カスカベボーイズ12:知事の罠


あらすじ

知事の屋敷で歌を披露するみさえです。ところが、知事は笑い出しました。周囲のみんなも大笑いなのです。実は知事はみさえの歌を絶賛などしておらず、ただ単にみさえに対して自分自身を知れと言いたかっただけのようで。恥をかかされたみさえは激怒して知事に詰め寄ります。しかし知事の取り巻きに歯が立ちません。その時、様子を見ていたしんのすけも飛び出してきました。そして知事のことを性格の悪い変態ジジイと言い放ちます。が、ムチ打ちを食らいました。外の人間に権利などないから知事に従うしかないというのですが…。結局、しんのすけとみさえはひどい仕打ちを受けた後、ゴミとともに川へ捨てられてしまいました。なんとか家まで戻りますが、しんのすけの怒りは収まりません。つばきにもあんな嫌なおじさんのところにいないで一緒に暮らそうと言うのですが、つばきにはつばきの事情があるようで…。
その頃、強制労働をされている春日部の人も知事の悪政に怒り出し始めました。しかしムチの力のほうが強く、どうにもなりません。

感想など

知事の罠ですか。実に性格が悪いですよね。まあ簡単にハメられるみさえもみさえですが…。しんのすけが飛び出していって知事に立ち向かうシーンは、「戦国」で高虎に向かっていく姿とダブります。いずれにしてもしんのすけが持つ正義感がよく現れており、かなりの名シーンではないかと。ムチ打ちの痛々しさのほうが目立ってしまうのが欠点になってしまいますが、それがなければここで涙してしまうことになったかも。
捨てられて戻った後、つばきに消毒してもらうシーンで「やさしくシュー」と言っていますが数年後に見た時にわけがわからなくなりそうですね。わかるうちにメモを残しましょう。当時のアニメのスポンサー・大塚製薬株式会社が発売している消毒薬「オロナイン®液」のCMが元ネタになっています。まあ西部劇の時代にあるわけはないですね。


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