12Rのお相手は、Yさん。誰だそりゃって、クラウンオーナーなんすけどね(笑)。
クラウンオーナーは参加者中では最低レート、しかも仮。私が下から2番目のレートなので、まぁやらなきゃいけない相手ではあったのですが(笑)。
これが期間中の最初の方であれば、互いに燃えるものもあったでしょうけど、既に6日目、12R。お互いに灰に近い状態でありまして、組み合わせが発表された途端に私は「もうドローで良いッスよ、ドローで」と泣き言。
オーナー曰く、「皇帝のドロー宣言に狂わされた」そうですが・・・。
[Event "Zenkoku Taikai"]
[Site "PIO"]
[Date "2001.05.04"]
[Round "12"]
[White "crown_owner"]
[Black "anon-emperor"]
[Result "0-1"]
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【図−1】 |
1.b4は、Sokolsky Openingです。おいおいオーナー、勝つ気十分じゃないッスか(汗)。
こんなオープニング、名前しか知らない私は、弱気にも2. ... d6 と守ります(爆)。
手元のMCOによりますと、2. ... f6が正着だとか。以降、3.e4 Bxb4 4.Bc4 Nc6 5.f4 Qe7 6.f5 g6 7.Nc3 Bxc3と続くんだそうで、ふーん。
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【図−2】 |
2. ... d6の弱気な指し手にオーナーは動揺したそうですが、その後も動揺したオーナーと弱気な私の指し手は無茶苦茶です(爆)。
4.Bc4?ですが、e4のポーンを狙われているのですから、4.Nc3とすべきです。
e4のポーンが浮いているにも関わらず、謎に指し手は進み、6. ... Nxe4でようやっと取りました。とっとと取れよ(あるいは守れよ)。
8.Qxd4?は勢いが良すぎました。8. ... Bf6とクイーンあたったその先、a1のルークに逃げ場はなく、この後の指し手を見ればわかりますが、白はポーンダウンの上にエクスチェンジダウンという苦しい戦いを強いられることになります。
落ち着いて、8.Re1として、8. ... d5 9.Qxd4なら、まだ戦えました。
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【図−3】 |
9. ... Bxb2 とピースを取り返した形で、そのまま白のa1のルークが逃げられなくなっています。
12. ... g6として、13.Qxh7#の一発メイトを防ぎます。
白はキングめがけて攻撃を仕掛けますが、15.Ng5??がこれまた焦りすぎ。15. ... Qxa1+でさらにルーク損です。
16. ... Qg7と落ち着いてクイーンを自陣に引き寄せ、黒が圧倒的に優勢となります。
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【最終図】 |
黒は駒割で圧倒的な優勢を得ていますから、考えるのは駒交換のみです。
逆転の手が無いことだけを確認しながら、次々と駒交換をしていきます。こうなると、白には為す術がありません。
33.Nc7??を指した瞬間に、「あっ」と叫んでオーナーはリザイン。33. ... Qxc7でタダ取りでした。
今回はお互いに不本意なチェスでした。恥ずかしいのですが、戒めも含めて掲載しておきましょう。
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