祝 満尾!!

《自由千韻「ばいばいBIGLOBE」の巻》

(F5「おると」・「IRC連句チャンネル」にて興行)

★BIGLOBEのフォーラム廃止お別れ記念に始まった連句興行で、「ミレニアム二千韻」「アジアン千句」の後を承ける自由千韻連句です。定例の朝夜IRC連句チャンネル「#電脳連句」「#連句わかば」を俳席としてリレー方式により付け進められました。


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自由千韻「ばいばいばいばいBIGLOBE」の巻(1/5) 

起首 2001.10.06 
満尾 2002.07.14 

0001 吹き反す象の大耳野分かな        海砂
0002  ふたたび三たび涙する月        無耶
0003 大荷物背負いて秋の旅に出て       みど
0004  そっと忍ばすカロリーメイト      梨乃
0005 森深き庵を破り捨て海に         無耶
0006  キーウエストに猫たちの日々      海砂
0007 銃よりもペンは強しと聞きしかど     無耶
0008  大学リーグに女性ピッチャー      海砂
0009 新しき水着は魚の鱗文          無耶
0010  男の子でもすなるシンクロ       ロコ
0011 お隣のバレエ教室覗きこみ        梨乃
0012  不況に流行る資格手習い        みど
0013 判らない芝居は笑えお客さん       梨乃
0014  役者不足の国会中継          みど
0015 化けの皮はがしてみれば戦争屋      梨乃
0016  少しの痛み大きなお世話        みど
0017 モウ少しなんとかしろと牛の咆え     無耶
0018  揚げころもにもならぬ白い粉      次郎
0019 海底の眠りをさます練習船        宗海
0020  金の指輪が見つかりましたよ      無耶
0021 あっしにゃあかかわりのねぇグローバル  海砂
0022  あの長楊枝どこへいったの       宗海
0023 助太刀がうろうろとする後方支援     無耶
0024  お化けの夢はガスマスクなり      無耶
0025 坂下の二八の蕎麦の担ぎ売り       海砂
0026  何時かねと聞けば鐘の音        無耶
0027 日曜日トムはめでたく結婚し       海砂
0028  芸能ニュースにうといこの頃      ロコ
0029 真夜中にグァバ茶求めて三千里      梨乃
0030  塾のはしごの小学五年         みど
0031 コンビニのライト立ち読み便利だな    梨乃
0032  友と並んで携帯メール         みど
0033 ポケベルで鍛錬しました指さばき     梨乃
0034  違法投棄の使い捨て機器        みど
0035 プルトップ集めて君もボランティア    梨乃
0036  NGOにも爆弾は降る         みど
0037 カレー屋のマスター出身パキスタン    梨乃
0038  女装の記者が越える国境        みど
0039 誰がために鐘は鳴るかや涙もて      無耶
0040  鼻が気になる初めてのキス       薊子
0041 ハンケチを落すが恋のなれ初めに     海砂
0042  エイサー隊は男ばっかり        みど
0043 その理由を田嶋さんなら何と言う     ロコ
0044  どっと出るのは真夜中チャット     梨乃
0045 おそろしや客はなんでも知っている    みど
0046  明日は組合支部総会じゃ        梨乃
0047 那珂川の水面光らせ月今宵        みど
0048  鴎のように大空を越え         梨乃
0049 通信で出会った友達みな宝        みど
0050  遠くに居ても十句付け合い       梨乃
0051 お待ちかねテレホーダイの11時     みど
0052  1台二役ISDN           梨乃
0053 ご自慢は目にもとまらぬタイピング    みど
0054  98MAC知らなかった頃       梨乃
0055 照れながら顔文字使う海砂さん      みど
0056  とびぃはヂイと呼ばれていたの?    みど
0057 飛びきりの恋句で無耶さまご登場     みど
0058  夜IRCの仕切りみど嬢        梨乃
0059 残業を終えて梨乃ちゃは自転車で     みど
0060  おやじ連句はお任せロコちゃ      梨乃
0061 電脳は連句殺人起らない         海砂
0062  とろろ投げあふのどかなる席      無耶
0063 明洞に足型遺す花朧           海砂
0064  こくりこくりと春のフライト       海砂
0065 牛肉は食べぬと決めて蕎麦うどん     無耶
0066  食糧自給率は危うし          海砂
0067 干拓といふ税金の無駄遣ひ        宗海
0068  あとはおぼろ〜の平成改革        無耶
0069 そのかみのアイドル歌手もずんどうに   宗海
0070  ダイエット食どれが効くのか      ロコ
0071 あやしげな新商品が次々と        みど
0072  アフガニスタン人にはいらない     ロコ
0073 お空から黄色いパックが降ってくる    みど
0074  ピンポイントで落とせないのか     ロコ
0075 呼ばれればすぐに答える律儀者      ロコ
0076  メールはたまに遅れています      梨乃
0077 読まぬフリできぬ送信記録なり      みど
0078  携帯電話真夜中鳴らし         梨乃
0079 十年はあっという間と長話        みど
0080  TV画面は砂嵐吹く          梨乃
0081 いま見ねばいずれ散る花宝塚       梨乃
0082  初老の男宙を仰いで          海砂
0083  しぐれ雨に濡れ二た昔偲びけり      無耶
0084  パイプ煙草の煙たなびく        みど
0085 オリーブを救うほうれん草の缶      海砂
0086  ノアの箱舟満員御礼          みど
0087 誰やらん愛人連れてたヤツがゐた     無耶
0088  相合傘は舗道ふさいで         みど
0089 夢みるは月の砂漠の道行きと       みど
0090  見当つかぬ駱駝の雌雄         むや
0091 ダン吉もターザンもゐた良い時代     無耶
0092  アニメに遂に連句登場         むや
0093 らん留めがよいと門前小僧なり      海砂
0094  ご隠居さんの道楽は何         薊子
0095 背を伸ばし社交ダンスのクイックスロウ  無耶
0096  カルチャの留守を子守する夫      海砂
0097 また猫が増えちゃったわとお隣さん    みど
0098  ガンダムゲームにはまるは道理     みど
0099 動乱の時代にそっと花の咲く       梨乃
0100  名前呼び合う春の闇中         梨乃
0101 陽炎のやうにあなたを守ります      無耶
0102  湾を見下ろすトロイの木馬       みど
0103 三日月のトルコ軍楽耳底に        海砂
0104  阿修羅のごとく天空の兵        無耶
0105 花はどこへ行ったか風は青いのに     無耶
0106  海のほとりの珍獣が泣く        ロコ
0107 ドナドナと座りこんでる牛の群れ     みど
0108  百八の鐘鳴って新年          鶴鳴
0109 渋谷ではカウントダウン盛大に      ロコ
0110  迷子の仔猫持て余す犬         みど
0111 カラオケで絶叫すれば大拍手       鶴鳴
0112  いい日旅立ち嫁に行きます       ロコ
0113 夕波に小波数えて瀬戸の海        みど
0114  村上水軍東伐の旅           鶴鳴
0115 ようさらふ真帆の行手に朝の富士     海砂
0116  江戸っ子だけど酒はいけねえ      無耶
0117 湯上がりにいっち好みは氷宇治      海砂
0118  どうぞ冷たくバイバイしないで     無耶
0119 手弱女の閨にとどろく大いびき      海砂
0120  FBIの捜査難航           薊子
0121 イオンとはいい女のこといってるの    ロコ
0122  まいうと叫ぶ大食漢と         梨乃
0123 味皇と言はれ栄華を極めつつ       鶴鳴
0124  チャットに妻を訪ねる夫        みど
0125 携帯の電池消耗気になって        梨乃
0126  出会い系から愛の狂気へ        鶴鳴
0127 去るときは挨拶もせず省みず       みど
0128  さよならだけが人生かもね       梨乃
0129 上水に落ち葉舞い散る秋静か       みど
0130  星の流れて月の道ゆく         梨乃
0131 答えなどないと知る夜の風の色      みど
0132  戯れに聞くラヴェルのボレロ      梨乃
0133 生まれ出るものあり死に行くものあまた  無耶
0134  兵站の荷に地雷探知機         海砂
0135 砂漠には爆弾の雨チョコの雨       無耶
0136  黄色いものに近寄らぬこと       海砂
0137 信号は間に合うかもと走りぬけ      無耶
0138  国分寺国立立川へ           海砂
0139 いつのまに四人が増えて五人組      無耶
0140  酒場にまかる大き月の出        海砂
0141 ボーナスがボーナシとなる暮れの憂さ   みど
0142  破水してても笑って手を振る      野猿
0143 そのタネは弟宮から採取した       鶴鳴
0144  無事をお祝い袴と刀          梨乃
0145 号外を師走の風が舞い上げて       みど
0146  不況をよそに提灯行列         野猿
0147 プリンタの性能悩む年賀状        梨乃
0148  リュック背負って印刷難民       みど
0149 錫杖をついてゆくなり花の峰       鶴鳴
0150  象の墓場にしばしやすらふ       野猿
0151 情勢はいかがと問ひしカンダハル     みど
0152  わすれた頃にイスラエルの火      梨乃
0153 ロシアンとアビシニアンの仔が生まれ   鶴鳴
0154  合併騒ぎあっちもこっちも       みど
0155 メガバンク金利ずるずるすべり落ち    野猿
0156  いまだ決まらぬスポンサー様      梨乃
0157 企画書はアニメーターが奪ひ合い     みど
0158  作画監督メンソール好き        鶴鳴
0159 EDとインポテンツを言ひ換へて     野猿
0160  売上げ落ちるゴム製品の        梨乃
0161 長靴を猿にはかせて旅に出し       無耶
0162  鬼の棒でもプラスチック        鶴鳴
0163 腹掛けのさぞや似合うや優良児      みど
0164  愛敬がある愛嬌がある         無耶
0165 仲冬の猫の背中と鳩の胸         海砂
0166  クレオパトラを思い出す海       無耶
0167 ライオンの吼えて胸鳴るスクリーン    海砂
0168  ポロポロポロとこぼすポップコーン   無耶
0169 三越と帝劇に明け暮れる日々       海砂
0170  いつのまにやら今年も師走       ロコ
0171 熱々のこぶ茶ふうふう老夫婦       みど
0172  紅白だけで見れるあの歌手       ロコ
0173 初手水帝都の空は晴れ渡り        鶴鳴
0174  やたらと願ふ明治神宮         海砂
0175 お年玉今年は二千円札で         ロコ
0176  ユーロの前に小銭寄付する       みど
0177 歳末もみんなお互い助け合い       梨乃
0178  古着の山の渡る大洋          みど
0179 寒くても豚革なんて着ないもん      梨乃
0180  嘘で家族をかばう瞬間         みど
0181 警部さん強請りましたと笑ふひと     梨乃
0182  警戒厳しき空港を抜け         みど
0183 搭乗はバスでお迎えスカイマーク     梨乃
0184  大日如来笑まふ極楽          無耶
0185 柚子ひとつ浮かべて湯気にほとびたり   むや
0186  椀に揺れたる人肌の酒         海砂
0187 その昔王と王妃の物語          無耶
0188  琵琶弾きかたる舟のたゆたひ      海砂
0189 耳だけをつまんで帰る兜武者       無耶
0190  猿も怖れる祖谷の吊橋         海砂
0191 夕暮れて月はどっちだ足元か       無耶
0192  角兵衛獅子の太鼓でんでれ       海砂
0193 あんちゃんが守ってやるよ妹よ      無耶
0194  ほうやれほうと雀追ふ歌        海砂
0195 荒海の向うは冬の佐渡ケ島         無耶
0196  院のおはせし薮にうす雪        海砂
0197 不義の子の固く結んだ口元に       みど
0198  キャンドルライトの赤く照らして    ロコ
0199 扮装のバイクは花道摺り抜ける      みど
0200  あたしゃサ行がちょっとあやしい    ロコ

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