ヤキニクロード17:見渡す限りぶりぶりざえもん


あらすじ

なんと、野原一家は帰れないのだといいます。起動ごとに肉声が必要だから、ずっとここにいてもらうとのことです。当然一家は激怒ですが、動き始めた催眠増幅装置の力によって野原一家は次々と変なものの姿に変えられてしまいます。しかし、一家もこのまま黙っているわけにはいきません。ちょっとした隙にボスから装置を奪い、しんのすけが使うことに。すると、野原一家もボスも兵士たちも、さらには外にいる一般人やサーフィン中の堂ヶ島少佐、車で帰宅中の下田夫妻、海岸でしゃがみこむ天城も、みんなの姿がぶりぶりざえもんになったのでした。そして一家が集まり、ボスを呼びます。しかし、ボスはどこかに隠れているようで出てきません。すると、やけに汗をかいたぶりぶりざえもんが。これがボスに違いないというわけですが、そのぶりぶりざえもんは逃げ出します。一家が追い詰めますが、なんと正体はボスの兄だったのです。その頃ボスはロープウェーに乗って、さらに逃走を試みている最中でした。しかし野原一家は負けていません。ロープを伝ってボスが乗るゴンドラに乗り込んできました。ボスが言うには、旅館がつぶれたのに熱海は何もしてくれなかった、だからあの装置で自分自身が熱海になるんだと…。野原一家は聞き入れず、装置を使い、こんな装置なんかは初めからなかったもの、スウィートボーイズのみんなはまじめに働くのだという催眠をかけるのでした。

感想など

実に性格の悪いボスですね。起動ごとに必要だと言われても、特にしんのすけの声はあと10年もしたらかなり変わってしまうはずなのにそれでもいいのでしょうか…。いやはや、あれだけのぶりぶりざえもんが集まると壮大な眺めになりますね。これはきっとぶりぶりざえもんファンへのサービスだったのでしょう。何せ本物はもう見られないわけですし…。でも、やっぱりもう一度本物のぶりぶりざえもんが見たいというのは贅沢な話でしょうか。結局のところ、ボスの考えていたことはいまいちよくわからないのですが、このために最後のところで映画全体の評判がいまいちなものになってしまったようで残念なところです。水島監督自身も、ラストがまとまりきらなかったことを認めているようですので、次回作に期待したいところです。


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