作品

• ノーカントリー
• つぐない
• JUNO/ジュノ
• フィクサー
• ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

オスカーにはドラマ部門とコメディー、ミュージカル部門の区別が無いので狭き門。

後記：　今年はコーエンの年らしいです。

主演男優

• ダニエル・デイ・ルイス　（ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）
• ヴィゴ・モーテンセン　（Eastern Promises）
• トミー・リー・ジョーンズ　（告発のとき）
• ジョージ・クルーニー　（フィクサー）
• ジョニー・デップ　（スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師）

こちらも部門が1つなので狭き門。トミー・リー・ジョーンズはゴールデン・グローブではノミネートされていませんでした。

後記：　タイトルだけを聞くと物騒な感じですが、どんな内容かまだ調べていません。ルイスがイギリス人だと聞くとちょっと意外な感じがしますが、ロンドン生まれ。オスカーは2つ目です。最初が1990年。間2つノミネートがあって4回目に2つ目を取りました。ノミネートも受賞も全て主演です。前回は取るかと思われながら逃しています。

主演女優

• マリオン・コティヤール　（エディット・ピアフ　愛の讃歌）
• ジュリー・クリスティー　（アウェイ・フロム・ハー　君を想う）
• ケイト・ブランシェット　（エリザベス:ゴールデン・エイジ）
• エレン・ペイジ　（JUNO/ジュノ）
• ローラ・リニー　（The Savages）

男性にトミー・リー・ジョーンズ、女性にローラ・リニーと渋い俳優を加えています。ブランシェットはまたダブル・ノミネートで票が割れる危険があります。1年に2作もノミネートされるのは名誉なことではありますが。

後記：　ハル・ベリーの年が黒人年だったように、今年は外国年なのかも知れません。ブランシェットは前のエリザベスでも取っておかしくない演技でしたが、今回もエリザベス:ゴールデン・エイジでは受賞はだめでした。

監督

• コーエン兄弟　（ノーカントリー）
• ジェーソン・ライトマン　（JUNO/ジュノ）
• トニー・ジルロイ　（フィクサー）
• ジュリアン・シュナーベル　（潜水服は蝶の夢を見る）
• ポール・トーマス・アンダーソン　（ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）

ゴールデン・グローブと半分以上違う顔ぶれです。

後記：　監督と作品の両方にあげないと兄弟が別の家に住んでいるから困るのでしょうか。

助演男優

• ハビエル・バルデム　（ノーカントリー）
• ケイシー・アフレック　（ジェシー・ジェームズの暗殺）
• フィリップ・シーモア・ホフマン　（チャーリー・ウィルソンズ・ウォー）
• ハル・ホルブルック　（Into the Wild）
• トム・ウィルキンソン　（フィクサー）

やった！と思える人も入っています。トラボルタはオスカーからは好かれていない様子。

後記：　ウィルキンソンやアフレックは取らないと思っていましたが、同じようなタイプのホフマンが取ったこともあるので、この部門は予想がつきませんでした。

助演女優

• ティルダ・スウィントン　（フィクサー）
• ルビー・ディー　（アメリカン・ギャングスター）
• シーアシャ・ローナン　（つぐない）
• エイミー・ライアン　（ゴーン・ベイビー・ゴーン）
• ケイト・ブランシェット　（アイム・ノット・ゼア）

後記：　ブランシェットはつまらない役でオスカーを貰ってしまい、今年はダブル・ノミネートで票が割れたのでしょうか、それともロビーが弱かったのでしょうか。

脚本

• ディアブロ・コーディー　（JUNO/ジュノ）
• ナンシー・オリバー　（Lars and the Real Girl）
• トニー・ジルロイ　（フィクサー）
• ブラッド・バード　（レミーのおいしいレストラン）
• タマラ・ジェンキンス　（The Savages）

クルーニーの周囲は男性社会という雰囲気で、女性があまり進出できないので、40年、50年前でしたら、女性解放運動のいいネタになりました。最近は女性は女性で進出しているので「そんなの関係ねえ、別に」という話で納まります。脚本に女性が進出するのは本当の意味で女性が社会の一端を担い始めたと言えるでしょう。いよいよ見せかけの女性解放から解放される時期が来たのでしょうか。お互い相手をつぶし合わずに共存できると考える人が出る日は来るか。

脚色

長編アニメ

• レミーのおいしいレストラン
• ペルセポリス
• サーフズ・アップ

レミーのおいしいレストランは話はおもしろそうなのですが、鼠の絵がかわいくありません。マウス・ハントの鼠を流用すれば良かった。

短編アニメ

• Suzie Templeton、Hugh Welchman　（Sergei Prokofiev's Peter & the Wolf）
• Josh Raskin （I Met the Walrus）
• Chris Lavis、Maciek Szczerbowski （Madame Tutli-Putli）
• Aleksandr Petrov （Моя любовь（春のめざめ））
• Samuel Tourneux、Vanesse Simon （Même les pigeons vont au paradis）

ラスキン、ラビス、チェルボフスキーは第1作でいきなりノミネートです。全体に新人が多いです。ピーターと狼は音楽の方が有名ですが、どういう仕上がりなんでしょうか。

後記：　取ればいいなと思っていた作品が取ったのはいいのですが、オスカー受賞の短篇のアニメを見るにはどうしたらいいんでしょう。

外国語映画

• ヒトラーの贋札
• 12
• ボーフォート　レバノンからの撤退
• Katyn
• Mongol

最初から順に、ロシア、イスラエル、オーストリー、ポーランド、カサクスタンです。モンゴルというタイトルの映画がカサクスタンの製作で、主演の1人が有名な日本人という複雑な映画。カサクスタンという名前を表に出してありますが、お金はドイツ、カサクスタン、ロシア、モンゴルが出しています。これをカサクスタンが受賞とするのでしょうか。どうもその辺のシステムが分かりにくいです。

オーストリーのタイトルは訳すと贋作者とか贋金作りなどという意味。何を偽造するかで日本語では言葉が違って来ますが、ドイツ語では全部まとめて偽物を造る人という意味です。

後記：　日本は逃しました。どこに日本が入っているかと言うとカサクスタン映画のモンゴル。それでも最近日本人がスタッフだけでなく、キャストでもノミネートされるようになったのはうれしいことです。

撮影

• Robert Elswit　（ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）
• Roger Deakins （ジェシー・ジェームズの暗殺）
• Seamus McGarvey （つぐない）
• Roger Deakins （ノーカントリー）
• Janusz Kaminski （潜水服は蝶の夢を見る）

美術

• Dante Ferretti、Francesca Lo Schiavo　（スウィーニー・トッド　フリート街の悪魔の理髪師）
• Arthur Max、Beth A. Rubino （アメリカン・ギャングスター）
• Sarah Greenwood、Katie Spencer （つぐない）
• Dennis Gassner、Anna Pinnock （ライラの冒険　黄金の羅針盤）
• Jack Fisk、Jim Erickson （ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）

後記：　作品は見ていないのですが、バートンの作品だったら美術はいいだろうと予想していました。

衣裳

音響

• Scott Millan、David Parker、Kirk Francis　（ボーン・アルティメイタム）
• Paul Massey、David Giammarco、Jim Stuebe （3:10 to Yuma）
• Skip Lievsay、Craig Berkey、Greg Orloff、Peter F. Kurland （ノーカントリー）
• Randy Thom、Michael Semanick、Doc Kane （レミーのおいしいレストラン）
• Kevin O'Connell、Greg P. Russell、Peter J. Devlin （トランスフォーマー）

ボーン・アルティメイタムの音響が特に良かったとは思えないのですが。

後記：　これが不思議なんです。私映画見たんですが、何か賞をあげるのならストーリーとかスタントがいいのではと思うのです。脚本賞をあげようと思っても原作の小説があるので、脚色賞になってしまいます。小説がしょうもないのに映画がおもしろくなったので、脚色賞が適していると思います。スタント賞というのは今の所ないので、納得するのは脚色賞。

編集

• Christopher Rouse　（ボーン・アルティメイタム）
• Jay Cassidy （Into the Wild）
• Roderick P. Jaynes （ノーカントリー）
• Juliette Welfling （潜水服は蝶の夢を見る）
• Dylan Tichenor （ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）

後記：　これも納得しませんねえ。編集賞ってのはメメントとかパルプ・フィクションにあげるような賞でしょう。ボーン・アルティメイタムはそれほど凝った編集ではないのです。筋運びとか扱うテーマがおもしろい作品です。

音響編集

• Karen M. Baker、Per Hallberg　（ボーン・アルティメイタム）
• Skip Lievsay （ノーカントリー）
• Randy Thom、Michael Silvers （レミーのおいしいレストラン）
• Ethan Van der Ryn、Mike Hopkins （トランスフォーマー）
• Matthew Wood、Christopher Scarabosio （ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）

後記：　これは陰謀だ！ボーンがこんな部門でオスカーを貰うなんて。理由は上を参照。

視覚効果

• Michael L. Fink、Bill Westenhofer、Ben Morris、Trevor Wood　（ライラの冒険　黄金の羅針盤）
• John Knoll、Hal T. Hickel、Charlie Gibson、John Frazier （パイレーツ・オブ・カリビアン／ワールド・エンド）
• Scott Farrar、Scott Benza、Russell Earl、John Frazier （トランスフォーマー）

後記：　これおもしろそうなので、いずれ見てやろうと思っています。

メイクアップ

• Didier Lavergne、Jan Archibald　（エディット・ピアフ　愛の讃歌）
• Rick Baker、Kazuhiro Tsuji （Norbit）
• Ve Neill、Martin Samuel （パイレーツ・オブ・カリビアン／ワールド・エンド）

後記：　日本人の名前もノミネートに入っていました。パイレーツ・オブ・カリビアン／ワールド・エンドが受賞したらジョニー・デップのメイクということなのでしょうか。あれは確かに愉快でした。

音楽（オリジナル・ソング）

• Falling Slowly - Glen Hansard、Markéta Irglová （ＯＮＣＥ　ダブリンの街角で）
• Raise It Up - August Rush （tbd）
• Happy Working Song - Alan Menken、Stephen Schwartz （魔法にかけられて）
• So Close - Alan Menken、Stephen Schwartz （魔法にかけられて）
• That's How You Know - Alan Menken、Stephen Schwartz （魔法にかけられて）

後記：　魔法にかけられてが3回も出て来るので、どこかに行くかと思いましたが、予想は見事はずれました。

音楽（作曲）

• Dario Marianelli　（つぐない）
• Marco Beltrami （3:10 to Yuma）
• Alberto Iglesias （君のためなら千回でも）
• James Newton Howard （フィクサー）
• Michael Giacchino （レミーのおいしいレストラン）

短篇

• Le Mozart des pickpockets
• At Night
• Il Supplente
• Tanghi argentini
• The Tonto Woman

ドキュメンタリー（短篇）

• Freeheld
• La Corona
• Salim Baba
• Sari's Mother

ドキュメンタリー

• 「闇」へ
• No End in Sight
• Operation Homecoming: Writing the Wartime Experience
• シッコ
• War Dance

功労賞、科学技術賞、特別賞

• David Ingish

Gordon E. Sawyer 賞

• David Grafton