「私は好きだが、普通の人が買うと後悔する可能性高し」小めにゅ
1.「ガデュリン」
2.「.hack vol1 感染拡大(ドットハック ボリューム1 かんせんかくだい)」
3.「MAJESTY(マジェスティ)」
4.「LENNUS(レナス)」

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1.「ガデュリン」(スーパーファミコン)
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特徴
・「自航惑星ガデュリン」という本が原作。

・スーパーファミコン初のRPG。

・基本的にはストーリー主導のごく普通のRPG。

・戦闘で色々と新しい試みが試みられている。
(「ゆうげき」コマンドで、敵に対してカウンター攻撃を加える事ができたり、
「そうだん」コマンドで、敵を寝返らせたりする事ができたり、
「ぼうぎょ」コマンドで敵を吹き飛ばしたり)

長所
・オープニングの曲を筆頭に、スーファミ初RPGとは思えないほど、BGMの出来はいい。

・色々と謎が多く、続きが気になるストーリー。

なによりヒロイン「ファナ」が可愛い!!
(エッチな描写に対しては相当うるさかったはずのスーファミで、
よく水浴びの裸シーンが許されたよなあ……)

短所
・戦闘で試みられた試みがことごとく失敗し、
このゲームでは戦闘は苦痛以外の何物でもない。
(「ぶっとび!」状態に悩まされ何人のプレイヤーがこのゲームを放り出した事でしょう)

・後半の方でいきなりヒントが全くない状態でとても面倒なアイテム集めをさせられる。
(ここで挫折した人も数多くいるはずです)

・エンディングは何となく納得がいかない。

・強力な「会心の一撃(あるいは「痛恨の一撃)」にあたる「極めの一撃(涙の一撃)」
がとんでもなく強力すぎ、ボスすら一撃で屠る事がある。
(逆に、敵に「涙の一撃」を出された時には間違いなくパーティに死者が出ます)

総評
  このゲームを「クソゲー」と呼んではばからない人は非常に多くいます。
  ですが、その一方、このゲームを「名作」と呼ぶ人々も確かに
存在するのです。
  全く違う両者の意見、あなたならどちらに耳を貸しますか?

  エンディングもきちんと見た私個人の意見としては、
「ゲームとしては大失敗作だが、それ以外はなかなか面白い」
という意見ですね。
  キャラクター達の個性がいまいちゲームの中で見えてこないというのは
大いなる欠点ですが。
  原作小説を読んだ事がある方ならば、キャラクターの個性を既にある程度
把握できているのかもしれませんが、何も知らない人がこれをプレイした場合、
はたしてキャラクター像を頭の中に描けるのだろうか、と不安になります。
それが出来る人はきっとこのゲームが好きになれるでしょう。

  まあ、私の場合はただ単に「ファナ」命なだけだった、
と言いきってしまえばそれまでですが。
  私は「ファナ」への愛だけでラストまで突っ走ったと言っても過言では
ないでしょう。私は、基本的に『二次元美少女』はあまり
好きではないのですが、「ファナ」はたった1人の例外です。
(「ファナ」の水浴びシーン、スーファミ初のRPGにしては
妙によく出来てます。スタッフも「ファナ」が好きだったのかな?)

  あ、あと、曲も意外といいですね。
特に、ゲームの電源入れた直後の音楽はスーファミRPG至上の
名曲かもしれません。部屋のBGMとして欲しいぐらいです。
(「マザー2」の曲もいいけどね)

  ただ、どんなにストーリーや音楽で頑張ってもゲームとしては
大失敗作である、というこの一点だけは変えようがないでしょう。
  とにかく、このゲームを進めていくのには絶大な苦痛が伴う事
間違いなしです。それを覚悟であえてプレイしたいという人は
中古屋にでも行って買ってみるといいでしょう。
  中古屋市場には結構沢山出回っているみたいで、
探せば割と簡単に見つけられるでしょう。多分100円とかそういう値段で
売られているはずです。

  ゲームとして失敗しているという理由はいくつか挙げられますが、
まあ、一番大きな理由は「極めの一撃(涙の一撃)」にあるんじゃないで
しょうか?
  説明書には「通常の12倍のダメージ」と書かれていますが、
実感としては120倍ぐらいのダメージに感じられます。
  多分、「防御力を無視した」という単語が抜けているだけだと
思うんですが。
  これを食らったらほぼ確実に昇天します。
(私は一度だけこれを食らって生き延びた事がありますが)
  でも、みんなこれを「クソだ」と言いますけど、それを言うなら
「ウィザードリィ外伝2」で、生まれて初めて「ゲニン」(※1)から
クリティカルヒット(※2)を食らった時の方がショックが
大きかったですよ。
  大体、「ウィザードリィ」も、運がよければラスボスも
クリティカルヒット一撃で倒せるじゃないですか。
……まあ、よほど運がよくなければ無理ですが。

  血の汗を流しましたが、気合だけでクリアしました。

(※1)「ゲニン」
  地下二階から出没する敵キャラクター。
攻撃力、アーマークラス、HP、どれをとっても
「雑魚」としか言い様のない敵なのですが、
仮にも「忍者」ということで「クリティカルヒット」
能力は一応持っています(出してくる確率は1%以下だと思いますが)。

(※2)「クリティカルヒット」
  直訳すれば「致命的な一撃」。
「ウィザードリィ」シリーズではもうすっかりお馴染みの
「首を刎(は)ねる」攻撃です。
普通のゲームの「会心の一撃」とかとは違い、
これを食らうとどんなモンスターだろうが冒険者だろうが
問答無用で一撃で昇天します。
  プレイヤーサイドでは、この攻撃を繰り出せるのは、
基本的に職業「忍者」のキャラクターだけです。

点数評価
 私お気に入り度:★★★★★

 ゲーム性:★★(あるいは★)

 目新しさ:★★

 手に入りやすさ:★★★★




2.「.hack vol1 感染拡大(ドットハック ボリューム1 かんせんかくだい)」
(プレイステーション2)
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特徴
・ゲーム内容的には「『疑似』アクションRPG」って所でしょう。
(なんとなくアクションRPGっぽいですが、敵の攻撃は能動的には殆ど回避不能で、
乱数による回避……普通のRPGでいう「MISS!!」って奴です……がその大半を占める)
それでも、イベントによっては多少指先を使うものもありますが、
基本的には「『疑似』アクションRPG」と言いきってしまっていいでしょう。

・シナリオ的には「『疑似』ネットゲー」です。
実際にはネットに接続しないゲームですが、まるでネットに本当に接続しているかのような
錯覚に陥る事請け合いです。

・「vol4絶対包囲」まで出る事が決定していて、本作のみではこのゲームの謎の一端しか見る事ができない。
(実は、「『.hack』プロジェクト」なるものが存在していて、「.hack」は、テレビアニメ、コミック、
ラジオ(+DVD)等など様々なジャンルで販売されています……テレビアニメ版とゲーム版では
主人公が違います。全く同じ事件をネタにしていますが。いずれはゲーム内で接触する事もあるそうです)

・DVD「.hack//Liminality(ドットハック リミナリティー)が同封されています。
このDVDは、ゲーム本編とは直接は関係しない内容です。

・「ネットゲー」を舞台としたRPG、ということで、「ネットゲー」に全く興味のない人や、
「ネットゲー」の知識が殆どない人には非推薦です。

長所
・謎が謎を呼ぶストーリーが激しく気になる。

・本当にネットゲーをしているような錯覚に陥る。
(この「疑似」ぶりは凄いと思います)

・女性キャラがみんな可愛い(一部の愛好者の間では「男キャラも可愛い」と言われているそうです)。

短所
・複数のメディアに分かれて語られているストーリーなので、全体像を掴むのはかなり難しい。

・「ネットゲー」に興味のない人にとっては全く興味のもてないストーリー。

・レベルがとても簡単に上がってしまうため、難易度は非常に、いや、異常に低い。
ただし、ラスボスと隠しボスのみは異常に強いです。
初戦必敗。(ただし、倒し方さえ分かれば決して倒せない敵じゃありませんが)

・ゲーム本編がすぐに終わってしまう。
(私のクリアまでの時間は約24時間です
その後の隠し要素を多少含めてもプレイ時間は30時間程度です
早い人なら8時間程度でクリアできるそうです
いくらなんでも短すぎます)

総評
  とにかく、人を激しく選ぶRPG。
とんでもなくシナリオ命なゲームなので、シナリオが受け付けられない人は絶対買わない方がいいです。
ちなみに、かいつまんでお話をしますと、
「『The World』というネットゲーをプレイ中に突然意識不明になる人が続出。
意識不明になった人間はほんの一部の例外を除き、全員意識を取り戻さない。
『The World』とは一体何なのか?」

と言うのが基本で、ゲーム版では友人が目の前で(もちろん、『The World』
の中での話です)謎の敵に襲われて意識不明に陥ってしまった少年の話です。
少年は謎の少女から本来ならば不可能な能力を授かり、その能力を使って
『The World』の謎に迫っていく、というお話です。

  テレビアニメ版と漫画版ではそれぞれ主人公が違います。

  基本的にはゲーム版だけやっていれば話は分かるようになっている、
はずです。テレビアニメはそろそろ放送が終わってしまいますし、
漫画版は超品薄でそう簡単には入手できませんが。

  全然かいつまんでませんが、今までに判明しているストーリーをまとめると
こういう感じになります。このストーリーにカケラほどの興味も持てない、
というのなら、絶対買うべきではありません。

  ゲームとしての純粋な評価としては、やはり簡単すぎる、という点が
マイナスポイントでしょうか。
  操作に慣れるまでは何度か全滅する事もあるでしょうが、
基本的に非常に難易度は低いです。
(辛いようならレベル上げをすればいいわけですし。このゲーム、
レベルは本当に簡単に上がります。開始から10時間前後でクリア推奨レベル
になっちゃいました。)
  でも、随所に味付けとして盛り込まれているネットネタとか
(特に『2ch』ネタ)全然可愛くない(けど、ある意味可愛い)
ペット「プチグソ」の育成とか、細かいネタが面白いかもしれません。

また、「vol1 感染拡大」のみでは全然話が分からないので、
やるつもりなら「vol2 悪性変異」以降のも買う必要があるでしょう。

  本編のみクリアしました。まだ最強のデータとは程遠いですが。
(パロディモードは未クリアです)

点数評価
私お気に入り度:★★★★★

ゲーム性:★★

目新しさ:★★★★

手に入りやすさ:★★★★★


3.「MAJESTY(マジェスティ)」(パソコン)

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特徴
・インターネット対応のリアルタイムアクションRPG。

・お店では販売していない。
(「MAJESTY」のHPでダウンロードしてください)

・一度に2000人の人間が接続可能。

長所
・接続が比較的簡単。

・常に多くの人が接続しているので、
とりあえず会話相手に困る事はない。

・分かりやすいゲームシステム。
(「ディアブロ」のパクリという言い方もできますが)

・PK(他のプレイヤーを殺すのに生きがいを感じる人)に殺されても
少しの経験値以外は何も失わないので、精神的ダメージが少ない(と思う)。

・チャット機能が、非常に優れているため、
いろんな人達と会話するだけでも充分楽しい(と思う)。

短所
・接続するのに特別な料金がいる。
(料金不要の「体験版」もありますので、それをやってみて
面白かったら本格的に始めるといいでしょう)

・通信速度が遅く、ゲームの進行がタイムラグのように一時的に停止する
(「ラグ」と呼ばれている)等の障害が発生する確率が、非常に高い。

・チャット機能が優れているが、ゲーム部分のバランスはかなりひどい。
(具体例を挙げる気にもならないぐらいひどい部分は沢山ある)

・ヴァージョンアップ途中のため、機能していない(実質上意味の無い)ステータスが
存在する等、まるで未完成のゲームをプレイしているような感触がある。

総評
  私が偶然発見したインターネットRPG。
既にレベルが最大になってしまった人もいっぱいいるようですが、
私はまだまだ始めたばかりで弱いし、このゲームの世界の謎も殆ど知りません。
  レベルが最大になってしまうとやる事がなくなってしまうらしいのですが、
レベルをのんびり上げていけば、かなり長い間たっぷりと楽しめるであろう逸品。
  ただ、ゲームとしては少々難点もあるのですが……。
  接続料金が電話料金とは別にかかるのが最大の難点でしょうか。
まあ、それほど高い料金ではありませんが。
  ただ、この手のインターネットゲームの全てに言えますが、
ハマリすぎない要注意。

  エンディングが存在しません(少なくとも、私がやっていた時には存在しませんでした)。
私は現在は全くプレイしていません。

点数評価
私お気に入り度:★★★★

ゲーム性:★★

目新しさ:★★★

手に入りやすさ:★×99




4.「LENNUS(レナス)」(スーパーファミコン)
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特徴
・(基本的に)戦闘中は、十字ボタン以外のボタンを使用しない。

・MPという概念が存在せず、全ての魔法は体力(HP)を消費して使う。

長所
・(このゲームの特殊な戦闘システムに慣れれば)戦闘をすぐに終わらせる事が可能。

・非常によく練り込まれた世界観。

・クリアしてもまだ明かされない謎がある。

・激安超特価(私は説明書付きで280円で購入しました)。

短所
・よく練り込まれた世界観をいまいち生かしきれていない上、
かなり強引な部分が沢山あるシナリオ。

・旅の途中で仲間になる「傭兵」は、装備の変更ができないため、
どうしても次々と新しい「傭兵」を雇わなければならなくなり、
愛着のある「傭兵」を使い続ける事ができない。

・移動スピードがやや遅い。

・クリアしてもまだ明かされない謎がある。

・手に入れるのがやや困難。

総評
  シナリオ重視の通常のRPGだが、非常によく練り込まれた世界観ゆえに、
旅する楽しさを十分に実感させてくれるゲーム。

  でも、正直言って、「よく練り込まれた世界観」以外にとりたてていい所があるわけではないので、
私個人としてはこのゲームを小説で読みたかったですね。
  あ、でも、シナリオがちょっと強引だしなあ……。
  シナリオの強引さを、戦闘のテンポの良さが補ってくれますが。

  シナリオだけ作り直したゲームだったら相当いいゲームになると思うんですけどね……。
「LENNUS2」が見てみたくなりました(存在していないと思いますが)。

  やはり気合だけでクリアしました。1度だけ。
現在は手元にROMが存在しません。

点数評価
私お気に入り度:★★

ゲーム性:★★★

目新しさ:★★★

手に入りやすさ:★★