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TOP頁に「ヴァンヌに行きたかった(理由はいずれ)」と思わせぶりなことを書きながら、ずーっと旅行記を 作成を放棄していましたが、やはり理由だけは明らかにすべきかと思い、恥ずかしながら公開。
単純に結論を言うと、アレクサンドル・デュマの『三銃士』の 続編『鉄仮面』(『三銃士』から約30年後のお話。全体の題名は『ブロジュロンヌ子爵』。 鉄仮面はその最終話) にて、アラミスの職業が「ヴァンヌの司教」だったからです。
思えば、私が西洋史に興味を持ったのは、中学生の時TVで観た映画『三銃士/四銃士』がきっかけでした。 その後のディズニー製作映画等に比べると、かなり原作に忠実な作りで、悪女ミレディを フェイ・ダナウェイ、リシュリュー枢機卿をチャールトン・ヘストン、アトスをオリバー・リード、 アラミスはリチャード・チェンバレンが演じていた。(ほかの俳優は名前を忘れた)
登場人物の中で、姉の影響もあってアラミスがお気に入りだったわけですが、『三銃士』では、ハッキリ言って チョイ役の彼が、『鉄仮面』ではほとんど主役(?)。
昔、王妃の腹心シュビルーズ夫人の愛人だった関係で、 ルイ14世の出生の秘密(双子だったこと)を知る現ヴァンヌの司教アラミスは、その秘密により、 密かに「イエスズ会の管区長」の地位を手に入れ(よくわからないけど、その世界では すごい地位らしい)、ルイ14世と鉄仮面を被せられて幽閉の身である双子の王子の入れ替えを企てる。 万事うまく行くかに思えたが、財務卿フーケの裏切りにより陰謀がばれてしまい、何も知らない親友 ポルトスと共に、勝手の盟友・銃士隊隊長ダルタニアンに追われる身となり、ベル・イル島に逃亡。 ここでポルトスは戦死。アラミスも絶体絶命のピンチに陥るが、追っ手の艦長がイエズス会の会員だったため、 無事スペインに逃亡して最後はアラメダ公爵になるという話です。(アラミスを中心とした粗筋(^^;)ヴァンヌの街の規模も司教の地位もよくわからないまま、ただ漠然とヴァンヌに行ってみたいと思っていたので、 これを機会に訪ねてみたのでした。
正直、ヴァンヌは小奇麗だけれど小さな街で、城壁の中にあるカテドラルも決して大きくはない。 だから多分、ヴァンヌの司教という地位は、フランスの聖職者の中では大して偉くはなかったのだろうなと 推測された。カテドラルは質実な造りで、壮麗な宗教建築という感じではなかったのが、銃士あがりの司教には ふさわしいような気もして、なかなか感慨深かった。(右上写真がヴァンヌのカテドラル)
田舎を巡る忙しい旅で、まとまった買い物時間など取れなかったので、たいしたものは買っていないけど、 それでも多少はお買い物をしたのでご紹介。ちなみに、このときのレートは1ユーロ=約140円。
◎カンペール陶器(耳つきボウル)
ブルターニュのお土産品で有名なものがカンペール焼きという陶器。素朴な手描きの絵付けが魅力。 新婚旅行なのだから、記念に一つは買おうと思ってはいたものの、本物は結構高い。(約3000円~?)
かと言って、いかにも量産品という感じの明らかに絵が印刷のお土産椀を買う気にもなれない。 (それでも1椀約1000円)
迷っていた時に、たまたま ラ岬の土産物屋で見つけたのが写真の耳つきボウル。 「Faience d'Art Regional decor Breton」と背面に銘があるのだけれど、正式なカンペール陶器 なのかは不明。でも、椀の中のブルターニュ風の 衣装の男女の絵も綺麗だし、側面の花模様も気に入った。値段も12ユーロくらいでお手頃だったので、 ペアで購入決定。厚手で丈夫で、家でシチューやスープ、鍋の時などに重宝してます。
ちなみに、このラ岬の土産物屋では、5ユーロで毛糸の帽子も購入。その後の寒さを凌ぐのにすごく 役立ちました。いかにも観光客ズレした場所にある土産物屋だった割には、掘り出しモノの多い良い店だった。◎スーパーで買った食品類
車だったので、スーパーにはよく行った。そこで、お土産用の食品もいろいろ購入。
土産物屋で買うより安いし、種類も豊富だし、スーパーマーケットでは食品を見ているだけで楽しかった。 ホテルの高い割にはさみしい朝食に嫌気がさし、水・オレンジジュース・パンのほか、ピクルス、マスタード、 ハム、果物などを調達して安上がりで尚且つバラエティに富んだ朝食を食べることができた。 そのほかに夜に部屋で飲む用のシードルやワイン、時には夕食用の牡蠣や海老など、スーパーは大活躍。
お土産物として購入したものは、写真にある「カルバドス」=3.2ユーロ (りんごのブランデー。カルバドスは本来はノルマンディーの特産品。 ブルターニュでは別のブランドがあるのだが、マイナーで高くてスーパーでは あまり売っていなかった。)や「ゲランドの塩」=2ユーロ強。 そのほか、「PATE DE FOIE」というブルターニュ特産の豚パテの缶詰などを友人達用に購入。 家族へのお土産にブルターニュとは関係ないけど、ファグラの缶詰やエスカルゴの缶詰(ともに6ユーロ近辺)を 買ってみた。(味はビミョウ・・・)◎ブルターニュ・ビスケット
新婚旅行である以上、結婚式に来てもらった親戚や会社への土産は欠かせない。そこで購入したのが写真の 箱に入ったビスケット。ブルターニュ地方の新鮮なバターとミルクが入った素朴な味わいのビスケット。 箱の絵の少女は、ブルターニュ特有の民族衣装を身に着け、表情もとてもかわいい。側面の模様も ブルターニュを象徴する紋章で飾られ、お土産品としてはうってつけである。
でも、実はコレ、現地で調達したのではない。いわゆる日本で買える 「海外おみやげ」というシステムで購入したものなのです。
18×12×7cmの箱に入ったこのビスケット、重さは一箱375g。こんなものを20個も30個も現地から 運んでこれるか!というのが本音。初めてこういうシステムを使用しましたが、本当に助かりました。 ちなみに、お値段は4箱セットで4000円。梱包送料900円。
JTB「おみやげおまかせ」HP
でも、今はこのビスケットは扱っていないかも。インターネットカタログには見当たらなかった。