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大正13年当初からの外観はそのままに、外装の洗いをかけ、痛みの大きかった腰板は新たに張替えをおこなった。 | |
改修前の外観と散策路あたりの風景。 |
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新たに散策路、高低差を解消するスロープを設け、バリアフリー化をおこなった。 | |
田の字型に区切られた小部屋をひとつの大広間とした。 | |
改修前の室内の様子。 |
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倭建命の産湯に使ったと言い伝えのある石の盥のレプリカを設置。 | |
家揚げ(ジャッキアップ)の様子。 | |
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日岡神社安授殿(旧社務所)改修及び周辺整備工事 設計ノート
天保4年から、五穀豊穣、郷土の繁栄を願い、旧加古郡と旧印南郡の神社各々1社により持ち回りで国恩際が行われている。「安産の神様」として、播磨一円で多くの方々の信仰を集めている日岡神社で、今回の国恩際が令和2年、11年ぶりに斎行されるにあたり、記念事業として経年劣化が進んでいる旧社務所の改修を行い、未整備であった参道横の雑木林にスロープや散策路などを設けることにより、バリアフリー化を進め利便性を高めることが計画された。
安授殿は大正13年に社務所として建築され、昭和44年に本殿が焼失した後は、唯一の木造の古い面影を残す建物となっていた。妻入りの入母屋造りの大屋根に、唐破風の玄関が付く桟瓦葺きの平屋建てである。のちに東側に簡単な便所と湯沸かしスペースが増築され、新しい社務所が建築された後は、休憩所として使用されてきた。
この伝統的な外観を残し、その内部に求められるバリアフリーで使いやすい快適な空間をはめ込んでいくかが建築上の大きなテーマとなった。建物を家揚げ(ジャッキアップ)し、ベタ基礎を設け床面の剛性を上げながら、伝統的な建物の特徴である高い床を下げることで段差を無くし、新たに土壁による耐力壁を設け耐震改修を行うとともに、建具と小壁で田の字型に仕切られていた和室を、ひとつの大きな開放的な空間とした。また東側のトイレは段差のないトイレ・授乳室に改築され、車いすやバギー車の利用ができるようになった。
安授殿は社務所より4m高いレベルにあり、車いす用スロープの斜面だけでも長さ約48mになる。限られたスペースでのスロープの位置が限定されるなか、小宮と石の盥(たらい)を配した散策路の整備をおこない、参拝しやすく親しみのある境内の環境を目指した。
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(株)古田建築設計事務所
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