ニビルDNA【にびるでぃーえぬえー】
正確に言うと“超物質イコノニウムに含まれる
DNAに酷似した構造”。
ヒロト・アマギワがそのDNAにもつパターンでもある。

西暦2188年、“月の縦杭”事件で発見、解析されたイコノニウム
イコノシャフトに与えられた命令プログラムの構造から、
ニビルが何らかの命令意思によって行動する
“生物”的特性を持つ惑星であることが予測された。
ここで、元老院が進めた計画が
“月の縦杭”事件で発見されたニビルDNAをもった人類を
生み出す試みであった。
ニビルが何らかの命令によって行動しているものならば、
交感できる人間を用意することで
そのまま“捕獲”“支配”できるのではないかと考えたのである。

結果、500の実験体が産み出されたが
女子として誕生したものは出産後、すべて死亡。
残った男子実験体には、特異な能力が見られたものの、
99%が5歳までに重度の記憶障害と発作で死亡。
唯一残った成功例がコード番号IDP381M
ヒロト・アマギワであった。

本文:金子良馬、山口恭史 
初出:II-p43 「未完兵装ルナシャフト設定資料集・用語集」
※当ページに含まれる全ての文章について、一切の無断引用、複製、配布等を禁じます。