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■折り紙の製図を描いてみよう
 では、部品が出来たところで、図形を組み立ててみましょう。

◆組み立ての基本
 まずは、作業の手順を追いながら、図形の組み立ての基本的な作業を確認していきましょう。基本的には、
  ●部品置き場から部品をコピーしてきて組み合わせる
  ●回転、反転を繰り返して、部品のバリエーションを作る
  ●補助線を引いて、作業をやりやすくする
といったところを覚えておけばいいかな、と思います。あとは、実際の作業を行ないながら、一番やりやすい方法をいろいろ探してみて下さい。では、開始(^^)。


工程-1  まず、作業領域に枠のコピーを置き、線-1をコピーして、対角線上に持ってきます。 線-1をコピーし、対角線上に持ってくる

工程-2  三角形に折り曲げた図。
 上の図から、不要な部分を消去して作ります。

 連続した色の一部を消す時は、一番小さなブラシを使い、線を残したい部分と消したい部分の境目に白色を置いて、両者を切り離し(拡大表示して作業するとやりやすい)、それから、消したい部分を白で塗り潰すと簡単です。

不要な部分を消去する

 

工程-2(解説入り)  ちなみに、図に解説を入れるなら、こんな感じ(^^;。点線を使って、折り曲げる前の形を図中に残します。

 点線枠をコピーして、図の上にぴったり重ね合わせます。
 折り紙の表と裏がわかりやすいように、表になる部分に色を塗ってもいいかも。

 矢印やコメントは適当に書き入れて下さい(^^;。

折り曲げる前の形を点線で残す

工程-3  さらに三角形に折り曲げた図。
 上と同様にして、線-2のコピーを図に組み合わせ、不要な部分を消去します。
不要な部分を消去する

 

工程-3(点線入り)  これも折り曲げる前の形を点線で残すと、こんな感じ。

 いちいち直前の図を点線で作り直して…なんてやっとられんので、今ある部品で何とかします。使えるモンは何でも使え(^^;。

 垂直線(や水平線)は点線枠の一部をコピーして使うと楽。組み合わせたあと、余分な線を消せばOK。

今ある部品の一部を利用する

工程-4  三角形の袋部分を開いてつぶし、四角形を作ろうとしている図。(わかりやすいように、表部分に色を塗ってます)

 実際の折り紙の工程では、このあとは右図のようになるんですが(わかりますかね^^;)、右図を描くのは簡単だけど、その途中の過程となる左図は、既存の部品を組み合わせて、ちゃちゃっと描くことが出来ないので、ちと難関。さて、どうしよ。

工程-5

 こういう場合は、適当に補助線を引くと、作業がやりやすくなります。補助線の色は、現在の図の色とは別色にします。(下図左)
 直線ツールでちゃちゃっと引いてもいいんですが、既存の部品の一部を補助線に使うと、もっと楽。特に、斜線が上手く引けない人は、部品の斜線を使えば、元図の黒色の線とも平行を保てるので、線が歪んで何度も描き直すより簡単でしょう(^^;。
補助線を引く
 適当な補助線を引き終わったら、清書用の線を入れていきます。はみ出しても、あとで消せばいいので、あんまり気にしない(^^;。(上図右)

工程-4(色なし)  清書用の線を引き終わったら、補助線の色(ここでは緑色)で周囲を塗り潰し、補助線を消します。(右図)

 緑色で塗り潰した部分を白色に戻し、黒色の線のみを取り出したら、はみ出した余分な線を消します。(右下図)

補助線を消す
余分な線を消す

◆入り組んだ下絵や補助線を一気に消したい
 補助線(や下絵)が単純なうちは、補助線の周囲を同じ色で塗り潰していって、そのあと白で塗り潰すことで、清書した線を取り出すことは簡単ですが、これが入り組んで複雑になってくると、いちいち余白を見つけ出して塗り潰していくのはとても面倒(^^;。
 こういう時は、もっと手っ取り早くて簡単な方法で、補助線や下絵を一気に消してみましょう。

補助線を消す前の状態  補助線を消す前の状態です。
 線が何本も入り組んでいるので、ひとつひとつ余白を塗り潰していくのも、かなり面倒。さて。

別のキャンバスを補助線の色で塗り潰す 1.新しくペイントを起動して、補助線(や下絵)の色でキャンバスを塗り潰しておきます。

 ちなみに、「背景色を透明にする」を必ず選択しておいて下さい(^^;。

補助線付きの図を貼り付ける 2.上の「補助線を消す前の状態」の図に当たる部分をクリップボードにコピーして、(1)のキャンバスに貼り付けます。

 補助線が消えて、清書用の線だけ残りました。が、まだ背景が緑色(^^;。

キャンバスをクリアし、補助線の色を背景色にする 3.(2)のキャンバスを再度「全て選択」し、切り取ります。

 この時点でキャンバスは真っ白になってると思いますが、なっていなかったら、[変形]-[すべてクリア]メニューなどを使って、真っ白にしておいて下さい。

4.「背景色」を、さっきのキャンバスの色(元の補助線の色)にします。ここでは緑色。

※「背景色」は、パレット上で右クリックするか、スポイトツールを選択した状態で、キャンバス上の背景色にする色の上で右クリックします。
 選択した背景色は、パレット左端に図のように表示されます。

補助線付きの図を貼り付ける 5.(3)でクリップボードに切り取っておいた画像を貼り付けます。

 ここは、何も考えずに、そのまま貼り付けメニューを実行すればOK(^^;。

 緑色が全部消えて、図のように、白い背景+清書用の線のみが残りました。あとは、これをコピーして、元のキャンバスに戻してやれば完了です。

 これを応用すれば、もっと複雑に入り組んだお絵描きの下絵も一気に消せますね。例えばこんな感じ(↓)。
 上と同じような方法で、(1)下絵を描き、(2)下絵の上から主線を描いて、(3)下絵の色で塗り潰したキャンバスに貼り付けて下絵を消し、(4)主線を抽出、とやってみました。
サンプル-下絵 サンプル-主線を下絵の上に描く
・・・下手だな(--;。 サンプル-別キャンバスに貼り付けて下絵を消す サンプル-主線を抽出

◆図形の組み立て(続き)
 図形組み立ての基本的な作業は、だいたいこんなところですので、あとはそれを応用しながら、ざっと工程を追っていってみましょう。

工程-6  四角形を作ったあと、袋部分を開いてひし形を作っているところの図。
(ここから、わかりやすいように、図形を少し大きめにしています)

 右図は、補助線を引いて、それに合わせて直線を引き、目的の形を作っていこうとしているところ。

補助線を引いて、図形を作っていく

工程-7  これは、その出来上がったひし形。

 右下の正方形部分を消せばいいだけなので、この作図は楽。

不要な線を消去

工程-8  上でひし形を作ったあとに、さらに両端を中に折り込んでいるところ。鶴の首と尾の部分になるところですね(^^;。

 右図は、その作図過程。補助線を要らんところまで引きすぎて、途中で訳判らんようになりかけたのであった(--;。

補助線を引いて、図形を作っていく

工程-9  反対側も同じように折り込んで、細長いひし形になりました。

 ここも、不要部分を消すだけなので、らくちん。

不要な線を消去

工程-10  真ん中の縦の軸を中心にして、折り返したところ。

 右図のように、補助線を1本入れて、鶴の背の部分に当たる山のところを引きます。
 ついでに、羽の間に空白を入れて離すとそれっぽく見えるので(^^;、ここには線を2本引いてます。

補助線を引いて、図形を作っていく

 ここまで描いて、はたと気付いたのだが、ペイントは、90度単位の回転しかできんのですよ。うーむ、しまった。鶴が斜めになったまま、起こせん。
 最初から、縦軸を基準にして外枠を作ればよかった、と思うのだが、ここまで来たら仕方がないので、このまま続けることにする。(あとで、他のソフトを使って回転させよう・・・)


工程-11  首と尾の部分を上の頂点に合わせて折り上げたところ。

 右図のように補助線を入れ、交差点と頂点を起点にして、折り上げた箇所の線を引いています。

補助線を引いて、図形を作っていく

工程-12  鶴の頭の部分を折り曲げたところ。

 右図は補助線を入れて作図している様子。

補助線を引いて、図形を作っていく

工程-13 補助線を引いて、図形を作っていく
 再度折り返したところ。そろそろ完成といったところです。
 右図2つは補助線を入れて作図している様子。頭や折り目に合わせて補助線を入れ、折り返した時の位置を合わせます。

工程-12  羽を広げて出来上がり。

 ついでに、Dibas32を使って45度右回り回転して起こしてみました。(下図)

補助線を引いて、図形を作っていく
Dibas32を使って回転


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