「オトナ帝国の逆襲」09:大爆笑カーチェイス


あらすじ

幼稚園バスの下に逃げ込んだ防衛隊隊員ですが、もはや逃げる場所もありません。とりあえずバスの中に隠れることに。しかしここでしんのすけが、バスを運転して逃げればいいと言い出しました。当然そんなことできるわけないと思うわけですが、ボーちゃんは園長の運転を見ていたのでできるかもと言い出しました。そんなわけで、みんなでアクセルペダルを踏む係やギアチェンジする係など分担し、バスを動かすことに成功します。しかし途中、ケンの魂だという2000GTに傷をつけてしまい、ケンは大激怒、ここから逃げる幼稚園バスと追いかける2000GTおよびスバル360のカーチェイスが始まるのです。途中でしんのすけが作業に飽きたり、ボーちゃんだけ運転して不公平だと言ったのを機に、係をローテーションすることになります。みんな交代でハンドルを握りますが、それぞれの性格が如実に現れます。何だかんだで大人たちの攻撃をかわしつつ逃げ続ける幼稚園バス、しかし、実はこのバスは20世紀博へと向かっていたのです。それを知った防衛隊隊員、こうなったら20世紀博に突入して大人たちを助け出そうと決意するのでした。かくして20世紀博敷地内へと突入!しかし、敷地内で柱にぶつかってしまいます。そうしてみんな捕らえられますが、しんのすけ・ひまわり・シロはさらに逃走しました。やがて見覚えのあるマークが・・・。

感想など

さあやってきました、当作品最大の笑いどころです(と私は思います)。マサオ君の性格豹変ぶり、こんな時でも制限速度をしっかり守る風間君、バスガイドになりきるネネちゃんももちろんいいですが、やはりしんのすけvsひろしSUN・みさリン・ケンですね。必死に踏ん張るも最後には恐怖で固まるひろしSUN、ものすごい運動神経を見せるみさリン、かなりいい味出してます。園長が標識にぶつかるシーンもなにげにお気に入りだったりします。2000GTに放尿するシーンは予告編でも流れていたわけですが、それでも場内は爆笑の渦でした。ここの一連シーンは文字で説明しても伝わりません。ぜひ動画をご覧になってください。ただこのあたり、突っ込みどころも多いわけですが・・・。例えば園長が幼稚園バスの屋根に登った直後道路標識に激突するわけですが、最初見えてきた標識には「古河26km」とあったのに、激突の瞬間には「古河25km」となっているのです。なぜなんでしょうね。また、みさリンが幼稚園バスの横にやってきた時のことですが、最初みさリンはバスより速い速度で移動してきて、横に来た時に同じ速度になっています。しかしみさリンが乗っていたスバル360には、その時他に誰も乗っておらず、速度調整は不可能だったはずです。バスの方が速度調整したというのも考えにくいですし、謎です。また、20世紀博へ突入する直前のバスは100km/h近く出ています。これが敷地内に入った時にはゲートとの摩擦もあってやや減速され、80km/h程度になっていますが、その後シロを胴上げしているわずかの時間で45km/hくらいにまで減速されているのです。みんなでシロを胴上げしていたので、ブレーキを操作していた人はいなかったのに・・・。なお、マサオ君のハンドルを切る向きが逆ではないかという話がたまに出ますが(私も劇場公開当時はそう感じていました)、ゆっくりと見てみたらあれで正しい向きです。


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