原田拾六 1941生 |
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長時間、丹精こめて選り分けて作った土、そして作風も重厚で豪快、また古備前風と独特の作品には特に見るべきものがあります。平成12年には日本陶磁協会賞受賞と「拾六備前」が認められました。独自の理想と創造で世界に通用する「日本の美」を追求している作家です。一度作品を見たらあなたもきっと感動すると思います。 |
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隠崎隆一 1950生 |
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備前の土をどう活かし、ろくろをベースに頭の中で何を造ろうと考えデザインして作品を自由に操っていきます。ヘラを大胆に使い、カットは鋭く、徳利、花器に変わっていく前衛的な作品はみごとなものです。焼き上がりも濃い緑のゴマ、鮮やかなヒダスキ、深い窯変、淡い土味と様々です。花を生けて使ってもいいですが生けなくてもそこに花入が置いてあるだけで感動するような雰囲気があります。これから何が出てくるか楽しみな作家です。
日本工芸会正会員、茶の湯造形展大賞、日本陶磁協会賞、MOA岡田茂吉賞他 |
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正宗 杜康(悟) 1954-2006(2006年没) |
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古備前の土を求めて頑固ともいえる強いこだわりで土づくりに力を注いでいます。成形も力強く、焼き上がりも登り窯は鮮やかな窯変、特にスアナの作品はゴマと灰かぶりとの色具合が最高です。矢筈三角耳付花入などは最も彼の得意とする作品だと思います。穴窯の作品は土味を狙って渋く奥深く、古備前と見まちがえるほどです。扁壷、大壷は豪快で目をみはるものが多く、徳利、酒呑は形が色々で愛好者も次の窯出しを楽しみに待ってるようです。
日本工芸会正会員、花のうつわ展大賞、焼しめ陶展大賞、茶の湯造形展優秀賞、ビエンナーレ奨励賞他 |
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多久 守 1952生 |
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古備前を研究し、穴窯の作品は、土味を生かした「わび」「さび」のあふれる作品を目指し、ヒダスキは、色あざやかで明るい焼きあがりです。紐造りが多く、花入・水指・茶碗等作品も一点一点ていねいな造りです。食器も得意とし、明るく現代的な作品が多く、食卓で使っても楽しい器ばかりです。焼き物以外にも色々興味を持つ少年のような心を持った作家です。更に飛躍して愛好家に喜ばれる作品を造って欲しいです。
日本工芸会正会員、一水陶芸展、日陶展、茶の湯造形展入選 |
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山下譲治 1947生 |
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1982年日本工芸会正会員になる。伝統展16回、日陶展10回入選。茶の湯造形展の優秀賞、奨励賞など数々の受賞歴があります。主に扁壷、造形花器、大皿、鉢等おもてなしの器として使いやすい作品を出しています。茶陶関係から現代的な造形作品までこなしてまとまりを見せています。 |
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脇本博之 1952生 |
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1997年日本工芸会正会員になる。伝陶展、日陶展、焼き締め陶展、茶の湯造形展等多数の受賞歴があります。造形花器に力を入れており、明るい焼きを求めて土造り、作品造りにと努力家です。 |
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斎藤 隆 1948生 |
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県展、一水会賞、朝日展、焼き締め陶展等、受賞歴があります。石目を表面にほどこす等土味と造形の変化を持たせた作品造りをします。特に「ゴロン壷」と名付けた花器は個性的です。酒器などにも楽しい作品を見ることができます。 |
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中村六郎 1914-2005 |
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1945年故金重陶陽に入門、修行。1961年窯を築いて独立。1986年伝統工芸士の認証を受ける。徳利など酒器が好きで力を入れている。野性味があり、朴訥のある作風でファンが多い。 |
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金重道明 1934-1995 |
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故金重陶陽の長男。1970年金重陶陽賞、1980年日本陶磁協会賞、1990年岡山県重要無形文化財認定。土の味を生かした伝統的な茶陶作品が多い。1995年没。 |
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金重晃介 1943生 |
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故金重陶陽の三男。1994年日本陶磁協会賞受賞。1997年備前焼パリ展出品。東京芸大大学院卒。オブジェから茶陶、花器と備前土の持つ可能性を追求している。 |
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柴岡 守 1952生 |
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1983年日本工芸会正会員、中日国際陶芸展、焼き締め陶公募展、茶の湯の造形展、一水会陶芸展入選など、備前の土を生かした焼成を追求しています。 |
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渡辺 聡 1959生 |
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森 陶岳氏に弟子入りし85年の第一回寒風の大窯に参加。89年独立し陶岳先生の大窯を通じ古備前を学び自分の焼き物を追求している。茶の湯造形展、日本陶芸展等入選。 |
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戸川博之 1968生 |
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山下譲治氏に師事し2000年に築窯、食器、花器など土味を生かし、用に重きを置きながら作陶。日本伝統工芸展、茶の湯造形展、一水会展等入選。 |
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竹中健次 1957生 |
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人間国宝 伊勢崎淳先生に師事1994年独立。朝日陶芸展、日本伝統工芸展、茶の湯造形展等入選。備前の色んな土を使い現代感覚に富んだ作品が目をひきます。 |
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小西陶蔵 1947生 |
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大学卒業後1970年作陶をはじめる。日本伝統工芸展4回連続入選し1974年日本工芸会正会員になる。金重陶陽賞、岡山県文化奨励賞 等。伝統と創造をおりまぜた多彩な作品が魅力です。 |
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駒形九磨 1944生 |
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中大中退後各地の焼き物をみて最後に備前の良さに惹かれ修行後1978年独立。土味を生かし酒器、茶器、オブジェなどを製作。一水会陶芸展、焼き締陶展等入選。 |
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伊勢崎 淳 1936生 |
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2004年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。岡山大学美術科卒業 66年日本工芸会正会員 、81年金重 陶陽賞受賞、93年県文化奨励賞、98年県無形文化財。伝統的な作品はもちろん現代感覚あふれる造形、焼成を重視した作品。 |
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伊勢崎 晃一朗 1974生 |
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人間国宝 伊勢崎 淳氏の長男に生まれる。1996年東京造形大学彫刻科卒業。
2000年作陶。2003年茶の湯造形展入選。 |
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近藤正彦 1971生 |
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京都市立工業試験場を経て 平成8年 隠崎 隆一氏に師事。茶の湯造形展入選等。 |
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浦上光弘 1946生 |
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置物、茶道具などが得意。茶の湯造形展、焼き締め陶公募展入選等。 |
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中村 真 1949生 |
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中村 六郎の長男 1971年父のもとで修行、金重道明氏の窯焚を十年間手伝い指導を受ける。土味を生かした作品が多い。一水会入選など。 |
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各見政峯 1921生 |
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岡山県重要無形文化財
金重陶陽賞、文部大臣奨励賞、岡山県文化賞、勲五等瑞宝章など。ロクロ、造形もしっかりした備前の代表作家です。 |
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藤原 雄 1932-2001 |
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人間国宝 藤原 啓先生の長男として生まれる。1980年岡山県無形文化財、1996年陶芸会では初めて親子2代の人間国宝となる。日本陶磁協会賞、金重陶陽賞、岡山県文化賞、芸術選奨文部大臣賞など多くの受賞歴。 |
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山本陶秀 1906-1994 |
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1954年岡山県無形文化財、1959年ブリュッセル万博グランプリ受賞、1970年日本工芸会理事、1987年国指定無形文化財(人間国宝)。毎日芸術賞、紫、紺綬褒章、勲4等瑞宝章等。 |
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大澤恒夫 1962生 |
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素朴で力強さがあり土味を生かし古備前風の作風を追求しています。紐造り、ロクロで仕上げ酒器、茶器、皿など製作。
陶芸ビエンナーレ、一水会入選など。 |
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伊勢崎 満 1934生 |
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岡山県重要無形文化財、64年日本工芸会正会員、74年金重陶陽賞受賞、90年岡山県文化奨励賞、97年備前焼パリ展出品。
桃山茶陶の本格作家として土味、焼成の追求し登窯での緋襷も見事です。 |
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中村真一郎 1952生 |
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藤原 健、(伯父)中村 六郎先生に師事、75年日本陶芸展入選、87年から4回 一水会陶芸展入選、日本陶磁協会会員。 |
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入江 光人司 1939生 |
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細工師入江兼次の長男。父の元で手技を習得し77年に独立。ロクロは使わずてづくりし、宝瓶の名人といわれ備前の第一人者です。 |
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藤原 謙 1943生 |
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香炉、茶碗を得意とした県無形文化財二代目楽山の長男。1961年より父に陶技を習い66年に独立。2002年に3代目楽山を襲名。 |
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松井興之 1931生 |
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岡山県重要無形文化財(1996年)
1969年日本工芸会正会員、金重陶陽賞、岡山県文化賞、県展審査員他 |
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二代目 藤原楽山 1990-1996 |
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県重要無形文化財保持者 父の初代楽山に陶技を学び家伝の塩釉の青備前を受け継ぐ。茶碗の楽山と言われるほど気品あふれる優品が多い。
地位、名誉にとらわれず仙人のように悠々とした風格を持っていた長老でした。 |
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森 陶岳 1937生 |
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59年岡山大学美術科卒業、66年日本工芸会正会員、69年日本陶磁協会賞受賞。古備前に魅せられて86年兵庫県相生市に46メートルの大窯を経て現在地寒風に53メートルの窯を築く以降5年間隔で窯焚きし全長90メートルの新大窯を建設中で2010年頃火入れ予定。96年岡山県無形文化財02年日本陶磁協会賞金賞を受賞。
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横山直樹 1970生 |
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92年川端 文男に師事。95年田部美術館「茶の湯造形展」入選(以降3回入選)
03年日本陶芸展、日本伝統工芸展入選。自然錬り込みの技法 又シャープな造型が持ち味です。
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木村玉舟 1953生 |
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十六代木村宗得の長男。名古屋芸大彫刻科卒。父、芸術院会員の彫刻家 中村晋也らに師事、現代備前陶彫の第一人者です。
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浦上善次 1914-2006 |
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1929年備前名工 西村 春湖に師事、その後 北村西望、内藤 伸に師事。70年岡山県重要無形文化財、岡山県文化賞。
仏、シャガール栄誉賞、紺綬褒章、サロン、ド、パリ展大賞等。
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藤原 啓 1899-1983 |
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1954年 岡山県重要無形文化財指定。58年 日本工芸会理事。63年プラハ国際陶芸
展で金賞。69年 皇居新宮殿表玄関に擂座壺1対を献上。
70年 国指定無形文化財(人間国宝)。 岡山県文化賞。岡山県名誉県民。勲三等瑞宝章。
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藤原 建 1924-1977 |
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1946年 叔父 人間国宝 藤原 啓のもとで陶芸を習得し金重 陶陽先生、魯山人先生のもとでも作陶
1973年 岡山県重要無形文化財指定、 勲五等 瑞宝章受賞。 豪快かつ気品のある 作品が 多い。
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金重 素山 1909-1995 |
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1927年実兄 金重陶陽のもとで修行。74年山陽新聞文化賞。83年岡山県重要
無形文化財指定。91年岡山県文化賞。勲四等旭日小受賞。
茶陶に素晴らしい作品が多い。
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藤原 陶臣 1941生 |
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細工師 藤原 陶斎の長男
1965年 父のもとで細工の指導を受け独立。85年日本工芸会正会員、日本陶芸展、中日国際陶芸展入選など。
茶陶に素晴らしい作品が多い。
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森 静史 1944生 |
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窯元六姓森家の直系 森竹山の四男。1969年早稲田大学卒業後 父竹山で作陶71,73年日本伝統工芸展入選、79年日本陶芸展入選など。創作的で抽象的な作品が多い。
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金重 陶陽 1896-1967 |
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1954年 県重要無形文化財、56年重要無形文化財(人間国宝)、中国文化賞、岡山県文化賞、勲四等旭日小授賞。
今日の備前焼隆盛の礎を築いた功績により備前焼中興の祖といわれています。
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川端 文男 1948生 |
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1983年独立 86年 日本伝統工芸会正会員。
茶の湯造形展大賞、優秀賞、陶芸ビエンナーレ賞など多数入選。
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