ドイツ旅行のお約束と言っても過言ではないライン下り。ツアーではリューデスハイムから乗船してローレライまで見たらオシマイ、
というパターンが多いらしい。女王様たちはライン下りの始発点であるマインツに泊まっていたのだが、そこから乗るとあまりにも時間
がかかりすぎるし、対岸のリューデスハイムには結構行きづらいので、ライン川沿いに列車で30分ほど行ったビンゲンから乗船
することにしていた。
そして、いざ列車に乗ってから、ビンゲンには「Bingen Stadt」駅と「Bingen Hbf」駅があることに気づき、大ピンチに。 f(^^;
正解はBingen Stadt駅(手前)の方。停車時間が長いし、外国人観光客が結構降りる(日本人は見あたらなかった)。進行
方向右手に向かって駅を出て前進すると船着き場があります。
目的地ボッパルトまでの片道切符30.8DMをカードで購入し、ビンゲン発 10:30のクルーズ船に乗船。
最上部のデッキに出て、中州に建っている元税関だったねずみの塔(右上写真)という塔を眺める。が、この日は天気も悪く
非常に寒かったため、10分と我慢できずに船内に撤収した。
この後、船はライン川の両岸に停船しながらゆっくり進んでいく。バッハラッハ、オーバーヴェーゼル、カウプなどといった街を通過
していくのだが、どの街もちんまりとしていて川岸に教会、山腹に森orぶどう畑、山頂に古城という光景が続くので、正直
言って途中でダレてくる。帰国してから写真を見ても、どれがどの街だか判別が難しい(左上の写真はオーバーヴェーゼルだと
思われる)。
そうこうするうちに乗船してから1時間くらい経った頃、船内放送が入って乗客の動きが慌ただしくなってきた。いよいよライン下り
最大の目玉、ローレライが見えてきたのだ。女王様たちも再び上部デッキへ。しかし頭では理解していたものの、実際に単なる
岩山でしかないローレライを目の当たりにした時のがっかり感は格別だ。さすがヨーロッパ3大がっかり名所の1つである。
この付近は確かに川幅が狭く(他の部分と比較して、だけど)カーブしているので、難所といえば難所だったのだろうが、日本の川の
ように急流というわけでもなし、どうしてここでそんなに船が難破したのか、どーも理解できない。ガイドブックの写真では頂上に
ドイツ国旗が立っているのだが、少なくともこの日はそんなものはなかった。岩の下の方に「LORELEY」と大書された
プレートが埋め込まれており、がっかり感を素敵にパワーアップさせていた。
ローレライを過ぎると、日本人団体客はザンクト・ゴアールかザンクト・ゴアルスハウゼン(左下写真)でぞろぞろ降りていくので
船内はガラガラに。女王様たちは船内レストランで昼食を摂ってから、12:50にボッパルトで下船した。まあ、これくらいの
時間がライン下りの単調さに耐えうる限界ではないでしょうか…。
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