イコノニウム【いこのにうむ】
Icononium
21年前、月から大量に発見された超金属。
遊星ニビルのほとんどをしめる強固な構造をもつ超元素であり、
戦闘ユニット・イコノシャフトの原料となる結晶抗体を生み出す物質でもある。
またこの物質はレーダー波を吸収してしまうため
ニビルイコノシャフトを通常のレーダーでは
観測することができず、イコノニウム反応がキャッチできる
イコノニウムレーダーをもってのみ観測可能となる。
またイコノニウムは展性・延性にもすぐれ、
無重力/低重力下で圧縮・反応させることで、
かつて人類が手にしたいかなる燃料より高いエネルギーを発生させる。
イコノニウムドライブ参照)
イコノニウムは亜空間航法に伴うワームホールを
人工的に作り出せることのできる唯一のエネルギー源である。

さらにイコノニウムの元素配置には生物がもつDNAに似た構造
ニビルDNA)が発見され、ここからニビル
何らかの命令プログラムにより自立して“行動”する
“生物”的特性を持つ惑星であることが予測された。
同時に対ニビル共感遺伝子研究、すなわち
人間DNAと解析されたニビルDNAのかけあわせから、
実験体の製造がおこなわれたが、そのほとんどが失敗に終わり、
唯一の成功例としてヒロト・アマギワが生まれた。

このことは後に、元老院の陰謀、人類の最終作戦ルナシャフト
への布石となった。

なお、ニビル戦役後にレジスターを引退したベアトリーチェ
このイコノニウム研究に生涯を捧げ、第一人者となった。

本文:金子良馬、山口恭史 
初出:I-p143 「未完兵装ルナシャフト設定資料集・用語集」
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