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■折り紙の製図を描いてみよう
 今回は、簡単な図形を組み合わせていって、複雑な図形の描画に挑戦してみましょう。

 ちょうど「折り紙の製図を作りたい」というメールを頂きましたので、題材として「折り紙の製図の作成」を取り上げてみました。サンプルに使ったのは、誰でも知ってる「折り鶴」(^^;。製図の工程を追いながら、図形組み立ての基本をご紹介していきます。

2002.08.27 Webmaster@COLORFUL!

◆作業風景
 作業中のスクリーンショット。
 キャンバスは大きめにするか、または別のペイントを起動して部品置き場にすると、作業が楽です。

 下図では、キャンバス下部に部品置き場を確保。実際の作業領域(キャンバス左上)の他に、予備の作業領域も取って、小さなパーツを組み立てたり、直前の図形の仮置き場にしたり、試し書きをしたりするために使っています。簡単な塗り潰し+線抽出などは、色が他に漏れないように四角枠を描いて、その中でちょこちょこっとやってしまうことも。

作業風景
作業風景スクリーンショット

◆部品を用意する
 基本的には、図形や線を組み合わせて、目的の図を組み立てていきますので、あらかじめ部品になる図形や線を別に用意しておくと、作業が楽になります。
 【部品】は直接使わずに、常に隅の方に置いといて、実際の組み立てには、そこからコピーしたものを持っていって使うようにして下さい。
※目的の部品を範囲指定しておいて、[Ctrl]キーを押しながらドラッグすると、わざわざメニューを選択しなくても簡単に複写できます。作業がらくちんなので、ぜひ覚えておいて下さいね(^^)。

 ここでは、次のような部品を用意しました。
(大きさや用意する部品の形などは、必要に応じて、好きなように変更して下さい)

部品(枠) 部品(線-1) 部品(線-2)

(折り紙の最初の状態)
線-1 線-2
部品(点線枠) 部品(点線-1) 部品(点線-2)
点線枠 点線-1 点線-2

◆部品を描く時のちょっとしたヒント
◆正方形や真円を描くには
 [Shift]キーを押しながら、四角形(または円)を描きます。
◆線-1、線-2の描き方
 下絵や補助線など、不要な線を消して、清書した線のみを取り出すには、下絵の色と清書の色を違う色にしておき、あとで下絵の色で周囲を塗り潰す→さらに白色で塗り潰して清書の色のみを残す、という方法を取ると簡単です。いろんなところで応用できますので、覚えておくと便利ですよ(^^)。
下絵(補助線)を別色で塗る 清書用の線を引く 下絵の色で周囲を塗り潰す
1.上図の枠をコピーし、他の色(ここでは赤)で塗り潰す。 2.目的の色(ここでは黒)で対角に線を引く。 3.枠の色(赤)で周囲を塗り潰す。

白で塗り潰して下絵を消す 2本目の線を作るため、さらに複製を作って反転する 部品(線-2)の出来上がり
4.赤で塗り潰した箇所を、さらに白で塗り潰すと、図のように黒で描いた線のみが残る。 5.線-1が出来上がったら、それをコピーし、範囲選択しておいて、[変形]-[反転と回転]メニューを選択する。 6.「水平方向」に反転させると、線-2の出来上がり。

※もっと複雑な下絵を一気に消したい場合は、こういう方法も。
【入り組んだ下絵や補助線を一気に消したい】
◆点線部品の作り方
 いちいち同間隔で線を消していく、というのはむっちゃめんどくさいので(^^;、基本編で紹介した白黒フィルタを使います。

 まずは、右図のような白黒のドットパターンを作っておいて、コピー&ペーストを繰り返し、少し大きめのサイズになるまで広げておきます。

白黒フィルタ

部品の色を反転 1.新しいペイントを起動して、点線に変換する部品をコピーします。

2.[変形]-[色の反転]メニューを選択して、キャンバスをネガポジ反転させます(左図)。

ドットパターンを重ねる 3.上で作った白黒のドットパターンをコピーし、図の上に重ねて貼り付けます。
(「背景色を透明にする」を必ず選択しておいて下さい)

点線になった状態
 図形やドットパターンの状態によっては、一度で全部点線にならない場合もあります。その時は、ドットパターンをずらしながら、何度か重ねて貼り付けてみて下さい。
 右上図は、全部点線になった状態。

色の反転メニュー 4.[変形]-[色の反転]メニューを選択して、キャンバスをネガポジ反転させます(左図)。

右図は完成した部品。

部品(点線枠)

部品の色を反転 5.今度は線-1を点線に変換します。左図は、枠と同様にして、線-1をネガポジ反転させたところ。
部品の色を反転 6.白黒のドットパターンを重ねます。
 点線の切れ具合を調整するために、ずらしながら2度重ねて貼り付けています。

7.さらに色を反転して完成(右図)。

部品(点線-1)

 とりあえず、この程度用意しとけば、あとは使い回しでなんとかなる、はず。たぶん(^^;(足りなかったら、あとはその場で作ろう・・・)。ということで、準備が整ったら、いよいよ実際の組み立てへGo(^^) →次ページ


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