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ゴーストライダー /
Ghost Rider /
El Vengador fantasma /
El Motorista fantasma /
Motoqueiro Fantasma /
Hayalet sürücü

Mark Steven Johnson

2007 UK 114 Min. 劇映画

出演者

Brett Cullen
(Barton Blaze - オートバイのスタント・マン、ジョニーの父親)

Nicolas Cage
(Johnny Blaze - オートバイのスタント・マン)

Matt Long
(Johnny Blaze、17歳)

Raquel Alessi
(Roxanne Simpson、ティーン)

Eva Mendes
(Roxanne Simpson - キャスター)

Peter Fonda (悪魔)

Donal Logue (Mack)

Wes Bentley
(Blackheart - 悪魔ジュニア)

見た時期:2007年4月

★ めぐり合わせ

見るはずではなかったのですよ。「ブルース・ブラザーズの中で1番嫌いな曲は?」と聞かれると答は「ゴースト・ライダー」 − 率先して答えます。「トム・ジョーンズのヒットで1番嫌いな曲は?」と聞かれると答えは「ライダース・イン・ザ・スカイ」 − 嫌いなんですよとにかく。

ニコラス・ケイジもたまにいい時がありますが、彼の名前だけに釣られて映画館に飛んで行くという俳優ではありません。しかしこの日、ファンタスティック・ムービーを見なさいと言われて無料券を貰い、どうしようかなと迷っていたところへさらに急に飛び込んだ 300 の券。おかげでファンタスティック・ムービーは見られないことになってしまいました。深夜プログラムで 300 の後に間に合うものはゴーストライダーしかなかったのです。

★ 漫画に次ぐ漫画

他に選択の余地がなかったので諦めて映画館へ。ところが 300 が予想外にだめだったので、その後子供向きの御伽噺もいいかと思ってゴーストライダーを見ました。何とこれもマーベル・コミック。全くの偶然です。

★ ストーリー

コミックならあまり気負わずと思いましたが、そういう作りになっています。コンセプトは非常に単純で、癌になった父親の病を全快させる約束で悪魔に自分の魂を売り渡す孝行息子の物語です。始まって早々に少なくとも見に来て良かったと思いました。ピーター・フォンダの姿が見られます。贅沢な配役でした。しかもフォンダ悪魔はずるくて、父親の癌は確かに全快させたのですが、次の日にお父さんは事故死。「ええ!?インチキだよそんなの!」と怒るケイジ君。「約束は約束だ。いずれお前が必要になったら来るぞ」と言い残して去るフォンダ悪魔。この時孝行息子のジョニー御年17歳。

悪魔が許さないのでジョニーは何をやっても死に(ね)ません。スタント・ライダーとしては便利です。彼の職業はお父さんの後を継いでいて、オートバイでやるスタント・ショー。ケイジは漫画の収集家としては有名で、多分マーベル・コミックは知り抜いているのでしょう。トウが立っているのに悠々とジョニーを演じています。30歳の役です。40を軽く過ぎているケイジ、図々しくもとぼけて演じています。

実はジョニーは初恋のロクサーヌと駆け落ちをするはずだったのですが、お父さんの死に直面し、恋は封印。ロクサーヌはその後親の引越しについて行き、ジャーナリストとしてのキャリアを積み、今ではニュース・キャスター。彼女に仕事で再会。しかし悪魔との契約があるので、せっかくのデートもできません。

ジョニーを不死身にしたフォンダ悪魔は、ちょうどロクサーヌと再会した頃にまた現われたのです。「あそこにいる反逆者たちの魂を取って来い」ってな命令を出します。するとジョニーは夜間火の玉と化してしまいます。燃えながらオートバイを飛ばし、言われた通り相手の魂をフォンダ悪魔に手渡します。夜はそういうお仕事があるので、ロクサーヌと会う時間はありません。

駆け落ちの時もふられ、再会後初めてのデートもすっぽかされたロクサーヌはジョニーのアパートにねじ込んで来ます。わけを説明されても、からかわれているとしか思えないロクサーヌ。しかしその後だんだん嘘ではないと分かり始めます。

一方悪魔側では新旧世代の争いが生じていて(第1話参照)、フォンダ悪魔の息子がジョニーに直接取引きをしかけて来ます。幾千もの魂を集めて悪魔界の覇権を奪いたい息子悪魔は「魂を俺によこせ」です。やくざの乗っ取り合戦に巻き込まれたようなジョニー。

特に凝った筋ではありませんでしたが、単純明快で不快な気分を後に残しません。これまでに見たマーベル・コミックの中でゴーストライダーは弱い方と言えます。ケイジもその辺は承知していたのでしょう。変に小細工はせず、ストレートに演じています。きっと大好きな漫画の主人公になれてうれしかったのでしょう。

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