ペリグーはドルドーニュ県の首都。小さいけれど古い歴史を持つ街で、
駅から15分ほど行ったところにある中世的な旧市街と、線路近くの
ガロ・ローマ遺跡の2つが主な見どころ。
土日に開かれる朝市も有名なフランス有数の美食の街です。
○サン・フロン寺院
ビザンチン風の5つのドームが印象的なペリグーのシンボル的教会。
イル川の下流(上流かも?)の橋から観るのが一番良いと言われているので、わざわざその橋まで行って写真を撮った。
(写真右→)
でも、川岸の駐車場が前景になってしまうので、いまいちな気もする。橋より手前の対岸の散歩道からが個人的には
一番きれいに見えると思う。
教会の中はロマネスク風で、木彫のキリスト昇天図が前方の祭壇に飾られている。
0.5ユーロを入れると30秒くらい明かりがつく仕組み。外観の奇抜さに比べると、中は素朴。
○ペリゴール博物館
ペリゴール地方の様々なものが集められた博物館。入館料:3.5ユーロ
1Fには、いきなりポリネシアン風の民芸品みたいなものがたくさんあって
何かと思ったが、誰かのコレクションの寄贈品らしい。
中庭には、彫刻や、建物の壁の一部、墓石などが、かなりランダムに置かれている。(ここにトイレがある。)
2Fには、先史時代の発掘品がいろいろ展示されていておもしろい。
石器に始まり、人骨や動物の骨など、ペリゴール内の遺跡で見つかったものが数多く展示されている。
幼稚園の社会科見学みたいな団体とぶつかり、ものすごい騒々しさだったが、
なぜか2Fには来なかったので、ゆっくり観ることができた。
午後のラスコーへの良い勉強になった。
○ガロ・ローマ遺跡
フランスがガリアと呼ばれていた時代にローマ人たちが作った遺跡が多いのもこの地方の特徴。
ただ、ローマ時代に作られ、ローマ人が去った後に、この地方の人々に要塞として使われたりしたようなので、
ローマ時代そのままの姿で残っているわけではないらしい。
"Chateau Barriere"は、線路際に建つ崩れかけた要塞である。英語の説明書によると、ローマ時代に作られたこの建物を
後のバーバリアン(野蛮人?)進入の時に要塞として使ったとか。。
この石造建築に既に天井はない。扉も固く閉ざされている。線路際の方は危険なためかロープが張られていて、近づくことはできない。
誰もいない草むらの静かな空間に忘れ去られたように建つ静かな廃墟だ。
"Tour Vesone"(←写真左)は、直径20m、高さ27mの塔で一部が崩れている。
この建物が何に使われていたのか、どうして、このような形で塔の片側だけが崩れてしまったのか、それらは
今も解明されていないらしい。ぽっかり崩れ落ちた空間に青い空に映える、不思議な風景であった。
"Jardin des Arenes"は、ローマ時代は円形競技場だったところだが、
競技場の名残は、片隅に残る石垣(?)のみ。今はのどかな公園でした。
○ラ・シテ教会(Eglise la Cite)
ガロ・ローマ遺跡が点在するラ・シテ地区にある教会。サン・フロン大聖堂よりも古い時代に作られた
ロマネスク建築の教会で、丸いフォルムとあまり大きくないサイズに親しみをもてる。
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