13Rのお相手は、麻布のT君。過去の対戦成績は、1戦1敗。
T君のレートが1600台で、格好の標的と言いたいところですが、麻布のレートはあてにならないしなぁ(笑)。
とはいえ、全日本選手権の最終局。疲れも既にピークですが、最後ですから気合いを入れてといったところでしょう。
[Event "Zenkoku Taikai"]
[Site "PIO"]
[Date "2001.05.05"]
[Round "13"]
[White "anon_emperor"]
[Black "R.T"]
[Result "0-1"]
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【図−1】 |
1. ... Nc6は、Nimzowitsch Defenseです。だから、わかんねぇって(笑)。
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【図−2】 |
5.Bxc6+は難しいですねぇ。ルイロペスを思い出してみれば、5.Ba4と引く手もありかも。
手元のMCOを確認してみると、3.d4 Nf6 4.Nc3 Bg4 5.Bb5 a6 6.Bxc6 bxc6という手順がありますね。
これ、本譜と手順前後しているだけで形は一緒です。
ということは、ダブルポーンを作りにいって特に問題なしのようですね。
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【図−3】 |
上記のMCOの手順にトランスポーズするには、6.Nc3 Nf6 7.Bg5となり、その後に白はクイーンサイドにキャスリングすることになるようです。
7. ... h6 8.Bh4 g6 9.h3 Bd7 10.Qe2 Bg7 11.0-0-0 g5 12.Bg3 Qb8 13.Rhe1で互角やや白良しとか(Timman-H.Kuijf 1985)。
11.Qd3とクイーンのピンを外しましたが、フリッツ君によるとこれはイマイチ。
11.e5 Nd7 12.Bxe7 Qxe7 13.a3で互角ということです。
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【図−4】 |
白としては、黒のダブルポーン(cファイル)を攻めることを考えなければならないはずですが、逆に15. ... c5、さらに17.c5とそのダブルポーンを利用して中央を攻められてしまいました。
弱点を逆に攻撃手段にしてしまうところに感心してしまいました(笑)。
19. ... c4でクイーンサイドは黒に押し切られそうな予感がしてきます・・・。
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【図−5】 |
黒は完全にクイーンサイドにターゲットを絞ってきました。
21. ... Nb6,22. ... Qe8と攻撃態勢を整えていきます。
24.a3?が悪手。b3の地点が弱くなります。
クイーンサイドでは勝負になりませんから、白はキングサイドで反撃を試みるのが正しい戦略のようです。
感想戦に参加してくれた、麻布のエースN君も「どこかでf4を突かないと・・・」とのことでしたし、フリッツ君も24.f4!?で互角との判定をしています。
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【最終図】 |
25.Qxc3?がこれまた悪手。25.bxc3!?ならば、まだギリギリでくい止められたようです。
以下はクイーンサイドを押し破られて、28手でリザインとなり、有終の美を飾ることは出来ませんでした。
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