パ リ 編
PARIS

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★ アクセス ★






●CDG(シャルル・ド・ゴール)空港←→パリ市内

 CDG空港からパリ市内への移動方法はいくつかあるが、私は到着時には鉄道(RER)、帰りは パリ交通公団が運営する「ロワシーバス」を使った。

 鉄道B線は、空港始発でパリの北駅(Gare du Nord)を通り南に向かう路線で、市内まで料金は7.5ユーロ
しかし、私が乗ろうとした電車はなぜか乗車拒否。そのまま回送されてしまった。 理由もよくわからないし、そのまま待っているべきなのか、別の手段を探すべきか辺りを見回しているうちに、 日本人らしきおばさん2人組を発見。 現地在住らしく車掌にフランス語で何か聞いたりしている。 とりあえず2人に話しかけて、合い席させてもらうことにした。おばさんが、車掌から聞き出した話では 何か事故があったとのことで、無事にパリ市内に着けるのか、いきなりピンチ。
 しかし、30分後に次の急行電車が来て、無事パリ市内へ向かうことができた。 おばさん2人は、フランス大統領候補の奥さんについて品評しながら車内の時間を過ごしていた。 夕方の電車だったが、メーデーだからか、思ったより混むこともなく乗換駅のDenfert Rochereau駅へ。 ここからMontparnasse駅へ行き、更に乗り換えてホテルのあるParnetyという駅まで行ったのだが、 地下鉄路線の選び方に失敗し、Montparnasse駅での乗換えが非常に遠くて苦労してしまった。
何本もの地下鉄が交差している大きな駅では、路線図をよく見て、隣合って描かれているラインを選んだほうが 乗換えが楽な可能性が高いので注意。

 ロワシーバスのパリ市内の乗り場はオペラ座だが、ギャラリー・ラファイエット側から行った方が近かったような(?)。 でも、既に時間が経ちすぎてうろ覚えなので信用しないほうがいいかもf(^^;)。
とにかく、ノンストップで空港まで一直線なので、やはり楽。料金も手頃だし(8ユーロ)、オススメです。

●パリの地下鉄

市内のほとんど網羅していて大変便利な地下鉄。でも、たまたまなのか、よくあることかはわからないが、 急に不通になっている路線があったりして、乗り換えは柔軟に考えておかないと焦ることもある。 車両はロンドンの地下鉄に似て、あまり大きなものではなかった。犬を連れて乗るのは可だが、自転車は不可。 (多分、自転車は改札を通れない。狭くて。)10枚綴りの回数券「カルネ」を買ったが、パリの滞在時間が短すぎて 使い切れなかった。次に行くときに使おうと思ったが、有効期限は6ヶ月らしい。  

★ 観光 ★






 10数年前のパリ訪問時には、フランス革命200年祭直前のためルーブル美術館は修復中で入れず、今回こそは!と 朝9時頃行ってみたが、既にガラスのピラミッド前には行列ができていた。 それでも15分くらいで中に入れたので、多分良いほうだろう。小さいスーツケースを引きずっていた おばさんは、警備員に入館を拒否されていたので、大きな荷物はどこかに預けてからでないと入れないらしい。

フィリッポ・リッピの絵  ガラスのピラミッドの中に入り、入場券を買い(7.5ユーロ)、詳しい案内図をもらったら、いよいよ見学開始。 まずは一番人気の2階(イタリア絵画等)へ。 私は、基本的にルネッサンスの初期~中期の画家が好きなので、最初の方の部屋で早くも興奮状態に!! フラ=アンジェリコ、フィリッポ=リッピ、ボッティチェリ。特にこの部屋ではフィリッポ=リッピが良かった。
どうやらルーブルは撮影自由のようなので(皆が写真をフラッシュ付で撮っていたが、警備員に注意されていなかった) わざわざ戻って撮影したのが右写真→。深い青と美しいマリア様の表情が好きです。
 ルーブル早回り2時間コースをもくろんでいたのに、せっかくだから気に入った絵にはコメントを。。などと案内図に 書き込んでいたりしたら、イタリア・スペイン辺りだけで相当時間を使ってしまった。後期ルネサンス以降のイタリア絵画は 早足で飛ばし、『モナ・リザ』の前へ。確かに絶えず人だかりで、たくさんの観光客がモナリザとともに写真を撮っていた。 それでも、朝早くは結構近くで鑑賞できたが、午後近くなったら近づくことさえできなかった。
モナリザを過ぎるとスペイン絵画が続くが、これはさすがにプラド美術館の充実ぶりには及ばない。 それでも、ムリーリョの貧しい少年(?)の絵が個人的に気に入った。

 2階には、他に有名なドラクロワの『民衆を導く自由の女神』などがあるけれど、イタリア絵画のフロアを 過ぎてしまえばそれほど混雑はしていない。3階のフランス絵画中心の辺りは更に空いていて、かなりゆっくり鑑賞できる。 (でも時間がなかったので基本的に早足)。フェルメールなどがあるはずのフランドル絵画の一角は、 鍵がかかっていて入れなかった。

 絵の鑑賞方法は人によって様々だが、素人には多少の知識があった方が興味深く見られると思う。 朝日選書『世界の絵画-フランス編-』は、一枚の絵の書かれた背景や、絵を巡るエピソードなど、 絵のカラー写真とともにまとめられていて読み物としてもおもいろいし、文庫本で手軽なので、 ルーブル美術館に行くなら、事前に読んでおくことをオススメします。

 そのほか、半地階~1階にかけては、古代文明の彫刻等がわんさかあります。有名過ぎる『ミロのヴィーナス』は、 意外にあっさり置いてあって、観光客もあっさり見て行っていた。
ほかに中世ルーブルの堀も地下にある。慌てて見たので印象はイマイチだが、遺跡好きならおもしろいかも。
全部まともに見たら、少なくとも丸1日はかかる。やはりルーブル美術館はすごいです。

 





シャ



サントシャペル1階礼拝堂  パリで一番古い(13世紀)ステンドグラスが見られるサント・シャペル教会は、ノートルダム大聖堂と同じシテ島にあり、 地下鉄の出口からは、ノートルダムのちょうど反対方向にある。 ステンドグラス 現役裁判所の中庭にあるため、敷地に入る前に荷物チェックを受けなければならない。 私が並んでいるところへ、北アフリカ系と思われる若者が無理矢理割り込んできて、おまけに金属探知機をピーピー鳴らしまくって 列を滞らせて、ちょっと頭にきた。
無事に裁判所の敷地に入ると、今度は入場券を買う列に並ぶ。入場券5.5ユーロ

 さて、ついに教会の中へ。2階建の小さな教会だ。ガイドブックによれば、1Fは王宮の使用人用、2Fは王家と特権階級専用 の礼拝堂だったそうだ。使用人用の方は窓が少なくちょっと暗いが、鮮やかな青と赤の壁に星の模様があしらわれ、 何となくオリエンタルなムードがある。(←左写真参照)ここだけでも充分に美しい。
 しかし、メインはやっぱり2Fである。聖書の物語をモチーフにした13枚のステンドグラスが圧巻である。 窓が大きいだけに室内も明るい。壁際にはパイプ椅子が並べてあって、そこに座ってゆっくりステンドグラスを鑑賞できる ようになっている。また、椅子にランダムに置かれたファイルの中から、日本語解説書を見つけ出せば、各々のモチーフの 内容も知ることができる。左右交互に腰掛けながら光のシャワーのようなステンドグラスを堪能できます。 (右写真参照→

 









ノートルダムファサード  セーヌ川に囲まれたパリの中心地シテ島にあるノートルダム大聖堂は、12世紀ゴシック建築の最高峰と言われている。
ノートルダム彫刻 実際、正面ファサードの彫刻や、薔薇窓と呼ばれる円形のステンドグラスは、地方都市のカテドラルにはない 豪華さがある。あまり時間がなくて、無料ゾーンを駆け足で見ただけだが(塔と地下礼拝堂は有料)、 薔薇窓だけでも見る価値ありです。

左写真は、正面ファサード彫刻の一部。アダムとイブが蛇にそそのかされて リンゴを食べてしまうところ。こういう彫刻を一つ一つ見るだけでも、その気になれば相当時間がかかる。

今度行く機会があれば、もっとゆっくり彫刻もステンドグラスも見て、塔や地下礼拝堂にもお金払って行って、 更に後ろからや対岸からの景観を眺めたいものです。

★ 食事 ★


ジェ



アルジェリア産ワイン  5/1はメーデーのため、事前にミシュランHPで調べていたレストランはすべて休み。モンパルナス駅周辺から ホテル(Apollon)までの間で探した結果、数少ない選択肢からアルジェリア料理店をチョイスした。 ホテルからは徒歩2分ほど(最寄駅は地下鉄Parnety)。
店内はなかなか広く、元気なウェイターのお兄さんが明るくオーダーを取ってくれる。 まずは、つきだしに「オリーブ&クッキー(のようなもの)」が出された。ワインを何にしようかと迷っていると、 ウェイターが勝手にアルジェリア産のワインをチョイスして出してきた。(右写真参照→)
しかし、このワインをデジカメで撮影したことが、後の悲劇の原因となるのだ・・・。

 料理は「KEFTA」という肉団子料理を頼んだ。3種類のクスクス(あずき色、白、黄色)に ひよこ豆をトッピングし、肉団子を置き、ナス・ニンジン・ズッキーニとトマトで煮込んだスープをかけて食べる。 野菜たっぷり薄味スープで、ヘルシーでおいしかった。2人で41ユーロ

 翌朝、この店にデジカメを忘れてきたことに気がついた。結局、最終日に取りに行くまで、デジカメはこの店で お休みすることになったわけだが(詳細は番外編にて)、 ちゃんと保管しておいてくれたので、良いお店です。(左写真は店の外観)  




   モンパルナス駅周辺には中華料理屋が多い。日曜日、軒並みレストランがお休みの中、(上記アルジェリア料理店も 休みでデジカメ回収できず。。。)営業している中華料理店はツーリストの救世主。
 中華料理店でもフランスらしく「MUNE」というコースをやっている。私が食べた店では確か10ユーロだった。 まずアントレは「北京スープ(ペキノワーゼ)」。日本ではあまりお目にかかったことがないが、赤いちょっと辛い スープでおいしい。フランス的な料理に飽きた時にはしみじみ身体に沁み渡る。メインには、牛肉の細ぎりとピーマンの炒め物 のようなものを頼んだような気がするが、詳細は忘れてしまった。 白いご飯(インディカ米)と野菜たっぷりの醤油(オイスターソースか?)味は、やはりほっとする。
 

★ 買い物 ★




組立ノートルダム(前面) 写真は、組立紙模型コレクターの1号様へのお土産に買ったノートルダム大聖堂の組立紙模型(小)(完成品)
組立ノートルダム(側面) ノートルダム大聖堂の売店で購入。5ユーロ。「EDITIONS MIRONTAINE」という会社が出しているらしい。
作成者1号の談によれば「パーツは切れ目が入っていて、ちょっと手で押せば切り離せるし、 ボンドとかを使わずに切り込みに出っ張りを差し込んでつなげる方式なので初心者にも最適! 30分くらいで完成。という感じです。」とのこと。
ノートルダム大聖堂の正面ファサード写真と見比べても、なかなか遜色ない出来栄え。 値段も手頃だし、皆様も是非チャレンジ下さい。

 また、なぜかサント・シャペル教会の売店には組立紙模型が充実してます。 本当に小さな、いわゆる 教会のスーベニアショップにも関わらず、サント・シャペル教会はもちろんのこと、エッフェル塔、ノートルダム大聖堂、 凱旋門など 本格的なものを4種類ほど扱っていた。ノートルダム大聖堂のものが一番高くて、35ユーロぐらいだったと思う。 (上記のものとは別。)  

★ ホテル ★


















◆Hotel Apollon Montparnasse◆
住所:91 rue de l'Ouest Paris 14 TEL:01 43 95 62 00 FAX:01 43 95 62 10 E-mail : apollonm@club-internet.fr
ツイン1室1泊 朝食付90ユーロ 地下鉄13号線Parnety駅より徒歩2分
 HPのミシュランガイドに載っている☆☆クラスのホテル。 最寄駅の地下鉄Parnety駅からは、まさに徒歩1~2分だが、Montparnasse駅からも10分くらいの距離で、Montparnasse駅を 拠点にしたいときは便利。
 私の泊まった部屋は、シャワー付(バスタブなし)ツインルーム。なぜかバスタブ付の部屋はダブルしかないようだ。 部屋は正直言って狭かった。でも、清潔でシャワールームも広く短い滞在には不自由はなかった。
朝食は、地下1Fのお洒落な空間でいただけるが、基本的にパンとコーヒーのコンチネンタルです。

   このホテルはHPがあります。フランス語ですが・・・。
◆Hotel Apollon Montparnassse のHP
 








◆Hoel Vivienne◆
住所:40, rue Vivienne Paris TEL:01 42 33 13 26 FAX:01 40 41 98 19
ツイン1室1泊朝食付 98ユーロ 地下鉄8,9号線Grands Boulevards駅より徒歩2分
 このクラス(☆☆)のホテルには珍しく、パリの真ん中にあって観光・交通に便利。オペラ座まで歩いて10分くらい。 私の買ったガイドブック(ブルーガイド『わがまま歩き フランス』)のエコノミーホテル欄の一番最初に記載されていた。

フロント付近には黄色いソファ等が置かれていてなかなかお洒落な雰囲気。(朝食を食べる場合は、ここで給仕される。) でも、フロントはごついおじさんだった。
 部屋は、たまたまかもしれないが、角部屋のなかなか広い部屋で、お風呂とトイレも別。 ☆☆クラスとしては、かなりいいレベルなのでは、と思う。(但し、地方都市に比べると値段もだいぶ高いが。) 最終日に広い部屋でのびのびできて良かった。

 ちなみに、上記アポロンホテルともども、日本からe-mailで予約した。両ホテルとも英語でOK。 静かな部屋をとリクエストしていたおかげか、繁華街でも本当に静かでゆっくり過ごせた。 余計なマージンもかからないし、E-Mailのわかるホテルなら、旅行会社など通さず予約するのが良いかも。  

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