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2002 F/UK/Kanada 87 Min. 劇映画
出演者
Stephen Dorff (Slim - 強盗)
Steven McCarthy (Frank - 強盗)
Clé Bennett (Otis - 強盗)
Karen Cliche (Alex - 強盗)
Natasha Henstridge (Karen - 刑事)
Steven Berkoff (Surtayne)
Bruce Payne
(Jake Macgruder - マフィア)
Andreas Apergis (Nixdorfer)
Tom McCamus (Creep)
Brett Watson
(Roy Hamilton)
見た時期:2002年10月
今年のファンタ参加作品だったのですが、殺し屋の掟とぶつかりパスしました。どちらを見るかの判断は難しいのですが、判断は正しかったようです。殺し屋の掟は非常にできのいい作品ですが、これが映画館にかかることはまずないと思います。逆にスティールは若者向けにできているので、短期間でも映画館に来るだろうという判断。幸運にも半額で見ることができました。ただ券に当たる率が高いのですが、その他に格安や無料の映画館で見るという方法があり、それに加えて時々安い日とか安くなる催しにぶつかることがあります。今回は雑誌に出ていた半額セール。洋服ではないのでセールというのは変ですがとにかく50%。作品は選ぶことができましたが、他のは見たのばかりだったので、というか、ファンタで逃したものはできるだけどこかで見るチャンスがあったら見るようにしているのでこれにしました。
作品の評価は半々。モラル、教育などという面から見ると、零点。ドイツ映画でも1度こういうのにぶつかったことがあるのですが・・・。
・ 若者が無軌道な事をやる。ここでは強盗。
・ プロも悪い事をやる。ここではマフィア。
・ 悪者同志で争いになる。
・ 警察の偉いさんも加わって悪い事をやる。ここでは強盗のあがりの横取り。
・ その偉いさんを捕まえる警官は、上司が捕まり若者強盗が逃げおおせた時に喜ぶ。
といった仕掛けです。強盗やマフィアは悪いけれど、警官までが一緒にやっていたのでは「ああいう事をやっては行けませんよ」と言ったとたんに子供から「でも警察官もやってるよ」と言われて、親の面目丸つぶれです。ですから少年少女を連れて行くのは止めましょう。
でも実はこれ、少年少女受けする映画です。アクションがなかなかよろしい。へんてこりんなデジタルや特殊効果を一切使わず、スタントはマジで人がやっています。最初はインライン・スケーティング。無論自動車に追いかけられたら負けますが、そこは映画。うまく逃れてしまいます。
次が大型トラックのスタント。こういうのを私は日本にいた時に週末アメリカのスタント・ショーをテレビで何度も見ていたので知っていましたが、映画に組み込まれるのは珍しいです。大きなトラック2台でやるスタントはなかなか迫力あります。最近はまたこういうのが受けるらしくデッドコースターやターミネーター 3 でも力を入れています。不思議なもので、この種のスタントは似たようなシーンをあちらこちらの作品で見せられても飽きません。次にパラシュートで300メートル降下。元気な若者については心配しませんが、1人は瀕死の重傷という役。そして1人はパラシュート無しで降下。シビアーなものでその人は死にます。メジャー系の映画でないので、このあたりは監督がやりたい事をやっています。
一応スターのスティーヴン・ドーフとナターシャ・ヘンストリッジが主演していますが、大金をかけたという感じの作品ではありません。撮影はカナダでやったようです。でもきれいにまとめてあり、ちらっと処刑人を思わせる雰囲気もあります。こちらは宗教は絡んでおらず、復讐劇も自分たちが逃げる途中で、身に降りかかった火の粉を払い落とすという色合いの方が濃いです。
ま、大推薦はしませんが、何かのはずみに見る機会が転がり込んで来たらどうぞ。
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