ボンドらは核爆弾からの信号が途絶え困惑するが、
再び信号を受信し、それがMの居場所だと確信する。
ボンドらはボスポラス海峡の小島「乙女の塔」に急行。
そこでエレクトラに会い、彼女が一味だと感づいていたのだが
結局2人とも捕らわれてしまう。
エレクトラは、ボンドを古代の拷問イスに縛りつける。
これは、ダイヤルを回すと次第に首が絞まる仕掛けだ。
そこへコズレフスキーがかけつけるが撃たれて死ぬ。
しかし、死ぬ間際に、杖に隠された銃でボンドの手かせをはずす。
ボンドは拷問イスから抜け出し、あわてて逃げるエレクトラ。
追うボンド。途中、牢に入れられたMを助け出すが、引き続き追跡。
塔の上の階でエレクトラを追いつめると、彼女は女は撃てないはずと言うが結局射殺。
ボンドの怒りに、Mもビックリだが、これで追跡が終わるわけではない。
レナードは原潜でメルトダウンを起こしてボスポラス海峡を壊滅させ、
石油業界を独占する気だ。
それを追うボンドは原潜に乗り込む。どうやって乗り込んだか、それはもう忘れた。
捕らわれているジョーンズ博士を救出。
浸水とかする中、核爆弾のある原子炉へ移動するのだが
水を抜いたりしないといけないので大変。
レナードは核爆弾をオーバーフローさせようとするのだが、ボンドがかけつけ格闘。
何やら原子炉のよくわからない鉄棒を引き出して、
レナードを壁との間にはさんで倒す。
もうあちこち浸水して、2人ともずぶ濡れ。
ジョーンズ博士も服が濡れて透けてちょっとHだ。
脱出ポットで脱出するボンドら。一方本部では、ボンドらの無事を心配。
Rが発明した装置で、サーモセンサーで生存が確認できるはず。
人の姿が見えたのでホッとする一同。
ところがよく見ると2人の人間が絡んでいる事が判明。
Mはビックリしてかすれて声で「007」。
あわててRはパソコンを閉じ、「2000年問題らしい」と言う。
エンドタイトルは本国ではジェームズ・ボンドのテーマなのだが
日本ではLUNA SEAによる日本語の歌。これはいただけない。
と言うわけで、9のつく年のボンド映画は異色物と言うジンクスがあるとか言って
99年に製作されたこの作品もやや異色。
何と言っても、冒頭のロンドンを舞台にして、MI6が事件に巻き込まれるシーン。
そしてMが現場に出向いて、捕まってしまうシーン。
さらに、これは見る前から情報が伝わっていたが、
実はソフィ・マルソーが悪役だという点。
ボンドとしても、見逃すほどかわいげのある相手ではなかったので
結局射殺してしまうわけだから、だいぶ工夫してきたなと言う感じ。
そう言う意味で、ピアース・ブロスナンものとしては一番面白い気がするが
では、かつてのようなゾクゾクするようなシーンがあるかと言うと
そうでもない。デビッド・アーノルドの音楽はなかなか善戦しているが
ラストのLUNA SEAはいただけない。
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何はなくとも「007/ダイ・アナザー・デイ」(2002)を見た。
そもそもが映画を見続けるのは007のためと言う感じで、
シリーズは番外も含めてすべて劇場で見たというのが自慢。
正直、一時期はテンションも落ちていたが、最近再び復活し、
40周年記念の本作は、過去作品のオマージュもあると言うしなかなか評判がいい。
毎度のピアース・ブロスナン他、ボンドガールはハル・ベリー。
舞台は北朝鮮というのもタイムリーな感じだし、
過去の秘密兵器やら、過去の名場面を思わせるシーンもあるようで、
氷上のカーチェースも激しそうだし、何がなくとも見るしかない。
音楽はデビッド・アーノルドで、これもノリノリだ。主題歌はマドンナ。
監督はリー・タマホリという人で、ピアース・ブロスナンになってから
毎回監督を変えると言う路線は維持しているらしい。
冒頭は20世紀FOXやらMGMやらいろんな会社のロゴの後
お約束のガンバレルと言われる銃口に向けて、ボンドが撃つシーン。
狙っている男の血が出るのもお約束なのだが、
こちらに向けて銃弾が飛んでくるのが新しい。CGだけど。
舞台は北朝鮮の海岸。大きな波に乗って3人の男がサーフィンで迫っていた。
見張りのスキをついて上陸する3人。
1人は007号ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)だ。
サーフボード自体に仕掛けがあり、そこに隠されていた小型のアンテナを取り出し、
妨害電波か何かでヘリを誘導して着陸させる。
それに乗っていた武器商人ヴァン・ビヨークと言う男を銃で脅し、
彼に成り代わって、そのカバンを持ちヘリで目的地へ向かう。
カバンには大量のダイヤが。その下に爆薬を隠す。
非武装地区のはずの場所で、到着したビヨークに扮したボンドを待っていたのは、
北朝鮮のザオ(リック・ユーン)と言う人物。
彼はすかさず、携帯のカメラでボンドの顔を撮り、どこかへ照会をかける。
そして彼の上官がムーン大佐。北朝鮮の実力者である将軍の息子だ。
この付近には、朝鮮戦争で米軍が残した地雷が大量に残っており、
ホバークラフトでなければ危険だと言う。
ボンドは彼らにダイヤを渡し、代わりに武器をもらう事に。
「ぶっ飛ぶダイヤだ」等と言う。専門家が鑑定するが、確かに本物だ。
英国人である相手に対し、大佐は西洋の俗悪に汚れてる等と言うが、
その彼も、西洋に留学していた事があり、高級車を集めて楽しんでいる。
それでは交換と言う事になりそうだったが、ザオの所へどこからか連絡が。
すかさずムーンに連絡。ムーン大佐は何とか銃と言う強力な銃で、
ボンドの乗ってきたヘリを爆破。これで味方は死んだらしい。
「これでも私を殺すかねボンド君」
逃げる手段のなくなったボンド。まさに危機一髪だが、爆発に気づいた将軍が
車で近づいていると知り、あわててムーンらは退散。
ボンドは時計に仕掛けられたリモコンで、ダイヤの箱の爆破を早める。
おかげで、ダイヤが飛び散り、ザオの顔に突き刺さる。
たちまち撃ちまくり、あっちでもこっちでも爆発。
ボンドはホバークラフトに飛び乗り、敵を倒してムーン大佐を追う。
門が閉じられるが危機一髪通過。追っ手は追ってこられない。
気がついたムーンと撃ち合いに。互いに地雷を撃って爆発させ、
その他大勢は次々やられていくが、ボンドとムーン大佐は無事。
ボンドはムーン大佐のホバークラフトに飛び移り、その上で格闘に。
大佐は火炎放射器とか出すが、とどめを刺そうとした時、ボンドは飛び降り、
ホバークラフトは壁を突き破ると、なぜかそこには崖があって墜落。
ムーンはこれで死に、ボンドはなぜか鐘をつく棒に飛びついていて難を逃れる。
「ついてたな」等と言うが、そこへ将軍らがかけつけ、
息子を殺したなとボンドは捕らわれる。
ここでようやくタイトルシーン。
捕らわれて始まるタイトルは、もちろん初めてだ。
マドンナのタイトルソング。
主題曲に合わせて、ボンドが北朝鮮の兵士に拷問を受けるシーンが。
スローテンポな曲なので、なんだか変な感じだ。
女兵士が担当らしく、ボンドの顔を水につけて、何か聞き出そうとする。
サソリの毒とかも盛られているようだ。
そして14ヶ月後。ボンドは髪もひげも伸びてボサボサに。
将軍はボンドが黒幕を吐かないので苦労していた。
仕方なく某所へ連れて行く。もやのかかる橋。
銃殺隊のような連中がボンドに銃を向け、射殺するのかと思えば、橋を渡れと言う。
実は人質交換で、ボンドは釈放される事になったのだ。
そして、その相手こそ、あのザオだった。顔にはまだダイヤの跡が。
韓国側へ行き、米軍やら英軍やらに迎えられるボンド。
英雄のご帰還だと言う米国のファルコ(マイケル・マドセン)。
CIAのジャック・ウエイドのような役かと思えば、そうでもないらしい。
そして、レギュラー出演の英国側のMの副官みたいなロビンソンは複雑な表情。
ボンドは久々に軽口を叩こうとするが、注射で眠らされ、
体を徹底的に調べられる。サソリの毒とかを検出したりするが、
どうやら間違いなくボンドだ。
寝ているボンドを見に来るM(ジュディ・デンチ)。
パジャマ姿のボンドは、ひどい扱いだとか言って怒る。字幕では敬語も使っていない。
なぜならば、Mとボンドの間には、強化ガラスで仕切がしてあり、拘禁状態なのだ。
Mは、ボンドの身代わりにザオを釈放した事を悔やんでいた。
それはボンドも同様だ。彼は3名だかを殺したらしい。
ボンドは、どうやら薬で秘密を漏らしたらしいと言うのだ。
中国のスパイがそれで犠牲に。
そんなバカなと言うが、密告者があの刑務所にいた事は間違いない。
そして、あの刑務所は、ボンド専用に使われていたのだ。
そんな時のためにルールがあるはず。捕らわれたらば見捨てると。
Mは00課の資格も剥奪せねばならないと言う。
使い捨てかと言うボンド。複雑な思いの両者だ。
しかし、ボンドはどうやったのかよくわからなかったが、機械上心停止状態に見せ
あわてて心臓マッサージしようとした医師に対し、
その機械を奪って逆に電流で失神させて逃走。海に飛び込み陸地まで泳ぐ。
そこは香港だったのだ。
パジャマ姿でボサボサ頭のボンドは、そのままなじみのホテルへ。
フロントは身分証を見せろとか言うが、
オーナーらしき人物が彼を知っていて部屋へ案内。お忙しそうですなと言われる。
おかげで服も得て、ひげも剃ってサッパリ。
そこへ、マッサージに来たと言う女性が部屋へ。
たちまちボンドは言い寄るようなフリをして、隠していた銃を奪う。
そして鏡を割ると、オーナーのチャンらが、彼らを盗み撮りしていたのだ。
これは「ロシアより愛をこめて」と同じパターンだが、
盗み撮りしてどうする気だったかは、よくわからない。
チャンは中国情報部の人物だった。
中国はボンドをマークしていたのだが、共にザオを追っていると知り、協力する事に。
ザオがキューバにいるという情報を得て、旅券を手配してくれる。
だが、この後、中国の連中は二度と出てこない。
飛行機はファーストクラスで、酒を持ってきたスチュワーデスは、
ロジャー・ムーアの娘らしいが、ボンドは「よくシェイクしてある」と言う。
つまり、毎度おなじみのマティーニを注文したと言う事だ。
ボンドはキューバ。ハバナへ。
ラウルという人物に会い、ザオがロス・オルガノス島という所の病院にいると知る。
このラウルの家には、鳥類学の本と言うのがあって、
これもジェームズ・ボンドと言う名前を拝借したのが鳥類学者の名前だというのに
引っかけているとパンフには書かれている。
確かに、映画を見た時はそんな風に感じたが、
本にジェームズ・ボンド著と書かれていたわけでもないようなので。
さっそく島の見える場所へ行き、ビーチにて双眼鏡で島を見ると、
誰も泳いでいないのに、女性が女神のように現れて歩いて浜辺へ。
まあ、現れ方は微妙に違うが、水着にナイフがついてるあたり、
「ドクター・ノオ」の初代ボンドガール、アーシュラ・アンドレス登場を意識。
タオルで拭いていたりするのを、すかさずボンド声をかける。
彼女はジンクス(ハル・ベリー)と名乗る。
13日の金曜日生まれで、恋は長続きしないと言うが、いきなりボンドと親密に。
激しいラブシーンで、私は悪い女よとナイフを取り出すが、
果物をむいて食べたりして、ボンドも14ヶ月も捕らわれていたので
久しぶりだと大喜び。
結局、この彼女が後々味方だとわかるのだが、それにしては出会いが偶然すぎないか。
寝てしまい気がつくとジンクスはおらず、外を見ると何やら許可証を得て
病院へ行くボートに乗っている。
これはやられたと、ボンドは病院の医師らしき人物を殴り倒し、彼を車イスに座らせ
彼の許可証で乗り込む事に。
病院は警戒が厳重だが、車イスを走らせて警備の注意をそらした間に、窓から中へ。
一方、ジンクスはここにいるアルバレス博士という人物に会う。
彼は、DNA組み替えによる整形の技術を持ち、すでに実績を上げていると言う。
これは芸術だと言い、ジンクスにも応用したいと言うが、
ジンクスは、芸術は死後評価されると言って射殺。
自分の書類を燃やし、病院に爆弾を仕掛ける。
ボンドは病院内を調べ回り、ついに寝ているザオを発見。
彼はDNA組み替えで白人に成り代わろうとしていたが、
その途中過程で顔が真っ白の不気味な感じに。
寝ているザオに銃を突きつけるが、ザオは反撃。たちまち格闘になる。
強力な磁石を作動させると、銃が吸い付き。ザオの持っていた弾丸を手に入れる。
そうこうすると、ジンクスの爆弾が爆発し、病院内は騒動に。
ザオは窓を割って脱出。患者を退散させるためのヘリへ向かう。
ボンドはそれを追い、混乱の中でジンクスと再会。ジンクスもザオを追う。
だが、スタート姿でドタドタ走り、妙にでかい銃を撃つジンクスの姿は
何となく格好悪い。
ボンドの方は、入り組んだ場所に来てしまったのか、外へ出られない。
燃え残ったジンクスの書類を見つけ、何かを感じ、
医療用のボンベを爆発させ、それで壁を破り脱出。
ジンクスは撃ちまくり、ヘリで脱出するザオを追うが、結局逃げられる。
ジンクスは兵隊に追いつめられ、ボンドもかけつけるが、
彼女は断崖から後ろ向きに海に飛び込み、味方のボートに助けられる。
兵はあわてて彼女を追い、ボンドはおとがめなし。
ボンドは再びラウルに会い、ザオから手に入れた銃弾を調べる。
その中には、ダイヤが隠されていた。GGと言うロゴが刻まれており、
これはアイスランド出身で、急に成長したダイヤ王グスタフ・グレーブスのロゴだ。
アイスランドでダイヤを発掘したと言うふれこみだが、
その組成はアフリカの物と同じ。これは怪しい。
ミランダ(ロザムント・パイク)と言う女性らが、
グレーブス(トビー・スティーブンス)が来ないと心配しているバッキンガム宮殿前。
上空の飛行機から、イギリス国旗のパラシュートで降下してくるグレーブス。
これは「私を愛したスパイ」を意識か。
派手な登場に沸くマスコミ。
第二の故郷と言えるイギリスで勲章をもらう事になったのだ。
彼はイカルスの発表はパーティで行うと、マスコミに宣伝する。
記者に混ざって見ているボンド。
ボンドはグレーブスが通うフェンシングのクラブへ乗り込む。
教官のヴェリティ(マドンナ)は知り合いなのか、グレーブスに紹介してくれる。
このマドンナの役は、いろいろわがまま言っていたようで、
レズの役にしたいとか、旦那にこのシーンは監督させたいとか言っていて
「史上初めてボンドをふった女」の役に落ち着いたと言っていたが、
見たところ、ボンドをふったという感じでもない。ガセネタか。
ヴェリティによれば、クラブで一番の凄腕はミランダ。
五輪でも金メダルを取ったが、
実際には決勝の対戦相手がドーピングで失格になっての不戦勝だったと言う。
一方、グレーブスは、賭け専門だと言う。
グレーブスはボンドを紹介され、どこかで会ったかと聞くが、
ボンドはそれはないと言う。そしてフェンシングで賭けをする事に。3本勝負だ。
お約束のように、2本グレーブスに先制され、もうやめるかねと聞かれると
ボンドは賭け金をつり上げると言い、次の反撃で腕を負傷するグレーブス。
怒ったグレーブスは、伝統に従い、上半身から血が出るまで勝負だと
本物の剣を取り出してボンドと対決。激しい戦いで、道場を飛び出し、
通路で物を壊したり、絵を刻んだりして、格闘にもなり、まさに殺し合い。
だが、ボンドがグレーブスの上半身を切った所でミランダが止め、何とか収まる。
面白かったと言うグレーブスは、小切手を切り、
アイスランドであるパーティへボンドを招待する。
ボンドはミランダとの再会も喜ぶが、ミランダにはその気がなさそうだ。
クラブの内装が新しく変えられ、喜ぶ関係者も。
そこで何者かがボンドに封筒を渡し、その中には鍵があった。
それを持ったボンドは、ビッグベン近くの川縁で鍵を開けて地下へ。
そこは使われていない地下鉄のホームらしい。
ボンドも噂にしか知らなかった場所だと言う。現れるM。
ボンドがグレーブスを追っていると知ったMは、そのカンを怪しみながら
協力していこうと半ば00課へ復帰させたような形に。
ボンドがオフィスで書類を読んでいると、銃声がして外へ出ると
マネペニーが殺されている。他にも倒れている者が大勢。
この時点で演習だとわかってしまうのだが、ボンドは次々倒す。
さらにはMが男に銃を突きつけられているが、
ボンドはMを撃ち、ひるんだスキに男を倒す。
Mを撃ってはいかんと言われるが、映像を再現すれば
Mはかすり傷で、男は即死とわかるはずと言う。
これなんかは48時間とかスピードの手口だ。
実はこれはQ(ジョン・クリース)開発のホロ映像が見える
メガネのようなバーチャルマシンによる演習だった。
これはスタートレックそのものと言う感じ。
今までのQ役デズモンド・ルウェリンが死亡して、
前作でRと言っていたジョン・クリースが、Q役に昇進した形だ。
役者は変わっても毎度のように、怪しげな研究所へ。
そこには、過去の秘密兵器がいっぱい展示されている。
あるのは、「ロシアより愛をこめて」で敵が使ったはずのナイフが出る靴。
「オクトパシー」のワニ型潜水艦とアクロスター。
「サンダーボール作戦」のジェットパックを動かすと、Qはあわてる。
ボンドは骨董品だと言うと、Qは最新技術を見せると言う。
銃で撃っても割れない防弾ガラスに、指輪から超高周波を出し、たちまち粉々に。
さらには最新カーを紹介すると言い、地下鉄のレールに台だけが現れる。
引きこもりは良くないと言うボンドだが、実は透明になる装置が付いていると言う。
周囲にカメラをつけて、風景を屈折させ、あたかもないかのように見せる仕掛けだ。
姿を見せると、おなじみのアストンマーチンが。
いつものように、イジェクトシートや、敵を探知して攻撃するマシンガン。
Qは2時間で読めると言うマニュアルを渡すが、ボンドがそれを投げると
マシンガンが探知してバラバラに。1秒で読破できたと喜ぶ。
壊さずに返してくれよと言うのは、毎度の事だ。
一方、Mはミランダと会っていた。
実は彼女も諜報部員で、グレーブスを探っていたのだが、怪しい所はない。
シロだと言う。だからこそボンドにも探らせたのだが。
Mは女たらしだから気をつけろと言うが、
ミランダは私に限って大丈夫ですと豪語する。マドンナよりこちらが男嫌いみたいだ。
アイスランドに氷で作られたドーム。これがグレーブスのパーティ会場だ。
ボンドはアストンマーチンで到着。迎えのはキルと言う男なので殺すなよと言う。
グレーブスは、時速520キロのドラッグマシンと言うので走り抜け自慢げ。
そのタイムを計るのがヴラッドと言う男だ。
中へ入り、ボンドはミランダと再会するが彼女は相変わらずの様子。
ここでジンクスと再会。彼女もサンダーバードで派手に現れる。
互いの素性を取り繕うでもなく、会話したりする。
グレーブスは、ダイヤをちりばめたらしき人工衛星イカルスを人工太陽とし
地球を照らして作物を育てようと言う壮大な計画を披露する。
この衛星も「ダイヤモンドは永遠に」を思い出させるが、ヤケにでかい。
ボンドはドームを探るため、アストンマーチンを透明にして一味が入るのを覗く。
透明にしても、人がぶつかったりはしないのかと心配するが、
案の定、後でそう言う事が起こる。
ドームの中では、ザオとグレーブスが会う。
グレーブスはドリームマシンと言う装置で寝ており、
ザオに起こされるが、互いに変な顔だと言う。
顔が痛くて眠る事ができず、この装置を利用していると言うのだ。
そしてボンドは、まだ自分の正体に気づいていないと言う。
ここでグレーブスも整形したとわかってくる。そうなれば正体は「彼」しかない。
だが、のぞいているのが見張りに見つかり、倒して逃げるが、
物音に気づいた一味に追われるハメに。
ところが、物陰にいたミランダが彼を引っ張り熱烈なキス。
Mに警戒しろと言われたがと言い、彼女が情報員である事を白状。
とにかく、そんな状態の2人がいても、見張りは無関係だと気にしない。
取り繕うためにと、そのまま2人で寝室へ。
一方、ジンクスはドーム天井の天窓から、ロープを垂らして、
侵入できないエリアへ侵入。
そこで例の整形装置のような装置にいる男を見て、ザオを捕まえたつもりが、
それはグレーブス。そして後ろから現れたザオに捕らわれてしまう。
ただちに殺せと言うグレーブスだが、キルはレーザーで殺すと台に縛りつける。
「ダイヤはニセ物だが、レーザーは本物だ」
それではうまくやれよと退散するグレーブスら。
レーザーがジンクスの顔に徐々に近づく。「ゴールドフィンガー」と同じ展開だ。
ボンドはそれでは行ってくると寝室を出て、
駐車場で時計からレーザー光線を出し、氷に穴を開けてそこから水中へ。
口には「サンダーボール作戦」で使った酸素ボンベ。
そのままドーム内に作られた人工の川のような所から内部へ。
内部を調べるが、ジンクスが捕らわれている事に気づき中へ。
早くレーザーを止めてと言われ、そこらにあるボタンを操作し一応は止まるが、
続いてキルが背後から現れ、驚いた拍子にボタンを押すと、
たくさんレーザーが出て交差し、それをすり抜けながら格闘する様は
ルパン三世とかの金庫破りを、さらに派手にした感じだ。
何とかレーザーを止めるが、キルに押さえつけられてやられそう。
縛られたままのジンクスがボタンを操作し、キルの背後からレーザーで倒す。
でも、これ適当に操作しているから、間違えるとかなり危なそうだ。
ジンクスはCIAではなく、NSA国家安全保障局と言う所の人物らしい。
そして、例の整形装置がここにあったと聞き、ボンドはある事に気づく。
そこで、ジンクスはおいといて、グレーブスの部屋へ。
ジンクスは仲間だと言うミランダを捜ため、ドームを調べ回る。
グレーブスとザオが部屋へ行くと、待ちかまえているボンド。
そして指摘する。おまえはムーン大佐だ。ようやく気づいたかと言うグレーブス。
裏切り者の英国情報員についてはどうだと言うと、ボンドはそれは後で調べると言う。
しかし、裏切り者は通常そこまでに出ている人なので、
レギュラー陣やハル・ベリーが裏切らないとすると、もう1人しかいない。
背後からミランダが現れ、グレーブスに銃を向け、ホッとするボンドだが、
彼女は銃をボンドの方へ向ける。彼女こそ裏切り者だったのだ。
ムーン大佐とミランダは大学の同期で、彼が手を回して対戦相手を棄権させたので
オリンピックで金メダルを取る事ができたのだ。
もはや危機一髪。だが、ボンドは床に手をつくと例のリングで床が割れ、一同は転落。
あわててそのスキに退散。外にあったグレーブスのドラッグカーに乗って逃げる。
グレーブスはヴラッドが作った機械仕掛けのスーツを身にまとい、
手の所にあるボタンで衛星を操作。
衛星から発せられたレーザーが、ドラッグカーを狙う。
ボンドは高速で走り抜け、ヴラッドはグレーブスの記録を抜いたと叫ぶが、
グレーブスは不機嫌そう。だがレーザーはどんどん迫る。車体が燃えだしている。
しかも行く手には氷の絶壁が。
ボンドはブレーキ用のフックを出して、絶壁の所に宙づりに。
その衝撃でむち打ちになりそうだが、そんな事はなく、
しかもなぜか、あとわずかまで迫っていたレーザーはちょっと遅れ気味。
それでも迫っており、ボンドは今度はブレーキ用のパラシュートを取り出す。
レーザーは車体の所へ到達。グレーブスもボンドは死んだと喜ぶが、
実はボンドはパラシュートにしがみついて、空中遊泳した後、再び氷上に着地する。
ここはスタントと言うよりはCGで、ちょっと出来が悪くてあまりにもウソっぽい。
この映画の最大の難点とも言える。
うまく描写できないなら、無理にこんな見せ場を作らなくても良かったのでは。
一方、ジンクスはまたも捕まり、ミランダらの正体を知るが、部屋に閉じこめられる。
グレーブスはドーム自体を攻撃し、氷が溶け出して次第に水でおぼれそうに。
グレーブスらは退散しようとする。
ボンドはパラシュートで罠を仕掛け、かけつけた敵のスノーモービルを奪う。
スノーモービルもスピードが出ているはずなのに、
なぜかすぐそこに止まっており、それを奪ってドームへ帰還。
リモコンでアストンマーチン動かして乗り込み、様子をうかがうが、
スノーモービルがこれにぶつかってしまい、ザオは何かがいる事に気づく。
あわててジャガーに乗り込む。こちらも新兵器満載だ。
ザオは熱センサーでアストンマーチンの場所を探知し、激しくガトリング砲で攻撃。
銃弾自体ははじくものの、カモフラージュ機能が不調になり、姿を現す。
ここからが氷上のカーチェース。ちょっとコマ送りの速度を止めてみたりして
なんか予告編で見せられた映像そのままだ。
氷上なのでスピンターンも簡単にでき、互いにミサイルを発射して激しい攻防。
ジャガーが打ち上げたミサイルも、アストンマーチンは次々撃破。
だが、ジャガーのミサイルの爆破の衝撃で、アストンマーチンはひっくり返り
そのまま勢いで滑り続ける。
しかし、ボンドはあわてず「ゴールドフィンガー」以来のイジェクトシートを使用。
反動でアストンマーチンは空中をくるっと横回転し、
ジャガーからのミサイルを戦闘機のようにかわす。
そんな事をしながらも、熱探知でジンクスの居場所を探すボンド。
ドームの中にいるらしい。そこでアストンマーチンのままドームへ乱入。
もう関係者以外は誰もいないらしく、ドームの中を走り抜ける。ジャガーも追う。
どうもこのドームは、すべてが氷でできているらしく、ぶつかるとどんどん割れる。
しかし、ジンクスの部屋のドアだけは、簡単に割れず、今にもおぼれそうだ。
螺旋状の通路を走り抜けるが(そもそもそんなに通路が広い必要があるのか)
カモフラージュ機能が自然に回復。ボンドはジャガーが来るのを待ち、
接近した所で車体を消す。ジャガーはでかい刃物を出して串刺しにしようとするが、
アストンマーチンはいなくなっていて、壁を突き破って転落。
再び姿を現すが、実はスパイクの出たタイヤで、壁を登っていたのだ。
車からはい出すザオだが、ボンドが天井のシャンデリアのような物を撃つと
これが落ちてきてザオに突き刺さり、ザオは死ぬ。
再び、ボンドは熱探知でジンクスを探し出し、部屋の壁を突き破る。
水と共に飛び出してきたジンクス。ボンドは指輪でフロントガラスを割り、
彼女を助手席に乗せてドームの外へ。彼女は意識がない。
ドームの外にはなぜか温泉があり、そこへ飛び込み人工呼吸すると息を吹き返す。
助けに来るのが遅いと言うジンクス。
NSAのファルコらとMらは、グレーブスが韓国への攻撃を計画しているとにらむ。
ムーン将軍ならば止めるはずだが、反乱が起きて何者かに捕らわれたらしい。
ファルコはキラー衛星で撃破しようとするが、敵に探知されて迎撃されてしまう。
となると、敵の本拠地を叩くしかないが、
米国としては手を出せないだなんて、現実と違って控えめだ。
Mは007を送り込むと言うと、ファルコは世界の警察気取りかと言い
ボンドだけでは心配だと、ジンクスを同行させる事に。
輸送機から空中遊泳用みたいな装置で降下する2人。
これを使用すれば、レーダーに探知されないのだ。
これで降下しているシーンもCG風だが、先ほどのアレよりよほどマシだ。
そしてある程度まで来たら、スカイダイビングで基地へ。
基地では輸送機に乗り込むグレーブスら一味。
柵の外から狙撃しようとするボンドだが、車とかが邪魔して失敗。
離陸寸前なのであわてて車輪の所から機内に乗り込む事に。
グレーブスは再びスーツを操作して、衛星を操作。
どこの国だかの将軍たちに、衛星の威力を見せ、売ろうとしている。
そして、そこに連れてこられるムーン将軍。
グレーブスが誰かわからないが、親子しか知らない言葉を話し、ようやく気づく。
グレーブスは衛星を作動。北朝鮮側から38度線の地雷を次々破壊。
これで軍が攻める道ができたと言う。
将軍はこれでは米軍の核攻撃を受けると言うが、それさえも爆破すると言う。
なおも反発する将軍に対し、あなたには価値がないと言って
スーツから電撃を出して将軍を始末する。
韓国に攻撃が到達したら、総攻撃だというファルコだが、
Mはそうなったらもう手は出せないだろうと言う。
ボンドとジンクスは二手に分かれて乱入。ジンクスは操縦士を倒して機を奪う。
一方、ボンドはとっくみあいになり、銃を撃ったので窓に穴が空き、
たちまち気圧差でヴラッドを初めとして一同は機外へ。誰もいなくなる
ボンドとグレーブスは格闘。だがスーツの電撃攻撃でややボンドに不利だ。
ジンクスはミランダに刀を突きつけられ、自動操縦にしろと言われる。
そしてこちらも格闘に。ナイフを投げ合ったりするが、動きは読めると言うミランダ。
だが「兵法の勧め」とか何とか言う孫子か何かわからない本が落ちていて
実はこれにナイフが刺さっている事までは気づいておらず、
本を投げるとミランダに刺さって倒れる。
そうこうしている間に、機はレーザーの方へ接近して損傷し始める。
ボンドはグレーブスの攻撃で弱っており、グレーブスは2つあるパラシュートを見せ
1つを捨てる。(ミランダの事は忘れているらしい)
そして、君は僕の運命を左右しないが、僕は君の運命を左右するとか語る。
だがボンドはグレーブスのパラシュートを機内で早くも開いてしまい、
風圧で機外へ飛ばされるグレーブス。
「オクトパシー」や「リビング・デイライツ」の手だ。
そしてしがみついていたが、プロペラに巻き込まれ、途端に衛星はストップ。
ここはトゥルーライズ風だ。
何もしていないのに、事態が解決したようで、複雑な思いでタバコを吸うファルコ。
しかし、ボンドらはまだ無事ではなかった。ジンクスと合流するが
機体はレーザーで損傷し、このまま着陸する事は不可能。
ジンクスはこのままあなたと昇天だと言うが、まだ早いと言うボンド。
そして格納庫の所へ行くと、グレーブス自慢のスーパーカーやらヘリが。
もう見えた。エアーウルフのあの作戦だ。
格納庫を開いて、スーパーカーが2台ほど落下。
これはターミナル・ベロシティ風だが、リビング・デイライツかも知れない。
そしてヘリに乗り込み脱出。脱出すると輸送機は爆発。
空中でエンジンをかけ、何とか危機一髪の所でエンジンがかかり助かる。
まあ、ここもCGなので、何でもできちゃうでしょと言う感じだが、アレよりはマシ。
地上では、田んぼにスーパーカーが突き刺さっていて呆然としている農夫たち。
オフィスで情報員ミランダの書類を無効にし、
ボンドの00課復帰とタイプするマネペニー。
そこへ現れるボンドは、思わずマネペニーににじり寄り熱烈なキスをする。
いままで、マネペニーとのラブシーンは1度もなかったので、これは画期的だが、
最後の最後はやはりハル・ベリーとのラブシーンになるはずと思っていたら、
Qの声で我に返るマネペニー。
実は例のバーチャルマシンでボンドとのラブシーンを体験していたのだ。
本当みたいねとか言いながらごまかすマネペニー。
ゴールデンアイ以来、必ずしもボンドに惹かれていないのかと思ったが。
本物のボンドは、小屋でジンクスとラブシーンでエンディング。
エンディングの曲が同じなのは久しぶりで、またマドンナ。
そして、最後の最後に、次回作で会いましょうと言う文句も見てから帰る。
と言うわけで、シリーズ20作目で40周年の本作は、
各国に3ヶ月以上遅れての日本公開となり、今まで最も待ちこがれた作品と言える。
前作もやや異色作だったが、今作も冒頭にボンドが捕らわれてしまい、
14ヶ月も監禁されたあげく、人質交換で帰還するものの
用済みとして00要員からはずされてしまうなんて展開で、
シリーズになじんでいない人には、(なじんでいる人にも)
何だかキョトンとしてしまうような話だ。
だが、結局命令違反を犯して宿敵を追うと、消されたライセンス的で、
あの時は敵がたいした事なかったが、今回は北朝鮮を敵にしているわけだから
話はなかなかスケールがでかい。
当初の敵は北朝鮮のザオだが、途中からダイヤ王グレーブスと言う奴が現れる。
しかし、その正体は、割に早い段階で判明。
さらに、ボンドを裏切った英国諜報員がいるらしいとわかるのだが、
その正体も、何しろ英国諜報員が他に出てこないので、すぐにわかってしまう。
活躍するはずのハル・ベリーは意外に活躍せず、ボンドに助けられてばかり。
そんなわけで、物語の意外性と言うのはそんなにないが、
やはり派手なアクションは、このシリーズに勝る物なし。
冒頭のホバークラフト、そして中盤の氷上のカーチェースも激しい。
特に、アストンマーチンが氷上でクルッと回るシーンに、前々から期待していたが、
映画ではそれさえあっさりとした物で、全体としてかなり激しい。
ただ、激しすぎて何をやっているのかわからない感も。
氷のドーム内でのカーチェースになると、もうカーチェースとは言えない感じで
SF映画のような感じだ。
そしてかなり気になったのは、ボンドがパラシュートで攻撃から逃げるシーン。
これはもろCGだ。
衛星や爆発はCGでも許せるとしても、
人間のアクションシーンは実演してほしいもの。
シリーズの過去の秘密兵器や、過去の作品で見たようなアクションが出てくるのも
ある程度はオマージュ的でいいのだが、やりすぎるとネタ不足ではと勘ぐりたくなる。
シリーズ以外に、スタートレックやエアーウルフや
ターミナルベロシティみたいシーンもあり。
衛星で韓国を攻撃しようとするクライマックスも、
わざわざ北から徐々に攻めずに、最初から韓国を攻撃すればと言う気もする。
だいたい、黒幕は最終的に何を目指していたのやら。
全体的に物語は割にご都合主義的でお約束的だが、
派手なアクションの連発で飽きさせないと言う事か。
そうなると、トリプルXとかと変わらない気もするが、
シリーズの蓄積してきた魅力と、公開を待たされた事によるテンションの高まりを
プラスして評価したい。
▼
生まれ変わった「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年)を見た。
007と言えば...と言う話は毎回しているので割愛するが、
今回はボンド俳優もいよいよ6代目ダニエル・クレイグに代わり、
それだけでも注目すべきところだが、作品がカジノ・ロワイヤルときた。
カジノ・ロワイヤルは原作を知る者ならすぐにわかるのだが、
イアン・フレミングの原作シリーズの第1作で、
最近は映画用のオリジナルが続いているが、かつて原作の映画化をしていた頃
権利の都合で唯一映画化できなかったのがこの作品なのだ。
当時映画化権を持っていたコロンビアは、映画化に踏み切るのだが、
本家の人気に勝てそうもないと考え思い切ってコメディにしてしまった。
それも5人もの監督が参加し、出演俳優も本家にゆかりのある人まで含めて
豪華な布陣で、主題歌は本家を上回るスタンダード曲になっていたりして
あれはあれで無視する事のできない作品なのだが、
やはり本家のアクションが好きな者としては、気に入らないという声も少なくない。
それが今回本家が映画化権を入手し、リメイクと言うよりは、
初めてまともに映画化する事になったと言うわけ。
バットマン・ビギンズなんかでも、誕生秘話を映画化するという発想があり
まあこういうのも面白いかもねと言う感じ。
予告では「ボンドが生涯唯一の恋に落ちる」とか何とか言っていて
厳密に言えば、唯一の恋があるとすれば、
それは結婚した「女王陛下の007」になるはずだが、それは大目に見るとして
どうやらヒロイン、ベスパー・リンドとの恋に重きを置いているような感じだ。
まあ、原作を読んだ事のある者であれば、
ベスパーがどういう運命になるかは承知しており、そこら辺をどう描くかも見所。
ジェームズ・ボンド 00要員に成り立ての英国情報部員
局長 英国情報部の裏切り者
その部下 トイレで撃たれる
M 007の上司
モロカ テロ組織に関与。ボンドに追跡されフランス大使館に逃げ込む
ディミトリウス テロ組織の男
ソランジュ ディミトリウスの妻
カルロス テロ組織の男。最新飛行機を爆破しようとする
ル・シッフル テロ組織に関与する黒幕
ルネ・マチス 支局員
ベスパー・リンド 財務省から派遣されたボンドの監視役
フェリックス・ライター CIA諜報員
ヴァレンカ ル・シッフルの恋人
ホワイト氏 組織の影の黒幕
今まで冒頭は必ず、ガンバレルと言って、銃口に向けてボンドが撃つシーンだったが
今回はそれがない。いきなり場面が始まる始末で、戸惑わされる。
ボンド(ダニエル・クレイグ)は英国情報部員で、情報部を裏切った局長のところへ。
局長は、00要員でもないボンドが、自分のところへ来たのを軽くあしらおうとする。
00要員になるのは、最低2人の殺しが必要だったが、
もうあんたの部下は始末したと言う。
これで2人目だと言って、局長を始末するボンド。
1人目は手こずったが、2人目では殺し屋としての一歩を踏み出していた。
その1人目の時は、トイレで局長の部下と格闘。
倒したはずの相手がまだ生きていたので、これを射殺。
このシーンがこの映画の「ガンバレル」になっていて、そのままタイトル曲に。
それにしても、今までいろんなガンバレルがあったが、
場所がトイレで、ボンドのシャツがはだけていたのは初めてだ。
タイトル曲はトランプをデザインしたような感じで、
このタイトルバックも007の見所の一つなのだが、
何かセンスが違う人が物まねしたような感じで、何かピンと来ない。
その頃、謎のテロ組織がひそかに動いていた。
ボンドは相棒と共に、爆弾魔のモロカを追跡していたが、
相棒の不注意でモロカに感づかれてしまう。
モロカは途端に逃げ出し、ボンドはこれを追跡。
「ヤマカシ」と言う映画があったが、モロカはまさにそんな感じで、
工事現場へ逃げ込み、階下へ飛び降りたり跳んだりはねたり逃げ回る。
ボンドも必死になって追い回すが、モロカほど身軽ではないようで苦戦。
それでも何とか追い回し、モロカはフランス大使館へ逃げ込む。
ボンドはここへも飛び込むが、現れた兵士たちに包囲される。
治外法権の場所で、ボンドも打つ手なしのはずが、
彼はここでも爆破を起こして、モロカを倒し、混乱に乗じて退散。
しかし、彼の起こした騒動は新聞沙汰になり、
国際ルールを無視した「英国情報員の暴挙」に非難が集中。
上司M(ジュディ・デンチ)は、命令に従わないボンドに手を焼く。
ボンドはMの自宅に忍び込んで、そのアクセス権限を利用したりして
モロカに指示を出していた人物が、
バハマ諸島にいるディミトリウスだと突き止める。
そこでボンドはバハマへ飛び、
彼の愛車アストン・マーチンをゲームで巻き上げたりして
ディミトリウスの妻ソランジュに接近。
ボンドの魅力に負けたソランジュは、情報を漏らしてしまう。
ディミトリウスはボンドの尾行に気づくが、ボンドは彼を殺害。
ディミトリウスと接触した相手カルロスが爆弾を入手し、
何かを爆破しようとしていると知る。
カルロスの狙いは、マイアミ空港でお披露目される新型旅客機だった。
作業員に扮したカルロスは新型旅客機を狙って、
滑走路にタンクローリーを走らせる。
ボンドはこれを追って、ダイハード風の激しい追跡。
そんな風だから、何だかボンドでなくてもいいようなそんな感じ。
走りながら格闘したりして、何とかカルロスを突き落とし、
タンクローリーによる旅客機への体当たりは阻止するが、
かけつけた警官たちはボンドがテロリストと誤解し、彼を逮捕する。
それを見てほくそ笑むカルロスは、リモコンで爆弾のスイッチを押すが
実はボンドは、格闘の最中に小型爆弾をカルロスの服に取り付けていた。
自らのスイッチで自爆するカルロス。
旅客機爆破は阻止されるが、ボンドの無謀にも思える行動は今回もあまり評価されず
作戦のため接近したディミトリウスの妻ソランジュは一味に始末されてしまい、
その事もMに非難される。
ボンドはディミトリウスの背後に、
さらにル・シッフル(マッツ・ミケルソン)と言う人物がいる事を突き止める。
彼はテロリストを支援しているのだが、彼らが武器を購入するための金を流用。
旅客機の爆破によって、航空会社の株が暴落する事を見込んで、大儲けしようとするが
ボンドの奮戦によってアテがはずれてしまい、大損をしてしまう。
このままではテロ組織に始末されかねない。
そこでル・シッフルは、カジノ・ロワイヤルで大金を賭けたゲームを開催。
世界各地から集まった金持ちたちから大金を巻き上げ、
何事もなかったようなフリをしようとしているらしい。
これを知ったMは、ボンドを送り込む事にする。
ボンドを送る事に抵抗がないわけではないのだが、彼のカードの技術を買ったのだ。
どんな手を使っても、ル・シッフルを負かすのが任務だ。
そのためには元手が必要となり、財務省からベスパー・リンド(エヴァ・グリーン)
と言う女性が、1500万ドルを託す代わりにお目付役としてつく事に。
さらには現地の諜報員ルネ・マチスも支援する事になる。
女性に対し自信満々のボンドは、ベスパーを自分の恋人役としてはべらせようとするが
ベスパーは仕事は仕事、それ以上のつき合いはしないと一線を引くのであった。
しかし、ル・シッフルの命を狙うテロ組織一味が現れ、ボンドらと格闘に。
何とか倒すが、ショックを受けたベスパーはボンドに安らぎを覚えるように。
二人で食事するボンドは、それまでカクテルにもこだわらなかったのだが、
ベスパーが注文した、ステアでなくシェイクするドライ・マティーニを気に入る。
ゲームが開始。ボンドはゲームを続ける中で、ル・シッフルのあるクセに気づく。
それは彼がブラフ(ハッタリ)を仕掛ける時、目元が痙攣するというものだ。
ベスパーやマチスにそれを説明。彼らもそのクセを認めて、全額を賭ける事に。
だが、それさえもル・シッフルの罠だった。彼は大勝。
目元の痙攣は演技だとうそぶき、ボンドから大金を巻き上げる。
ボンドはさらに軍資金をもらえれば、何とか勝てると言うのだが、
ベスパーは金を出すのを拒否する。
手詰まりとなったボンドに、客の一人が声をかける。
彼はフェリックス・レイターというCIAのメンバーで、
ボンドと同様にル・シッフルを見張っていたのだが、
カードの技術はいまいちでもはや勝てそうにも思えない。
それに対して、ボンドなら何とか行けると考えた彼は、資金援助を申し出る。
おかげで再びゲームに戻ったボンドに脅威を感じるル・シッフル。
今度は恋人ヴァレンカをボンドに接近させ、酒に毒を混ぜさせる。
毒入りの酒を飲んだボンドは、体の異変に気づき、ゲームを退席。
アストン・マーチンへかけつけ、本部へ症状を連絡。
本部は緊急医療キットで処置するように指示。
薬を飲んで心臓マッサージをしろと言われるが、
心臓マッサージキットのコードが抜けていて、万事休す。ボンドの意識が遠のくが、
かけつけたベスパーがコードをつないで間一髪生還する。
ベスパーに命の恩人だと言うボンドは、何事もなかったかのようにゲームに復帰。
ル・シッフルは愕然とする。
次第に金額がつり上がり、ついにボンドとル・シッフルの1対1の対決に。
ボンドが勝利し、ル・シッフルは大金を失う。
これで作戦は成功したかに思えた。
だが、ベスパーがル・シッフル一味に捕らわれてしまう。
彼女を愛するようになっていたボンドは、
アストン・マーチンを猛スピードで走らせるが、
路上に縛られたベスパーが横たわらせられていた。
寸前に気づいたボンドは急ハンドルでかわすが、アストンマーチンは横転してしまう。
気を失ったボンドは、某所で目覚める。
そこはル・シッフルのアジトで、ボンドは衣服をはぎ取られ
穴を開けたイスに座らせられる。
(そうすると問題の場所がイスの座る所よりも低い位置になるわけ)
ル・シッフルはボンドを痛めつけ、せしめた大金の在処を聞き出そうとする。
重りを入れた布を振り回し、イスの下の部分に当てて痛めつける。
「そこそこ、そこがかゆかったんだ」と強がるボンド。
ベスパーも別の場所で捕らわれているらしく、
マチスが助けに来ると言うと、マチスは我々の一味で
目元の痙攣のクセの話しも彼が知らせてくれたんだと言うル・シッフル。
絶望の中、意識が遠のくボンドだが、そこへ謎の人物が現れる。
組織の殺し屋である彼は、裏切り者であるル・シッフルを始末。
指令にはないボンドについては、そのまま放置して去る。
何とか生き延びたボンドは、ベスパーへの愛に目覚め、
情報部を辞め、彼女と結婚する事を決意。
一方で、ボンドの報告により、マチスは捕らわれ、尋問を受ける事となる。
万事丸く収まったかに思えたのだが、浮かない顔で立ち去るベスパー。
その後、銀行に入金されたはずの大金が、何者かによって引き出されていたとわかる。
暗証番号を知っているのは、ボンドとベスパーだけだ。
事態に気づいたボンドはベスパーを追う。彼女こそ裏切り者だったのだ。
彼女を追ってベニスだかどこだかの、運河沿いの建物へ。
そこで現れた一味と撃ち合いになるが、爆発が起き、建物自体が運河に沈み始める。
一味を倒し、エレベータに閉じこめられたベスパーを助けようとするボンド。
だが、ベスパーは何を思ったか、ドアを開けようとせず、
そのまま建物と共に沈んでいった。
ベスパーの死にショックを受けたボンドは、人が変わったように冷酷になっていた。
再び情報部へ戻り、00要員として働くと言うボンド。
マチスはシロだったわけねと言うMに対し、いやまだ灰色ですと答え
Mはボンドの、スパイとしての成長を感じる。
テロ組織の黒幕、ホワイト氏は建物を出ようとした所を何者かの狙撃を受ける。
見下ろすボンドに弱っているホワイト氏は、「おまえは誰だ」と聞くと
ここでようやく決めゼリフ、「マイ・ネーム・イズ・ボンド、ジェームズ・ボンド」
と言って、劇中ほとんど流れなかったボンドのテーマが高らかになって
エンド・クレジットとなるわけ。
と言うわけで、冒頭からいきなり映画が始まってしまい、
あっガンバレルがないと言う事に気づく。
前作「ダイ・アナザー・デイ」でもガンバレルがなくなるという噂があったが
実際はそんな事はなく、やはりアレ抜きでは語れないと思われたのだが
語れないはずのアレをはずしてきたわけ。
プレタイトルではボンドが00要員に昇進するための任務が軽く描かれ、
その後ようやくガンバレルが。
(これが服ははだけていて、しかも場所はトイレだ)
見せ方は面白いが、何かしっくり来ない物を感じる。
続くタイトルバックは、トランプをデザインした物で
シリーズのタイトルバックを期待する者としては、何かセンスが違うという感じ。
本編が始まると、Mからの指令もなく、ボンドは勝手に任務を展開。
ちょっとワイルドな感じでボンドらしくない。
いや、これはボンド映画ではない。と中盤感じさせる雰囲気。
空港での派手なアクションなど見せるが、何かボンド映画でなくてもいい感じ。
後半になり、いよいよルシッフルとの対決に。
ここで運命の女ベスパー・リンドが登場。
まだ洗練されていないボンドとベスパーのやりとりは、
あっ、これは本当の恋に落ちたと言う事を納得させるための伏線だったのか
と感じるようになる。
過去のシリーズ作品では、ボンドガールとの恋と言うのは添え物的で
結婚した「女王陛下の007」でさえ、そんな雰囲気があった。
しかし、今回は恋に重きを置いている事が感じられ、
それがエンディングに通じている事に気づく。
ルシッフルとのカード対決は、アクション的な見せ場の乏しい感じで
まあ何とか見せ方で興味を維持している程度。
と言うか、コメディとは言え、
長年ルシッフル=オーソン・ウェルズと思ってきた者として、
どうも「チャーリーズエンジェル」の痩せ男みたいなルシッフルはピンと来ない。
その後、ルシッフルの拷問シーンや、謎の殺し屋の登場など
原作を知る者としてはおなじみのシーンが展開。
ボンドが辞職を決意する所は、やはり「女王陛下」を連想させるが意外な展開に。
最後に黒幕的人物を倒し、冷酷になったボンドが初めて名前を名乗り
ようやく高らかにボンドのテーマが流れると
「ああ、こういう手もあったのね」とちょっと感心させられた。
(個人的には、バットマンビギンズみたいに
Mから「次の任務があるの。ジャマイカで怪電波が出ているらしい」
なんてのを期待したが)
全体としてボンド誕生の秘密と、女王陛下以上に納得できる彼の恋愛を描いており
序盤不安になったにしては面白い出来になっていると言える。
しかし、それもこれも個人的に007ファンだから言える事であり、
それほどでもない人が見た時に、どれほど面白いと感ずるかは微妙な所。
と言うか、それほどのファンでない人は、やはり秘密兵器とか出てくるから
007は面白いと思っているはずで、
本作の路線が続くと、シリーズとしてはちょっとつらい気もする。
