中級室 プレイ計画と関連手法 13 2003/03/30
目次    
   

 フィネス

フィネスは、オポーネントのカード情報が分からなければ、成功率は50%です。オポーネントのハンド情報がわかれば有利にフィネスできます。

ここでは、オポーネントのハンド情報のとり方をおぼえましょう。


□ ビッデングから

例題1 4H/W
OL=K
KQJ86
K
KJ32
K72
 
1054
AQJ73
AQ5
93
732
10652
6
AQJ106
W N E S
  1S / /
2H X 3H /
4H / / //
A9
984
109874
854
 

ルーザーは7つ。
ダイヤモンドはラフ、クラブはフィネスを計画します。
K-2-A-5とプレイされたのと、ダブルから、残りのHCPはNにあるとみます。したがって、クラブのフィネスは成功するけど、ハートのフィネスは不可です。
Nの4回目のスペードを10でラフし、3回切狩りします。幸い、1回目でKが落ちました。この後、9をリードし、Kをフィネスして、成功。続けて、3をリードし、Jでとり、Aをプレイして、Kが落ちます。残りのクラブでダイヤモンドをデスカードして、コントラクトはメークしました。


例題2 4H/W
OL=Q
QJ10985
AK
732
A6
 
K3
QJ9842
K
KJ102
A742
106
AQ85
Q93
W N E S
1H 1S 2NT /
3H 3S 4H /
/ //    
6
753
J10964
8754
 

ルーザーは3つ。
問題はないようです。しかし、ビッデングから、Nのスペードは6枚ありそうです。切り札のトップはオポーネントにありますから、切狩りは出来ません。
Kでとり、次にK
Aでとり、Q3を捨てます。それから、切狩りをします。


□ オープニングリードから

例題1 4S/W
OL=9
J53
92
AQ9864
76
 
98764
AJ8
K4
532
AKQ10
Q3
72
A10984
W N E S
    1C 1H
1S 2D 3S 4D
4S / / //
2
K107654
J103
KQJ
 

ルーザーは5つ。
オポーネントのハートは8枚。オークションからNのハートは1〜2枚でしょう。109なら10から、9xなら9からリードするはずです。したがって、 K10Sが持っているでしょう。そうすると、デクレアラーのJ8はテナスになります。そこでQをプレイします。KをカバーしたらAでとります。このあと、3回切札をドローした後、ハートのフィネスして、最後のハートでダミーのダイヤモンドを1枚捨てます。


例題2 4H/W
OL=7
762
K
AQJ863
AQ5
 
AJ853
A10952
109
7
KQ10
QJ43
75
K1032
W N E S
  1D X /
2H 3D 4H /
/ //    
94
876
K42
J9864
 

ルーザーは4つ。
Nは強いビッドをしていて、ダイヤモンドのリードがないのは、ソリッドでないのでしょう。多分、KはSにあり、あとのHCPはNにあると仮定します。
オープニングリードをKで勝ち、切札をAからキャッシュします。(フィネスはききません)。幸いなことに、NからKがでてきて、ルーザーは許容値になりました。
あとは、切札を狩り上げた後、スペードをキャッシュして、コントラクトをメークします。


□ カウンテング


例題1 7S/W
OL=3
1073
Q98642
Q4
J10
 
AQJ95
KJ5
K10
KQ4
K864
A103
A32
A97
W N E S
1S / 2NT /
4NT / 5S /
5NT / 6D /
7S / / //

 

2
7
J98765
86532
 

ルーザーが1つあります。
Qの場所が分かれば確実にルーザーを消せます。
切札を3回ドローして、Nが3枚であることが分かりました。次にクラグをキャッシュして、Nの2枚が判明します。ダイヤモンドを3回プレイして、Nが2枚であることが分かりました。この結果、Nのハートは13−(3+2+2)=6枚です。従って、Sのハートは13−(3+3+6)=1枚であることが分かります。
WのKで勝ち、次にEのA10に向けてJをリードしてフィネスします。


例題2 4H/W
OL=K
6
Q9862
AK764
74
 
AQJ92
74
853
A103
K105
AK53
QJ9
KJ2
W N E S
    1NT /
3S / 4S /
/ //    

ジャコビートランスファーを使用していない。

8743
J10
102
Q9865
 

ルーザーは3つ。
楽勝かと思ったところ、オープニングリードに対し、Sはカモンシグナルを出して、ダイヤモンドを3つ取られてしまいました。
クラブのルーザーを減らすには、Qのありかを知る必要があります。SがJをリードしたので、Aでとって、3回切札をドローした後、ハートをKでとり、次のハートをラフします。
Sはフォローせず、この時点でNのハンドは ×5、×5、×1であることがわかります。したがって、クラブはNが2枚、Sが5枚です。これから、QはSにあると推定し、フィネスする方向を決めます。


例題3 6H/W
OL=J
Q103
QJ4
J103
9753
 
A4
A7653
A872
K10
K7
K982
Q6
AJ842
W N E S
    1C /
1H / 2H /
4NT / 5D /
6H / / //
J98652
10
K954
Q6
 

ルーザーは4つ。
ダミーのクラブでルーザーを捨てるより方法がないみたいです。
J-Q-K-Aとあと、切札をドローします。
3−1の分れでした。デスカードが成功するには、Nのクラブが9以下の4枚と仮定します。
2をリードして、10をプレイします。スペードでダミーに入り、A,Jとプレイし、ダイヤモンドを2枚デスカードします。引き続き、クラブをプレイし、3枚目のダイヤモンドをデスカードします。これで、ルーザーは1つになりました。

コントラクトを作るのにそれしか方法がなければ、そのように仮定してプレイしなさい。(Miles)


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