ここの背景画像は「beautiful」さんからお借りしました。
ここでは私がこのホームページを作成するのに参考にした本を中心にご紹介します。★は私の独断によるお薦め度です。(価格は私が買ったときの価格ですので、値上がりしているのもあると思います)
フランス革命全般/ | 初心者/ | 個人を取り上げたもの/ | 女性/ | 小説・フィクション/ | 英語版 |
このHPの掲示板にも時々来てくださる「たま」さんのお書きになったものです。日本ではありま知られることのないヴァンデの反乱を題材に「反革命の大天使」こと、アンリ・ド・ラ・ロシュジャグランの半生が史実に忠実に描かれています。あの美しいアンリが泣き虫さんだったとか、意外な事実もたくさんあります。「見直されるフランス革命 王様を懐かしむ人々」ではルイ16世、没後200年のイベントのことや、ルイ16世に対するたまさんの考え方が載っています。私と同じような見解なので、読んでいて「うん、うん」と何度もうなづいてしまいました。本当に面白いので、ぜひぜひ皆様もご覧になってください。ご希望の方はたまさんにメールしてくださいね。 (41p) --Special Thanks to Ms Tama!!--
表紙 |
「たま」さん個人集の第2弾です。意外にも内容は、アンリのライバル、タルモン公爵のお話ですが、冷静な目(ちょっと例外あり、のところもあるかなー。別の意味で(笑)。)で見ているので、タルモン公爵のファンも増えるかも…。前作と違って、小説ではなく、今、たまさんが執筆中の小説のメーキングという形を取っています。とにかく面白いです。日本ではほとんど知られていないタルモン公爵や、ふくろう党蜂起の名付け親、ジャン・シュアンについて、いろいろなことがはわかります。特に、二人の悲しくも切ない愛(?)…。これを日本で紹介したのは、絶対たまさんが初めてでしょう。ご希望の方はたまさんにメールしてくださいね。 (53p) --Special Thanks to Ms Tama!!--
知られざるロベスピエールの若い頃のエピソードも少し載っています。意外と(失礼!!)もてたらしいですが、彼自身は当時からストイックだったらしく、やましいこと(?)は何一つないようです。彼の変節することのない強い使命感は、幼い頃から培われたもので、まさに血肉といっていいでしょう。その強さ、前に進むことしかできない理想を求める確固たる姿には、かえって、哀しいものを感じるくらいです。ロベスピエールのみに的を絞っているので、歴史的背景をある程度知っていないとよくわからないかもしれません。演説の原稿なども多数掲載されているのでとても興味深いです。(156p)
ロマン主義作家でもある反革命派貴族のシャトーブリアンの目から見た「フランス革命」について著しています。「フランス革命」と言えば、革命家(民衆)か国王一家の目を通してしか見ることはありませんでしたが、この本は絶対王制主義者の亡命貴族の立場から革命を捕らえ、彼らにとって革命がいかに理不尽で悲惨なものであったかが克明に記してあります。この実情は他の本では窺い知ることができません。まさに目から鱗の書物です。ただし、もう絶版ですので入手は難しいでしょう。(204p) --Special Thanks to Mr Yoshino!!--
ルイ十七世の謎を知りたい方は、とりあえず読んでみましょう。平易な文で書かれてあり、また、的をルイ十七世のみに絞っているので、フランス革命について詳しくなくても充分楽しめます。でも、読み終わっても、結局残るのは「謎」ですが…。表紙の肖像画がとてもかわいらしい。マリー・アントワネットにそっくりです。(230p)
澁澤龍彦好みの妖しい人ばかり7人が取り上げられていて、その中の一人で表紙にもなっているのが我らが「サン・ジュスト」です。私は高校生の時、この本を読んで、初めてサン・ジュストを知り、以来すっかり虜になりました。フランスを動かしている自分がソーセージひとつで朝食を取っていることに対する快感。強烈なナルシズムです。
とりあげている人達:ルドヴィヒ二世、グルジエフ、モンテスキュー伯爵、ウィリアム・べックフォード、ジル・ド・レ、サン・ジュスト、ヘリオガバルスの7人
ナポレオンの業績を称えるばかりでなく、彼の欠点、敵、失策などから実像に迫る、という興味深い本です。タレーラン、フーシェ、スタール夫人などの反ナポレオン勢も豪華。こんなに一杯いる海千山千の敵を向こうにまわして、ほとんど一人で戦ったナポレオンはやっぱり天才。ナポレオンの没落が、ナポレオンの中にあった、ということがわかりとても興味深いです。(313p) --Special Thanks to Mr Yoshino!!--
処刑されるとわかってからようやく見つけた時間で愛する人に向けて書いた手紙を集めてあります。ここに記載されている手紙の大部分は、結局一番読んでもらいたかった人の手に渡らず、当時の検察官が綴ってあったファイルにあったものを作者ブランがまとめたわけです。ほとんどの手紙は、冷静で家族への愛に満ちていて、感動させられます。マリー・アントワネット、ジョゼフィーヌ・ボナパルトの前夫、ラヴォワジエの手紙もあります。フランス革命を全く違う視点から見ることができます。(348p)
断頭台のことは誰でも知っていますが、処刑人のことはあまり知られていません。この本は処刑人として恐れられ軽蔑されていたサンソン一族の歴史が書かれています。彼らもまさに人間でした。ルイ16世の処刑の後、ひそかにミサをするような優しい心根は全てのサンソン一族に通じているものでした。誇りを持ちながらも、苦しみ諦め、最後にはその重圧に潰されてしまいました。フランス革命を全く別の方面から見ることができます。とても面白いお薦め本です。(292p)
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