HOME 総合目次 ペイントTOP フレーム解除 <<Back Next>>

■背景を描いてみよう(その2)
 ・・・また、ページのボリュームが予定外に大きくなってしまいました(^_^;)。で、またもや2ページに分割するはめに。

 さて、ここではビル街に灯りをともして夜景を仕上げていきましょう。前ページからの続きです。よろしければ(その1)と併せてご覧下さい。

Sample from「歌姫」
◆灯りを入れて仕上げ

◆特別付録

◆灯りを入れて仕上げ
背景6  一番小さなブラシを使い、灯りをぽつぽつと入れていきます。 シルエットに過ぎなかった都市が息づいてくる瞬間。

 時々手を止めて、全体を眺めながらバランスを見るようにします。ごちゃごちゃした印象にならないように注意するのがコツ。

背景7  高層ビル特有の航空障害灯を赤色のブラシで入れていきます。
 この赤い光を入れることで、かなり夜景らしくなってきます。また、道路に沿って車のブレーキランプをやはり赤色でぽつぽつと。
 ビル街のシルエットは適当に想像で入れたので、これで道路の位置を改めて把握(^_^;)。幹線道路の光は夜景には欠かせないので、ここで道路がどう走っているかを確認します。もちろん、ラフ画などで最初にきちんと設計していれば、こういう確認は必要のない作業(--;。
背景8  黄系の色を使って、街の灯りを入れていきます。

 メインストリートの部分を中心にやや華やかに。ところどころブラシの大きさを変えて、光のメリハリを付けます。車の流れ等を考えながらヘッドライトをつなげていくと、それらしくなりますね。
 この辺は、描き手のセンスで自由に入れてくれて構いませんが、色の統制が取れてないと、ごちゃごちゃした印象になるので気を付けて。(反面教師だなぁ(笑))

背景完成  上で終わってもよかったのですが、ここで他のソフトを使ってもう一手間入れることに。
 画像をレタッチソフトに移して軽くぼかしを入れたあと、光フィルターの使えるレタッチソフトで、オレンジ系の光を入れて出来上がり。

 左の画像をクリックすると、原寸大の画像を表示します。
 なお、実際の使用例をご覧になりたい方はこちら。実際に背景として使用する場合は、メインとなる絵が食われてしまわないように、抑えて描くことがポイントですね(^_^;)。

◆特別付録
 上で紹介したのは風景の描き方になりますが、ここでは背景に挿入する風景以外のアイテムについてちょっとだけ紹介してみましょう。

 サンプルとして取り上げるのは、「Aircraft Mission」の背景で使っている戦闘機。とはいえ、資料もなしで手軽に描けるという代物ではないため、あんまり参考にはなりませんね(^_^;)。ここでは、どのような手順で描かれているかという流れを簡単にご紹介しますので、参照程度にご覧下さい。

 なお、実際に描き始める前に、資料を見ながら、紙の上で何度もスケッチを繰り返して、大体の形状を把握する必要があります。これに限らず、資料が必要なものを描くときには、練習する手間を惜しまないように。めんどうなようでも、きちんと描くには、結局、これが一番の早道になります。


 楕円ツールで3つの楕円を描き、それを組み合わせてベースを作っています。尾翼の部分は四角形を変形したものを利用しています。

戦闘機1

 白色のブラシを使い、輪郭を削っていっています。
 例によって、輪郭が多少ゆがんでも、全然気にしない(笑)。
 輪郭を削るのと同時に、足りないパーツを描き入れていって、形を整えていきます。

戦闘機2

 大雑把に色分け。
 今回は、この色の設計が難しかった(^_^;)。資料とにらめっこしながら何度も試行錯誤を繰り返した挙句、ブルーグレイ系をメインに使うことに。

戦闘機3

 拡大表示して、細かな部分を描き込んでいきます。
 ここから先はもう根気の勝負(笑)。頭がクラクラするほどひたすらドット打ちを繰り返して、なるべく実物に近くなるよう、仕上げていきます。
 描き込もうと思えばいくらでも描き込む余地はあるけれど、こういうものはどこかで切り上げないとキリがない、ということで、一応ここで完成ということに。

戦闘機4

 ミリタリー・ファンには張り倒されそうな代物ではあるけれど、ペイントではこの辺が限界でしょう(^_^;)。

実際の使用例をご覧になりたい方はこちら


HOME 総合目次 ペイントTOP フレーム解除 <<Back Next>>

Copyright (C)1998 Atsuko All Rights Reserved.