２Ｒのお相手は、大阪チェスクラブのＭさん。過去の対戦成績は１勝１分です。
全日本選手権直前の、大阪での「大阪−名古屋対抗戦」で対局しており、その時はポカを１回ずつのドローでした。
その時もビエナ・ゲームで、今回も同じような流れになったのですが･･･。
[Event "Zenkoku Taikai"]
[Site "PIO"]
[Date "2002.04.29"]
[Round "2"]
[White "T.M"]
[Black "anon-emperor"]
[Result "1-0"]
参考資料：「Vienna Game」Gary Lane著
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| 【図−１】 | |||||||
2.Nc3でビエナ・ゲームです。
ビエナ・ゲームについては、いるか師匠によるオープニング紹介もあるので、そちらも参照して下さい。
ところで、つい半月程前に対局しているにもかかわらず、Ｍさんの持ち定跡がビエナ・ゲームであることを忘れていました(笑)。
慌てて、頭の中で前回の対局を思い出します。
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| 【図−２】 | ||||||||||||||
うーん、前回も同じ感じだったなぁ(笑)。
2. ... Nf6に対して、3.f4とするのが多いですが、3.Bc4も勿論一般的な手です。
3.Bc4に対する黒の応手は、3. ... Nxe4,Nc6,Bc5が多いようです。
ということで、3. ... d6は弱気ですね。
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| 【図−３】 | |||||||||||||||||
前回の対局では、白のf4ポーンをそのままに、黒の私の方からキングサイドにビショップやナイトを繰り出す展開となりました。
今回のＭさんは、これを反省したようで、6.f5としてポーン・チェーン(斜めにポーンを並べること)を作ることを選択しました。
これで、黒はc8のビショップの使い方を困るわけで、私は7. ... b6として、フィアンケットすることにしました。
とはいえ、黒のキングサイドは押し込められた形になり、10. ... 0-0は自らキングを危険地帯に赴いてしまった感もあります。
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| 【図−４】 | |||||||||||||||||
10.Qe1は、クイーンをキングサイドに飛び出すための準備(f3のナイトを避ける形でg3やh4にクイーンが出てきます)でしたから、11.Qg3は当然の１手と言えます。
13.Nd5とナイトが好位置に出てきましたが、14.Nxe7としてしまうのは、働いていないビショップとの交換でしたので、ちょっと疑問です。
さらに、ここまではポーンが一つも消えないクローズな局面ですから、ビショップよりもナイトの方が働く場合が多いのです。
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| 【図−５】 | |||||||||||
c4に居座っている白のビショップが邪魔だと考え、これを何とかして交換することを考えました。
つまりは、16. ... d5と突き捨てた上で、黒からQc5+の筋を狙うということです。
そのプランは良かったのでしょうが、18. ... Bxd5?が悪手です。
18. ... Qc5+として、19.Qf2 Qxf2 20.Rxf2 Nbd7で互角というのが、フリッツ君の解析です。
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| 【図−６】 | |||||||||||
19. ... Qc5+としてクイーンとビショップのフォークですが、20.d4とする手を見落としていました。
20. ... Qxd5とビショップを取り返した後に、21.dxe5とポーンを取ることが出来、それがナイトにあたります。
これで焦ってしまった私は、自暴自棄のナイトサクリファイス。すいません･･･(涙)。
しかし、21. ... Nfd7 22.f6 Re8 あたりで粘るしか無いようですが。
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| 【図−７】 | ||||||||||
ぐは！またもやサクリファイス！しかも好手！！
このサクリファイスも、21. ... Nxg4??で自らｇファイルをオープンにしてしまったが故の好手です。
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| 【最終図】 | |||||||
25.Rg1とオープンファイルにクイーンとルークを重ねられてギブアップ。
全くと言って良いほど、良いところ無い対局です(号泣)。
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